JPH1174828A - セル離脱予測を用いた衛星移動電話システムおよびその動作方法および移動局 - Google Patents

セル離脱予測を用いた衛星移動電話システムおよびその動作方法および移動局

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JPH1174828A
JPH1174828A JP10199346A JP19934698A JPH1174828A JP H1174828 A JPH1174828 A JP H1174828A JP 10199346 A JP10199346 A JP 10199346A JP 19934698 A JP19934698 A JP 19934698A JP H1174828 A JPH1174828 A JP H1174828A
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Benjamin Hughes Hutchinson
ベンジャミン・ヒューズ・ハッチンソン
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ICO Services Ltd
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    • H04BTRANSMISSION
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    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/185Space-based or airborne stations; Stations for satellite systems
    • H04B7/1853Satellite systems for providing telephony service to a mobile station, i.e. mobile satellite service
    • H04B7/18539Arrangements for managing radio, resources, i.e. for establishing or releasing a connection
    • H04B7/18541Arrangements for managing radio, resources, i.e. for establishing or releasing a connection for handover of resources

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動局が他のセルへ移動するときを予測し、
それによって、総体的な処理負荷を減じることができる
方法およびシステムを提供すること。 【解決手段】 衛星移動電話システム内の移動局は、移
動局が他のセルへ移動するときを、1組の同報通信情報
に基づいて予測し、それによって、総体的な処理負荷を
減じる。移動局は、移動局が活動状態になるときに移動
局がどの同報通信制御チャネル(BCCH)周波数に傾
聴すべきかを、セルの相対的な位置の記憶されたマップ
に基づいて、有用な度合いの確実性で予測することがで
きる。同報通信情報は、現在のセル(40)の形状に関
する情報(V1,V2,V3,V4,V5,V6)と、平行移
動運動に関する情報(T)と、回転運動に関する情報
(R)とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動局が衛星移動
電話システムのセルから離れる時刻の予測に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】既知
の衛星移動電話システムは、インマルサットMシステム
と、例えば欧州特許公開第0365885号公報に記載
されたIRIDIUM(登録商標)システムと、例えば
英国特許公開第2295296号公報に記載されたIC
O(登録商標)システムと、例えば欧州特許公開第05
10789号公報に記載されたODYSSEY(登録商
標)システムとを含む。各々のこれらのシステムは現実
にはセルラーシステムである一方、それらは地上システ
ムとは異なる。地上システムでは、各セルは軌道周回衛
星からのビームによって定義されるので、セルは地球の
表面に関して移動する。
【0003】衛星移動電話のアイドルモード(idle mod
e)の間におけるバッテリの寿命を伸ばすために、移動
電話または「移動局」は、アイドルモードの時間の95
%〜98%の間、望ましくはパワーダウンされる。衛星
からの同報通信制御チャネルが受信されることができる
か否かを判断するために、定期的に移動電話はしばらく
の間活動状態になる。もし衛星からの同報通信制御チャ
ネルが受信されることができるならば、移動電話は、入
力呼に対してチェックを行う。アイドルモードでは、移
動電話は、同じまたは異なる衛星からの他のビームへ移
管するとき(即ち、他の同報通信制御チャネルに傾聴す
ることを開始するとき)を知る必要がある。
【0004】もし移動電話が次の移管の時刻または新た
な同報通信制御チャネルを知らないならば、移動電話
は、多数の周波数(例えば8)を頻繁にサーチしなくて
はならない。特に、たとえ、活動状態において、同報通
信制御チャネルが弱いかまたは存在しないことを見つけ
たとしても、移動電話は、信号が遮断されているのか否
かまたは妨害されているのか否かを知る方法を持たず、
または、信号が他のビームによって現在使えるようにさ
れているのか否かを知る方法を持たない。
【0005】移動電話が、全ての可能な周波数の代わり
に、2つまたは3つのみの同報通信制御チャネル周波数
(第1の衛星からの同報通信制御チャネル周波数、およ
び、第2の衛星からの1つまたは2つの同報通信制御チ
ャネル周波数)をチェックすることは望ましい。このこ
とは、望まれる低いデューティサイクルを維持する一方
で、各活動状態の間における「ON状態である時間」を
最小化する。頻発する活動状態は、入力呼と(供給停止
後の)信号の回復とを検出するのにかかる時間を最小化
するのに望ましい。
【0006】この問題を克服することまたは改良するこ
とが本発明の目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】簡潔に述べると、本発明
によるシステムでは、移動局は、1組の同報通信情報に
基づいて移動局が他のセルへ移動するときを予測し、そ
れによって、総体的な処理負荷を減じる。
【0008】本発明によると、衛星が軌道を回るにつれ
て複数のセルが地球の表面を横切って移動する衛星移動
電話システムの動作の方法において、地球の表面に関す
るセルの移動に関連する情報を移動局に提供するステッ
プと、移動局が前記セルを離れる時刻に対する予測を、
前記受信された情報に基づいて、移動局で判断するステ
