JPH1166315A - カード認証システム - Google Patents
カード認証システムInfo
- Publication number
- JPH1166315A JPH1166315A JP9243348A JP24334897A JPH1166315A JP H1166315 A JPH1166315 A JP H1166315A JP 9243348 A JP9243348 A JP 9243348A JP 24334897 A JP24334897 A JP 24334897A JP H1166315 A JPH1166315 A JP H1166315A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- card
- pixel
- zero
- pixels
- video signal
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Collating Specific Patterns (AREA)
- Image Input (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】読取りデータから認証のための輪郭部分に対応
して特徴データを抽出する際に、データ処理量が低減で
き、かつ、高速に特徴抽出することができるカード認証
システムを提供することにある。 【解決手段】カードに貼付され、あるいは刻まれた個人
を識別するための写真、サイン文字、実印影などのその
個人を識別する可視情報を1画面n×m画素の映像情報
として読取り、この読取った1画面の各画素対応に、少
なくとも3×4画素配列の中央部の隣接2画素における
前の画素の映像信号のレベルとこの前の画素の周辺の画
素の映像信号のレベルと、そして後の画素の映像信号の
レベルとこの後の画素の周辺の画素の映像信号のレベル
とを、それぞれ2次微分値を求める関係式か、この関係
式を含む関係式において求める値LがL<0かあるいは
L>0を得る関係で比較する第1、第2の比較手段を設
けて、それぞれの比較結果が逆になったときに、ゼロク
ロス点の検出を行うようにしているので、簡単な演算処
理によりゼロクロス検出ができる。
して特徴データを抽出する際に、データ処理量が低減で
き、かつ、高速に特徴抽出することができるカード認証
システムを提供することにある。 【解決手段】カードに貼付され、あるいは刻まれた個人
を識別するための写真、サイン文字、実印影などのその
個人を識別する可視情報を1画面n×m画素の映像情報
として読取り、この読取った1画面の各画素対応に、少
なくとも3×4画素配列の中央部の隣接2画素における
前の画素の映像信号のレベルとこの前の画素の周辺の画
素の映像信号のレベルと、そして後の画素の映像信号の
レベルとこの後の画素の周辺の画素の映像信号のレベル
とを、それぞれ2次微分値を求める関係式か、この関係
式を含む関係式において求める値LがL<0かあるいは
L>0を得る関係で比較する第1、第2の比較手段を設
けて、それぞれの比較結果が逆になったときに、ゼロク
ロス点の検出を行うようにしているので、簡単な演算処
理によりゼロクロス検出ができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カード認証シス
テムに関し、詳しくは、個人を識別するための写真、サ
イン文字、実印影などのその個人を識別する可視情報を
表面に有するICカードから映像情報(イメージデー
タ)として可視情報を読取り、この読取り映像情報から
認証のために輪郭部分に対応する特徴データを抽出する
際に、データ処理量が低減でき、かつ、高速に特徴デー
タの抽出ができるようなカード認証システムに関する。
テムに関し、詳しくは、個人を識別するための写真、サ
イン文字、実印影などのその個人を識別する可視情報を
表面に有するICカードから映像情報(イメージデー
タ)として可視情報を読取り、この読取り映像情報から
認証のために輪郭部分に対応する特徴データを抽出する
際に、データ処理量が低減でき、かつ、高速に特徴デー
タの抽出ができるようなカード認証システムに関する。
【0002】
【従来の技術】カード認証の下に、クレジットカード等
を用いての商取引やキャッシュカードを用いての銀行預
金の引き出しなどが行われ、あるいはインターネットで
の電子商取引が行われ、それらのカードとしてICカー
ドが使用されつつある。この種のカードにおいて問題と
なるのが偽造や不正使用である。このようなことを防止
するために、従来、個人の特徴データとして、ICカー
ドのメモリに指紋や声紋を記録して照合するICカード
認証システムが知られている。その1つとして、カード
使用者の指紋等をスキャナで走査して読取り、得られた
指紋イメージとICカードから送出された指紋データと
照合する技術が、例えば、特開昭61−153796号
や特開昭61−276081号等に記述され、公知にな
っている。そして、このような処理をすることで、暗証
番号の照合よりも、より高いセキュリティでカード認証
を行っている。
を用いての商取引やキャッシュカードを用いての銀行預
金の引き出しなどが行われ、あるいはインターネットで
の電子商取引が行われ、それらのカードとしてICカー
ドが使用されつつある。この種のカードにおいて問題と
なるのが偽造や不正使用である。このようなことを防止
するために、従来、個人の特徴データとして、ICカー
ドのメモリに指紋や声紋を記録して照合するICカード
認証システムが知られている。その1つとして、カード
使用者の指紋等をスキャナで走査して読取り、得られた
指紋イメージとICカードから送出された指紋データと
照合する技術が、例えば、特開昭61−153796号
や特開昭61−276081号等に記述され、公知にな
っている。そして、このような処理をすることで、暗証
番号の照合よりも、より高いセキュリティでカード認証
を行っている。
【0003】また、カードの表面にホログラムを用いた
映像を形成したり、特殊に印刷を施したカードなども提
案されている。例えば、特開平4−338593号に開
示されるものでは、身分証明書等において感熱転写方式
により画像が形成されるような凹凸を持つ透明な保護層
を画像形成面に設ける技術もある。また、特開平3−4
3883号には、カードから画像データを取得して画像
変換して照合することでカード認証をして、カード偽
造、不正使用に対するセキュリティの確保をしている。
映像を形成したり、特殊に印刷を施したカードなども提
案されている。例えば、特開平4−338593号に開
示されるものでは、身分証明書等において感熱転写方式
により画像が形成されるような凹凸を持つ透明な保護層
を画像形成面に設ける技術もある。また、特開平3−4
3883号には、カードから画像データを取得して画像
変換して照合することでカード認証をして、カード偽
造、不正使用に対するセキュリティの確保をしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近では、所有者の顔
写真や署名等をカード上に表示したカードとそのシステ
ムにより不正使用を防ぐ各種技術が提案され、これが従
来よりも偽造防止性に優れる可能性があるとして注目さ
れている。しかしながら、前記の従来の技術では、顔写
真や署名といった目視確認用領域に位置する画像に対応
する情報を用いて、カード照合を行うカード照合処理シ
ステムを構築するのが難しいという問題がある。その理
由としては、目視確認用領域に位置する画像情報に対し
て、何らかの変換を行い、照合コードを算出する場合、
適当な変換の設定が難しいからである。つまり、変換の
ための演算処理は、処理時間の観点からは簡易な演算が
望ましいが、簡易すぎては機密性の保持の点で問題とな
る。一方、画像情報をそのまま用いると、データ量が多
くなる上に、映像情報がいつも固定した一定の条件で採
取できるとは限らないので、基準データとの比較検出が
難しい。
写真や署名等をカード上に表示したカードとそのシステ
ムにより不正使用を防ぐ各種技術が提案され、これが従
来よりも偽造防止性に優れる可能性があるとして注目さ
れている。しかしながら、前記の従来の技術では、顔写
真や署名といった目視確認用領域に位置する画像に対応
する情報を用いて、カード照合を行うカード照合処理シ
ステムを構築するのが難しいという問題がある。その理
由としては、目視確認用領域に位置する画像情報に対し
て、何らかの変換を行い、照合コードを算出する場合、
適当な変換の設定が難しいからである。つまり、変換の
ための演算処理は、処理時間の観点からは簡易な演算が
望ましいが、簡易すぎては機密性の保持の点で問題とな
る。一方、画像情報をそのまま用いると、データ量が多
くなる上に、映像情報がいつも固定した一定の条件で採
取できるとは限らないので、基準データとの比較検出が
難しい。
【0005】そこで、輪郭データを特徴データとして抽
出することが考えられる。その一般的なものとして映像
データの2次微分値のゼロクロス点に対応してそこを輪
郭データとして強調する輪郭強調処理がある。あるい
は、ゼロクロス点の検出そのものをデータとし、これを
特徴データとする。しかし、この種の処理は、演算のた
めに設けなければならない配列のデータ容量が大きく、
演算処理に時間がかかる欠点がある。特に、採取映像に
おけるエッジの位置(輪郭)は、画像データをフィルタ
処理した2次微分値が“0”になったときだけゼロクロ
ス点として検出すると次のような問題がある。
出することが考えられる。その一般的なものとして映像
データの2次微分値のゼロクロス点に対応してそこを輪
郭データとして強調する輪郭強調処理がある。あるい
は、ゼロクロス点の検出そのものをデータとし、これを
特徴データとする。しかし、この種の処理は、演算のた
めに設けなければならない配列のデータ容量が大きく、
演算処理に時間がかかる欠点がある。特に、採取映像に
おけるエッジの位置(輪郭)は、画像データをフィルタ
処理した2次微分値が“0”になったときだけゼロクロ
ス点として検出すると次のような問題がある。
【0006】例えば、画像のエッジ部分を検出するもの
として、ラプラシアン・フィルタの出力に応じてゼロク
ロス点の位置を輪郭として、これを特徴データとして用
いようとする場合には、ラプラシアン・フィルタ演算処
理において出力がオーバーフローしないように、原画像
データの各画素の量子化ビット数に応じて、各処理デー
タに対して大きな桁数の配列を用意しておく必要があ
る。そのために、演算用の配列容量が大きくなってしま
う。その分、演算処理の負荷も大きくなる。この発明の
目的は、このような従来技術の問題点を解決するもので
あって、読取り映像情報から認証のために輪郭部分に対
応する特徴データを抽出する際に、データ処理量が低減
でき、かつ、高速に特徴データの抽出ができるカード認
