JPH1155994A - センサレス同期モータの脱調防止方法 - Google Patents

センサレス同期モータの脱調防止方法

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JPH1155994A
JPH1155994A JP9221167A JP22116797A JPH1155994A JP H1155994 A JPH1155994 A JP H1155994A JP 9221167 A JP9221167 A JP 9221167A JP 22116797 A JP22116797 A JP 22116797A JP H1155994 A JPH1155994 A JP H1155994A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来はモータの転流タイミング検出をモータ
誘起電圧を検出し、各相それぞれ上下両トランジスタの
休止区間を必要としから、モータへの出力電圧が小、高
速時のモータ最大出力トルクも小、転流タインミングの
調整も休止区間範囲内に限定され、出力トルクの対応範
囲が狭く負荷変動に弱く、それらを解決するセンサレス
同期モータの脱調防止方法を提供する。 【解決手段】 電圧検出器7からの同期モータへの出力
電圧と電流検出器5,6による同期モータからの誘起電
圧との位相差を検出する位相差検出手段と、演算手段3
と、固定子10〜12とから構成されたセンサレス同期
モータの駆動装置において、位相差検出手段による検出
値の変化率から、同期モータへの出力電圧周波数と同期
モータ回転速度との差を演算装置3により算出し、同期
モータへの出力電圧周波数をこの算出した差分に比例し
た周波数分だけ、演算装置3により制御変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センサレス同期モ
ータの駆動装置における脱調防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は特開平6−284782号公報に
記載された従来のモータ制御回路の構成を示している。
この従来例は、目的として回転定数、モータ巻線仕様
や、直流電圧、モータ電流等の運転状態の変化に対し
て、その構成は安定かつ最適な運転を行える直流モータ
の制御装置を提供しようとするものであり、構成にモー
タ電流検出手段と、モータ誘起電圧検出手段と、マイク
ロコンピュータとから成り、実際の転流タイミングは、
モータ電流が、極小となる如く、上記マイクロコンピュ
ータ内で処理した位相補正量を上記モータ誘起電圧検出
手段により得られた転流位置情報に対して加え決定する
様な直流モータの制御回路とし、効果にモータ電流の極
小値をいつも探索しつつ転流タイミングを決定して運転
するため、モータ自体が持つ効率をフルに発揮するとと
もに脱調等の異常現象への心配がない最適な運転状態を
実現できるとしている。
【0003】すなわち、図6において、商用電源601
により入力される交流電圧を、ダイオード602、コン
デンサ603により構成される倍電圧整流回路にて直流
に変換し、これを受けて、トランジスタ604及び還流
用ダイオード605から構成される3相ブリッジ形イン
バータにより、適宜スイチング(転流スイチング)し
て、圧縮機用直流モータ606に交流電流を供給する。
転流スイチングのタイミングは、モータ端子Vu,V
v,Vwより取り込んだモータ端子電圧を、モータ誘起
電圧検出回路を介してマイクロコンピュータ(以下マイ
コン)に入力し、マイコン内で適正な位相補正処理をし
て、転流信号としてドライバーに出力する。上記補正処
理にあたっては、電流検出抵抗607により検出される
直流電流(モータ電流と波高値は一致している)を電流
検出回路に取り込んだ後マイコンに入力して、この電流
情報を使っている。
【0004】一方、外部より与えられる回転数指令信号
は、インターフェースを介してマイコンに供給される
が、この指令回転数とモータ誘起電圧一検出信号の周期
の計測より得た実回転数の差に応じて、マイコン内にて
チョッパデューティを計算し、チョッパ信号として変調
回路に出力される。トランジスタ604は、上記実回転
数と指令回転数との差に応じたデューティのチョッパで
オンオフしつつ、適正な転流タイミングでスイッチング
をしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成ではモータの転流タイミング検出を駆動装置の
モータ端子Vu,Vv,Vwの端子電圧から誘起電圧を
検出して行うため、各相それぞれにおいて上下両トラン
ジスタが共にスイッチングをしない休止区間(図7参
照)を必要とする。このためモータへの出力電圧が小さ
