JPS58138438A - 医療用ラジオカプセル - Google Patents

医療用ラジオカプセル

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JPS58138438A
JPS58138438A JP2124382A JP2124382A JPS58138438A JP S58138438 A JPS58138438 A JP S58138438A JP 2124382 A JP2124382 A JP 2124382A JP 2124382 A JP2124382 A JP 2124382A JP S58138438 A JPS58138438 A JP S58138438A
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sensor
circuit
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capsule
sensors
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舟久保煕康
内田干城
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は医療用ラジオカプセルに関する。
近年、腸内に生息する細菌が、人間の鍵康、すなわち、
ガン、老化、感染に対する抵抗力などに大きな影響を与
えていることが言われている。しかし、現在のところ、
腸内細菌と、その人体に与える影響との因果関係は、ま
だ解明されておらず、この分野における早急の研究が望
まれている。腸内細菌の研究には、まず、腸内の細菌を
採取し、それを体外で培養する必要がある。しかし、体
外で細■を培養する。ためには、腸内と同じ環境を作る
必要があり、そのためにはまず最初に、腸内環境を測定
しなければならない、消化管でも胃などでは、口から内
視鏡など有線のものを挿入することにより、観察や測定
はでき矛が腸では、これらの方法は無力となり、他の手
段を用いざるをえない、また、前述の方法は、患者に対
して苦痛を与えるとともに、心理的負荷を与えるため、
患者の生理的状態は通常のものと興なる可能性がある。
ゆえ9に、そのような状態で得られたデータは信頼性を
欠き、消化管研究にとって大きな障害となる。
本発明は上域の如き点に鑑みてなされたものでありその
目的とするところの1つは、患者の口内からのみ込んで
腸内に送り込むことにより、内蔵された各種のセンサー
にて希望する器官内の温度、pH等の情報を無線で発振
し、体外において受信し解析することにより上記各種の
情報が得られ、以って腸内細菌と之により人体に与える
影響を調べるための細菌培養試験に必要な各事項のデー
タが得られる医療用ラジオカプセルを提供するのにある
また本発明の他の目的とするところは、希望する器官内
の温度を検知するセンサーとしてのサーミスタによりp
H等を検知する他のセンサーの温度補償を行うようにし
たことにより高精度の医療用ラジオカプセルを提供する
のにある。
lはカプセル本体で、このカプセル本体lは各用途毎の
センサーS+  、Sa  、Sa  、S嶋 、Ss
が内蔵されたセンサ一部Sと、このセンサ一部Sに電気
的に接続されたハイブリッド基板2,2゜2が内蔵され
た回路部3と、電源としての電池4.4が内蔵された電
源部5とがそれぞれ相互に着脱自在に組付けられて形成
される。
LAは前記センサーSl  s St  * Ss  
e S4  sS5を内蔵するための、耐強酸性のプラ
スチック、例えばポリカーボネート、アクリル樹脂等で
形成された筒状の前部ケース、IBは同じくこの前部ケ
ースIAと同一材料で形成され、前部ケースlAに連結
される筒状の後部ケースである。前記前部ケースIAと
後部ケースlBとはその衝合部が相互に歌合自在な嵌合
段部IA1 、IBtが形成され、この嵌合段部IAI
−IBI はシリコン樹脂4を用いてシールされるとと
もにその接着部分の外周が熱収縮性のチェープロにて覆
われることにより、内部を液密にしている。
またカプセル本体1の全体としては患者のみがのみ易い
程度の大きさを呈している。
前記電池4としては、酸化銀電池が2個、直列に接続さ
れたものが使用されるが、これはICの電源電圧を充分
満足させるとともに患者がのみ込み易くするため、現在
使用可能な最小の大きさの電池が使用されるからである
。そしてこの電池4はステンレス製のケース7に収納さ
れ、このケース7は電源の正極として回路に接続されて
いる。
前記センサーSlは体内の温度、即ち腸内の温度を測定
するためのもので、このセンサーS1としては感温素子
、例えばサーミスタが用いられる。
このサーミスタをさらに具体的に説明すれば、ガラス封
入厚さを薄くし、応答性を改善した、先端φ0.7mm
、ガラス封入部長さ2.5鶴のビード型サーミスタが用
いられる。温度測定範囲としては、35℃〜45℃の温
度範囲が想定される。
また前記センサーS2は、腸内のpHを検知するための
ガラス電極であう、このガラス電極の内部に封入された
内部j1kg!上下の転倒に対して使用可能なようにゲ
ル化し、出力抵抗が高いため、ガラス壁面にシリコン接
着剤を塗布してその外側をシリ・し熱収縮チー−プで覆
2・、絶縁した。
また、前iセンサーS3は同じく腸内のpHを測定する
ためのもので、′例えば半導体電極が用いられる。
また前記センサーS4は腸内の酸化還元電位を測定する
ためのものである。そしてこのセンサーS5はセンサー
St  −S’a  −34の参照電極として用いられ
るもので、例えば内部液の汚染濃度を改善するために、
内部液としてはKClの飽和溶液にK(lの゛結晶を混
入したものを液絡部としてのセラミックスに封入し、さ
らに後方にゲル化したK(l溶液がi人されている。液
絡部のセラミックストしては直径0.2〜0.4論、長
さ0.2〜0゜7mとして小型化されている。この場合
、封入したセラミックスの寿命は、直径と長さに関係し
ているようであるが寿命としては直径が小さいものほど
長い。
前記回路部3を構成する基板を3つのハイブリッド基板
2,2.2に分けたのは雑音除去のために発信部分、ア
ナログ部分、ディジタル部分をそれぞれ3つのハイブリ
ッド基板2,2.2に分けて配置したことによるが、こ
れは便宜上、そうしたもので発信部分、アナログ部分、
ディジタル部分を設ける基板の数は3枚に限る必要はな
い。
次に第2図は前記回路部3を構成する回路のブロック図
を示し、前記各センサーS+ ’* Sg  −Sa 
