JPH1168611A - 無線通信装置 - Google Patents
無線通信装置Info
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- JPH1168611A JPH1168611A JP9227875A JP22787597A JPH1168611A JP H1168611 A JPH1168611 A JP H1168611A JP 9227875 A JP9227875 A JP 9227875A JP 22787597 A JP22787597 A JP 22787597A JP H1168611 A JPH1168611 A JP H1168611A
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- Japan
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- wireless communication
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- transmission
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 人体に近接して使用される実使用状態におけ
る通信品質が従来より高い無線通信装置を提供する 【解決手段】 送信手段から出力された送信信号を整合
手段を介してアンテナに供給して他局へ送信すると共
に、アンテナが捕捉した他局からの受信信号を整合手段
を介して受信手段に入力する無線通信装置に関する。そ
して、整合手段は、当該無線通信装置が人体に接近して
使用される状態で、アンテナと送信手段とが、又は、ア
ンテナと受信手段とがインピーダンス整合するように、
その特性が選定されていることを特徴とする。
る通信品質が従来より高い無線通信装置を提供する 【解決手段】 送信手段から出力された送信信号を整合
手段を介してアンテナに供給して他局へ送信すると共
に、アンテナが捕捉した他局からの受信信号を整合手段
を介して受信手段に入力する無線通信装置に関する。そ
して、整合手段は、当該無線通信装置が人体に接近して
使用される状態で、アンテナと送信手段とが、又は、ア
ンテナと受信手段とがインピーダンス整合するように、
その特性が選定されていることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯又は可搬式の無
線通信装置に関し、例えば、携帯電話等の移動通信端末
に適用し得るものである。
線通信装置に関し、例えば、携帯電話等の移動通信端末
に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等の従来の移動通信端末は、例
えば、図2に示すように、電力増幅器1と、方向性結合
器2と、送受分波器3と、アンテナ4と、整合回路5と
を有する。
えば、図2に示すように、電力増幅器1と、方向性結合
器2と、送受分波器3と、アンテナ4と、整合回路5と
を有する。
【0003】図示されていない送信部で変調された送信
信号は、電力増幅器1によって、その信号の出力電力が
所定電力になるように電力増幅され、方向性結合器2を
介して送受分波器3へ出力される。方向性結合器2で
は、電力増幅器1から出力された送信信号の出力電力値
が検出され、その出力電力値は図示されていない出力電
力制御回路を介して電力増幅器1にフィードバックされ
ている。図示されていない出力制御回路では、方向性結
合器2から出力された出力電力値をもとに、その出力電
力値が所定電力になるように電力増幅器1の利得制御を
行う。
信号は、電力増幅器1によって、その信号の出力電力が
所定電力になるように電力増幅され、方向性結合器2を
介して送受分波器3へ出力される。方向性結合器2で
は、電力増幅器1から出力された送信信号の出力電力値
が検出され、その出力電力値は図示されていない出力電
力制御回路を介して電力増幅器1にフィードバックされ
ている。図示されていない出力制御回路では、方向性結
合器2から出力された出力電力値をもとに、その出力電
力値が所定電力になるように電力増幅器1の利得制御を
行う。
【0004】送受分波器(送信フィルタや受信フィルタ
を含む)3では、電力増幅器1から出力された送信信号
が整合回路5を介してアンテナ4へ出力されると共に、
整合回路5を介してアンテナ4で受信した受信信号が図
示されていない受信部へ出力される。
を含む)3では、電力増幅器1から出力された送信信号
が整合回路5を介してアンテナ4へ出力されると共に、
整合回路5を介してアンテナ4で受信した受信信号が図
示されていない受信部へ出力される。
【0005】ここで、整合回路5は、送受分波器3側の
