JPS5822198B2 - 新規抗生物質ans−127a物質及びその製造法 - Google Patents
新規抗生物質ans−127a物質及びその製造法Info
- Publication number
- JPS5822198B2 JPS5822198B2 JP56042004A JP4200481A JPS5822198B2 JP S5822198 B2 JPS5822198 B2 JP S5822198B2 JP 56042004 A JP56042004 A JP 56042004A JP 4200481 A JP4200481 A JP 4200481A JP S5822198 B2 JPS5822198 B2 JP S5822198B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ans
- substance
- methanol
- absorption
- soluble
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、新規抗生物質ANS−127A物質及びその
製造法に関するものである。
製造法に関するものである。
更に詳しくは、本発明は、ストレプトミセス(Stre
ptomyces)属に属するANS−127A物質生
産菌を培養して得られる培養物よりANS−127A物
質を分離、採取することを特徴とする新規抗生物質AN
S−127A物質の製造法及び該ANS−127A物質
に係るものであり、前記ANS−127A物質は既知文
献未載の新規物質である。
ptomyces)属に属するANS−127A物質生
産菌を培養して得られる培養物よりANS−127A物
質を分離、採取することを特徴とする新規抗生物質AN
S−127A物質の製造法及び該ANS−127A物質
に係るものであり、前記ANS−127A物質は既知文
献未載の新規物質である。
本発明者らは、ある種の動物培養癌細胞に対して細胞分
化誘導作用を示す新規活性物質の探索を目的として多数
の土壌中よシ微生物を分離し、その産生ずる二次代謝物
質を分離、探索した結果、ストレプトミセス属に属する
微生物の培養物中に文献未載の新規活性物質か産生、蓄
積されることの新たな知見を得て、ここに本発明を完成
するに至った。
化誘導作用を示す新規活性物質の探索を目的として多数
の土壌中よシ微生物を分離し、その産生ずる二次代謝物
質を分離、探索した結果、ストレプトミセス属に属する
微生物の培養物中に文献未載の新規活性物質か産生、蓄
積されることの新たな知見を得て、ここに本発明を完成
するに至った。
以下に、本発明の新規抗生物質ANS−127A物質(
以下、単に「ANs−127A物質」という。
以下、単に「ANs−127A物質」という。
)及びその製造法について詳述する。本発明方法におい
て用いる微生物は、ANS−127A物質の生産能を有
するストレプトミセス属に属する菌種である。
て用いる微生物は、ANS−127A物質の生産能を有
するストレプトミセス属に属する菌種である。
(−(D−例として、ストレプトミセス・エスピー79
−ANS−127(Streptomycessp。
−ANS−127(Streptomycessp。
79−ANS−127)と呼称される微生物か前記の特
性を有する新菌株で、本発明のANS−127A物質を
有利に生産するものであシ、本発明方法に有効に利用し
得る微生物として挙げられる。
性を有する新菌株で、本発明のANS−127A物質を
有利に生産するものであシ、本発明方法に有効に利用し
得る微生物として挙げられる。
また、前記ストレプトミセス・エスピー・79−ANS
−127の自然的及び人工的変異株は勿論ストレプトミ
セス属に属する菌種で、ANS−127A物質の生産菌
を有する微生物は、すべて本発明方法において使用する
ことができる。
−127の自然的及び人工的変異株は勿論ストレプトミ
セス属に属する菌種で、ANS−127A物質の生産菌
を有する微生物は、すべて本発明方法において使用する
