JPS58202387A - 回転式液体ポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はゴム等の弾性材料から成るインペラを用いた液
体ポンプに関するものである。

船外機においては一般に、海水等を利用してエンジンを
冷却するための液体ポンプを備えている。

通常　、この種のポンプのインはうは、ポンプ室内に流
入する異物との衝突の衝撃を和らげるためと、ポンプ室
壁面との間での噛り等を防止するために、ゴム等の弾性
材料から形成されており、しかもこのインペラを駆動軸
に固定するため、インペラのボス部内側に比較的剛性の
高い材料から成るブツシュを埋設し、ブツシュと駆動軸
とをキーを介して結合するよう構成されている。また、
ブツシュと駆動軸との係合部に異物が侵入しないように
、インはうのボス部の軸方向両端面に環状のリップを形
成し、このリップをポンプ室の内壁面に摺接させるよう
設定されている。

しかしながら、ブツシュと駆動軸との間には組み付けの
ためのクリアランスがあるため、インペラが駆動軸に対
して傾くことがあり、異物が環状のリップを越えてブツ
シュと駆動軸との間に入り込み、それによって駆動軸や
ブツシュやキーが摩耗するという不具合があった。

そこで、ブツシュの内周面に位置しインはうのボス部の
両端と連結するリブを、周方向に沿って複数個形成し、
その複数個のリブを駆動軸に適度の締代をもって当接さ
せることによって、インはうを駆動軸に対して傾くこと
なく固定できるようにしたものが提供されている。この
インにうの傾きを無くしたものにおいては、各リブにお
ける駆動軸との当接部の断面形状は、駆動軸の外周面に
合致するような一定幅の凹形円孤状のものや、一定幅の
平面状のものとされている。また、駆動軸に対するイン
ペラの傾きを確実に防止するためと、駆動軸とブツシュ
との間に異物が入り込んだ場合の異物の全周への拡散を
・防ぐため、リブの本数を例えば５〜６本あるいはそれ
以上のように多数個設けられている。このため、駆動軸
とリブとの間の接触面積が大きくなり、駆動軸をインに
うに挿入する際に摩擦抵抗に打ち勝つかなり大きな荷重
を必要とした。

本発明は上記の点に鑑みなされたもので、駆動軸に対す
るインペラの傾きを無くし、かり駆動軸とブツシュとの
間に異物が入り込んだ場合に異物の全周への拡散を防ぐ
と共に、駆動軸とインペラとの脱着の際の荷重を大幅に
軽減できるような回転式液体ポンプを提供することを目
的とする。

本発明はこのよう々目的を達成するため、ブツシュの内
面に位置し駆動軸に当接するリブの数を、駆動軸に対す
る傾きを防止するために必要な最小限の数である６個と
し、しかもそれらリブの断面形状を略山形形状とし、そ
の山形頂部で駆動軸と当接するようにして駆動軸と各リ
ブとの接触面積を最小にしたものである。

以下、本発明に係る回転式液体ポンプの一実施例を図面
に基づいて説明する。

第１図は回転式液体ポンプの断面図である。液体ポンプ
１０は船外機のケーシング（図示せず）の内部に収容さ
れている。ポンプ本体１２は合成樹脂等から成り、その
内部には金属製ハウジング１．４が埋設され、そのハウ
ジング１４の下面にはガスケット１６を介し、て底板１
８が取付けられており、その底板１８と前記ハウジング
１４とでポンプ室２０が形成される。底板１８の下側に
はガスケット２２を介してノ・ウジング２４が取付けら
れ、そのハウジング２４は船外機のケーシングの内壁２
６の上端に取付けられる。この内壁２６には船外機外部
と通じる吸込通路２８が一体に形成されており、この吸
入通路２８は前記ノ１ウジング２４に設けられた吸入路
６０を経て前記ガスケット２２と底板１８とに設けられ
た取入口（図示せず）からポンプ室２０に通じている。

このポンプ室２０からは前記底板１８とガスケット２２
に設けられた吐出口６２を経て、ノ・ウジング２４に設
けられた吐出路３４（前記吸入路３０とは区画して設け
られている）からエンジンへ至る吐出管３乙に通じてい
る。前記ポンプ室２０内には、ポンプ室２０の中心より
やや偏心した位置に駆動軸′５８が上下に貫通されてお
り、この駆動軸３８とポンプ室２０内に配置されるイン
ペラ４０とが半月キー４２を介して固定的に取付けられ
ている。