証システムを提供することにある。
として、ラプラシアン・フィルタの出力に応じてゼロク
ロス点の位置を輪郭として、これを特徴データとして用
いようとする場合には、ラプラシアン・フィルタ演算処
理において出力がオーバーフローしないように、原画像
データの各画素の量子化ビット数に応じて、各処理デー
タに対して大きな桁数の配列を用意しておく必要があ
る。そのために、演算用の配列容量が大きくなってしま
う。その分、演算処理の負荷も大きくなる。この発明の
目的は、このような従来技術の問題点を解決するもので
あって、読取り映像情報から認証のために輪郭部分に対
応する特徴データを抽出する際に、データ処理量が低減
でき、かつ、高速に特徴データの抽出ができるカード認
証システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためのこの発明のカード認証システムの特徴は、個人
を識別するための写真、サイン文字、実印影などのその
個人を識別する可視情報の領域を表面に有するカード
と、1画面をn×m(n、mは、それぞれ4以上の整
数)の画素に展開した1画面の各画素対応に映像信号を
有する映像情報として可視情報を読取る読取装置と、1
画面分の前記映像信号か、あるいは1画面の少なくとも
3×4画素配列の隣接画素の映像信号を読取装置からの
出力に応じて順次記憶することで結果として1画面分の
映像信号をデジタル値として記憶するメモリと、このメ
モリから読出された前記少なくとも3×4画素配列の中
央部の2画素における前の画素の映像信号レベルとこの
前の画素の周辺の画素の映像信号レベルとを2次微分値
を求める関係式か、この関係式を含む関係式において求
める値LがL<0かあるいはL>0を得る関係で比較す
る第1の比較手段と、メモリから読出された2画素の後
の画素の映像信号レベルとこの後の画素の周辺の画素の
映像信号レベルとを関係式において求める値LがL<0
かあるいはL>0を得る関係で比較する第2の比較手段
と、第1の比較手段と第2の比較手段の比較結果におい
て一方がL<0で他方がL>0のときにゼロクロス点と
判定するゼロクロス判定手段とを備えていて、ゼロクロ
ス点に対応して映像情報についての特徴データを生成
し、この特徴データに基づいてカードの認証を行うもの
である。
るためのこの発明のカード認証システムの特徴は、個人
を識別するための写真、サイン文字、実印影などのその
個人を識別する可視情報の領域を表面に有するカード
と、1画面をn×m(n、mは、それぞれ4以上の整
数)の画素に展開した1画面の各画素対応に映像信号を
有する映像情報として可視情報を読取る読取装置と、1
画面分の前記映像信号か、あるいは1画面の少なくとも
3×4画素配列の隣接画素の映像信号を読取装置からの
出力に応じて順次記憶することで結果として1画面分の
映像信号をデジタル値として記憶するメモリと、このメ
モリから読出された前記少なくとも3×4画素配列の中
央部の2画素における前の画素の映像信号レベルとこの
前の画素の周辺の画素の映像信号レベルとを2次微分値
を求める関係式か、この関係式を含む関係式において求
める値LがL<0かあるいはL>0を得る関係で比較す
る第1の比較手段と、メモリから読出された2画素の後
の画素の映像信号レベルとこの後の画素の周辺の画素の
映像信号レベルとを関係式において求める値LがL<0
かあるいはL>0を得る関係で比較する第2の比較手段
と、第1の比較手段と第2の比較手段の比較結果におい
て一方がL<0で他方がL>0のときにゼロクロス点と
判定するゼロクロス判定手段とを備えていて、ゼロクロ
ス点に対応して映像情報についての特徴データを生成
し、この特徴データに基づいてカードの認証を行うもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】このように、カードに貼付され、
あるいは刻まれた個人を識別するための写真、サイン文
字、実印影などのその個人を識別する可視情報を1画面
n×m画素の映像情報として読取り、この読取った1画
面の各画素対応に、少なくとも3×4画素配列の中央部
の隣接2画素における前の画素の映像信号のレベルとこ
の前の画素の周辺の画素の映像信号のレベルと、そして
後の画素の映像信号のレベルとこの後の画素の周辺の画
素の映像信号のレベルとを、それぞれ2次微分値を求め
る関係式か、この関係式を含む関係式において求める値
LがL<0かあるいはL>0を得る関係で比較する第
1、第2の比較手段を設けて、それぞれの比較結果が逆
になったときに、ゼロクロス点の検出を行うようにして
いるので、処理対象となる画素配列が3×4程度か、こ
れの近傍で済み、かつ、同時に2画素の関係においてゼ
ロクロス検出できるので、ゼロクロス検出が簡単な演算
処理により可能になる。しかも、このゼロクロス検出に
応じて特徴データを生成するようにしているので、読取
映像情報から認証のための特徴データを得る処理が簡単
となり、各処理データに対して大きな桁数を用意する必
要がなく、演算用の配列容量も少なくて済む。特徴デー
タ生成の演算処理も短時間にできる。
あるいは刻まれた個人を識別するための写真、サイン文
字、実印影などのその個人を識別する可視情報を1画面
n×m画素の映像情報として読取り、この読取った1画
面の各画素対応に、少なくとも3×4画素配列の中央部
の隣接2画素における前の画素の映像信号のレベルとこ
の前の画素の周辺の画素の映像信号のレベルと、そして
後の画素の映像信号のレベルとこの後の画素の周辺の画
素の映像信号のレベルとを、それぞれ2次微分値を求め
る関係式か、この関係式を含む関係式において求める値
LがL<0かあるいはL>0を得る関係で比較する第
1、第2の比較手段を設けて、それぞれの比較結果が逆
になったときに、ゼロクロス点の検出を行うようにして
いるので、処理対象となる画素配列が3×4程度か、こ
れの近傍で済み、かつ、同時に2画素の関係においてゼ
ロクロス検出できるので、ゼロクロス検出が簡単な演算
処理により可能になる。しかも、このゼロクロス検出に
応じて特徴データを生成するようにしているので、読取
映像情報から認証のための特徴データを得る処理が簡単
となり、各処理データに対して大きな桁数を用意する必
要がなく、演算用の配列容量も少なくて済む。特徴デー
タ生成の演算処理も短時間にできる。
【0009】
【実施例】図1は、この発明のカード認証システムを適
用したICカード認証システムの一実施例を示すブロッ
ク図、図2は、ICカードに貼付された映像の分割の仕
方の説明図、図3は、ゼロクロス検出で参照される画素
配列の説明図、図4は、ラプラシアンフィルタの処理関
数に基づく不等式を利用したゼロクロス検出の機能ブロ
ック図、図5は、輪郭強調処理の処理関数に基づく不等
式を利用したゼロクロス検出の機能ブロック図、図6
(a)は、ラプラシアンフィルタの微分マスクの説明
図、図6(b)は、輪郭強調フィルタのマスクの説明
図、図7は、特徴データ抽出処理のフローチャートであ
る。図1において、1は、ICカードであって、その表
面には写真8が貼付されている。写真8は、目視確認用
領域8aに貼付された本人の顔写真であるが、これは、
カードを使用する個人を識別する可視情報であればよ
く、個人を識別するためのサイン文字、実印影などであ
ってもよい。なお、1aは、磁気ストライブ、1bは、
内蔵されたIC、1cは、使用者名等の文字である。I
Cカード1は、左側にブロックとして示すように、その
内部に、システムコントロールロジックとCPUとから
なるプロセッサ2と、CPUが実行するシステムプログ
ラム等を記憶するROM3、作業領域であるRAM4、
各種アプリケーションプログラムとそのデータ記憶領域
であるEEPROM5、そしてI/Oポート6とを有
し、これらがバス7で相互に接続されている。
用したICカード認証システムの一実施例を示すブロッ
ク図、図2は、ICカードに貼付された映像の分割の仕
方の説明図、図3は、ゼロクロス検出で参照される画素
配列の説明図、図4は、ラプラシアンフィルタの処理関
数に基づく不等式を利用したゼロクロス検出の機能ブロ
ック図、図5は、輪郭強調処理の処理関数に基づく不等
式を利用したゼロクロス検出の機能ブロック図、図6
(a)は、ラプラシアンフィルタの微分マスクの説明
図、図6(b)は、輪郭強調フィルタのマスクの説明
図、図7は、特徴データ抽出処理のフローチャートであ
る。図1において、1は、ICカードであって、その表
面には写真8が貼付されている。写真8は、目視確認用
領域8aに貼付された本人の顔写真であるが、これは、
カードを使用する個人を識別する可視情報であればよ
く、個人を識別するためのサイン文字、実印影などであ
ってもよい。なお、1aは、磁気ストライブ、1bは、
内蔵されたIC、1cは、使用者名等の文字である。I
Cカード1は、左側にブロックとして示すように、その
内部に、システムコントロールロジックとCPUとから
なるプロセッサ2と、CPUが実行するシステムプログ
ラム等を記憶するROM3、作業領域であるRAM4、
各種アプリケーションプログラムとそのデータ記憶領域
であるEEPROM5、そしてI/Oポート6とを有
し、これらがバス7で相互に接続されている。
【0010】ROM3には、システムプログラム3a
と、識別コード改竄チェックプログラム3b、識別コー
ド統合処理プログラム3c、受信処理プログラム3d、
レスポンスプログラム3e等が設けられている。また、
EEPROM5には、写真照合のための比較基準となる
ブロック対応の識別コード群5aと識別コード群5aに
対応して生成された冗長コード5b等からなるブロック
識別コード群5cが記憶されている。なお、これら識別
コード群5aと冗長コード5bとは一体化されたコード
であってもよいが、ここでは説明の都合上、分離された
ものとして説明する。10は、ICカードリーダ・ライ
タであって、これは、ICカード1に貼付された写真8
を映像情報として読取る読取装置である、デジタルカメ
ラ11と、データ処理装置12等から構成され、データ
処理装置12には、MPU13とメモリ14、そしてI
Cカード通信インタフェースとしてICカードインタフ
ェース15とが設けられ、これらが相互にバス16にて
接続されている。
と、識別コード改竄チェックプログラム3b、識別コー
ド統合処理プログラム3c、受信処理プログラム3d、
レスポンスプログラム3e等が設けられている。また、
EEPROM5には、写真照合のための比較基準となる
ブロック対応の識別コード群5aと識別コード群5aに
対応して生成された冗長コード5b等からなるブロック
識別コード群5cが記憶されている。なお、これら識別
コード群5aと冗長コード5bとは一体化されたコード
であってもよいが、ここでは説明の都合上、分離された
ものとして説明する。10は、ICカードリーダ・ライ
タであって、これは、ICカード1に貼付された写真8