ことができる。
前記ストレプトミセス・エスピー°79−ANS−12
7(以下、単に「ANS−127株」という。
7(以下、単に「ANS−127株」という。
)は、本発明者によって埼玉県和光市で採取された土壌
試料中より発見された微生物であシ、工業技術院微生物
工業技術研究所に昭和56年3月6日付寄託され、その
微生物受託番号は、微工研菌寄第5901号である。
試料中より発見された微生物であシ、工業技術院微生物
工業技術研究所に昭和56年3月6日付寄託され、その
微生物受託番号は、微工研菌寄第5901号である。
ANS−127株は、次の菌学的性質を有する。
(、I)形態
イーストエキス・マルトエキス寒天培地及び無機塩澱粉
寒天培地上の生育について顕微鏡観察を行った結果、A
NS−127株は、ストレプトミセス属に属する形態を
示し、その形態的特徴は次のとおシである。
寒天培地上の生育について顕微鏡観察を行った結果、A
NS−127株は、ストレプトミセス属に属する形態を
示し、その形態的特徴は次のとおシである。
])基生菌糸
寒天中に良く生育し、良く分岐している。
2)気菌糸
色は灰色系で、短かぐ、ゆるやかに屈曲し、時にゆるい
不完全ならせん糸を形成する。
不完全ならせん糸を形成する。
分岐は少なく、輪生枝を形成しない。
電子顕微鏡によると、胞子の形状は、長円形又は楕円形
で、その大きさは0.9〜1.2μ×0.7〜1.0μ
であり、表面は平滑である。
で、その大きさは0.9〜1.2μ×0.7〜1.0μ
であり、表面は平滑である。
(I)各種培地上の性質
特許庁産業別審査基準に従い、各種培地を調整し、接種
後、2〜3週間後に観察した結果を次に記載する。
後、2〜3週間後に観察した結果を次に記載する。
なお、色調の記載において0内の記号はディスクリブチ
イブ・カラー・ネームズ・ディクショナリー(Desc
riptiveColorNamesDictiona
ry)第4版色名記号に従ったものである。
イブ・カラー・ネームズ・ディクショナリー(Desc
riptiveColorNamesDictiona
ry)第4版色名記号に従ったものである。
(1)シュークロース・硝酸寒天培地
生育:極めて悪く、薄く表面に生育する。
基生菌糸の色は無色である。
気菌糸:着生しない。
可溶性色素:生成しない。
(2)グリコース・アスパラギン寒天培地生育:普通の
生育か見られ、裏面の菌体の色はクリーム色(1/2c
a)である。
生育か見られ、裏面の菌体の色はクリーム色(1/2c
a)である。
気菌糸二着生しないか、僅かに灰色(2ih)の気菌糸
を着生する。
を着生する。
可溶性色素:生成し々い。
(3)グリセリン・アスパラギン寒天培地生育:良好な
生育を示し、裏面の菌体の色け明るい茶灰色(2ge)
を経て濃い 褐色(2pn)となる。
生育を示し、裏面の菌体の色け明るい茶灰色(2ge)
を経て濃い 褐色(2pn)となる。
気菌糸:まばらに着生し、ベルベット状でベージュ・グ
レー(3ih)ないし 灰色(5ih)を呈する。
レー(3ih)ないし 灰色(5ih)を呈する。
可溶性色素:生成しない。
(4)無機塩・澱粉寒天培地
生育:良好な生育を示し、裏面の菌体の色は濃い褐色(
2pn)を呈する。
2pn)を呈する。
気菌糸:豊富に着生し、粉状で灰色(5Ih、〜5fe
)を呈する。
)を呈する。
可溶性色素:生成しない。
(5)チロシン寒天培地
生育:良好な生育が見られ、裏面の菌体の色はオリーブ
灰色(11/2ig)な いしオリーブ黒色(11/2pn)を 呈する。
灰色(11/2ig)な いしオリーブ黒色(11/2pn)を 呈する。
気菌糸:良く着生し、粉状で明るい茶灰色(2fe〜3
ih)を呈する。
ih)を呈する。
可溶性色素:生成しない。
(6)栄養寒天培地
生育:やや不良で、表面は平滑、透明の生育が見られ、
菌体の色は淡黄色(2 gc)を示す。
菌体の色は淡黄色(2 gc)を示す。
気菌糸二着生しない。
可溶性色素:生成しない。
(7)イースト・エキストラクト、マルト・エキストラ