インピーダンスとアンテナ4側のインピーダンスとの相
違のために送受信する信号が反射しないようにするため
に、双方のインピーダンスを整合する回路である。これ
ら双方のインピーダンス値は、送受信される信号の周波
数によって変動するため、予め送受信する信号の周波数
帯におけるインピーダンスに合わせるように、整合回路
5の特性は固定的に設定されている。
インピーダンスとアンテナ4側のインピーダンスとの相
違のために送受信する信号が反射しないようにするため
に、双方のインピーダンスを整合する回路である。これ
ら双方のインピーダンス値は、送受信される信号の周波
数によって変動するため、予め送受信する信号の周波数
帯におけるインピーダンスに合わせるように、整合回路
5の特性は固定的に設定されている。
【0006】例えば、送信周波数帯が824MHz〜8
49MHz、受信周波数帯が869MHz〜894MH
zの移動通信端末における整合回路5の詳細構成例を図
3に示す。図3に示すように、整合回路5は、キャパシ
タンス素子10(静電容量=3pF)と、インダクタン
ス素子11(インダクタンス=10nH)とから構成さ
れおり、その特性は、図4に示すようになっている。
49MHz、受信周波数帯が869MHz〜894MH
zの移動通信端末における整合回路5の詳細構成例を図
3に示す。図3に示すように、整合回路5は、キャパシ
タンス素子10(静電容量=3pF)と、インダクタン
ス素子11(インダクタンス=10nH)とから構成さ
れおり、その特性は、図4に示すようになっている。
【0007】図4は、図2に示した点Aにおいて、図3
に示した整合回路5を用いた場合の自然放置状態におけ
るVSWR(定在波比)の周波数特性を示したものであ
る。なお、このVSWRが大きければ大きいほど、送受
信する信号が反射されやすく、その電力損失が大きいこ
とを表している。
に示した整合回路5を用いた場合の自然放置状態におけ
るVSWR(定在波比)の周波数特性を示したものであ
る。なお、このVSWRが大きければ大きいほど、送受
信する信号が反射されやすく、その電力損失が大きいこ
とを表している。
【0008】したがって、整合回路5は、予め送受信周
波数帯域における自然放置状態のインピーダンスに合わ
せて整合するように、その特定が設定されているため、
図4に示すように、その周波数帯域のVSWRは小さく
なっている。
波数帯域における自然放置状態のインピーダンスに合わ
せて整合するように、その特定が設定されているため、
図4に示すように、その周波数帯域のVSWRは小さく
なっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで実際上、移動
通信端末は、使用時には人体に接近している。従来の移
動通信端末では、この点の配慮がなされていない。
通信端末は、使用時には人体に接近している。従来の移
動通信端末では、この点の配慮がなされていない。
【0010】すなわち、移動通信端末が人体に接近して
いる使用状態(以下、実使用状態という)では、人体が
有する電気的な特性がアンテナに影響を及ぼし、その影
響によってアンテナにおけるインピーダンスの周波数特
性が変化し、その結果、送受分波器側とアンテナ側との
インピーダンスの整合がズレてしまい、送受信信号の出
力電力が損失してしまうという課題がある。
いる使用状態(以下、実使用状態という)では、人体が
有する電気的な特性がアンテナに影響を及ぼし、その影
響によってアンテナにおけるインピーダンスの周波数特
性が変化し、その結果、送受分波器側とアンテナ側との
インピーダンスの整合がズレてしまい、送受信信号の出
力電力が損失してしまうという課題がある。
【0011】以下、この課題について、上記した送信周
波数帯が824MHz〜849MHz、受信周波数帯が
869MHz〜894MHzである場合を例にして、図
2、図4及び図5を参照しながら具体的に説明する。
波数帯が824MHz〜849MHz、受信周波数帯が
869MHz〜894MHzである場合を例にして、図
2、図4及び図5を参照しながら具体的に説明する。
【0012】実使用状態においては、人体からの影響に
よって、アンテナ4側におけるインピーダンスの周波数
特性が変化し、その結果、送受分波器3側とアンテナ4
側とのインピーダンスの整合がズレてしまい、よって、
点AにおけるVSWRの周波数特性も変化してしまう。
よって、アンテナ4側におけるインピーダンスの周波数
特性が変化し、その結果、送受分波器3側とアンテナ4
側とのインピーダンスの整合がズレてしまい、よって、
点AにおけるVSWRの周波数特性も変化してしまう。
【0013】図5は、実使用状態の点AにおけるVSW
Rの周波数特性を示したものである。図5に示すよう
