JPS5817429A - 正立正像形成用プリズム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は１例えば−眼レフレックスカメラのファインダ
光学系に用いられているペンタゴナルダハプリズムの如
き観察視野の正立正像を形成する光学機器用プリズムの
改良に関するものである。

従来のこの種のプリズム例えばペンタゴナルダハプリズ
ム（以下べ／タブリズムと略称する）はガラスを素材と
し、底部入射面、ダ・・面、前側反射面、射出面・・・
・・・等８つの平面によって互角屋根形に形成され、こ
れらの平面は研削加工法によって成形されている。

このように加工されたペンタプリズムをカメラボディへ
組付けるに際し、ペンタプリズムの底部入射面側ｆ方に
ガラスまたは合成樹脂を素材として成形きれた焦点板、
フレネルレンズ。

コンデンサレンズ（コンデンサレンズは省略される場合
もある）を組込み９次いでペンタプリズムをスプリング
、スポンジ等の衝撃吸収材およびプリズム支持枠を介し
てカメラボディに取付け、更にペンタプリズムの射出面
側後方に接眼レンズ枠等をもって接眼レンズを取付けて
いる。

しかしながら、このようにペンタプリズムを衝撃吸収材
を介して弾性的に支持せしめた場合。

ペンタプリズム自体の重さにより位置ずれを生じファイ
ンダ機能（画像形成）に悪影響を与える虞れがある。ガ
ラスプリズムにあってはとの位置ずれを防止すべくペン
タプリズムにカメラボディへの取付用の鍔片を設けたり
この鍔片にねじ穴等を穿設することは非常に困難である
。

また上記従来のファインダ構造はペンタプリズム　コン
デンサレンズ、フレネルレンズ、接眼レンズおよびこれ
らをカメラボディに対し。

正確に位置決めして固定するための部材が数多く必要と
され且つ特にプリズム、コンデンサレンズ、接眼レンズ
などをカメラボディに取付けるに際しては・これらが別
体であるためこれらの光軸を正しく合致させる必要があ
り、そのための調整工程が不可避であり、その調整の困
難性の故に作業コストが嵩むという難点があった。

一方、ガラスを素材としたペンタプリズムの場合、平面
の組合せによる研磨（研削）は治具を工夫することによ
って比較的容易に行なうことができるが、一部に球面を
含むような研磨加工例えば、ペンタプリズムに接眼レン
ズ機能やコンデンサレンズ機能を併有させるべく球面加
工を施すには研磨装置に多大な投資を余儀無くされると
共に一個毎に研磨の工数を要するので。

従来のファインダ構造に比しコスト高になるのを避は得
ない。まして、非球面加工ともなれば。

その難度は更に高く著しいコスト高を招く難点がある。

本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、プリ
ズムｂ位置ずれを防止すると共に素材コストの低減２部
品点数の削減、工程の削減。

組立作業の容易化を図りつつ、光学的機能を向上せしめ
得る正立正像形成用プリズムを提供することを目的とし
ている。

すなわち２本発明の特徴とするところは、観察視野の正
立正像を形成するプリズムにおいて。

該プリズムに、光学機器本体への取付用鍔片を合成樹脂
により一体成形すると共に接眼レンズ機能部、コンデン
サ・フレネルレンズ機能部。

および焦点板・画枠表示機能部のうち少なくとも１つ以
上の機能部を合成樹脂により一体成形することにある。

以下２図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図および第２図は、正立正像形成用プリズムとして
一眼レフレックスカメラのファインダ光学系に広く使用
されているいわゆるぺ／タブリズムに本発明を適用した
場合の第１の実施例の構成を示す側面図および背面図で
ある。