、34.Sgに接続されたセンサー出力処理回路8と、
センサー出力処理回路8にて゛特定範囲、例えば0.6
〜1.6Vの範囲の電圧に変換された前記センサーSl
 、St 、Sa  −S噛 ossからの出力信号を
択一的に、即ちチャンネル順に後段に送るためのマルチ
プレクサ−9と、マルチプレクサー9から送られて来る
アナログ信号をディジタル信号に変換するためのA/D
変換lOと、このA/D変換器10にてディジタル信号
に変換されたパラレル信号をチャンネル信号と合わせて
シリアル信号に変換するためのパラレル・シリアル変換
器11と、さらにこのシリアル信号を0をIKHzSl
を2KHzにそれぞれAM変調するためのAM変変調量
12、一定周波数を発信するための発信回路部13と、
この発信回路部13から発信されてきた一定周波数の基
準信号を前記センサー出力処理回路8、マルチプレクサ
−9、A/D変換器10、パラレル・シリアル変換器I
 L AM変変調量12それぞれ送ってパルスを計数し
て分周するための分周・タイミング回路14とから形成
する。前記発信回路部13を形成する発信子としては例
えば周波数512KHzの水晶振動子が用いられる。t
CはケースIB内に内蔵されたアンテナである。
本発明の一実施例は上述のような構成からなり、腸内細
菌と人体に与える影響との因果関係を調べるための細菌
培養試験を行う夢前に患者の腸内環境調査を行い、必要
なデータを得るには先ず、カプセル本体lは患者の口内
からのみ込まれる。こノ場合、センサ一部をマルチセン
サーシステムとしたとともに、小型化が困難なセンサー
、特にセンサーSを小さくするとともにセンサーSを小
さくしたので小型設計可能となり、カプセル全体が小型
化され、患者にとって苦痛を伴うことなくのみ込み易い
そしてカプセル本体1が患者の腸内に到達してから、セ
ンサーSLによって腸内温度を検知すと、その検知量が
抵抗に変換されセンサー出力処理回路8に送られる。同
時に腸内のpiがセンサーS2.33により測定されま
た酸化還元電位がセンサS4によって検知されるとそれ
ぞれの出力がセンサー出力処理回路8に送られる。
このようにセンサー出力処理回路8に送゛られて来るセ
ンサーSs  、S2 −33 −34からの出力電圧
は、分周タイミング回路14からの信号によって順次、
呼び出されて、後段のマルチプレクサ−9に送られ、こ
こでチャンネル順にA/D変換110に送られる。A/
D変換器10においてはマルチプレクサ−9から送られ
て来るチャンネル順の各信号をセンサーS1における1
番小さむ1サーミスタの精度に合わせて、例えばQ、 
4 m Vの分解能でアナログ信号をディジタル信号に
変換され、A/D*換された各チャンネル毎のパラレル
信号は後段のパラレル・シリアル変換部11に送られ、
チャンネル信号と合わせてシリアル信号に変換され、後
段のAM変変調量12送られる。
AMmM部12において、シリアル信号は0をIKHz
、1を2KHzとしてAM変調され、患者の体内から発
信され、体外の受信器にて受信される。
この場合、用いられる受信器としてはループアンテナと
市販のAMラジオが使われ、データは一時的に磁気テー
プに録音し、その後にマイクロコンビエータで処理する
こととした。
カプセル本体1は、センサーS1 、Ss  −S3、
S*sS’により、必要調査を終えた後、自然排出され
°る。そしてカプセル本体1を形成するセンサ一部81
回路部3、電源部5は相互に着脱自在に組み付けられて
いるため、センサ一部S1電源部5は寿命に応じて新し
い部品と交換し、回路部3は殺菌後、再使用する。
例えばセンサーS2を例にあげれば、独自の温度特性を
保有しているため、体内のpnの出力変化か或いは体内
温度変化による出力変化かが判別できないため、センサ
一部Sを形成する1つの感温素子、例えばセンサーSl
によって検知される体内温度をもとに演算処理すること
により温度補償できるため、センサーS2の精度は高く
なる。このことは他のセンサーS3.S4についても云
える。
上述のように本発明は、患者の口内からのみ込まれ、腸
内に送られることにより、カプセル本体に内蔵された数
個のセンサーにて各用途毎に各項目、例えば器官内の温
度、pH1酸化還元電位を検知して情報を無線で体外に
発信することにより受信できる。従って消化器官、例え
ば腸内細菌と、之により人体に与える影響を調べるため
の細菌培養試験に必要な情報、例えば腸内温度pH,酸
化還元電位等の必要事項の数値を体外において測定でき
る。この場合、センサ一部を形成するサーミスタの体内
の検知温度を下に温度特性を有する他のセンサーの温度
補償が行えるため、センサ一部より検知される数値は高
精度のものが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図はその
回路を示すブロック図である。 1・・・カプセル本体、2・・・ハイブリッド基板、3
・・・ハイブリッド基板部、4・・・電池、5・・・電
源部、6・・・チューブ、8・・・センサー出力処理回
路、9・・・マルチプレクサ−110・・・A/D変換
器、ll・・・パラレル・シリアル変換部、12・・・
AM変調i。 13・・・発信回路部、S・・・センサ一部、St  
、S2、 S3  g Sa  g Ss・・・センサ
ー。 特許出願人  舟 久 保   煕   康第1図 す 第2図 手続補正書(暗 昭和57年 5月 6日 特許庁長官 島 1)春 I#封 殿 1、舅牛の餘 m57年特許願第21243号2、 発
明の名称 医療用ラジオカプセル 3、 補正をする者 事件との関係    特許出願人 ス1ギナもり ニジtギ今り 住 所 東京都杉並区西荻北2丁目17番4号氏 名 
 舟久保  煕 康 4、代理人 5、 補正命令の日付        昭和  年  
月  日6、 補正により増加する発明の数 7、 補正の対象 明細書、図面 8、 補正の内容     外紙の通り明     細
     書 1、発明の名称 医療用ラジオカプセル 2、特許請求の範囲 (11センサ一部におけるセンサーからの電気的出力を
調整するためのセンサー出力処理回路及び処理されたセ
ンサー出力を無線により電送するための送信回路から成
る医療用ラジオカプセルにおいて、前記センサ一部には
体内温度を検知するための少なくとも1個の温度センサ
ーと該温度センサーとは種類を興にするセンサーが含ま
れることを特徴とした医療用ラジオカプセル。 (2)前記センサー出力処理回路は、電圧調整回路とア
