JPS5810971Y2

JPS5810971Y2 - 開閉装置

Info

Publication number: JPS5810971Y2
Application number: JP1978011321U
Authority: JP
Inventors: 静隆西迫
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 1978-02-01
Filing date: 1978-02-01
Publication date: 1983-03-01
Also published as: JPS54114762U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は開閉装置とくにクラッパ−形の開開操作をす
る電磁接触器や気中磁気しゃ断器等の可動接触子の改良
に関するものである。

第１図は従来のこの種開閉装置の構成を示すもので、図
において１は図示されない可動鉄心に連結される可動軸
、２は熱硬化性合成樹脂により形成され、可動軸１によ
り駆動されるクロスバ−１３は一端３ａをクロスバー１
に形成された半円状の凹部２ａに支持され、図において
反時計方向に移動する可動接触子、４は可動接触子３の
先端にボルト５により固定される可動接点支持体、６は
可動接点、７は可動接触子３にねじ込まれ、端部７ａに
よりクロスバー２の端部２ｂをおおう当て金８に衝合し
、図において可動接触子３の時計方向回転を阻止する調
整ボルト、９は端部９ａを貫通するピン１０によりクロ
スバー２に掛止されるばね軸、１１はばね軸９の頭部９
ｂと可動接触子３間に装着され、可動接触子３を図にお
いて時計方向に押圧する圧縮ばね、１２は圧縮ばね１１
とばね軸の頭部９ｂならびに可動接触子３間に装着され
るばね受、１３は可動接触子３にボルト１４より固定さ
れる負荷側導線、１５は固定接点］６を支持する固定接
点支持体、１７はボルト１８により固定接点支持体１５
を固定する電源側導体である。

以上のように構成されているが、従来の装置においては
つぎのような欠点が゛あった。

（１）開閉動作時にピン１０によりクロスバー２に加え
られる面圧が高く、クロスバー２は合成樹脂製であるた
め、開閉動作の繰返しにより摩耗を生じる。

（２）同様の理由により、可動接触子３の支点となるク
ロスバー２の凹部２ａも、開閉動作の繰返しにより摩耗
を生じる。

以上のようにクロスバー２の接触荷重を受ける部分が摩
耗する結果、閉成時の接点間の接触圧力の変動ならびに
開放時における各相間の位置の不揃いを生じ、同時接触
が困難となる等の不具合を生ずる恐れがあった。

この考案は上記の欠点を改善することを目的とするもの
である。

以下、この考案の一実施例を第２図〜第５図により説明
する。

図において、第１図と同一符号は同一または相当部分を
示し、１９は耐摩耗性ならびに弾性を有する金属板から
なり、半円形の凹部１９ａを形成するとともに、側部に
折曲げ片１９ｂと切起し舌片１９Ｃとを形成した支持
金物、２０は帯状金属板を直角にコ字状に折曲げ、側板
２０ａ、底部２０ｂを形成し、さらに先端部を互に内側
に直角に折曲げてばね座２０Ｃを形成したばね支持板
である。

なおばね座２０Ｃには圧縮ばね１１の抜は止め用突起
２０ｄを、さらに互に直角に内側に折曲げて形成しで
ある。

以上のように形成された支持金ｅｌ１９をクロスバー２
に設けられた掛止部２Ｃ，２ｄに折曲げ片１９ｂ、切
起し舌片１９Ｃをそれぞればね圧により掛止し、クロ
スバー２の凹部２ａに装着する。

また、ばね支持板２０の底板２０ｂをクロスバー２の
可動接触子３と反対側に設けられた凹部２ｅに掛止し、
上板２０Ｃと可動接触子３間に圧縮ばね１１を装着す
る。

なお、圧縮ばね１１はばね座２０Ｃならびに可動接触
子３のクロスバー２と反対側に突出して押し出し形成に
より設けられたばね座３ｂにより位置決めされる。

なお、第２図は接点６，１６間が゛開放状態の場合を示
し、第３図はクロスバー２が可動軸１により駆動され、
接点６，１６間が閉成状態の場合を示す。

閉成時にはクロスバー２は接点６，１６が接触後さらに
同一方向に所定角度回転し、圧縮ばね１１をさらに圧縮
し、接点６，１６に所定の接触圧力を保持させるととも
に、この動作中に接点６，１６の表面は互いに摺動し、
ワイピング作用を行う。

なお、上記実施例においては、支持金物を板状弾性体に
より形成し、ばね圧によりクロスバ−に装着するように
したが、半円状の凹部を形成した支持金物をクロスバ−
に一体に埋込むようにしてもよい。

以上のよ、この考案においてはクロスバ−に掛止さ
れるばね支持板とクロスバ−間の接触面積を大きくした
ので、クロスバ−に加わる面圧が小さくなり、開閉動作
の繰返しによりクロスバ−に摩耗を生ずることがない。

また、可動接触子とクロスバ−間の摺動部分を耐摩耗性
のある金属材料で構成したので、開閉動作の繰返しによ
る摺動部分の摩耗が防止され、製品の機械的寿命を延長
することができる。

また、可動接触子の端部を支持する支持金物を板状弾性
体で形成することにより、摺動部分を摩耗したときの支
持金物の取換えが容易となり、さらに製品の寿命を延長
することができる。

さらに、可動接触子に押し出し成形によりばね座を設け
ているため、局部的な断面積不足がないから通電に対す
る異常温度上昇がなく、機械的強度不足もない。

両ばね座は可動接触子及びばね支持板自身を形成して設
けているから、部品数が少く、かつクロスバ−の凹部に
ばね支持板を引掛けて、圧縮ばねを装着すればよいから
、組立が非常に簡単である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の構成を示す断面図、第２図〜第５図は
この考案の一実施例を示すもので、第２図は接点間が開
放時の断面図、第３図は接点間が閉成時の断面図、第４
図はばね支持板の斜視図、第５図は支持金物の斜視図で
ある。図において、同一符号は同一または相当部分を示し、１
は可動軸、２はクロスバ−１２ａは凹部、３は可動接触
子、３ａは端部、６は可動接点、１１は圧縮ばね、１９
は支持金物、２０はばね支持板である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）可動軸により駆動されるクロスバ−と、このクロ
スバ−に形成された半円状の四部に一端を支持され、他
端に固定接点と対向する可動接点を装着した可動接触子
と、この可動接触子を押圧する圧縮ばねとを備えた開閉
装置において、上記クロスバ−の凹部に装着され、上記
可動接触子の端部を支持する支持金物と、帯状金属板を
コ字形に形成した部材であって、上記コ字形部材の画先
端部を互に内側に曲げて形成されて上記圧縮ばねの一端
を支持するばね座を有し、上記クロスバ−の上記可動接
触子と反対側に形成された別の凹部に上記コ字形部材の
底板の内側を掛止させ、かつ上記コ字形部材の両側板内
に上記可動接触子を配置したばね支持板とを設けるとと
もに、上記可動接触子には上記クロスバ−と反対側に突
出するように押し出し成形されて」二記圧縮ばねの他端
を支持するばね座を設けたことを特徴とする開閉装置。
（２）支持金物として、板状弾性体で形成され、ばね圧
によりクロスバ−に装着するようにしたものを用いた実
用新案登録請求の範囲第１項記載の開閉装置。