JPH11511938A - ネットワークへのアクセスを制御するための方法、並びにこの方法を実現するためのデバイスおよびシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、例えばＡＴＭセル内に含まれるメッセージのネットワーク（１０）へのアクセスを制御するための方法に関する。データ源（１１）によって送信されたセルは、各セルと関連する瞬間速度値に基づいてｎ個の隣接するグループにクラス分けされる。データ源（１１）によって送信され、ネットワーク（１０）へのアクセスをリクエストする各セル（Ｃ_i）に対して、スイッチ（１２２）は、ネットワークへのアクセスを、単位時間当たりに割当てられ、各グループ内に含まれるセルの数の関数として、各グループに分配されたグローバルトークン資源を、そのセル（Ｃ_i）の属するグループに対して割当てられたトークンが空いている場合に限って許可する。そのグループ割当てられた空いたトークンが存在しない場合は、より高い瞬間速度値のグループに割当てられたトークンが空いてないか調べられる。こうして、このプロセスは、最も速度の低いセルに優先を与え、突然にバースト的に発生したセルによって、ネットワークが乱されるのを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】 ネットワークへのアクセスを制御するための方法、並びにこの方法を実現する ためのデバイスおよびシステム 本発明は、データ源によって送信されるセル内に含まれるメッセージの非同期 転送モードネットワーク(asynchronous transfer mode transmission network) へのアクセスを制御するための方法に関し、ここで、この方法は、各データ源と ネットワークとの間の伝送契約(transmission contract)を定義する第一のステ ップ、およびセルのネットワークへのアクセスを管理(authorize)する第二のス テップを含む。 データ源によって送信されたセル内に含まれるメッセージの非同期転送モード ネットワークへのアクセスを制御するために、本発明は、さらに、この方法を実 現するためのデバイス、およびこのようなデバイスを含む通信システムについて も開示する。 従来の通信ネットワーク、例えば、電話あるいはケーブルテレビジョンは、本 質的に、個々の特定の用途に合わせて設計されており、従って、他のネットワー クが実行するタスクを実行するのには向かない。このために、新規のタイプのネ ットワークが出現しており、特に、非同期転送モード（ＡＴＭ）にて動作するネ ットワークが注目を集めている。このＡＴＭにおいては、信号の伝送は、デジタ ルデータ流れ(digital data stream)を、固定サイズのセル（５３オクテット(oc tets)）に細分することによって実現される。各セル自身は、セルを転送するた めに必要とされる情報を含む見出し（５オクテット）と、データ源によって生成 された有効な情報を含むペイロード（４８オクテット）から構成される。こうし て生成された全てのセルは、次に、待ち行列(queues)を介して多重化されるが、 これら待ち行列が互いに結合されることで、ＡＴＭネットワークが形成される。 同一のＡＴＭネットワーク内においても、タイプの非常に異なるデータが存在 し、各タイプによって制約も異なる。例えば、音声の伝送は、リアルタイムてに 送ることを必要とされるが、伝送エラーの要件は、比較的緩やかである。逆に、 ファイルの転送では、リアルタイム制約はないが、伝送エラーの修正は必須であ る。伝送されるデータが、ＭＰＥＧ２標準に準拠するビデオデータである場合は 、リアルタイムの伝送で、しかも、エラー率が低いことが要求される。 このような多様な性質のデータがネットワーク内に共存できるようにするため に、トラフィック(traffic)の特性管理(featuring)が、基本的には、接続許可管 理（Connection Admission Control：ＣＡＣ）と、ユーザパラメータ制御（User Prameter Control：ＵＰＣ）と呼ばれる２つの動作を遂行することによって確 保される。接続許可管理（ＣＡＣ）の動作は、本発明とは直接関係しないが、ユ ーザＡがユーザＢと通信することを希望するとき、Ａの接続およびＢへの対応す るデータの伝送を許可するのに十分な資源がネットワーク内に存在するか否かを 、その特定の瞬間においてネットワークを横断して既に設定されている接続の状 況、および、これら既に設定されている接続への妨害の危険性を考慮して、調べ ることから成る。 