ップとを具備することを特徴とする方法が提供される。
この方法は、セルの地理的位置を定義する情報を衛星か
らそのセルへ同報通信することによって、かつ、セルに
対する前記情報を移動局で受信することによって、情報
を移動局へ提供することを含んでもよい。
【0009】本発明によると、制御チャネル内で制御デ
ータを送信する送信手段を具備する衛星移動電話システ
ムもまた提供される。ここで、制御データは、制御チャ
ネルに関連するセルの位置を定義する地理的情報を具備
する。
【0010】本発明によると、衛星移動電話システムの
ための移動局において、地球の表面を横切るセルの移動
に関連する地理的情報を含む制御データを記憶するメモ
リ手段と、移動局が現在のセルから離れるときの予測を
行うために前記情報を処理する処理手段とを具備するこ
とを特徴とする移動局がさらに提供される。移動局は、
前記地理的データを受信する受信手段を具備してもよ
い。ここで、前記データは、移動局が位置するセルに関
連する。
【0011】移動局はいくつかの数値計算を実行しなく
てはならないが、全ての同報通信制御チャネル周波数の
繰り返される走査と比較すると、耐え難いほど負担が大
きいというわけではない。
【0012】もしセルがサイズまたは形状において異な
るならば、情報は好ましくはセルの範囲に関する情報を
具備する。しかしながら、移動局は各セルのサイズおよ
び形状に関する情報を具備してもよく、かつ、この場
合、情報は、移動局が位置するセルの識別子を具備する
必要だけがある。本発明によるシステムの設計者は、送
信容量と移動局の複雑さとの対立する要求のバランスを
とる設計選択を行うことを予期される。
【0013】もし、セルの形状が変化しないならば、ま
たは、移動局がセルの形状に関する情報を記憶するなら
ば、情報は、地球の表面上におけるセルの横断に関する
情報を具備する。セルが地球の表面に関して回転するシ
ステムでは、情報は、好ましくは、セルの回転移動に関
する情報を具備する。
【0014】もし移動局がセルに関する地理的情報を前
もって提供されないならば、情報は、好ましくは、セル
の中心に対する緯度および経度の座標値と、地球の表面
上におけるセルの横断を定義するベクトルと、セルの中
心に関するセルの頂点に対する座標値と、セルが地球の
表面を横切る際のセルの回転を定義する少なくとも1つ
のベクトル値と、時刻値とを具備する。
【0015】好ましくは、情報は1組の平行移動ベクト
ルを具備し、この1組の平行移動ベクトルはある期間の
予め決定された下位期間の間における地球の表面上のセ
ルの横断を定義し、このある期間の間、前記情報は変化
されないままである。情報は、セルの回転を定義する1
組のベクトルを同様に具備してもよい。たとえ下位期間
が比較的短いとしても、下位期間は、移動局がセルを離
れる下位期間を(移動局が)単に識別するのに十分であ
る。しかしながら、「移動局は、下位期間のうちの1つ
の下位期間内の地点を識別することによって詳細時刻を
取り出すか、または、受信された情報から詳細時刻を直
接取り出す」ということが好ましい。
【0016】セル離脱時刻の予測の結果によって、移動
局は、移動局が入っているセルに対する予測を判断す
る。従って、移動局は、移動局がセルから離れた後に監
視すべき制御チャネルを識別できる。好都合なことに、
移動局は、予測されたセル離脱時刻の短時間(例えば1
分)前にタイマによって活動状態にされ、かつ、同報通
信制御チャネルを監視することを開始する。
【0017】ネットワークは移動局の位置と地球を横切
るセルの移動とをしばしば知るので、移動局は、好まし
くは、もし移動局の予測が正しくないならば(これは
「移動局が移動した」ということを示す)、ネットワー
クに再登録する必要だけがある。従って、好ましくは、
予測の正確さを移動局で判断するステップと、前記判断
された正確さに依存して移動局に対するネットワーク登
録処理を実行するステップとが存在する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態が、一例とし
て、添付図面を参照して、ここで説明される。添付図面
は以下の通りである。図1は、衛星移動電話システムの
物理的な構成要素の概要図である。図2は、部分的に切
り取られた移動電話を示す。図3は、図1に示されるよ
うな衛星アクセスノードの概要図である。図4は、図1
に示されるシステムのためのデータフロー図である。図
5は、地球の表面上におけるセルの移動を図解する。図
6は、ある5分期間におけるセルの移動を図解する。図
7(a)および図7(b)は、5分期間の始まりと終わ
りのそれぞれにおいて、セルに関する移動局の位置を図
解する。この5分期間の間に、移動局はセルを離れる。
図8は、移動局がセルを離れる時刻を判断する方法を図
解するフローチャートである。図9は、移動局がセルを
離れる時刻を判断する好ましい方法を図解するフローチ
ャートである。図10は、第2の方法で使用される近似
に起因する誤差を示すグラフである。図11は、予測さ
れたセル離脱時刻における移動局の動作を図解するフロ
ーチャートである。
【0019】図1を参照すると、衛星移動電話システム
は、高容量デジタルネットワーク2(以下「バックボー
ンネットワーク」)によって相互結合された複数の衛星
アクセスノード(SAN)1a,1b,1cと、複数の
衛星3a,3bと、複数の移動局(UT)4a,4b
と、SAN1a,1b,1cと他のネットワーク6との
間の接続を提供するゲートウエー5a,5b,5cと、
ネットワーク管理センタ(NMC)7と、衛星制御セン
タ(SCC)8と、追跡・遠隔測定・制御局(TT&
C)9とを具備する。NMC7とSCC8とTT&C9
とは、低容量デジタルネットワーク10によって相互結
合されている。低容量デジタルネットワーク10もま
た、バックボーンネットワークに接続されている。他の
ネットワーク6は、公衆交換電話ネットワーク(PST
N)やセルラー電話ネットワークや同様のネットワーク
を含む。
【0020】SCC8およびTT&C9は、衛星3a,
3bの動作(例えば、送信電力レベルとトランスポンダ
入力同調とのセッティング)を、NMC7によって指図
されるように制御する。衛星3a,3bからの遠隔測定
信号は、TT&C9によって受信され、かつ、(衛星3
a,3bが正確に機能することを確実にするために)S
CC8によって処理される。
【0021】電話呼の間、UT4a,4bは、ダウンリ
ンクチャネルおよびアップリンクチャネルを具備する全
二重チャネルを介して、衛星3a,3bと通信する。こ
のチャネルは、呼の開始時に割り当てられた周波数上に
TDMAタイムスロットを具備する。
【0022】衛星3a,3bは、非静止軌道内にあり、
かつ、(既知のヒューズHS601のような)一般的な
従来の衛星を含み、かつ、英国特許公開第228891
3号公報に開示されるような特徴を具備してもよい。各
衛星3a,3bは、衛星の下方のフットプリントをカバ
