JPS5826646Y2 - 腕の支持台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、骨折してギブス固定した腕を心臓より高い
位置に支持し、骨折部のうつ血を防止する腕の支持台に
関し、その目的とするところは、設置、並びに腕の取付
けを簡単、かつ、確実に行うことができ、しかも、腕の
支持高さに応じて高低二段に使い分けすることができる
便利な腕の支持台を提供しようとするものである。

以下に、この考案を図面に示す一実施例について説明す
る。

１は略角錐台状の合成樹脂製基台、２は基台１の一側面
に底部より頂部方向に形成された湾曲状の溝、３は基台
１頂部の溝２側両側に形成された弧状の切欠部、４は溝
２の側部に所定間隔毎に取付けられたマジックテープ（
登録商標）を使用した腕止めバンドである。

次に、この考案に係る腕の支持台の使用例について説明
する。

第２図は、腕を高い位置に支持する場合の使用例を示す
もので、支持台を起立せしめて横臥した患者の側に設置
し、ギブス固定した腕を基台１の溝２内にもたせかけた
のち、腕止めバンド４で取付け、腕を基台１に支持する
。

第３図は、腕を比較的低い位置に支持する場合の使用例
を示すもので、基台１の頂部を患者側に向けて倒立せし
め、ギブス固定した腕を基台１の溝２内にもたせかけた
のち、腕止めバンド４で取付け、腕を基台１に支持する
。

このさい、基台１に弧状の切欠部３が形成されているた
め、患者の脇に沿って支持台を設置しやすい。

なお、上記実施例において、基台１の形状は略四角錐台
とされているが、これに限定されるものでなく、他の角
錐台や円錐台の対応する斜面をフラット状に切断した変
形角錐台状のものでもよく、また、腕止め部材４はマジ
ックテープ（登録商標）を使用したバンド式のものの外
、止め金具を使用したベルト式のもの、紐、その他公知
の止め部材を使用してもこの考案の目的を達成すること
ができる。

この考案によれば以上の次第で、倒起立自在とされた略
角錐台状の基台１の一側面に溝２が形成され、該溝２の
側部に所要数の腕止め部材４が取付けられているから、
基台１を起立せしめ、また、倒立せしめて横臥した患者
の側に設置し、基台１の溝２にギブス固定した腕をもた
せかけて腕止め部材４でもって基台１に取付けるという
極めて簡単な操作で、腕の患部を常に心臓より高い位置
に迅速、かつ、確実に支持することができる。

しがち、基台１は倒起立自在とされた略角錐台状とされ
ているから、起立した状態で、また、倒立した状態で設
置することにより、腕の患部の位置等に応じて支持高さ
を適宜高低二段に分けすることかできる。

また、構造が極めて簡単であり、安価に提供することが
できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は斜視
図、第２図及び第３図は使用状態を示す斜視図である。 １・・・・・・基台、２・・・・・・溝、３・・・・・
・腕止め部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 倒起立自在とされた略角錐台状の基台の一側面に溝が形
   成され、該溝の側部に所要数の腕止め部材が取付けられ
   てなる腕の支持台。