に、図4に示した自然放置状態に比べVSWRが小さく
なる周波数帯域がΔXMHz低くズレていることがわか
る。その帯域のズレ分(ΔXMHz)は、送受信周波数
帯域や人体の大きさ、アンテナの種類によって異なる
が、おおよそ、この周波数帯域における試験値では10
MHzである。
Rの周波数特性を示したものである。図5に示すよう
に、図4に示した自然放置状態に比べVSWRが小さく
なる周波数帯域がΔXMHz低くズレていることがわか
る。その帯域のズレ分(ΔXMHz)は、送受信周波数
帯域や人体の大きさ、アンテナの種類によって異なる
が、おおよそ、この周波数帯域における試験値では10
MHzである。
【0014】以上のように、従来の移動通信端末は、実
使用状態において、送受分波器側とアンテナ側とのイン
ピーダンスの整合がズレてしまい、送受信信号の出力電
力が損失してしまうという課題が生じることになる。
使用状態において、送受分波器側とアンテナ側とのイン
ピーダンスの整合がズレてしまい、送受信信号の出力電
力が損失してしまうという課題が生じることになる。
【0015】また、以上では、送信周波数帯が824M
Hz〜849MHz、受信周波数帯が869MHz〜8
94MHzである場合を例にして、従来の移動通信端末
の課題を説明したが、他の周波数帯域における無線通信
装置全般においても、その帯域のズレ分(ΔXMHz)
の値は異なるが、同様な課題が生じている。
Hz〜849MHz、受信周波数帯が869MHz〜8
94MHzである場合を例にして、従来の移動通信端末
の課題を説明したが、他の周波数帯域における無線通信
装置全般においても、その帯域のズレ分(ΔXMHz)
の値は異なるが、同様な課題が生じている。
【0016】そのため、実使用状態において、通信品質
を従来より高くすることができる無線通信装置が求めら
れていた。
を従来より高くすることができる無線通信装置が求めら
れていた。
【0017】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明は、送信手段から出力された送信信号
を整合手段を介してアンテナに供給して他局へ送信する
と共に、アンテナが捕捉した他局からの受信信号を上記
整合手段を介して受信手段に入力する無線通信装置にお
いて、上記整合手段は、当該無線通信装置が人体に接近
して使用される状態で、上記アンテナと上記送信手段と
が、又は、上記アンテナと上記受信手段とがインピーダ
ンス整合するように、その特性が設定されていることを
特徴とする。
め、第1の本発明は、送信手段から出力された送信信号
を整合手段を介してアンテナに供給して他局へ送信する
と共に、アンテナが捕捉した他局からの受信信号を上記
整合手段を介して受信手段に入力する無線通信装置にお
いて、上記整合手段は、当該無線通信装置が人体に接近
して使用される状態で、上記アンテナと上記送信手段と
が、又は、上記アンテナと上記受信手段とがインピーダ
ンス整合するように、その特性が設定されていることを
特徴とする。
【0018】また、第2の本発明は、送信手段から出力
された送信信号を整合手段を介してアンテナに供給して
他局へ送信する無線通信装置において、上記整合手段
は、当該無線通信装置が人体に接近して使用される状態
で、上記アンテナと上記送信手段とがインピーダンス整
合するように、その特性が設定されていることを特徴と
する。
された送信信号を整合手段を介してアンテナに供給して
他局へ送信する無線通信装置において、上記整合手段
は、当該無線通信装置が人体に接近して使用される状態
で、上記アンテナと上記送信手段とがインピーダンス整
合するように、その特性が設定されていることを特徴と
する。
【0019】さらに、第3の本発明は、アンテナが捕捉
した他局からの受信信号を整合手段を介して受信手段に
入力する無線通信装置において、上記整合手段は、当該
無線通信装置が人体に接近して使用される状態で、上記
アンテナと上記受信手段とがインピーダンス整合するよ
うに、その特性が設定されていることを特徴とする。
した他局からの受信信号を整合手段を介して受信手段に
入力する無線通信装置において、上記整合手段は、当該
無線通信装置が人体に接近して使用される状態で、上記
アンテナと上記受信手段とがインピーダンス整合するよ
うに、その特性が設定されていることを特徴とする。
【0020】以上のように、第1〜第3の本発明におい
ては、人体に接近して使用する状態において、人体によ
ってアンテナに影響が及ぼされても、その影響が及ぼさ
れた場合のアンテナのインピーダンスに合わせて整合手
段の特性が設定されているため、実使用状態で正しくイ
ンピーダンスの整合をとることができ、通信品質を従来
より良好なものとすることができる。
ては、人体に接近して使用する状態において、人体によ
