JPH1167498A - 超伝導加速空洞制御システム - Google Patents

超伝導加速空洞制御システム

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JPH1167498A
JPH1167498A JP21874997A JP21874997A JPH1167498A JP H1167498 A JPH1167498 A JP H1167498A JP 21874997 A JP21874997 A JP 21874997A JP 21874997 A JP21874997 A JP 21874997A JP H1167498 A JPH1167498 A JP H1167498A
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cavity
phase
detecting
cell
superconducting
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JP21874997A
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Hiroko Kijima
裕子 来島
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多連型超伝導加速空洞において、位相制御を
行うと同時に加速空洞各セルの電場分布を一様にする。 【解決手段】 複数の空洞セル1a〜1dを連結して構
成した多連型超伝導加速空洞と、この多連型超伝導加速
空洞における各空洞セル1a〜1dに弾性変形力を与え
る各空洞セル1a〜1d毎のチューナ24a〜24dと
を備え、このチューナ24a〜24dにより当該空洞セ
ル1a〜1dに弾性変形力を与えて空洞位相制御を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、超伝導加速空洞
の位相制御、高次モード除去、パルス運転に関するもの
であり、具体的にはチューナによりセル毎に弾性変形を
生じさせ、かつピックアップアンテナからの検出信号を
用いてセル間空洞電場制御、位相制御を行う超伝導加速
空洞制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は例えば“KEK Preprint 89-21,J
AN,1990A"に示された空洞セルを複数連結した従来の多
連型超伝導加速空洞クライオスタットの断面図である。
図において、1は例えば純ニオビウム材で製作された多
連型超伝導加速空洞本体(以下、加速空洞本体と記載す
る)、2は加速空洞本体1を冷却して超伝導状態を保つ
液体ヘリウムを収納した液体ヘリウム槽、3は液体ヘリ
ウム槽2と共に加速空洞本体1を真空密封した真空槽、
4は液体ヘリウム槽2への熱侵入を避けるための液体窒
素による80K輻射熱シールド、この80K輻射熱シー
ルド4は外面に地磁気シールド材を取り付け、真空槽3
内の液体ヘリウム槽2の周囲に取り付けられている。5
は銅板に備えられた液体窒素パイプであり、この液体窒
素パイプ5は真空槽3内において液体ヘリウム槽2の周
囲に取り付け熱侵入を避けている。
【0003】6は液体ヘリウム槽2の軸方向変位を拘束
する固定用サポート、7は液体ヘリウム槽2の荷重を支
持する荷重支持体、8は加速空洞本体1に高周波のパワ
ーを供給するためのRF入力カプラ、9は加速空洞本体
1の共振周波数を調整するためのチューナ、10は加速
空洞本体1内に生じる高次モードを減衰させるための高
次モードカプラ、11は液体ヘリウム槽2内に取り付け
られた電気ヒータ、12は液体ヘリウム槽2に液体ヘリ
ウムを流入させる液体ヘリウム入口、13は液体ヘリウ
ム槽2よりヘリウムガスを排出させるヘリウムガス出
口、14は加速空洞本体1内の電磁場を検出するための
ピックアップアンテナである。尚、図示されていないが
加速空洞本体1の荷重は、液体ヘリウム槽2から支持用
アームにて支持されている。
【0004】図11は例えば“7th Symposium on Accel
erator Science and Technology”に示された従来の加
速空洞の制御システム図である。尚、図中、図10と同
一符号は同一または相当部分を示す。図において、15
はビーム加速運転を決める周波数を有した基準信号を発
生するシンセサイザ、16はシンセサイザ15から発せ
られた基準信号の位相を調整する移相器、17は位相調
整された基準信号の電圧レベルを加速空洞本体1内の加
速電圧レベルに調整するパワーモデュレータ、18はパ
ワーモデュレータ17の出力である加速電圧を電力増幅
して加速空洞本体1に必要なパワーにして供給する増幅
器、加速空洞本体1への入射パワーを透過、反射パワー
を吸収するためのサーキュレータと負荷、20はピック
アップアンテナ14を通して空洞内電磁場による電圧を
検出する電圧検出器、21は加速度空洞本体1に供給さ
れるパワーの位相を検出する位相検出器、22は制御系
CPU(図示せず)によって設定された加速電圧設定
値、23は同じく制御系CPUによって設定された位相
設定値、24は同じく制御系CPUによって設定された
基準信号の基準位相設定値である。
【0005】尚、シンセサイザ15より発せられた基準
信号の位相は、基準位相設定値24と基準信号の位相を
検出する位相検出器PDよりの位相検出値との位相偏差
を減算器15aで求めた後に、この位相偏差と加速空洞
本体1に供給されるパワーの位相との偏差を減算器15
bで求めこの偏差に基づいて移相器で調整される。
【0006】加速空洞本体1内の加速電圧は、加速電圧
設定値22と電圧検出器20で検出された加速空洞電圧
との電圧偏差を減算器20aで求めた後に、この電圧偏
差に基づき、移相器16を通して出力された基準信号の
電圧レベルを加速電圧にパワーモデュレータ17で調整
することで得られる。
【0007】加速空洞本体1の共振周波数の調整は、加
速空洞本体1に供給されるパワーの位相を位相検出器2
1で検出した後に、この位相検出値と位相設定値23の
加算値を加算器21bで求め、更にこの加算値と位相検
出器21aで検出した空洞内電磁場による電圧の位相と
の偏差を減算器21cで求め、この偏差に基づいてチュ
ーナ9にて行われる。
【0008】次に動作について説明する。加速空洞本体
1は注入される高周波によるパワーにてビームを加速す
