JPH1164538A - 路面凍結予測方法 - Google Patents

路面凍結予測方法

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JPH1164538A
JPH1164538A JP22472497A JP22472497A JPH1164538A JP H1164538 A JPH1164538 A JP H1164538A JP 22472497 A JP22472497 A JP 22472497A JP 22472497 A JP22472497 A JP 22472497A JP H1164538 A JPH1164538 A JP H1164538A
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JP
Japan
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road surface
freezing
data
predicted
target point
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JP22472497A
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Shigeyuki Morimoto
茂行 森本
Masao Kaneko
正雄 金子
Yoshimichi Kawasaki
良道 川崎
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 路面凍結対象地点の路面温度を正確に予測で
き、正確な路面凍結の予測を行うことができる路面凍結
予測方法を提供する。 【解決手段】 予め特定された地点で測定されたGPV
データと路面凍結対象地点付近の地形データから3次元
最適内挿法により、路面凍結対象地点付近の複数の気象
情報を作成し、作成した路面凍結対象地点付近の複数の
気象情報に基づいて、路面凍結対象地点の路面温度を予
測し、予測した路面温度及びGPVデータから予測され
た路面情報に基づいて、路面凍結対象地点の路面凍結の
有無と凍結開始時間を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路表面の路面温
度と路面情報(降水、積雪等による路上水分の有無)か
ら路面凍結予測を行う路面凍結予測方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近、天気予報だけでなく地球の温暖化
など気象災害の予測手段として、気象モデルがよく用い
られる。これらの気象モデルには、地球全球規模のモデ
ル(GCMと呼ばれる)もあれば、より狭い地球での気
象モデル(メソモデルとも呼ばれる)もあり、用途別に
様々な気象モデルが開発がされてきている。なかでも非
常に局所的な気象モデルの一例として路面凍結予測モデ
ルが挙げられる。
【0003】ここで、この路面凍結予測モデルについて
も説明する。まず、路面凍結とは、路面温度が低下し、
路面上の水分が凍結する現象である。従って、路面凍結
を予測するために必要な気象要素は、路面温度と路上水
分になる。しかし、路上水分についてはその発生形態の
種類の様々であり、全ての形態について予測するのは困
難である。そこで路面温度が路面凍結予測において重要
なパラメータとなる。
【0004】図3に従来の路面温度予測方法の一覧を示
す。図3に示すように路面温度の予測方法を大きく分け
ると、物理的方法と統計的方法の2種類がある。一般に
よく使用されている方法は重回帰計算などによる統計的
方法である。この方法は過去にも実績があり、精度も比
較的良いが、回帰式作成に必要なデータ収集に数シーズ
ン必要である。一方、物理的方法により物理的根拠に基
づく方程式を計算し路面温度を求める方法である。この
方法では統計的方法に比べてより汎用性があり、他のシ
ステムへの応用が可能であるが、的中率の点で統計的方
法に比べて若干精度が落ちる。
【0005】ここで、路面温度の物理的予測方法でよく
用いられる熱収支法の予測の流れについて説明する。図
4は熱収支法による予測の流れを示す図である。まず、
路面情報(31)(路上水分、祖度長、アルベト、路面
の性質など)と道路付近の気象情報(32)(気温、気
圧、日斜量、風速など)を入力データとして、以下に示
すある時間における地表面の熱収支式を繰り返し計算に
より解き(33)、路面温度(34)を求める。 Rn +E+H+G=0 …(1)
【0006】ここで、(1)式中のRn は正味の放射フ
ラックス、Eは地表面からの水蒸気輸送による潜熱フラ
ックス、Hは大気と地表面の温度差による顕熱フラック
ス、Gは地中伝導熱フラックスであり、(1)式は地表
