JPH1198090A - 音声符号化/復号化装置 - Google Patents

音声符号化/復号化装置

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JPH1198090A
JPH1198090A JP10209899A JP20989998A JPH1198090A JP H1198090 A JPH1198090 A JP H1198090A JP 10209899 A JP10209899 A JP 10209899A JP 20989998 A JP20989998 A JP 20989998A JP H1198090 A JPH1198090 A JP H1198090A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無声時に生成される背景雑音の違和感を低減
化し得る音声符号化装置を提供すること。 【解決手段】 この音声符号化装置において、有声・無
声判別部1は入力音声信号を有声・無声に判別して有声
・無声に応じた識別制御信号を出力し、LPC分析部2
は識別制御信号により有声のときに入力される入力音声
信号に対してLPCパラメータを算出し、LPC蓄積部
3は有声から無声に切り替わったときに直前の有声時に
おけるLPCパラメータを一時蓄積し、LPF5はLP
Cパラメータに基づいて無声のときの雑音特性を有声の
ときの雑音特性に近付けて違和感を低減させた背景雑音
を生成し、高能率符号化処理部4はLSPパラメータに
基づいて符号化処理を行って符号化音声信号又は雑音信
号を出力し、スイッチ制御部7はこれらの信号を有声
時,無声時に出力符号化信号として送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として移動体通
信分野のPDC(Personal Digital
Cellular Telecommunicatio
n Systems)における無線ディジタル伝送技術
に適用されると共に、送信者による有声又は無声を判別
するVOX(Voice Operated Tran
smitter)機能を有し、且つ有声・無声に応じて
背景雑音を生成する音声符号化/復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の音声符号化/復号化装置
に関連する技術としては、例えば図9に示されるような
音声符号化装置と、図10に示されるような音声復号化
装置とによる構成のものが挙げられる。
【0003】ここでの音声符号化装置では、有声・無声
判別部1で入力音声信号から有声・無声区間を判別して
有声・無声に応じた識別制御信号をスイッチ制御部7へ
送出すると共に、この有声・無声の判別如何に拘らずL
PC分析部2で入力音声信号から合成フィルタのフィル
タ係数を算出することでLPCパラメータを取得すると
共に、LPCパラメータをLSPパラメータに換算し、
LPC分析部2で算出されるフィルタ係数の合成フィル
タとLPCパラメータを符号化するLPC用コードブッ
ク及びその他の音声特性パラメータを符号化する励振コ
ードブックとによる2種のコードブックを含むコードブ
ック照合処理部とを有する高能率符号化処理部4によっ
て、LPCパラメータに基づいた符号化処理として、フ
ィルタ係数をLPC用コードブックのパラメータで符号
化した後、合成フィルタで励振コードブックのベクトル
をフィルタリングして入力音声信号との差を最小にする
ように励振コードブックを検索するコードブック照合を
行って得られる符号化音声信号をスイッチ制御部7へ送
出している。又、ユニークワード発生部6は有声・無声
を識別したユニークワード制御信号として、有声の場合
にはプリアンブル信号,無声の場合にはポストアンブル
信号を送出する。スイッチ制御部7では、識別制御信号
による有声・無声の識別に応じて有声の場合にプリアン
ブル信号と符号化音声信号とを出力符号化信号として随
時送出し、無声の場合にポストアンブル信号と背景雑音
とを出力符号化信号として送出する。但し、背景雑音は
VOX機能により一定の間隔で復号側に送出される。
【0004】因みに、ここでの「有声」は話者が声を発
していることを示し、「無声」は話者が声を発しておら
ずに入力音源が背景雑音のみとなることを示す。
【0005】一方、音声復号化装置では、音声符号化装
置からの出力符号化信号を入力符号化信号として入力す
るもので、入力符号化信号に対してユニークワード発生
部6から送出されるユニークワード制御信号に基づいて
有声・無声判別部8において有声・無声の識別を行う。
有声の場合にはLPC復号部10でLPCパラメータの
復号処理を行った後、高能率復号化処理部11で復号化
処理を行って復号化音声信号を得る。無声の場合には背
景雑音更新部9で背景雑音を蓄積し、次の背景雑音が送
られるまで同じ背景雑音を繰り返して更新生成するが、
更新生成された背景雑音はLPC復号部10へ送出さ
れ、LPC復号部10でLPCパラメータを算出した後
に高能率復号化処理部11によって復号化処理を行う。
【0006】即ち、このような音声符号化/復号化装置
において、無声時に生成される背景雑音は、消費電力低
減化を計るためのVOX機能に基づいて一定の間隔を持
って符号化装置側から復号化装置側へ送信される。復号
化装置側では次の背景雑音が送信されるまで同じ背景雑
音を繰り返して使用する。音声信号は、一般に有声と無
声とに大別され、それぞれの信号を符号化,復号化する
際には各々の特性を考慮に入れながら省電力化,回線の
有効利用等の諸条件を満たしつつ、如何に高品質な音声
を話者に対して提供できるかが問題となっている。現在
使用されている無線ディジタル通信における背景雑音生
成には、送信者の音声を有声・無声の識別するVOX機
能が採用されている。背景雑音は、無声時の場合にのみ
符号化装置側で全ての入力音声信号のフレームに対して
生成されるが、復号化装置側には任意の一定時間の間隔
で送信される。
【0007】尚、こうした音声符号化や復号化に関連す
るその他の周知技術としては、例えば特開平7−115
403号公報に開示された無音区間情報の符号化及び復
号化回路,特開平7−334197号公報及び特開平8
−139688号公報に開示された音声符号化装置が挙
げられる。
【0008】ところで、VOX機能において、背景雑音
が或る周期で送信されて滑らかに変化しないため、背景
雑音の違和感を低減するために、音声信号の振幅や電力
に着目して背景雑音を生成する方法や、有声・無声の切
り替わりのフレームに着目して時系列上で平滑や補間処
理を施して背景雑音を生成する方法が提案されている。
このような主旨に関連する周知技術としては、特願平7
−57702号で提案された音声符号化・復号化方法,
特願平7−165736号並びに特願平8−72089
号で提案された音声復号化装置,特願平7−17388
6号で提案された音声復号装置,特願平8−76195