る装置である。加速空洞本体1は、高周波電源(シンセ
サイザ15、移相器16、パワーモデュレータ17、増
幅器18、サーキュレータ19より構成される)よりR
F入力カプラ8を通してパワーが供給される。また、加
速空洞本体1の共振周波数は、チューナ9により加速空
洞本体1に対してビーム軸方向に機械的な力を加え、空
洞セル部を軸方向に変形して調整する。したがってチュ
ーナ取付側の液体ヘリウム槽2と空洞ビームパイプ接続
部、及び真空槽3と空洞ビームパイプ接続部はベローズ
構造とし、軸方向の力に対し加速空洞本体1を容易に変
形できるように構成されている。
【0009】加速空洞本体1は共振周波数をビームの運
転周波数に合わせ調整する他、加速空洞本体1にビーム
を不安定にする高次モードが誘起され、ビーム運転に悪
影響を及ぼすためこれら高次モードを加速空洞本体1の
ビームパイプ側に取り付けられた高次モードカプラ10
より取り出して減衰する。
【0010】液体ヘリウム槽2内の液体ヘリウムは加速
空洞本体1からの発熱と外部からの熱侵入等により気化
し、ヘリウム槽2内の圧力とヘリウム液面を変動させ
る。そこで、空洞発熱量を算出しヘリウム槽内発熱量を
一定にするように液体ヘリウム槽2内を電気ヒータ11
で過熱し制御する。また、同時に、液体ヘリウム入口1
2とヘリウムガス出口13の弁の絞り量を制御してヘリ
ウム液面レベルを一定にする。
【0011】加速空洞本体1の荷重は空洞部分に取り付
けた支持用アームおよび液体ヘリウム槽2内のレールに
より支持されている。さらに、加速空洞本体1の軸方向
荷重に対しては、加速空洞本体1のRF入力カプラ8側
のフランジ部に固定用アームを取付け、液体ヘリウム槽
2により拘束されている。液体ヘリウム槽2は軸方向の
力に対しては固定用サポート6で真空槽3により拘束さ
れ、荷重に対しては荷重支持体7で真空槽3により支持
されている。
【0012】クライオスタットは熱侵入を避けるため、
真空槽3内に液体窒素による80K輻射熱シールド4を
設け、液体窒素パイプ5を備えた銅板を真空槽3内で液
体ヘリウム槽2の周囲に取り付けている。
【0013】加速空洞本体1の制御システムの動作につ
いて説明する。加速空洞本体1に供給されるパワーは、
シンセサイザ15から発せられた基準信号が位相調整器
16で位相調整された後に、基準信号の電圧レベルがパ
ワーモデュレータ17により加速電圧レベルに電圧制御
される。
【0014】パワーモデュレータ17の出力は、加速空
洞本体1に必要なパワーを有するべく増幅器18で電力
増幅され、加速空洞本体1への入射パワーを透過、反射
パワーを吸収するためのサーキュレータ19を通してR
F入力カプラ8から加速空洞本体1に供給される。
【0015】加速空洞本体1の制御システムには、シン
セサイザ15から出力される基準信号の位相ずれを移相
器16で補正する位相制御ループが設けられている。こ
の位相制御ループは、基準位相設定値24とシンセサイ
ザ15からの基準信号との位相を検出する位相検出器P
Dによる位相検出値との位相偏差を減算器15aで求め
た後に、この位相偏差と加速空洞本体1に供給されるパ
ワーの位相との偏差を減算器15bで求め、この偏差に
基づき移相器16がシンセサイザ15からの基準信号の
位相を調整する。
【0016】他の制御ループとしては電圧制御ループが
設けられている。電圧制御ループは、加速空洞本体1に
取り付けられたピックアップアンテナ14にて検知され
た電磁場を電圧検出器20で測定して電圧信号に変換し
た後に、加速電圧設定値22との偏差を減算器20aで
求め、この偏差に基づいてパワーモデュレータ17が基
準信号を加速空洞本体1の加速電圧に調整する。
【0017】更に、他の位相制御ループは、空洞内電磁
場の位相とRF入力カプラ8からの入力波位相とが一致
するように位相制御を行う。この様な位相制御を行う場
合、ピックアップアンテナ14で検知された空洞内電磁
場による電圧を位相を位相検出器21aで検出し、ま
た、加速空洞本体1への入力波位相を増幅器18から加
速空洞本体1へ入力されるパワーからモニタMを通して
位相検出器21により取り出されて検出する。そして各
位相間の位相差を減算器21cで求め、この位相差をオ
フセットである位相設定値23と一致するように、チュ
ーナ9にて加速空洞を変形させて位相をずらす制御を行
う。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の多連型超伝導加
速空洞とそれを収納している液体ヘリウム槽は以上のよ
うに構成されて運転されるため、ヘリウム槽内圧力変動
で生じる空洞変形による空洞セルの共振周波数の変動
は、チューナによる位相制御で抑える必要があった。
【0019】また、位相制御を行う場合にチューナは多
連型超電導加速空洞をビームパイプ側から荷重をかける
方式であるため、多連型超伝導加速空洞の各空洞セルに
均等に荷重がかからず空洞セル毎の変形量にばらつきが
生じて空洞セル毎の加速電界、共振周波数にばらつきが
生じ、また空洞セル内の局所的な歪みが大きくなる等の
問題点があった。
【0020】また、従来の多連超伝導加速空洞と加速空
洞本体のビームパイプ側に取り付けられた高次モードカ
プラは上記のように構成されているため、空洞セル毎の
変形のばらつきにより高次モードのトラップ現象が生
じ、チューナによる空洞変形により高次モード周波数が
ずれ高次モードカプラによる高次モード減衰率が低下す
る等の問題点があった。
【0021】また、従来の制御システムは以上のように
構成されて運転されるため、パルス運転時には過渡的な
ビームローディングの効果により、位相制御の応答性が
確保できず、反射パワーが大きくなり、ビームを効率的
に加速できずビーム損失が生じるなどの問題点があっ
た。
【0022】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、各セルに変形力を付与するチュ
ーナを備えることでセル毎の加速電界のばらつきを抑え
ることができると共に共振周波数の制御を簡略化でき、
且つ、制御の応答性を確保してビームを効率的に損失な
く加速させることができる超伝導加速空洞制御システム
を得ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る超
伝導加速空洞制御システムは、複数の空洞セルを連結し
て構成した多連型超伝導加速空洞と、この多連型超伝導