面上で各フラックスをバランスさせた式である。
【0007】また、各フラックスを求めるための必要な
データ要素を簡単にまとめると次のようになる。 放射フラクッスRn :雲量、路面温度、路面情報 潜熱フラックスE :風速、気温、気圧、水蒸気圧、路
面温度 顕熱フラックスH :風速、気温、路面温度 地中熱伝導フラックスG:路面温度、路面情報 ただし、これらのフラックスを求める式として、経験
式、理論式様々な式が提案されている。
【0008】ここで、各フラックスを求める式の例につ
いては、以下の文献1)、2)で説明されている。 1)土木学会論文集、No.470(1993)、武市
靖、路面凍結の予測に関する研究、p.175−184 2)農業気象、Vol.48(1992)、近藤純正、
地表面温度と熱収支の周期解及びその応用、p.265
−275
【0009】そして、(1)式から求められた路面温度
(34)から路面温度の上限、下限予測曲線(過去の気
温データ(37)から算出したモデル曲線)を設定し
(35)、路面凍結の開始時間帯を予測する(36)。
また、(1)式から求められた路面温度(34)を地中
の熱伝導方程式(38)に入力し、その地中温度分布か
ら凍結深さを予測する(39)。
【0010】このような方法ではおもに路面温度4だけ
で路面凍結を判定するものであるが、他の従来例として
路面温度の予測プログラムとは別に降雪(降水)予測プ
ログラムを作成し、路面温度と降雪による路上水分を両
方考慮して路面凍結を判定する方法もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の統
計的、物理的な路面凍結予測方法では、路面凍結対象地
点で気象情報の測定をしていない場合には統計的方法、
物理的方法ともに入力する気象情報は最寄りに測候所の
データを用いる。そのため路面凍結対象地点の気象が正
確に与えられず、正確な路面温度の予測ができないとい
う問題点があった。また、主に路面温度だけで凍結予測
の測定を行っている方法では、路上水分の要素が入って
いないので、精度の高い路面凍結予測ができないという
問題点があり、一方、路上水分を路面凍結の判定に加え
た方法では、路面温度の予測以外に降雪(降水)予測プ
ログラムを別途作成しなければならないので、このよう
な場合には予測処理が複雑になるという問題点があっ
た。
【0012】さらに、従来の統計的な路面凍結予測方法
では、過去の気象データをもとに路面凍結対象地点の路
面温度に関する回帰式を作成し路面凍結を予測する方法
であるので、過去の現象以外の予測は困難になり、突発
的な現象には対応できないという問題点があった。ま
た、過去の気象データを測定していない地域では、回帰
式作成に必要なデータを収集するために数シーズン時間
が必要となるという問題点があった。
【0013】一方、物理的手法では、例として上述した
熱収支法を考えると、(1)式から路面温度が計算でき
るが、(1)式中には路面温度の時間変化(時間微分)
の項が入っていないので、(1)式だけでは路面温度の
時間変化の予測はできず、図4に示したように通常は路
面温度の時間変化を予測するために、路面温度の上限、
下限予測曲線を設定する必要がある。この予測曲線は通
常過去のデータから求めるため、物理的方法もまた統計
的方法と同様、突発的な事象に対応できないという問題
があり、また、過去のデータを測定していない地域で
は、上限、下限予測曲線作成に必要なデータを収集する
ために数シーズン時間が必要となるという問題点があっ
た。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る路面凍結予
測方法は、道路表面の路面温度と路面情報から路面の凍
結予測を行う路面凍結予測方法において、予め特定され
た地点で測定されたGPVデータと路面凍結対象地点付
近の地形データから3次元最適内挿法により、路面凍結
対象地点付近の複数の気象情報を作成し、作成した路面
凍結対象地点付近の複数の気象情報に基づいて、路面凍
結対象地点の路面温度を予測し、予測した路面温度及び
GPVデータから予測された路面情報に基づいて、路面
凍結対象地点の路面凍結の有無と凍結開始時間を判定す
るものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は実施の形態1の路面凍結予測の流
れを示す図である。この実施の形態で用いる気象情報に
は、従来の測候所データではなく、気象庁から発表され
るRSM上層、RSM地上のGPV(Grid Point Valu
e)データ(11)を用いる。RSM(Regional Spectr
al Model )は気象庁の領域モデルであり、運動方程
式、熱力学方程式、質量保存則、水蒸気保存則などの物
理法則に従った方程式系で構成された数値予報モデルで
ある。GPVでは51時間予測(RSM上層は3時間間