クト寒天培地 生育:極めて良好な生育を示し、裏面の菌体の色は明る
い褐色(3ni)よシ暗 い褐色(3pn)を呈する。
クト寒天培地 生育:極めて良好な生育を示し、裏面の菌体の色は明る
い褐色(3ni)よシ暗 い褐色(3pn)を呈する。
気菌糸:良く着生し、粉状で灰色(3ih)を呈する。
可溶性色素二褐色の可溶性色素を生成する。
(8)オートミール寒天培地
生育:極めて良好な生育を示し、平滑、拡がった生育が
見られ、菌体の色は灰 黒色(5mi)を呈する。
見られ、菌体の色は灰 黒色(5mi)を呈する。
気菌糸:豊富に着生し、粉状で灰色(3
ih〜5ih)を呈する。
可溶性色素:生成しない。
(9)ペプトン・イーストエキストラクト・鉄寒天培地
生育:生育は不良、表面は平滑で透明である0
気菌糸二着生しない。
可溶性色素二生成しない。
(III)生理的性質
(1)生育温度=27°C最適の生育が見られる。
(2)澱粉分解カニ強い。
(3)脱脂粉乳:徐々にペプトン化する。
(4)メラニン様色素の生成:
栄養寒天培地、チロシン寒天培地、ペプトン・イースト
エキストラクト・鉄寒天培地上では、メラニン様色素の
生成は見られないが、イースト・エキストラクト・マル
ト・エキストラクト寒天培地上でメラニン様の褐色の色
素を生成する。
エキストラクト・鉄寒天培地上では、メラニン様色素の
生成は見られないが、イースト・エキストラクト・マル
ト・エキストラクト寒天培地上でメラニン様の褐色の色
素を生成する。
(5)ゼラチンの液化カニ液化しない。
(6)硝酸塩還元:還元しない。
(IV)各種炭素源の利用性
ブリダハムによる糖料用培地〔ディフコ
(Difco)製〕に各種の糖を添加してANS−12
7株を培養した結果は次のとおシである。
7株を培養した結果は次のとおシである。
(糖類)(生育)
L−アラビノース丑
D−キシロース+
D−グルコース廿
D−フラクトース±
シュークロース±
L−イノシトール−
L−ラムノース±
ラフィノース−
D−マンニトール士
無添加−
丑:良く生育する。
+:生育する。±:生育するが、極めて悪い。
一:生育しない。
ANS−127株の菌学的性質は上記の如くであるか、
ANS−127株は、■灰色系の短い波状に屈曲した気
菌糸を形成し、胞子の表面は平滑であること、■基生菌
糸の色は褐色ないし濃褐色であること、■メラニン様色
素は生成しないが、イースト・エキストラクト、マルト
・エキストラクト寒天培地上においてメラニン様色素の
生成が見られること、■可溶性色素は生成しないこと、
■糖の利用性は、グルコース、アラビノース、キシロー
スを良く利用するが、他の糖は利用しないか、僅かに利
用すること等の特徴を有する。
ANS−127株は、■灰色系の短い波状に屈曲した気
菌糸を形成し、胞子の表面は平滑であること、■基生菌
糸の色は褐色ないし濃褐色であること、■メラニン様色
素は生成しないが、イースト・エキストラクト、マルト
・エキストラクト寒天培地上においてメラニン様色素の
生成が見られること、■可溶性色素は生成しないこと、
■糖の利用性は、グルコース、アラビノース、キシロー
スを良く利用するが、他の糖は利用しないか、僅かに利
用すること等の特徴を有する。
この特徴的性質につき、野々村氏による「ジャーナル・
オブ・ファーメンテ−ジョン・テクノロジー」第52巻
、第2号記載の放線菌1.S、P、株458菌種の分類
法の記載〔キイ・フォア・クラシフィケーション・アン
ド・アイデンティフィケーション・オブ・458スペシ
ス・オブ・ザ・ストレプトミセス・インクルーテッド・
イン・I、S、P、(!(eyforclassifi
cationandidentificationof
458speciesofStreptomycesi
nciudedinI、S、P、))及びワックスマン
著「ザ・アクチノミセテス」1961年版第2巻の分類
法により類似の放線菌の菌種を照合し、比較した結果、
糖の利用性、メラニン色素の形成等の性質において差異