を映像情報として読取る読取装置である、デジタルカメ
ラ11と、データ処理装置12等から構成され、データ
処理装置12には、MPU13とメモリ14、そしてI
Cカード通信インタフェースとしてICカードインタフ
ェース15とが設けられ、これらが相互にバス16にて
接続されている。
【0011】デジタルカメラ11は、データ処理装置1
2により制御され、写真8を1画面とし、これをn×m
(n、mは、それぞれ4以上の整数)の画素に展開した
1画面のビットマップイメージの映像データとして検出
し、それをデータ処理装置12に送出する。このときの
1画面の各画素について映像信号は、例えば、8ビット
256階調のデジタル値の1つのレベルを採ることで写
真の上の明暗を表わす。データ処理装置12は、デジタ
ルカメラ10から画素展開された映像データ(前記の画
素対応の256階調の映像信号のデジタル値からなるデ
ータ)を受けて、このデータから各分割ブロック対応に
識別コードを生成して、生成した各ブロック対応の識別
コードからさらに1つの統合識別コードを生成してIC
カード1から送出される比較基準となる統合識別コード
と照合して一致検出をする。なお、この場合、統合識別
コードを生成することなく、各ブロック対応の識別コー
ドをそのまま、それぞれに照合することでもよいが、以
下の実施例では、統合識別コードを算出して一致を採る
場合の例を挙げる。
2により制御され、写真8を1画面とし、これをn×m
(n、mは、それぞれ4以上の整数)の画素に展開した
1画面のビットマップイメージの映像データとして検出
し、それをデータ処理装置12に送出する。このときの
1画面の各画素について映像信号は、例えば、8ビット
256階調のデジタル値の1つのレベルを採ることで写
真の上の明暗を表わす。データ処理装置12は、デジタ
ルカメラ10から画素展開された映像データ(前記の画
素対応の256階調の映像信号のデジタル値からなるデ
ータ)を受けて、このデータから各分割ブロック対応に
識別コードを生成して、生成した各ブロック対応の識別
コードからさらに1つの統合識別コードを生成してIC
カード1から送出される比較基準となる統合識別コード
と照合して一致検出をする。なお、この場合、統合識別
コードを生成することなく、各ブロック対応の識別コー
ドをそのまま、それぞれに照合することでもよいが、以
下の実施例では、統合識別コードを算出して一致を採る
場合の例を挙げる。
【0012】各分割ブロック対応の識別コードの生成
は、ブロック分割処理、ゼロクロス検出処理、カウント
処理の3段階からなる。これらの処理は、それぞれ、メ
モリ14に記憶されたブロック分割処理プログラム14
a、ゼロクロス検出処理プログラム14b、そしてカウ
ント処理プログラム14cをMPU13が実行すること
により実現される。これらの処理により生成された各ブ
ロック対応の複数の識別コードは、次に、統合識別コー
ド生成プログラム14dにより演算され、統合識別コー
ドとして生成される。メモリ14eには、さらに、この
統合識別コード生成プログラム14dにより生成した統
合識別コードとICカード1から送出された統合識別コ
ードとを照合する照合プログラム14eとこの統合処理
の演算処理に必要なパラメータを記憶したパラメータ記
憶領域14fとが設けられている。
は、ブロック分割処理、ゼロクロス検出処理、カウント
処理の3段階からなる。これらの処理は、それぞれ、メ
モリ14に記憶されたブロック分割処理プログラム14
a、ゼロクロス検出処理プログラム14b、そしてカウ
ント処理プログラム14cをMPU13が実行すること
により実現される。これらの処理により生成された各ブ
ロック対応の複数の識別コードは、次に、統合識別コー
ド生成プログラム14dにより演算され、統合識別コー
ドとして生成される。メモリ14eには、さらに、この
統合識別コード生成プログラム14dにより生成した統
合識別コードとICカード1から送出された統合識別コ
ードとを照合する照合プログラム14eとこの統合処理
の演算処理に必要なパラメータを記憶したパラメータ記
憶領域14fとが設けられている。
【0013】まず、MPU13は、デジタルカメラ11
からの映像データをメモリ14に一旦記憶し、ブロック
分割処理プログラム14aを実行して、映像データに対
して図2に示すように、図2(a)に示す写真8の領域
を、例えば、(b)に示すように、均等な升目状に同じ
大きさで複数のブロックに分割する処理により、映像デ
ータから、まず最初のブロックの映像データを抽出し、
このブロックの映像データに対して、次に、MPU13
は、ゼロクロス検出処理プログラム14bを実行してそ
のブロックの映像データの2次微分値のゼロクロス点を
検出してその映像データからそのブロックの特徴データ
を検出されたゼロクロス点対応に生成する。そして、M
PU13は、カウント処理プログラム14cを実行して
ゼロクロス点対応に生成された特徴データからゼロクロ
ス点の数をカウントし、あるいは特徴データのブロック
における画素位置のデータをカウント処理により生成し
て各ブロックごとの識別コードを生成する。
からの映像データをメモリ14に一旦記憶し、ブロック
分割処理プログラム14aを実行して、映像データに対
して図2に示すように、図2(a)に示す写真8の領域
を、例えば、(b)に示すように、均等な升目状に同じ
大きさで複数のブロックに分割する処理により、映像デ
ータから、まず最初のブロックの映像データを抽出し、
このブロックの映像データに対して、次に、MPU13
は、ゼロクロス検出処理プログラム14bを実行してそ
のブロックの映像データの2次微分値のゼロクロス点を
検出してその映像データからそのブロックの特徴データ
を検出されたゼロクロス点対応に生成する。そして、M
PU13は、カウント処理プログラム14cを実行して
ゼロクロス点対応に生成された特徴データからゼロクロ
ス点の数をカウントし、あるいは特徴データのブロック
における画素位置のデータをカウント処理により生成し
て各ブロックごとの識別コードを生成する。
【0014】そこで、ここで、生成される識別コードと
して、次の3種類のいずれかを採用する。その1つは、
MPU13がカウント処理プログラム14cを実行して
ゼロクロス点の数をカウントし、そのカウント値をブロ
ック対応の識別コードとして生成するもの。他の1つ
は、MPU13がカウント処理プログラム14cを実行
して画素をカウントすることでゼロクロス点でそのカウ
ント値を発生させてゼロクロス点の位置データとし、次
のゼロクロス点までカウントしてそれを次の位置データ
として、それらをそのブロックの識別コードとして生成
する。これは、例えば、そのブロックの画素を順次カウ
ントしていき、画素番号何番目にゼロクロス点が検出さ
れたかを示す数値を位置データとして順次得るものであ
る。ただし、この場合、ゼロクロス点が非常に多いと位
置データ量が大きくなりすぎる可能性があるため、あら
かめブロックごとのゼロクロス点の数の上限を設定した
データ構造が好ましい。残りの1つは、ゼロクロス点の
検出を“1”、未検出を“0”としてそれをシリアルな
ビットデータとすることで特徴データそのものを“1”
の発生位置によりゼロクロス点の位置を示す位置データ
として生成する。この場合には、カウント処理は必要で
はなく、特徴データそのものを位置データとして用いる
ことができる。もちろん、ゼロクロス点の数を表すカウ
ント値と前記の位置データとを合わせてそのブロックの
識別コードとして生成することもできる。このようにし
て生成した識別コードは、ブロック対応にメモリ14に
記録される。これを分割されたブロックを順次更新しな
がら各ブロックごとに行い、各ブロック対応に識別コー
ドを生成してメモリ14に記憶する。なお、このように
ブロックごとの識別コードをゼロクロス点の検出に対応
させて生成するようにすれば、生成する識別コードが映
像信号のレベルそのものによらないので、映像データを
採取する際の各画素の階調の変動を受けにくくなる。
して、次の3種類のいずれかを採用する。その1つは、
MPU13がカウント処理プログラム14cを実行して
ゼロクロス点の数をカウントし、そのカウント値をブロ
ック対応の識別コードとして生成するもの。他の1つ
は、MPU13がカウント処理プログラム14cを実行
して画素をカウントすることでゼロクロス点でそのカウ
ント値を発生させてゼロクロス点の位置データとし、次
のゼロクロス点までカウントしてそれを次の位置データ
として、それらをそのブロックの識別コードとして生成
する。これは、例えば、そのブロックの画素を順次カウ
ントしていき、画素番号何番目にゼロクロス点が検出さ
れたかを示す数値を位置データとして順次得るものであ
る。ただし、この場合、ゼロクロス点が非常に多いと位
置データ量が大きくなりすぎる可能性があるため、あら
かめブロックごとのゼロクロス点の数の上限を設定した
データ構造が好ましい。残りの1つは、ゼロクロス点の
検出を“1”、未検出を“0”としてそれをシリアルな
ビットデータとすることで特徴データそのものを“1”
の発生位置によりゼロクロス点の位置を示す位置データ
として生成する。この場合には、カウント処理は必要で
はなく、特徴データそのものを位置データとして用いる
ことができる。もちろん、ゼロクロス点の数を表すカウ
ント値と前記の位置データとを合わせてそのブロックの
識別コードとして生成することもできる。このようにし
て生成した識別コードは、ブロック対応にメモリ14に
記録される。これを分割されたブロックを順次更新しな
がら各ブロックごとに行い、各ブロック対応に識別コー
ドを生成してメモリ14に記憶する。なお、このように
ブロックごとの識別コードをゼロクロス点の検出に対応
させて生成するようにすれば、生成する識別コードが映
像信号のレベルそのものによらないので、映像データを
採取する際の各画素の階調の変動を受けにくくなる。
【0015】まず、ブロック分割処理から説明すると、
これは、目視確認用領域8aを複数のブロックに分割す
るための分割方法を、ここでは複数個備えている。例え
ば、図2(b)に示すような長方形のブロックで分割し
たり、図2(c)で示すように、曲線を含む閉曲線でブ
ロックを分割したりするものである。実際のブロック分
割処理として簡易なブロック分割は、(b)に示すよう
な長方形のブロック、または正方形のブロックによる分
割である。長方形、または正方形のブロックに分割する
ことで、分割された全てのブロックにおいて面積を等し
くすることができる。さらに全てのブロックにおいて、
各ブロックの形状を等しくすることも可能である。ここ
では、ICカード1に対応して複数の分割の仕方の1つ
があらかじめ選択されているものとする。この選択は、
例えば、ICカード1に対応して入力される暗唱コード
などのカード固有のコードなどによって決定すればよ
い。