ーする(各セルに対して1つの)ビームのアレイを生成
するように用意されている。各ビームは、多数の異なる
周波数チャネルおよびタイムスロットを具備する。
【0023】図2を参照すると、UT4は、GSMネッ
トワークに対して現在利用可能な装置に一般的に類似し
ており、かつ、符復号器とコントローラ16とマイクロ
フォン10とラウドスピーカ11とバッテリ12とキー
パッド13と無線周波数インターフェースとアンテナ1
4とディスプレイ15と加入者識別モジュール(SI
M)スマートカードとを具備する。
【0024】符復号器は、チャネルコーダーと共に、ロ
ービットレートコーダー(low bit-rate coder)を具備
する。ロービットレートコーダーは、3.6キロビット
/秒で音声ビットストリームを生成する。チャネルコー
ダーは、符号化されたビットストリームを4.8キロビ
ット/秒で作るために、誤り訂正符号を音声ビットスト
リームに適用する。ロービットレートコーダーは、線形
予測コーダーである。チャネルコーダーは、ビタービ
(Viterbi)符号化を使用する。符復号器は、また、相
補的なデコーダーを具備する。
【0025】コントローラ16は、マイクロプロセッサ
とRAM16aとROMメモリとを具備する。マイクロ
プロセッサは、ROMメモリ内に記憶された制御プログ
ラムに従って動作する。コントローラは、無線周波数イ
ンターフェースを使用して、制御および遠隔測定データ
を、SAN1と交換することができる。
【0026】SIMは、プロセッサと非揮発性メモリと
を具備する。非揮発性メモリは、加入者を識別するデー
タと暗号化された通信での使用のためのデータとを記憶
する。
【0027】図3を参照すると、SAN1は、衛星を追
跡するために設置された皿状アンテナ20と、増幅器と
マルチプレクサとデマルチプレクサと符復号器とを具備
する送信機および受信機回路21と、コントローラ23
を具備する移動衛星スイッチングセンタ(MSSC)2
2と、相手先位置レジスタデータベース(VLR)24
と、ボイスメールボックスユニット(VMB)25とを
具備する。MSSC22は、通信信号について、バック
ボーンネットワーク2とゲートウエーと送信機および受
信機回路21とへ結合されている。コントローラ23
は、データ信号について、VLR24とVMB25とへ
結合されている。また、バックボーンネットワーク2を
介してデータ信号を送信および受信してもよい。
【0028】コントローラ23は、通信信号の目的地
(即ち、アンテナ20またはゲートウエーまたはバック
ボーンネットワーク2)へ適切な経路上で通信信号を出
力するようにMSSC22を制御することによって、ア
ンテナ20とゲートウエーとバックボーンネットワーク
2とからの入力通信信号上のアドレスに応答する。
【0029】VLR24は、SAN1に登録された各々
の加入者の記録を保有する。VMB25は、加入者に対
して、ボイスメールメッセージのための記憶場所を提供
する。
【0030】図4を参照すると、基地位置レジスタ(H
LR)と呼ばれるデータベース30が、各UT4に関す
る記録を具備する。この記録は、UTの識別子(インタ
ーナショナル移動加入者識別子、即ち、IMS)と、U
Tの現在の状態(以下により詳細に説明されるように、
UTの状態が「ローカル」または「グローバル」のどち
らであるか)と、UTの地理的な位置と、(課金を可能
とするために、および、他のデータが単一地点で集めら
れることを可能にするために)UTが登録されているホ
ーム(home)MSSC22aと、UTが衛星を介して通
信中である現在有効なSAN1aと、個々の暗号化キー
と、関連するVMB25aの位置のアドレスとを具備す
る。もしUT4が他のSAN1bに(自己を)登録する
ならば、そのHLR記録は、SAN1bにおいて、VL
R25bへコピーされる。
【0031】HLR30は、NMC7(図1参照)内に
配置されてもよく、または、SAN1a,1b,1c
(図1参照)間に分配されてもよい。
【0032】図1〜図4を参照すると、UT4は、2つ
の異なる状態(「ローカル」と「グローバル」)のうち
の1つで登録される。「ローカル」では、UT4は、1
つのローカルエリアを通してのみ、または、衛星システ
ムネットワークの一部を通してのみ通信することが許可
される。「グローバル」は、UT4a対して、衛星移動
電話システムの全ての部分を通して通信する資格を与え
る。UT4が発信呼に対して使用されるときと、UT4
がスイッチオンされるときと、UT4が周期的に操作さ
れている間との各場合において、UT4は、セルラー地
上通信の分野ではよく知られた種類の自動登録処理を実
行する。従来のように、登録処理は、(例えば、共通の
呼び出しまたは信号送信チャネル上に、その電話番号を
送信することによって、)UT4を識別する信号の送信
の形式をとる。
【0033】送信された信号は、1または2以上の衛星
3a,3bによって拾われる。通常の環境下では、信号
は、複数の衛星3a,3bによって拾われる。また、受
信された信号の強度または到達時刻は、UT4の識別子
および(信号を受信している)衛星3a,3bの識別子
と共に、(衛星3a,3bが通信中である)SAN1
a,1bのMSSC22a,22bを介して、HLR3
0へ送信される。
【0034】HLR30は、受信された信号の到達時刻
と検出されたドップラー効果とに基づいて、UTの記録
内に記憶されているUT4の地上位置を計算する。UT
4aと通信するのに最も適したSAN1a,1b,1c
の識別子もまた、記憶される。この識別子は、典型的に
は、UT4aの記憶された位置を各々のSAN1a,1
b,1cの位置と比較しかつ最も近いものを選択するこ
とによって、見つけられる。しかしながら、衛星3a,
3b,3cを介して受信された信号の強度、または、ネ
ットワークの混雑のような他の要因が、加えて考慮され
てもよく、または、代わりに考慮されてもよい。上記
(ネットワークの)混雑は、UT4aに地理的に最も近
いというわけではないSAN1a,1b,1cの選択を
(境界線の場合において)結果として引き起こす。そし
て、割り当てられたSAN1aの識別子は、HLR30
内のUT記録に記憶される。いったんHLR記録が更新
されると、HLR記録は、選択されたSAN1aのVL
R24aへコピーダウン(copy down)される。
【0035】UT4に対するボイスメールが、UTのホ
ームSANであるSAN1aにおいて、MSSC22a
を介して、VMB25aへ送られる。ボイスメールは、
MSSC22aを介して、VMB25aから、UT4に
よって回収されることができる。図5を参照すると、衛
星3が地球の周りの軌道を回るにつれて、セル40は、
時刻t1における第1位置から時刻t2における第2位置
へ、惑星の表面を横切る。その結果、静止しているUT
4は、時間の制限された期間の間だけ、セル40内に存
在する。セル40が横切るにつれて、セル40はまた回