隔、RSM地上は1時間間隔)が可能である。
【0016】まず、GPVデータ(11)と路面凍結対
象地点付近の地形データ(12)(路面凍結対象地点付
近の標高、傾斜など)を用いて、3次元最適内挿法によ
り路面凍結対象地点の気象データ(13)を作成する。
また、同時にGPVデータ(11)より51時間先まで
の路面凍結対象地点の路面情報(15)(降水や積雪等
による路上水分の有無など)を予測する。
【0017】そして、3次元最適内挿法により得られた
路面凍結対象地点の気象データ(13)を路面温度の重
回帰式(14)に入力し路面温度(16)を求める。た
だし路面温度(16)の重回帰式(14)は3次元最適
内挿法により得られた路面凍結対象地点の気象データ
(13)を説明変数とするものである。そして、重回帰
式(14)から予測される路面温度(16)とGPVデ
ータ(11)から予測される路面情報(15)を合わせ
て考慮し、路面凍結対象地点の路面凍結の有無および凍
結開始時間を判定する。さらに、重回帰式(14)から
予測される路面温度(16)を熱伝導方程式(18)に
入力し凍結深さ(19)を予測する。
【0018】ここで、RSM上層およびRSM地上のG
PVデータ(11)について説明をする。このデータは
気象庁の領域モデルRSMにより計算された数値予報デ
ータである。このデータの概略を以下の表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1に示すように、GPV上層データから
得られる気象要素は22種類であり、925,850,
700,500hPaの各気圧面における高度Z、風速
U,V、気温T、露点温度T−Td、700hPaの気
圧面における鉛直p速度(hPa/hr)、そして海面
更正気圧Psである。予測時間は51時間予測(3時間
間隔)で、グリッドの格子間隔は東西30’、南北2
4’であり、日本付近の緯度では約40km×40km
の格子間隔になる。
【0021】また、GPV地上データから得られる気象
要素は6種類であり、地表面上10mの風速U,V、地
表面上1.5mの気温Tと露点温度T−Td、前1時間
の降水量Rain、そしてモデル上層、中層、下層の雲
量Cldである。予測時間は51時間予測(1時間間
隔)で、グリッドの格子間隔は東西15’、南北12’
であり、日本付近の緯度では約20km×20kmの格
子間隔になる。
【0022】通常、GPVデータ(11)の格子点が路
面凍結対象地点と一致しない場合が多いので、この実施
の形態では、図1に示すようにGPVデータ(11)か
ら3次元最適内挿法を用いて路面凍結対象地点の気象デ
ータ(13)を作成する。このとき路面凍結対象地点付
近の地形データ(12)(標高、傾斜度など)が必要に
なる。また、最適内挿法以外のデータ作成方法として変
分法などの方法が考えられるが、ここでは比較的計算が
容易な最適内挿法を用いている。また、この最適内挿法
については、以下の文献3)で説明されている。 3)気象庁編「数値予報の基礎知識−数値予報の実
際」、(1995)、気象業務支援センター、p28−
31
【0023】一方、GPV地上データの降水量などのデ
ータ(11)から路面凍結対象地点の路面情報(15)
(降水や積雪等による路上水分の有無など)を予測す
る。そして、3次元最適内挿法から作成した路面湊結対
象地点の気象データ(13)を路面温度の重回帰式(1
4)に入力し、路面温度(16)を予測する。ただし、
路面温度の重回帰式(14)は3次元最適内挿法から作
成した気象データ(13)を説明変数とし、過去の路面
温度(16)のデータと3次元最適内挿法から作成した
気象データ(13)から作成された式である。
【0024】そして、重回帰式(14)から予測される
路面温度(16)とGPVデータ(11)から予測され
る路面情報(15)を考慮して、路面凍結対象地点の路
面凍結の有無および凍結開始時間を判定するようになっ
ている。さらに、重回帰式(14)から予測される路面
温度(16)を熱伝導方程式(18)に入力し棟結探さ
(19)を予測するようになっている。
【0025】この実施の形態では、図1に示すように、
GPVデータ(11)から3次元最適内挿法で路面凍結
対象地点の気象データ(13)を作成するので、気象デ
ータを測定していない地域においてもある程度正確な気
象データが得られ、路面凍結対象地点の路面温度(1
6)をより正確に計算することができ、正確な路面凍結
の判定を行うことが可能となる。
【0026】また、この実施の形態では、路面凍結を判
定する際に、路面温度(16)だけでなく、GPVデー
タ(11)から予測される路面情報(15)を用いるの
で、より簡単で精度良く路面凍結の有無および凍結開始
時間を判定することが可能となる。
【0027】実施の形態2.図2は実施の形態2の路面
