JPS58140636A - 赤血球膜電位の測定法 - Google Patents

赤血球膜電位の測定法

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JPS58140636A
JPS58140636A JP57024053A JP2405382A JPS58140636A JP S58140636 A JPS58140636 A JP S58140636A JP 57024053 A JP57024053 A JP 57024053A JP 2405382 A JP2405382 A JP 2405382A JP S58140636 A JPS58140636 A JP S58140636A
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red blood
erythrocyte
fat
blood cells
electric potential
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JP57024053A
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Koji Imafuku
今福 宏司
Taku Sasaki
卓 佐々木
Mitsuru Shibukawa
渋川 満
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Asahi Kasei Corp
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Asahi Kasei Kogyo KK
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/483Physical analysis of biological material
    • G01N33/487Physical analysis of biological material of liquid biological material
    • G01N33/48707Physical analysis of biological material of liquid biological material by electrical means
    • G01N33/48728Investigating individual cells, e.g. by patch clamp, voltage clamp

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、安全簡単かつ迅速正確に、赤血球の膜電位を
測定する方法に関する。
赤血球の膜電位の測定は、例えば脳卒中の素因の検出等
疾病の診断や早期発見、或いは新生理油性物質のスクリ
ーニングを可能にすることと関連して重要であると考え
られるが、従来千〇測定は”CI”−,86Rh十等の
ラジオアイソトープを用いる方法で行なわれていた。し
かし、ラジオアイソトープを用いる方法は危険で取扱い
が煩わしい。これに代わる方法として、脂溶性イオンに
選択的に応答する電極を用いて赤血球の膜電位を測定す
る方法が、特開昭33−//79j4号公報に開示され
ている。
しかし、この方法にもなお改良すべき点のあることが判
明した。その第1は、赤血球の同一サンプルで測定値に
バラツキの見られることがあり、その第一は、用いる脂
溶性−イオンの種類によっては〔例えばテトラフェニル
ホスホニウム(以後単にTPP+と略称する)〕、測定
値に前述のラジオアイソトープ法によって測定される膜
電位値との偏倚(バイアス)が見られる。例えば″C1
−法測定の膜電位の−10mVに対し、TPP+法測定
の膜電位は−20〜−30mVと出る如きである。
以上に鑑み、本発明者らは、特開昭13−/17tJt
号公報に開示される方法の前記欠点を克服する為に鋭意
研究を重ねた結果、ヘモグロビン、赤血球細胞成分、血
漿成分の少なくとも1つを予め脂溶性イオンを溶解させ