こうしてネットワークを調べた結果、これら２つのユーザＡとユーザＢの間の 接続が許可された場合は、次に、本発明が係わる、ユーザパラメータ制御（ＵＰ Ｃ）の動作によって、送信ユーザが、その前に遂行された接続許可管理（ＣＡＣ ）が対象とした送信契約を満足するか否か調べられる（セルの瞬間速度等が調べ られる）。そして、もしこの契約が、事故的に（ソフトウエアの機能障害により ）、あるいは、故意に（詐欺行為により）違反された場合は、ネットワークは、 既に接続に割当てられおり、契約によって許可され、かつ、伝送契約を守ってい る資源からの追加の資源を、こうして不許可となったデータ転送のため に割当てる。さらに、この契約違反が原因で、不測のデータ輻湊が発生し、ネッ トワークの動作の全体あるいは一部分が障害を受けることもある。事実、待ち行 列は、常に、長さの制約を持ち、このために、破棄されるデータセルの数が増加 することとなる。 このユーザパラメータ制御（ＵＰＣ）の動作を実現するために頻繁に使用され る方法が、特許出願ＧＢ−２２８７８５４号において開示されている。この方法 は、漏れバケツアルゴリズム（leaky bucket algorithm）という英語名でより良 く知られているが、この方法においては、メッセージ、例えば、ＡＴＭセルのネ ットワークへのアクセスの許可は、主としてトラフィックのフィーチャリング（ トラフィック特性分析）とリンクされた幾つかの基準の関数として、先に割当て られたトークン予約資源の、単に残留レベルの、関数として与える。より具体的 には、この方法では、最初に、時間期間Ｔ（ＵＰＣ）が定義され、この時間期間 に対して、Ｎ個のトークンから成る予約資源が割当てられる。データ源によって 生成されたメッセージのネットワークへのアクセスは、これらトークンの一つを 使用することによってのみ許可され、このために、この時間期間Ｔ（ＵＰＣ）に おいては、最大でＮ個のメッセージのみが、ネットワーク内に侵入する（ネット ワークにアクセスする）ことが許される。カウンタによって実現されるこれらト ークンのチェックの結果、アクセスの新なリクエストに対して、もはやトークン が空いてないことが決定された場合は、メッセージは拒絶されるか、あるいは、 仮にメッセージが許可された場合でも、より低い優先にて送信されるように指定 され、しかも、そのメッセージがネットワークの動作に問題を与えないという条 件が付けられる。 ただし、この制御方法は、以下の短所を持つ。任意の瞬間において最大でＮ個 のトークンしか処分できないために、完結した期間Ｔ（ＵＰＣ）においてトーク ンが使用されなかった場合は、新たなトークンは生成されず、（幾つかのトーク ンのみが使用された場合は、使用されなかったトークンは破棄される）、従って 、この方法では、まだトークンが全く使用されてない状況において、Ｎ個のメッ セージのバーストが突然到来した場合に問題が発生する。つまり、これらメッセ ージのおのおのがトークンを使用し、全てのメッセージがネットワークにアクセ スする結果として、トークンの予約資源が空になり、新たなアクセスが、長期間 に渡って禁止される事態が発生する（さらに、幾つかのネットワークでは、メッ セージがこのようにバースト的に不規則に発生し、ネットワークが完全に乱され る危険がある場合は、伝送契約は締結されないものと規定される）。 本発明の一つの目的は、あらゆるタイプのサービスあるいはトラフィック源に 対応できる改良されたユーザパラメータ制御法を開示することにある。 この目的のために、本発明は、説明の冒頭の段落において定義されような方法 に関して開示する。本発明は、改良点として、この方法が、各データ源に対して ： 前記第一のステップが、各単位時間内に発生するセルについて、２つの連続す るセル間の時間間隔の値の大小に基づいて、つまり、各セルの瞬間速度(instant aneous rate)に基づいて、セルをｎ個のグループにクラス分けする第一の動作 、および前記単位時間に割当てられたトークンのグローバルなストックを、各グ ループ内のセルの数に比例するように、各グループに分配する第二の動作を含み ； 前記第二のステップが、ネットワークの入力の所に到着する各セルについて、 そのセルの前記ネットワークへのアクセスの許可をリクエストする第一の動作を 含み、このアクセスが、そのセルの瞬間速度に対応するグループに対して割当て られたトークンが空いている場合にのみ許可され、アクセスが拒絶された場合は 、つぎつぎと、より高い瞬間速度値に対応する次のグループに割当てられたトー クンが空いてないか否か調べられ、空いている場合に限り、ネットワークへのア クセスが許可され、この動作がある一つのグループに対して割当てられた空いた トークンが見つかり、アクセスが許可されるまで、あるいは、最終的にアクセス が 拒絶されるまで、何回も、遂行されることを特徴とする。 