号で提案された雑音抑制処理機能を備えた音声符号化装
置,特願平9−8589号で提案された非活性音声の効
率的符号化の為の方法及び装置等(作成者;注/これら
の公知出願が上記の各公報と重複していないか否かを御
確認下さい。これらの公知出願の公開番号がお判りであ
れば上記のように公開番号で記す方が良いと思われま
す)が挙げられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した音声符号化/
復号化装置の場合、音声符号化装置において入力音声信
号が有声・無声判別部による有声・無声の識別後、有声
・無声の判別如何に拘らずLPC分析部へ送出され、L
PC分析部でLPCパラメータを算出して音声に対して
コードブックと照合し、高能率符号化処理部により音声
以外の雑音や声道データ及びピッチデータに対して合成
フィルタにかけた後、コードブックと照合している。
【0010】ところが、LPC分析部で照合するコード
ブックは音声特性に基づいて作成されているため、有声
のときの音声特性とは異なり、無声のときの雑音特性に
対しては適さないという問題があり、このように有声の
ときの音声特性とは異なる無声のときの雑音に対して有
声のときの音声特性に基づくコードブックと照合するこ
とが復号後の背景雑音に違和感を生じる要因の一つと考
えられている。これは、送信者の有声・無声を識別する
VOX機能を有するCELP方式に基づく音声符号化/
復号化装置において(上述した音声信号の振幅や電力に
着目して背景雑音を生成する方法や、有声・無声の切り
替わりのフレームに着目して時系列上で平滑や補間処理
を施して背景雑音を生成する方法を含む)も同様であ
り、この場合にも復号化された背景雑音に違和感を生じ
る。
【0011】一般に音声信号が有声時の場合と無声時の
場合とでは、スペクトル特性が異なり、その特徴として
有声時の場合にはスペクトルに複数の山状の波形(フォ
ルマント)となり、無声時の場合にはフラットな波形と
なる。従来、スペクトルの符号化に用いられるコードブ
ックは、有声時の音声のスペクトル特性に基づいて作成
されているため、有声時の音声とは異なる特性を持つ無
声時の雑音に対しては適当ではなく、無理にコードブッ
クと照合すると、本来の雑音とかけ離れた特性を示す雑
音に符号化され、それが復号化されると違和感のある背
景雑音を生成してしまう。
【0012】背景雑音が人の耳に違和感を感じるのは、
VOX機能において無声と識別された後、繰り返し同じ
背景雑音が生成されるため、一定間隔で送られる背景雑
音が滑らかに変化しないこと、無声時の音源が有声時の
特性を示すLPCパラメータにより処理されていること
(LPCパラメータの符号化の際、使用されるコードブ
ックが有声の特性に基づいて作成されているため、無声
時の信号として不適切なものとなっている)等が要因と
して挙げられる。
【0013】こうした背景雑音における違和感の低減を
含む時系列上の音声データの特性評価に際しては、時間
軸上の特性(エネルギーや振幅等)と併せて周波数(ス
ペクトル)特性を考慮することが極めて重要と考えられ
る。
【0014】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、無声時に生成され
る背景雑音の特性を考慮した上で違和感を充分に低減化
して符号化,復号化を行い得る音声符号化/復号化装置
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、入力音
声信号に対して有声・無声区間を判別して有声・無声に
応じた識別制御信号を出力する有声・無声判別部と、識
別制御信号により有声のときに入力される入力音声信号
に対して線形予測分析法に基づいてLPCパラメータを
算出すると共に、該LPCパラメータをLSPパラメー
タに換算するLPC分析部と、識別制御信号により有声
から無声に切り替わったときに直前の有声時におけるL
PCパラメータを一時蓄積するLPC蓄積部と、LPC
パラメータに基づいて無声のときの雑音特性を有声のと
きの雑音特性に近付けて線形予測分析法に供する背景雑
音を生成するための濾波を行うLPFと、LSPパラメ
ータに基づいて符号化処理を行って符号化音声信号又は
雑音信号を出力する高能率符号化処理部と、識別制御信
号に応じて有声のときに符号化音声信号,無声ときに雑
音信号をそれぞれ出力符号化信号として切り替え送出す
るスイッチ制御部とを備えた音声符号化装置が得られ
る。
【0016】この音声符号化装置において、高能率符号
化処理部は、符号化処理に際して有声時の音声特性に基
づいて作成されたコードブックを照合すること、高能率
符号化処理部は、雑音を含む音声以外の情報(声道情
報、音源情報)に対してLPCパラメータによる合成フ
ィルタを通してコードブックの照合を行うこと、LPC
蓄積部は、LPCパラメータとして有声時のLPC分析
部からのLPC分析後の出力を蓄積すること、LPC蓄
積部は、LPCパラメータをLPFのフィルタ係数とし
て出力すること、LPFは、識別制御信号により無声の
ときに入力音声信号の雑音を入力し、該雑音を有声時の
該入力音声信号の雑音に近付けて背景雑音を生成出力す
ること、LPFは、送信者による発声を示す有声又は無
発声を示す無声を識別するVOX機能を有すると共に、
CELP方式に基づいて無声に伴う雑音のスペクトル特
性を音声に伴う雑音のスペクトル特性に近似して背景雑
音を生成出力すること、並びに符号化音声信号又は雑音
信号に対する有声・無声区間を制御するためのユニーク
ワード制御信号を出力するユニークワード発生部を備
え、スイッチ制御部は、ユニークワード制御信号と出力
符号化信号とを切り替え送出することは何れも好まし
い。
【0017】又、本発明によれば、これらの何れか一つ
の音声符号化装置からの出力符号化信号を入力符号化信
号として入力した上で復号化する音声復号化装置であっ
て、入力符号化信号に対してユニークワード制御信号に
基づいて有声・無声を判別して有声・無声に応じた制御
信号を出力する有声・無声判別部と、制御信号により無
声のときに入力符号化信号の背景雑音を蓄積する背景雑
音更新部と、制御信号により有声のときに入力符号化信
号をLPC復号化するLPC復号部と、LPC復号化に
際してのLPCパラメータを蓄積するLPC蓄積部と、
LSPパラメータに基づいて復号化処理を行って復号化
音声信号又は雑音信号を出力する高能率復号化処理部
と、LPCパラメータに基づいて無声のときに雑音信号
を濾波して背景雑音として出力するHPFと、有声のと
きに復号化音声信号,無声のときに背景雑音をそれぞれ
切り替え送出するスイッチ制御部とを備えた音声復号化
装置が得られる。
【0018】この音声復号化装置において、LPC蓄積
部は、有声のときにLPC復号部からの復号化信号を蓄
積してHPFのフィルタ係数として出力すること、高能
率符号化処理部は、雑音を含む音声以外の情報(声道情
報、音源情報)に対してLPCパラメータによる合成フ