凍結予測の流れを示す図である。この実施の形態で用い
る気象情報は、実施の形態1と同様に、気象庁から発表
されるRSM上層、RSM地上のGPVデータ1であ
る。まず、GPVデータ(21)と路面凍結対象地点付
近の地形データ(22)(標高、傾斜など)を用いて、
3次元最適内挿法により路面凍結対象地点の気象データ
(23)を作成する。
【0028】また、同時にGPVデータ(21)より5
1時間先までの路面情報(25)(路上水分の有無な
ど)を予測する。この路面凍結対象地点の気象データ
(23)と路面情報(25)および路面凍結対象地点周
辺の構造物のデータ(30)(建築物や木などによる日
陰の分布データ)を、(1)式の熱収支式(24)に入
力し路面温度(26)を求める。このときGPVデータ
(21)は51時間予測のデータであるので、各時間毎
におけるGPVデータ(21)から、路面温度(26)
を計算することができ、最高51時間先まで路面温度
(26)の予測が可能になる。
【0029】そして、熱収支式(24)から予測される
路面温度(26)とGPVデータ(21)から予測され
る路面情報(25)を合わせて考慮し、路面凍結対象地
点の路面凍結の有無および凍結開始時間を判定する。さ
らに、熱収支式(24)から予測される路面温度(2
6)を熱伝導方程式(28)に入力し凍結探さ(29)
を予測する。
【0030】この実施の形態では実施の形態1と同様
に、気象庁から発表されるRSM上層、RSM地上のG
PVデータ(21)と路面凍結対象地点付近の地形デー
タ(22)(標高、傾斜度など)を用いて、3次元最適
内挿法により路面凍結対象地点の気象データ(23)を
作成する。一方、GPV地上データの降水量などのデー
タから路面凍結対象地点の路面情報(25)(降水や積
雪等のよる路上水分の有無など)を予測する。
【0031】3次元最適内挿法から作成した気象データ
(23)とGPVデータ(21)から予測された路面情
報(25)および路面凍結対象地点周辺の構造物のデー
タ(30)(建築物や木などによる、日陰の分布デー
タ)を熱収支式(24)に入力し、繰り返し計算により
路面温度(26)を予測する。このときGPVデータ
(21)は51時間予測のデータであるので、最高51
時間先までの路面温度(26)の予測が可能になる。
【0032】ここで路面温度(26)を熱収支式(2
4)から求める際に路面凍結対象地点付近の構造物デー
タ(30)を入力する理由について説明する。路面凍結
対象地点周辺にビルや家屋あるいは木などの構造物があ
る場合、それらの構造物は、時間帯によって路面凍結対
象地点へ入射してくる太陽光を遮断あるいは反射させる
ので、路面凍結対象地点の放射フラックス((1)式中
のRn)に大きな影響を与える。従って同時に路面凍結
対象地点の路面温度(26)の予測にも大きな影響を与
える。そこで、路面藻結対象地点がその周辺の構造物に
より影響を受ける場合、図2に示すように構造物よる日
陰の分布データ(30)を熱収支式(24)に入力しな
ければならない。
【0033】この実施の形態において、熱収支式(2
4)中の各フラックスを求めるときに必要な気象データ
をまとめると以下に示すようになる。 放射フラクッスRn:雲量、路面温度、地形、路面情
報、構造物データ 潜熱フラックスLE:風速、気温、気圧、露点温度、地
形、路面温度 顕熟フラックスH:風速、気温、路面温度 地中熱伝導フラックスG:路面温度、路面情報 ただし、各フラックスを求める式は従来と同様に文献
1)2)で与えられているような経験式または理論式で
求められる。
【0034】そして、熟収支式(24)から予測される
路面温度(26)とGPVデータ(21)から予測され
る路面情報(25)を合わせて考慮し、路面凍結対象地
点の路面凍結の有無および凍結開始時間を判定するよう
になっている。さらに、熱収支式(24)から予測され
る路面温度(26)を熱伝導方程式(28)に入力し凍
結深さ(29)を予測するようになっている。
【0035】この実施の形態では、図2に示すように、
GPVデータ(21)から3次元最適内挿法で路面凍結
対象地点の気象データ(23)を作成するだけでなく、
路面凍結対象地点周辺の構造物による日陰の分布データ
(30)を考慮に入れるので、気象データを測定してい
ない地域においても正確な気象データ(23)が得ら
れ、路面温度(26)をより正確に計算することがで
き、正確な路面凍結の判定を行うことが可能となる。
【0036】また、この実施の形態では、実施の形態1
と同様に、路面凍結を判定する際に、路面温度(26)
だけでなく、GPVデータ(21)から予測される路面
情報(25)を用いるので、より簡単で精度良く路面凍
結対象地点の路面凍結の有無および凍結開始時間を判定
することが可能となる。さらに、気象情報にGPVデー
タ(21)を用いることにより、最高51時間先までの