このインペラ４０について、第２図に平面図で、第３図
に第２図のＡ−Ａ断面図で、纂４図に第２図のＢ−Ｂ断
面図で示す。インペラ４０は主として円筒状のボス部４
４とその外周面から外力に張り出した複数律の羽根部４
６とをゴム等の弾性材料によって一体に構成したもので
ある。このボス部４４の内周面には、前記弾性体より剛
性を有する材料（例えばナイロン６６（商品名）あるい
は黄銅板など）から成るブツシュ４８が一体に埋設され
ている。このブツシュ４Ｂの内面の軸方向にキー溝５０
が形成されており、このキー溝５０と前記駆動軸６８に
設けられたキー溝５２との間に前記半月キー４２を嵌合
し、駆動軸３８とブツシュ４８す々わちインペラ４０と
を固定する。ボス部４４の両端面は半径方向内側に張り
出したフランジ部５４−５６となっている。これらフラ
ンジ部５４・５６は前記ブツシュ４８の両端面を覆って
おり、フランジ部５４・５６の環状のシール面５７は、
ブツシュ４Ｂの内面よりやや内側に張出して、駆動軸６
Ｂの外周面に適度の締代金もって当接するようにされて
いる。下側のフランジ部５６には前記半月キー４２を前
記キー溝５０に挿入するための切欠部５８が形成されて
いる。前記フランジ部５４・５６の外表面にはそれぞれ
軸方向に突出する環状のリップ６０・６２が形成され、
それら環状リップ６０・６２の周縁に、接線力向に近い
方向で複数個の短いリップ６４が一体に形成されている
。前記各羽根部４６の軸方向端面にも環状リップ６０・
６２と一体連続のリップ６６が形成されている。これら
のリップ６０・６２・６４・６６はポンプ室２０を形成
するハウジング１４の内面あるいは底板１８に摺接する
ように設定されている。

上記ブツシュ４Ｂの内面には、軸方向に伸びる弾性材料
から成るリブ６８が、周方向に等間隔に６個設けられて
おり、それらのリブ６８のうち１個は上記キー溝５０と
対向する位置に配置されている。これらリブ６８の両端
は７ランジ５４・５６のそれぞれと一体連続に形成され
ている。これらリブ６８の断面は、軸中心側にその頂部
を向けた略山形形状とされ、その山形の頂部は上記フラ
ンジ部５４・５６のシール面５７と同一鉛直線上となる
よう設定されている。即ち各リブ６８はその山形頂部で
駆動軸６Ｂと適当な締代をもって駆動軸６８に当接する
ように設定されている。なお、ブツシュ４８においては
、リブ６Ｂが配置される位置に溝７０が形成され、リブ
６８はその溝７０内まで埋設されている。また、ブツシ
ュ４８に設けられたキー溝５０の両側面には軸方向に沿
うリブ７２が上記フランジ部５４・５６と一体連続に形
成されている。

以上のように構成されているので、駆動軸３８とインに
う４０とが嵌合状態にある時、７ランジ部５４・５６の
シール面５７が駆動軸６８のまわりに適度な締代をもっ
て当接していると共に、ブツシュ４８の内面に位置する
３個のリブ６８もそれぞれその山形頂部で駆動軸３８の
軸方向に適度の締代をもって当接している。このように
６個のリブ６８が駆動軸３．８の軸まわりに等間隔に弾
接しているので、インペラ４０の中心軸が駆動軸６８の
中心軸に合致した位置に確保されると共に、インペラ４
０は駆動軸３８に対して傾くことなく固冗される。従っ
てポンプ室２０内に異物が入り込んでインペラ４０に衝
撃が加わっても、インペラ４０は駆動軸３８に対して傾
くことがなく、フランジ部５４・５６の外衣面に設けら
れた環状リップ６０とポンプ室２０の内面との摺接が確
実に保たれることになり、異物が環状リップ６０を越え
てボス部４４の内側に入り込むことはない。また、たと
え異物が環状リップ６０よシ内側に入り込んだとしても
、フランジ部５４・５６のシール面５７が駆動軸３８と
当接しているため、異物が駆動軸３８とブツシュ４８と
の藺に入り込むことはない。このため、駆動軸６８とブ
ツシュ４８との間で砂等の異物による摩耗が生じること
もなく、かつキー４８とキー溝５０・５２との間でも異
物による摩耗を生じる、ことがない。また、たとえ微細
な砂等のような異物が駆動軸３８とブツシュ４８との間
に侵入したとしても、駆動軸３８とブツシュ４８との間
の空間はリブ６８によって３箇所に分断隔離されている
ので、１箇所のリプ間だけでその侵入を防止でき、全周
への異物の拡散を防止することができる。なお、ブツシ
ュ４８のキー溝５０の側面に形成されたリブ７２によっ
て、キー４２とキー溝５０との間の隙間が塞がれている
ので、キー４２とキー溝５０との間に摩耗が生じること
はない。