加速空洞における各空洞セルに弾性変形力を付与する各
空洞セル毎の変形力付与手段とを備え、前記各変形力付
与手段により当該空洞セルに弾性変形力を付与して空洞
位相制御を行うものである。
【0024】請求項2の発明に係る超伝導加速空洞制御
システムは、多連型超伝導加速空洞内の電磁場信号を検
出する信号検出手段と、この検出された電磁場信号より
前記多連型超伝導加速空洞の運転周波数である基本モー
ドの電場を検出する基本モード電圧検出手段と、検出さ
れた基本モードの電場に基づいて前記各変形力付与手段
毎の変形量を演算する変形量演算手段とを備え、各変形
力付与手段は演算された変形量に従って当該空洞セルに
弾性変形力を付与して空洞位相制御を行うものである。
【0025】請求項3の発明に係る超伝導加速空洞制御
システムは、多連型超伝導加速空洞内の電磁場信号を検
出する信号検出手段と、この検出された電磁場信号より
高次モードの電場を検出する高次モード電圧検出手段
と、検出された高次モードの電場に基づいて前記各変形
力付与手段毎の変形量を演算する変形量演算手段とを備
え、前記各変形力付与手段は演算された変形量に従って
当該空洞セルに弾性変形力を付与して空洞位相制御を行
い前記高次モードを取り出すものである。
【0026】請求項4の発明に係る超伝導加速空洞制御
システムは、多連型超伝導加速空洞内の電場位相を検出
する第1の位相検出手段と、前記多連型超伝導加速空洞
に注入されるパワーの位相を検出する第2の位相検出手
段と、これら各位相検出手段で検出された位相間の偏差
を検出する位相偏差検出手段と、検出された位相間の偏
差に基づいて複数の空洞セル全体に対する変形量を演算
する全変形量演算手段とを備え、前記各変形力付与手段
は演算された全変形量に従って空洞セルに弾性変形力を
付与して空洞位相制御を行うものである。
【0027】請求項5の発明に係る超伝導加速空洞制御
システムは、複数の空洞セルを連続して連結した多連型
超伝導加速空洞と、前記各空洞セル毎に分離して設けら
れたヘリウム槽に備えられたヘリウムガス出口圧力調整
手段及び液体ヘリウム入口流量調整手段と、前記各ヘリ
ウム槽毎のヘリウムガス出口圧力調整手段及び液体ヘリ
ウム入口流量調整手段を制御してヘリウム槽内圧力を変
化させる槽内圧力制御手段とを備え、前記各ヘリウム槽
内の圧力変化により各セル毎に弾性変形を生じさせ空洞
位相制御を行うものである。
【0028】請求項6の発明に係る超伝導加速空洞制御
システムは、ビームパルス運転を行う超伝導加速空洞
と、ビームパルス運転に応答して前記超伝導加速空洞の
空洞セルに付与する弾性変形力を予め設定した変形力付
与手段とを備え、前記超伝導加速空洞のビームパルス運
転開始時に前記予め設定した弾性変形力を空洞セルに付
与するものである。
【0029】請求項7の発明に係る超伝導加速空洞制御
システムは、ビームパルス運転を行う超伝導加速空洞
と、ビームパルス運転に応答して前記超伝導加速空洞の
空洞セルに付与する弾性変形力を予め設定した変形力付
与手段と、超伝導加速空洞内の電場位相を検出する第1
の位相検出手段と、前記超伝導加速空洞に注入されるパ
ワーの位相を検出する第2の位相検出手段と、これら各
位相検出手段で検出された位相間の偏差を検出する位相
偏差検出手段と、検出された位相間の偏差に基づいて前
記変形力付与手段に予め設定した弾性変形力を修正する
修正手段とを備えたものである。
【0030】請求項8の発明に係る超伝導加速空洞制御
システムは、超伝導加速空洞内の電場位相を検出する第
1の位相検出手段と、前記超伝導加速空洞に注入される
パワーの位相を検出する第2の位相検出手段と、これら
各位相検出手段で検出された位相間の偏差を検出する位
相偏差検出手段と、検出された位相間の偏差に基づいて
前記超伝導加速空洞に対してパワーを注入する高周波カ
プラの結合度を調整する結合度調整手段とを備えたもの
である。
【0031】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図に基
づいて説明する。尚、図中、図10と同一符号は同一ま
たは相当部分を示す。図1は加速空洞とそれを冷却、収
納する液体ヘリウム槽2及び加速空洞のチューニング概
要図を示す。図において24a〜24dは加速空洞の各
空洞セル1a〜1d毎に弾性変形力を付与するチュー
ナ、25a〜25cは各空洞セル1a〜1dのアイリス
部を固定し、チューナ24a〜24dに接続するセル固
定ステムである。チューナ24a〜24d、セル固定ス
テム25a〜25cより変形量付与手段を構成する。
【0032】次に動作について説明する。各空洞セル1
a〜1dのチューナ24a〜24dには例えば磁歪素子
を用い、磁場によりチューナ長さが変動するトランスデ
ューサを用いる。これにより、チューナ24a〜24d
の伸長制御をmsecの応答速度で実現可能である。各
空洞セル1a〜1d毎にかかる荷重を負荷として変形さ
せる事ができるように真空槽3内に空洞セル1a〜1d
の個数分直列にチューナ24a〜24dを設置する。
【0033】液体ヘリウム槽2は、各空洞セル1a〜1
dを変形できる弾性のあるジャケット構造とする。チュ
ーナ24a〜24dは各空洞セルのアイリス付近に固定
されたセル固定ステム25a〜25cに設置する。セル
固定ステム25a〜25cは空洞からジャケット型液体
ヘリウム槽2に円周径方向に数ポイント固定する。その
結果、セル固定ステム25a〜25cは、チューナ24
a〜24dからの荷重が周方向に均等に空洞セル1a〜
1dに負荷となる構造となる。
【0034】以上のように、本実施の形態1によれば、
加速空洞本体の各空洞セル1a〜1dに作用するチュー
ナ24a〜24dを設け、空洞セル1a〜1d毎の変形
量にばらつきを抑えることで、空洞セル1a〜1d毎の
加速電界、共振周波数のばらつきを抑え、空洞内の局所
的な歪みを小さくする事ができる。
【0035】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2を図に基づいて説明する。図2は本実施の形態に係
る加速空洞本体とそれを冷却、収納する液体ヘリウム槽
2及び加速空洞のチューニング概要図を示す。図3は加
速空洞の制御システム図を示す。図2、3において、2
6a,26bは加速空洞本体1に複数個取り付けられた
加速空洞内の電場分布測定用のピックアップアンテナ
(信号検出手段)、27a,27bはピックアップアン
