JPS58105764A - 高周波加熱方式による温熱治療装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 の温熱治療装置に関する。

この装置の原理は、高周波発生器の出力端子に接続した
二枚の電極間に生体をはさむと、生体内に誘導電流が流
れ、この流れた電流に対応する発熱が得られ、この発熱
によって生体内の腫瘍部分を治療しようとするものであ
る。この原理によれば電極間の発熱は生体の電気抵抗に
より決まるものであるから、本来、生理食塩水の均一体
とみなせる生体では均一な発熱が得られるはずであるが
、実際には、寒天ファントムを使った実験でも加熱に偏
りが生じ、一方の電極付近があたたまるのが一般的であ
った。そのため、所定の腫瘍部分を加熱することが困難
なため、臨床効果が不安定になるのみならず、出力を上
げて効果を上げようとすると火傷を起すという問題があ
った。

そこで本発明は従来発熱の偏りがなぜ発生するのか種々
に実験、考察した結果、各電極の対地電位が夫々異なる
ことを突き止め、各電極の対地電位を等しく発生させる
ことにより、寒天ファントム内に均一な加温場を生じさ
せることに成功し、これに基いて、電極間で湯度分布の
偏りのない均一な加温場が得られるようにすると共に、
更に進めて加温場を生体内で自由に移動させることがで
きる高周波加熱方式による温熱治療装置を提供しようと
するものである。

以下図示する実施例により本発明の詳細な説明すると、
１は周波数１３．５６ＭＨｚ、出力５００Ｗの高周波発
生器で、その出力端子から銅線２．３により出力を加圧
電極５．６に接続する。加圧電極５゜６は実施例の場合
、直径１０ｃｍの円形の銅製電極板で構成しである。４
は加圧電極５，６の電位コントロール装置で、高周波発
生器１の出力端子と加圧電極５．６間のインピーダンス
を調整することができる回路であれば良く、実施例では
Ｏ〜２００ｐＦのバリコン７．８を夫々銅線２，３に介
在して構成しである。勿論、バリコン７．８を可変コイ
ル、可変抵抗など、インピーダンスを変化し得る適当な
素子に置換することは可能である。９は電位コントロー
ル装置４の調整をモニターするだめのモニター装置で、
実施例では加圧電圧５．６の電圧波形を対地に対してデ
ュアルチャンネルオシロスコープ１（）で観察するよう
に構成しである。

１１は加熱治療する生体である。

上記の構成からなる本発明装置において、生体１１の代
りに寒天ファントムを用いて加熱実験を行ったところ、
両加尺電極５，６の対地電圧波形をモニター装置９のオ
シロスコープ１０により観察し、両加圧電極の対地電位
を等しくなるように電位コントロール装置４のバリコン
７．８を調整し、寒天ファントム内を均一に加熱するこ
とができた。

更に、加圧電極５．６の対地電位をコントロール装置４
によって制御することにより、加熱湯を任意の加圧電極
付近に偏って発生させることも可能になった。

以上の通り、本発明装置によれば、従来のように加温場
が一定せず臨床効果が不安定であったのに対し、加圧電
極の対地電位を電位コントロール装置により制御するこ
とによって均−又は一方の加圧電極に偏った任意の加熱
湯を設定することができると共に、モニター装置により
その設定を観察することによって加熱状態を時間遅れな
く直に認識することができ、治療効果の高い高周波加熱
方式による温熱治療装置を提供し得る効果がある。

尚、加圧電極の電位コントロール装置とモニター装置を
電気的に一体化し、自動的に加熱状態を設定するように
構成することも勿論可能であり、当業者が必要に応じて
容易に行うことができるところである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示す概略説明図である０ １　高周波発生器、４・・・電位コントロール装置、５
．６　加圧電極、９・モニター装置 特許出願人　斉　藤　義　明

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 高周波発生器と、人体に接触させる二枚の加圧電極と、
   前記高周波発生器の出力端子と加圧電極との間に設けた
   加圧電極の電位コントロール装置と、加圧電極の電位を
   モニターするモニター装置とからなり、モニター装置に
   より加圧電極の電位を観測しながら電位コントロール装
   置を作動させて加圧電極の電位を制御することにより、
   人体に接触させた二枚の加圧電極間の発熱分布を制御し
   得るように構成してなる高周波加熱方式による温熱治療
   装置。