た溶液に加えた後、被測定赤血球を加えることにより、
測定値のバラツキを減少することが一可能であり、かつ
、このようにして求められた赤血球膜電位に、赤血球内
の水の体積を考慮した補正及び脂溶性イオンの赤血球へ
の吸増量を考慮した補正を行なうことにより、バイアス
を消去し得て’C1−又U ”Rh+を用いるラジオア
イソトープ法による値と同じ値の赤血球の膜電位を測定
することに成功し、本発明をなすに至った。
即ち、本発明は、脂溶性イオン′f[解させた液に、赤
血球又は赤血球懸濁液を加えた際の、赤血球の存在に基
づく脂溶性イオンの濃度変化を、その脂溶性イオンを選
択的に応答する電極で検知し、その際の電極電位の変化
量△Eから、赤血球の膜電位を求める方法において、予
めヘモグロビン、赤血球細胞成分、血漿成分の少なくと
もl檀を脂溶性イオン溶解液に加えておくこと、及び該
方法により得られる膜電位に、赤血球内の水体積に基づ
く偏倚の補正と脂溶性イオンの赤血球への吸層量に基因
する偏倚の補正とを加えることにより、赤血球の正しい
膜電位を求めることを特徴とする赤血球膜電位の測定法
に関するものである。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明の被測定物である赤血球は、いかなる動物のいか
なる箇所から採血したものでも良いが、採血の際はヘパ
リン等の抗凝固剤を用い、溶血や凝固が起こらないよう
注意して、採血後なるべく短時間内に測定するのが望ま
しい。赤血球懸濁液としては、全血をそのまま使用して
もよいし、全面から通常の方法で採取又は及び洗浄した
赤血球標品を適当な生理的塩類溶液に懸濁させたものを
用いてもよい。
脂溶性イオンは陽イオンであっても陰イオンであっても
よい。脂溶性カチオンとしては一般弐R,X+で示され
るダ級カチオンを用いることができる。ここでRは炭化
水素基又はハロゲン化炭化水嵩基を、Xは窒素原子、リ
ン原子又はヒ素原子をそれぞれ表わす。このRとしてメ
チル、エチル、プロピル、ブチル等のアルキル基、フェ
ニル、トリル等のアリール基、ベンジル等のアラルキル
基、シクロヘキシル等のシクロアルキル基及びそれらの
ハロゲン置換体、例えばクロロフェニル等が挙げられる
。上記の一般式、で示されるj級カチオンとしてはジベ
ンジルジメチルアンモニウムカチオン、ベンジルフェニ
ルジメチルアンモニウムカチオン、テトラフェニルホス
ホニウムカチオン、テトラフェニルアルセニウムカチオ
ン等を使用することができる。
脂溶性アニオンとしては一般式RS B−で示されるホ
ウ素誘導体アニオン又はかご状ホウ素誘導体アニオンを
使用することができる。ここでR′は炭化水素基又はハ
ロゲン化炭化水嵩基を表わし、このR′としてはメチル
、エチル、プロピル、ブチル等のアルキル基、フェニル
、1ルイル等の了り−ル基、ベンジル等のアラルキル基
、シクロヘキシル等のシクロアルキル基及びそれらのハ
ロゲン置換体、例えばクロロフェニル等が挙げられる。
上記の一般式で示されるホウ素誘導体アニオンとしては
テトラフェニルホウ嵩イオン、テトラトルイルホウ素イ
オン、テトラ(p−クロロフェニル)ホウ素イオン等を
使用することができる。前記かご状ホウ素誘導体アニオ
ンとして具体的にはフェニルジカルバウンデカボランア
ニオンやメチルレジ力ルバドデカ八イドロウンデカボラ
ンへニオンなどのメチル又はフェニル基で置侠されたジ
カルバウンデカボラン、ジカルバドデカボラン又はジヵ
ルバヘブタボランアニオンなどを使用することができる
脂溶性イオンを溶解させた液の作成に用いる溶媒は、脂
溶性イオンを所定量均一に溶解させるものであればどの
ようなものでもよいが、声イオン組成、浸過圧等を適当
に調整した塩類水浴液を用いることが望ましい。
脂溶性イオン電極は、懸濁液内にも存在する脂溶性イオ
ンに選択的に応答する電極であり、有機イオン電極と呼
ばれることもある。脂溶性イオン電極と1#照電極との
間の電位差Eが、懸濁液中の−4 脂溶性イオン濃度Cが、tX10M〜10 Mの範囲で
次のネルンストの式で表わされるような電極特性を持つ