テナ26a,26bによる測定信号より基本モード電圧
値を検波する基本モード電圧検出器(基本モード電圧検
出手段)、28は基本モード電圧検出器27a,27b
より検出された基本モード電圧値より加速空洞本体1の
各空洞セル(1、2、3、4)1a〜1dの変形補正量を
算出する変形補正量演算器である。この変形補正量演算
器28は加速空洞の全変形量を算出する全変形量算出器
(全変形量演算手段)28bと空洞セル1a〜1dの変
形量を個々に算出する変形量算出器(変形量演算手段)
28aより構成されている。尚、位相検出器21、チュ
ーナ26aより第1の位相検出手段を、位相検出器2
1、チューナ26bより第2の位相検出手段をそれぞれ
構成する。
【0036】次に本実施の形態の動作について説明す
る。RF入力カプラ8から供給されたパワー(高周波電
力)は、加速空洞本体1内に電磁場を誘起する。その電
磁場分布は各空洞セル1a〜1d間で一様になるように
製作後に校正されて真空槽3内に組み込まれる。
【0037】加速空洞本体内1の電磁場信号は、加速空
洞本体1に複数個取り付けたピックアップアンテナ26
a,26bで取り出される。図2では、ピックアップア
ンテナ26a,26bを加速空洞本体1の両端に取り付
けた場合を示す。基本モード電圧検出器27a,27b
はピックアップアンテナ26a,26bから取り出され
た電磁場信号から、運転周波数である基本モードの電場
を検出する。その信号は変形量算出器28aに入力さ
れ、各空洞セル1a〜1d間の電場分布が一様になるよ
うセル変形量が求められる。
【0038】一方、加速空洞の運転時には、液体ヘリウ
ム槽2の圧力、ビーム加速時のビームによる誘起電場な
どの補正のため、ビームの加速運転周波数で共振するよ
う加速空洞本体1をチューニングする必要があり、加速
空洞本体1の全変形量を決定する。この場合、加速空洞
本体1に取り付けられたピックアップアンテナ26a,
26bから測定される空洞本体1内の電場の位相の平均
値を平均化器21aで求め、この平均値と加速空洞本体
1の入口の位相差を位相検出器21で検出し、その位相
差と位相offsetである位相設定値23との偏差を
減算器21bで求めた後に、その偏差に基づいて全変形
量算出器28bで全チューニング(全変形)量を算出す
る。
【0039】算出された全変形量は、電磁場信号に変換
されて各空洞セル1a〜1dに取り付けられたチューナ
24a〜24dに送信され、磁場によりチューナ24a
〜24dの長さを変化させることで空洞を弾性変形さ
せ、空洞の共振周波数と各空洞セル1a,1b,1c,1
dの電場分布一様性の制御を行う。
【0040】また、電圧制御ループは従来と同様、加速
空洞本体1に取り付けられたピックアップアンテナ26
a,26bから電磁場を測定して基本モード電圧検出器
27a、27bで電圧信号に変換された後に、これら電
圧信号の値を平均化器27cで平均化する。平均化電圧
値と加速電圧設定値22との偏差が減算器27dにおい
て求められる。そして、この偏差に基づいてパワーモデ
ュレータ17の出力を調整することで、加速空洞本体1
の加速電圧を調整する。
【0041】以上のようにこの実施の形態2によれば、
加速空洞本体1に複数個取り付けられたピックアップア
ンテナ26,26bから、加速空洞本体1の電磁場を検
出して各空洞セル1a〜1dの変形補正量を算出し、各
空洞セル1a〜1dに取り付けられたチューナ24a〜
24dによりセル固定ステム25a〜25cを通して各
空洞セル1a〜1dに弾性変形力を付与する。
【0042】この結果、空洞セル1a〜1d間の加速電
圧分布が一様になるように電圧制御を行うことができる
ため、空洞セル1a〜1d毎の加速電界、共振周波数の
ばらつきを抑え、また空洞セル1a〜1d毎の変形量に
ばらつきを抑え加速空洞本体1内の局所的な歪みを小さ
くすることができる。
【0043】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3を図に基づいて説明する。尚、図中、図2、図3と
同一符号は同一または相当部分を示す。図4は本実施の
形態に係る加速空洞本体とそれを冷却、収納する液体ヘ
リウム槽及び加速空洞のチューニング概要図を示す。図
5は加速空洞の制御システム図を示す。図において、2
9a,29bはピックアップアンテナ26a,26bで
検出した電磁場信号より高次モード電圧値に検波する高
次モード電圧検出器(高次モード電圧検出手段)であ
る。
【0044】次に動作について説明する。ビーム加速運
転時には加速空洞内にビームによる電場が誘起され、ビ
ームの運転周波数である基本モード以外にも加速空洞内
で共振する高い周波数の高次モードが生じる。その高次
モードが例えばビームの運転周波数の整数倍に近い場
合、ビーム不安定性を起こす可能性があり、高次モード
カプラ10で高次モードの周波数の電磁波を取り出して
減衰させる必要がある。高次モードカプラ10は、あら
かじめ想定される高次モードを減衰できるよう、加速空
洞本体1の一端に取り付ける。
【0045】加速空洞本体1に複数個取り付けたピック
アップアンテナ26a,26bで、加速空洞本体1内の
電磁場信号を取り出す。ここで、ピックアップアンテナ
26a,26bは加速空洞本体1の両端に取り付けた場
合を示す。高次モード電圧検出器29a,29bは、ピ
ックアップアンテナ26a,26bから取り出した電磁
場信号から高次モードの電圧を検出する。検出された高
次モード電圧は変形量算出器28aに入力され、高次モ
ードの電場が高次モードカプラ側に強くなる方向に傾く
よう各空洞セル1a〜1dの変形量を算出する。そし
て、この算出したセル変形量は電磁場信号に変換されて
各空洞セル1a〜1dに取り付けられたチューナ24a
〜24dに送信され、チューナ24a〜24dによる磁
歪現象で空洞セル1a〜1dを変形させることで空洞の
共振周波数の調整、及び高次モードを高次モードカプラ
から効率的に取り出す制御が行われる。
【0046】一方、運転時には、液体ヘリウム槽圧力、
ビーム加速時のビームによる誘起電場などの補正のた
め、ビーム運転周波数で共振するように加速空洞本体1
をチューニングする必要があり、加速空洞本体1の全変
形量を決定する。そのため、加速空洞本体1に取り付け
られたピックアップアンテナ26a,26bから測定さ
れる空洞本体内の電磁場信号の位相と空洞入口のパワー
の位相との差を位相検出器21で検出し、その位相差と