ィルタを通してコードブックの照合を行うこと、HPF
は、送信者による発声を示す有声又は無発声を示す無声
を識別するVOX機能を有すると共に、CELP方式に
基づいて無声に伴う雑音のスペクトル特性を音声に伴う
雑音のスペクトル特性に近似して背景雑音を生成出力す
ることは何れも好ましい。
【0019】更に、本発明によれば、上記何れか一つの
音声符号化装置と、上記何れか一つの音声復号化装置と
から成る音声符号化/復号化装置が得られる。
【0020】一方、本発明によれば、入力音声信号に対
して有声・無声区間を判別して有声・無声に応じた識別
制御信号を出力する有声・無声判別部と、入力音声信号
に対して線形予測分析法に基づいて合成フィルタのフィ
ルタ係数を算出することでLPCパラメータを取得する
と共に、該LPCパラメータをLSPパラメータに換算
するLPC分析部と、LPC分析部で算出されるフィル
タ係数の合成フィルタとLPCパラメータを符号化する
LPC用コードブック及びその他の音声特性パラメータ
を符号化する励振コードブックによる2種のコードブッ
クを含むコードブック照合処理部とを有すると共に、該
LPCパラメータに基づいた符号化処理として、該フィ
ルタ係数を該LPC用コードブックのパラメータで符号
化した後、該合成フィルタで該励振コードブックのベク
トルをフィルタリングして入力音声信号との差を最小に
するように該励振コードブックを検索するコードブック
照合処理を行って得られる符号化音声信号を出力する高
能率符号化処理部と、有声・無声の識別制御信号に応じ
たユニークワード制御信号を生成出力するユニークワー
ド発生部と、無声の識別制御信号に応じて無声時のLP
Cパラメータを所定のフレームフォーマットに符号化変
換した無声時パラメータ符号化信号を出力する無声符号
化変換部と、識別制御信号に応じて符号化音声信号,ユ
ニークワード制御信号,並びに無声時パラメータ符号化
信号による背景雑音を有声・無声別に出力符号化信号と
して切り替え送出するスイッチ制御部とを備えた音声符
号化装置が得られる。
【0021】この音声符号化装置において、スイッチ制
御部は、無声の識別制御信号に応じて無声時にLPC用
コードブックを使用せずに無声符号化変換部で得られた
無声時パラメータ符号化信号による背景雑音を切り替え
送出することは好ましい。
【0022】又、本発明によれば、これらの何れか一つ
の音声符号化装置からの出力符号化信号を入力符号化信
号として入力した上で復号化する音声復号化装置であっ
て、入力符号化信号に対してユニークワード制御信号に
基づいて有声・無声を判別して有声・無声に応じた制御
信号を出力する有声・無声判別部と、入力符号化信号に
基づいて無声時パラメータ符号化信号による背景雑音の
レベルを制御する背景雑音制御部と、背景雑音を1フレ
ーム分更新生成する背景雑音更新部と、入力符号化信号
に基づいて有声時にLPC分析部によって算出されたL
PCパラメータの復号処理を行う有声LPC復号部と、
入力符号化信号に基づいて無声時にLPC分析部によっ
て算出されたLPCパラメータの復号処理を行う無声L
PC復号部と、有声LPC復号部及び無声LPC復号部
で算出されたフィルタ係数による合成フィルタとLPC
パラメータを復号化するLPC用コードブック及びその
他の音声特性パラメータを復号化する励振コードブック
による2種のコードブックを含むコードブック照合処理
部とを有すると共に、該LPCパラメータに基づいた復
号化処理として、該フィルタ係数を該LPC用コードブ
ックのパラメータで復号化した後、該合成フィルタで該
励振コードブックのベクトルをフィルタリングして入力
符号化信号との差を最小にするように該励振コードブッ
クを検索するコードブック照合処理を行って得られる復
号化音声信号を出力復号化信号として出力する高性能復
号化処理部とを備えた音声復号化装置が得られる。
【0023】この音声復号化装置において、背景雑音制
御部は、背景雑音更新部による背景雑音の更新に際して
音声符号化装置側から一定周期で送信される該背景雑音
の1フレーム分に基づいて直前に送られたデータとの間
で平均化した平均値を算出することは好ましい。
【0024】更に、本発明によれば、上記何れか一つの
音声符号化装置と、上記何れか一つの音声復号化装置と
から成る音声符号化/復号化装置が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明の音
声符号化/復号化装置について、図面を参照して詳細に
説明する。
【0026】図1は、本発明の一実施例に係る音声符号
化/復号化装置の音声符号化装置の基本構成を示したブ
ロック図である。この音声符号化装置は、入力音声信号
に対して有声・無声区間を判別して有声・無声に応じた
識別制御信号を出力する有声・無声判別部1と、識別制
御信号により有声のときに入力される入力音声信号に対
して線形予測分析法に基づいて合成フィルタのフィルタ
係数を算出することでLPCパラメータを取得すると共
に、そのLPCパラメータをLSPパラメータに換算す
るLPC分析部2と、識別制御信号により有声から無声
に切り替わったときに直前の有声時におけるLPCパラ
メータを一時蓄積するLPC蓄積部3と、LPCパラメ
ータに基づいて無声のときの雑音特性を有声のときの雑
音特性に近付けて線形予測分析法に供する背景雑音を生
成するための濾波を行うLPF5と、LSPパラメータ
に基づいて符号化処理を行って符号化音声信号又は雑音
信号を出力する高能率符号化処理部4と、符号化音声信
号又は雑音信号に対する有声・無声区間を制御するため
のユニークワード制御信号を出力するユニークワード発
生部6と、識別制御信号に応じて有声のときに符号化音
声信号,無声ときに雑音信号をそれぞれ出力符号化信号
として切り替え送出すると共に、ユニークワード制御信
号と出力符号化信号とを切り替え送出するスイッチ制御
部7とを備えて成る。
【0027】このうち、高能率符号化処理部4は、符号
化処理に際して有声時の音声特性に基づいて作成された
コードブックを照合するが、具体的には雑音を含む音声
以外の情報である声道情報や音源情報等に対してLPC
パラメータによる合成フィルタを通してコードブックの
照合を行う。即ち、高能率符号化処理部4では、LPC
分析部2から送出された雑音を含む音声以外の声道情報
や音源情報に対し、一連の動作中での無声時における高
能率符号化処理において、音声特有の40Hz以下の信
号を除去するためにHPFをかけ、LPC分析によって
算出されたフィルタ係数に基づく合成フィルタでフィル
タリングし、更にフィルタリングされた出力信号に対し
て既存の(有声時の音声の特性に基づいて作成された)
コードブックと照合する処理を行う。但し、無声時の場
合には雑音を一度LPF5に通して高周波を除去してい
るため、ここで改めてHPFをかけると、再び雑音特性
が現れる可能性が生じるので、このときには高能率符号
化処理部4内のHPF処理を除去するかフィルタ係数を
