JPS5823607Y2 - 超仕上用かんな盤 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は超仕上用かんな盤に関し、その目的は、装置
全体の組付は作業性に優れ、しかも軽量化や装置内部の
防塵を図ることができる超仕上用かんな盤を提供するこ
とである。

以下、本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。

本実施例の超仕上用かんな盤１は、ベースボックス２、
保持フレーム７およびケーブルボックス１６を主体とし
て構成されている。

ベースボックス２は、鋼板によって上方開口する有底箱
形状に形成されており、その底面の左右両側縁に沿って
脚（本実施例では木製の角材を用いている）３，３がボ
ルト４によって締着されている。

また、ベースボックス２内の空間部を利用して予備のか
んな刃や工具等を収納するために、前記ベースボックス
２の一側面下部には挿入口２ａが開口されており、この
挿入口２ａは蓋板５によって開閉可能に覆蓋されている
。

なお、蓋板５内面の上下両端部には、前記挿入口２ａの
上下両縁に係脱可能に係合する係止片５ ａ 、５ ｂ
が第２図に示すように取付けられており、この係止片の
うち、一方（図では上方）の係止片５ａをつまみ６を介
して回動することによって蓋板５の脱着を容易に行なう
ことができる。

次に、保持フレーム７は、被加工材を移送する無端状の
移送ベルト８や該ベルト８を駆動するローラ、モータＭ
等を装着するとともに、ナイフストック９の支柱１０．
１０を昇降案内するためのもので、ベースボックス２の
上端部に対し一部露出した状態でボルト１１によって片
持ち状に締着されている。

本実施例では、保持フレーム７の一側（第２図では右側
）にナイフストック９の支柱１０．１０を昇降案内する
前後ｌ対の支柱案内部７ａ、７ｂが一体に形成されてお
り、この支柱案内部７ ａ 、７ ｂの前後両側面の平
端部左右、計４個所に締着用のボルト１１に対するめね
じが形成されている。

なお、ナイフストック９は移送ベルト８のワーク移送面
８ａの上方に相対向しており、被加工材を切削するため
のかんな刃１２が装備されている。

また、このナイフストック９を支持する支柱１０．１０
は、支柱案内部７ａ、７ｂに昇降動可能に嵌着されてお
り、両支社１０．１０の下端部は連結部材１３によって
連結されている。

そして、この連結部材１３の中央部に螺合されたねじ軸
１４を昇降ハンドル１５を介して回転することによって
ナイフストック９の昇降移動調整が行なわれる。

次に、テーブルボックス１６は、鋼板によって下方開口
する箱形状に形成されており、前記ベースボックス２あ
るいは保持フレーム７の少なくとも一方にボルト締着さ
れて保持フレーム７を覆蓋している。

本実施例では、テーブルボックス１６の一方（第２図で
は左側）の側板１６ ａが保持フレーム７の一側面にボ
ルト１７によって締着され、この側板１６ａに相対向す
る他方の側板１６ｂがベースボックス２を介して保持フ
レーム７の支柱案内部７ａ、７ｂの側面にボルト１８に
よって締着されている。

このテーブルボックス１６のテーブル面１６ Ｃには、
ナイフストック９の支柱１０が嵌挿される貫通孔１９と
移送ベルト８のワーク移送面８ａを露出するための開口
部２０とがそれぞれ形成されており、この開口部２０の
前後両側方に位置して被加工材の移送面をなすテーブル
面上には、耐摩耗性のすぐれた板材（本実施例ではステ
ンレス鋼板を用いている）２１．２１が第１図に示すよ
うに添着されて、被加工材の摩擦力によるテーブル面１
６ Ｃの損耗が軽減される。

引き続いて上記したように構成された本実施例の作用を
説明する。

まず、装置全体を組付ける場合には、ベースボックス２
に対し保持フレーム７をボルト１１によって締着した後
、テーブルボックス１６の一方の側板１６ ａを保持フ
レーム７の一側面に、他方の側板１６ｂをベースボック
ス２を介して保持フレーム７の支柱案内部７ ａ 、７
ｂに対しボルト１７あるいは１８によって締着するこ
とによって装置全体を容易にかつ手早く組付けることが
できる。

なお、ナイフストック９は、ベースボックス２、保持フ
レーム７およびテーブルボックス１６の三者を組付けた
後、保持フレーム７に対し装着することもできるし、上
記した三者を組付ける前に、あらかじめナイフストック
９の両支社１０をテーブルボックス１６の貫通孔１９に
貫挿して保持フレーム７に対し装着することもできる。

次に、被加工材の移送にともなう摩擦力などが起因する
移送ベルト８の損耗に際し、該移送ベルト８を着脱交換
する場合には、第３図に示すように、ナイフストック９
を所定量上昇させた後、テーブルボックス１６を締着す
るポル） １７．１８をそれぞれ外してテーブルボック
ス１６を持ち上げると、保持フレーム７の一部が露出す
るため、移送ベルト８の着脱交換を容易に行なうことが
できる。

さて本考案は、ベースボックス、保持フレームおよびテ
ーブルボックスの三者を相互にボルト締着してなる木工
用かんな盤であるから、装置全体の組付は作業を容易に
かつ手早く行なうことができるとともに、前記三者を分
解組立てして保守、点検を良好に行うことができる。

さらに、ベースボックスおよびテーブルボックスを板材
によって箱形状に形成したから、両ボックスによって装
置内部を包含して防塵を図ることができ、かつ装置全体
の軽量化、コスト低減等を図ることができる。

したがって、本考案は超仕上用かんな盤としてきわめて
有効で実用性の高い好ましい考案といえる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は超仕上
用かんな盤を一部破断して示す側面図、第２図は同正面
図、第３図はテーブルボックスを持ち上げて移送ベルト
の着脱交換を行う状態を示す正面図である。 １・・・・・・超仕上用かんな盤、２・・・・・・ベー
スボックス、７・・・・・・保持フレーム、７ａ、７ｂ
・・・・・・支柱案内部、８・・・・・・移送ベルト、
９・・・・・・ナイフストック、１２・・・・・・かん
な刃、１６・・・・・・テーブルボックス。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （イ）板材によって上方開口する箱形状に形成したベー
   スボックス。 （ロ）前記ベースボックスにボルト締着され、かつ被加
   工材を移送するベルトと、該ベルトのワーク移送面に相
   対向して被加工材を切削するためのかんな刃を有するナ
   イフストックとを装備した保持フレーム。 （ハ）板材によって下方開口する箱形状に形成され、か
   つ、前記ベースボックスあるいは保持フレームの少なく
   とも一方にボルト締着されて前記保持フレームを覆蓋し
   、さらに上面のテーブル面に前記ベルトのワーク移送面
   を露出するための開口部を形成したテーブルボックス。 以上の（イ）、（ロ）、（ハ）からなるを特徴とする超
   仕上用かんな盤。