従来の技術による方法のみが使用された場合は、より高い瞬間速度を持つセル とより遅い速度のセルとの区別がなされない。バースト的に到達するセルは、こ れらが、ネットワークアクセススイッチの入り口待ち行列を突然に満杯にし、こ のために、後続のセルが直ちに拒絶されることとなるためにネットワークにとっ ては厄介な妨害者である。従来の方法を、到来するセルのタイプに基づく異なる 優先度を導入することによって改良することにより、この妨害を回避することが 可能である。本発明によって提唱されるアクセス制御方法は、こうして、以前の 方法と比較して、各ネットワークの資源をより柔軟に管理することを可能にする 。 本発明のもう一つの実施例は、この方法が、さらに： 前記第二のステップの実現のために、セルのランクを確認する動作を遂行し、 これに続いて、そのセルが考慮下の時間期間に対する最初のセルであり、このセ ルに対応するトークン資源が空いている場合は、このセルのネットワークへのア クセスを許可する動作を遂行し、一方、そのセルが最初のセルでない場合は、こ れに続いて、そのセルの属するグループに対して割当てられたトークンが空いて いるか否かを調べる第一のテスト動作を遂行する。ここで、セルがどのグループ に属するかは、そのセルの瞬間速度の値に基づいて決定される。空いたトークン が存在しない場合は、この第一のテスト動作に続いて、より高い瞬間速度値に対 応するグループが存在するか否かを決定する第二のテスト動作が遂行され、この ようなグループが存在する場合は、さらに、そのグループに割当てられた空いた トークンが存在するか否か決定される。 本発明のもう一つの目的は、上に説明の方法を実現するためのデバイスを提唱 することにある。 この目的を達成するために、本発明は、説明の冒頭の段落において説明された デバイスに関して開示する。本発明は、改良点として： 前記各データ源に対する送信契約定義段(transmission contract defining st age)が、各データ源に対するトラフィック特性分析回路（traffic featuring ci rcuit）を含み、この分析回路によって、各データ源によって送られたセルの瞬 間速度値が決定され、各データ源について、ある与えられた単位時間内に発生す る各セルが、そのセルの瞬間速度の値の大小に基づいて、ｎ個のグループにクラ ス分され、この定義段がさらに、前記単位時間に対して割当てられたトークンの グローバルなストック(global stock)を、各グループ内のセルの数に比例するよ うに、各グループに分配するための割当て回路を含み； 前記アクセス管理サブアセンブリが、前記の割当て回路によって各グループに 割当てられたトークンの数を格納するためのメモリ、および、ネットワークへの アクセスを前記トークンの数の関数として許可するためのスイッチを含み、ここ で、各グループに割当てられたトークンは、そのグループに対応する瞬間速度値 を持つセルによって用いられ、そのグループに対応する速度値を持つセルが存在 しない場合は、次に速い瞬間速度値を持つセルによって使用されることを特徴と する。 本発明のもう一つの目的は、少なくとも一つのデータ源と一つの通信ネットワ ーク間に配置された上述のようなデバイスを含む通信システムを提唱することに ある。 この目的のために、本発明においては、この通信システムが、データ源とデー タネットワークに加えて： 送信契約定義段を含み、この定義段が、各データ源によって送られたデータセ ルを、ネットワークの入り口に到来する各セルの瞬間速度値の大小に基づいて、 ｎ個のグループにクラス分けするためのトラフィック特性分析回路、および、ト ークンのグローバルなストックを、各グループ内のセルの数に比例するように各 グループに分配するかたちで、割当てるための割当て回路を含み；この通信シス テムがさらに アクセス管理サブアセンブリを含み、このサブアセンブリが、前記の割当て回 路によって各グループに割当てられたトークンの数を格納するためのメモリ、お よび、ネットワークへのアクセスを前記トークンの数の関数として許可するため のスイッチを含むことを特徴とする。