転する。
【0036】UT4は、常に、UT4自身の位置を知っ
ている。この情報は、現在のSAN1によって、UT4
へ送信される。UTの位置の判断は、上述されたよう
に、ある衛星3を通した信号遅延と検出されたドップラ
ーシフトとに基づいて、実行される。2または3以上の
衛星を介して受信された信号の遅延に基づいてUTの位
置を判断すること、および、複数の衛星を介した信号受
信におけるドップラーシフトに基づいてUTの位置を判
断することが、代用となる。UT4は、GPSのような
ナビゲーションシステムのための受信機と組み合わされ
ることができる。この場合、ネットワークは、UT4へ
UT4の位置を送信する必要がない。
【0037】SAN1は、衛星3を介して、同報通信制
御チャネル(BCCH)内で、セル40の中心の緯度お
よび経度の座標ΦC,LCを、セルへ同報通信する。UT
4が、有効になったときはいつでも座標を迅速に取得で
きるように、これらの同報通信は、毎分において1回ま
たは2回起こる。ΦCおよびLCは、40分ごとに更新さ
れ、かつ、時刻t0において正しい。時刻t0は、ΦC
よびLCが最初に同報通信される時刻の20分前であ
る。1組の緯度および経度の座標ΦC,LCは、40分間
(即ち、t0−20からt0+20まで)同報通信され
る。UT4は一般的に5〜25分間のうちに他のセルへ
横切るので、実際には、UT4は、通常、1組の座標Φ
C,LCを5〜25分間使用する。しかしながら、ときど
き、1組の座標ΦC,LCが、35分に至るまでのより長
い期間の間で使用される。
【0038】中間高度軌道内の衛星を用いる場合、40
分の間隔は、静止しているUT4が1つのセル40内に
存在する最大時間に及ぶ。
【0039】ΦC,LCに加えて、衛星3は、速度ベクト
ルの組T(セル40の頂点V1,…,V6の座標)を同報
通信する。この速度ベクトルは、現在の40分の間隔の
間におけるセルの中心の平行移動運動を定義する。速度
ベクトルは、X(即ち、東−西)成分とY(即ち、北−
南)成分とを具備する。
【0040】セル40が地球の表面上を移動するにつれ
て、セル40は回転する。セル40の回転は、セル40
の6つの頂点のうちの3つV1,V2,V3に対する1組
の速度ベクトルRによって定義される。セル40は常に
対称的であり、かつ、他の3つの頂点V4,V5,V6
対するベクトルは、それぞれ、頂点V1,V2,V3に対
するベクトルであるので(但し180゜回転されてい
る)、3つの頂点のみに関する情報が要求される。
【0041】UT4によって要求される情報は、以下の
フォーマットで送信される。 0.044゜(5km)に対するビーム中心緯度ΦC 12ビット 0.044゜(5km)に対するビーム中心経度LC 13ビット T 110ビット 6つの頂点 144ビット R 90ビット 開始時刻(Epoch time:t0)HH:MM:SS(BCD) 13ビット ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 合計 382ビット
【0042】UT4がセルを離れるときを判断すること
の方法が、図6,図7,図8および表1,表2を参照し
て、ここで説明される。
【表1】
【表2】 速度の値の単位はkm/秒である。
【0043】UT4が最初にセル40内で有効になる
と、UT4のコントローラは以下の方法を実行する。
【0044】1.ステップs1では、UT4は、現在の
40分の間隔内における現在時刻を判断する。
【0045】2.いったん現在時刻が判断されると、U
T4は、現在の5分期間の終わりにおけるセルの中心C
の緯度および経度を計算し(ステップs2)、かつ、U
T4がセル40を離れるまで各期間の終わりにおけるセ
ルの中心Cの緯度および経度を計算する。セルの中心の
緯度は、n番目の期間の終わりに、以下の等式を使用し
て、判断されることができる。
【数1】 ここで、XNは、N番目の5分期間の間におけるセルに
対する表1からの近似されたX速度値である。ΦC4は、
t=0のときの(即ち、4番目の期間の終わりにおけ
る)セル40の緯度である。ΦCnは、n番目の5分期間
の終わりにおける緯度の値である。
【0046】セルの経度は、UT4がセル40の外側に
いるということが判断されるまで、以下の等式を使用し
て、現在時刻からの各5分期間の間に、同様に計算され
ることができる。
【数2】 ここで、YNは、N番目の5分期間の間におけるセルに
対する表1からの近似されたY速度値である。LC4は、
t=0のときの経度である。LCnは、n番目の5分期間
の終わりにおける経度の値である。
【0047】実際には、ΦCnおよびLCnの値は初期計算
を除く全ての計算において累積され、それによって、も
し現在の間隔においてさらなる計算が要求されるなら
ば、以下の等式が、等式(1)および(2)の代わりに
使用される。
【数3】 40分間隔の中間においてセルの中心Cの位置がBCC
H内で送信されるので、期間1〜4に対するセル速度ベ
クトルが、同報通信される前または後のいずれかにおい
て、180゜回転されてなくてはならない。
【0048】3.セルの中心Cの緯度および経度の各計
算の後、UT4がセル40の外側にあるか否かを判断す
る必要がある。このことは、以下の方法で実行される。
【0049】a)最初に、ステップs3では、セルの中
心に関するUT4のデカルト座標(xUT,yUT)が計算
される。たとえ、セルが球状の表面上に存在していると
しても、平面であるとしてセルを扱うことによって、使
用可能な結果が得られることができる。UT4は、以下
の近似式を使用して、UT4のデカルト座標を計算す
る。
【数4】 ここで、LUTおよびΦUTは、UT4の経度および緯度で
ある。UT4は、UT4がネットワークとの更新を実行
する度に、UT4の経度および緯度を知らされる。(1
11.32は、1゜の角離隔距離(angular separatio
n)に対応する地球の表面上の大きな円周距離であり、
単位はkmである。)
【0050】約65゜以上の緯度では、等式(3)およ
び(4)の使用に起因する誤差が増加する。北緯65゜
または南緯65゜を越える使用に対する適した近似式
は、以下の通りである。
【数5】
【0051】b)セルが横切るにつれてセルは回転する
ので、セル40の頂点V1…V6の座標を判断する必要が
ある。このことは、ステップs4で実行される。表2内
のR値は、これらの計算のために使用される。これらの
計算は、最初に、以下の等式を使用する。
【数6】 ここで、xVjNおよびyVjNは、N番目の5分期間の終わ
りにおけるj番目の頂点の座標である。また、XjNおよ
びYjNは、j番目の頂点に対する、表2からのRベクト
ル値である。
【0052】しかしながら、セルの中心の位置の場合の
ように、xVjNおよびyVjNは累積され、かつ、同様に簡
単化された等式が、続いて起こる計算のために使用され
る。
【0053】c)ステップs5では、UTの位置を各々