ってアンテナに影響が及ぼされても、その影響が及ぼさ
れた場合のアンテナのインピーダンスに合わせて整合手
段の特性が設定されているため、実使用状態で正しくイ
ンピーダンスの整合をとることができ、通信品質を従来
より良好なものとすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る無線通信装置
を、送信周波数帯が824MHz〜849MHz、受信
周波数帯が869MHz〜894MHzである移動通信
端末に適用した一実施形態について、図面を参照しなが
ら説明する。
を、送信周波数帯が824MHz〜849MHz、受信
周波数帯が869MHz〜894MHzである移動通信
端末に適用した一実施形態について、図面を参照しなが
ら説明する。
【0022】この実施形態の移動通信端末も、従来とほ
ぼ同様に、電力増幅器と、方向性結合器と、送受分波器
と、アンテナと、整合回路とを有する(図2参照)。し
かしながら、この実施形態の移動通信端末は、整合回路
5が、より正確に言えば、整合回路5の特性が従来のも
のとは異なっている。
ぼ同様に、電力増幅器と、方向性結合器と、送受分波器
と、アンテナと、整合回路とを有する(図2参照)。し
かしながら、この実施形態の移動通信端末は、整合回路
5が、より正確に言えば、整合回路5の特性が従来のも
のとは異なっている。
【0023】なお、この実施形態の移動通信端末におけ
る各部についても、従来の説明で用いた図2における符
号を付して、以下、説明を行う。
る各部についても、従来の説明で用いた図2における符
号を付して、以下、説明を行う。
【0024】電力増幅器1、方向性結合器2、送受分波
器3及びアンテナ4は、従来と同様なものであるが、以
下、簡単に言及する。
器3及びアンテナ4は、従来と同様なものであるが、以
下、簡単に言及する。
【0025】電力増幅器1は、図示されていない送信部
で変調された送信信号の出力電力を増幅し、方向性結合
器2を介して送受分波器3へ電力増幅信号を出力するも
のである。また、電力増幅器1は、方向性結合器2にお
いて検出された出力電力値に応じて、出力電力が一定値
なるように利得制御されるものであり、例えば、その出
力電力は数mWから数百mWまでの範囲内で変えること
ができるものである。電力増幅器1は、例えば、低電圧
で高効率が得られるGaAs FET(電界効果トラン
ジスタ)等を使用した複数段の増幅回路で構成される。
で変調された送信信号の出力電力を増幅し、方向性結合
器2を介して送受分波器3へ電力増幅信号を出力するも
のである。また、電力増幅器1は、方向性結合器2にお
いて検出された出力電力値に応じて、出力電力が一定値
なるように利得制御されるものであり、例えば、その出
力電力は数mWから数百mWまでの範囲内で変えること
ができるものである。電力増幅器1は、例えば、低電圧
で高効率が得られるGaAs FET(電界効果トラン
ジスタ)等を使用した複数段の増幅回路で構成される。
【0026】方向性結合器2は、電力増幅器1から出力
された送信信号の出力電力値を検出するために、電力増
幅後の送信信号のレベル(電力)情報を取り出すもので
ある。方向性結合器2としては、通路差形方向性結合
器、直並列形方向性結合器、十字形方向性結合器、多素
子結合形方向性結合器、及びスロット結合形方向性結合
器等を適用できる。
された送信信号の出力電力値を検出するために、電力増
幅後の送信信号のレベル(電力)情報を取り出すもので
ある。方向性結合器2としては、通路差形方向性結合
器、直並列形方向性結合器、十字形方向性結合器、多素
子結合形方向性結合器、及びスロット結合形方向性結合
器等を適用できる。
【0027】送受分波器3は、電力増幅器1から出力さ
れた送信信号を例えば送信周波数帯に帯域制限してアン
テナ4へ出力すると共に、アンテナ4で受信した受信信
号を、送信信号の影響を受けずに、かつ許容されている
受信周波数帯に帯域制限して図示されていない受信部へ
出力するものである。送受分波器3は、具体的には例え
ば、送信用フィルタと受信用フィルタと分波回路とから
構成されている。
れた送信信号を例えば送信周波数帯に帯域制限してアン
テナ4へ出力すると共に、アンテナ4で受信した受信信
号を、送信信号の影響を受けずに、かつ許容されている
受信周波数帯に帯域制限して図示されていない受信部へ
出力するものである。送受分波器3は、具体的には例え
ば、送信用フィルタと受信用フィルタと分波回路とから
構成されている。
【0028】アンテナ4は、自局が基地局へ送信する送
信周波数と自局が基地局から受信する受信周波数の2周
波数帯域に適応している。
信周波数と自局が基地局から受信する受信周波数の2周
波数帯域に適応している。
【0029】また、整合回路5は、送受分波器3側のイ