ここで、各グループに割当てられたトーク ンは、そのグループに対応する瞬間速度値を持つセルによって用いられ、そのグ ループに対応する速度値を持つセルが存在しない場合は、次に速い瞬間速度値を 持つセルによって使用される。 本発明のこれらおよび他の特徴が、後に説明される実施例から明らかになるも のである。 図面の説明 図１は、本発明によるアクセス制御方法を実現する通信システムの一例であり ； 図２は、データ源によって送信されるさまざまなセルの瞬間速度値の分布曲線 の一例であり； 図３は、本発明によるアクセス制御方法の一つの実施例を説明する流れ図であ り； 図４は、本発明によるアクセス制御方法のもう一つの一つの実施例を説明する 流れ図である。 本発明によるアクセス制御方法およびこの方法の幾つの実施例が、ここでは、 各メッセージあるいはデータブロックがある与えられた長さのセル（５３オクテ ットのパケット）であるＡＴＭネットワークの場合について、単に一例として示 される。つまり、以下の説明では、本発明が有線の電子モジュールを用いて実現 されるが、これは、他の態様を排除することを意図するものではなく、例えば、 後に説明される実施例内に提供される幾つかあるいは全ての回路の機能に対応す る一連のインストラクションの実行を確保するマイクロプロセッサを用いて本発 明を実現することも可能である。 図１は、本発明のアクセス制御方法を実現する通信システムの一例を示す。こ のシステムは、図示するように、ＡＴＭネットワーク１０、データ源１１、並び に、データ源とＡＴＭネットワークとの間の伝送契約を定義するための（セルの 瞬間速度を調べるための）ここではトークン予約段１２と呼ばれる定義段と、ア クセス管理サブアセンブリ１３から構成されるネットワークアクセス制御デバイ スを含む。データ源１１は、例えば、図１に示すように、ＡＴＭセル生成器１１ １、およびセル生成器によって生成されたセル（これらセルはＣiと呼ばれる） を格納するためのメモリ１１２を含む。トークン予約段１２は、トークン予約資 源を格納するためのメモリ１２１、およびスイッチ１２２を含む。アクセス管理 サブアセンブリ１３は、データ源のトラフィックの特性を分析するためのトラフ ィック特性分析回路１３１、およびトークン割当て回路１３２を含む。 本発明を説明する目的で、ここでは、データ源が１つのみ存在する場合につい て説明されるが、以下のプロセスは、データ源が複数存在する場合は、ＡＴＭネ ットワークへのアクセスをリクエストする他のデータ源にも同様に適用すること は勿論である。最初に、考慮下のデータ源のプロフィルが、回路１３１によって 、締結されている伝送契約から得られる。ここで、データ源は、例えば、図２に 示す曲線のような特性を持つ。より詳細には、データ源の瞬間速度の値が、ｎ個 のグループに分けられる。ここでは、ｎ＝４とされ、最大値が、例えば、１に正 規化される。つまり、この例においては、第一のグループは、全ての瞬間速度値 の内の高い方から、例えば、０％〜２５％を構成し、第二のグループは２５％〜 ５０％を構成し、第三のグルーフは５０％〜７０％を構成し、第四のグループは ７５％〜１００％を構成するようにされる。図２においては、一例として、瞬間 速度が同一サイズの４つのグループにクラス分けされるが、（このクラス分けは 、単に選択の問題であり）、グループの数および各グループのサイズは、適当に 選 択できることは勿論である。（間隔を狭くすればするほど、トラフィック管理は 厳格なものとなる）。 本発明では、単位時間Ｔ（データ源）当たりに、ある与えられた１つのトーク ン予約資源が割当てられるのではなく、これらトークン資源は、グループ単位で 割当てられ、グループ当たりのトークンの数は、各グループ内に期待されるセル の割合によって決定される（つまり、図２の分布曲線によって表される割合に基 づいて決定される）。この割当ては、回路１３２によって実現され、各グループ に対するトークンの割当て量がメモリ１２１に送られる。 以下に、本発明の第一の可能な実施例を、図３の流れ図との関連で説明する。 ＡＴＭセル生成器１１１によって生成され、メモリ１１２に格納されたセルＣ_i が、トークン予約段１２の入力の所に到来すると、そのセルが属するグループに 対して割当てられた空いたトークンが存在するか決定される（決定ＴＫ₁）。