がみられるが、気菌糸及び胞子の形態並びに各種培地上
の性質の所見が類似するので、ANS−127株はスト
レプトミセス・アンチビオティカス (Streptomycesantibioticus
)に近似するものと考えられる。
オブ・ファーメンテ−ジョン・テクノロジー」第52巻
、第2号記載の放線菌1.S、P、株458菌種の分類
法の記載〔キイ・フォア・クラシフィケーション・アン
ド・アイデンティフィケーション・オブ・458スペシ
ス・オブ・ザ・ストレプトミセス・インクルーテッド・
イン・I、S、P、(!(eyforclassifi
cationandidentificationof
458speciesofStreptomycesi
nciudedinI、S、P、))及びワックスマン
著「ザ・アクチノミセテス」1961年版第2巻の分類
法により類似の放線菌の菌種を照合し、比較した結果、
糖の利用性、メラニン色素の形成等の性質において差異
がみられるが、気菌糸及び胞子の形態並びに各種培地上
の性質の所見が類似するので、ANS−127株はスト
レプトミセス・アンチビオティカス (Streptomycesantibioticus
)に近似するものと考えられる。
しかしながら、ANS−127株は、ANS−127A
物質の生産能を有するという点においてストレプトミセ
ス・アンチビオティカスに属する4他の菌株と明らかに
相異が認められるため、ストレプトミセス・アンチビオ
ティカスに属する新菌株とすることが妥当であると結論
された。
物質の生産能を有するという点においてストレプトミセ
ス・アンチビオティカスに属する4他の菌株と明らかに
相異が認められるため、ストレプトミセス・アンチビオ
ティカスに属する新菌株とすることが妥当であると結論
された。
次に、本発明方法を実施するに当っては、ストレプトミ
セス属に属するANS−127A物質生産菌を、抗生物
質を生産する通常の方法で培養することかできる。
セス属に属するANS−127A物質生産菌を、抗生物
質を生産する通常の方法で培養することかできる。
培養の形態は、液体培養でも固体培養でもよく、工業的
に有利に培養するためには、前記生産菌の胞子懸濁液又
は培養液を培地に接種し、通気攪拌培養を行えばよい。
に有利に培養するためには、前記生産菌の胞子懸濁液又
は培養液を培地に接種し、通気攪拌培養を行えばよい。
培地の栄養源としては特に限定されることばなく、敏生
物の培養に通常用いられる炭素源、窒素源その他を培地
中に含有させることができる。
物の培養に通常用いられる炭素源、窒素源その他を培地
中に含有させることができる。
炭素源としては、澱粉、デキストリン、グリセリングル
コース、シュークロース、ガラクトース、イノシトール
、マンニトールなどが、また窒素源としてはペプトン、
大豆粉、肉エキス、米ぬか、皺。
コース、シュークロース、ガラクトース、イノシトール
、マンニトールなどが、また窒素源としてはペプトン、
大豆粉、肉エキス、米ぬか、皺。
尿素、コーンステイープリカー、アンモニウム塩、硝酸
塩、その他の有機または無機の窒素化合物が用いられる
。
塩、その他の有機または無機の窒素化合物が用いられる
。
その他、無機塩類、たとえば、食塩、燐酸塩類、カリウ
ム、カルシウム、亜鉛、マンガン、鉄等の金属塩類等を
適宜に添加してもよく、必要に応じて消泡剤として、動
・植・鉱物油等を添加してもよい。
ム、カルシウム、亜鉛、マンガン、鉄等の金属塩類等を
適宜に添加してもよく、必要に応じて消泡剤として、動
・植・鉱物油等を添加してもよい。
培養温度、培養時間等の培養条件は使用菌の発育に適し
、しかもANS−127A物質の生産が最高となるよう
な条件か選ばれる。
、しかもANS−127A物質の生産が最高となるよう
な条件か選ばれる。
たとえば、培地のpHは4〜9、特に中性付近がよく、
培養の適温は25°−35℃程度がよい。
培養の適温は25°−35℃程度がよい。
しかし、これらの培養組成物、培地の水素イオン濃度、
培養温度、攪拌条件などの培養条件は使用する菌株の種