これは、目視確認用領域8aを複数のブロックに分割す
るための分割方法を、ここでは複数個備えている。例え
ば、図2(b)に示すような長方形のブロックで分割し
たり、図2(c)で示すように、曲線を含む閉曲線でブ
ロックを分割したりするものである。実際のブロック分
割処理として簡易なブロック分割は、(b)に示すよう
な長方形のブロック、または正方形のブロックによる分
割である。長方形、または正方形のブロックに分割する
ことで、分割された全てのブロックにおいて面積を等し
くすることができる。さらに全てのブロックにおいて、
各ブロックの形状を等しくすることも可能である。ここ
では、ICカード1に対応して複数の分割の仕方の1つ
があらかじめ選択されているものとする。この選択は、
例えば、ICカード1に対応して入力される暗唱コード
などのカード固有のコードなどによって決定すればよ
い。
【0016】次に、ゼロクロス検出による特徴データ生
成処理について説明する。これには、その一例として、
図4に示すラプラシアンフィルタの処理関数に基づく不
等式により隣接2画素の大小比較によるゼロクロス検出
処理と、図5に示す輪郭強調フィルタの処理関数に基づ
く不等式により隣接2画素の大小比較によるゼロクロス
検出処理とのいずれかがある。図3は、ゼロクロス検出
のための原画像の画素配列を示す。これは、メモリ14
に記憶されてn×mの画素に展開した1画面のビットマ
ップイメージの映像データのうちから順次抽出される、
周辺画素を含む3×4の画素配列部分がゼロクロス検出
の対象とされる。ここで、注目する隣接2画素を3×4
の画素配列の中央部の前の画素Aと後の画素Bとする。
この場合、画素Aはs(1,1)であり、画素Bはs
(2,1)になる。そして、この原画像の位置(x,
y)における画素対応の映像信号のレベルのデジタル値
(各信号の階調情報)をs(x,y)とする。なお、こ
の3×4の画素配列は、ゼロクロス検出のためにn×m
の画素において、例えば、mの方向に1画素分ずつ順次
その位置が更新され、s(0,0)がm−4画素位置に
なったときにnの方向に1画素分ずつ順次位置が更新さ
れて3×4の画素配列が選択されていき、最後にs
(0,0)が(n−3、m−4)の画素の位置となるま
で3×4の画素配列の選択が行われる。
成処理について説明する。これには、その一例として、
図4に示すラプラシアンフィルタの処理関数に基づく不
等式により隣接2画素の大小比較によるゼロクロス検出
処理と、図5に示す輪郭強調フィルタの処理関数に基づ
く不等式により隣接2画素の大小比較によるゼロクロス
検出処理とのいずれかがある。図3は、ゼロクロス検出
のための原画像の画素配列を示す。これは、メモリ14
に記憶されてn×mの画素に展開した1画面のビットマ
ップイメージの映像データのうちから順次抽出される、
周辺画素を含む3×4の画素配列部分がゼロクロス検出
の対象とされる。ここで、注目する隣接2画素を3×4
の画素配列の中央部の前の画素Aと後の画素Bとする。
この場合、画素Aはs(1,1)であり、画素Bはs
(2,1)になる。そして、この原画像の位置(x,
y)における画素対応の映像信号のレベルのデジタル値
(各信号の階調情報)をs(x,y)とする。なお、こ
の3×4の画素配列は、ゼロクロス検出のためにn×m
の画素において、例えば、mの方向に1画素分ずつ順次
その位置が更新され、s(0,0)がm−4画素位置に
なったときにnの方向に1画素分ずつ順次位置が更新さ
れて3×4の画素配列が選択されていき、最後にs
(0,0)が(n−3、m−4)の画素の位置となるま
で3×4の画素配列の選択が行われる。
【0017】ところで、従来のゼロクロッシング算出方
法は、s(x,y)を用いて、ラプラシアン・フィルタ
等の各種フィルタ演算を行った結果をs(x,y)とは
異なる配列、例えば、L(x,y)に格納しておき、L
(x,y)の正負が変化する点をゼロクロッシングとみ
なしていた。一般に、L(x,y)の上限は、s(x,
y)の上限に比較して大きくなる場合が多く、さらにL
(x,y)が負の値をとることもあることから、L
(x,y)をデータとして扱うためには、s(x,y)
に必要な桁数よりも大きな桁数に設定することが必要と
なり、結果として演算に用いる配列の容量が大きくな
る。
法は、s(x,y)を用いて、ラプラシアン・フィルタ
等の各種フィルタ演算を行った結果をs(x,y)とは
異なる配列、例えば、L(x,y)に格納しておき、L
(x,y)の正負が変化する点をゼロクロッシングとみ
なしていた。一般に、L(x,y)の上限は、s(x,
y)の上限に比較して大きくなる場合が多く、さらにL
(x,y)が負の値をとることもあることから、L
(x,y)をデータとして扱うためには、s(x,y)
に必要な桁数よりも大きな桁数に設定することが必要と
なり、結果として演算に用いる配列の容量が大きくな
る。
【0018】これに対して、この発明では、図4に示す
ように、L(x,y)を生成することなく、ラプラシア
ンフィルタの処理関数に基づく不等式により隣接2画素
の大小比較によるゼロクロス検出処理をする。これは、
図3に示す3×4画素配列の各画素の映像信号のレベル
を示すデータ(階調情報)をメモリ14から読出し、ま
ず、画素Aと画素Aの周辺画素抽出手段21において、
s(1,0)、s(0,1)、s(2,1)、s(1,
2)の各映像信号のレベルと、画素A、すなわち、s
(1,1)の映像信号のレベルとを抽出する。そして、
周辺画素レベル比較手段22により、s(1,0)、s
(0,1)、s(2,1)、s(1,2)の映像信号の
レベルを加算手段22aにより加算してその加算値P1
を算出する。さらに、s(1,1)の映像信号レベルを
×4手段22bにより4倍にして4倍値Q1を算出す
る。そして、数値P1と数値Q1とを大小比較手段22c
により比較して、第1の比較結果値XとしてP1<Q1の
ときには、“1”を、P1≧Q1のときに“0”を発生さ
せて、これをメモリ14あるいはワークレジスタに記憶
する。
ように、L(x,y)を生成することなく、ラプラシア
ンフィルタの処理関数に基づく不等式により隣接2画素
の大小比較によるゼロクロス検出処理をする。これは、
図3に示す3×4画素配列の各画素の映像信号のレベル
を示すデータ(階調情報)をメモリ14から読出し、ま
ず、画素Aと画素Aの周辺画素抽出手段21において、
s(1,0)、s(0,1)、s(2,1)、s(1,
2)の各映像信号のレベルと、画素A、すなわち、s
(1,1)の映像信号のレベルとを抽出する。そして、
周辺画素レベル比較手段22により、s(1,0)、s
(0,1)、s(2,1)、s(1,2)の映像信号の
レベルを加算手段22aにより加算してその加算値P1
を算出する。さらに、s(1,1)の映像信号レベルを
×4手段22bにより4倍にして4倍値Q1を算出す
る。そして、数値P1と数値Q1とを大小比較手段22c
により比較して、第1の比較結果値XとしてP1<Q1の
ときには、“1”を、P1≧Q1のときに“0”を発生さ
せて、これをメモリ14あるいはワークレジスタに記憶
する。
【0019】同様に、画素Bと画素Bの周辺画素抽出手
段23において、s(2,0)、s(1,1)、s
(3,1)、s(2,2)の各映像信号のレベルと、画
素B、すなわち、s(2,1)の映像信号のレベルとを
抽出する。そして、周辺画素レベル比較手段24によ
り、s(2,0)、s(1,1)、s(3,1)、s
(2,2)の各映像信号のレベルを加算手段24aによ
り加算してその加算値P2を算出する。さらに、s
(1,1)の映像信号のレベルを×4手段24bにより
4倍にして4倍値Q2を算出する。そして、数値P2と数
値Q2とを大小比較手段24cにより比較して、第2の
比較結果値YとしてP2<Q2のときには、“1”を、P
2≧Q2のときに“0”を発生させて、これをメモリ14
あるいはワークレジスタに記憶する。次に、メモリ14
あるいはワークレジスタに記憶された第1の比較結果値
Xと第2の比較結果値Yとを読出して、EXOR(排他
論理和処理)手段25に入力して、その結果が“1”の
ときにゼロクロス点と判定して、“1”を出力する。な
お、このEXOR手段25は、ゼロクロス判定回路にな
る。
段23において、s(2,0)、s(1,1)、s
(3,1)、s(2,2)の各映像信号のレベルと、画
素B、すなわち、s(2,1)の映像信号のレベルとを
抽出する。そして、周辺画素レベル比較手段24によ
り、s(2,0)、s(1,1)、s(3,1)、s
(2,2)の各映像信号のレベルを加算手段24aによ
り加算してその加算値P2を算出する。さらに、s
(1,1)の映像信号のレベルを×4手段24bにより
4倍にして4倍値Q2を算出する。そして、数値P2と数
値Q2とを大小比較手段24cにより比較して、第2の
比較結果値YとしてP2<Q2のときには、“1”を、P
2≧Q2のときに“0”を発生させて、これをメモリ14
あるいはワークレジスタに記憶する。次に、メモリ14
あるいはワークレジスタに記憶された第1の比較結果値
Xと第2の比較結果値Yとを読出して、EXOR(排他
論理和処理)手段25に入力して、その結果が“1”の
ときにゼロクロス点と判定して、“1”を出力する。な
お、このEXOR手段25は、ゼロクロス判定回路にな
る。
【0020】EXOR手段25がゼロクロス判定になる
理由は、この回路が第1の比較結果値Xと第2の比較結
果値Yとが相違するときに“1”を発生するからであ
る。第1の比較結果値Xと第2の比較結果値Yとが相違
するときは、画素Aの比較結果がこれに隣接する画素B
の比較結果とが異なる値になったときである。これは、
周辺画素レベル比較手段22と24の大小判定が、図6
(a)に示すラプラシアン・フィルタにおける2次微分
マスク処理関数に基づく注目画素と周辺画素との映像信
号レベルについての不等式に対応していることによる。
図6(a)に示す微分マスクは、ラプラシアン・フィル
タとして原画像の2次微分を行うために用いるものであ
り、次のような演算に従ったものである。すなわち、原
画像の位置(x,y)における映像信号のレベル(階調
情報)をs(x,y)として全画素の映像信号のレベル
(階調情報)を入力した場合、位置(x,y)における
ラプラシアン・フィルタの出力L(x,y)は、次式
(1)を満足する。 L(x,y)=s(x,y−1)+s(x−1,y)+s(x+1,y) +s(x,y+1)−4s(x,y) …………(1)
理由は、この回路が第1の比較結果値Xと第2の比較結
果値Yとが相違するときに“1”を発生するからであ
る。第1の比較結果値Xと第2の比較結果値Yとが相違
するときは、画素Aの比較結果がこれに隣接する画素B
の比較結果とが異なる値になったときである。これは、
周辺画素レベル比較手段22と24の大小判定が、図6
(a)に示すラプラシアン・フィルタにおける2次微分
マスク処理関数に基づく注目画素と周辺画素との映像信