図において、１０は正立正像形成用プリズムであり、該
プリズム１０ｕダハ面（反射面）１１．１２．前側反射
面１３．射出面１４．底部入射面１５等８つの平面によ
って互角屋根形に形成されている点において従来周知の
形状であるが、底部入射面１５の周囲を囲繞する如くカ
メラボディへの取付用鍔片１６を形成し且つこの鍔片１
６にはねじ止め用の穴または位置決め用の穴１７を穿設
し、前側上斜面部１８には例えば鏡胴上の絞り目盛等の
情報光の導入または、測光用受光素子への照射光の導出
のためのゲート部１９を形成し且つこれらは例えば透明
アクリル樹脂等を素材として一体成形している点に特徴
を有する。

このような構成からなるプリズム１ｏは、精密に加工さ
れたカメラボディの予定部位に鍔片１６の一端の基準面
１６ａおよび１６ｂを当接し、鍔片１６の他端面ｉ６ｃ
および１６ｄ側がらクサビ、ねじ、カム等の部材で押圧
してクランプすることにより該プリズム１０に何ら歪を
生せしめることなく正確にしかも確実にカメラボディに
固定させることができる。

なお、この場合、鍔片１６に穿設した位置決め用の穴１
７（首たはビンでもよい）とカメラボディ側に設けたピ
ン（または穴でもよい）とを嵌合させ、更に別に穿設し
たねじ止め用穴に止めねじを挿通して、螺着させること
によってプリズムをカメラボディに固定しても°よい。

第３図は、プリズムに、カメラボディへの取付用鍔片の
ほか接眼レンズ機能部を一体に成形してなる本発明の第
２の実施例の構成を示す側面図である。

図において、正立正像形成用のプリズム２０は、第１の
実施例と同様のカメラボディへの取肘用鍔片２１のほか
この鍔片２１の後方部すなわちプリズム２０の射出面後
方に所定の距離離間して接眼用凸レンズ２２を合成樹脂
により一体成形したものである。そして、この接眼用、
凸レンズ２２の後方に接眼゛相補正レンズ（例えば凹レ
ンズ）を取付けるための溝２３を形成しである。

このような構成からなるプリズム２０は、第１の実施例
において述べたようにカメラボディに対して正確且つ確
実に取付けることができるから同時に接眼レンズ２２（
および接眼用補正レンズ）をペンタプリズム等の光軸に
正確に合致せしめることができ、煩雑な光軸合せのだめ
の調整工程を不要化し得る。なお、この接眼レンズ２２
をプリズム２０の射出面から離間して配置した例を示し
たが、該射出面の後端を球面状または非球面状に形成し
接眼レンズ機能をプリズムに併有させることもセきる。

第４図は、プリズムに焦点板の機能を併有せしめた本発
明の第３の実施例の構成を示す背面図である。

図において、正立正像形成用プリズム３０には、鍔片３
１．接眼レンズ３２のほか焦点板３３を合成樹脂により
一体成形しである。この焦点板３３の焦点面には焦点合
せのだめのマイクロプリズムまたはマット加工を施す。

これら焦点合せ面は、焦点面の全面、中央部近傍または
画面を見易くするために中央部を避けて、第６図に示す
ように適宜点在配置することもできる。特にプラスチッ
クプリズムの場合、９０°稜角部の微小変形等の影響を
受は易い画面中央部を避けて焦点調整することが望まし
い。

第５図は、プリズムにコンデンサレンズ機能を併有せし
めた本発明の第４の実施例の構成を示す側面図である。

図において、４０は正立正像形成用プリズムであり、こ
のプリズム４０には、その底部周縁部に鍔片４１．底部
入射面側にコンデンサレンズ機能部４２が合成樹脂によ
り一体成形しである。

このような構成からなるプリズム４０は第１の実施例に
おいて述べたようにカメラボディに対し正確且つ確実に
取付けることができるから同時にコンデンサレンズ４２
の光軸合せのための調整工程を不要化し得る。なお、コ
ンデンサレンズに代えてフレネルレンズ機能部を形成す
ることもできる。