類や、外部の条件などに応じて好ましい結果が得られる
ように適宜調節されるべきであることはいうまでもなり
0このようにして得られる培養物から、ANS−127
A物質を得るには、代諸産物を採取するのに通常用いら
れる手段が適宜利用される。
培養温度、攪拌条件などの培養条件は使用する菌株の種
類や、外部の条件などに応じて好ましい結果が得られる
ように適宜調節されるべきであることはいうまでもなり
0このようにして得られる培養物から、ANS−127
A物質を得るには、代諸産物を採取するのに通常用いら
れる手段が適宜利用される。
たとえば、ANS−127A物質と不純物との溶解度差
を利用する手段、吸着親和力の差を利用する手段のいす
わも、それぞれ単独で、または組合わせて、あるいは反
復して使用される。
を利用する手段、吸着親和力の差を利用する手段のいす
わも、それぞれ単独で、または組合わせて、あるいは反
復して使用される。
具体的には、A、MS−1,27A物質は培養p液にそ
の大部分が存在するが、その有機溶剤への溶解性の差を
利用して酢酸エチル、酢酸ブチル、クロロホルム、ブタ
ノールなどを用いて培養ろ液より抽出することかできる
。
の大部分が存在するが、その有機溶剤への溶解性の差を
利用して酢酸エチル、酢酸ブチル、クロロホルム、ブタ
ノールなどを用いて培養ろ液より抽出することかできる
。
抽出液を減圧下に濃縮すると、ANS−127A物質の
粗抽出物が得られる。
粗抽出物が得られる。
このものは多量の不純物を含んでいるので、シリカゲル
、アルミナ等の吸着クロマトグラフィーに付して、更に
精製する。
、アルミナ等の吸着クロマトグラフィーに付して、更に
精製する。
例えば、シリカゲルのカラムをクロロホルムで調製して
おき、これに前記粗抽出物をクロロホルム−メタノール
の混合溶剤の少量に溶かしたものを流し込む。
おき、これに前記粗抽出物をクロロホルム−メタノール
の混合溶剤の少量に溶かしたものを流し込む。
引き続き同じ溶剤系を用いて展開溶出を行う。
溶出液をフラクションコレクターにて一定量づつ分取す
る。
る。
生物活性を示すフラクションを集めて濃縮すると精製粉
末か得られる。
末か得られる。
更に精製を行うために、同様のシリカゲルクロマトグラ
フィーをくり返して行う。
フィーをくり返して行う。
分取フラクションを高速液体クロマトグラフィー、或い
は薄層クロマトグラフィーによシ紫外部吸収によシ分析
しながら単一画分を集める。
は薄層クロマトグラフィーによシ紫外部吸収によシ分析
しながら単一画分を集める。
この濃縮物を更に精製するだめに、60%アセトニルを
用いた逆層カラムを用いて高速液体クロマトを行い、単
一ピークの両分を分取する。
用いた逆層カラムを用いて高速液体クロマトを行い、単
一ピークの両分を分取する。
これを減圧濃縮して残渣を含水メタノールの少量に溶解
し、冷蔵することによ、りANS−127A物質は無色
の結晶として析出する。
し、冷蔵することによ、りANS−127A物質は無色
の結晶として析出する。
これを沢取乾燥することによってANS−127に物質
の純品を得ることができる。
の純品を得ることができる。
かくして得られたANS−1,27A物質の理化学的性
質及び生物学的性質は次のとおりである。
質及び生物学的性質は次のとおりである。
(ANS−127A物質の理化学的性質及び生物学的性
質〕 (1)元素分析値 炭素:66.67%、水素:3.72%、酸素:29.
58%、窒素二〇%、 (2)分子量(FDマススペクトルによる)70 (3)融点 307°C (4)旋光分散 メタノール中、220−?600mμの範囲で光学不活
性である。
質〕 (1)元素分析値 炭素:66.67%、水素:3.72%、酸素:29.
58%、窒素二〇%、 (2)分子量(FDマススペクトルによる)70 (3)融点 307°C (4)旋光分散 メタノール中、220−?600mμの範囲で光学不活
性である。
(5)紫外線吸収スペクトル
第1図(・・・線)に示すとおシ、メタノール及び0.