適当な値に変化させるようにする。
【0028】LPC蓄積部3は、LPCパラメータとし
て有声時のLPC分析部2からのLPC分析後の出力を
蓄積し、蓄積したLPCパラメータをLPF5のフィル
タ係数として出力する。LPF5は、識別制御信号によ
り無声のときに入力音声信号の雑音を入力し、その雑音
を有声時の入力音声信号の雑音に近付けて背景雑音を生
成出力する。但し、ここでのLPF5は、送信者による
発声を示す有声又は無発声を示す無声を識別するVOX
機能を有すると共に、CELP方式に基づいて無声に伴
う雑音のスペクトル特性を音声に伴う雑音のスペクトル
特性に近似して背景雑音を生成出力するものとする。
【0029】即ち、この音声符号化装置では、入力音声
信号の有声・無声を有声・無声判別部1で判別した結
果、有声の場合にLPC分析部2で入力音声信号のLP
Cパラメータを算出し、そのLPCパラメータがLPC
蓄積部3に蓄積される。LPC分析された入力音声信号
は高能率符号化処理4で符号化処理されて符号化音声信
号としてスイッチ制御部7へ送出される。又、無声時の
場合にLPC蓄積部3に蓄積された有声時のLPCパラ
メータを用いてLPF5でフィルタリングされ、LPC
分析部2で合成フィルタのフィルタ係数を求める。この
ときLPF5では、無声時に切り替わる直前の有声時に
おける音声の特性を利用するため、無声時における雑音
の特性をより自然な状態で音声の特性に近付けることが
できる。この場合もLPC分析された入力音声信号は高
能率符号化処理4で符号化処理されて雑音信号としてス
イッチ制御部7へ送出される。
【0030】図2は、本発明の一実施例に係る音声符号
化/復号化装置の音声復号化装置の基本構成を示したブ
ロック図である。この音声復号化装置は、先の音声符号
化装置からの出力符号化信号を入力符号化信号として入
力した上で復号化するものであって、入力符号化信号に
対してユニークワード制御信号に基づいて有声・無声を
判別して有声・無声に応じた制御信号を出力する有声・
無声判別部8と、制御信号により無声のときに入力符号
化信号の背景雑音を蓄積する背景雑音更新部9と、制御
信号により有声のときに入力符号化信号をLPC復号化
するLPC復号部10と、LPC復号化に際してのLP
Cパラメータを蓄積するLPC蓄積部12と、LSPパ
ラメータに基づいて復号化処理を行って復号化音声信号
又は雑音信号を出力する高能率復号化処理部11と、L
PCパラメータに基づいて無声のときに雑音信号を濾波
して背景雑音として出力するHPF13と、有声のとき
に復号化音声信号,無声のときに背景雑音をそれぞれ切
り替え送出するスイッチ制御部14とを備えて成る。
【0031】このうち、LPC蓄積部12は、有声のと
きにLPC復号部10からの復号化信号を蓄積してHP
F13のフィルタ係数として出力する。高能率符号化処
理部11は、雑音を含む音声以外の情報である声道情報
や音源情報に対してLPCパラメータによる合成フィル
タを通してコードブックの照合を行う。HPF13は、
送信者による発声を示す有声又は無発声を示す無声を識
別するVOX機能を有すると共に、CELP方式に基づ
いて無声に伴う雑音のスペクトル特性を音声に伴う雑音
のスペクトル特性に近似して背景雑音を生成出力する。
【0032】即ち、この音声復号化装置では、有声・無
声判別部8により音声符号化装置からの出力符号化信号
をユニークワード制御信号により識別し、有声(プリア
ンブル信号)の場合にLPC復号部10で入力符号化信
号のLPCパラメータを算出し、そのLPCパラメータ
がLPC蓄積部12に蓄積される。入力符号化信号は高
能率復号化処理部11で復号化処理されて復号化音声信
号としてスイッチ制御部14へ送出される。又、無声
(ポストアンブル信号)の場合に入力符号化信号におけ
る1フレーム分の背景雑音が背景雑音更新部9で蓄積さ
れ、これ以後は有声・無声判別部8で無声と判別される
が、背景雑音更新部9の背景雑音はLPC復号部10に
送出され、高能率復号化処理部11において処理された
後、LPC蓄積部12に蓄積された有声時のLPCパラ
メータを用いてHPF13でフィルタリングされ、背景
雑音としてスイッチ制御部14へ送出される。
【0033】図3は上述した音声符号化装置の動作処理
を示したフローチャートである。ここでは入力音声信号
に対し、有声・無声判別部1で有声・無声を判定(ステ
ップS1)し、有声時の場合、LPC分析部2でLPC
分析(ステップS2)としてLPCパラメータを求めた
後、高能率符号化処理部4で上述したHPF,合成フィ
ルタ,コードブック照合の各処理を含む高能率符号化処
理(ステップS4)して符号化変換し、スイッチ制御部
7へ送出してスイッチング(ステップS8)を行う。
又、LPC分析部2によって算出した有声時の結果はL
PC蓄積部3でLPC蓄積(ステップS3)され、これ
がLPF5のフィルタ係数となる。ところで、無声時の
雑音は、LPF5によってフィルタリングされ、これに
より,LPF処理(ステップS5)が行われる。その
後、LPC分析部2でLPC分析(ステップS6)にか
けられ、有声時と同様に高能率符号化処理部4で上述し
たHPF→除去,合成フィルタ,コードブック照合の各
処理を含む高能率符号化処理(ステップS7)され、ス
イッチ制御部7へ送出してスイッチング(ステップS
8)を行う。このとき、スイッチ制御部7では、有声・
無声判別部1の判別によるユニークワード発生部6の有
声・無声識別情報を示すユニークワード制御信号と共
に、有声・無声時の信号をスイッチング(ステップS
8)により切り替えて出力符号化信号として復号化装置
側へ出力送信する。
【0034】図4は上述した音声復号化装置の動作処理
を示したフローチャートである。ここでは入力符号化信
号に対し、有声・無声判別部8でユニークワード制御信
号により有声・無声を判定(ステップS1)し、有声
(プリアンブル信号)の場合、LPC復号部10でLP
C復号化(ステップS2)としてLPCパラメータを算
出した後、高能率復号化処理部11で合成フィルタ,コ
ードブック照合の各処理を含む高能率復号化処理(ステ
ップS5)して復号化変換(音声生成)し、スイッチ制
御部14へ送出してスイッチング(ステップS9)を行
う。又、LPC復号部10によって復号化された有声時
の結果はLPC蓄積部12でLPC蓄積(ステップS
4)され、これがHPF13のフィルタ係数となる。無
声時(ポストアンブル信号)の場合、入力符号化信号に
関する1フレーム分の背景雑音が背景雑音更新部9に蓄
積されて背景雑音更新(ステップS4)が行われるが、
これ以後は符号化装置側からの背景雑音の送信が途絶え
るため、復号化装置側は背景雑音ではない信号を受信し
続ける。この信号は有声・無声判別部8で有声・無声の
判定(ステップS1)により無声と判別され、背景雑音
更新部9から送出された背景雑音に基づいてLPC復号
部10でLPC復号化(ステップS6)が行われ、更に
高能率復号化処理部11で合成フィルタ,コードブック