号レベルについての不等式に対応していることによる。
図6(a)に示す微分マスクは、ラプラシアン・フィル
タとして原画像の2次微分を行うために用いるものであ
り、次のような演算に従ったものである。すなわち、原
画像の位置(x,y)における映像信号のレベル(階調
情報)をs(x,y)として全画素の映像信号のレベル
(階調情報)を入力した場合、位置(x,y)における
ラプラシアン・フィルタの出力L(x,y)は、次式
(1)を満足する。 L(x,y)=s(x,y−1)+s(x−1,y)+s(x+1,y) +s(x,y+1)−4s(x,y) …………(1)
【0021】そこで、周辺画素レベル比較手段22と2
4の比較は、L(x,y)の配列においてL(x,y)
が正負に変化する点を求めることに代えて、ゼロクロス
点として、3×4の画素配列の隣接2画素において、一
方がL(x,y)>0となり、他方がL(x,y)<0
となる関係を求めるものである。そのために、ここで
は、前記の式を、さらに周辺画素と注目画素との関係で
次のような不等式として大小比較する。 4s(x,y)>s(x,y−1)+s(x−1,y)
+s(x+1,y)+s(x,y+1) この式でが成立したときに大小比較手段22c、24が
それぞれ“1”を発生し、そうでないときに“0”を発
生する。そして、大小比較手段22c、24の結果が
“1”と“0”とで相違したときには、隣接2画素にお
いて一方がL(x,y)>0となり、他方がL(x,
y)<0となる関係が成立している。したがって、それ
は、ゼロクロス点となる。
4の比較は、L(x,y)の配列においてL(x,y)
が正負に変化する点を求めることに代えて、ゼロクロス
点として、3×4の画素配列の隣接2画素において、一
方がL(x,y)>0となり、他方がL(x,y)<0
となる関係を求めるものである。そのために、ここで
は、前記の式を、さらに周辺画素と注目画素との関係で
次のような不等式として大小比較する。 4s(x,y)>s(x,y−1)+s(x−1,y)
+s(x+1,y)+s(x,y+1) この式でが成立したときに大小比較手段22c、24が
それぞれ“1”を発生し、そうでないときに“0”を発
生する。そして、大小比較手段22c、24の結果が
“1”と“0”とで相違したときには、隣接2画素にお
いて一方がL(x,y)>0となり、他方がL(x,
y)<0となる関係が成立している。したがって、それ
は、ゼロクロス点となる。
【0022】これにより、3×4の画素配列の範囲でゼ
ロクロス点を検出できる。すなわち、大小比較手段22
cが“1”で大小比較手段23cが“0”のときには、
画素A側から画素B側に向かって正から負に2次微分値
が変化することであり、大小比較手段22cが“0”で
大小比較手段23cが“1”のときには、画素A側から
画素B側に向かって負から正に2次微分値が変化するこ
とになる。また、このような極性の変化がないときに
は、大小比較手段22cと大小比較手段23cとがとも
に“1”(正)か、“0”(負)のときである。したが
って、このときには、ラプラシアン・フィルタの値の特
性(2次微分特性)は、ゼロクロスはしていない。そこ
で、EXOR手段25は、映像データの2次微分特性が
ゼロクロス点のときに“1”が発生する。そこで、n×
mの画素に展開した1画面のビットマップイメージの映
像データの映像データにおいて、3×4の配列を1画素
対応に順次シフトしていき、m画素分の1ラインが終了
したときにnを更新していくとこで、実質的に採取した
映像データ全体についてその2次微分値がゼロクロスす
る特徴データとして得ることができる。
ロクロス点を検出できる。すなわち、大小比較手段22
cが“1”で大小比較手段23cが“0”のときには、
画素A側から画素B側に向かって正から負に2次微分値
が変化することであり、大小比較手段22cが“0”で
大小比較手段23cが“1”のときには、画素A側から
画素B側に向かって負から正に2次微分値が変化するこ
とになる。また、このような極性の変化がないときに
は、大小比較手段22cと大小比較手段23cとがとも
に“1”(正)か、“0”(負)のときである。したが
って、このときには、ラプラシアン・フィルタの値の特
性(2次微分特性)は、ゼロクロスはしていない。そこ
で、EXOR手段25は、映像データの2次微分特性が
ゼロクロス点のときに“1”が発生する。そこで、n×
mの画素に展開した1画面のビットマップイメージの映
像データの映像データにおいて、3×4の配列を1画素
対応に順次シフトしていき、m画素分の1ラインが終了
したときにnを更新していくとこで、実質的に採取した
映像データ全体についてその2次微分値がゼロクロスす
る特徴データとして得ることができる。
【0023】図6に示すマスクは、画素位置(x,y)
における強調処理用フィルタであって、これは、原画像
の映像信号のレベル(階調情報)から、図6(a)ラプ
ラシアン・フィルタの出力を差し引くものである。した
がって、位置(x,y)における強調処理用フィルタの
出力E(x,y)は、次式(2)を満足する。 E(x,y)=s(x,y)−L(x,y) =−s(x,y−1)−s(x−1,y)−s(x+1,y) −s(x,y+1)+5s(x,y) …………(2) これに対して成立する不等式は、次の通りである。 5s(x,y)>s(x,y−1)+s(x−1,y)
+s(x+1,y)+s(x,y+1) この式に従った処理は、図5に示すような機能ブロック
として表すことができる。これと、図4との相違は、×
4手段22b、24bがそれぞれ×5手段22d、24
dに変わっていることである。その結果、ゼロクロス点
がs(x,y)分だけ前後にシフトする。このようにし
てEXOR手段25により検出されたゼロクロス点によ
る特徴データにより得られた各ブロックの識別コード
は、メモリ14に所定の順序であるいは各ブロックに対
応するような形で記憶される。
における強調処理用フィルタであって、これは、原画像
の映像信号のレベル(階調情報)から、図6(a)ラプ
ラシアン・フィルタの出力を差し引くものである。した
がって、位置(x,y)における強調処理用フィルタの
出力E(x,y)は、次式(2)を満足する。 E(x,y)=s(x,y)−L(x,y) =−s(x,y−1)−s(x−1,y)−s(x+1,y) −s(x,y+1)+5s(x,y) …………(2) これに対して成立する不等式は、次の通りである。 5s(x,y)>s(x,y−1)+s(x−1,y)
+s(x+1,y)+s(x,y+1) この式に従った処理は、図5に示すような機能ブロック
として表すことができる。これと、図4との相違は、×
4手段22b、24bがそれぞれ×5手段22d、24
dに変わっていることである。その結果、ゼロクロス点
がs(x,y)分だけ前後にシフトする。このようにし
てEXOR手段25により検出されたゼロクロス点によ
る特徴データにより得られた各ブロックの識別コード
は、メモリ14に所定の順序であるいは各ブロックに対
応するような形で記憶される。
【0024】図7は、その特徴データ生成処理のフロー
チャートである。まず、k=1に設定して(ステップ1
01)、k=1に対応する最初の3×4画素配列の画素
の映像信号のレベルを抽出し(ステップ102)、前の
画素Aにおいて、その前後と左右の周囲4画素の映像信
号のレベルを加算して加算値P1を算出してメモリに記
憶する(ステップ103)。さらに、画素Aの4倍の値
を算出して値Q1としてメモリに記憶する(ステップ1
04)。次に、後の画素Bにおいて、その前後と左右の
周囲4画素の映像信号のレベルを加算して加算値P2を
算出してメモリに記憶する(ステップ105)。そし
て、画素Bの4倍の値を値Q2として算出してメモリに
記憶する(ステップ106)。
チャートである。まず、k=1に設定して(ステップ1
01)、k=1に対応する最初の3×4画素配列の画素
の映像信号のレベルを抽出し(ステップ102)、前の
画素Aにおいて、その前後と左右の周囲4画素の映像信
号のレベルを加算して加算値P1を算出してメモリに記
憶する(ステップ103)。さらに、画素Aの4倍の値
を算出して値Q1としてメモリに記憶する(ステップ1
04)。次に、後の画素Bにおいて、その前後と左右の
周囲4画素の映像信号のレベルを加算して加算値P2を
算出してメモリに記憶する(ステップ105)。そし
て、画素Bの4倍の値を値Q2として算出してメモリに
記憶する(ステップ106)。
【0025】P1<Q1の判定をして(ステップ10
7)、YESであれば、結果フラグXにX=1をセット
し(ステップ108)、NOであればフラグXにX=0
をセットする(ステップ108a)。次に、P2<Q2の
判定をして(ステップ109)、YESであれば、結果
フラグYにY=1をセットし(ステップ110)、NO
であればフラグYにY=0をセットする(ステップ11
0a)。そして、X=Yか否かの判定をして(ステップ
111)、NOであれば、ゼロクロス点の検出ビット
“1”を特徴データを記憶するメモリ14の領域の前に
記憶した特徴データのビットの次に1ビット加えて記憶
する(ステップ112)。YESであれば、ゼロクロス
点が検出されないものとしてビット“0”を記憶されて
いる特徴データに次のビットとして加えて記憶すする
(ステップ112a)。なお、ステップ111のX=Y
か否かの判定は、フラグが“1”と“0”の選択になっ
ているので、XとYの排他論理和(EXOR)を採って
いることになる。
7)、YESであれば、結果フラグXにX=1をセット
し(ステップ108)、NOであればフラグXにX=0
をセットする(ステップ108a)。次に、P2<Q2の
判定をして(ステップ109)、YESであれば、結果
フラグYにY=1をセットし(ステップ110)、NO
であればフラグYにY=0をセットする(ステップ11
0a)。そして、X=Yか否かの判定をして(ステップ
111)、NOであれば、ゼロクロス点の検出ビット
“1”を特徴データを記憶するメモリ14の領域の前に
記憶した特徴データのビットの次に1ビット加えて記憶
する(ステップ112)。YESであれば、ゼロクロス
点が検出されないものとしてビット“0”を記憶されて
いる特徴データに次のビットとして加えて記憶すする
(ステップ112a)。なお、ステップ111のX=Y
か否かの判定は、フラグが“1”と“0”の選択になっ
ているので、XとYの排他論理和(EXOR)を採って
いることになる。
【0026】次に、次の画素データ終了か否かの判定を
k>Mか否かにより判定する(ステップ113)。そし
て、終了していないときには、k=k+1に更新して
(ステップ114)、ステップ102へと戻り、次の3
×4の画素配列の画素の映像信号のレベルを抽出する。
なお、ここでのkの値は、最初の3×4の画素配列位置
を数値1とし、最後の3×4の画素配列位置を数値Mと