1規定塩酸メタノール中、262mμ(637,000
)に極大吸収を、337mμ(ε3.600)K肩の吸
収をそれぞれ示す。
1規定塩酸メタノール中、262mμ(637,000
)に極大吸収を、337mμ(ε3.600)K肩の吸
収をそれぞれ示す。
また、同図中(・・・線)に示すとおり、0.1規定苛
性ソーダメタノール中、274mμ(ε。
性ソーダメタノール中、274mμ(ε。
37.000)に極大吸収を、326mμ(ε15.2
00)に肩の吸収をそれぞれ示す。
00)に肩の吸収をそれぞれ示す。
(6)赤外線吸収スペクトル
第2図に示すとおり、臭化カリ錠剤で測定した主な極大
値は次のとおシである。
値は次のとおシである。
3430.2920,1650,1617゜1571.
1510,1465,1436゜1240.1188,
1170CIIL’(7)溶解性 アセトンに易溶、メタノール、酢酸エチル、クロロホル
ムに可溶、水に難容である。
1510,1465,1436゜1240.1188,
1170CIIL’(7)溶解性 アセトンに易溶、メタノール、酢酸エチル、クロロホル
ムに可溶、水に難容である。
(8)呈色反応
塩化鉄反応及び過マンガン酸カリ反応は陽性2.4−ジ
ニトロフェニルヒドラジン反応は陰性である。
ニトロフェニルヒドラジン反応は陰性である。
(9)塩基性、中性、酸性の区別
弱酸性物質であり、66.7%ジオキサン中におけるp
ka′は8.6及び10.7である。
ka′は8.6及び10.7である。
00)物質の色
無色の結晶である。
aυ癌細胞の分化誘導活性
フレンド白血病細胞B8(ErythroidIeuk
emiccellB8)に対し20−40020−4O
0の濃度で分化誘導作用を示し、最大45%の細胞を赤
血球細胞に分化させる。
emiccellB8)に対し20−40020−4O
0の濃度で分化誘導作用を示し、最大45%の細胞を赤
血球細胞に分化させる。
また、マウス骨髄性白血病細胞M1(MyeloidI
eukemiccellMl)に対し10〜60mcg
/mlの濃度で分化誘導作用を示し、最大1+100u
Anlのリゾチーム活性を誘導する。
eukemiccellMl)に対し10〜60mcg
/mlの濃度で分化誘導作用を示し、最大1+100u
Anlのリゾチーム活性を誘導する。
(12)抗菌活性
抗菌活性を有し、大腸菌高感受性変異株BE1186株
(EscherichiacoliBE1186)、稲
白葉枯病菌(XanthomOnaSoryzae)に
対し5〜/ml溶液のペーパーディスク寒天平板検定に
より、約13mmの阻止円を示す。
(EscherichiacoliBE1186)、稲
白葉枯病菌(XanthomOnaSoryzae)に
対し5〜/ml溶液のペーパーディスク寒天平板検定に
より、約13mmの阻止円を示す。
03)毒性
マウスに対する腹腔内投与で101007n97で全く
毒性を示さなかった。
毒性を示さなかった。
以上のANS−127A物質の理化学的性質及び生物学
的性質を既知の抗生物質と比較すると、同−又は類似す
る物質を全く見出し得ないので、ANS−127A物質
を新規物質と結論した。
的性質を既知の抗生物質と比較すると、同−又は類似す
る物質を全く見出し得ないので、ANS−127A物質
を新規物質と結論した。
ANS−127A物質は、前述の如く、癌細胞に対して
正常細胞への分化誘導作用を示すことから、毒性の少々
b抗腫瘍物質としての利用か期対さnるものである。
正常細胞への分化誘導作用を示すことから、毒性の少々
b抗腫瘍物質としての利用か期対さnるものである。
以下に、本発明方法を実施例によって詳述する。
実施例
