JPH1160371A - 導火管 - Google Patents

導火管

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Publication number
JPH1160371A
JPH1160371A JP22380197A JP22380197A JPH1160371A JP H1160371 A JPH1160371 A JP H1160371A JP 22380197 A JP22380197 A JP 22380197A JP 22380197 A JP22380197 A JP 22380197A JP H1160371 A JPH1160371 A JP H1160371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
explosion
powder component
hexanitrohexaazaisowurtzitane
component
Prior art date
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Pending
Application number
JP22380197A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunichi Sato
俊一 佐藤
Taro Kodama
多朗 児玉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPH1160371A publication Critical patent/JPH1160371A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 破損による火薬量の減少がなく、火薬が均一
に付着されており、爆発の中断を生じない導火管を提供
する。 【解決手段】 管の内壁に主成分がヘキサニトロヘキサ
アザイソウルチタンである火薬成分を付着させた導火
管。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一方の起爆源から他
方の爆薬に爆発を伝播させるための導火管に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、産業用爆薬の消費現場におい
て爆薬を爆発させる場合には、電気雷管や導火管付雷管
等の他導爆線などを用いるのが一般的である。最近にな
って、取り扱いの安全性や作業性の効率向上のために、
導火管付雷管が広く使用されるようになっており、導火
管の需要は徐々に増加している。
【0003】導火管に関する技術は、特公昭49−12
699号公報に見られるように、エラストマーやプラス
チック物質のような硬直性あるいは柔軟性を示す管(内
径2〜3mm、外形4〜5mm)の内側に火薬成分として、
ペンスリット、ヘキソーゲン、シクロテトラメチレンテ
トラニトラミン等を付着せしめたもので、1秒間に20
00mほどのオーダーで爆発が伝播していく構造になっ
ている。また火薬の粒子は微粉のものが用いられ、管1
mあたりに0.4g以下程度の付着量であり、火薬を付
着させ且つ火薬の感度を鈍性化させるために石油質のワ
ックスが塗布されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
産業用爆薬が消費される現場においては、岩石による衝
突、圧迫等の他、水による濡れ、引っ張りによる伸びな
ど、導火管の爆発の伝播を阻害する様々な状況があり、
導火管が途中で破損したり、押しつぶされたり、管の延
びによって単位長さあたりの火薬量が減少することによ
って、爆発が中断するという問題があった。また、導火
管内に付着する火薬量が微量のため、製造工程で火薬の
量が均一に付着されない部分が発生して、外的な要因が
なくても爆発の中断を生じるという問題もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく研究を重ねた結果、爆発の伝播性が優れ
た導火管を発明するに至った。すなわち、本発明は熱可
塑性樹脂からなる管の内壁に火薬成分を付着させた導火
管において、該火薬成分の主成分がヘキサニトロヘキサ
アザイソウルチタンであることを特徴とする導火管であ
る。
【0006】本発明に用いる火薬成分は、ヘキサニトロ
ヘキサアザイソウルチタンを主成分とするものであり、
ヘキサニトロヘキサアザイソウルチタンの含有量は爆発
の伝播を確実にするために少なくとも80%以上である
ことがが望ましい。ヘキサニトロヘキサアザイソウルチ
タンは、通常α,β,γ,ε,ζ体の結晶構造を有する
ものの中から選ばれた少なくとも1つ以上が用いられる
が、最も好ましいのはε体である。すなわち、ε体の結
晶構造を有するヘキサニトロヘキサアザイソウルチタン
は、他の結晶構造のものより最も密度が高く爆轟速度も
高いので好適である。
【0007】その他の成分としては、ペンスリット、ヘ
キソーゲン、シクロテトラメチレンテトラニトラミンの
中から選ばれた少なくとも1つ以上からなるもの、また
爆発の際に爆発温度を高めるためにアルミニウム、ホウ
素、ジルコニウム等の金属粉末を必要に応じて加えるこ
ともできる。これらの成分は、導火管の内壁に均一に塗
布するために、粒径はできるだけ微粉状が好ましく、数