くなり、高速時におけるモータ最大出力トルクが小さい
という問題がある。また転流タインミングの調整範囲も
休止区間範囲内に限定されているので、出力トルクの対
応範囲が狭く負荷変動に弱いという問題があった。そこ
で本発明は、上記従来例の問題点を解決するものであ
り、モータに直結した回転子位置検出手段を持たないセ
ンサレス同期モータに対し、高速時においてもモータ出
力トルクを大きくでき、また負荷変動に対してもモータ
を脱調させることなく、そのまま同期運転持続できるセ
ンサレス同期モータの脱調防止方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1に記載の発明は、直流電源と該直流電
源の正極側に接続された半導体スイッチング素子及び負
極側に接続された半導体スイッチング素子と、これらの
両半導体スイッチング素子を直列に接続した上で接続点
を駆動する同期モータの出力端子とし、それらを3相分
として3対揃え、かつ前記直流電源の電圧検出器と前記
同期モータのモータ電流検出器によって同期モータへの
出力電圧と同期モータからの誘起電圧との位相差を検出
する位相差検出手段と、演算手段とを備えた、複数極の
磁石を有する回転子と3相Y結線に接続された電機子コ
イルを有する固定子とから構成されたセンサレス同期モ
ータの駆動装置の脱調防止方法において、前記位相差検
出手段による検出値の変化率から、前記同期モータへの
出力電圧周波数と前記同期モータ回転速度との差を前記
演算手段により算出し、前記同期モータへの出力電圧周
波数をこの算出した差分に比例した周波数分だけ、前記
演算手段により制御変更することを特徴とするセンサレ
ス同期モータの脱調防止方法である。
【0007】このようにして本発明により、モータの回
転速度変動に対応した出力電圧周波数を前記演算装置の
制御サンプリングタイムに対応した短い応答スピードで
実現でき、通常出力トルク範囲内の負荷変動に対しては
同期運転を持続できるという特段の効果を奏する。
【0008】請求項2に記載の発明は、前記センサレス
同期モータの駆動装置の脱調防止方法において、前記位
相差検出手段による検出値を前記演算手段により前もっ
て設定している位相差範囲内にあるかどうか判別し、前
記検出値がこの位相差範囲内にあるときは、同期モータ
への出力電圧周波数を前記演算手段により、同期モータ
の指令回転速度に対応する周波数を中心とする前もって
設定した周波数範囲内に制限し、前記検出値がこの位相
差範囲外にあるときは、同期モータへの出力電圧周波数
を前記演算手段により、越えた位相差に比例した周波数
分だけ制御変更することを特徴とする請求項1記載のセ
ンサレス同期モータの脱調防止方法である。
【0009】かくして本発明によって、同期モータの回
転速度変動に対応した出力電圧周波数を前記演算装置の
制御サンプリングタイムに対応した短い応答スピードで
実現できると共に、同期モータ速度が指令回転速度から
大きく逸脱することを防止して安定した速度コントロー
ルが実現できるという顕著な効果がある。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のセンサレス同期モータの脱調防止方法において、前記
位相差検出手段による検出値を前記演算装置により前も
って設定している位相差値から減じた差分値を積分し、
前記同期モータへの出力電圧周波数を前記演算措置によ
り、この積分値に比例した周波数分だけ制御変更し、そ
の積分値が正値あるいは負値となるときは積分値をゼロ
にリセットすることを特徴とするセンサレス同期モータ
の脱調防止方法である。
【0011】そのようにして本発明は、急激な負荷変動
或いは過負荷によりセンサレス同期モータが、前記演算
装置により前もって設定している位相範囲を越えて脱調
移行状態に入った際、越えた位相差分に比例した周波数
分だけ制御変更するするので、即座に正常な位相に振動
を発生させることなく安定に戻すことができる。さら
に、高速での過負荷時に位相差が拡大していく際、前記
位相差検出手段による検出値を前記演算装置により前も
って設定している位相差値から減じた差分値を積分し、
同期モータへの出力電圧周波数をこの積分値に比例した
周波数分だけ制御変更し、かつまた積分値が正値(制動
出力トルク時は負値)となるときは積分値をゼロにリセ
ットすることで、過負荷に対応できる最大速度まで自動
的に緩やかに同期モータ速度を下げることができ、また
負荷が軽くなった際には自動的に緩やかに指令速度に戻
る同期運転が実現でき、この種の装置の汎用性の向上に
資するところ大であり、この分野における負荷速度の微
調整が円滑になされ得るという利便性が高い。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記センサレス
