JPS5825440Y2 - ブザ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はブザーに関し、その目的とするところは小型で
消費電力の少ないブザーを提供するにある。

第１図は本考案の従来例を示し、振動板１、コーク２、
鉄芯３を含む一つの環状磁路の一端を開口して、コイル
４を励磁したときに開口端における磁束により振動板１
を振動させていたが、このような構成をもつものでは、
ブザーを小型とするときに振動板１に充分に薄厚の材料
を使用しなければならず、そのために磁気抵抗が大きく
音量を大きく出すにはより大きい起磁力を要し、コイル
４が大型で消費電力の大きなものとなる。

本考案は、か＼る事項に鑑みその対策としてなしたるも
のである。

以下、実施例として掲げた第２図を参照して本考案ブザ
ーを説明すると、１０は鉄心、１１はコイル、１２はコ
イル枠であり、コイル枠１２にコイル１１を巻装したも
のを鉄心１０に装着する。

１３は短継鉄では！コ状に形成して腕部材１３ａ。

１３ｂを設ける。

１４は長継鉄で、短継鉄１３よりも長い腕部材１４ａ、
１４ｂをもつコ字状に形成する。

前記短継鉄１３と長継鉄１４の夫々一つの腕部材１３ａ
、１４ａは鉄心１０の基端１０ａに装着し、短継鉄１３
の他方の腕部材１３ｂはその自由端を鉄心１０の磁極端
１０ｂと空隙Ｇ１を設けて同二面に配置する。

長継鉄１４はその他方の腕部材１４ｂの自由端を鉄心１
０の磁極端１０ｂ及び前記短継鉄１３の腕部材１３ｂ上
に空隙Ｇ２を設けて配置する。

而して、短継鉄及び長継鉄１４の並列磁路が構成されて
、コイル１１が励磁されると短継鉄１３及び長継鉄１４
の腕部材１３ｂ及び１４ｂと鉄心１０との間に磁束を集
中し、長継鉄１４の腕部材１４ｂを振動してブザー音を
発生する。

このようなブザーによれば、短継鉄１３は振動をさせな
いのでコイル１１の外周を最短距離で腕部材１３ａ、１
３ｂを延長することができると共に、断面積を大きくす
ることが可能で、磁気抵抗が下がりコイル１１の小型化
を図かることができる。

更に長継鉄１４は腕部材１４ａ、１４ｂが共に振動体と
して振動するために従来の如く平板状の振動板１とした
ものに比較し、その板厚を厚く形成することができるも
のであるから、短継鉄１３と同様に断面積を大きくして
磁気抵抗を下げることに寄与している。

そして、短継鉄１３、長糾鉄１４の並路磁路構成によっ
て磁束を集中し、断面積を大きくし小型化を図かつても
長継鉄１４を充分に振動させて大きなブザー音を得るこ
とができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の従来例を示す断面正面図、第２図は本
考案の実施例を示す断面正面図である。 １０・・・・・・鉄心、１１・・・コイル、１３・・・
短継鉄、１４・・・長継鉄。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コイルを装着した鉄芯に短継鉄と長継鉄を装着して、短
   継鉄の自由端を鉄芯とほぼ同一の面でかつ鉄芯の横に空
   隙をもって鉄芯の磁極端と対向させ、長継鉄の自由端を
   鉄芯の磁極端の上方および短継鉄の自由端にそれぞれに
   空隙をもって対向させることにより並列磁路を構成して
   長継鉄を振動させる如く構成したことを特徴とするブザ
   ー。