するものであって、1画素ずつ更新して選択する3×4
の画素配列の選択の順番を示すものである。また、前記
の場合には、ステップ107からステップ111までの
判定で理解できるように、ここでの比較判定は、一方が
L>0のときに他方がL≦0、あるいは、一方がL<0
のときに他方がL≧0の判定になっている。したがっ
て、図4,図5の大小比較手段22cと大小比較手段2
3cといずれかの判定においては、L≦0あるいはL≧
0であっていてもよい。
k>Mか否かにより判定する(ステップ113)。そし
て、終了していないときには、k=k+1に更新して
(ステップ114)、ステップ102へと戻り、次の3
×4の画素配列の画素の映像信号のレベルを抽出する。
なお、ここでのkの値は、最初の3×4の画素配列位置
を数値1とし、最後の3×4の画素配列位置を数値Mと
するものであって、1画素ずつ更新して選択する3×4
の画素配列の選択の順番を示すものである。また、前記
の場合には、ステップ107からステップ111までの
判定で理解できるように、ここでの比較判定は、一方が
L>0のときに他方がL≦0、あるいは、一方がL<0
のときに他方がL≧0の判定になっている。したがっ
て、図4,図5の大小比較手段22cと大小比較手段2
3cといずれかの判定においては、L≦0あるいはL≧
0であっていてもよい。
【0027】さて、このようにしてゼロクロス点の検出
に対応した特徴データがメモリ14に得られると、先に
説明したように、MPU13がカウント処理プログラム
14cを実行してブロック対応に識別コードを生成して
いく。ブロック対応の識別コードが生成されると、次
に、統合識別コード生成プログラム14dがコールされ
て、MPU13に実行されて統合処理によりこらら識別
コードが1つの統合識別コードにされる。MPU13
は、統合識別コード生成プログラム14dを実行して、
パラメータ記憶領域14fを参照して、例えば、次のよ
うな処理をする。
に対応した特徴データがメモリ14に得られると、先に
説明したように、MPU13がカウント処理プログラム
14cを実行してブロック対応に識別コードを生成して
いく。ブロック対応の識別コードが生成されると、次
に、統合識別コード生成プログラム14dがコールされ
て、MPU13に実行されて統合処理によりこらら識別
コードが1つの統合識別コードにされる。MPU13
は、統合識別コード生成プログラム14dを実行して、
パラメータ記憶領域14fを参照して、例えば、次のよ
うな処理をする。
【0028】(a)ゼロクロス点の画素数をブロックを
識別コードとする場合 前記カウント処理により得られた各ブロックのゼロクロ
ス点の画素数を連結、あるいは加算、加減算処理等をす
ることで統合した1つの識別コードを生成する。 (b)ゼロクロス点の画素数からブロック番号の識別コ
ードとする場合 前記カウント処理により得られた各ブロックのゼロクロ
ス点の画素数に対して所定の基準数値と比較してこれと
等しい画素数のブロック番号を抽出する。次に、抽出さ
れたブロック番号を連結、あるいは加算、加減算処理等
をすることで統合した1つの識別コードを生成する。も
ちろん、この場合のブロック番号の抽出は、各ブロック
のゼロクロス点の画素数に対して所定の基準数値と比較
してこれより大きい、あるいは小さい画素数のブロック
番号であってもよい。このように各識別コードとしてゼ
ロクロス点の画素数そのものではなく、その画素数から
ブロック番号を抽出する利点は、映像データを採取する
際の各画素の階調の変動を受けにくいからである。
識別コードとする場合 前記カウント処理により得られた各ブロックのゼロクロ
ス点の画素数を連結、あるいは加算、加減算処理等をす
ることで統合した1つの識別コードを生成する。 (b)ゼロクロス点の画素数からブロック番号の識別コ
ードとする場合 前記カウント処理により得られた各ブロックのゼロクロ
ス点の画素数に対して所定の基準数値と比較してこれと
等しい画素数のブロック番号を抽出する。次に、抽出さ
れたブロック番号を連結、あるいは加算、加減算処理等
をすることで統合した1つの識別コードを生成する。も
ちろん、この場合のブロック番号の抽出は、各ブロック
のゼロクロス点の画素数に対して所定の基準数値と比較
してこれより大きい、あるいは小さい画素数のブロック
番号であってもよい。このように各識別コードとしてゼ
ロクロス点の画素数そのものではなく、その画素数から
ブロック番号を抽出する利点は、映像データを採取する
際の各画素の階調の変動を受けにくいからである。
【0029】(c)特徴データをブロックの識別コード
とする場合 特徴データを各ブロックの識別コードとして得るもので
は、特徴データの識別コードをそれぞれ連結、あるいは
加算、加減算処理等をすることで統合した1つの識別コ
ードを生成することができる。この場合には先に説明し
たようにカウント処理が不要になる。 (d)特徴データとゼロクロス点の画素数とをブロック
の識別コードとする場合 この場合には指定した画素数か、ある範囲にある画素数
を持つブロックの特徴データを選択して前記(c)の演
算により統合識別コードを生成する。あるいは、これに
それぞれのブロックでカウントされた画素数を加える。
なお、統合識別コードの生成は、統合識別コード生成プ
ログラム14dによりパラメータ14fが参照されて各
ブロックの識別コードに対して演算がなされたされる
が、このときの演算は、例えば、各ブロックの識別コー
ドを変数とし、パラメータ領域14fに記憶された数式
あるいは各ブロック対応に設けられた係数等を用いて加
算処理することなどをすればよい。
とする場合 特徴データを各ブロックの識別コードとして得るもので
は、特徴データの識別コードをそれぞれ連結、あるいは
加算、加減算処理等をすることで統合した1つの識別コ
ードを生成することができる。この場合には先に説明し
たようにカウント処理が不要になる。 (d)特徴データとゼロクロス点の画素数とをブロック
の識別コードとする場合 この場合には指定した画素数か、ある範囲にある画素数
を持つブロックの特徴データを選択して前記(c)の演
算により統合識別コードを生成する。あるいは、これに
それぞれのブロックでカウントされた画素数を加える。
なお、統合識別コードの生成は、統合識別コード生成プ
ログラム14dによりパラメータ14fが参照されて各
ブロックの識別コードに対して演算がなされたされる
が、このときの演算は、例えば、各ブロックの識別コー
ドを変数とし、パラメータ領域14fに記憶された数式
あるいは各ブロック対応に設けられた係数等を用いて加
算処理することなどをすればよい。
【0030】MPU13は、このようにして写真8の映
像データから生成された統合識別コードをメモリ14に
一旦記憶して、ICカード1に対して識別コードの送信
電文を送出してICカード1からの、比較基準となる統
合識別コードの転送を待つ。そして、ICカード1から
レスポンス電文を受けて、データ処理装置12は、照合
する照合プログラム14eをコールしてMPU13がこ
のプログラムを実行することで、統合識別コード生成プ
ログラム14dにより生成した統合識別コードとICカ
ード1から送出された統合識別コードとを照合する。そ
して、この照合結果に応じて一致、不一致等の信号を発
生するとともに、必要に応じてメッセージ等をディスプ
レイに出力する。
像データから生成された統合識別コードをメモリ14に
一旦記憶して、ICカード1に対して識別コードの送信
電文を送出してICカード1からの、比較基準となる統
合識別コードの転送を待つ。そして、ICカード1から
レスポンス電文を受けて、データ処理装置12は、照合
する照合プログラム14eをコールしてMPU13がこ
のプログラムを実行することで、統合識別コード生成プ
ログラム14dにより生成した統合識別コードとICカ
ード1から送出された統合識別コードとを照合する。そ
して、この照合結果に応じて一致、不一致等の信号を発
生するとともに、必要に応じてメッセージ等をディスプ
レイに出力する。
【0031】次にICカード1について説明すると、I
Cカード1において、そのEEPROM5に記憶された
識別コード群5aは、写真8をデジタルカメラ11によ
り採取した映像情報に対して前記のブロック分割処理、
ゼロクロス検出処理、カウント処理の3段階の処理を行
い、各ブロック対応に前記した処理により識別コードを
抽出し、それを順番に比較基準識別コードとして配列し
たものである。また、冗長コード5bは、各識別コード
について誤り検出を行うために付加されたものであっ
て、各ブロックの識別コードに対応して設けられている
ものであるが、これは、識別コード群5aの全体に対し
て設けられていてもよい。この冗長コード5bは、識別
コード群5aの改竄をチェックするためのものである。
この冗長性付加処理について説明すると、冗長性付加処
理においては、元々のデータに改竄が加わらないよう
に、元々のデータを変換して所定の処理により冗長なデ
ータを生成して識別コードの一部として加える。これに
より、万一、元々のデータに改竄が加わった場合に検出
することができる。
Cカード1において、そのEEPROM5に記憶された
識別コード群5aは、写真8をデジタルカメラ11によ
り採取した映像情報に対して前記のブロック分割処理、
ゼロクロス検出処理、カウント処理の3段階の処理を行
い、各ブロック対応に前記した処理により識別コードを
抽出し、それを順番に比較基準識別コードとして配列し
たものである。また、冗長コード5bは、各識別コード
について誤り検出を行うために付加されたものであっ
て、各ブロックの識別コードに対応して設けられている
ものであるが、これは、識別コード群5aの全体に対し
て設けられていてもよい。この冗長コード5bは、識別
コード群5aの改竄をチェックするためのものである。
この冗長性付加処理について説明すると、冗長性付加処
理においては、元々のデータに改竄が加わらないよう
に、元々のデータを変換して所定の処理により冗長なデ
ータを生成して識別コードの一部として加える。これに
より、万一、元々のデータに改竄が加わった場合に検出
することができる。
【0032】ところで、識別コード群5aに対する冗長
性の設定に関しては、ガロア体を用いて定義可能の関数
を用いて算出した冗長データを加えることが好ましい。
ガロア体を用いて定義可能の関数としては、CRC多項
式関数や、BCH符号やリード・ソロモン符号に対応し
た関数が挙げられる。また、複数の識別コードへの冗長
性の設定において、ガロア体を用いて定義される関数を
用いて算出した冗長性を加えてもよい。複数の識別コー
ドへの冗長性の割合としては、冗長性を持たせない識別
コードに対して、1/10以上、2倍以下の割合として
設定することが特に好ましい。
性の設定に関しては、ガロア体を用いて定義可能の関数
を用いて算出した冗長データを加えることが好ましい。
