JPS5824560Y2

JPS5824560Y2 - 立体音響発生装置

Info

Publication number: JPS5824560Y2
Application number: JP1979017951U
Authority: JP
Inventors: 二郎谷内
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1979-02-15
Filing date: 1979-02-15
Publication date: 1983-05-26
Also published as: JPS54128401U

Description

【考案の詳細な説明】この考案の立体音響発生装置は、複数個のスピーカーを
同一個所へ１とめて置いて音響を発生させることにより
、左右の離れた位置から発生しているように聞こえるか
ら、夫々が横方向に並べられた２ｆ固のスピーカー１，
２および１’、２’から成る２組のスピーカーを同一個
所に配置し、各組の２つのスピーカー１，２及び１’、
２’が夫々相互に逆位相で動作するようにし、各組のス
ピーカーの左右反対、位置にあるスピーカー（実施例に
おいてはスピーカー２，１’ ）から前方に出る発生
音の一部を遮音板５，５′により遮断したものである。

第４図に示すように、特性の等しい２個のスピーカーを
１０〜２０ｃｙｎの間隔をへだてて左右に並べて逆に動
作するように接続し、同一信号電流を通じると、左右ス
ピーカーから生じる音は相互に干渉して打消すため、両
スピーカーの中間位置から前方位置（斜線範囲）では音
が聞こえず無音空間となり、左右スピーカーのそれぞれ
左右両側の離れた位置Ａ、Ｂかも発しているように聞こ
えるものである。

（マトリックス理論）第５図に示すように、左右スピー
カーが逆に動作するように接続するとともに、右スピー
カー回路へ抵抗を接続して入力を減少させると、両ヌビ
ーカーの音量に差を生じるため斜線範囲では左スピーカ
ーから生じる直接音が多く存在するので、音は左スピー
カーの僅か左方位置Ｃから発しているように聞こえるが
、離れた位置から発しているようにはならない。

従って上記構成のスピーカー２組を対陽的に配置してマ
ルチ電流を通じると、音は左右に拡がって聞こえるが、
効果的な立体音は得られない。

上記構成のポータプル演奏装置が市販されているが、ス
テレオ効果は謳わずにワイド効果とのみ謳っている。

この考案装置を第１，２図について説明すれば、スピー
カー１，２および１’、２’をそれぞれ横方向に並べて
同一１粛に配置する。

図示の実施例では２組のスピーカー１，２及び１’、２
’は上下位置に配置されているが、横方向に並べて配置
してもよい。

スピーカー１．２および１’、２’の線輪３゜４および
３’、４’を、入力端子に対し逆方向に接続することに
より、スピーカー１，２及び１′。

２′が夫々相互に逆位相で動作する。

スピーカー２，１′の前面へ遮音板５，５′を設け、発
生する音響の一部を遮断する。

遮音板５，５′の位置は可変とし、遮音性能を調節でき
るようにする。

なお、遮音板５，５′はスピーカー２，１′の左方また
は右方のどちらを遮蔽する位置に置いても立体音響効果
は同じである。

線輪３，４および３’、４’は並列に接続しても、ある
いは直列に接続してもよい。

スピーカー１，２．１’、２’は共通のスピーカーボッ
クスに取付けても、スピーカー１，１′および２，２′
ごとにそれぞれ共通のスピーカーボックスに取付けても
、あるいは、スピーカー１゜２．１’、２’をそれぞれ
別個のスピーカーボックスに取付けてもよい。

次に動作を説明すれば、スピーカー１，２の入力端子６
，７ヘスピーカーに向って左側の音源の出力端子を接続
し、また、スピーカー１’ 、２’の入力端子５／、
７７同様右側の音源の出力端子を接続する。

左右のスピーカー１，２の線輪３，４は入力端子６，７
に対して逆方向に接続しであるので、スピーカー１，２
のコーンは同じ音声電流に対し”’Ｃ逆方向に振動し、
生じる音は相互に打消しあうが、尤も実際には音量は低
下するけれども音響は生じる。

すると、スピーカー１，２のうち、右スピーカ−２の前
面が遮音板５をもって一部遮蔽されているので、発生す
る音の一部が遮られて音量は低下し、その結果、左スピ
ーカー１の位置からさらに左方の離れた位置から発して
いるように聞こえるものである。

この結果は、右スピーカーの音量を電気的に低下させず
に、一旦発生した左スピーカーと等しい音量の音の一部
を遮蔽することにより得られるものである。

また、スピーカー１’ 、２’のうち、左スピーカー
１′の前面が遮音板５′をもって一部遮蔽されているの
で、発生する音の一部が遮られて音量は低下し、その結
果、右スピーカ−２′の位置からさらに左方の離れた位
置から発しているように聞こえるものである。

こうして発音体に向って左側の位置で録音した音と、右
側の位置で録音した音とが、スピーカー１ｔ２，１’、
２’のある位置よりも、それぞれ左側方の離れた位置お
よび右側方の離れた位置から聞こえるので、音は立体感
を伴って聞こえる。

第３図は低音用スピーカー８ち高音用スピーカー９をそ
れぞれ４個づつ使用した状態を示す正面図である。

この考案の立体音響発生装置は２個づつ２組のスピーカ
ーを横列に配置し、各組のスピーカーは逆方向に動作す
るように接続したから、各組のスピーカーから、発する
音は相互に打消し合い、低下した音量の音響を生じ、か
つ一方のスピーカーから発する音の一部を遮断するもの
で、その結果音源がスピーカーのある位置よりも右側方
または左側方の離れた位置にあるように聞こえるもので
ある。

従ってスピーカーを左右の離れた位置に置く必要がない
から設置が容易で、スピーカーボックスも１個で足りる
から安価となる。

ラジオ受信機やテレビ受像機のキャビネットに組込んで
おけば、スピーカーを別個に増加しないでステレオ放送
を受信できる。

また、自動車の車内のような狭い空間では特に好都合な
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の立体音響発生装置の正面図、第２図
は配線図、第３図は他の実施例の正面図、第４，５図は
従来装置の動作説明図である。１．２，１’ 、２’・・・・・・スピーカー、３，
４゜３’、４’・・・・・・線輪、５，５′・・・・・
・遮音板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

夫々が横方向に並べられた２個のスピーカーから成る２
組のスピーカーを同一（ｍへ配置し、各組のスピーカー
を相互に逆位相で動作するように接続し、各組のスピー
カーの左右反対位置にあるスピーカーから前方に出る発
生音の一部を遮音部材により遮断したことを特徴とする
立体音響発生装置。