ものならば、どのような脂溶性イオン電極を用いてもよ
い。
但し、αは電極に固有な定数、Tは電極に挿入している
液体の絶対温度、Rk′i気体定数、Fはファラデ一定
数、2は脂溶性イオンの電荷数である。
脂溶性イオン電極は具体的には、例えばガラス或いはポ
リマーよりなる管の一端に脂溶性カチオンと脂溶性アニ
オンとの金合体を感応物質として封入した高分子層がは
りつけられ、その管の内部に目的とする脂溶性イオンを
所定濃度溶解させた水浴液、所謂基準液が入れられ、そ
の基準液内に市販の銀、塩化銀電極などの橡準竜極の一
端が封入されている。電極の高分子層側は懸濁液内に入
れられている。参照電極は市販の銀、塩化銀電極などを
用いることができる。
なお、以上の脂溶性イオン、その溶解液、脂溶性イオン
電極の詳細な内容は特開昭31−//79!を号公報に
開示されている。
本発明において予め加えるヘモグロビンは如何なる動物
から採取したものでも良く、市販のウシヘモグロビンを
用いるのが便利である。脂溶性イオン溶液に溶解させる
ヘモグロビンの濃度は、0、II9/WLt以上にする
必gIFiない。
赤血球細胞成分は、赤血球細胞を構成する物質を指すが
、実際には赤血球を通常の方法で溶血させたもの(以下
溶血液と呼ぶ)を用いるのが便利である。この脂溶性イ
オン溶液への添加割合は、脂溶性イオン溶液/−に対し
て、細胞のみの体積にして最大コーの赤血球中に含まれ
る赤血球細胞成分を加えれば良い。
血漿成分は、あらゆる動物の血漿中に含まれる成分を指
すが、実際には赤血球を得る為に採血した動物と同一種
の動物の血漿を用いるのが便利である。できれば赤血球
と同一個体の血漿を用いるのが好ましい。脂溶性イオン
溶液への血漿成分の添加割合は、脂溶性イオン溶液l−
に対して、体積で最大io−の血漿中に含まれる血漿成
分を限度としてよい。
以上の添加物質のうち、ヘモグロビン又ハ/及び赤血球
細胞成分は、赤血球又は赤血球懸濁液として洗浄した赤
血球サンプルを用いる場合に用い、血漿成分は全血を用
いる場合に用いると良い。
これらの物質を脂溶性イオン溶液に予め添加しておかな
いと、赤血球サンプル中に含まれているヘモグロビンや
赤血球細胞成分や血漿成分が、脂溶性イオン電極或いは
脂溶性イオンと相互作用を起こして、後述のΔEを求め
る際のバラツキの原因となることが屡女あるが、これら
の予めの添加によりこのバラツキをなくすことができる
ようになった。前記各成分の添加割合はこのバラツキを
無くする為の必要最大量を示したものである。即ち、こ
れだけの量を入れておけば十分に0機能し、これ以上の
量を入れる必1’Uないことを意味する。
次に、ヘモグロビン、赤血球細胞成分、血漿成分等を添
加した脂溶性イオン溶液に、被測定赤血球又は赤血球懸
濁液を加え、その際の赤血球の存在に基づく脂溶性イオ
ン電極電位の変化量△Eを求め、△Eから赤血球の膜電
位ψ1を求め、偶に前記−要素からなる補正を加えて、
ラジオアイソトープ法による赤血球の膜電位ψとのバイ
アスを消去して、正しい膜電位を求めるやり方について
詳述する。
赤血球又は赤血球懸濁液を脂溶性イオンの調整液に加え
るやり方及び測定装置及びその操作は、特開昭13−1
17936号公報に記述されているものと同じで良く、
詳述は省略する。
被検サンプルの赤血球又は赤血球!V濁液の注入時に起
こる脂溶性イオン電極の電位の時間的変化の代表的パタ
ーンは第1図に示される。図において、E8はサンプル
注入前の電極電位であり、サンプル注入により電極電位
は通常急激に減少する。
Eoはこの急激に減少する電極電位の変化量を示す。
これは赤血球サンプル中の液が脂溶性イオン溶液に注入
されることによって溶液中の脂溶性イオンが希釈されて
、その濃度が減少することによって起こる変化量である
。従って、サンプルが赤血球のみで希釈液を含まない場
合はEo:0となる訳である。
この急激な電極電位の減少後、電極電位は緩やかに減少
し、その後定常状態に落ち層く。この緩やかな電極電位
の減少は、脂溶性イオンが赤血球にとりこまれることに
よってカ旨溶性イオン溶液中の脂溶性イオンの濃度が減
少することに対応している。又、最後の定常状1mは、