の頂点上へマッピングするベクトルv1N…v6Nが取り出
される。故に、
【数7】 であり、ここで、xおよびyは、直交単位ベクトルであ
る。
【0054】d)ステップs6では、隣接するベクトル
1…v6の間における一定方向の角度θjNが計算され、
かつ、もし計算された角度が180゜よりも大きいなら
ば、UT4は、セル40の外側にあるに違いない。隣接
するベクトル間の角度は、以下の等式を使用して判断さ
れる。
【数8】 もしj=1ならば、j−1は6によって置き換えられ
る。零による除算と誤差の発生という実際の可能性がこ
こに存在する。そこで、除算を実行する前に除数の値を
チェックするという特別な注意が払われなくてはならな
い。
【0055】tan-1(x/y)から得られる適切な角
度が、xおよびyの符号に基づいて、選択されることが
できる。もしθjNが負ならば、等価な正の角度(即ち、
360゜+θjN)が使用されるべきである。
【0056】これらの値を計算する必要を避けるため
に、arctan(逆正接)の検索表が、UTコントローラの
ROM内に記憶されていてもよい。検索表のアドレス指
定計画におけるxおよびyの値の符号の表示を具備する
ことによって、検索表は、UTコントローラのマイクロ
プロセッサ上の負荷を更に減少することができる。
【0057】もし角度θjNが180゜以上であると判断
されたならば(ステップs7)、処理は、ステップs8
へ直接移動する。もし角度θjNが180゜より小さいと
判断されたならば、ステップs9において、全ての角度
が試験されたか否かが判断される。もし全ての角度が試
験されたならば、処理はステップs2へ戻る。そうでな
いならば、処理はステップs6へ戻り、かつ、次の角度
が試験される。
【0058】UT4が静止していると仮定すれば、実際
には、セル40の移動は「UT4が、1組の境界のうち
の1つを介して、セル40を離れる」ということを意味
する。もしその場合であるならば、ベクトルvnの数は
減少されることができる。しかしながら、現在説明され
ているアルゴリズムは、普遍性という利点を有する。
【0059】4.いったん5分期間(この5分期間の間
にUT4はセルを離れる)が識別されると、UTの離脱
に対するさらに近い近似時刻が計算されることができ
る。
【0060】この処理の第1段階は、UT4の位置を通
過する(セルの)境界上の地点を判断することである
(ステップs8)。180゜またはそれ以上離されたベ
クトルvn,vn-1を連結する境界は、UTの位置を通過
する境界である。もし角度θjNが180゜であると判断
されたならば、この条件は「UT4が、2つの5分期間
の間の境界において、セル40を離れる」ということを
意味しているので、さらなる計算は必要ない。
【0061】セルの回転は、この計算に対して無視され
ることができる。横断地点xXのx座標は、以下の式か
ら得られる。
【数9】 そして、y座標yXは、以下の式から得られる。
【数10】 ここで、XNおよびYNは、5分期間に対するセルの速度
ベクトルの成分(表1)である。この5分期間の間に、
UT4はセル40を離れる。
【0062】そして、UT4の座標および横断地点は、
以下の式から横断に対する時刻を計算するために、ステ
ップs10で使用される。
【数11】 ここで、tNは、5分期間の終わりにおける時刻であ
る。この5分期間の間に、UT4はセル40を離れる。
UTのプロセッサ内のタイマは、tXの1分前に計時終
了するようにセットされる。
【0063】UT4がセルを離れるときを判断すること
の好ましい方法が、表3および表4を参照して、ここで
説明される。
【表3】
【表4】 速度の値の単位はkm/秒である。
【0064】この実施形態では、UTコントローラのR
OM内に記憶された制御プログラムが異なる。
【0065】図9を参照すると、UT4が同報通信情報
を受信すると、この情報は、UT4のコントローラによ
って、以下の方法で処理される。
【0066】1.ステップs22では、t=0におい
て、セルの中心に関するUT4のデカルト座標
(xUT0,yUT0)が計算される。たとえ、セルが球状の
表面上に存在しているとしても、平らな表面上を移動す
るとしてセルを扱うことによって、使用可能な結果が得
られることができる。UT4は、以下の近似式を使用し
て、UT4のデカルト座標を計算する。
【数12】 ここで、LUTおよびΦUTは、UT4の経度および緯度で
ある。UT4は、UT4がネットワークとの更新を実行
する度に、UT4の経度および緯度を知らされる。(1
11.32は、1゜の角離隔距離に対応する地球の表面
上の大きな円周距離であり、単位はkmである。)
【0067】約65゜以上の緯度では、等式(12)お
よび(13)の使用に起因する誤差が増加する。北緯6
5゜または南緯65゜を越える使用に対する適した近似
式は、以下の通りである。
【数13】
【0068】2.ステップs22では、t0に関する現
在時刻tpが、UTの計時時刻と開始時刻t0の同報通信
値との間の差異として計算される。
【0069】3.ステップs23では、t=tpにおい
て、セルの中心に関するUT4のデカルト座標(xUT
UT)が、以下の式を使用して計算される。
【数14】 ここで、XTNおよびYTNは、tpに基づいて表3から選
択された値である。実際には、UT4が静止したままで
ある間に、地球上を移動するのはセルの頂点およびセル
の中心であるが(故に、等式(14)および(15)に
おける符号はマイナスである)、もしセルが座標に対す
る基準フレームを提供するならば、ステップs23およ
びその後における計算はより簡単であり、かつ、最大座
標値はより小さい。
【0070】4.ステップs24では、セル40の中心
に関するセル40の頂点の座標は、セルの回転に対し
て、以下の通りに訂正される。
【数15】 ここで、tpは、t0に関する現在時刻である。また、x
VntおよびyVntは、時刻t=tpにおけるn番目の頂点
のxおよびy座標である。また、xVn0およびyVn0は、
t=t0(即ち、同報通信時)におけるn番目の頂点の
xおよびy座標である。また、XRNおよびYRNは、tp
に基づいて、表4から選択された値である。
【0071】5.セル40の移動は常に正のX(即ち、
東への)成分を有する。従って、「UT4は、終端が両
方ともUT4の東にある(セルの)境界によって横断さ
れることはできない」ということが推論されることがで
きる。同様に、セル40が北へ(+Y)または南へ(−
Y)それぞれ移動している場合、UT4の北方および南
方のセル40の境界は無視されることができる。故に、
ステップs25では、UT4を通過することができない
セル40の境界は、さらなる計算の目的のために廃棄さ
れる。
【0072】6.移管地点xX,yXは、2つの線の交差
点上にある。この2つの線とは、一方は、2つの頂点
(VaおよびVb)を接続する線であり、かつ、他方は、
現在のUTの位置xUT,yUTを(セルの外側にあるよう
