JPS5815244B2 - 確動送りドリル - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、確動送りドリルの改良に関している。

更に特記すれば、それに制限される訳ではないが、本発
明は、該確動送リトリルの動作中、該ドリルおよびその
保持具の確動送りを保証する、改良されたロック機構に
関している。

本発明は、米国特許第３４１１３８５号に詳記されてい
る確動送り機構に対する改良にある。

同、本発明は、従来、ドリルの操作中送りねじに係合さ
せるのに用いられる半ナツトと略々同様な工具の改良を
も構成するものである。

上記米国特許に記載された装置においては、その第８図
に示されている、圧力作動の制動装置は、送りねじの外
側の歯に係合して、送りねじがドリルのケーシング内で
回転するとき、この送りねじに軸方向の運動を生せしめ
る歯車を担持している軸を、ロックするのに用いられて
いる。

上記米国特許の装置は、極めて優秀であることが立証さ
れたが、極めて強固な物質に孔あけられるとき、或は錐
先が鈍ったときのような場合には径々錐駆動モータにか
ゝる回転力が制動装置の作用に勝ることになり、孔あけ
工具の送りに失速成は変速を生ずることが判明した。

従って、本発明の目的は、孔あけ工具の送りが失速成は
変速を起さないように、送りねじと共同的に作用する、
改良されたロック機構を提供することである。

即ち、本発明によって改良された、ケーシングに関係的
て、送りねしおよび工具ホルダの軸的運動を起すロック
装置は、ケーシング内に回転的に支えられてそしてその
中で送りねじに関して概ね直角に配向された軸と、送り
ねじ上の外ねじに係合し、前記軸上に装架され、且つ軸
と共に回転し得るねじ係合装置と、前記軸上に装架され
且つこれと共て回転し得る歯車と、前記歯車と係合する
歯を有し、そして前記歯が係合してい々い第１の位置と
、前記歯が係合する第２の位置との間で、ケーシング内
で可動であることにより、前記軸の回転を阻止し、そし
て前記送りねじと雌具ホルダとを、ケーシングに関して
軸方向に運動させる非回転歯付装置と、ケーシング内の
、前記両位置間で前記非回転歯付装置を運動させる装置
とより成っている。

次に、本発明の実施例を示す図面を参照して。

本発明の作用および効果につき、更に詳細に説明しよう
。

第１図には、確動送りドリル１０が概括的に示されてい
る。

ドリル１０はケーシング１２を含み、このケーシングは
、その中での軸方向および回転の両運動のだめに雌具ホ
ルダ１４を支えている。

図示されてはいないが、第１図に現われている雌具ホル
ダの右端は、施される加工に従って、平孔錐、ねじりド
リル、或はり−マのような、成る数の工具の何れでも収
容するように配置されているものと了解されたい。

ケーシング１２の左上部には、圧縮空気モータ１６が装
架されている。

このモータは、一連の歯車１８および、後段に述べる他
の部材を介して、上記雌具ホルダ１４に回転運動を与え
る。

この駆動装置は、圧縮空気モータとして説明されたが、
所望ならば、一連の歯車１８に回転を与えるに適当なも
のならば任意の装置が利用できることは言う迄もない。

ドリル１０は、概括的には、２相ドリルとして記述する
ことができる。

即ち、この工具と雌具ホルダ１４は、急速に加工表面へ
進められ、そして加工面に達するや、これに対してより
遅い軸方向の運動が与えられる。

雌具ホルダ１４の最初の急速な軸方向の運動は、接続部
２０を経て、ケーシング１２の一部を形成するシリンダ
２２へ圧縮空気を給与することによって行われる。

空気の圧力は、ピストン２４とピストン棒２６を、極め
て急速に右方へ、即ちドリルのケーシング１２に関して
軸方向に押圧する。

ピストン２４が運動すれば弁作動部材２８も共に運動し
、これがその急速運動の終端に達したとき、空気弁３０
に係合し、この空気弁が、雌具ホルダ１４の、上述のよ
うな、遅い併し確実な軸方向の運動を生起せしめる。

