JPS5811037Y2 - 調光型照明器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は調光型照明器具に関し、美観の向上を図ると同
時に、調光操作時の器具の揺動を防止することを目的と
する。

器具本体内に調光点灯装置及び調光制御器を組込んで個
々に調光を可能ならしめた調光型照明器具は従来から既
に周知である。

この種の照明器具では調光制御器の調光操作部を器具本
体の上側に取付ければ、外観上体裁が非常によくなるが
、吊下式照明器具の場合、このようにすると吊紐との関
係から、調光制御器及び調光操作部が器具本体の中心軸
線上から外れた位置になるため、安定性の点で問題を生
じ、従って従来は体裁が悪いにも拘わらず調光操作部を
器具本体の下側に取付けていた。

本考案は、このような問題点を解消したものであって、
その特徴とするところは、器具本体の上部にその略中心
軸線上で吊紐を連結し、この吊紐により器具本体を吊持
するようにした吊下式の調光型照明器具において、吊紐
に相対回転自在に外嵌する筒状の調光軸を有する調光用
の回転制御器を、前記調光軸が中心軸線に対して略同心
状でかつ前記器具本体より上方に突出するようにして該
器具本体内の上部に固着し、前記調光軸の上端部に同心
状に調光操作部を設け、前記回転制御器の固定側の保護
ケースの中心部に上下貫通する孔を形成し、前記吊紐の
下端部をこの孔に通して保護ケースに下側から係合させ
た点にある。

以下、図示の実施例について本考案を詳述すると、第１
図において、１は器具本体で、吊紐２を介して天井等に
吊持されており、この器具本体１の周囲には支杆３を介
して周方向に複数個の光源４が付設され、また該器具本
体１の上端部及び下端部には第２図に示す如く回転制御
器５と段調光スイッチ６が該器具本体１の略中心軸線上
に位置すべく設けられている。

回転制御器５は第３図に示す如く安定器７、ダイオード
８，９、トライアック１０．５ＢＳ１１．コンデンサ１
２．１３、抵抗１４，１５．１６等を含む調光回路に接
続された可変抵抗１７としてのものであって、この回転
制御器５は第４図に示すように固定絶縁板１８に装着さ
れた抵抗体１９と、これに摺動自在として可動絶縁板２
０に付設された接触片２１と、これらを内装する保護ケ
ース２２と、固定絶縁板１８及び保護ケース２２を支持
する固定用の筒螺子２３と、可動絶縁板２０を支持しか
つ筒螺子２３に回転自在に挿支された調光軸２４とを備
えて成り、その筒螺子２３は調光軸２４が軸線Ａ上に位
置すべく器具本体１の上板２５に挿入されかつナツト２
６により固定されている。

調光軸２４は器具本体１から上方に突出し、その上端に
調光操作部２７が嵌着され、また該調光軸２４には吊紐
２が挿通されると共に、その吊紐２の下端の保合具２８
は保護ケース２２の都心部に形成された孔に下側から嵌
合して保護ケース２２に係合する。

段調光スイッチ６は取付金具２９を介して化粧蓋３０に
取付けられ、またその引紐３１は化粧蓋３０の孔３２か
ら下方に垂下する。

化粧蓋３０は器具本体１の下端に開孔する配線作業用孔
をふさぐためのものであって、着脱自在に螺着されてい
る。

上記構成において、調光操作部２７を回動操作すると、
調光軸２４が回動し、回転制御器５即ち可変抵抗１７の
抵抗値が変化して光源４を任意に調光できる。

また引紐３１を引張れば、段調光スイッチ６が切換わり
、通常点灯、調光点灯を選択できる。

調光軸２４は軸線Ａ廻りに回転自在であり、しかも器具
本体１は軸線Ａ上で吊紐２により吊持しているので、調
光操作時の安定性が良好となり、器具全体の揺れを確実
に防止できる。

即ち器具本体１を吊持する吊紐２を中心として調光操作
部２７を操作すれば良いので、回動時の軸振れがなく、
器具全体の安定性が向上する。

また吊紐２は調光軸２４に通しているので、これを通す
ための孔等が不要であり、更に調光操作部２７は器具本
体１の上端に、吊紐２に外嵌するようにあるので、調光
操作部２７が外部からあまり目立たず、全体としての美
観が著しく向上する。

なお吊紐２は電源線を兼用するものであっても良く、ま
た回転制御器５は第５図に示す如く複数個の抵抗３３群
の内の１個をロータリスイッチ３４により択一的に選択
するように構成しても良い。

更に調光操作部２７は第６図に示すように円板状とし、
その外周面にローレフ１〜加工を施しても良い。

以上のように本考案によれば、吊紐に相対回転自在に外
嵌する調光軸を有する調光用の回転制御器を、前記調光
軸が中心軸線に対して略同心状でかつ器具本体より上方
に突出するようにして該器具本体内に固着し、前記調光
軸の上端部に同心状に調光操作部を設けているので、吊
紐により器具本体を吊持する吊下式であるにも拘らず、
吊紐と相互に干渉することなく回転制御器を器具本体の
上部に配置でき、全体の美観が向上する。

また調光軸は中心軸線上の吊紐に対して相対回転自在で
あるため、調光操作部を回動させて調光操作する際にも
器具本体が揺動することもない。

更に回転制御器の固定側の保護ケースの中心部に孔を形
成し、吊紐の下端部をこの孔に通して保護ケースに下側
から係合させているので、回転制御器の保護ケースを吊
紐の係止具として兼用でき、器具本体側に別途吊紐用の
係止具を設ける必要がなく、構造的に簡単にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２図は同要
部の断面図、第３図は同回路図、第４図は同回転制御器
の断面図、第５図は他の実施例を示す回路図、第６図は
他の実施例を示す断面図である。 １・・・・・・器具本体、２・・・・・・吊紐、４・・
・・・・光源、５・・・・・・回転制御器、２４・・・
・・・調光軸、２７・・・・・・調光操作部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 器具本体の上部にその略中心軸線上で吊紐を連結し、こ
   の吊紐により器具本体を吊持するようにした吊下式の調
   光型照明器具において、吊紐に相対回転自在に外嵌する
   筒状の調光軸を有する調光用の回転制御器を前記調光軸
   が中心軸線に対して略同心状でかつ前記器具本体より上
   方に突出するようにして該器具本体内の上部に固着し、
   前記調光軸の上端部に同心状に調光操作部を設け、前記
   回転制御器の固定側の保護ケースの中心部に上下貫通す
   る孔を形威し、前記吊紐の下端部をこの孔に通して保護
   ケースに下側から係合させたことを特徴とする調光型照
   明器具。