路面温度(26)と路面情報(25)の予測が可能にな
るので、過去の事象例にない現象にも対応が可能とな
り、過去のデータ収集の時間も必要なくなる。
【0037】なお、実施の形態1,2では、GPVデー
タ(11,21)を用いて路面凍結予測の対象地点の気
象データ(13,23)を作成したが、対象地点付近に
複数個の気象観測点がある場合には、それらのデータと
GPVデータ(11,21)を一緒に用いても同様の効
果が得られる。また、実施の形態1,2では、路面凍結
予測方法で説明したが、路面凍結予測モデルと同じよう
な非常に局所的な気象モデルを使用して気象予報を行う
方法においても実施の形態1,2の方法は同様に適用可
能であり、同様の効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、予め特定
された地点で測定されたGPVデータと路面凍結対象地
点付近の地形データから3次元最適内挿法により、路面
凍結対象地点付近の複数の気象情報を作成し、作成した
路面凍結対象地点付近の複数の気象情報に基づいて、路
面凍結対象地点の路面温度を予測し、予測した路面温度
及びGPVデータから予測された路面情報に基づいて、
路面凍結対象地点の路面凍結の有無と凍結開始時間を判
定するようにしたので、気象データを測定していない地
域においてもある程度正確な気象データが得られ、路面
凍結対象地点の路面温度をより正確に計算することがで
き、正確な路面凍結の判定を行うことができるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の路面凍結予測の流れを示す図で
ある。
【図2】実施の形態2の路面凍結予測の流れを示す図で
ある。
【図3】従来の路面温度予測方法の一覧を示す図であ
る。
【図4】熱収支法による予測の流れを示す図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路表面の路面温度と路面情報から路面
    の凍結予測を行う路面凍結予測方法において、 予め特定された地点で測定されたGPVデータと路面凍
    結対象地点付近の地形データから3次元最適内挿法によ
    り、路面凍結対象地点付近の複数の気象情報を作成し、 作成した路面凍結対象地点付近の複数の気象情報に基づ
    いて、路面凍結対象地点の路面温度を予測し、 前記予測した路面温度及び前記GPVデータから予測さ
    れた路面情報に基づいて、路面凍結対象地点の路面凍結
    の有無と凍結開始時間を判定することを特徴とする路面
    凍結予測方法。
  2. 【請求項2】 道路表面の路面温度と路面情報から路面
    の凍結予測を行う路面凍結予測方法において、 予め特定された地点で測定されたGPVデータと路面凍
    結対象地点付近の地形データから3次元最適内挿法によ
    り、路面凍結対象地点付近の複数の気象情報を作成し、 作成した路面凍結対象地点付近の複数の気象情報のそれ
    ぞれを説明変数した重回帰式に基づいて、路面凍結対象
    地点の路面温度を予測し、 前記予測した路面温度及び前記GPVデータから予測さ
    れた路面情報に基づいて、路面凍結対象地点の路面凍結
    の有無と凍結開始時間を判定することを特徴とする路面
    凍結予測方法。
  3. 【請求項3】 道路表面の路面温度と路面情報から路面
    の凍結予測を行う路面凍結予測方法において、 予め特定された地点で測定されたGPVデータと路面凍
    結対象地点付近の地形データから3次元最適内挿法によ
    り、路面凍結対象地点付近の複数の気象情報を作成し、 作成した路面凍結対象地点付近の複数の気象情報、路面
    凍結対象地点付近の構造物に関する構造物データ、及び
    前記GPVデータから予測された未来の路面情報を用い
    た路面の熱収支式に基づいて、路面凍結対象地点の路面
    温度を予測し、 前記予測した路面温度及び前記GPVデータから予測さ
    れた路面情報に基づいて、路面凍結対象地点の路面凍結
    の有無と凍結開始時間を判定することを特徴とする路面
    凍結予測方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003240867A (ja) * 2002-02-20 2003-08-27 Natl Inst For Land & Infrastructure Management Mlit 路面状態推定方法
JP2015210222A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 株式会社東芝 気象予測補正装置及び気象予測補正方法
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