ンピーダンスとアンテナ4側のインピーダンスとを整合
するために設けられた回路である。
ンピーダンスとアンテナ4側のインピーダンスとを整合
するために設けられた回路である。
【0030】この実施形態の整合回路5は、人体からの
影響によってアンテナにおけるインピーダンスの周波数
特性が変化するために、実使用状態においてVSWRが
小さくなる周波数帯域が自然放置状態に比べて10MH
z程度低くなることを考慮し、図1に示すように、自然
放置状態において、実際の送受信周波数帯よりも10M
Hzだけ高い周波数におけるインピーダンスで整合する
ように特性が選定されているものである。
影響によってアンテナにおけるインピーダンスの周波数
特性が変化するために、実使用状態においてVSWRが
小さくなる周波数帯域が自然放置状態に比べて10MH
z程度低くなることを考慮し、図1に示すように、自然
放置状態において、実際の送受信周波数帯よりも10M
Hzだけ高い周波数におけるインピーダンスで整合する
ように特性が選定されているものである。
【0031】すなわち、実使用状態において、図6に示
すように、送受信周波数帯域が、VSWRの小さくなる
周波数帯域と一致するように特性が選定されている。さ
らに言い換えると、自然放置状態において、送受分波器
3側のインピーダンスとアンテナ4側のインピーダンス
とを整合していなくても、人体の特性の影響を受ける実
使用状態においては、送受分波器3側のインピーダンス
とアンテナ4側のインピーダンスとが整合するように、
整合回路5の自然放置状態の特性(設計による特性)が
選定されている。
すように、送受信周波数帯域が、VSWRの小さくなる
周波数帯域と一致するように特性が選定されている。さ
らに言い換えると、自然放置状態において、送受分波器
3側のインピーダンスとアンテナ4側のインピーダンス
とを整合していなくても、人体の特性の影響を受ける実
使用状態においては、送受分波器3側のインピーダンス
とアンテナ4側のインピーダンスとが整合するように、
整合回路5の自然放置状態の特性(設計による特性)が
選定されている。
【0032】上述した特性を有する整合回路5の詳細構
成例を図7に示す。図7に示すように、整合回路5は、
インダクタンス素子13(インダクタンス=22n
H)、キャパシタンス素子12(静電容量=1.2p
F)、及び、インダクタンス素子14(インダクタンス
=2.2nH)とをπ字形接続して構成されている。
成例を図7に示す。図7に示すように、整合回路5は、
インダクタンス素子13(インダクタンス=22n
H)、キャパシタンス素子12(静電容量=1.2p
F)、及び、インダクタンス素子14(インダクタンス
=2.2nH)とをπ字形接続して構成されている。
【0033】次に、この実施形態の移動通信端末の動作
について、図2をも参照しながら、簡単に説明する。
について、図2をも参照しながら、簡単に説明する。
【0034】図示されていない送信部で変調された送信
信号は、電力増幅器1によって、方向性結合器2から取
り出された検出された出力電力値と目標電力との差分に
応じた利得で、増幅後の送信信号の電力が目標電力に一
致するように増幅され、方向性結合器2を介して送受分
波器3へ出力される。送受分波器3では、電力増幅器1
から出力された送信信号が整合回路5を介してアンテナ
4へ出力されると共に、整合回路5を介してアンテナ4
で受信した受信信号が図示されていない受信部へ出力さ
れる。
信号は、電力増幅器1によって、方向性結合器2から取
り出された検出された出力電力値と目標電力との差分に
応じた利得で、増幅後の送信信号の電力が目標電力に一
致するように増幅され、方向性結合器2を介して送受分
波器3へ出力される。送受分波器3では、電力増幅器1
から出力された送信信号が整合回路5を介してアンテナ
4へ出力されると共に、整合回路5を介してアンテナ4
で受信した受信信号が図示されていない受信部へ出力さ
れる。
【0035】ここで、この実施形態の移動通信端末にお
いては、人体からの影響によってアンテナにおけるイン
ピーダンスの周波数特性が変化し、実使用状態において
VSWRが小さくなる周波数帯域が自然放置状態に比べ
て10MHz程度低くなることを考慮し、整合回路5に
おいて実際の送受信周波数帯よりも10MHz高い周波
数におけるインピーダンスで整合するように整合回路5
の特性が選定されているので、人体に近接して使用され
る実使用状態において、送受信周波数帯域が、VSWR
の小さくなる周波数帯域となり、良好に整合する。
いては、人体からの影響によってアンテナにおけるイン
ピーダンスの周波数特性が変化し、実使用状態において
VSWRが小さくなる周波数帯域が自然放置状態に比べ
て10MHz程度低くなることを考慮し、整合回路5に