ナログ−ディジタル変換器とから成ることを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載の医療用ラジオカプセル。 (3)  前記センサー出力処理回路および送信回路の
動作のタイミングをとるために、発振回路及び分局タイ
ミング回路が含まれることを特徴とする特許請求の範囲
第1項記載の医療用ラジオカプセル。 (4)  前記センサー出力処理回路は、前記各センサ
ーからのアナログ電気信号を、2進のディジタル信号に
変換し、変調回路は2進の“0”に対し第1の周波数を
、また“0°に対し第2の周波数を対応させて、発振回
路が発する電波を変調させること特徴とした特許請求の
範囲第1項記載の医療用ラジオカプセル。 (5)  前記センサー出力処理回路および前記送信回
路はアナログ部分、ディジタル部分及び発振部分毎にそ
れぞれ1ないし複数の基板上に集積化されていることを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載の医療用ラジオカ
プセル。 (6)前記センサー出力処理回路および送信回路の一部
を構成するパラレル−シリアル変換器は、前記各センサ
ーからのアナログ電気信号を、2進のディジタル信号に
変換するとともに、前記センサーを識別・するためのデ
ィジタルなチャネル信号及び前記各センサーからの一連
の出力信号の伝送が開始及び終了することを示すための
スタートビットおよびストップビットをそれぞれ加え、
前記変調回路に伝えることを特徴とする特許請求の範囲
第1項記載の医療用ラジオカプセル。 (7)  前記センサー出力処理回路は、電圧調整回路
およびアナログ−ディジタル変換器から成ることを特徴
とする特許請求の範囲第1、第3、第4、第5又は第6
項記載の医療用ラジオカプセル。 (8)前記センサー出力処理回路および送信回路の1動
作のタイミングをとるために、発振回路および分周・タ
イミング回路が含まれることを特徴とする特許請求の範
囲第1、第2、第4、第5、第6又は第7項記載の医療
用ラジオカプセル。 (9)  前記センサー出カ処理回路は、前記各センサ
ーからのアナログ電気信号を、2進のディジタル(f4
号に変換し、前記変調回路は2進の“0゛に対し第1の
周波数を、また“0″に対し第2の周波数を対応させて
、発振回路が発する電波を変調させることを特徴とする
特許請求の範囲第1、第2、第3、第5、第6又は第7
項の何れかに記−載の医療用ラジオカプセル。 all  前記センサー出力処理回路、および前記送信
回路はそれぞれ1ないし複数の基板上に集積化されるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1、第2、第3、第4
、第7、第8又は第9項の何れかに記載された医療用ラ
ジオカプセル。 (]】)前記センサー出力処理回路、および前記送信回
路はアナログ部分、ディジタル部分および発振部分毎に
それぞれlないし複数の基板上に集積化されていること
を特徴とする特許請求の範囲第1、第2、第3、第4、
第6、第7、第8又は第9項の何れかに記載された医療
用ラジオカプセル。 (12)前記センサー出力処理回路および前記送信回路
の一部を構成するパラレル−シリアル変換器は、前記各
センサーからのアナログ電気信号を、2進のディジタル
信号に変換するとともに、センサーを識別するためのデ
ィジタルなチャネル信号および前記各センサーからの一
連の出方信号の伝送が開始及び終了することを示すため
のスタートビット及びス斗ツブビットをそれぞれ加え、
該変調回路に伝えることを特徴とする特許請求の範囲第
1、第2、第3、第4、第5、第7、第8、第9又は第
10項の何れかに記載された医療用ラジオカプセル。 3、発明の詳細な説明 本発明は、医療用ラジオカプセルに関する。 体内の環境針側を行いその情報量を無線で体外に伝送す
ることを目的としたいわゆる医療用ラジオカプセルは−
古くから知られており、かつては市販されていたが、そ
の特性が実用上きわめて不十分であったため、現在では
ほとんど使用されていない、その第1の理由は、情報測
定用センサー9種類がほとんど1種類に限られ、特殊な
場合でも2種類ときわめて少数に限られていることであ
る。 従って、温度以外の情報量を計測するための他のセンサ
ーの特性が温度に、よって変化する場合でも、それを補
正することができず、測定結果に信頼性がないことであ
る。複数のセンサーを含めることができない理由は、セ
ンサーの種類が複数である場合には、センサーが測定し
た物理量を無線で体外に伝送するために、センサーの測
定出力を電気的に処理する回路が必要となるが、一方ラ
ジオカプセルの大きさは人間が飲み込み可能なように小
型でなければならず、上記の回路をカプセル内に配置さ
せることが困難であったことによる。従来技術によるラ
ジオカプセルの第2の問題点は、人体外で得られるデー
タの精度が悪いことである。 ゛その理由は、センサーの測定精度が比較的悪いことに
加え、カプセルから人体外に伝送する際に、信号に対す
る雑音が大きいことによる。従来技術によるラジオカプ
セルの第3の問題点は、1個のラジオカプセルがもつ測
定可能時間が短いことである。すなわち、従来ラジオカ
プセルに使用可清な小型の電池の容量が小さいこ、とに
加え、情報処理及び伝送のために使用する電子回路の消
費電力が大きいことがその原因である。 本発明の目的は上記のごとき従来技術によるラジオカプ
セルの問題点を解決し、臨床医学あるいは医学研究に通
した実用的な医療用ラジオカプセルを実現することにあ
る。 本発明による医療用ラジオカプセルの第1の特徴は、た
とえば少なくとも8個のセンサーを含めることができ、
それらの電気的出力を伝送に通した信号に処理及び変換
するための電子回路も備えていることである。また、本
発明による医療用ラジオカプセルの第2の特徴は、信号
/雑音(S/N)比の優れた伝送方式を採用しており、
センサーの測定精度を損うことなく伝送できることであ
る。加えて、各種センサーの性能も向上しており、従っ
てラジオカプセル全体として従来技術に比べ、著しく高
い測定精度が得られた0本発明による医療用ラジオカプ
セルの第3の特徴は、複数のセンサーを含めることがき
わめて容易であるから、温度を測定する必要が直接熱く
とも、温度センサーを含めることにより、他のセンサー
の温度特性を補正することができることである。更に、
本発明の医療用ラジオカプセルの第4の特徴は連続測定
の寿命が長いことにある。すなわち、本発明による医療
用ラジオカプセルにおいては、センサーの出力を処理す