同、第２図に観察することにより、雌具ホルダ１４の回
転運動は、より明瞭に了解される。

第２図に示されるように、一連の歯車１８の一部をなし
ている駆動軸３２が中空駆動軸３４へねし接続され、こ
の鞘は軸受３８および４０により、中空送りねじ駆動軸
３６の中で回転するように支えられている。

この場合駆動軸３４は、縦に運動できないことが了解さ
れる。

即ち、雌具ホルダ１４は駆動軸３４の中へ延び、そして
その外側に複数の溝４０を具え、この溝が、雌具ホルダ
１４の外側にあるキ一部分４２に嵌合するようになって
いる。

更にこの機構には、キー４２が溝４０に沿って縦に滑動
し、そしてキー４２の雌具ホルダ１４との係合により、
回転運動がその間に伝達されるとき、駆動軸と関係的な
雌具ホルダ１４の軸方向の運動が許されるように配置が
施されている。

上記送りねじ駆動軸３６には、平歯車４４によって回転
運動が与えられるが、平歯車４４は、前記送りねじ駆動
軸３６の一端部を構成する平歯車４６と嵌合する歯車組
１８の一部をなしている。

上記送りねじ駆動軸３６は、長い送りねじ４８によって
取捲かれて居り、この長い送りねじ４８はその外側に、
後段に説明する目的を有する螺旋ねじが設けられている
。

送りねじ駆動鞘３６０回転は、その間に配置された複数
のキー５２を介して送りねじ駆動軸３６により送りねじ
４８に与えられる。

上記キー５２は送りねじ４８の内側に形成された溝５４
の中に配置されて居り、従って送りねじ４８は、送りね
じ３６によって回転が与えられると同時に、送りねじ３
６に関して軸方向へ運動し得ることを指摘しなければな
らない。

前記モータ１６の運転に基き、歯車組１８が回転すると
き、それが軸３２と直接連続されているため雌具ホルダ
１４が回転し、そして送りねじ４８も同様に、歯車４６
および４４を介して、歯車組１８へ連続されているため
に回転することになる。

併しこのときは、送りねじ４８の縦の運動、即ち軸方向
運動は起らない。

第２図の右端附近には、ねじ５０と係合している１対の
、隔てられた歯車５６が設けられていることが分る。

各々の歯車５６は、軸５８上に装架されている。

両軸５８は、送りねじ４８の対向する両側に配置され、
そして各々の軸の回転軸は。

送りねじ４８の回転軸に関して概ね直角に配向されてい
る。

次て、第３図を参照するに、軸５８はドリル１００反対
側から見た状態で示されている。

この図から了解されるように、軸５８の各々には歯車６
０が装架されているが、この歯車６０は他の歯車と係合
して居ない故、その回転は自由である。

併し、歯車５６と６０とは、軸５８へ定着され従ってこ
れと一緒に回転することを指摘しなければならない。

既に説明したように、送りねじ４８の回転は、軸５８お
よび歯車５６，６０の回転を起す。

従って、送りねじ４８をしてケーシング１０の中で軸方
向に運動させるための、送りねじ４８上の外ねじ５０に
対する支点或は固定点が存在しない。

ケーシング１２の中には、上記歯車６０に隣接して、ラ
ック６２が配置されている。

ラック６２の歯６４は、歯車６０の歯と噛み合うに適す
るサイズを有し、且つそのように配置されている。

前記ラック６２は、弁３０と流体的に連通しているガス
給与管６６上に滑動し得るように装架されている。

伺ンツク６２の両端ては、ばねの偏力が加えられたプラ
ンジャ６８が設けられ、従ってこのラックは、管６６上
に略々中心ぎめされた状態に保たれている。

ラック６２は、常時第３図に示された位置に維持され、
そしてガス給与管６６を取捲く螺回ばね７０により、歯
車６０との係合を外されている。

上記ばね７０の一端は、ケーシング１２と係合して居り
、そして反対側の端は、ラック６２と係合している。

上記ガス給与管６６は、ケーシング１２の中に形成され
たシリンダ７２の中へ延びている。

上記シリンダ７２の中には、環状のピストン７４が滑動
的に収容され、ピストン一端７６は、ラックのばね７０
に関して反対側においてラック６２と係合している。

ピストン７４は、封止環７８によって取捲かれ、ピスト
ン７４とケーシング１２との間には滑動し得る流体密閉
装置が形成されているガス給与管６６は、封止環８０に
よって取捲かれ上記環状ピストン７４の内面と滑動可能
な流体密閉装置が形成されている。