おいて実際の送受信周波数帯よりも10MHz高い周波
数におけるインピーダンスで整合するように整合回路5
の特性が選定されているので、人体に近接して使用され
る実使用状態において、送受信周波数帯域が、VSWR
の小さくなる周波数帯域となり、良好に整合する。
【0036】以上のように、上記実施形態においては、
実使用状態を考慮して整合回路5の特性を選定している
ので、自然放置状態はさておき、実使用状態で整合回路
5が良好に両端の素子間を整合させることができ、その
結果、送受信信号の出力電力の損失を少なくし、高通信
品質(通話断なし、ロウ・ノイズ)を確保できる。
実使用状態を考慮して整合回路5の特性を選定している
ので、自然放置状態はさておき、実使用状態で整合回路
5が良好に両端の素子間を整合させることができ、その
結果、送受信信号の出力電力の損失を少なくし、高通信
品質(通話断なし、ロウ・ノイズ)を確保できる。
【0037】なお、上記実施形態では、送信周波数帯が
824MHz〜849MHz、受信周波数帯が869M
Hz〜894MHzである移動通信端末に本発明を適用
したものを示したが、他の周波数帯域を通信帯域として
いる無線通信装置においても、本発明を適用することが
できる。この場合において、無線通信装置は、携帯電話
端末に限定されるものではなく、また、送信専用や受信
専用の無線通信端末に対しても本発明を適用できる。
824MHz〜849MHz、受信周波数帯が869M
Hz〜894MHzである移動通信端末に本発明を適用
したものを示したが、他の周波数帯域を通信帯域として
いる無線通信装置においても、本発明を適用することが
できる。この場合において、無線通信装置は、携帯電話
端末に限定されるものではなく、また、送信専用や受信
専用の無線通信端末に対しても本発明を適用できる。
【0038】また、上記実施形態では、実使用状態にお
いてVSWRが小さくなる周波数帯域が自然放置状態に
比べて低くなることを予め考慮し、整合回路において実
際の送受信周波数帯よりも高い周波数で整合するように
設定する場合を示したが、さらに、整合回路にバラクタ
ダイオードやPINダイオード等の可変容量素子や可変
インダクタ素子等を用いた特性可変手段を設けて、使用
者がその整合特性を微調節できるようにしても良い。
いてVSWRが小さくなる周波数帯域が自然放置状態に
比べて低くなることを予め考慮し、整合回路において実
際の送受信周波数帯よりも高い周波数で整合するように
設定する場合を示したが、さらに、整合回路にバラクタ
ダイオードやPINダイオード等の可変容量素子や可変
インダクタ素子等を用いた特性可変手段を設けて、使用
者がその整合特性を微調節できるようにしても良い。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、人体に
接近して使用する状態において、人体によってアンテナ
に影響が及ぼされても、その影響が及ぼされた場合のア
ンテナに合わせて整合するように整合手段の特性が選定
されているため、実使用状態において、良好な整合を実
現でき、従来より高通信品質を確保できる。
接近して使用する状態において、人体によってアンテナ
に影響が及ぼされても、その影響が及ぼされた場合のア
ンテナに合わせて整合するように整合手段の特性が選定
されているため、実使用状態において、良好な整合を実
現でき、従来より高通信品質を確保できる。
【図1】実施形態の整合回路の自然放置状態におけるV
SWR−周波数特性図である。
SWR−周波数特性図である。
【図2】従来装置の要部構成図である。
【図3】従来装置における整合回路の詳細構成図であ
る。
る。
【図4】従来装置の整合回路での自然放置状態における
VSWR−周波数特性図である。
VSWR−周波数特性図である。
【図5】従来装置の整合回路での実使用状態におけるV
SWR−周波数特性図である。
SWR−周波数特性図である。
【図6】実施形態装置の整合回路での実使用状態におけ
るVSWR−周波数特性図である。
るVSWR−周波数特性図である。
【図7】実施形態における整合回路の詳細構成例を示す
回路図である。
回路図である。
3…送受分波器、4…アンテナ、5…整合回路。
Claims (4)
- 【請求項1】 送信手段から出力された送信信号を整合
手段を介してアンテナに供給して他局へ送信すると共
に、上記アンテナが捕捉した他局からの受信信号を上記
整合手段を介して受信手段に入力する無線通信装置にお
いて、 上記整合手段は、当該無線通信装置が人体に接近して使
用される状態で、上記アンテナと上記送信手段とが、又
は、上記アンテナと上記受信手段とがインピーダンス整
合するように、その特性が選定されていることを特徴と
する無線通信装置。 - 【請求項2】 送信手段から出力された送信信号を整合