オフセットである位相設定値23との偏差を減算器21
bで求めた後に、その偏差に基づいて全変形量算出器2
8bで全変形量を算出する。
【0047】算出された全変形量は、電磁場信号に変換
されて各空洞セル1a〜1dに取り付けられたチューナ
24a〜24dに送信され、磁場によりチューナ24a
〜24dの長さを変化させることで空洞を弾性変形さ
せ、空洞の共振周波数と各空洞セル1a,1b,1c,1
dの電場分布一様性の制御を行う。
【0048】また、電圧制御ループは従来と同様、加速
空洞本体1に取り付けられたピックアップアンテナ26
aから電磁場を測定し、基本モード電圧検出器27で電
圧信号に変換された後に、変換された電圧信号は減算器
27cにおいて加速電圧設定値22との偏差が求められ
る。そして、この偏差に基づいてパワーモデュレータ1
7の出力を調整することで、加速空洞本体1の加速電圧
を調整する。
【0049】以上のように本実施の形態によれば、加速
空洞本体1に複数個取り付けられたピックアップアンテ
ナ26a,26bから電磁場信号よりセルの高次モード
電場を検出して各セル1a〜1dの変形補正量を算出
し、この変形補正量に基づき各セル1a〜1d毎にチュ
ーナ24a〜24dで変形力を付与することにより、高
次モードの電場分布を変化させる。そして、加速空洞本
体1の一端に取り付けられた高次モードカプラ10によ
り多くのパワーを取り出せるよう調整することで、誘起
された高次モードを減衰しビームを安定に加速し、さら
には各空洞セル1a〜1d毎の変形のばらつきを抑え空
洞内の局所的な歪みを小さくする事ができる。
【0050】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4を図に基づいて説明する。尚、図中、図1と同一符
号は同一または相当部分を示す。図6は本実施の形態に
係る加速空洞本体とそれを冷却、収納する液体ヘリウム
槽及び加速空洞のチューニング概要図を示す。図におい
て、30a〜30dは加速空洞本体の各空洞セル1a〜
1dに分離されたセル分割型液体ヘリウム槽(以下、液
体ヘリウム槽と記載する)、31a〜31dは液体ヘリ
ウム槽30a〜30dへ供給する液体ヘリウムの流量を
調整する液体ヘリウム入口流量調整弁(液体ヘリウム入
口流量調整手段)、32a〜dは液体ヘリウム槽30a
〜30d内のヘリウムガス圧力を調整するヘリウムガス
出口圧力調整弁(ヘリウムガス出口圧力調整手段)、3
3は液体ヘリウム流量調整装置、34はヘリウムガス圧
力調整装置、35は加速空洞本体1を冷却するための液
体ヘリウム供給装置である。尚、液体ヘリウム流量調整
装置33、ヘリウムガス圧力調整装置34で槽内圧力制
御手段を構成する。
【0051】次に動作について説明する。各空洞セル1
a〜1dの位相調整が可能であるように液体ヘリウム槽
30をセル毎に分離して液体ヘリウム槽30a〜30d
とする。加速空洞本体1の内で例えば空洞セル1aを縮
小する方向に調整する必要がある場合、ヘリウムガス圧
力調整装置34で空洞セル1aの液体ヘリウム槽30a
のヘリウムガス出口圧力調整弁32aを絞り、かつ液体
ヘリウム流量調整装置33で液体ヘリウム入口流量調整
弁31aを開く方向に制御することで、液体ヘリウム槽
30a内の圧力を上昇させ、空洞セル1aを圧縮方向に
変形させる。
【0052】逆に、空洞セル1aを伸張する方向に調整
する必要がある場合、ヘリウムガス圧力調整装置34で
ヘリウムガス出口圧力調整弁32aを開き、かつ液体ヘ
リウム流量調整装置33で液体ヘリウム入口流量調整弁
31aを開く方向に制御することにより、液体ヘリウム
槽30a内の圧力を減少させ、空洞セル1aの圧縮力を
緩和させ、空洞セル1aを伸長する方向に変形させる。
この空洞セル1aの変形により加速空洞本体の空洞セル
1aの位相調整が可能である。
【0053】以上のように、本実施の形態によれば、加
速空洞の周波数制御をヘリウムガス出口圧力調整弁32
a〜32dと液体ヘリウム入口流量調整弁31a〜31
dの操作によりヘリウム槽30a〜30dの内圧力変化
を制御することできるため、各空洞セル1a〜1d毎の
チューナを省略でき、システム構成が簡略化できると共
に、位相制御方法を簡略化できる。また、ヘリウム槽3
0a〜30dの内圧力変化を制御することで液体ヘリウ
ム液面制御を兼ねることが可能であり、制御機構を減ら
すことができる。さらに、各空洞セル毎で圧力制御を行
うことでセル変形量のばらつきを抑制して空洞セルの局
所的な歪みを小さくする事ができる。
【0054】尚、液体ヘリウム流量調整装置33および
ヘリウムガス圧力調整装置34の制御システムは実施の
形態1〜3における制御システムと同様である。制御シ
ステム(図示せず)は、各空洞セル1a〜1d毎の収
縮、伸長に応じて液体ヘリウム入口流量調整弁31a〜
31d、ヘリウムガス出口圧力調整弁32a〜32dに
対する開閉制御指令を液体ヘリウム流量調整装置33お
よびヘリウムガス圧力調整装置34に出力し、各調整弁
31a〜31d、32a〜32dに弁調整用の操作信号
を出力させる。
【0055】実施の形態5.以下この発明の実施の形態
5を図について説明する。図7は加速空洞本体1をパル
ス運転を行う際の加速空洞の制御システム図を示す。図
において、40は空洞位相制御を行う場合のチューナ9
に対するフィードフォアードデータである。
【0056】次に動作について説明する。加速空洞本体
1をビームパルス運転を行う場合、ビームにより空洞内
に電磁場がパルス的に誘起されてビームを有効に加速す
る事が難しく、ビーム損失を生じ、またパルスに同期し
反射パワー、入力パワーが大きくなる。このような不具
合を無くすため、パルスに同期してmsecレベルの速
い応答速度で位相補正を行う必要がある。そこで、ビー
ムパルス運転に応答したチューナ駆動量をフィードフォ
アードデータ40として準備し、チューナ駆動トリガ信
号に同期して所定量のチューナ駆動量をチューナ駆動装
置9aに出力し、加速空洞本体1の共振周波数を調整し
て加速空洞内の電磁場の位相制御を行う。
【0057】電圧制御ループは従来と同様、空洞に取り
付けられたピックアップアンテナ14で電場を測定し、
モード電圧検出器27で電圧信号に変換された後に、変
換された電圧信号と加速電圧設定値22との偏差が減算
器27dにおいて求められる。そして、この偏差に基づ
いてパワーモデュレータ17の出力を調整することで、
加速空洞本体1の加速電圧を調整する。