グリコース2%、可溶性澱粉1%、肉エキス0.1%、
乾燥酵母0.4%、食塩0.2%、第二燐酸カリ0.0
05%、大豆粉2.5%の組成培地にANS−127株
(微生物受託番号、微工研菌寄第5901号)を接種し
て94時間、28℃で振盪培養する。
乾燥酵母0.4%、食塩0.2%、第二燐酸カリ0.0
05%、大豆粉2.5%の組成培地にANS−127株
(微生物受託番号、微工研菌寄第5901号)を接種し
て94時間、28℃で振盪培養する。
この培養液70−を同一組成の培地187に接種し、ジ
ャーファーメンタ−を用いて90時間、28℃で通気攪
拌培養を行う。
ャーファーメンタ−を用いて90時間、28℃で通気攪
拌培養を行う。
このときの通気量は、毎分18t1攪拌回転数は350
rpmである。
rpmである。
培養終了後、培養液(pH8,5)Kけいそう土i沢過
助剤として加えて沢過し、287のろ液(ジャ−2基分
)を得る。
助剤として加えて沢過し、287のろ液(ジャ−2基分
)を得る。
この泥液をpH7,0に調整し、各々12tの酢酸エチ
ルで2回抽出する。
ルで2回抽出する。
更に、pHを9.0に調整し、各々9tの酢酸エチルで
2回抽出する。
2回抽出する。
この抽出液を減圧下に約150艷になるまで濃縮する。
この濃縮液に50gのシリカゲルを加えて吸着させた後
、真空デシケータ−中で乾燥させる。
、真空デシケータ−中で乾燥させる。
これをクロロホルムに懸濁し、予めクロロホルムで調整
したシリカゲルカラム(シリカゲル:150g、カラム
:3X60(11771)の上層に充填する。
したシリカゲルカラム(シリカゲル:150g、カラム
:3X60(11771)の上層に充填する。
最初にクロロホルム(3t)で、次すで10%メタノー
ル−クロロホルム(1t)で展開し、22gづつの両分
に分取する。
ル−クロロホルム(1t)で展開し、22gづつの両分
に分取する。
両分/16193−206の活性区分を集めて濃縮し、
1.6Iの残渣を得る。
1.6Iの残渣を得る。
この残渣の300〜を高速液体クロマトグラフィー(ヌ
ークレオシル5C218を担体とする逆相カラム)にか
けて更に精製し、メタノール−水の系で結晶化すると、
無色の針状結晶ないし柱状結晶のANS−127A物質
が20■得られる。
ークレオシル5C218を担体とする逆相カラム)にか
けて更に精製し、メタノール−水の系で結晶化すると、
無色の針状結晶ないし柱状結晶のANS−127A物質
が20■得られる。
第1図は、本発明の新規抗生物質ANS−127A物質
の紫外線吸収スペクトルを、第2図は、赤外線吸収スペ
クトルをそれぞれ示すグラフである。
の紫外線吸収スペクトルを、第2図は、赤外線吸収スペ
クトルをそれぞれ示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1下記の理化学的性質及び生物学的性質を有することを
特徴とする新規抗性物質ANS−127A物質。 ■)元素分析値 炭素:66.67%、水素:3.72%、酸素:29.
58%、窒素二〇% 2)分子量(FDマススペクトルによる)70 3)融点 307°C 4)旋光分散 メタノール中、220−660mμの範囲で光学不活性
である。 5)紫外線吸収スペクトル メタノール及び0.1規定塩酸メタノール中、262m
μ(ε、37,000)に極太吸収を。 337mμ(ε、3,600)に肩の吸収をそれぞれ示
す。 また、0,1規定苛性ソーダメタノール中、274mμ
(ε、37,000)に極大吸収を、326mμ(ε、
15,200)に肩の吸収をそれぞれ示す。 6)赤外線吸収スペクトル (臭化カリ錠剤中の主な極大値) 3430.2920,1650,1617゜1571.