さて、ドリル１０を動作させようとする場合には、ケー
シング１２が、ジグ或は取付具（図示されていない）に
よって固定されて、ドリル１０が、孔あけされる材料に
関して一定の関係に位置ぎめされる。

管形ホルダ１４には適当な工具が挿入される。

モータ１６にエネルギが給与されて、既に説明した一連
の歯車１８を介して、管形ホルダが回転される。

シリンダ１２へ給与された圧縮空気が、管形ホルダ１４
を、穿孔される材料に向って急速に前進させる。

被加工材料に達すると、弁３０が作動させられて第３図
および第４図に示された空気給与管６６へ圧縮空気を供
与する。

給与管６６から流入した圧縮空気は、ケーシング１２の
中のシリンダ７２へ進入して、シリンダ外へピストン７
４を押し出し、そしてラック６２を歯車６０と係合させ
る。

送りねじ４８と歯車５６とが回転するために回転する歯
車６０は、ラック６２の歯６４と係合したことによって
停止される。

軸５８と歯車５６とはそれ以上回転できないことになる
。

歯車５６０回転が停止したとき、ねじ５０が作用する一
つの支点が作られ、そこで回転送りねじ、４８をして、
ケーシング１２から軸方向に相対的に動くようにさせ、
これと共に工具ホルダを運び、そして所望に応じて孔あ
け、リーマ加工、或は平孔あけの何れかを被カロエ片に
施す。

尚、送りねじ４８の軸方向の運動の速さは、ねじ５０の
ピッチ。

およびその回転の速度に比例することは当然であること
が了解されることと思う。

尚、従来の技術に関する記述に関連して既に述べたよう
に、錐先が鈍ったり、或は被加工材へ浸透中に折れた場
合、或は被加工材が極めて硬い場合には、歯車５６に比
較的高い負荷がかゝる。

上記歯車は、回転しないようにラック６２によって確動
的にロックされている故、モータ１６が送りねじ４５を
回転するに充分な出力を有する限り、送りの速度は一定
となる。

歯車５６をロックするのに、既に述べたブレーキ型方式
を用いた場合は、軸５８がスリップし、そしてねじの軸
方向運動の失速成は工具の軸方向運動の速さの甚だしい
変動が生ずる恐れがある。

所望の深さに達したとき、即ち、送りねじ４８の速度が
比較的遅い位相中に、管ボルダ１４の所望の軸方向運動
に達したとか、弁（図示されていない）が作動させられ
て、給与導管６６およびシリンダ７２の中の圧力が解放
されるを以て、第３図に示すように、ばね７０がラック
６２をして歯車６０との係合から外されるようにさせる
。