【0058】以上のように本実施の形態によれば、チュ
ーナ駆動のプログラム制御を行うことで、ビームのパル
ス運転においてもビームを効率的に損失なく加速するこ
とができる。
【0059】実施の形態6.以下、この発明の実施の形
態6を図について説明する。図8はパルス運転時の加速
空洞の制御システム図を示す。図において41はフィー
ドフォアードデータ40の設定値を補正する学習制御装
置である。
【0060】次に動作について説明する。本実施の形態
は、実施の形態5に位相制御の補正を学習制御する機能
を追加する。RF入力カプラ8を通して加速空洞本体1
にパルスにパワーを注入した場合に、RF入力カプラ8
と加速空洞本体1との結合度が変わりインピーダンスが
変わることで反射パワーが生じることを見越し、チュー
ナに予め駆動量を嵩上げしたチューナ駆動量をフィード
フォワードデータとしてチューナ駆動装置9aに予め設
定しておく。
【0061】この状態でパルスによるパワー注入と同時
にパルスをチューナ駆動トリガとしてチューナ駆動装置
9aをフィードフォワードデータに従って稼働させて、
チューナ9により加速空洞本体1の共振周波数を調整す
ることで加速空洞本体1のインピーダンス変化をキャン
セルして反射パワーを少なくする。
【0062】しかしながら、設定されたフィードフォワ
ードデータ40が反射パワーを減少させる理想的なフィ
ードフォワードデータより外れた場合に、加速空洞本体
1からの反射パワーに起因して空洞内電磁場の位相と空
洞入口入力波位相との間に位相偏差が現れる。そこで、
位相偏差に基づいてフィードフォワードデータの補正量
を算出し、この補正量に従ってフィードフォワードデー
タを理想的なフィードフォワードデータ41cに修正す
る。
【0063】この時、先ず学習制御装置41は、位相検
出器(位相偏差検出手段)21より位相偏差信号を入力
したならば位相偏差に基づき演算器41aでデータ補正
量を演算し、このデータ補正量を予め設定されたフィー
ドフォアードデータ40に加算器41bにおいて加算し
修正後のフィードフォアードデータ41cを生成する。
【0064】この修正後のフィードフォアードデータ4
1cは、フィードフォアードデータとしてチューナ駆動
トリガ信号に同期してチューナ駆動装置9aに出力す
る。フィードフォアードデータ41cは、次のパルス入
力までのフィードフォアードデータ40とすることで、
チューナ駆動の学習を重ねる。
【0065】電圧制御ループは従来と同様、空洞に取り
付けられたピックアップアンテナ14で電場を測定し、
モード電圧検出器27で電圧信号に変換された後に、変
換された電圧信号と加速電圧設定値22との偏差が減算
器27dにおいて求められる。そして、この偏差に基づ
いてパワーモデュレータ17の出力を調整することで、
加速空洞本体1の加速電圧を調整する。
【0066】以上のように本実施の形態によれば、チュ
ーナ駆動の学習制御を行うことで、ビームのパルス運転
においてビームを効率的に損失なく加速することができ
る。さらに、反射パワー、入力パワーを小さくでき、電
源の容量、負荷を小さくできる。
【0067】実施の形態7.上記実施の形態6は、フィ
ードフォアードデータ40を補正量で修正して理想的な
フィードフォアードデータ40cをビームパルス運転毎
に得るようにしたが、本実施の形態は空洞内電磁場の位
相と空洞入口入力波位相との間に位相偏差が現れたなら
ば加速空洞本体1に対するRF入力カプラの結合度を調
整してRF入力カプラと加速空洞本体1インピーダンス
マッチングをとる。
【0068】以下、この発明の実施の形態7を図につい
て説明する。図9はパルス運転時の加速空洞の制御シス
テム図を示す。図において、43は加速空洞本体1に対
して結合度を変化できる可動型RF入力カプラ、43a
は可動型RF入力カプラ43を駆動するための例えばス
テッピングモータからなるカプラ駆動装置、42はカプ
ラ駆動量換算器であり、このカプラ駆動量換算器42は
空洞内電磁場の位相と加速空洞入口の入力波位相との間
の位相偏差に応じて可動型RF入力カプラ43の結合度
を算出し、この結合度に基づくカプラ駆動量信号をカプ
ラ駆動装置43aに出力する。尚、カプラ駆動量換算器
42、カプラ駆動装置43aより結合度調整手段を構成
する。
【0069】次に動作について説明する。本実施の形態
は、実施の形態5におけるフィードフォアードデータ4
0による位相制御の補正を可動型RF入力カプラ43の
加速空洞本体1に対する結合度を調整することで行うこ
とに対応する。
【0070】設定されたフィードフォワードデータ40
が反射パワーを減少させる理想的なフィードフォワード
データより外れた場合に、加速空洞本体1のインピーダ
ンスが変化して可動型RF入力カプラ43とのインピー
ダンスマッチングがとれず、空洞内電磁場の位相と空洞
入口入力波位相との間に位相偏差が現れ、加速空洞本体
1からの反射パワーが大きくなる。
【0071】この時、カプラ駆動量換算器42は、位相
検出器21で検出された位相偏差をを入力すると、位相
偏差に基づき可動型RF入力カプラ43の結合度βを以
下の式より算出し、この結合度に基づくカプラ駆動量信
号をカプラ駆動装置43aに出力する。
【0072】 tanψ=−iR sinφ/{Vc(1+β)} Vc=Vg+Vb Vg=Vgrcosψ Vb=iRcosψ/(1+β) ψ:ディチューン角 i:ビーム電流 R:加速空洞本体内のシャント抵抗 Vc:加速空洞にかかる電圧 β:RF入力カプラの結合度
【0073】カプラ駆動装置43aは入力された駆動量
に応じて加速空洞本体1に対する可動型RF入力カプラ
43の結合量を調整してインピーダンスマッチングと取
り、加速空洞本体1からの反射パワーを低減させる。
【0074】電圧制御ループは従来と同様、空洞に取り
付けられたピックアップアンテナ14から電磁場を測定
し、モード電圧検出器27で電圧信号に変換された後
に、変換された電圧信号は減算器27dにおいて加速電
圧設定値22との偏差が求められる。そして、この偏差
に基づいてパワーモデュレータ17の出力を調整するこ
とで、加速空洞本体1の加速電圧を調整する。
【0075】以上のように本実施の形態によれば、チュ
ーナ9による位相フィードフォワード制御の補正を可動
型RF入力カプラ44の結合を調整することで、ビーム
のパルス運転においてビームを効率的に損失なく加速す
ることができる。また、反射パワー、入力パワーを小さ
