JPS5812870Y2 - メリヤス丸編機の吸塵装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はメリヤス丸編機に於て、編成部付近にて発生す
る綿塵を吸引すると同時に床面に落下した風綿も吸引し
、メリヤス製品の品質向上と編機の保護、省力、並びに
作業環境の整理、浄化を企図したものに関する。

各種メリヤス丸編機にむいて綿糸、ウール等の手羽立ち
やすい糸状を用いてメリヤス編成を行なう場合、編成部
付近において多量の微細な綿塵が発生し、これらが生地
に編み込１れると編キズ、あるいは編穴等を生じ編成不
良を生じたり、綿塵が編機、編成機構に付着し円滑な編
成活動を妨げ、整備に手間どったり、更には近年高速の
丸編機を使用するため、長時間の運転により、多量の風
綿が室内に浮遊して空気を汚染したり、床に落下して作
業環境を低化させたりする問題点があった。

本考案はこれらの問題点を解決するためになされたもの
であり、編成部付近に発生する綿塵を吸引除去すると共
に特にメリヤス丸編機の床面に発生する多量の風綿を収
集、吸引する事に意を注いだものである。

従ってその特徴とするところは従来の編成部付近におけ
る吸塵装置に加えてメリヤス丸編機の床面に吸塵ホッパ
ーを設け、床面に落下する風綿を吸収するようにした点
にある。

以下、図示の実施例にてこれを詳述すると１はメリヤス
丸編機で、３は編成部ａの上方位置に設けた吸塵集中風
道であり、同風道に吸塵ノズル２を連結し、パイプ４を
介して自動切り換え弁５に連結する。

６は自動切り換え弁５に連結した吸引パイプであり、そ
の末端７は丸編機１の床面に開口している。

８は自動切り換え弁５に連結した吸引パイプであり、そ
の末端８′は吸塵ボックス９に連結している。

１０はガイドベーンであり、吸気に旋回流を与える。

１１はネットスクリーンであり、エアーと綿塵を選り分
ける。

１２は綿塵１３の取す出しドア、１４は吸引モーターフ
ァン、１５は排気パイプ、ａは編成部である。

本考案は以上のような構成であるから、編成部ａ付近に
て発生する綿塵はモーターファン１４の運転による吸引
パイプ８，４、吸塵集中パイプ３、及び各吸塵ノズル２
を介してのエアー吸引により、吸引パイプ４，８を通っ
て吸塵ボックス９に搬送される。

吸塵ボックスに搬送された吸塵エアーはガイドベーン１
０により角回転力が与えられ旋回流となる。

このため強い遠心分離効果が生じ、ネットスクリーン１
１を介してエアーのみが排気口１５より放出され、綿塵
１２は吸塵ボックス９内に回収される。

メリヤス丸編機の床面に生ずる風綿は自動切り換え弁５
の作動にて吸引バイブロを介してのエアー吸引により吸
引バイブロ、８を通して前記説明同様に吸塵ボックス９
に回収される。

吸引パイプ４８における吸引作用は連続的に行なわれ、
吸引バイブロの吸引作用は自動切り換え弁により、断続
的に行なうに設定されている。

吸引バイブロの吸引作用を自動切り換え弁５にて断続的
に行なう事により、吸引動力の省エネルギー化をはかる
と共に床面に発生する風綿を断続的に吸引することによ
り、吸塵効果も一段と向上し得るのである。

自動切り変え弁５による吸引バイブロへの吸引配分は吸
塵ノズル２のみの吸引時間３秒に対し、ホッパ−７吸引
１秒の配分が一般的である。

しかしこれは使用糸状、あるいは丸編機の種類等により
、即ち床面発生風綿量により、限定されない。

本考案は以上のようであるから綿量が編成中の生地や針
溝内に付着したりするのを防止すると共に床に落下した
風綿を吸収することにより優良な編生地が円滑に編成さ
れると同時に、作業室内は綿量の浮遊飛散により汚染さ
れることもなく、快適な作業環境が醸成され、作業性は
飛躍的に向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は丸編機と吸引パイプの正面図、第２図は吸塵ボ
ックスの側断面図。 １・・・丸編機、２・・・吸塵ノズル、３・・・吸塵集
中風道、４．８．６・・・吸引パイプ、５・・・自動切
り変え弁、７・・・吸塵ホッパー、９・・・吸塵ボック
ス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 編成部ａの上方位置に設けた吸塵集中パイプ３にパイプ
   ４を介して自動切り換え弁５にて連結された吸引バイブ
   ロ、８を連設し、吸引バイブロの末端７を丸編機の下方
   床面にて開口すると共に、吸引パイプ８の他端８′を吸
   塵ボックス９に連結したことを特徴とするメリヤス丸編
   機の吸塵装置。