に選択された)将来のUTの位置xf,yfと接続する線
である。ステップs26では、(途中までそこで適用可
能なXおよびY値から計算された距離を伴って)xf
fに対する時刻を選択することが、少なくとも3つの
方法の全てにおいて、行われることができる。即ち、最
悪通常ケースの値(即ち、25分)を使用すること、ま
たは、各々のセルタイプの最大直径に特有の値を(検索
表、即ち、BCCH上を同報通信されたセルタイプか
ら)使用すること、または、試行値(trial value )を
使用し必要ならば繰り返すことである。
【0073】7.ステップs27では、座標xXおよび
Xは、以下の式を使用して、計算される。
【数16】 計算された移管地点が正当であるためには、以下の条件
が満たされなくてはならない。
【数17】 もしこれらの条件が満たされないならば、他の頂点の対
か新たな将来の地点xf,yfが、選択されなくてはなら
ない。
【0074】8.ステップs28では、現在のUTの位
置から将来の境界横断地点までの距離が、以下の式を使
用して、計算される。
【数18】
【0075】9.ステップs29では、t0に関する境
界横断における時刻の初期評価tX’が、以下の式を使
用して、計算される。
【数19】 ここで、XpおよびYpは、tpにあたる期間の間におけ
る正確な同報通信速度であり、tpの値に従って表3か
ら選択される。
【0076】もしtpの絶対値が12.5分より大きい
ならば、表3は、「正確なXpおよびYpが同報通信され
ない」ということを示す。そのような場合、tX’を計
算するために、±10分間におけるXおよびYの値が使
用されることができる。現在説明されているシステムで
は、これらのケースは、範囲の広げられた外縁で(即
ち、1つの衛星によってカバーされるエリアの境界にお
けるビーム内の高度10゜より下において)のみ起こ
る。結果としての精度の損失は許容可能である。境界ビ
ーム(edge beam)を除く全てのビームでは、全てのケ
ースにおいてtpの絶対値が12.5分未満であるよう
に、座標更新期間は、公称最大である40分から、20
または25分まで、減少されることができる。これに代
えて、tpの絶対値が12.5分未満であることに対す
るXpおよびYpの値は、境界ビーム内で同報通信される
ことができる。
【0077】10.もしtX’がtpと同じく5分期間内
にあるならば、XpおよびYpは十分に正確であり、故
に、tX’もまた十分に正確である。ステップs30で
は、この条件に対する試験がなされる。もしこの条件が
満たされるならば、ステップs31とs32とが迂回さ
れ、かつ、ステップs33では、(もしtX’−tpが既
に1分より小さいというわけでないならば、)タイマ
は、予測された横断時刻の1分前にUT4を活動状態に
するようにセットされる。横断が差し迫っている場合、
この手続きは、即座の結果を与える。
【0078】11.もしtX’がtpと同じく5分期間内
にないならば、ステップs31において、速度対XH
よびYHが、最も近い5分への(tpとtX’との間の)
途中の時刻において、表3から選択される。この選択処
理は、表5によって、以下に図解される。例えば、もし
pが−7.5分と−2.5分との間であるならば、N
は4である。その結果、X成分速度X(−5)が、表3
から選択される。
【0079】12.ステップs32では、以下の式を使
用して横断時刻tXのより正確な値を計算するために、
このようにして選択された速度対が使用される。
【数20】 初期横断時刻評価tX’は、要求されたようには正確で
はないが、その精度は、有用な度合いの精度でtXを計
算するためのXHおよびYHを選択するのには十分であ
る。いったんtXが計算されると、プログラムの流れ
は、ステップs33上へ移動する。
【0080】
【表5】
【0081】「tXの計算では多数の近似が使用され
る」ということが明らかである。しかしながら、これら
の近似の使用によって引き起こされた誤差は、図10に
よって示されるように、重大な逆効果を生み出すわけで
はない。図10に示される誤差の小さなサイズは、「既
知の位置の時刻と新たな位置評価が要求される時刻との
間の途中の時刻において正確なたった1つの速度値を使
用する技術は、等式(14)および(15)のようなか
なり簡単な等式を伴なう小さな位置誤差を与える」とい
うことを論証する。
【0082】セルを離れるための予測された時刻を(た
とえどんな方法によってでも)計算し終わると、UT4
は以下のように動作する。
【0083】図11を参照すると、UT4が(tXの1
分前に計時終了するようにセットされた)タイマによっ
て活動状態にされると、UT4は、最初に、UT4が通
過することを(UT4が)予測した(セルの)境界のU
T4の情報と相対的なセルの位置の内部マップとを使用
して、現在入っているべきセルを識別する(ステップs
34)。
【0084】いったんUT4が活動状態になると、UT
4は、UT4が離れているセルに対するBCCHの周波
数を走査し、かつ、UT4が入ることを予期するセルに
対するBCCHの周波数を走査する。もし、最初に、現
在のセルに対するBCCHが受信されないならば、UT
4は、「UT4が移動し、かつ、全てのBCCH周波数
を走査することを開始する」ということを判断する(ス
テップs36)。この走査は、UT4がここで使用すべ
きか否かを判断するためであり、かつ、その後、ネット
ワークへの(以上に説明されたような)登録ルーチンを
実行するか否かを判断するためである。
【0085】もし現在のセル40に対するBCCHが見
つかったならば、新たなセルに対するBCCHが検出さ
れるまで、または、現在のセルに対するBCCHが失わ
れるまで、UT4は、現在のセルに対するBCCH周波
数を監視し、かつ、UT4が入っていることを予期され
るセルに対するBCCH周波数を監視する(ステップs
37およびステップs38)。もし、新たなセルに対す
るBCCHが現れることなしに現在のセルに対するBC
CHが失われるならば、UT4は、「UT4が移動し、
かつ、全てのBCCH周波数を走査する」ということを
判断する(ステップs36)。この走査は、UT4がこ
こで使用すべきか否かを判断するためであり、かつ、そ
の後、ネットワークへの登録ルーチンを実行するか否か
を判断するためである。ステップs39では、BCCH
の信号強度がほぼ等しくなるまで、BCCHの信号強度
が比較される。もし2つのBCCHが同じ強度を有する
時刻が予測された離脱時刻とかなり異なるならば(ステ
ップs40)、UT4は、「ネットワークがUT4の新
たな位置を知るように、UT4は移動しかつ再登録する
(ステップs41)」ということを判断する。セルの離
脱の予測において使用される近似および仮定は、一般的
に、結果として、予測された時刻と実際の離脱時刻との
間のいくつかの差異となる。しかしながら、もし差異が
(特定のシステムの詳細によって判断される)ある量よ
りも大きいならば、「UT4が移動した」ということが