同期モータの脱調防止方法において、前記同期モータへ
の出力端子電圧を矩形波電圧としてこれを通電する共
に、前記同期モータへの出力電圧からこの矩形波電圧通
電による高調波成分を除いた基本波成分と同期モータか
らの誘起電圧との位相差値に基づきセンサレス同期モー
タへの出力電圧周波数を制御変更することを特徴とする
センサレス同期モータの脱調防止方法である。
【0013】センサレス同期モータへの同期モータ端子
出力電圧を正弦波電圧ではなく矩形波電圧の通電として
も、先の請求項1〜3の効果を実現でき、制御の簡易性
とメンテナンスの容易性に貢献するとろ多大である。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下、本発明の実施の形態1の回路構
成を図1のブロック図に示す。全ての面において、同一
符号は同一若しくは相当部材を表す。図1において、1
は直流電源電圧平滑用コンデンサ、2はIGBTトラン
ジスタ、3はマイクロコンピュータ、4はマイクロコン
ピュータ3からIGBTトランジスタ2へのオン・オフ
命令をドライブ信号としてIGBTトレンジスタ2へ伝
送するドライブ回路部、5,6はモータ電流を検出する
電流検出器、7は直流電源電圧検出器、8は整流用ダイ
オード、9は商用電源、10,11,12はセンサレス
同期モータ固定子側の3相Y結線に接続されたそれぞれ
U,V,W相電機子コイル、13は複数個の磁石を有す
るセンサレス同期モータの回転子、14,15,16は
それぞれU,V,W相の出力端子である。マイクロコン
ピュータ3は直流電源電圧検出器7による検出値を基に
ドライブ回路部4を介してIGBTランジスタ2へのオ
ン・オフ比率を制御することでモータ各相への出力電圧
と出力周波数を制御でき、また出力周波数とモータ各相
への瞬時出力電圧値も把握できる。
【0015】さらに、電流検出器5,6の検出値を基に
モータ各相の瞬時電流値も検出できる。これら各相の同
時瞬時電圧値と瞬時電流値,出力周波数と前もってマイ
クロコンピュータ3に設定しているセンサレス同期モー
タの各特性値を基にマイクロコンピュータ3は演算によ
り、同期モータへの相出力電圧と同期モータからの相誘
起電圧との位相差[図4:同期モータへの相出力電圧と
同期モータからの相誘起電圧との位相差を示した図、参
照]を検出(具体的な演算方法は公知技術なので省略)
する。これを短いサンプリングタイム(例えばTs =5
mS)ごとに実行する。
【0016】前回サンプリングでの位相差検出値Φ0
今回の位相差検出値Φ1 を以下の方法により演算して、
出力周波数と同期モータ回転速度に対応した周波数との
差分を検出する。 Δf1 =K・(Φ0 −Φ1)/(2π・Ts ) ……………………(式1) ただし、Kは比例定数でここでは1とする。また、演算
に使用する各位相値についてはデジタルフィルタを入れ
て、より以前の検出値に配慮することもあり得る。この
Δf1 分の周波数だけ加算して出力周波数を演算後の制
御サンプリングで変更する。これで、同期モータの回転
速度変動に対応した同期モータへの出力周波数F0を出
力する。
【0017】さらに、前記方法により検出した位相値を
マイクロコンピュータ3で、前もって設定した位相値
(例えばθ1 =π・85/180)と比較し、検出位相
値Φ1が小さかった場合で、かつ出力周波数F0 が同期
モータ指令速度に対応した周波数を中心とする前もって
設定した周波数制限範囲を越えたときは、この制限値を
出力周波数とする。そして、前記方法により検出した位
相値をマイクロコンピュータ3で前もって設定した位相
値θと比較し、検出位相値Φ1 が大きかった場合には、
周波数差分の検出値Δf1 に加えて、さらに以下の演算
により、この演算値Δf2 分の周波数だけ加算して出力
周波数を演算後の制御サンプリングで変更する。 Δf2 = (θ−Φ1)・K1 ……………………(式2) ただし、K1 は比例定数である。
【0018】さらにまた、前記方法により検出した位相
値Φ1 をマイクロコンピュータ3で前もって設定した位
相値(例えばθ1 =π・85/180)から減じた差分
値を積分し、以下に示す演算によりこの積分値に比例し
た周波数分Δf3 だけ加算して、同期モータへの出力電
圧周波数を前記Δf1 ,Δf2 に加えてさらに演算後の
制御サンプリングで変更する。また、積分値が正値(制
御出力トルク時は負値)となるときは積分値をゼロにリ
セットする。 Δf3 ={Σ(θ1 −Φ1)}・K2 ……………………(式3) ただし、K2 は比例定数である。
【0019】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2(構成は図1と同じ)を図2に基づいて説明する。
