JPS581807Y2 - 装飾章

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【考案の詳細な説明】この考案は、水引を利用して新たな意匠感を顕わすよう
にした装飾層に関するものである。

従来金封、写真台紙等には金粉、銀粉墨で寿の文字を記
載したり、鶴、亀などの祝儀用図形を印刷することが行
われていた。

しかし、これらの装飾文字、図形は平板で、立体感がな
く一般に飽きられ易い傾向にある。

この考案は、水引を利用して従来の装飾文字、図案等に
はない意匠感を呈する装飾層を提案するものである。

以下、図示の実施例に基づいてこの考案を説明する。

図面は、この考案に係る装飾層の実施態様を示すもので
、第１図は寿の装飾文字を表わした装飾層１を示すもの
である。

この場合装飾層１は台紙２の表面に、装飾文字「寿」を
象った装飾層３を貼着したものであり、装飾層３は例え
ば金色の水引４・・・を互いに接合して構成する。

第３図は、寿の装飾文字を切り抜いて装飾層を形成する
例を示すものである。

この場合装飾層１は装飾文字「寿」を切り抜いた台紙２
及び装飾層３を貼着して構成したものであり、この実施
例においては台紙２の裏面に、切り抜いた装飾文字「寿
」を浮き出たせるために赤、緑等に着色した紙、プラス
チック等で構成される意匠板５を貼着するようにしであ
る。

この考案に係る装飾層１の製造は、例えば台紙２上に化
学糊などの接着剤を塗布し、この上に水引４・・・を互
いに接合して貼着した後、装飾文字「寿」を切り取るか
、或いは切り抜くことにより行うものであり、したがっ
て第１図、第３図に示すような装飾層１を簡単に製造す
ることができるのである。

・また、装飾層１は、装飾文字に限らず第５図、第６図
に示すような装飾図形（この場合は鶴の図形）でもよい
。

更に、水引４・・・は同一色のものでなくてもよく、装
飾文字、図形に合わせて異なる色の水引４・・・を組合
わせて使用してもよく。

例えば、第４図の鶴の図形においては両翼部分は金色の
水引４・・・で表わし、胴部分及び頭部分は赤色の水引
４・・・で構成することにより、同一色の水引を用いる
場合とは異なった意匠感を呈するようにしである。

以上のように、この考案に係る装飾層１は水弓４・・・
を接合してなる装飾層３で構成されるため、水引４・・
・の接合による凹凸面が顕われて従来の装飾文字、図形
にはない立体感、意匠感を呈し、したがって、観者に新
鮮さ美感を与えるのである。

更に、この考案に係る装飾層は各種用途に使用すること
ができ、例えば第５図に示すような結婚式用写真帖の表
紙６に貼着することもでき、第６図に示すような祝儀用
金封７の表面に貼着して使用することもできる。

更に、装飾層１の裏面に接着層８を設け、使用者の好み
の箇所に貼着させるようにしてもよい。

また、この考案に係る装飾層は製作が簡単であリ、しか
も製作者の創意によって各種の変形が可能である赳め、
成人、児童を問わず自己の趣味に応じて作成し、使用す
ることができる。

更ニ、この考案に係る装飾章は、機械的手段で切り取り
、切り抜きを行うことができるため、大量生産ができ、
従来の装飾文字、図形に比べ低床な価格で広く大衆の需
要に応することができるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の実施態様を示すものであり、第１図
は切り取って形成した装飾章の正面図、第２図は同上の
側面図、第３図は切り抜いて形成した装飾章の正面図、
第４図は同上の側面図、第５゜６図は他の実施態様を示
す正面図、図中、１は装飾章、２は台紙、３は装飾層、４・・・水
引。

【実用新案登録請求の範囲】

台紙表面に多数の水引を接合して構成した装飾層を貼着
するとともに、該装飾層を装飾文字、図形等に切り取り
、或いは切り抜くことにより形成することを特徴とする
装飾層。