ガロア体を用いて定義可能の関数としては、CRC多項
式関数や、BCH符号やリード・ソロモン符号に対応し
た関数が挙げられる。また、複数の識別コードへの冗長
性の設定において、ガロア体を用いて定義される関数を
用いて算出した冗長性を加えてもよい。複数の識別コー
ドへの冗長性の割合としては、冗長性を持たせない識別
コードに対して、1/10以上、2倍以下の割合として
設定することが特に好ましい。
【0033】この改竄をチェックするのが、識別コード
改竄チェックプログラム3bである。ICカード1は、
データ処理装置12からICカードインタフェース15
を介して識別コード送出の電文を受けると、プロセッサ
2が、まず、識別コード改竄チェックプログラム3bを
実行して識別コード群5aと冗長コード5bとにより誤
り検出によって改竄があるか否かのチェックをする。こ
こで、誤りが発見された場合には、改竄ありということ
で、その旨のレスポンス電文をデータ処理装置12に返
す。改竄がないと判定されたときには、プロセッサ2
は、識別コード統合処理プログラム3cを実行してデー
タ処理装置12の統合識別コード生成プログラム14d
と同様な処理をして識別コード群5aから統合識別コー
ドを生成してデータ処理装置12にレスポンス電文とし
て返す。
改竄チェックプログラム3bである。ICカード1は、
データ処理装置12からICカードインタフェース15
を介して識別コード送出の電文を受けると、プロセッサ
2が、まず、識別コード改竄チェックプログラム3bを
実行して識別コード群5aと冗長コード5bとにより誤
り検出によって改竄があるか否かのチェックをする。こ
こで、誤りが発見された場合には、改竄ありということ
で、その旨のレスポンス電文をデータ処理装置12に返
す。改竄がないと判定されたときには、プロセッサ2
は、識別コード統合処理プログラム3cを実行してデー
タ処理装置12の統合識別コード生成プログラム14d
と同様な処理をして識別コード群5aから統合識別コー
ドを生成してデータ処理装置12にレスポンス電文とし
て返す。
【0034】識別コード群5aの登録は、データ処理装
置12により生成された各ブロックの識別コードの転送
をICカード1が受けてプロセッサ2が特別なプログラ
ムを実行することにより登録されてもよいし、別途、I
Cカード発行時にデジタルカメラで同じ写真を読取って
映像データを生成して各ブロック対応に識別コードを生
成してEEPROM5に登録することでもよい。冗長コ
ード5bについても同様にデータ処理装置12で生成し
てICカード1に転送し、登録してもよいし、各ブロッ
クの識別コードから別途算出して登録してもよい。
置12により生成された各ブロックの識別コードの転送
をICカード1が受けてプロセッサ2が特別なプログラ
ムを実行することにより登録されてもよいし、別途、I
Cカード発行時にデジタルカメラで同じ写真を読取って
映像データを生成して各ブロック対応に識別コードを生
成してEEPROM5に登録することでもよい。冗長コ
ード5bについても同様にデータ処理装置12で生成し
てICカード1に転送し、登録してもよいし、各ブロッ
クの識別コードから別途算出して登録してもよい。
【0035】次に、カードを使用した証拠の出力に関し
て説明する。この発明においては、正当な所有者のカー
ドであることを示す情報を、カード所有者とシステム管
理者の双方に証拠として出力する機能を付加する。正当
な所有者のカードであることを示す情報として、統合識
別コード生成プログラム14dの実行によりMPU13
が算出した統合識別コードを、図1には図示しない部分
にて、カードの記録媒体に記録されている情報と共に演
算処理することでさらに暗号化(符号化)した後、カー
ド所有者とシステム管理者の双方に証拠として出力す
る。この場合の証拠の出力は、紙への出力を行い、加え
て、カードの記録媒体の記録可能な記憶領域に証拠情報
を記録する。通常、カード1には、磁気ストライプ1a
とIC1bが搭載されている構成であるので、磁気スト
ライプ1aとIC1bとに、証拠情報を記録することが
できる。記録媒体としては、磁気記録媒体、IC、光記
録媒体の中の少なくとも1つが、搭載されていればよ
く、この実施例とは異なる組合せを用いることも可能で
ある。
て説明する。この発明においては、正当な所有者のカー
ドであることを示す情報を、カード所有者とシステム管
理者の双方に証拠として出力する機能を付加する。正当
な所有者のカードであることを示す情報として、統合識
別コード生成プログラム14dの実行によりMPU13
が算出した統合識別コードを、図1には図示しない部分
にて、カードの記録媒体に記録されている情報と共に演
算処理することでさらに暗号化(符号化)した後、カー
ド所有者とシステム管理者の双方に証拠として出力す
る。この場合の証拠の出力は、紙への出力を行い、加え
て、カードの記録媒体の記録可能な記憶領域に証拠情報
を記録する。通常、カード1には、磁気ストライプ1a
とIC1bが搭載されている構成であるので、磁気スト
ライプ1aとIC1bとに、証拠情報を記録することが
できる。記録媒体としては、磁気記録媒体、IC、光記
録媒体の中の少なくとも1つが、搭載されていればよ
く、この実施例とは異なる組合せを用いることも可能で
ある。
【0036】なお、上述の実施例においては、セキュリ
ティ性を多少犠牲にしても高速な処理を優先するため
に、データ処理装置12の中で写真8の映像データから
得られる統合識別コードとICカード1から得られる比
較基準となる統合識別コードとを照合する構成としてい
る。しかしながら、さらに高いセキュリティ性を得たい
場合がある。このような場合は、ICカード1の中に映
像データから得られる統合識別コードと内部で生成した
統合識別コードとの一致検出する手段(照合プログラ
ム)を設けてデータ処理装置12から送出された統合識
別コードとの一致を検出するようにするとよい。さら
に、この一致の検出は、統合識別コードによることな
く、各ブロックごとの識別コードをブロック対応に一致
検出するようにしてもよい。このような場合には、デー
タ処理装置12から送出される識別コードは、各ブロッ
クに対応してそれぞれの識別コードがICカード1に送
出されることになる。
ティ性を多少犠牲にしても高速な処理を優先するため
に、データ処理装置12の中で写真8の映像データから
得られる統合識別コードとICカード1から得られる比
較基準となる統合識別コードとを照合する構成としてい
る。しかしながら、さらに高いセキュリティ性を得たい
場合がある。このような場合は、ICカード1の中に映
像データから得られる統合識別コードと内部で生成した
統合識別コードとの一致検出する手段(照合プログラ
ム)を設けてデータ処理装置12から送出された統合識
別コードとの一致を検出するようにするとよい。さら
に、この一致の検出は、統合識別コードによることな
く、各ブロックごとの識別コードをブロック対応に一致
検出するようにしてもよい。このような場合には、デー
タ処理装置12から送出される識別コードは、各ブロッ
クに対応してそれぞれの識別コードがICカード1に送
出されることになる。
【0037】以上説明してきたが、実施例では、目視確
認用領域8aを複数のブロックに分割して各ブロック対
応に特徴データを生成しているが、この発明は、ゼロク
ロス点の検出に対応して特徴データを得るものであるの
で、必ずしも目視確認用領域8aをブロック分割する必
要はない。単に、1画面分の映像データから特徴データ
をゼロクロス点に対応して検出するようにしてもよい。
また、実施例では、ゼロクロス点の検出に対応して
“1”のビットデータとして特徴データを生成している
が、これは、特定の数値を発生させるものであってもよ
い。さらに、実施例では、n×mの1画面分のデータを
メモリに記憶して特徴データを抽出しているが、これ
は、読取り映像情報の少なくとも3×4画素配列の隣接
画素を含むデータを読取装置からの出力に応じて順次取
り出す分のデータを記憶するメモリがあればよく、これ
により順次ゼロクロス点の検出が可能である。したがっ
て、3×4の配列を記憶するメモリは、必ずしも1画面
分を必要としない。また、実施例では、ゼロクロス点を
検出するための参照領域として3×4画素配列を設定し
ているが、これは、一番小さい領域であって、これより
さらに大きな領域を設定してもよい。例えば、それは、
3×5画素配列、4×5画素配列などであってもよい。
このように大きな領域を採用する場合には、増加した画
素配列分だけ隣接画素について同様の処理を繰り返して
行うことになる。
認用領域8aを複数のブロックに分割して各ブロック対
応に特徴データを生成しているが、この発明は、ゼロク
ロス点の検出に対応して特徴データを得るものであるの
で、必ずしも目視確認用領域8aをブロック分割する必
要はない。単に、1画面分の映像データから特徴データ
をゼロクロス点に対応して検出するようにしてもよい。
また、実施例では、ゼロクロス点の検出に対応して
“1”のビットデータとして特徴データを生成している
が、これは、特定の数値を発生させるものであってもよ
い。さらに、実施例では、n×mの1画面分のデータを
メモリに記憶して特徴データを抽出しているが、これ
は、読取り映像情報の少なくとも3×4画素配列の隣接
画素を含むデータを読取装置からの出力に応じて順次取
り出す分のデータを記憶するメモリがあればよく、これ
により順次ゼロクロス点の検出が可能である。したがっ
て、3×4の配列を記憶するメモリは、必ずしも1画面
分を必要としない。また、実施例では、ゼロクロス点を
検出するための参照領域として3×4画素配列を設定し
ているが、これは、一番小さい領域であって、これより
さらに大きな領域を設定してもよい。例えば、それは、
3×5画素配列、4×5画素配列などであってもよい。
このように大きな領域を採用する場合には、増加した画
素配列分だけ隣接画素について同様の処理を繰り返して
行うことになる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明したように、この発明にあっ
ては、カードに貼付され、あるいは刻まれた個人を識別
するための写真、サイン文字、実印影などのその個人を
識別する可視情報を1画面n×m画素の映像情報として
読取り、この読取った1画面の各画素対応に、少なくと
も3×4画素配列の中央部の隣接2画素における前の画
素の映像信号のレベルとこの前の画素の周辺の画素の映
像信号のレベルと、そして後の画素の映像信号のレベル
とこの後の画素の周辺の画素の映像信号のレベルとを、
それぞれ2次微分値を求める関係式か、この関係式を含
む関係式において求める値LがL<0かあるいはL>0
を得る関係で比較する第1、第2の比較手段を設けて、
それぞれの比較結果が逆になったときに、ゼロクロス点
の検出を行うようにしているので、処理対象となる画素