くできるため、電源の容量、負荷を小さくできる。更
に、より高いビーム電流値でのパルス運転にも対応可能
となる。
【0076】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、複数の空洞セ
ルを連結して構成した多連型超伝導加速空洞と、この多
連型超伝導加速空洞における各空洞セルに弾性変形力を
付与する各空洞セル毎の変形力付与手段とを備え、前記
各変形力付与手段により当該空洞セルに弾性変形力を付
与して空洞位相制御を行うことで、セル毎の加速電圧、
共振周波数のばらつきを抑え、空洞内の局所的な歪みを
小さくすることができるという効果がある。
【0077】請求項2の発明によれば、多連型超伝導加
速空洞内の電磁場信号を検出する信号検出手段と、この
検出された電磁場信号より前記多連型超伝導加速空洞の
運転周波数である基本モードの電場を検出する基本モー
ド電圧検出手段と、検出された基本モードの電場に基づ
いて前記各変形力付与手段毎の変形量を演算する変形量
演算手段とを備え、各変形力付与手段は演算された変形
量に従って当該空洞セルに弾性変形力を付与して空洞位
相制御を行うことで、セル毎の加速電圧、共振周波数の
ばらつきを抑え、空洞内の局所的な歪みを小さくするこ
とができるという効果がある。
【0078】請求項3の発明によれば、多連型超伝導加
速空洞内の電磁場信号を検出する信号検出手段と、この
検出された電磁場信号より高次モードの電場を検出する
高次モード電圧検出手段と、検出された高次モードの電
場に基づいて前記各変形力付与手段毎の変形量を演算す
る変形量演算手段とを備え、前記各変形力付与手段は演
算された変形量に従って当該空洞セルに弾性変形力を付
与して空洞位相制御を行い前記高次モードを誘起するこ
とで、誘起された高次モードを減衰しビームを安定に加
速し、さらにはセル毎の変形のばらつきを抑え空洞内の
局所的な歪みを小さくすることができるという効果があ
る。
【0079】請求項4の発明によれば、多連型超伝導加
速空洞内の電場位相を検出する第1の位相検出手段と、
前記多連型超伝導加速空洞に注入されるパワーの位相を
検出する第2の位相検出手段と、これら各位相検出手段
で検出された位相間の偏差を検出する位相偏差検出手段
と、検出された位相間の偏差に基づいて複数の空洞セル
全体に対する変形量を演算する全変形量演算手段とを備
え、前記各変形力付与手段は演算された全変形量に従っ
て空洞セルに弾性変形力を付与して空洞位相制御を行う
ことで、セル毎の変形のばらつきを抑え空洞内の局所的
な歪みを小さくすることができるという効果がある。
【0080】請求項5の発明によれば、複数の空洞セル
を連続して連結した多連型超伝導加速空洞と、前記各空
洞セル毎に分離して設けられたヘリウム槽に備えられた
ヘリウムガス出口圧力調整手段及び液体ヘリウム入口流
量調整手段と、前記各ヘリウム槽毎のヘリウムガス出口
圧力調整手段及び液体ヘリウム入口流量調整手段を制御
してヘリウム槽内圧力を変化させる槽内圧力制御手段と
を備え、前記各ヘリウム槽内の圧力変化により各セル毎
に弾性変形を生じさせ空洞位相制御を行うことで、制御
機構を減らすことができると共に、液体ヘリウム液面制
御を兼ねることが可能であり、さらに、各セルに圧力制
御を行うことでセル変形量のばらつきを抑えることで、
空洞の局所的な歪みを小さくすることができるという効
果がある。
【0081】請求項6の発明によれば、ビームパルス運
転を行う超伝導加速空洞と、ビームパルス運転に応答し
て前記超伝導加速空洞の空洞セルに付与する弾性変形力
を予め設定した変形力付与手段とを備え、前記超伝導加
速空洞のビームパルス運転開始時に前記予め設定した弾
性変形力を空洞セルに付与することで、ビームのパルス
運転においてビームローディングの影響を小さく抑えビ
ームを効率的に損失なく加速することができるという効
果がある。
【0082】請求項7の発明によれば、ビームパルス運
転を行う超伝導加速空洞と、ビームパルス運転に応答し
て前記超伝導加速空洞の空洞セルに付与する弾性変形力
を予め設定した変形力付与手段と、超伝導加速空洞内の
電場位相を検出する第1の位相検出手段と、前記超伝導
加速空洞に注入されるパワーの位相を検出する第2の位
相検出手段と、これら各位相検出手段で検出された位相
間の偏差を検出する位相偏差検出手段と、検出された位
相間の偏差に基づいて前記変形力付与手段に予め設定し
た弾性変形力を修正する修正手段とを備えたことで、ビ
ームのパルス運転においてビームを効率的に損失なく加
速することができる。さらに、反射パワー、入力パワー
を小さくでき、電源の容量、負荷を小さくできるという
効果がある。
【0083】請求項8の発明によれば、超伝導加速空洞
内の電場位相を検出する第1の位相検出手段と、前記超
伝導加速空洞に注入されるパワーの位相を検出する第2
の位相検出手段と、これら各位相検出手段で検出された
位相間の偏差を検出する位相偏差検出手段と、検出され
た位相間の偏差に基づいて前記超伝導加速空洞に対して
パワーを注入する高周波カプラの結合度を調整する結合
度調整手段とを備えたので、ビームのパルス運転におい
てビームローディングの影響を小さく抑えビームを効率
的に損失なく加速することができ、さらに、反射パワ
ー、入力パワーを小さくでき、電源の容量、負荷を小さ
くできる。また、より高いビーム電流値でのパルス運転
にも対応可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による多連型超伝導
加速空洞とそれを冷却、収納する液体ヘリウム槽及び加
速空洞のチューニング概要図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による多連型超伝導
加速空洞とそれを冷却、収納する液体ヘリウム槽及び超
伝導加速空洞のチューニング概要図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による超伝導加速空
洞の制御システム図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による多連型超伝導
加速空洞とそれを冷却、収納する液体ヘリウム槽及び加
速空洞のチューニング概要図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による超伝導加速空