また、上記３個のリブ６Ｂの断面は、略山形形状となっ
ており、その山形の頂部でリブ６８が駆動軸３８に当接
しているので、駆動軸３８とリブ６８との接触は、線接
触または幅狭の面接触となっている。このため、本発明
においては、従来のように各リブが駆動軸に対し一定幅
の接触面を有していたものと比べ、各リブ６８と駆動軸
６８との接触面積が少いので、駆動軸６８とインペラ４
０との脱着の際の駆動軸６８とリップ６８との摩擦抵抗
を小さくすることができ、その脱着荷重を大幅に軽減す
ることができるものである。また、リブ６８の駆動軸６
８との接触部が山形の頂部であるので、駆動軸３８をイ
ンペラ４０に挿通する際には、各リブ６８は半径方向に
弾性変形し易く、駆動軸６８とリブ６８との間には適度
なりリアランヌが発生して、駆動軸３８の挿通作業を容
易に行うことができる。

また、−リブ６Ｂの個数を６個に限定したのは、駆動軸
３８に対するインペラ４０の傾きを防止するだめの必要
最小限の数としたもので、これによって駆動軸３８とリ
ブ６８との接触面積を可能な限り少くして駆動軸３８に
かかる着脱荷重をより軽減することを図ったものである
。

なお、上記実施例においては、リブ６８をブツシュ４８
の内面に３箇所等間隔に配置したが、１個のリブ６８を
キー溝５ｏと対向する位置とし、残り２個のリブ６８を
キー溝５ｏ側に近づけたものにしてもよい。

また、ボス部４４の両先端のフランジ部５４・５６にお
けるシール面５７は、上記実施例においては駆動軸５８
に当接しているものとされているが、環状リップ６ｏが
異物の□侵入を完全に防ぐものであれば前記シール面５
７を駆動軸３８に当接する必要はない。

以上のように本発明に係る回転式液体ポンプによれば、
弾性材料から成るインにうのボス部の軸方向端面に、ポ
ンプ室の内面と摺接する環状リップを形成し、かつボス
部の内側にブツシュを塊粒し、このブツシュと駆動軸と
をキーで結合したものにおいて、上記ブツシュの内周面
にボス部の両端と一体に連続して軸方向に伸びるリブを
周方向に３箇所備え、そのリブの断面を略山形形状とし
て、その山形頂部を駆動軸に当接するような構成とされ
ている。従って、６個のリブが駆動軸に当接することで
、インペラが駆動軸に対して傾くことがなくなり、環状
リップがポンプ室の内面から離間することはない３、こ
れによって、異物が、駆動軸とブツシュとの間に侵入す
ることが防止され、駆動軸やブツシュやキーの摩耗が防
止される。また、各リブはその山形頂部で、駆動軸と当
接するため、駆動軸とリブとの接触面積を非常に少くす
ることができ、しかもリブの数をインペラが駆動軸に対
して傾かないための最小の数である６個とすることで、
駆動軸との接触面積を必要最小限に押さえ、駆動軸とイ
ンペラとの脱着の際の荷重を小さくでき、それらの、組
立作業を容易かつ迅速に行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る回転式液体ポンプの一実施例を示
す断面図、第２図は第１図の液体ポンプに用いるインペ
ラの平面図、第６図は第２図でのＡ−Ａ断面図、第４図
は第２図でのＢ−Ｂ断面図である。 １０・・・回転式液体ポンプ、２０・・・ポンプ室、ろ
８・・・駆動軸、　　　　　　４０・・・インペラ、４
２９０．キー、　　　　　　　４４・・・ボス部、４Ｂ
・・・ブツシュ、　　　　　６０・・・環状リップ、６
８・・・リブ。 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 弾性材料から成るインペラをポンプ室内に配置し、その
   インはうのボス部の軸方向端面に前記ポンプ室の内面と
   摺接して異物の侵入を阻止する環状リップを形成し、そ
   のボス部の内周面にボス部より剛性力高いブツシュを埋
   設し、このブツシュ内に駆動軸を挿通して駆動軸とブツ
   シュとをキーで結合して駆動軸とインペラを固定する回
   転式液体ポンプにおいて、前記ブツシュの内周面に位置
   して軸方向に伸び、両端を前記ボス部の端面に一体に連
   続するリブを、周方向に沿って３個形成し、それらリブ
   の軸中心側の断面形状を略山形形状とし、その山形の頂
   面でリブを駆動軸に当接するようにしたことを特徴とす
   る回転式液体ポンプ。