ミクロンから100μmのものが用いられる。好ましく
は、5〜100μmである。
【0008】次に、本発明の管はホース状の構造になっ
ており、熱可塑性樹脂からなることが好ましい。例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニール
などから選ぶことができ、管の強度を補強するために外
側に耐衝撃性のポリエチレン樹脂を被覆することもでき
る。樹脂は、一端溶融し、押し出し成型機によって管を
形成するため、融点が低く熱による体膨張変化の小さな
ものが好ましい。管の形状は、通常内径が1.5〜3m
m、外径が3〜5mmのものが用いられ、半径5cm程
度の折り曲げに対しても、容易にキンクが生じないよう
になっている。
【0009】次に、導火管の製法は、押し出し成型機よ
り管を押し出す過程で、内側に石油質のワックスまたは
パラフィンを数ミクロンの厚みで塗布しながらヘキサニ
トロヘキサアザイソウルチタンを主成分とする火薬を付
着させていくもので、通常管1mあたり0.05g〜
0.3g程度が付着させればよい。この範囲であると、
チューブが破裂して、隣接するチューブに影響を与える
可能性がないので好ましい。本発明の導火管は、管の一
端に雷管を装着して産業用爆薬の起爆装置として用いる
のが一般的であり、管の内部の爆発が伝播していく速度
はおよそ2000m/秒程度である。
【0010】
【実施例】
【0011】
【実施例1】長さ2m、内径2mm、外径4mmのポリ
エチレンチューブの内側に石油質のワックスを約5ミク
ロンの厚みでを塗布し、平均粒径50ミクロンのε体の
ヘキサニトロヘキサアザイソウルチタンを管1mあたり
0.2gとなるように付着させた。上記の導火管のうち
約60cm切り取り、一端に電気雷管を取り付けて起爆
し流しカメラにより爆発炎の均一性と爆発の伝播速度を
測定した。写真による判定では、爆発炎は均一に発光し
ており、伝播速度はおよそ2200m/秒であった。ま
た、残りの導火管について3ヶ所折り曲げ部(180
°)を作り、一端を電気雷管で起爆したが、導火管は全
部爆発した。
【0012】
【実施例2】長さ2m、内径1.5mm、外径4mmの
ポリ塩化ビニールの内側に石油質のワックスを約5ミク
ロンの厚みでを塗布し、平均粒径100ミクロンのε体
のヘキサニトロヘキサアザイソウルチタン:塗料用アル
ミニウム粉末=9:1の混合物を管1mあたり0.1g
となるように付着させた。上記の導火管のうち約60c
m切り取り、一端に電気雷管を取り付けて起爆し流しカ
メラにより爆発炎の均一性と爆発の伝播速度を測定し
た。写真による判定では、爆発炎は均一に発光してお
り、伝播速度はおよそ2100m/秒であった。また、
残りの導火管について3ヶ所折り曲げ部(180°)を
作り、一端を電気雷管で起爆したが、導火管は全部爆発
した。
【0013】
【比較例1】長さ2m、内径2mm、外径4mmのポリ
エチレンチューブの内側に石油質のワックスを約5ミク
ロンの厚みでを塗布し、平均粒径100ミクロンのペン
スリットを管1mあたり0.2gとなるように付着させ
た。上記の導火管について3ヶ所折り曲げ部(180
°)を作り、一端を電気雷管で起爆したが、導火管は途
中で爆発を中断した。
【0014】
【発明の効果】本発明の導火管は、ヘキサニトロヘキサ
アザイソウルチタンを主成分とする火薬成分を用いるこ
とにより、従来の導火管より優れた爆発伝播性を示し、
導火管が曲がったり押しつぶされても爆発が中断するこ
とは殆ど皆無となった。また、導火管を製造する過程に
おいて発生する火薬成分の付着ムラによる爆発の中断も
解消された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管の内壁に火薬成分を付着させた導火管
    において、該火薬成分の主成分がヘキサニトロヘキサア
    ザイソウルチタンであることを特徴とする導火管。
JP22380197A 1997-08-20 1997-08-20 導火管 Pending JPH1160371A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22380197A JPH1160371A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 導火管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22380197A JPH1160371A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 導火管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1160371A true JPH1160371A (ja) 1999-03-02

Family

ID=16803941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22380197A Pending JPH1160371A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 導火管

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