赤血球膜内外の脂溶性イオンの分布が、熱的平衡に達し
たことに対応している。この定常状態の11極電位をを
とすると、赤血球の存在に基づく脂溶性イオン電極電位
の変化蓋△Eは、電極電位の変化曲線の変曲点の電極電
位とEfとの差(負値)である。
しかし、測定温度が舛かったり、赤血球膜や脂溶性イオ
ンの性質によって、脂溶性イオンの赤血球膜透過速度が
非常に大きい場合は、屡々この変曲点が明瞭でないこと
がある。そのような場合や、又変曲点が明瞭な場合でも
、次式によって機械的にΔEを求めてもよい。
ΔE”Er  Ea  Eo     ・・・・・・・
・・・(1)E′oは、次式で計算される電Ia電位差
である。
但し、Fは7アラデ一足数、Rは気体定数、Tは絶対温
度で表わした測定温度、Voは予めヘモグロビン、赤血
球細胞成分、血漿成分の少なくとも1つを加えておいた
脂溶性イオン溶液の体積、v、rxその後加える赤血球
又は赤血球懸濁液中の赤血球以外の液体の体積、βは脂
溶性イオンとヘモグロビン或いは赤血球細胞成分或いは
血漿成分との吸着効果を考慮した補正係数である。洗浄
した赤血球の膜電位を、ごく標準的な条件で測定する場
合は、β=lとして殆んど間部ない。
即ち、△Eは希釈による電位変化E。を計算によって求
め、それを全電位変化(%−E8)から減することによ
って求めることができる。
本発明者らは、赤血球の膜電位会をΔEから次式によっ
て求めた。その技術的根拠は、特開昭j!−//79j
4号公報に開示しである、ものと基本的に同一であり、
その詳細についての記述は割愛する。   ′RT  
           F ’f−”’T””ξ−7n(*xp(,5△E)−/)
)  −・−−−−−−−−・−(81但し、  ξ=
T      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・(4)ここで、v’uへマドクリット値か
ら求めた赤血球の体積、■は赤血球をWIA濁させた脂
溶性イオン溶液中の赤血球を除いた液体の体積である。
−万、既述のとおり赤血球の膜電位の測定法として従来
ラジオアイソトープを用いる方法がある。
その方法は例えば、Rottenberg、 H,、T
he measursmentaof membran
e potential andΔpHin cell
s、 organelles andvssielas
、 &thods ln li!nzyynology
、 !!r、 !117−369. Academic
Prsas、 /979に記載されている。この方法を
用いて”C1−又は”Rb+のラジオアイソトープを用
いて測定した赤血球の膜電位鉛 又はψ、b は、後に
その関連を明らかにする理由、即ち、C1−やRh+は
無機のイオンであり、TPP+のような脂溶性イオンと
は異なり、赤血球にとりこまれても赤血球細胞成分に吸
着されたりすることなく、赤血球内の水に溶解している
可能性が高いので、赤血球の真の膜電位(これをψ値で
表わす)であると考えるが、Iil記例えは、TPP 
を用いて△Eから導いたh値はψ値とバイアスを有する
ことを見い出した。
本発明者らは、このバイアスの生ずる原因を追究し、そ
のバイアスを消去する補正方法を見い出し、広い範囲の
檀々の膜電位をとる赤血球について、脂溶性イオン(例
えばTPP+)を用いた△Eの値から正確なψ値を得る
ことをiJ能ならしめたものである。
その補正はλつのものからなっており、その第1は、(
3)式におけるV′に対する補正である。結−的に言え
ば ?’×Q≦9≦=V     ・・・・・・・・・・・
・(5)(5)式に示すように、7に係数0396を乗
じた値iylを赤血球の体積として採用することである
この係数o、tqtが出された理由は次のとおりである
。まず、本発明の脂溶性イオン溶液に対応するものとし
て、次の3種の緩衝液を用いて、赤血球の膜電位を広い
範囲にわたって人為的に変化させた。
■種々のpH(ム2’l〜9t3)の緩衝液。
■種々のクエン酸濃度(θ〜rQfmM )の緩衝液(
pH’Zl。
■パリノマイシンj X / 0”M存在下で種々の鰐