照合の各処理を含む高能率復号化処理(ステップS7)
され、LPC蓄積部12のLPCパラメータを使用して
HPF13でフィルタリングされた後、スイッチ制御部
14に送出されてスイッチング(ステップS9)が行わ
れ、出力音声信号(復号化音声信号)として出力送信さ
れる。
【0035】尚、復号化装置側においては、初段の有声
・無声判別部8により随時送信するタイミングが切り替
わるため、スイッチ制御部14においてユニークワード
制御信号を必要としない。
【0036】因みに、符号化装置のLPF5及び復号化
装置のHPF13の細部について説明する。符号化装置
のLPC分析部2で生成したフィルタ係数をαi(i=
0〜Np:但し、NpはLPCのオーダー)とすると、
それを用いた合成フィルタの伝達係数H(Z)は、H
(Z)=1/(1+Σαi・Z^(−1))のように表
わすことができる。因みに、このような技術は例えば
『ディジタル音声処理』東海大学出版、古井著、第5章
「線形予測分析」等に記載されている。しかし、ここで
の雑音のスペクトルは、フラットな形状を取るため、う
まくコード化することができない。
【0037】そこで、LPF5をかけることによりコー
ド化し易くする。よってLPF5のフィルタ係数A
(Z)は、A(Z)=1/(1+Σλ^i・αi・Z^
(−1))なる関係で表わすことができる。但し、N≦
Np0 λは、0<λ<1の範囲で決まる定数である。こ
こでの雑音のスペクトルは、0に近いほどフラットにな
りフィルタリングの効果が薄れ、1に近いほど音声特有
の周期的な山状のスペクトルになることを示している。
又、HPF13のフィルタ係数A′(Z)は、逆数(逆
フィルタ)を用いるため、A′(Z)=1+Σλ^i・
αi・Z^(−1)なる関係で表わすことができる。
【0038】図5は、本発明の他の実施例に係る音声符
号化/復号化装置の音声符号化装置の基本構成を示した
ブロック図である。この音声符号化装置は、入力音声信
号に対して有声・無声区間を判別して有声・無声に応じ
た識別制御信号を出力する有声・無声判別部1と、入力
音声信号に対して線形予測分析法に基づいて合成フィル
タのフィルタ係数を算出することでLPCパラメータを
取得すると共に、そのLPCパラメータをLSPパラメ
ータに換算するLPC分析部2と、LPC分析部2で算
出されるフィルタ係数の合成フィルタとLPCパラメー
タを符号化するLPC用コードブック及びその他の音声
特性パラメータを符号化する励振コードブックとによる
2種のコードブックを含むコードブック照合処理部とを
有し、LPCパラメータに基づいた符号化処理として、
フィルタ係数をLPC用コードブックのパラメータで符
号化した後、合成フィルタで励振コードブックのベクト
ルをフィルタリングして入力音声信号との差を最小にす
るように励振コードブックを検索(これにより信号量が
圧縮される)するコードブック照合処理を行って得られ
る符号化音声信号を出力する高能率符号化処理部4と、
有声・無声の識別制御信号に応じたユニークワード制御
信号として、有声の場合にはプリアンブル信号,無声の
場合にはポストアンブル信号を生成出力するユニークワ
ード発生部6と、無声の識別制御信号に応じて無声時の
LPCパラメータを所定のフレームフォーマットに符号
化変換した無声時パラメータ符号化信号を出力する無声
符号化変換部15と、有声・無声判別部1からの識別制
御信号に応じて高性能符号化処理部4からの符号化音声
信号,ユニークワード発生部6からのユニークワード制
御信号(プリアンブル信号又はポストアンブル信号),
並びに無声符号化変換部15からの無声時パラメータ符
号化信号による背景雑音を有声・無声別に出力符号化信
号として切り替え送出するスイッチ制御部7とを備えて
成る。
【0039】即ち、ここでのスイッチ制御部7は、無声
の識別制御信号に応じて無声時にはLPC用コードブッ
クを使用せずに無声符号化変換部15で得られた無声時
パラメータ符号化信号による背景雑音を切り替え送出す
る。尚、ここでも背景雑音は任意な一定時間の間隔で送
出される。
【0040】図6は、本発明の他の実施例に係る音声符
号化/復号化装置の音声復号化装置の基本構成を示した
ブロック図である。この音声復号化装置は、先の図5に
示す音声符号化装置からの出力符号化信号を入力符号化
信号として入力した上で復号化するものであって、入力
符号化信号に対してユニークワード制御信号に基づいて
有声・無声を判別して有声・無声に応じた制御信号を出
力する有声・無声判別部8と、入力符号化信号に基づい
て符号化装置側から一定間隔で送られる無声時パラメー
タ符号化信号による背景雑音のレベルを制御する背景雑
音制御部16と、背景雑音を1フレーム分更新生成する
背景雑音更新部9と、入力符号化信号に基づいて有声時
に符号化装置側におけるLPC分析部2によって算出さ
れたLPCパラメータの復号処理を行う有声LPC復号
部17と、入力符号化信号に基づいて無声時にLPC分
析部2によって算出されたLPCパラメータの復号処理
を行う無声LPC復号部18と、有声LPC復号部17
及び無声LPC復号部18で算出されたフィルタ係数に
よる合成フィルタとLPCパラメータを復号化するLP
C用コードブック及びその他の音声特性パラメータを復
号化する励振コードブックとによる2種のコードブック
を含むコードブック照合処理部とを有し、LPCパラメ
ータに基づいた復号化処理として、フィルタ係数をLP
C用コードブックのパラメータで復号化した後、合成フ
ィルタで励振コードブックのベクトルをフィルタリング
して入力符号化信号との差を最小にするように励振コー
ドブックを検索(これにより信号量が圧縮される)する
コードブック照合処理を行って得られる復号化音声信号
を出力復号化信号として出力する高性能復号化処理部1
1とを備えて成る。
【0041】但し、ここでの背景雑音制御部16は、背
景雑音更新部9による背景雑音の更新に際して音声符号
化装置側から一定周期で送信される背景雑音の1フレー
ム分に基づいて直前に送られたデータとの間で平均化し
た平均値を算出する。
【0042】図7は上述した図5に示す音声符号化装置
の動作処理を示したフローチャートである。ここでは入
力音声信号に対し、有声・無声判別部1で有声・無声を
識別するための有音・無音検出(ステップS1)を行
い、この結果を示す識別制御信号がユニークワード発生
部6に送出され、ユニークワード発生部6ではユニーク
ワード生成(ステップS2)として、復号化装置側で有
声・無声の切替え及び背景雑音の更新をするためのユニ
ークワード制御信号(無声→有声:プリアンブル信号、
有声→無声及び背景雑音更新時:ポストアンブル信号)
を生成する。このユニークワード制御信号はスイッチ制
御部7に送出され、スイッチ制御部7ではスイッチ制御
(ステップS3)として、有声・無声判別部1からの識
別制御信号に応じてユニークワード制御信号を送信する
必要がある場合に切り替え制御を行うことにより、ユニ