洞の制御システム図である。
【図6】 この発明の実施の形態4による多連型超伝導
加速空洞とそれを冷却、収納する液体ヘリウム槽及び空
洞各セルのチューニング概要図である。
【図7】 この発明の実施の形態5によるパルス運転時
の超伝導加速空洞の制御システム図である。
【図8】 この発明の実施の形態6によるパルス運転時
の超伝導加速空洞の制御システム図である。
【図9】 この発明の実施の形態7によるパルス運転時
の超伝導加速空洞の制御システム図である。
【図10】 従来の超伝導加速空洞クライオスタットの
断面図である。
【図11】 従来の超伝導加速空洞の制御システム図で
ある。
【符号の説明】
1 超伝導加速空洞本体、2 液体ヘリウム槽、8 R
F入力カプラ、14,26a,26b ピックアップア
ンテナ、21 位相検出器、22 加速電圧設定値、2
3 位相設定値、24a〜24d チューナ、27a,
27b 基本モードの電圧検出器、28 変形補正量演
算器、28a 変形量算出器、28b全変形量算出器、
29a,29b 高次モードの電圧検出器、30a〜3
0dセル分割型液体ヘリウム槽、31a〜31d 流量
調節弁、32a〜32d 圧力調整弁、33 液体ヘリ
ウム流量調整装置、34 ヘリウムガス圧力調整装置、
40 位相フィードフォワードデータ、41 学習制御
装置、42 カプラ駆動量換算器、43 カプラ駆動装
置、44 可動型RF入力カプラ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の空洞セルを連結して構成した多連
    型超伝導加速空洞と、この多連型超伝導加速空洞におけ
    る各空洞セルに弾性変形力を付与する各空洞セル毎の変
    形力付与手段とを備え、前記各変形力付与手段により当
    該空洞セルに弾性変形力を付与して空洞位相制御を行う
    ことを特徴とする超伝導加速空洞制御システム。
  2. 【請求項2】 多連型超伝導加速空洞内の電磁場信号を
    検出する信号検出手段と、この検出された電磁場信号よ
    り前記多連型超伝導加速空洞の運転周波数である基本モ
    ードの電場を検出する基本モード電圧検出手段と、検出
    された基本モードの電場に基づいて前記各変形力付与手
    段毎の変形量を演算する変形量演算手段とを備え、前記
    各変形力付与手段は演算された変形量に従って当該空洞
    セルに弾性変形力を付与して空洞位相制御を行うことを
    特徴とする請求項1に記載の超伝導加速空洞制御システ
    ム。
  3. 【請求項3】 多連型超伝導加速空洞内の電磁場信号を
    検出する信号検出手段と、この検出された電磁場信号よ
    り高次モードの電場を検出する高次モード電圧検出手段
    と、検出された高次モードの電場に基づいて前記各変形
    力付与手段毎の変形量を演算する変形量演算手段とを備
    え、前記各変形力付与手段は演算された変形量に従って
    当該空洞セルに弾性変形力を付与して空洞位相制御を行
    い前記高次モードを取り出すことを特徴とする請求項1
    または2に記載の超伝導加速空洞制御システム。
  4. 【請求項4】 多連型超伝導加速空洞内の電場位相を検
    出する第1の位相検出手段と、前記多連型超伝導加速空
    洞に注入されるパワーの位相を検出する第2の位相検出
    手段と、これら各位相検出手段で検出された位相間の偏
    差を検出する位相偏差検出手段と、検出された位相間の
    偏差に基づいて複数の空洞セル全体に対する変形量を演
    算する全変形量演算手段とを備え、前記各変形力付与手
    段は演算された全変形量に従って空洞セルに弾性変形力
    を付与して空洞位相制御を行うことを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載の超伝導加速空洞制御シス
    テム。
  5. 【請求項5】 複数の空洞セルを連続して連結した多連
    型超伝導加速空洞と、前記各空洞セル毎に分離して設け
    られたヘリウム槽に備えられたヘリウムガス出口圧力調
    整手段及び液体ヘリウム入口流量調整手段と、前記各ヘ
    リウム槽毎のヘリウムガス出口圧力調整手段及び液体ヘ
    リウム入口流量調整手段を制御してヘリウム槽内の圧力
    を変化させる槽内圧力制御手段とを備え、前記各ヘリウ
    ム槽内圧力変化により各セル毎に弾性変形を生じさせ空
    洞位相制御を行う超伝導加速空洞制御システム。
  6. 【請求項6】 ビームパルス運転を行う超伝導加速空洞
    と、ビームパルス運転に応答して前記超伝導加速空洞の
    空洞セルに付与する弾性変形力を予め設定した変形力付
    与手段とを備え、前記超伝導加速空洞のビームパルス運
    転開始時に前記予め設定した弾性変形力を空洞セルに付
    与することを特徴とする超伝導加速空洞制御システム。
  7. 【請求項7】 ビームパルス運転を行う超伝導加速空洞
    と、ビームパルス運転に応答して前記超伝導加速空洞の
    空洞セルに付与する弾性変形力を予め設定した変形力付
    与手段と、超伝導加速空洞内の電場位相を検出する第1
    の位相検出手段と、前記超伝導加速空洞に注入されるパ
    ワーの位相を検出する第2の位相検出手段と、これら各
    位相検出手段で検出された位相間の偏差を検出する位相
    偏差検出手段と、検出された位相間の偏差に基づいて前
    記変形力付与手段に予め設定した弾性変形力を修正する
    修正手段とを備えたことを特徴とする請求項6に記載の
    超伝導加速空洞制御システム。
  8. 【請求項8】 超伝導加速空洞内の電場位相を検出する
    第1の位相検出手段と、前記超伝導加速空洞に注入され
    るパワーの位相を検出する第2の位相検出手段と、これ
    ら各位相検出手段で検出された位相間の偏差を検出する
    位相偏差検出手段と、検出された位相間の偏差に基づい
    て前記超伝導加速空洞に対してパワーを注入する高周波
    カプラの結合度を調整する結合度調整手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項6に記載の超伝導加速空洞制御シ
    ステム。
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