濃度(/〜/ j jmM )の緩衝液(pHl)。
これらの広い膜電位を示す赤血球懸濁液を用し1て、”
H−TPP十を指標としたラジオアイソトープ法(以下
”H−TPP十法と略称する)で膜電位ψrを求め、1
iif1時に膜電位ψLを求め、第2図に示す如きψぎ
−ψアの関係を得た。第2図において、○印は檎々の一
条件下での実開値、X印は櫨々のクエン酸濃度下での実
測値を示す。図中の直線はψ、=帳の直線を示している
。第2図の結果は、実測値が6串橡においてゼロ点から
゛ある値(10−jOmV)だ番すずれた同一勾配の直
線にのることを示してし)るように見える。
M3図は、次の(6)式にψEの実測値を代入して求R
T    y ψ、′=ψ6十下ln7   ・・・・・・・・・・・
・(6)めたψ1′値と実測値ψアの関係をプロ゛ント
した図である。Q印・X印の値は第一図のもσ〕と1司
じものに相当する。第3図は ψ1′=ψT       ・・・・・・・・・・・・
(7)であることを明らかに示している。そして、(6
)式のV′ハ赤血球サンプルのへマドクリット値から求
めた赤血球内の水の体積であるのに対し、Vは*H−H
20と14C−蔗糖を用いたラジオアイソトープ法によ
って求めた赤血球内の水の体積である。
このように、赤血球内の水の体積として同一の値Vを採
用すればTPP+を用いて測定した△Eからの膜電位値
も”H−TPP+法で測定した膜電位値と良く一致する
ことが見られる。
しかして、vkiラジオアイソトープ法によって求めら
れたものであるから、このr値の測定は元来ラジオアイ
ソトープ法を排除しようとする本発明の趣旨と反する。
しかし、幸いなことに、赤血球の体積はpH等によって
影響されるが、標準の測定条件(生理的な塩濃度のpH
7Ilの緩衝液を、脂溶性イオン溶液として使用する場
合)で、多くのサンプルを用いて、VS%F’、偶、ψ
アを測定して検討した結果、標準の測定条件下では、次
の(7)式で十分代用できることが分った。
RT         ・・・・・・・・・・・・(8
)ψl=ψi +F ln 0494 脂溶性イオンを用いたψLSmち△Eの測定値から、3
H−TPP+法によるψア値を導き出すことができた駅
である。
しかしながら、この”H−TPP+法で測定されたh値
も、”6C1−法又は”Rb+法で測定されたψa値又
はψn値(ψばとψRbは実質的に等しい。以下これを
単にψ値と言う。)とは、かなり異なっている。
このような差異の現われる理由は、脂溶性イオンである
TPP+は、赤血球にとりこまれると直ちに赤血球細胞
成分、特にヘモグルビンに吸着されるので、実際に赤血
球内の水に溶解している量よりも多量のTPP十がとり
こまれることになり、ψ1や央は見かけ上ψより深い膜
電位を与えるのではないかと思われる。これに対して、
既述のように、C1−やb十は無機イオンであり、赤血
球にとりこまれても赤血球細胞成分に吸着されたりする
ことなく、赤血球内の水に溶解している可能性が高いの
で、仰tやψg Vi界血球の真の膜電位ψを表わして
いると考えられる。
本発明者らは、広い膜電位領域(−Lt<ψ<j(mV
))にわたって、ψd又はψbとψTの値を測定してそ
の関係をプロットした結果、第ダ図の結果を得た。
図中O印は櫨々のpH条件下での実測値を表わし、X印
は檀々のクエン酸濃度下での実測値を表わし、・印1d
 /<リノマイシン存在下檀々のに濃度下での実測値を
表わす。これらの実測値から導いた回帰曲線は、次のり
9)式(二次式)で表わされ、ψ= (72/7×10
” )ψ、’ 十1torψア+II2./、t・・曲
(9)幸いなことに、その相関係数は0993と極めて
高い0 叙述により明らかなとおり、脂溶性イオン法(例えばT
PP+法)によって△Eを求めれば、次の(3)式、(
7)式、(8)式、(9)式を連立して解くことにより
、tp、 = 藍(/aξ−tn(exp(−’−ΔE
)−/))−−−−−・・(3+F        R
T ψに′=外             ・・・・・・・
・・(7)ψ/=偶十旦”ln O,69t F             ・・・・・・・・・(8