ークワード制御信号を出力符号化信号と共に復号化装置
側へ送出する。
【0043】有声・無声判別部1では、有音・無音検出
(ステップS1)に引き続いて、入力音声信号に対して
有声・無声の判定(ステップS4)を行う。この結果、
有声であれば、有声・無声判別部1は、ここでの判定に
拘らずLPC分析部2で入力音声信号に対してLPC分
析(ステップS4)により算出されたLPCパラメータ
を高能率符号化処理部4へ引き渡し、高能率符号化処理
部4ではHPF,合成フィルタ(有声時LPCパラメー
タ),コードブック照合の各処理を含む高能率符号化処
理(ステップS6)を行い、符号化音声信号をスイッチ
制御部7に送出する。高能率符号化処理部4では、LP
CパラメータをLPC用コードブックにより符号化した
後、LPC分析部2で算出したフィルタ係数による合成
フィルタで励振コードブックにあるベクトルをフィルタ
リングし、実際の入力音声データとの残差を取り、その
残差が最小となるように既存の励振コードブックを検索
するコードブック照合を行って符号化音声信号を生成す
る。スイッチ制御部7では、符号化音声信号をスイッチ
制御(ステップS3)することによって復号化装置側に
送出する。
【0044】一方、有声・無声の判定(ステップS4)
の結果、無声であれば、有声・無声判別部1は、ここで
の判定に拘らずLPC分析部2で入力音声信号に対して
LPC分析(ステップS7)により算出された無声時の
LPCパラメータを無声符号化変換部15へ引き渡し、
無声符号化変換部15では無声時のLPCパラメータを
LPC蓄積(ステップS8)により蓄積した後、所定の
フレームフォーマットに符号化変換するLPC変換(ス
テップS9)を行って無声時パラメータ符号化信号とし
てスイッチ制御部7へ出力する。無声符号化変換部15
では、無声時のLPCパラメータを出力フレームのフォ
ーマットに変換する処理を行うが、図9に示した従来装
置の出力符号化信号のフォーマットは、高性能符号化処
理部4においてLPCパラメータのコードブックとの照
合値やその他の音声情報(基本周波数,振幅,電力等)
がフォーマット化されている。スイッチ制御部7では、
無声時パラメータ符号化信号による背景雑音をスイッチ
制御(ステップS3)することによって復号化装置側に
送出する。
【0045】この音声符号化装置では無声時の場合、有
声の特性により作成されたコードブックと照合せずに送
信を行うため、データの量が大きくなってしまう。そこ
で、音声情報を省いてLPCパラメータのみをフレーム
長にフォーマット変換し、復号化装置側へ送信する。即
ち、無声時の場合、LPCパラメータをLPC用コード
ブックを使用して圧縮符号化ぜずにLPCパラメータを
そのまま送信する。尚、無声符号化変換部15のLPC
パラメータのフレームフォーマットへの変換に関連する
技術は、例えば電気通信協会編「PCMディジタル通信
の基礎知識」等に開示されている。
【0046】図8は上述した図6に示す音声復号化装置
の動作処理を示したフローチャートである。ここでは入
力符号化信号に対し、符号化装置側から送られたユニー
クワード制御信号に基づいて有声・無声判別部8で有声
・無声の判定(ステップS1)を行う。この結果、有声
であれば、有声・無声判別部8は制御信号を送出して有
声LPC復号部17によるLPC有声復号化(ステップ
S2)を選択し、有声LPC復号部17で有声時に符号
化装置側におけるLPC分析部2によって算出されたL
PCパラメータの復号処理を行った結果を高性能復号化
処理部11へ送出させる。高性能復号化処理部11では
合成フィルタ(有声時LPCパラメータ),コードブッ
ク照合の各処理を含む高能率復号化処理(ステップS
3)を行い、復号化音声信号を出力復号化信号として出
力する。
【0047】一方、有声・無声の判定(ステップS1)
の結果、無声であれば、有声・無声判別部8は背景雑音
制御部16,背景雑音更新部9,及び無声LPC復号部
18側を選択し、これにより背景雑音制御部16では無
声時の入力符号化信号に基づいて無声時パラメータ符号
化信号に対して背景雑音制御(ステップS4)を行い、
背景雑音の更新に際して符号化装置側から一定周期で送
信される1フレーム分の背景雑音に基づいて直前に送ら
れたデータとの間で平均化した平均値を算出した上で背
景雑音更新部9へ送出し、背景雑音更新部9では1フレ
ーム分の背景雑音更新(ステップS5)を行い、その結
果を無声LPC復号部18へ引き渡し、無声LPC復号
部18では符号化装置側で有声時のLPC用コードブッ
クにより符号化されていない無声時のLPCパラメータ
に対してLPC復号化処理(ステップS6)を行い、L
PCパラメータの復号処理を行った結果を高性能復号化
処理部11へ送出させる。高性能復号化処理部11では
合成フィルタ(無声時LPCパラメータ),コードブッ
ク照合の各処理を含む高能率復号化処理(ステップS
7)を行い、復号化音声信号を出力復号化信号として出
力する。
【0048】即ち、この音声符号化/復号化装置では、
音声符号化装置側で背景雑音の違和感を低減化させるべ
く、無声時の音源に対するLPCパラメータの符号化の
際、有声時の特性に見合って作成されたLPC用コード
ブックを使用せず、無声符号化変換部15で背景雑音の
特性を考慮しながら無声時の音源そのものの特性を活か
してLPCパラメータをフォーマット変換する処理を施
してスイッチ制御部7を介して音声復号化装置側に送出
し、音声復号化装置側で背景雑音制御部16により一定
時間で繰り返し生成される背景雑音のレベルを制御して
背景雑音を滑らかに変化させると共に、背景雑音の更新
に際して前のデータの平均値を用いるようにしているの
で、周波数(スペクトル)を考慮した上で無声時の音源
の特性を活かしながら一層自然に背景雑音を生成制御す
ることが可能になる。
【0049】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明の音声符号化
/復号化装置によれば、音声符号化装置において雑音の
スペクトル特性を音声に近いスペクトル特性となるよう
に有声時のLPC分析によるLPCパラメータを利用し
てフィルタによりフィルタリングを行ってからコードブ
ックと照合して符号化処理を行い、復号化装置でも復号
化処理後、無声時の場合に有声時のLPCパラメータに
よる逆フィルタを通すことによって自然な背景雑音を生
成しており、背景雑音のスペクトル特性を音声のスペク
トル特性に近づけることによって、コードブックと照合
の際に最適なコードブックを選択可能にしているので、
無声時に生成される背景雑音の違和感が充分に低減化さ
れるようになる。又、本発明の他の音声符号化/復号化
装置によれば、音声符号化装置側で無声時の特性を活か
すため、無声時の音源に対してLPCパラメータを有声
時のコードブックと照合せずに無声時のLPCパラメー
タをそのままフォーマット変換して送信し、音声復号化
装置で一定時間で繰り返し生成される背景雑音のレベル