このようにして、管ホルダ１４と送りねじ４８との、ケ
ーシング１２への復帰運動中回転が許される。

上記説明から、本発明によって提供されたロック装置が
、ドリル１０が受ける負荷に関りなく略略一定に維持さ
れ、且つロック装置の破壊による失速の可能性が排除さ
れることを保証することが了解されたことと思う。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による新規ロック装置を含む、確動送
りドリルの、一部断面を以て表わす側面図第２図は、第
１図の確動送りドリルの一部を更に詳細に表わす部分的
拡大図、第３図は、第１図の確動送りドリルの一部の拡
大された部分的断面図で、本発明のロック装置の詳細を
表わし、第４図は、今一つの動作位置にある本発明のロ
ック装置を表わす、第３図と同様な図である。 図において、１０……確動送りドリル、１２…ケーシン
グ、１４……錐具ホルダ、１６……圧縮空気モータ、１
８……一連の歯車、２０……接続具、２２……シリンダ
、２４……ピストン、２６……ピストン棒、２８……弁
作動部材、３０……空気弁、３２……駆動軸、３４……
中空駆動鞘、３６……送りねじ駆動箱、３８，４０……
軸受、４２……キー、４４．４６……平歯車、４８……
送りねじ、５０……螺回ねじ、５２……キー、５４……
溝、５６……１対の歯車、５８……軸、６０……歯車、
６２……ラツク、６４……歯、６６…ガス給与管、６８
……ばね負荷されたプランジャ、７０……ばね、７２…
…シリンダ、７４…ピストン、７６…ピストンの端、７
８，８０…封止環。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ケーシングと、前記ケーシングによって回転可能且
   つ抜挿し可能に担持された、外ねじ材中空送りねじと、
   送りねじによって引延ばされるように配置され、ケーシ
   ングおよび送りねじに関係的に回転し得る雌具ホルダ装
   置とを含み、前記送りねじ及び雑兵ホルダを、ケーシン
   グに関して軸方向運動を生じさせるようにするロック装
   置を有する確動送りドリルにおいて、 （１）ケーシング内に回転的に支えられそしてその中で
   送りねじに関して概ね直角に配向された軸と、 （２）送りねじ上の外ねじに係合し、前記軸上に装架さ
   れ、且つ軸と共に回転し得るねじ係合装置と、 （３）前記軸上に装架され、且つこれと共に回転し得る
   歯車と、 （４）前記歯車と係合する歯を有し、そして前記歯が係
   合していない第１の位置と、前記歯が係合する第２の位
   置との間でケーシング内で可動であることにより、前記
   軸の回転を阻止し、そして前記送りねじと雑兵ホルダと
   をケーシングに関して軸方向に運動させる非回転歯付装
   置と、（５）ケーシング内で、前記両位置間で前記非回
   転歯付装置を運動させる装置と、 を有し、前記非回転歯付装置を運動させる装置が、Ｉ）
   前記非回転歯付装置を前記第２の位置へ運動させるため
   に一端を前記非回転歯付装置と係合させている圧力応答
   ピストンと、 ■）ケーシング中に位、置する流体給与管であって、前
   記のピストンが環状に、摺動的且つ密閉的に該流体給与
   管の一部分を取巻き、さらに前記の非回転歯付装置が摺
   動的に該流体給与管上に位置せしめられている流体給与
   管と、 ■）一端をケーシングに係合させ、他端を前記の非回転
   歯付装置と係合させて前記の非回転歯付装置を前記の第
   １の位置に動かすようにするばねと、 を含み、前記のばねが、非回転歯付装置の、前記のピス
   トンに関して反対の側において、前記の流体給与管の一
   部を取巻いている確動ドリル。 ２、特許請求の範囲第１項による確動ドリルにおいて、 （１） ケーシング中において回転し且つケーシング
   中において前記の軸と一般的に平行な関係に位置決めさ
   れた第２軸であって、送りねじの、前記の軸と反対の側
   に位置せしめられる第２軸と。 （２）送りねぢ上の外ねちと係合し、前記の第２軸上に
   装架されて第２軸と共に回転せしめれる第２ねぢ係合装
   置と、 （３）前記の第２軸上に装架されて第２軸と共に回転し
   得る第２歯車と、 を有し、前記の非回転歯付装置が、前記の第１の位置と
   第２の位置との間を運動することができ、第２の位置に
   ある時にはその上の歯が前記の歯車及び第２歯車上の保
   合歯と係合するようにされて前記の二つのねぢ係合装置
   の回転を阻止するよってなっている確動ドリル。 ３ 特許請求の範囲第１項による確動ドリルにおいて、
   前記の非回転歯付装置が、 （１）前記のはねて隣接する側において歯を有する、伸
   長するラック歯車と、 （２）ケーシングと慴動的に係合し、前記のラック歯車
   を、前記の流体給与管上に中心が維持されるようにさせ
   る、ラック歯車上の弾性案内手段、とを有する確動ドリ
   ル。