)ψ= (72/7×1O−3)ψ/+lぶorへ+4
’2./j・・・田・・・(9)赤血球の真の膜電位値
とみられるψ値が、高い正確度と精度をもって得られる
。又、△Eu(1)式と(2)式から機械的に求められ
る。
△E = Er −F、、  −E、、       
  曲中・・・・・ (1)本明細書では記述を省略す
るが、特開昭jj−//79j6号公報の第2図で示し
たような装置で、その演算器に式fl)、(2)、(8
)、(7)、(8)、(9)を記憶させて適当なデータ
を入力しておけば非常に簡単な操作で迅連にかつ高精度
で正しい赤血球の膜電位を測定することができる。
なお、本発明における(8)式及び(9)式の補正が必
要なのは、次のような理由によるものと思われる。
もともと(3)式は次の2つの仮定のも、とに導かれた
ものであり、 (1)  熱的平衡状態での赤血球膜内外の液体の脂溶
性イオンの濃度(正確には活量)を各々(Ll )ノ、
(L I ) mttti”M−とすれば、赤血球の膜
電位ψは、次の所謂ネルンストの式で表わされる。
但し、2はイオンQ負号も含めた電荷数である0 (2)  赤血球中にとりこまれた脂溶性イオンはすべ
て赤血球中の液体に溶解する。
上の(1)の仮定は、次の理由から十分に成立すると考
えられる。
■ 用いる脂溶性イオンは、生体内にはもともと存在し
ていないものであるから、電気化学的ポテンシャルに逆
らって能動輸送されるとは考え難い。
■) 脂溶性イオンを十分に薄い濃度で使用すれば、活
量は濃度で近似できる。
一方、(2)の仮定の根拠は不確実であり、この(2)
の仮定の不成立が前記の補正の必要な原因であると考え
る。
次に本発明を、実施例により更に具体的に説明して、そ
の効果を明らかにする。
実施例1 脂溶性イオンとして’rpp+、赤血球懸濁液として全
血を用いた場合に、予め血漿を加えることが同一サンプ
ルのEfEa の測定値のバラツキを減少する効果をも
つことを、実際のデータで示す。
全血サンプルは、9退会のラットの心臓からヘパリン採
血した。脂溶性イオン溶液として、NaC1/jJmM
、)リス/ 7 mM s pi(7,u )緩衝液(
以下NaC1−Trimと略称する)に、TPP十を1
0−BMになるよう溶解させたものを用いた0それをダ
ー分取し容器の中に入れ、小さな電磁攪拌子で20Or
−の回転速度で攪拌し、画定温度は37°Cに保った。
全血サンプルを注入する前に、予め同一個体から採取し
た血漿75μノを加えた場合と、Nail−Trimを
73μ!加えた場合とで、その後全血サンプルを注入し
た際の%−E、のバラツキの程度を比較した結果を第1
表に示す。バラツキの程度は標本−準偏差C1の平均値
に対する百分率で表わした0第    /    表 この第7表の結果は、予め脂溶性イオン溶液に血漿を加
えておくことが、全面サンプル注入時のEr −k  
の測定値のバラツキ、ひいてはΔEの測定値のバラツキ
、赤血球の膜電位の測定値のバラツキを減少するのに顕
著な効果があることを示している。
実施例コ 本発明の方法で測定した赤血球の膜電位の値を用いて、
疾病の早期診断が可能になるかもしれないことについて
、実際のデータを用いて説明する。
赤血球は、生後6連合の脳卒中易発症高血圧ラット(以
下5IR−8P と略称する)、脳卒中醋発症高血圧う
ツ) (8HR−8R)、正常57 ) (WKY)各
系統6匹ずつ、腸管動脈よりヘパリン採血し、通常の方
法で洗浄調整して、赤血球WIAIIIil液として使
用した。
、脂溶性イオン溶液としては、実施例1と全く同じもの
を使用した。この脂溶性イオン溶液II−に予め0.7
艷の溶血液を加えておいた。溶血液としては、溶血用緩
衝液(トリス−HCl IrrM pH711>10−
に上記の赤血球懸濁液as’mlを注入した後の/!0
009 、/ 3分の遠心上澄を用いた0測定温度は3
7℃で、電磁攪拌子の回転速度#1ioor−である。
赤血球の膜電位は、式(1)、(2)、(+1)、(4
)、(7)、(s)、(9)を用いて求めた。その結果