図2は、同期モータ端子への出力電圧を矩形波電圧波形
とするためにマイクロコンピュータ3からIGBTトラ
ンジスタ2へのオン・オフ指令出力を示したものであ
る。ここでは各相同期モータ端子への出力電圧が矩形波
電圧180度通電となっている。
【0020】このときの同期モータへの線間出力電圧波
形及び相出力電圧波形との関係を示したものが図3であ
る。図3から分かるように相出力電圧位相は、同期モー
タ端子の矩形波電圧基本波成分の位相θと一致する。こ
こで、マイクロコンピュータ3は直流電源電圧検出器7
による検出値を基に、ドライブ回路4を介してIGBT
トランジスタ2へのオン・オフ比率を制御することで、
同期モータ各相端子への矩形波電圧出力振幅値と出力電
圧周波数を制御でき、また出力電圧周波数と相出力電圧
位相値θと同期モータ各相端子への矩形波電圧振幅Ep
も把握できる。
【0021】ここで、同期モータ各相への相出力電圧瞬
時値(例えばU相のEu)について、以下に基づき、マイ
クロコンピュータ3により修正を加える。 Eu = (Ep)× (K3)×(Sinθ) ただし、K3 は矩形波電圧通電区間幅で決まる比例定数
である。これと電流検出器5,6から検出した同期モー
タ各相の瞬時電流値と、出力電圧周波数と、前もってマ
イクロコンピュータ3に設定しているセンサレス同期モ
ータの各特性値を基に演算により、同期モータへの相出
力電圧と同期モータからの相誘起電圧との位相差を検出
する。以後の処理は実施の形態1と同様である。
【0022】
【発明の効果】以上本発明によれば、同期モータに直結
した回転子位置検出手段を持たないセンサレス同期モー
タに対し、高速時においても同期モータ出力トルクを大
きくでき、また負荷変動に対しても同期モータを脱調さ
せることなく、そのまま同期運転を持続できるという、
格別に優れた効果がある。
【0023】すなわち、このようにして本発明により、
モータの回転速度変動に対応した出力電圧周波数を前記
演算装置の制御サンプリングタイムに対応した短い応答
スピードで実現でき、通常出力トルク範囲内の負荷変動
に対しては同期運転を持続できるという特段の効果を奏
する。
【0024】また本発明によって、同期モータの回転速
度変動に対応した出力電圧周波数を前記演算装置の制御
サンプリングタイムに対応した短い応答スピードで実現
できると共に、同期モータ速度が指令回転速度から大き
く逸脱することを防止して安定した速度コントロールが
実現できるとい顕著な効果がある。
【0025】さらに本発明は、急激な負荷変動或いは過
負荷によりセンサレス同期モータが、前記演算装置によ
り前もって設定している位相範囲を越えて脱調移行状態
に入った際、越えた位相差分に比例した周波数分だけ制
御変更するするので、即座に正常な位相に振動を発生さ
せることなく安定に戻すことができる。
【0026】しかも、高速での過負荷時に位相差が拡大
していく際、前記位相差検出手段による検出値を前記演
算装置により前もって設定している位相差値から減じた
差分値を積分し、同期モータへの出力電圧周波数をこの
積分値に比例した周波数分だけ制御変更し、かつまた積
分値が正値(制動出力トルク時は負値)となるときは積
分値をゼロにリセットすることで、過負荷に対応できる
最大速度まで自動的に緩やかに同期モータ速度を下げる
ことができ、また負荷が軽くなった際には自動的に緩や
かに指令速度に戻る同期運転が実現でき、この種の装置
の汎用性の向上に資するところ大であり、この分野にお
ける負荷速度の微調整が円滑になされ得るという利便性
が高い。
【0027】センサレス同期モータへの同期モータ端子
出力電圧を正弦波電圧ではなく矩形波電圧の通電として
も、上述の効果をそのまま実現することが可能であり、
制御の簡易性とメンテナンスの容易性に貢献するところ
多大であり、これに関する技術の進展に有力な効果をも
たらし、これの適用範囲の拡大は計り知れない絶大なも
のと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるセンサレス同期
モータの駆動装置における脱調防止装置の回路構成を表
すブロック図
【図2】本発明の実施の形態2における同期モータ端子
電圧を、矩形波電圧波形180度通電とした際の、マイ
クロコンピュータからIGBTトランジスタへのオン・
オフ指令出力信号を示す図
【図3】本発明の実施の形態2における、同期モータ端
子電圧を矩形波電圧波形180度通電とした際の、同期
モータ端子電圧波形と同期モータへの線間出力電圧波形
と相出力電圧波形との関係を示した図
【図4】同期モータへの相出力電圧と、同期モータから
の相誘起電圧との位相差を示した図
【図5】同期モータへの相出力電圧と、同期モータから