るための回路及び伝送のための回路がともに集積回路化
されている上に、それぞれ電力消費が小さい方式を採用
しているため、カプセル全体としてきわめて消費電力は
小さくなっている。 以上のように、本発明による医療用ラジオカプセルは従
来技術によるラジオカプセルに無い多くの機能及び改善
された特性をもつ上、きわめて小型であり、人間が飲み
込むのに充分である。 第1図は本発明の一実施例に従う医療用のラジオカプセ
ル10の構成を示す0本発明によるラジオカプセル10
はセンサ一部S1電子回路部2及び電源部3を主な構成
要素とする。センサ一部Sは複数のセンサーをとりつけ
られるようになっており、本発明の一実施例においては
8個のセンサーがとりつけ可能なようになっている。 第2図は本発明の一実施例に従うラジオカプセルの電子
回路の構成の概略を示す、センサ一部Sのセンサーから
取り出された電気信号はそれぞれ絶対値及び変化範囲が
興なるため、それらを伝送に適した一定の信号に変換す
る必要がある。すなわち、ある基準電圧を中心とし、最
大の変化幅を同一にそろえることにより、単一のキャリ
ア周波数及び同じ変調方式で信号を伝送することが可能
となる。これらの具体的な方法については後に詳細に述
べる。第2図におけるセンサー出力処理回路20はこの
目的のためのものである。センサ一部Sからとり出され
た信号を無線で伝送するためには、送信のための発振回
路及び変調回路が必要である。送信回路30はこの目的
のために構成されている。センサ一部S、センサー出力
処理回路20及び送信回路30を動作させるための電源
は、第1図の電源部3は2個の電池4から成り、寿命に
応じて新しいものと交換可能でようになっている。ラジ
オカプセルに含まれるセンサ一部S及び各種電子回路を
動作させるのに十分な電圧及び容量をもつ電池としては
、酸化銀電池が通している。 電池−4はステンレス製のケース5に収納され、このケ
ース5は電源の正極として回路に接続されている。 第1図において、lはラジオカプセルのケースを表し、
IAは前記センサーS+  * Ss  e Ss  
sS*gSsを内蔵するための、耐強酸性のプラスチッ
ク、例えばポリカーボネート、アクリル樹脂等で形成さ
れた筒状の前部ケース、IBは同じくこの前部ケースI
Aと同一材料で形成され、前部ケースIAに連結される
筒状の後部ケースである。 前記前部ケースIAと後部ケースIBとはその衡合部が
相互に嵌合自在な嵌合段部IAl 、IBsが形成され
、この嵌合段部IAs  、IBsはシリコン樹脂6を
用いてシールされるとともにその接着部分の外周が熱収
縮性のチューブ7にて覆われることにより、内部を液密
にしている。 本発明の具体的な一実施例において、センサ一部Sには
サーミスタである温度センサーS1、ガラス電極を用い
たpHセンサーSR1半導体電極を用いたpHセン号−
33、ガラス電極を用いた酸化還元電位センサーS4及
び基準電極s5がとりつけられ、その他の4個のとりつ
け可能部分にはセンサーはとりつけていない。 前記センサ−51は体内の温度、即ち腸内の温度を測定
するためのもので、このセンサーSlとしては感温素子
、例えばサーミスタが用いられる。 このサーミスタをさらに具体的に説明すれば、ガラス封
入厚さを薄くし応答性を改善した、先端φ0.7■、ガ
ラス封入部長さ2.5鶴のビード型サーミスタが用いら
れる。温度測定範囲としては、35℃〜45℃の温度範
囲が想定される。 また前記センサーS2は、腸内のpHを検知するための
ガラス電極であり、このガラス電極の内部に封入された
内部液は上下の転倒に対して使用可能なようにゲル化し
、出力抵抗が高いため、ガラス壁面にシリコン接着剤を
塗布してその外側をシリコン熱収縮チューブで覆い、絶
縁した。 また、前記センサーS3は同じく腸内のpHを測定する
ためのもので、例えば半導体電極が用いられる。 また前記センサーS4は腸内の酸化還元電位を測定する
ためのものである。そしてこのセンサーS5はセンサー
Ss  、33 .34の参照電極として用いられるも
ので、例えば内部液の汚染濃度を改善するために、内部
液としてはKCjの飽和溶液にK(lの結晶を混入した
ものを液絡部としてのセラミック側に封入し、さらに後
方にゲル化したKCj溶液が封入されている。液絡部の
セラミックとしては直径0.2〜9.4m、長さ0.2
〜0.7鶴として小型化されている。 各センサーからの出力は電圧の形で第2図におけるセン
サー出力処理回路20に堺られる。 第2図において、センサー出力処理回路20は電圧調整
回路21マルチプレクサ−22、アナログ−ディジタル
変換器23から構成される。電圧調整回路21におりて
は、センサーから送られてきた電圧が、その変化範囲が
たとえば0.6〜1゜6vの範囲になるように変換され
る。マルチプレクサ−22においては、調整された各セ
ンサーからの出力が呼量に従って順次並べられ、後段に
送られる。アナログ−ディジタル変換器23においては
、アナログ信号であった各センサーからの出力電圧を、
ディジタル信号に変換する。たとえば、先に述べた0、
6〜1.6vの範囲のアナログ電圧は、12ビツトの2
進ディジタル信号に変換することにより、9.4 m 
Vの分解能が得られる。 センサー出力処理回路20で処理された電気信号は無線
による伝送のため、次の送信回路30に送られる。送信
回路30はパラレル−シリアル変換器31、変調回路3
2、発振回路33及び分!・タイミング回路34から成
る。センサー出力処理回路−20中のアナログ−ディジ
タル変換器23を通った段階では、各センサーからの出
力は、12ビツトのディジタル信号になっているが、時
間的にはlセンサーからの出力は並列になっている。 そこで、伝送のためパラレル−シリアル変換器31にお
いて、各出力信号中のビット列が時間的な順序で並べら
れ、シリアル信号となる。さらに、このパラレル−シリ
アル変換器31←おいて、伝送するためのディジタル信
号の再構成が行われる。 すなわち、受信後いずれのセンサーからの出力であるか
を識別するためのチャネル信号、各センサ−からの信号
がいつ始まり、いつ終了したかを示すためのスタートビ
ット及びストップビットがつけ加えられる。本発明の一
実施例においては、それぞれ1ビツト及び13ビツトと
したがこれらのビット数は便利なように適宜法めればよ
い、チャネル信号はカプセルに含めるセーンサーの数に
対応して決定する。先に述べた本発明の一実施例におい
て、8個のセンサーを含めるようにした場合、チャネル
信号は3ビツトとした0発振回路33はたとえば水晶振