1510,1465,1436゜1240.1188,
1170crIL’7)溶解性 アセトンに易溶、メタノール、酢酸エチル、クロロホル
ムに可溶、水に難溶である。 8)呈色反応 塩化鉄反応及び過マンガン酸カリ反応は陽性、2.4−
ジニトロフェニルヒドラジン反応は陰性である。 9)塩基性、酸性、中性の区別 弱酸性物質であり、66.7%ジオキサン中におけるp
Ka’ld、8.6及び10,7である。 10)物質の色 無色結晶 11)癌細胞の分化誘導活性 フレンド白血病細胞B8(ErythroidIeuk
emiccellB8)に対し20−20−4O0/m
eの濃度で分化誘導作用を示し、最大45%の細胞を赤
血球細胞に分化させる。 また、マウス骨髄性白血病細胞M1(MyeloidI
eukemiccellMl)に対し10−610−6
O/rnlの濃度で分化誘導作用を示し、最大1.10
0μ/rnlのりゾチーム活性を誘導する。 12)抗菌活性 大腸菌(Escherichiacoli)高感受性株
及び稲白葉枯病菌(Xantbomonasoryza
e)に対し抗菌活性を有する。 2ストレプトミセス(Streptomyces)属に
属するANS−127A物質生産菌を培養し、その培養
物からANS−127A物質を分離、採取することを特
徴とする新規抗性物質ANS−127A物質の製造法。 3ストレプトミセス(Streptomyces)属に
属するANS−127A物質生産菌かストレプトミセス
・エスピー・ANS−i27(Stre、ptomyc
essp、ANS−127)である特許請求の範囲第2
項記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56042004A JPS5822198B2 (ja) | 1981-03-23 | 1981-03-23 | 新規抗生物質ans−127a物質及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56042004A JPS5822198B2 (ja) | 1981-03-23 | 1981-03-23 | 新規抗生物質ans−127a物質及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57155992A JPS57155992A (en) | 1982-09-27 |
JPS5822198B2 true JPS5822198B2 (ja) | 1983-05-07 |
Family
ID=12624042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56042004A Expired JPS5822198B2 (ja) | 1981-03-23 | 1981-03-23 | 新規抗生物質ans−127a物質及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5822198B2 (ja) |
-
1981
- 1981-03-23 JP JP56042004A patent/JPS5822198B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57155992A (en) | 1982-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4151042A (en) | Method for producing maytansinol and its derivatives | |
US4162940A (en) | Method for producing Antibiotic C-15003 by culturing nocardia | |
Miyairi et al. | Enterocin, a new antibiotic taxonomy, isolation and characterization | |
EP0031430B1 (en) | A method for the production of antibiotic c-15003 p-3 | |
US4228239A (en) | Method for producing antibiotic C-15003 P-3 | |
KR20020060184A (ko) | 마이코페놀산 및 이의 유도체의 제조방법 | |
CA1092999A (en) | Method for producing maytansinol and its derivatives | |
US4081531A (en) | Antibiotic mimosamycin | |
US4229533A (en) | Method for producing antibiotic C-15003 P-4 | |
US4764602A (en) | Antibiotics, and their production | |
US3991183A (en) | Antibiotic produced by a species of micromonospora | |
CA1107212A (en) | Antibiotic c-15003 | |
US4686308A (en) | Novel physiologically active substance MH435 | |
US4292309A (en) | Antibiotics C-14482 B1, B2 and B3 | |
JPS5822198B2 (ja) | 新規抗生物質ans−127a物質及びその製造法 | |
US4127446A (en) | Process for producing antibiotics mimosamycin and chlorocarcins A, B and C | |
IE58289B1 (en) | Micromonospora microorganisms and macrolide antibiotic production therewith | |
EP0100075A2 (en) | Process for producing daunomycin | |
EP0205981B1 (en) | A novel anti-tumor and antimicrobial compound, its microbiological preparation and its use as medicament | |
JPH06234784A (ja) | 新規抗生物質sf2768物質及びその製造法 | |
JPS6219599A (ja) | 新規マクロライド系抗生物質m119 | |
JPS6015318B2 (ja) | 新抗生物質sf−1942物質,その製造法およびそれを含有する抗ガン剤 | |
KR810000686B1 (ko) | 피페리딘 유도체의 제조법 | |
JP3327982B2 (ja) | 新規な抗生物質mi481−42f4−a関連物質 | |
JPS62186787A (ja) | 新規な微生物 |