第６図は、プリズムに画枠表示機能部を併有せしめた本
発明の第５の実施例の構成を示す底面図である。

図において、正立正像形成用プリズム５０の底部左右に
鍔片５１．底部焦点面に画枠を決定する際に有用な細線
によるマス目５２を刻設してなる画枠表示機能部５３が
合成樹脂により一体成形しである。この画枠表示機能部
５３の中心部を避けた位置には、マット面またはマイク
ロプリズム等を点在配設しである。

このような構成からなるプリズム５０は、成形コスト、
組立コストを低減でき、従来のような焦点板１画枠表示
板が別体で構成されるものに比べ位置決めが正確で固定
も確実でありプリズムとの一体での交換が容易になると
いう利点のほかに、プリズム５０の底面をマット化する
ことにより、鏡面（透過面）仕上げの場合に比べ、成形
時や組立時における傷等が目立たず。

目視不良、の発生が殆んど無くなるなどの利点がある。

上述の各実施例ρ構成の如く、プリズムの素材を合成樹
脂とし、光学機器本体への取付用鍔片、接眼レンズ機能
部、コンデンサ・フレネルレンズ機能部、焦点板・画枠
表示機能部等を該プリズムと一体成形することにより単
一部材で機能の複合化を実現し得るので２部品点数の削
減による素材および成形コストの低減１組立調整コスト
の低減ができ２組立精度の向上と相俟って、接眼レンズ
機能面、コンデンサレンズ機能面などを非球面状に形成
でき周辺像歪や周辺光量不足を効果的に補正できるので
光学的機能を向上せしめることができる。

更に２合成樹脂による成形の場合、各構成部分は均一な
肉厚であることが成形バランスをとる上で必要な条件と
なるが２本発明のように複合機能部を併設せしめた関係
上、成形バランス上問題を生じ易い。しかしながら２本
発明はプリズム性能を維持するためには、プリズム本体
の脇へ肉（合成樹脂）をはみ出させることが非常に有効
である点に注目することにより、当該はみ出しを利用し
て、鍔片を形成したものである。従って、従来の如きプ
リズムの形状に仕上げる際に必要とされるこの肉のはみ
出し部を切り取る工程の増加およびその切削時に生じた
切り屑や粉がプリズムに付着するという問題等があわせ
て解消されることとなり、誠に好都合である。

なお、゛本発明は上述した実施例に限定されるものでは
なく、その要旨を変更しない範囲での種々の変形実施が
可能である。

例えば、正立正像を形成するプリズムとして一眼レフレ
ックスカメラのファインダ光学系に用いるペンタプリズ
ムの例で説明したが、五角形以外のダハプリズム、ポロ
プリズ乞　などにも適用できることはいうまでもない。

以上詳述したように２本発明によれば、＠−成樹脂を素
材とした一体成形によりプリズムに複合機能部を合理的
に一体化せしめた“ので、プリズムの正確且つ確実な固
定、素材コストの低減。

成形コストの低減９組立調整コストの低減などトータル
コストの大幅な低減および光学的性能の向上等を実現し
得る正立正像形成用プリズムを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図は本発明に係る各実施例の構成を示し、
第１図および第２図は、第１の実施例の構成を示す側面
図および背面図、第３図は第２の実施例の構成を示す側
面図、第４図は第３の実施例の構成を示す背面図、第５
図は第４の実施例の構成を示す側面図、第６図は第５の
実施例の構成を示す底面図である。 １０．２０，３０，４０．５０・・・正立正像形成用プ
リズム、１６，２１，３１，４１．５１・・・鍔片。 ２２．３２・・・接眼レンズ、３３・・・焦点板４２・
・・コンデンサレンズ機能部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 観察視野の正立正像を形成するプリズムにおいて、該プ
   リズムに、光学機器本体への取付用鍔片を合成樹脂によ
   り一体成形すると共に接眼レンズ機能部、コンデンサ・
   フレネルレンズ機能部、および焦点板・画枠表示機能部
   のうち少なくとも１つ以上の機能部を合成樹脂により一
   体成形してなることを特徴とする正立正像形成用プリズ
   ム。