の相誘起電圧との位相差と同期モータ出力トルクとの関
係を示し (a) はセンサレス同期モータの回転子が非突極形の場合
の特性図 (b) はセンサレス同期モータの回転子が突極形の場合の
特性図
【図6】従来例のブラシレスDCモータの駆動装置の回
路構成を表すブロック図
【図7】従来例のブラシレスDCモータの駆動装置の構
成例における、モータ誘起電圧を検出するための半導体
スイッチング素子の休止区間を示した図
【符号の説明】
1 直流電源電圧平滑用コンデンサ 2 IGBTトランジスタ 3 演算装置[マイクロコンピュータ] 4 ドライブ回路部 5,6 電流検出器 7 直流電源電圧検出器 8 整流用ダイオード 9 商用電源 10,11,12 電機子コイル 13 回転子 14,15,16 出力端子部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と該直流電源の正極側に接続さ
    れた半導体スイッチング素子及び負極側に接続された半
    導体スイッチング素子と、これらの両半導体スイッチン
    グ素子を直列に接続した上で接続点を駆動する同期モー
    タの出力端子とし、それらを3相分として3対揃え、か
    つ前記直流電源の電圧検出器と前記同期モータのモータ
    電流検出器によって同期モータへの出力電圧と同期モー
    タからの誘起電圧との位相差を検出する位相差検出手段
    と、演算手段とを備えた、複数極の磁石を有する回転子
    と3相Y結線に接続された電機子コイルを有する固定子
    とから構成されたセンサレス同期モータの駆動装置の脱
    調防止方法において、 前記位相差検出手段による検出値の変化率から、前記同
    期モータへの出力電圧周波数と前記同期モータ回転速度
    との差を前記演算手段により算出し、 前記同期モータへの出力電圧周波数をこの算出した差分
    に比例した周波数分だけ、前記演算手段により制御変更
    することを特徴とするセンサレス同期モータの脱調防止
    方法。
  2. 【請求項2】 前記センサレス同期モータの駆動装置の
    脱調防止方法において、 前記位相差検出手段による検出値を前記演算手段により
    前もって設定している位相差範囲内にあるかどうか判別
    し、 前記検出値がこの位相差範囲内にあるときは、同期モー
    タへの出力電圧周波数を前記演算手段により、同期モー
    タの指令回転速度に対応する周波数を中心とする前もっ
    て設定した周波数範囲内に制限し、 前記検出値がこの位相差範囲外にあるときは、同期モー
    タへの出力電圧周波数を前記演算手段により、越えた位
    相差に比例した周波数分だけ制御変更することを特徴と
    する請求項1記載のセンサレス同期モータの脱調防止方
    法。
  3. 【請求項3】 前記センサレス同期モータの脱調防止方
    法において、 前記位相差検出手段による検出値を前記演算手段により
    前もって設定している位相差値から減じた差分値を積分
    し、前記同期モータへの出力電圧周波数を前記演算手段
    により、この積分値に比例した周波数分だけ制御変更
    し、 その積分値が正値あるいは負値となるときは前記積分値
    をゼロにリセットすることを特徴とする請求項1記載の
    センサレス同期モータの脱調防止方法。
  4. 【請求項4】 前記センサレス同期モータの脱調防止方
    法において、 前記同期モータへの出力端子電圧を矩形波電圧としてこ
    れを通電する共に、 前記同期モータへの出力電圧からこの矩形波電圧通電に
    よる高調波成分を除いた基本波成分と同期モータからの
    誘起電圧との位相差値に基づきセンサレス同期モータへ
    の出力電圧周波数を制御変更することを特徴とする請求
    項1から請求項3のいずれかに記載のセンサレス同期モ
    ータの脱調防止方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1501185A2 (de) * 2003-07-15 2005-01-26 Sauter Feinmechanik GmbH Verfahren und Vorrichtung zum Positionieren einer drehbaren Einrichtung
US6914408B2 (en) 2001-02-27 2005-07-05 Hitachi, Ltd. Motor control apparatus and electric vehicle using same

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