動子を用いて構成される0本発明の一実施例では、51
2KHzの周波数で発振させた。変調回路32にたとえ
ば2進ディジタル信号の“0”をI KHz% ” 1
”を2KHzに対応させAM変調するためのAM変調回
路でよい0分局・タイミング回路34は発振回路33か
ら得られる一定周波数の基準信号を、センサー出力処理
回路20の各部及び送信回路30中の変調回路32に送
って、パルスを計数するとともに、分周するための回路
である。このような変一方式は一般にパルスコード−振
幅(PGM−AM)変調とよばれるが、この方式を実施
するためには通常かなりの電子回路要素を必要とするた
め、医療用ラジオカプセルのごとききわめて小型な無線
装置に通用することは容易には考えられない。 上記のセンサー出力処理回路20及び送信回路30は、
雑音防止のためアナログ部分、ディジタル部分及び発振
部分がそれぞれ異なる基板2A。 2B、2Cに集積化されている。特に、モノリシック集
積回路技術を用いることにより、これらの電子回路はで
きるだけ少数の半導体チップ上に集積化してあり、モノ
リシック型に集積化することが現在困難である部分につ
いては個別部品を使用し、全体としてハイブリッド型の
集積回路としである。またこれらすべての回路を、1枚
のチップ上に集積化することも困難ではなく、その場合
にはカプセルの大きさは一層小型になると考えられる。 ただし、人間が飲み込み可能な大きさのカプセルが実現
できる限り、いわゆるハイブリッド集積回路型の回路構
成でさしつかえない。 上記のごとき本発明の実施例におけるラジオカプセルか
らの送信信号は、カプセルを飲み込んだ人体から約60
〜100cm離れた所においた直径約50〜100cm
のループアンテナと市販のAMラジオで受信できる。受
信された信号は簡単なマイクロコンピュータを用いて、
各センサー毎の出力に分解・解読され、さらに温度セン
サニの検知i度に基いて、温度特性を有する他のセンサ
ーめ温度補償を行った後、各センサー毎に同時にそれぞ
れの測定値を表示するように゛する。これらの技術とし
は当業者には周知の任意の方式を採用すればよい。 以上、本発明に関し、具体的な実施例をあげて説明をし
たが、それらは例を示すことを目的としたものであり、
本発明の視野の範囲で様々の修正を行うことができる。 たとえば、医療用ラジオカプセルに含めるセンサ一部の
センサーの数は8個である必要はなく。必要に応じ増す
ことも減すことも容易である。また、温度センサー、p
Hセンサー及び酸化還元電位センサーを用いたが、セン
サーの種類は用途により、任意に変更できる。たとえば
、ナトリウム(Na)イオンセンサー、カリウム(Ki
イオンセンサーなど各種のセンサーが使用できる。温度
センサーとしては本実施例においてサーミスタを使用し
たが、半導体を使用したものなど他の原理に基くものも
使用できる。pHセンサ」及び酸化還元電位センサーも
、ガラス電極i用いたものに限らず、小型化に通した半
導体センサーなども当然使用できる。前記センサ一部は
他の電子回路とは構造的に独立である例をあげて説明し
たが、センサーとして半導体センサーを用いた場合には
、センサーをも他の電子回路と左もに集積化することが
可能である。そうすることにより、カプセルの小型化は
一層進むと考えられる。 一方、伝送する際センサー出力処理回路及び送信回路で
形成されるディジタル信号は、先に述べた実施例におい
てはセン号−識別のためのチャネルビット、データビッ
ト、スタートビット及びストップビットから構成された
が、必要に応じてその他の情報を表すビットをっけ加え
てもよい、たとえば、情報確認のためのパリティビット
や1台の受信装置で複数のラジオカプセルからの信号を
同時に受信するような場合のラジオカプセル識別用のビ
ットなどである。また、各識別用ピットやデータビット
などのそれぞれのビット数は、必要な精度や用いるセン
サーあるいはラジオカプセルの数に応じて、適宜決定す
ることができる。 以上述べたように、本発明による医療用ラジオカプセル
は数個のセンサーを含むことがきわめて容易であり、従
来技術によるラジオカプセルが単一のセンサーしか持ち
得なかったという欠点を明らかに改善している。複数の
センサーのうちの一つとして温度センサーを含めること
により、他のセンサーの出力について温度補償が可能と
なった。 また、本発明の医療用ラジオカプセルは、センサーによ
り測定された物理量をいわゆるPCM−AM変調方式は
本質的にディジタル信号により情報を表すものであり、
雑音に対し信号が損われないという特質を有している。 また、センサー出力回路及び送信回路がアンテナ回路部
分、ディジタル回路部分及び発振回路部分毎に興なる基
板上に形成され、しかもそれぞれが集積化されているか
ら、本発明による医療用ラジオ化は優れたS/N比を有
することがわかる。PCM−AM変調方式がこのような
センサー出力の伝送に通していることは、当業者には比
較的容易に認識されると思われるが、一般にそのための
回路を実際に製作すると、それらはかなりの容積を占め
ることになり、医療用ラジオカプセルのような人間が飲
み込み可能て小型のものに通用することは困難であるが
、本発明による医療用ラジオカプセルはそのような従来
技術に基く予測には従わず、いわゆる集積回路(IC)
技術により少数のチップ上に電子回路を集積化し、カプ
セルの小型化が図れる。その上、集積化に伴い回路の消
費電力が著しく低減された。たとえば、先に述べた本発
明の実施例において、約70時間の連続測定が可能であ
った。 4、図面の簡単な説明 第1図は本発明の一実施例を示す医療用ラジオカプセル
の断面図、第2図は電気的な回路構成の概略を示すブロ
ック図である。 l・・・ケース、2・・・電子回路部、3・・・電澗部
、4・・・電池、10・・・ラジオカブセJし、20・
・・センサー出力処理回路、21・・・電圧調整回路、
22・・・マルチプレクサ−123・・・アナログ−デ
ィジタル変換器、30・・・送信回路、31・・・ノず
ラレル−シIJアJし変換器、32・・・変調回路、3
3・・・発振回路、34・・・分局・タイミング回路、
S・・・センサ一部、S1p’s2 .33  、S4
’ 、Ss・・・センサー。 特許出願人  舟 久 保   煕   康代理人 瀧
 野 秀 雄 Φす 手続補正書(自発) 昭和s8年2月10日 特許庁長官 若 杉 和 夫 殿 1、  li件の表示 昭和5T年 特許願 第 21
248  号2・ 発明の名称   A′、i!′1j