を、#!コ表に血圧のデータ及び赤血球中のヘモグロビ
ン濃度とともに示す。
葦はt検定の結果デj襲以上の信頼度、希辛は91外以
上の信頼度で有意差があることを示している。
この第−表の結果から判るように、赤血球の膜電位は、
5HR−8Rが、他の2つの遺伝系統に比較して有意に
深い。赤血球内のヘモグロビン濃度は、5HR−8Rが
他の2系統に比較してむしろ低い傾向が見られることか
ら判断して、TPP+が赤血球中のヘモグロビンに吸着
されるという副次的な効果によってもたらされた差では
ないことを示している。
5HR−8Rと5HR−8Pの間には、血圧では有意な
差は認められないが、赤血球の膜電位では有意な差が認
められる。このように、血圧がまだ正常血圧の範囲内に
ある生後6週令のラットで、本発明の方法及び装置で、
脳卒中の遺伝素因が検出できる可能性が示されたことに
なり、まだ全く健康な時期に脳卒中の素因を検出して予
防できるようにしようという試みに、明るい希望を抱か
せるものである。
以上詳述したように一1本発明の方法によれば、従来の
方法と比較してラジオアイソトープのような危険で取扱
いが煩わしいものを用いることなく、赤血球の膜電位を
非常に簡単な操作で迅速に、かつ高精度で測定すること
ができる。確かに、赤血球膜電位の臨床医学的意味は、
まだ明確ではないが、それはこのような物fIjAmを
簡便に測定できる手段が、今までなかったことに起因し
ていると言うこともできよう。実施例コに示したように
、赤血球の膜電位を用いて、脳卒中等の高血圧性疾患の
予防につながるようなデータも出はじめており、集団検
診用装置として使用した場合は、特にその効果が大きい
と思われる。又、基礎的研究への応用は勿論、膜電位に
影響する新生理活性物質のスクリーニング等、興味ある
応用法は無限に広がっていると思われる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、脂溶性イオン溶液に、赤血球懸濁液である赤
血球サンプルを注入した時の脂溶性イオン電極の電位の
時間変化の代表的なパターンである0 第2図は、(8)式の方法で求めた膜電位央と、”H−
TPP+法で求めた膜電位嚢の間の相関関係を示し・て
いる。実線はψア=ψ、の直線である。 第3図は、(6)式の方法で求めた膜電位ψlと、”H
−TPP十法で求めた膜電位偶の間の相関関係を示して
いる。実!Iは偉=4の直線である。 III 4’ till U 、RH−TPP” 法テ
求メタ膜[ffl 91’r ト%”CI−法で求めた
膜電位ψd或いは町C法で求めた膜電位ψRbの闇の相
関関係を示した図である。実1II3Iは2次の回帰曲
線で(9)式で示される。 特許出願人 旭化成工業株式会社 代理人弁珈士 星   野     透第1図 吟1vl(介) 才2記 客 才3図 手続補正書(自発) 昭和57年j月IO日 特許庁長官 島田春樹 殿 1、事件の表示 昭和57年 特 許 願第2μ033  号2、発明の
名称 赤血球膜電位の測定法3、 補正をする者 事件との関係 特許出願人 4、代理人 8、  Mi正の内′@(別紙のとおり)補  正  
の  内  容 明細書の記載を次のとおり補正する。 (1141rF請求の範囲を別紙のとおり補正する。 (2)、第2頁13行目「ことがあり」を「ことであり
」と訂正する。 (8)、jlJ頁/7行目「を選択的に」を「に選択的
に」と訂正する。 (4)jl141頁/41行目「又は及び」を「又は/
及び」と訂正する。 (5)、jiA頁/j行目「−イオン」をrpH、イオ
/」と訂正する。 (6)jl14頁/1行目11液内にも」を「液中に」
と訂正する。 ())、第7頁り行目「電極に」を「電極を」と訂正す
る。 (8)、JII/x頁コ行目(式(z))ノ「−Bff
−」ヲ「虱」トF    ZF 訂正する。 (9)、第1コ頁ダ行目「、測定温度、鳩」を[測定湿
度、2は脂溶性イオンの電荷数(TPP+の場合は+/
)、voJと訂正する。 四 ll/ダ員を行目「(a)式」を「(4)式」と訂
正する。 6Q)、m/jj14行目「時に膜電位」ヲ「時&: 
