JPS5824772Y2 - ホルダ−付き温度センサ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は磁性材料の温度−透磁率の変化がキュノ一温度
で急変する特性を利用した温度センサーに関する。

従来磁性材料を用いた温度センサーは第２同断面に示す
ように、絶縁コーテングをした感温磁性体１１の磁路に
巻線１２を行い、ケース１３、に入れて、樹脂１５を注
入して固化させてから、取付は穴をもうけたケース１４
を固定していた。

このような方法によると、部品点数も多くコストが高く
、全体の熱容量が大きくなって温度センサーに要求され
る熱応答性が劣化する。

とくに、ケース４を感熱面に取付けたときは、感熱面と
、感温磁性材料の間にギャップが入るようになるので、
なお顕著である。

本考案の目的は、上記の欠点を除去し、簡単な構造で、
応答性も劣化させないで、センサーを固定する温度セン
サー用ホルダーを提供するものである。

以下、本考案による実施例を、第１図斜視図を用いて、
詳細に説明する。

この図において、１は感温磁性体コアー、２はホルダー
、３は磁性体コアー１の磁路に交叉するように巻かれた
耐熱電線である。

図に見られるように、ホルダー２は、巻線３によって磁
性体１に巻き回わす時に同時に巻き回わされるので゛、
ワイヤーのしめつけによって固定されるので、その他の
手段によって、コアー１と、ホルダー２を固定する必要
はない。

以上の説明によって明らかなように、本考案によれば、
温度センサーの固定用のホルダーが簡単に感温磁性体に
取り付けられ製作に当って作業性を良くし、いっさいの
他のケース部品が省略できるのでコストの低減をはかる
ことができ、熱応答性が良くできる等の利点が得られる
ものである。

本考案によって、第３図に示すように、取り付は穴をコ
ア一部より離して多少長く伸ばしたホルダー２でかつ、
ホルダー材質を、ステンレスなどのバネ性材料を用いる
ことによって温度センサーに可動性を持たせ、センサ一
部の下部摩擦抵抗が少なくなるようにコーティングする
ことによって、第４図に示すような方法で、回転体４の
表面温度を検知することかで゛きることは自明で゛ある
。

第５図は、本考案による他の実施例で、ホルダー２はブ
リッジ状として取付面に対して浮かす構造をとり、取付
面の熱をしゃ断することにより、雰囲気温度を検出する
ようにしたものである。

第６図は、本考案による他の実施例で、コアー１とホル
ダー２を組み立てた状態で巻線３を施せるように、ホル
ダーとして樹脂成型品のホルダーを用いた例を示す。

第７図は、本考案による他の実施例で、感熱面の熱を広
範囲に吸収するためホルダー２が集熱フィンを有するよ
うに広面積板で構成されている例を示す。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による実施例を示す斜視図、第２図は従
来例を示す一部破断した斜視図、第３図は本考案の他の
実施例を示す斜視図、第４図は第３図の実施例の使用状
態を説明する側面図、第５図、第６図および第７図は本
考案の更に他の三つの実施例をそれぞれ示す斜視図であ
る。 １・・・・・・感温磁性体コアー、２・・・・・・ホル
ダー、３・・・・・・電線による巻線部、４・・・・・
・回転体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所望の温度に設定したキュリ一点を有する感温磁性体コ
   アに金属や樹脂からなるホルダー板を当接して、両者の
   上から耐熱電線を上記コアへコイル状に巻きつけたこと
   を特徴とするホルダー付き温度センサー。