配列が3×4程度か、これの近傍で済み、かつ、同時に
2画素の関係においてゼロクロス検出できるので、ゼロ
クロス検出が簡単な演算処理により可能になる。しか
も、このゼロクロス検出に応じて特徴データを生成する
ようにしているので、読取映像情報から認証のための特
徴データを得る処理が簡単となり、各処理データに対し
て大きな桁数を用意する必要がなく、演算用の配列容量
も少なくて済む。特徴データ生成の演算処理も短時間に
できる。その結果、簡易な演算処理により、機密性の高
い認証ができ、カードの偽造等の不正使用を防止すると
ともに認証におけるセキュリティの向上させることがで
きる。
ては、カードに貼付され、あるいは刻まれた個人を識別
するための写真、サイン文字、実印影などのその個人を
識別する可視情報を1画面n×m画素の映像情報として
読取り、この読取った1画面の各画素対応に、少なくと
も3×4画素配列の中央部の隣接2画素における前の画
素の映像信号のレベルとこの前の画素の周辺の画素の映
像信号のレベルと、そして後の画素の映像信号のレベル
とこの後の画素の周辺の画素の映像信号のレベルとを、
それぞれ2次微分値を求める関係式か、この関係式を含
む関係式において求める値LがL<0かあるいはL>0
を得る関係で比較する第1、第2の比較手段を設けて、
それぞれの比較結果が逆になったときに、ゼロクロス点
の検出を行うようにしているので、処理対象となる画素
配列が3×4程度か、これの近傍で済み、かつ、同時に
2画素の関係においてゼロクロス検出できるので、ゼロ
クロス検出が簡単な演算処理により可能になる。しか
も、このゼロクロス検出に応じて特徴データを生成する
ようにしているので、読取映像情報から認証のための特
徴データを得る処理が簡単となり、各処理データに対し
て大きな桁数を用意する必要がなく、演算用の配列容量
も少なくて済む。特徴データ生成の演算処理も短時間に
できる。その結果、簡易な演算処理により、機密性の高
い認証ができ、カードの偽造等の不正使用を防止すると
ともに認証におけるセキュリティの向上させることがで
きる。
【図1】図1は、この発明のカード認証システムを適用
したICカード認証システムの一実施例を示すブロック
図である。
したICカード認証システムの一実施例を示すブロック
図である。
【図2】図2は、ICカードに貼付された映像の分割の
仕方の説明図であって、(a)は、その原画像の説明
図、(b)は、長方形に均等分割した場合の説明図、
(c)は、その他の均等分割の説明図である。
仕方の説明図であって、(a)は、その原画像の説明
図、(b)は、長方形に均等分割した場合の説明図、
(c)は、その他の均等分割の説明図である。
【図3】図3は、ゼロクロス検出で参照される3×4画
素配列の説明図である。
素配列の説明図である。
【図4】図4は、ラプラシアンフィルタの処理関数に基
づく不等式を利用したゼロクロス検出の機能ブロック図
である。
づく不等式を利用したゼロクロス検出の機能ブロック図
である。
【図5】図5は、輪郭強調処理の処理関数に基づく不等
式を利用したゼロクロス検出の機能ブロック図である。
式を利用したゼロクロス検出の機能ブロック図である。
【図6】図6(a)は、ラプラシアンフィルタの微分マ
スクの説明図、図6(b)は、輪郭強調フィルタ処理の
マスクの説明図である。
スクの説明図、図6(b)は、輪郭強調フィルタ処理の
マスクの説明図である。
【図7】図7は、特徴データ抽出処理のフローチャート
である。
である。
1…ICカード、2…プロセッサ、3…ROM、4…R
AM、3a…システムプログラム、3b…識別コード改
竄チェックプログラム、3c…識別コード統合処理プロ
グラム、3e…受信処理プログラム、3d…レスポンス
プログラム、5a…識別コード群、5b…冗長コード、
5b…データ変換パラメータ56,13…I/Oポー
ト、7…バス、10…ICカードリーダ・ライタ、11
…デジタルカメラ、12…データ処理装置、13…MP
U、14…メモリ、14a…ブロック分割処理プログラ
ム、14b…ゼロクロス検出処理プログラム、14c…
カウント処理プログラム、14d…統合識別コード生成
プログラム、14e…照合プログラム、14f…パラメ
ータ、15…ICカードインタフェース。
AM、3a…システムプログラム、3b…識別コード改
竄チェックプログラム、3c…識別コード統合処理プロ
グラム、3e…受信処理プログラム、3d…レスポンス
プログラム、5a…識別コード群、5b…冗長コード、
5b…データ変換パラメータ56,13…I/Oポー
ト、7…バス、10…ICカードリーダ・ライタ、11
…デジタルカメラ、12…データ処理装置、13…MP
U、14…メモリ、14a…ブロック分割処理プログラ
ム、14b…ゼロクロス検出処理プログラム、14c…
カウント処理プログラム、14d…統合識別コード生成
プログラム、14e…照合プログラム、14f…パラメ
ータ、15…ICカードインタフェース。
Claims (7)
- 【請求項1】個人を識別するための写真、サイン文字、
実印影などのその個人を識別する可視情報の領域を表面
に有するカードと、1画面をn×m(n、mは、それぞ
れ4以上の整数)の画素に展開した1画面の各画素対応
に映像信号を有する映像情報として前記可視情報を読取
る読取装置と、前記1画面分の前記映像信号か、あるい
は前記1画面の少なくとも3×4画素配列の隣接画素の
前記映像信号を前記読取装置からの出力に応じて順次記
憶することで結果として前記1画面分の前記映像信号を
デジタル値として記憶するメモリと、このメモリから読
出された前記少なくとも3×4画素配列の中央部の2画
素における前の画素の前記映像信号レベルとこの前の画
素の周辺の画素の前記映像信号レベルとを2次微分値を
求める関係式か、この関係式を含む関係式において求め
る値LがL<0かあるいはL>0を得る関係で比較する
第1の比較手段と、前記メモリから読出された前記2画
素の後の画素の前記映像信号レベルとこの後の画素の周
辺の画素の前記映像信号レベルとを前記関係式において
求める値LがL<0かあるいはL>0を得る関係で比較
する第2の比較手段と、前記第1の比較手段と前記第2
の比較手段の比較結果において一方がL<0で他方がL
>0のときにゼロクロス点と判定するゼロクロス判定手
段とを備え、前記ゼロクロス点に対応して前記映像情報
についての特徴データを生成し、この特徴データに基づ
いて前記カードの認証を行うカード認証システム。 - 【請求項2】前記カードはICカードであり、前記求め
る値Lを得る関係式はラプラシアンフィルタ処理の2次
微分マスクであり、前記ゼロクロス判定手段は、前記ゼ
ロクロス点の判定に応じて特定の値を発生するものであ
り、前記特徴データは、前記映像情報に応じて発生する
前記特定の値の集合として生成される請求項1記載のカ
ード認証システム。 - 【請求項3】前記映像情報に基づいて前記可視情報の領
域を複数のブロックに分割した場合の各ブロックの映像
情報を生成する手段を備え、前記特徴データが前記ブロ
ックに対応して生成される請求項2記載のカード認証シ
ステム。 - 【請求項4】前記特定値は1である請求項3記載のカー
ド認証システム。 - 【請求項5】前記特徴データは、各前記ブロックに対応
して前記特定値をカウントしてその集合として得る請求
項4記載のカード認証システム。 - 【請求項6】前記カードはICカードであり、前記映像
情報に基づいて前記可視情報の領域を複数のブロックに
分割した場合の各ブロックの映像情報を生成する手段を
備え、前記ゼロクロス判定手段の判定結果に応じて各前
記ブロックにおいて前記ゼロクロス点がある位置を特徴
データとして生成する請求項1記載のカード認証システ
ム。 - 【請求項7】前記第1の比較手段と前記第2の比較手段
とは、いずれか一方が前記求める値LがL<0かあるい
はL>0を得る関係であり、いずれか他方が前記求める
値LがL≦0かあるいはL≧0を得る関係であり、前記
ゼロクロス判定手段は、一方がL≦0で他方がL>0の
ときにあるいは一方がL<0で他方がL≧0のときにゼ
ロクロス点と判定する請求項1記載のカード認証システ
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9243348A JPH1166315A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | カード認証システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9243348A JPH1166315A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | カード認証システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1166315A true JPH1166315A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=17102502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9243348A Withdrawn JPH1166315A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | カード認証システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1166315A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003075217A1 (en) | 2002-03-04 | 2003-09-12 | Sony Corporation | Authentication system, authentication method, authentication medium manufacturing device, and authentication terminal device |
-
1997
- 1997-08-25 JP JP9243348A patent/JPH1166315A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003075217A1 (en) | 2002-03-04 | 2003-09-12 | Sony Corporation | Authentication system, authentication method, authentication medium manufacturing device, and authentication terminal device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041102 |