TPP+電偽な用いて膜電位」と訂正する。 −0纏/S頁/S行目(式(6))の「旦」を「川」F
    ZF と訂正する。 %  IIs/!j[4行目F TPP+を用イテ」を
F TPP十電砺を用いて」と訂正する。 と訂正する。 (ロ)$I/A頁コ0行目「BIIfIi!i性イオノ
」を「脂溶性イオン電極」と訂正する。 m、  II/ txi行u rn−rpp”法J t
t rアイソ)−プでラベルされた脂溶性イオンを用い
る方法」と訂正する。 一、帛/1頁19行目r (−4’5<ψ<!f(mV
))Jをr(−41s<ψ<40(mV))J とU正
t6゜[、II/ El/ 0−/ 7行目[脂溶性イ
オン法(例えばTPP+法)」をr’rpp” ’m 
m法」と訂正するO に)、第1I頁13行目(式(3))の「撃」を1且」
ZF と訂正する。 と訂正する。 と訂正する。 訂正する。 に)、第19頁17行目(下からダ行目)(式(7))
に)、第19頁/を行目(下から3行目)の「負号Jを
「符号」と訂正する。 特許請求の範囲 (1)  Iali1m性イオンを接解させた液に、赤
血球又は赤麿球懸濁濠な加えた際の、赤血球の存在に基
づく腫Ilaイオンの鎖度変化を、その脂溶性イオン茎
選択的に応答する電極で検知し、その際の電極電位の変
化量ΔEから、赤血球の膜電位を求める方法において、
予めヘモグロビン、赤血球細胞成分、自装成分の少なく
ともl植を脂溶性イオン溶s′IILに加えておくこと
、及び該方法により得られる膜電位に、赤血球内の水百
体槓に基づく偏倚の補正と1Ij1#1性イオンの赤血
球への吸着量に基因する偏倚の軸止とを加えることによ
り、赤血球の正しい膜電位を求めることを%黴とする赤
血球膜電位の画定法。 特許出願人 旭化成工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、脂溶性イオンを溶解させた液に、赤血球又は赤
    血球M4液を加えた際の、赤血球の存在に基づく脂溶性
    イオンの濃度変化を、その脂溶性イオンを選択的に応答
    する電極で検知し、その際の電極電位の変化量ΔEから
    、赤血球の膜電位を求める方法において、予めヘモグロ
    ビン、赤血球細胞成分、血漿成分の少なくともl檀を脂
    溶性イオン溶解液に加えておくこと、及び該方法により
    得られる膜電位に、赤血球内の水体積に基づく偏倚の補
    正と脂溶性イオンの赤血球への@層量に基因する偏倚の
    補正とを加えることにより、赤血球の正しい11!電位
    を求めることを特徴とする赤血球膜電位の測定法。
JP57024053A 1982-02-16 1982-02-16 赤血球膜電位の測定法 Pending JPS58140636A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0718626A2 (en) * 1994-12-22 1996-06-26 JOHNSON & JOHNSON CLINICAL DIAGNOSTICS, INC. Calibrating and testing immunoassays to minimize interferences

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0718626A2 (en) * 1994-12-22 1996-06-26 JOHNSON & JOHNSON CLINICAL DIAGNOSTICS, INC. Calibrating and testing immunoassays to minimize interferences
EP0718626A3 (en) * 1994-12-22 1998-06-10 JOHNSON & JOHNSON CLINICAL DIAGNOSTICS, INC. Calibrating and testing immunoassays to minimize interferences

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