を制御して背景雑音を滑らかに変化させるようにしてい
るので、周波数(スペクトル)を考慮した上で一層自然
に背景雑音を生成制御できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る音声符号化/復号化装
置の音声符号化装置の基本構成を示したブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施例に係る音声符号化/復号化装
置の音声復号化装置の基本構成を示したブロック図であ
る。
【図3】図1に示す音声符号化装置の動作処理を示した
フローチャートである。
【図4】図2に示す音声復号化装置の動作処理を示した
フローチャートである。
【図5】本発明の他の実施例に係る音声符号化/復号化
装置の音声符号化装置の基本構成を示したブロック図で
ある。
【図6】本発明の他の実施例に係る音声符号化/復号化
装置の音声復号化装置の基本構成を示したブロック図で
ある。
【図7】図5に示す音声符号化装置の動作処理を示した
フローチャートである。
【図8】図6に示す音声復号化装置の動作処理を示した
フローチャートである。
【図9】従来の音声符号化装置の基本構成を示したブロ
ック図である。
【図10】従来の音声復号化装置の基本構成を示したブ
ロック図である。
【符号の説明】
1,8 有声・無声判別部 2 LPC分析部 3,12 LPC蓄積部 4 高能率符号化処理部 5 LPF 6 ユニークワード発生部 7,14 スイッチ制御部 9 背景雑音更新部 10 LPC復号部 11 高能率復号化処理部 13 HPF 15 無声符号化変換部 16 背景雑音制御部 17 有声LPC復号部 18 無声LPC復号部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力音声信号に対して有声・無声区間を
    判別して有声・無声に応じた識別制御信号を出力する有
    声・無声判別部と、前記識別制御信号により有声のとき
    に入力される前記入力音声信号に対して線形予測分析法
    に基づいて合成フィルタのフィルタ係数を算出すること
    でLPC(Linear Predictive Co
    ding)パラメータを取得すると共に、該LPCパラ
    メータをLSP(Line Spectrum Pai
    r)パラメータに換算するLPC分析部と、前記識別制
    御信号により有声から無声に切り替わったときに直前の
    有声時における前記LPCパラメータを一時蓄積するL
    PC蓄積部と、前記LPCパラメータに基づいて無声の
    ときの雑音特性を有声のときの雑音特性に近付けて前記
    線形予測分析法に供する背景雑音を生成するための濾波
    を行うLPFと、前記LSPパラメータに基づいて符号
    化処理を行って符号化音声信号又は雑音信号を出力する
    高能率符号化処理部と、前記識別制御信号に応じて有声
    のときに前記符号化音声信号,無声ときに前記雑音信号
    をそれぞれ出力符号化信号として切り替え送出するスイ
    ッチ制御部とを備えたことを特徴とする音声符号化装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の音声符号化装置におい
    て、前記高能率符号化処理部は、前記符号化処理に際し
    て有声時の音声特性に基づいて作成されたコードブック
    を照合することを特徴とする音声符号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の音声符号化装置におい
    て、前記高能率符号化処理部は、雑音を含む音声以外の
    情報に対して前記LPCパラメータによる合成フィルタ
    を通して前記コードブックの照合を行うことを特徴とす
    る音声符号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか一つに記載の音声
    符号化装置において、前記LPC蓄積部は、前記LPC
    パラメータとして有声時の前記LPC分析部からのLP
    C分析後の出力を蓄積することを特徴とする音声符号化
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の音声符号化装置におい
    て、前記LPC蓄積部は、前記LPCパラメータを前記
    LPFのフィルタ係数として出力することを特徴とする
    音声符号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか一つに記載の音声
    符号化装置において、前記LPFは、前記識別制御信号
    により無声のときに前記入力音声信号の雑音を入力し、
    該雑音を有声時の該入力音声信号の雑音に近付けて前記
    背景雑音を生成出力することを特徴とする音声符号化装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか一つに記載の音声
    符号化装置において、前記LPFは、送信者による発声
    を示す有声又は無発声を示す無声を識別するVOX(V
    oice Operated Transmitte
    r)機能を有すると共に、CELP(Code−boo
    k Excited Linear Predicti
    on)方式に基づいて無声に伴う雑音のスペクトル特性
    を音声に伴う雑音のスペクトル特性に近似して前記背景
    雑音を生成出力することを特徴とする音声符号化装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れか一つに記載の音声
    符号化装置において、前記符号化音声信号又は前記雑音
    信号に対する有声・無声区間を制御するためのユニーク
    ワード制御信号を出力するユニークワード発生部を備
    え、前記スイッチ制御部は、前記ユニークワード制御信
    号と前記出力符号化信号とを切り替え送出することを特
    徴とする音声符号化装置。
  9. 【請求項9】 入力音声信号に対して有声・無声区間を
    判別して有声・無声に応じた識別制御信号を出力する有
    声・無声判別部と、前記入力音声信号に対して線形予測
    分析法に基づいて合成フィルタのフィルタ係数を算出す
    ることでLPC(Linear Predictive
    Coding)パラメータを取得すると共に、該LP
    CパラメータをLSP(Line Spectrum
    Pair)パラメータに換算するLPC分析部と、前記
    LPC分析部で算出される前記フィルタ係数の合成フィ
    ルタと前記LPCパラメータを符号化するLPC用コー
    ドブック及びその他の音声特性パラメータを符号化する
    励振コードブックによる2種のコードブックを含むコー