差し支えなく仮定されることができる。もし予期される
新しいセルに対するBCCHが(予期されるように)受
信されるならば、UT4は、ネットワークへの登録ルー
チンを実行しない。
【0086】ネットワークは、UT4の位置と全てのビ
ームの全ての与えられた時刻における位置との両方を知
っているので、UT4は(予期されたように)セルに入
るときに再登録する必要はない。その結果、たとえUT
4がある時間の間(自己を)再登録しなかったとして
も、UT4への信号送信に対して、正しいビームが選択
されることができる。
【0087】静止しているUTは、新たなセルに入ると
きに再登録する必要がないので、管理目的のためのシス
テム資源に対する要求における減少が存在する。
【0088】UT4が新しいセルに入ると、UT4は、
セルの位置と新たなセルに対する移動データとを受信
し、かつ、先に示された計算を繰り返し、かつ、その休
止状態に再び入る。
【0089】「上述された実施形態に対して、多くの変
更がなされてもよい」ということが認識される。例え
ば、期間および間隔の継続期間は異なっていてもよい。
「継続期間は、UTがセルを離れる期間を判断するのに
十分であり、かつ、その期間の始めにおいてUTを活動
状態にするのに十分である」ということが発見されても
よい。
【0090】追加の情報がUTへ送信されることができ
る。例えば、UTのコントローラ上の負荷を減少するた
めに、cosΦUTに対する値が、UTの位置と共に、U
Tへ送られることができる。また、7.83×10-5
inΦCがBCCH内で同報通信されることができる。
【0091】当業者は、また、「本発明は、他の座標シ
ステム(例えば、球面極座標)を使用して具体化されて
もよい」ということを認識する。また、当業者は、「セ
ルの平行移動および回転は、時刻の線形関数として説明
されてもよいということを認識する。上記線形関数の場
合、UTは、全ての時刻において現在のセルの位置を判
断するために、現在のセルに対する線形関数の定数を知
る必要だけがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 衛星移動電話システムの物理的な構成要素の
概要図である。
【図2】 部分的に切り取られた移動電話を示す説明図
である。
【図3】 衛星アクセスノードの概要図である。
【図4】 衛星移動電話システムにおけるデータの流れ
を示す説明図である。
【図5】 地球の表面上におけるセルの移動を示す説明
図である。
【図6】 ある5分期間におけるセルの移動を示す説明
図である。
【図7】 移動局がセルを離れる5分期間の始まりと終
わりとのそれぞれにおいて、セルに関する移動局の位置
を示す説明図である。
【図8】 移動局がセルを離れる時刻を判断する方法を
示すフローチャートである。
【図9】 移動局がセルを離れる時刻を判断する好まし
い方法を示すフローチャートである。
【図10】 第2の方法で使用される近似に起因する誤
差を示すグラフである。
【図11】 予測されたセル離脱時刻における移動局の
動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
4……移動局(UT) 40……セル

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛星が軌道を回るにつれて複数のセル
    (40)が地球の表面を横切って移動する衛星移動電話
    システムの動作の方法において、 地球の表面に関するセル(40)の移動に関連する情報
    を移動局(4)に提供するステップと、 移動局(4)が前記セル(40)を離れる時刻に対する
    予測を、前記受信された情報に基づいて、移動局(4)
    で判断するステップとを具備することを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、 前記情報は、 セル(40)の地理的位置を定義する情報を、衛星
    (3)からそのセル(40)へ、同報通信することによ
    って、かつ、 セルに対する前記情報を移動局(4)で受信することに
    よって、 移動局(4)へ提供されることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の方法において、前記情報は、セル(40)の広さに
    関する情報を具備することを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の方法において、 前記情報は、地球の表面上におけるセル(40)の横断
    に関する情報を具備することを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の方法において、 前記情報は、セル(40)の回転移動に関する情報を具
    備することを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の方法において、 前記情報は、 セル(40)の中心(C)に対する緯度および経度の座
    標値と、 地球の表面上におけるセル(40)の横断を定義するベ
    クトルと、 セル(40)の中心(C)に関するセルの頂点(V1
    …,V6)に対する座標値と、 セル(40)が地球の表面を横切る際のセル(40)の
    回転を定義する少なくとも1つのベクトル値と、 時刻値とを具備することを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の方法において、 前記情報は、1組の平行移動ベクトルを具備し、 この1組の平行移動ベクトルは、ある期間の予め決定さ
    れた下位期間(sub-period)の間における地球の表面上
    のセル(40)の横断を定義し、 このある期間の間、前記情報は変化されないままである
    ことを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の方法において、 移動局(4)は、前記組の平行移動ベクトルの構成要素
    に基づいて、移動局(4)がセル(40)を離れる下位
    期間を予測することを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の方法において、 前記情報は、セル(40)の回転を定義する1組のベク
    トルを具備し、 移動局(4)は、前記組の回転ベクトルに基づいて、移
    動局(4)がセル(40)を離れる下位期間を予測する
    ことを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の方法において、 移動局(4)は、移動局(4)がセル(40)を離れる
    時刻を、前記予測された下位期間内において予測するこ
    とを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10のいずれかに