手段を介してアンテナに供給して他局へ送信する無線通
信装置において、 上記整合手段は、当該無線通信装置が人体に接近して使
用される状態で、上記アンテナと上記送信手段とがイン
ピーダンス整合するように、その特性が選定されている
ことを特徴とする無線通信装置。 - 【請求項3】 アンテナが捕捉した他局からの受信信号
を整合手段を介して受信手段に入力する無線通信装置に
おいて、 上記整合手段は、当該無線通信装置が人体に接近して使
用される状態で、上記アンテナと上記受信手段とがイン
ピーダンス整合するように、その特性が選定されている
ことを特徴とする無線通信装置。 - 【請求項4】 上記整合手段は、当該無線通信装置が人
体に接近して使用される状態で、上記送信手段及び又は
上記受信手段と上記アンテナとのインピーダンス整合が
成立する範囲内でその特性を変化できることを特徴とす
る請求項1〜3のいずれかに記載の無線通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9227875A JPH1168611A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 無線通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9227875A JPH1168611A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 無線通信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1168611A true JPH1168611A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=16867723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9227875A Pending JPH1168611A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 無線通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1168611A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6643497B1 (en) | 1999-09-07 | 2003-11-04 | Nec Corporation | Portable telephone compensable for change of antenna impedance |
US7359681B2 (en) | 2003-07-30 | 2008-04-15 | Lg Electronics Inc. | Transmitting apparatus and method of mobile communication terminal |
JP2009212712A (ja) * | 2008-03-03 | 2009-09-17 | Panasonic Corp | インピーダンス調整装置、インピーダンス調整方法及び無線通信装置 |
WO2023032679A1 (ja) * | 2021-09-02 | 2023-03-09 | 株式会社村田製作所 | 高周波回路及び通信装置 |
-
1997
- 1997-08-25 JP JP9227875A patent/JPH1168611A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6643497B1 (en) | 1999-09-07 | 2003-11-04 | Nec Corporation | Portable telephone compensable for change of antenna impedance |
US7359681B2 (en) | 2003-07-30 | 2008-04-15 | Lg Electronics Inc. | Transmitting apparatus and method of mobile communication terminal |
JP2009212712A (ja) * | 2008-03-03 | 2009-09-17 | Panasonic Corp | インピーダンス調整装置、インピーダンス調整方法及び無線通信装置 |
WO2023032679A1 (ja) * | 2021-09-02 | 2023-03-09 | 株式会社村田製作所 | 高周波回路及び通信装置 |
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