 t 、オヵアヤヤ3、補正をする者 事1゛(−との関係   特許出願人 住所 東京都杉並区西荻北2丁目11番4号4−←  
2″“り 氏名 舟久保 町 康 4、代理人 5、 補11命令のiJ付    昭和  年  月 
 日ItI凶圓を房編01りに電圧する。 明     細     書 1、発明の名称 医療用ラジオカプセル 2、特許請求の範囲 (11センサ部におけるセンサからの電気的出力を調整
するためのセンサ出力処理回路及び処理されたセンサ出
力を無線により電送するための送信回路から成る医療用
ラジオカプセルにおいて、前記センサ部には体内温度を
検知するための少なくとも1個の温度センサと該温度セ
ンサとは種類を異にするセンサが含まれることを特徴と
した医療用ラジオカプセル。 (2)前記センサ出力処理回路は、電圧調整回路とアナ
ログ−ディジタル変換器とから成ることを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載の医療用ラジオカプセル。 (3)  前記センサ出力処理回路および送信回路の動
作のタイミングをとるために、発振回路及び分局タイミ
ング回路が含まれることを特徴とする特許請求の範囲一
’1項記載の医療用ラジオカプセル。 (4)前記センサ出力処理回路は、前記各センサからの
アナログ電気信号を、2進のディジタル信号に変換し、
変調回路は2進の“0”に対して第1の周波数を、また
“1”に対し第、2の周波数を対応させて、発振回路が
発する電波を変調させることを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載の医療用ラジオカプセル。 (5)前記センサ出力処理回路および前記送信回路はア
ナログ部分、ディジタル部分及び発振部分毎にそれぞれ
1ないし複数の基板上に集積化されていること、を特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の医療用ラジオカプセ
ル。 (6)前記センサ出力処理回路および送信回路の一部を
構成するパラレル−シリアル変換器は、前記各センサか
らのアナログ電気信号を、2進のディジタル信号に変換
するとともに、前記センサを1別するためのディジタル
なチャネル信号及び前記各センサからの一連の出力信号
の伝送が開始及び終了することを示すためのスタートビ
ットおよびストップビットをそれぞれ加え・前記変#1
回路に伝えることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載の医療用ラジオカプセル。 (7)  前記センサ出力処理回路は、電圧調整回路お
よびアナログ−ディジタル変換器から成ることを特徴と
する特許請求の範囲第1、第3、第4、第5又は第6項
記載の医療用ラジオカプセル。 (8)  前記センサ出力処理回路および送信回路の動
作のタイミングをとるために、発振回路および分周・タ
イミング回路が含まれることを特徴とする特許請求の範
囲第1、第2、第4、第5、第6又は第7項記載の医療
用ラジオカプセル。 (9)  前記センサ出力処理回路は、前記各センサか
らのアナログ電気信号を、2進のディジタル信号に変換
し、前記変調回路は2進の“0”に対し第1の周波数を
、また“1°に対し第2の周波数を対応させて、発振回
路が発する電波を変調させることを特徴とする特許請求
の範囲第1、第2、第3、第5、第6又は第7項の何れ
かに記載の医療用ラジオカプセル。 (】0)前記センサ出力処理回路、および前記送信回路
はそれぞれ1ないし複数の基板上に集積化されることを
特徴とする特許請求の範囲第1、第2、第3、第4、第
7、第8又は第9項の何れかに記載された医療用ラジオ
カプセル。 (11)前記センサ出力処理回路、および前記送信回路
はアナログ部分、ディジタル部分および発振部分毎にそ
れぞれ1ないし複数の基板上に集積化されていることを
特徴とする特許請求の範囲第1、第2、第3、第4、第
6、第7、第8又は第9項の何れかに記載された医療用
ラジオカプセル。 (12)前記センサ出力処理回路および前記送信回路の
一部を構成するパラレル−シリアル変換器は、前記各セ
ンサからのアナログ電気信号を、2進のディジタル信号
に変換するとともに、センサを識別するためのディジタ
ルなチャネル信号および前記各センサからの一連の出力
信号の伝送が開始及び終了することを示すためのスター
トビット及びストップビットをそれぞれ加え、該変調回
路に伝えることを特徴とする特許請求の範囲第1、第2
、第3、第4、第5、第7、第8、第9又は第10項の
何れかに記載された医療用ラジオカプセル。 3、発明の詳細な説明 本発明は医療用カプセルに関する。 体内の環境計測を行ない、その情報量を無線で体外に伝
送することを目的としたいわゆる医療用カプセルは、1
950年代に始めて開発された。 しかしその後多くの研究がなされたにもかかわらず、現
在実用として用いられている例はほとんど見られない。 その原因を考えてみると、まず第一にカプセルに搭載さ
れるセンサの種類が限られているという点である。過去
の例をみると、はとんどの場合、センサの種類は1つで
あり、特殊な場合でも2種類と極めて少数に限られてい
た。従って例えば温度特性を持ったセンサを用いた場合
では、それを補正することができず測定結果の精度が悪
いという問題があった。また複数のセンサを搭載したカ
プセルが男今まで存在し得なかった理由は、センサ出力
の識別、切換を行なうための電子回路が非常に大きくな
り、人間が飲み込めるほどカプセルを小型化することが
不可能であったからである。 従来のラジオカプセルの第2の問題点は人体外で得られ
るデータの信頼性が低いことである。その理由は、セン
サの測定精度が比較的悪いことに加え、カプセルから人
体外に伝送する際に信号に対する雑音が大きいことによ
る。さらに従来のラジオカプセルの第3の問題点は、1
個のラジオカプセルが有する測定可能時間が短いことで
ある。 すなわち、従来のラジオカプセルに使用可能な小型の電
池の容量が小さいことに加え、情報処理及び情報伝送の
ために使用する電子回路の消費電力が大きいことがその
原因である。 本発明の目的は上記のごとき従来技術によるラジオカプ
セルの問題点を解決し、臨床医学あるいは医学研究に通
した実用的な医療用ラジオカブ、セルを提供することに
ある。 本発明による医療用ラジオカプセルの第1の特徴は、最
大4本のセンサを同時にカプセル内に搭載することがで
き、また第2の特徴は信号/雑音(S/N)比の優れた
伝送方式を採用しており、センサの測定精度を損うこと