    記載の方法において、 前記予測に基づいて監視されるべき制御チャネルを移動
    局(4)で選択するステップを具備することを特徴とす
    る方法。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項11のいずれかに
    記載の方法において、 前記予測の正確さを移動局(4)で判断するステップ
    と、 前記判断された正確さに依存して、移動局(4)に対す
    るネットワーク登録処理を実行するステップとを具備す
    ることを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 制御チャネル(3,20,21)内で
    制御データを送信する送信手段を具備し、 制御データは、制御チャネルに関連するセル(40)の
    位置を定義する地理的情報を具備することを特徴とする
    衛星移動電話システム。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のシステムにおいて、 前記情報は、セル(40)の広さに関する情報を具備す
    ることを特徴とするシステム。
  15. 【請求項15】 請求項13または請求項14のいずれ
    かに記載のシステムにおいて、 前記情報は、地球の表面上におけるセル(40)の横断
    に関する情報を具備することを特徴とするシステム。
  16. 【請求項16】 請求項13から請求項15のいずれか
    に記載のシステムにおいて、 前記情報は、セル(40)の回転移動に関する情報を具
    備することを特徴とするシステム。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のシステムにおいて、 前記情報は、 セル(40)の中心(C)に対する緯度および経度の座
    標値と、 地球の表面上におけるセルの横断を定義するベクトル
    と、 セル(40)の中心(C)に関するセルの頂点(V1
    …,V6)に対する座標値と、 セル(40)が地球の表面を横切る際のセル(40)の
    回転を定義する少なくとも1つのベクトル値と、 時刻値とを具備することを特徴とするシステム。
  18. 【請求項18】 請求項17記載のシステムにおいて、 前記情報は、1組の平行移動ベクトルを具備し、 この1組の平行移動ベクトルは、ある期間の予め決定さ
    れた下位期間の間における地球の表面上のセル(40)
    の横断を定義し、 このある期間の間、前記情報は変化されないままである
    ことを特徴とするシステム。
  19. 【請求項19】 請求項18記載のシステムにおいて、 前記情報は、セル(40)の回転を定義する1組のベク
    トルを具備することを特徴とするシステム。
  20. 【請求項20】 衛星移動電話システムのための移動局
    において、 地球の表面を横切るセル(40)の移動に関連する地理
    的情報を含む制御データを記憶するメモリ手段(16
    a)と、 移動局(4)が現在のセル(40)から離れるときの予
    測を行うために前記情報を処理する処理手段(16)と
    を具備することを特徴とする移動局。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の移動局において、 前記地理的データを受信する受信手段(14,16)を
    具備し、 前記データは、移動局(4)が位置するセル(40)に
    関連することを特徴とする移動局。
  22. 【請求項22】 請求項20または請求項21のいずれ
    かに記載の移動局において、 処理手段(16)は、1組の平行移動ベクトルの構成要
    素に基づいて移動局(4)に対するセル離脱時刻を予測
    するために構成されており、 この1組の平行移動ベクトルは、前記情報内に具備され
    ており、かつ、地球の表面上におけるセル(40)の横
    断を定義することを特徴とする移動局。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の移動局において、 処理手段(16)は、1組のベクトルに基づいてセル離
    脱時刻を予測するために構成されており、 この1組のベクトルは、前記情報内に具備されており、
    かつ、セル(40)の回転を定義することを特徴とする
    移動局。
  24. 【請求項24】 請求項22記載の移動局において、 処理手段(16)は、ある期間の下位期間を予測するた
    めに構成されており、この下位期間の間に、移動局
    (4)はセルを離れ、 このある期間の間、同報通信された地理的情報は変化さ
    れないままであることを特徴とする移動局。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の移動局において、 処理手段(16)は、移動局(4)がセル(40)を離
    れる時刻を、前記予測された下位期間内において予測す
    るために構成されていることを特徴とする移動局。
  26. 【請求項26】 請求項20から請求項25のいずれか
    に記載の移動局において、 処理手段(16)は、 予測された時刻と実際のセル離脱時刻との間の誤差を判
    断するために、かつ、 前記誤差が予め決定された値よりも大きい場合のみ、移
    動局がネットワーク登録要求信号を送信することを引き
    起こすために構成されていることを特徴とする移動局。
JP10199346A 1997-07-16 1998-07-14 セル離脱予測を用いた衛星移動電話システムおよびその動作方法および移動局 Withdrawn JPH1174828A (ja)

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US08/893,980 US6745028B1 (en) 1997-07-16 1997-07-16 Satellite mobile telephone cell departure prediction
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GB893,980 1997-09-09

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JP10199346A Withdrawn JPH1174828A (ja) 1997-07-16 1998-07-14 セル離脱予測を用いた衛星移動電話システムおよびその動作方法および移動局

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JP (1) JPH1174828A (ja)

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