    ドブック照合処理部とを有すると共に、該LPCパラメ
    ータに基づいた符号化処理として、該フィルタ係数を該
    LPC用コードブックのパラメータで符号化した後、該
    合成フィルタで該励振コードブックのベクトルをフィル
    タリングして前記入力音声信号との差を最小にするよう
    に該励振コードブックを検索するコードブック照合処理
    を行って得られる符号化音声信号を出力する高能率符号
    化処理部と、前記有声・無声の識別制御信号に応じたユ
    ニークワード制御信号を生成出力するユニークワード発
    生部と、前記無声の識別制御信号に応じて前記無声時の
    LPCパラメータを所定のフレームフォーマットに符号
    化変換した無声時パラメータ符号化信号を出力する無声
    符号化変換部と、前記識別制御信号に応じて前記符号化
    音声信号,前記ユニークワード制御信号,並びに前記無
    声時パラメータ符号化信号による背景雑音を前記有声・
    無声別に出力符号化信号として切り替え送出するスイッ
    チ制御部とを備えたことを特徴とする音声符号化装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の音声符号化装置におい
    て、前記スイッチ制御部は、前記無声の識別制御信号に
    応じて前記無声時に前記LPC用コードブックを使用せ
    ずに前記無声符号化変換部で得られた前記無声時パラメ
    ータ符号化信号による背景雑音を切り替え送出すること
    を特徴とする音声符号化装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8の何れか一つに記載の音
    声符号化装置からの出力符号化信号を入力符号化信号と
    して入力した上で復号化する音声復号化装置であって、
    前記入力符号化信号に対して前記ユニークワード制御信
    号に基づいて有声・無声を判別して有声・無声に応じた
    制御信号を出力する有声・無声判別部と、前記制御信号
    により無声のときに前記入力符号化信号の背景雑音を蓄
    積する背景雑音更新部と、前記制御信号により有声のと
    きに前記入力符号化信号をLPC復号化するLPC復号
    部と、前記LPC復号化に際してのLPCパラメータを
    蓄積するLPC蓄積部と、前記LSPパラメータに基づ
    いて復号化処理を行って復号化音声信号又は雑音信号を
    出力する高能率復号化処理部と、前記LPCパラメータ
    に基づいて無声のときに前記雑音信号を濾波して背景雑
    音として出力するHPFと、有声のときに前記復号化音
    声信号,無声のときに前記背景雑音をそれぞれ切り替え
    送出するスイッチ制御部とを備えたことを特徴とする音
    声復号化装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の音声復号化装置にお
    いて、前記LPC蓄積部は、有声のときに前記LPC復
    号部からの復号化信号を蓄積して前記HPFのフィルタ
    係数として出力することを特徴とする音声復号化装置。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12記載の音声復号化
    装置において、前記高能率符号化処理部は、雑音を含む
    音声以外の情報に対して前記LPCパラメータによる合
    成フィルタを通してコードブックの照合を行うことを特
    徴とする音声復号化装置。
  14. 【請求項14】 請求項11〜13の何れか一つに記載
    の音声復号化装置において、前記HPFは、送信者によ
    る発声を示す有声又は無発声を示す無声を識別するVO
    X機能を有すると共に、CELP方式に基づいて無声に
    伴う雑音のスペクトル特性を音声に伴う雑音のスペクト
    ル特性に近似して前記背景雑音を生成出力することを特
    徴とする音声復号化装置。
  15. 【請求項15】 請求項9又は10記載の音声符号化装
    置からの前記出力符号化信号を入力符号化信号として入
    力した上で復号化する音声復号化装置であって、前記入
    力符号化信号に対して前記ユニークワード制御信号に基
    づいて有声・無声を判別して有声・無声に応じた制御信
    号を出力する有声・無声判別部と、前記入力符号化信号
    に基づいて前記無声時パラメータ符号化信号による背景
    雑音のレベルを制御する背景雑音制御部と、前記背景雑
    音を1フレーム分更新生成する背景雑音更新部と、前記
    入力符号化信号に基づいて有声時に前記LPC分析部に
    よって算出された前記LPCパラメータの復号処理を行
    う有声LPC復号部と、前記入力符号化信号に基づいて
    無声時に前記LPC分析部によって算出された前記LP
    Cパラメータの復号処理を行う無声LPC復号部と、前
    記有声LPC復号部及び前記無声LPC復号部で算出さ
    れたフィルタ係数による合成フィルタと前記LPCパラ
    メータを復号化するLPC用コードブック及びその他の
    音声特性パラメータを復号化する励振コードブックによ
    る2種のコードブックを含むコードブック照合処理部と
    を有すると共に、該LPCパラメータに基づいた復号化
    処理として、該フィルタ係数を該LPC用コードブック
    のパラメータで復号化した後、該合成フィルタで該励振
    コードブックのベクトルをフィルタリングして前記入力
    符号化信号との差を最小にするように該励振コードブッ
    クを検索するコードブック照合処理を行って得られる復
    号化音声信号を出力復号化信号として出力する高性能復
    号化処理部とを備えたことを特徴とする音声復号化装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の音声復号化装置にお
    いて、前記背景雑音制御部は、前記背景雑音更新部によ
    る前記背景雑音の更新に際して前記音声符号化装置側か
    ら一定周期で送信される該背景雑音の1フレーム分に基
    づいて直前に送られたデータとの間で平均化した平均値
    を算出することを特徴とする音声復号化装置。
  17. 【請求項17】 請求項1〜8の何れか一つに記載の音
    声符号化装置と、請求項11〜14の何れか一つに記載
    の音声復号化装置とから成ることを特徴とする音声符号
    化/復号化装置。
  18. 【請求項18】 請求項9又は10記載の音声符号化装
    置と、請求項15又は16記載の音声復号化装置とから
    成ることを特徴とする音声符号化/復号化装置。
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