がない。加えて、各種センサの性能も向上しており、従
ってラジオカプセル全体として従来技術に比べ、著しく
高い測定精度が得られ、さらに第3の特徴は複数のセン
サを含めることが極めて容易であるから、たとえ直接温
度情報が必要でない場合でも、温度センサを搭載するこ
とによって他のセンサの温度特性を補正することが可能
になったことである。さらにまた第4の特徴はセンサ出
力を電気的出力に変換し送信するための専用集積回路(
LSl、)を備えている点である。従って汎用ICを用
いた従来技術のハイブリッド回路などと比較しても、消
費電力は極めて小さくなり、それに伴い、医療用ラジオ
カプセルの寿命も長(なった。 以上のように、本発明による医療用ラジオカプセルは従
来のラジオカプセルに無い多くの機能及び改善された特
性を持つ上、専用LSIの開発により電子回路の占める
体積も非常に小さくなり、カプセルも人間飲み込み用に
適し、十分小型となった。 以下第1図および第2図に従って本発明の1実施例とし
ての医療用ラジオカプセル0の構成の概略を示す。ラジ
オカプセル0はケース1に内蔵された主にセンサ部S、
電子回路部D、電源部Eと、このほかに送信用コイルC
から構成されている。 前記センサ部Sには用途毎の数本の例えば4本の主セン
サS+  ?S2  、Sa  、S4が充分に取付は
可能であり、それと同時に電子回路部りの1部である水
晶振動子も取付けられている。前記電子回路部りには、
医療用ラジオカプセル0のために開発された専用LSI
と、抵抗とコンデンサを備えたハイブリッドチップが搭
載されている。前記電源部Eには、小型で充分な電圧、
及び容量を持つ電池として例えば酸化銀電池2が通して
いると考えられる。この医療用カプセル0の場合には、
測定精度を保つために酸化銀電池2は2個必要である。 また前記送信コイ)L;cは、ケースlの外周に巻かれ
る。 さらにその構成を詳述すると、前記センサs1、S2 
、Sa 、S4、電子回路、電#IEを内蔵するためケ
ース1は耐強酸性であり、例えばポリカーボネート、ア
クリル樹脂などの材料で形成される。3は前記ケースl
と同様な材料で形成される電池固定用の裏ぶたである。 前記ケース1と裏ぶた3との取付手段は例えばその嵌合
段部IAを接着剤によって接着する。これは接着剤を使
用することにより前記ケースlと裏ふた3との固定強度
が増し、嵌合段部Iへの小面積化が計られ、結局カプセ
ル全体の小型化を達成できる。Sl、S2、Sa 、S
4 、S5はセンサである。4は電子回路の1部である
水晶振動子、5,6はカプセル専用に開発された専用の
LSIと、抵抗コンデンサの載ったチップである。 第2図は本実施例における医療用のラジオカプセルの電
子回路のブロック図である。本カプセルの場合、センサ
31 .32  、Sa  、S<に使用する電極はサ
ーミスタ、ガラスpH電極、ORP (白金)電極、半
導体電極であるが、この中で半導体電極のみ電流出力で
ある。すなわち後段でA/D変換する際に出力は電圧で
ある必要があるので前記半導体電極については電流−電
圧変換する必要がある。また他の3本の前記電極につい
ても出力はまちまちであるため、伝送に通したレベルに
変換する必要がある。これらの変換は出力処理回路によ
って行なわれる。これによって4本のセンサS+  、
Sa  、Sa  、S4の出力はすべて0.1〜l。 5vの範囲に調整される。前記センサ31,32、Sa
 、S4 、S5センサについてさらに詳しく述べると
、前記センサS+は体内の温度、即ち腸内の温度を測定
するためのもので、このセンサS1としては感温素子、
例えばサーミスタが用いられる。このす」ミスタをさら
に具体的に説明すれば、ガラス封入厚さを薄くし応答性
を改善した、先端φ0.75mmガラス封入部長さ2.
5mmのビード型す−ミズタが用いられる。温度測定範
囲としては、35℃〜45℃の温度範囲が想定される。 また前記センサS2は、腸内のpHを検知するためのガ
ラス電極であり、このガラス電極の内部に封入された内
部液は上下の転倒に対して使用可能なようにゲル化し、
出力抵抗が高いため、ガラス壁面にシリコン接着剤を塗
布してその外側をシリコン熱収縮チューブで覆い、絶縁
した。 また、前記センサS3は同じく腸内のpHを測定するた
めのもので、例えば半導体電極が用いられる。 また前記センサS、は腸内の酸化還元電位を測定するた
めのものであり、白金線のまわりに熱収縮チューブで覆
ったものである。そしてセンサS5はセンサS2  、
Sa  ? S4の参照電極として用いられるもので、
例えば内部液の汚染濃度を改善するために、内部液とし
てはKClの飽和溶液にKCffの結晶を混入したもの
を液絡部としてのセラミック側に封入し、さらに後方に
ゲル化したKC1溶液が封入されている。液絡部のセラ
ミックとしては直径0.2〜0.4mm、長さ0.3〜
0.4 mmとして小型化されている。そしてセンサ3
1  。 S2 、Sa 、S4の出力は”マルチプレクサにより
順次選択され、次段のA/D変換部に送られる。 A/D変換部では前記出力処理回路を通過したセンサ出
力をアナログからディジタル信号に変換する。例えば先
に述べた0、1〜1.5 Vの範囲のアナログ電圧は、
12ビツトのディジタル信号に変換される。この場合約
0.35 Vの分解能が得られる。 A/D変換部を通過し、12ビツトのディジタル信号に
変換されたセンサ出力は次に送信回路に送られる。この
送信回路はシフトレジスタと変調回路と発振回路とから
構成されている。ところで前記A/D変換部を通過した
段階ではセンサ出力はパラレルであるが、伝送のために
シフトレジスタにより各センサ出力であるビット列はシ
リアル信号となる。さらにこのシフトレジスタにおいて
新たな情報が付加される。すなわちシリアル信号に変換
された段階ではすべてのセンサ出力は単に1”、“0”
というディジタル符号の列であり、このままではデータ
の判別を行なうことは不可能である。そこで送信データ
には受信後いずれのセンサからの出力であるかを判別す
るためのチャンネル信号、また各センサ出力のスタート
点を示すためのストップビットやスタートビット、さら
にまたA/D変換時の雑音防止のためのインヒビソト信
号が各センサ出力に加えられる。これらのチャンネル信
号、ストップビット、スタートビット、インヒビット信
号はそれぞれ2,15,1,2ビツトであり、1つのセ
ンサ出力にこれらがすべて加えられることによって、1
チヤンネルのデータ、32ビツトが構成される。 伝送を行なうために、32ビツトのシリアルディジタル
信号はさらに変調を受ける。これを行なうのが変調回路
である。変調方式はたとえば2進ディジタル信号の“1
 m、“0”をそれぞれIKHz、2KHzに対応させ
るAM変調で良い。このように変調を受けた信号は最終
的に送信回路において、この例の場合512KHzの搬
送波により送信される。以上すべての行程は発振回路に
よって生じる512KHzのクロックとタイミング回路
で生じる数々のタイミングパルスに従い、順次行なわれ
る。このようにディジ1タル信号に変換された信号をA
M変調する方式は、一般にパルスコード−振@(PCM
−AM)変調と呼ばれるが、この方式を実施するために
は通常かなりの電子回路要素を必要とするため、医療用
ラジオカプセルのごとききわめて小型な無線装置に通用
するとは容易には考えられなかったが、専用LSIを開
発することにより、非常に小型で実現することが可能に
なった。 上記のごとき本発明の実施例におけるラジオカプセルか
らの送信信号は、カプセルを飲み込んだ人体から約60
〜100csi離れた所においた直径約間〜100値の
ループアンテナと市販のAMラジオで受信できる。受信
された信号は簡単なマイクロコンピュータを用いて、各
センサ毎の出力に分解・解読され、さらに温度センサの
検知温度に基いて、温度特性を有する他のセンサの温度
補償を行った後、各センサ毎に同時にそれぞれの測定値
を表示するようにする。これらの技術としては当業者に
は周知の任意の方式を採用すればよい。 以上、本発明に関し、具体的な実施例をあげて説明をし
たが、それらは例を示すことを目的としたものであり、
本発明の視野の範囲で様々の修正を行うことができる。 たとえば、医療用ラジオカプセルに含めるセンサ部Sの
主センサの数は4個である必要はなく。増すことも減す
ことも可能である。また、温iセンサ、pHセンサ及び
酸化還元電位センサを用いたが、センサの種類は用途に
より、任意に変更できる。たとえば、ナトリウム(Na
)イオンセンサ、カリウム(K)イオンセンサなど各種
のセンサが使用できる。温度センサとしては本実施例に
おいてサーミスタを使用した −が、半導体を使用した
ものなど他の原理に基くものも使用できる。pHセンサ
及び酸化還元電位センサも、ガラス電極を用いたものに
限らず、小型化に通した半導体センサなとも当然使用で
きる。前記センサ部Sは他の電子回路とは構造的に独立
である例をあげて説明したが、センサとして半導体セン
サを用いた場合には、センサをも他の電子回路とともに
簗積化することが可能である。そうすることにより、カ
プセルの小型化は一層進むと考えられる。 一方、伝送する際センサ出力処理回路及び送信回路で形
成されるディジタル信号は、先に述べた実施例において
はセンサ識別のためのチャネルビット、データビット、
スタートビット、ストップビット及びインヒビット信号
から構成されたが、必要に応じてその他の情報を表すビ
ットをつけ加えてもよい、たとえば、情報確認のための
パリティビットや1台の受信装置で複数のラジオカプセ
ルからの信号を同時に受信するような場合のラジオカプ
セル識別用のビット、逆にカプセルの素速い動きに追従
するように、アンテナを数本組合せた場合のアンテナ識
別用のビットなどである。また、各i別用ビットやデー
タビットなどのそれぞれのビット数は、必要な精度や用
いるセンサあるいはラジオカプセルの数に応じて、適宜
決定することができる。 以上述べたように、本発明による医療用ラジオカプセル
は数個のセンサを含むことがきわめて容易であり、従来
技術によるラジオカプセルが単一のセンサしか持ち得な
かったという欠点を明らかに改善している。複数のセン
サのうちの一つとして温度センサを含めることにより、
他のセンサの出力について温度補償が可能となった。ま
た、本発明の医療用ラジオカプセルは、センサにより測
定された物理量をいわゆるPCM−AM変調方式は本質
的にディジタル信号により情報を表すものであり、雑音
に対し信号が損われないという特質を有している。従っ
て本発明による医療用ラジオ化は優れたS/N比を有す
ることがわかる。PCM−AM変調方式がこのようなセ
ンサ出力の伝送に通していることは、当業者には比較的
容易に識別されると思われるが、一般にそのための回路
を実際に製作すると、それらはかなりの容積を占めるこ
とになり、医療用ラジオカプセルのような人間が飲み込
み可能で小型のものに通用することは従来困難であった
が、本発明による医療用ラジオカプセルはそのような従
来技術に基く予測には従わず、進歩の著しい半導体産業
の最新技術を基盤にしたいわゆるアナログ−ディジタル
混在の専用LSIを開発するとともに、専用LSIによ
り、電子回路部の体積は非常に小さくできるのでカプセ
ルを小型にできる。その上、集積化に伴む)回路の消費
電力は、汎用ICを用いた7%イブリフトタイプに比較
しても著しく低減される等の利点がある。 4、図面の簡単な説明 第1図は本発明の一実施例を示す医療用ラジオカプセル
の断面図、第2図は回路構成の一例を示す同じくブロッ
ク図である。 l・・・・・・ケース、IA・・・・・・嵌合段部、2
・・・・・・酸化銀電池、3・・・・・・裏ぶた、4・
・・・・・水晶振動子、0・・・・・・医療用ラジオカ
プセル、S・・・・・・センサ部、5IIS*  IS
3  、S4  、Ss・・・・・・センサ、D・・・
・・・電子回路部、E・・・・・・電源部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 消化器官の体内温度、ptl等の必要事項を検知する各
    種のセンサーを内蔵したセンサ一部と、このセンサ一部
    からの出力を電波に変換する回路部と、前記センサ一部
    には体内温度を検知し且つその出力を下に温度特性を有
    する他のセンサーの温度補償を行うための感温素子を設
    けたことを特徴とした医療用ラジオカプセル。
JP2124382A 1982-02-15 1982-02-15 医療用ラジオカプセル Pending JPS58138438A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Patent Citations (1)

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JPS4915423A (ja) * 1972-05-18 1974-02-09

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