（ セルがどのグループに属するかは、テストＴ₁、Ｔ₂、Ｔ₃、Ｔ₄によって決定され 、これらテストの出力Ｙは、そのセルがテストされているグループに属すること を示し、出力Ｎは、属さないことを示す）。トークンがまだ空いている場合（決 定ＴＫ₁の出力がＹ₁の場合）は、スイッチ１２２が閉じ、そのセルのネットワー ク１０へのアクセスが許可される。反対に、そのセルが、そのセルが属するグル ープに割当てられた空いたトークンをもはや見つけることができない場合は、ネ ットワーク１０へのアクセスは、許可されない（決定ＴＫ₁の出力Ｎ₁）。その後 、このセルが、より高い瞬間速度値に対応する直ぐ次のグループに割当てられた 空いたトークンを見つけた場合（決定ＴＫ₂）は、そのトークンが使用され、こ れを反映して、より高速なセルに割当てられていたトークン予約資源が減分され る。反対に、このセルが、この直ぐ次のグループに割当てられた空いたトークン を見つけることができない場合（出力Ｎ₂）は、ネットワークへのアクセスは、 ここでも拒絶される。ただし、その後、このセルが、さらに高い 瞬間速度値に対応する次のグループに割当てられた空いたトークンを見つけるこ とができた場合は（決定ＴＫ₃、出力Ｙ₃）は、そのセルは、ネットワーク１０へ のアクセスを許可される。このプロセスが、第一のグループから、ここでは、第 四のグループまで（決定ＴＫ₄、出力Ｙ₄あるいはＮ₄）反復される。 次に、本発明の第二の実施例について、図４の流れ図との関連で説明する。こ のプロセスは、“ＳＴＡＲＴ”の所から開始される。第一のステップ（ステップ ３１）において、トークン割当て回路１３２の制御下で、各時間期間に対して、 トラフィック特性分析回路１３１によって決定された特性の関数として、トーク ン予約資源の割当てが、グループ毎に格納される。こうしてトークン予約資源が 定義（確定）されると、このデバイスは、準備が整い（サブステップＡ１＝１つ のセルが到来するのを待つ）、次に、セルが到着する（サブステップＡ２）と、 第二のステップ（ステップ３２）において、このセルのランクが調べられる。 このセルが、考慮下の時間期間に対して到来した最初のセルであり、そのセル に対応するグループに割当てられたトークン資源が空いている場合は（出力Ｙ₄ ）、このセルは、（ステップ２１０において）ネットワーク１０へのアクセスを 許可される（ネットワークへのアクセスは、スイッチ１２２を閉じることによっ て達成される：図１の実施例の接続Ｄｉ）、次に、この事実が格納される。反対 に、このセルが、最初のセルでない場合（出力Ｎ₁）は、直前のセルの到着の瞬 間（一般的にＴ_Bにて表される）からそのセルの到着の瞬間Ｔ_Nまでの時間間隔が サブステップＢ１において格納され、対応する瞬間速度が計算される（この瞬間 速度は、１／（Ｔ_N−Ｔ_B）として計算される）。こうして計算された速度値に基 づいて、各セルが、上で定義されたｎ個（ここでは４個）のグループの一つにク ラス分けされる（サブステップＢ２）。 次に、テスト３３を遂行することで、そのセルが属するグループに割当てられ たトークンがまだ空いているか（出力Ｙ₃）否か（出力Ｎ₃）調べられる（セル がどのグループに属するかは、その瞬間速度１／（Ｔ_N−Ｔ_B）の値に基づいて決 定される）。トークンが空いている場合（出力Ｙ₃）は、そのトークンが使用さ れ、そのグループに割当てられたトークンの予約資源が１だけ減分され、セルの ネットワーク１０へのアクセスが許可される（ステップ２１０）。反対に、トー クンがもはや空いてない場合（出力Ｎ₃）は、第二のテスト３５を遂行すること で、より高い瞬間速度値に対応するさらに別のグループが存在するか否か調べら れる。そして、さらに別のグループ存在する場合は、その別のグループに割当て られたトークンがまだ空いているか（出力Ｙ₅）否か（出力Ｎ₅）調べられる。 上述のように、トークンが空いている場合（出力Ｙ₅）は、これが使用され、 このグループに割当てられたトークン予約資源が１だけ減分され、そのセルのネ ットワーク１０へのアクセスが許可される（ステップ２１０；スイッチ１２２を 閉じる）。反対に、そのグループに割当てられたトークンがもはや空いてない場 合（出力Ｎ₅）、あるいは、同様に、より高い瞬間速度値に対応するさらに別の グループに割当てられたトークンを探したがそのトークンも空いてない場合は、 このセルは、ネットワーク１０へのアクセスを拒絶される（ステップ３６）。こ れが最後のアクセスの拒絶となる場合も、あるいは、別の方法として、接続Ｎ₅ の出力の所でより低い優先を割当て、トラフィック状態が変化し送信が可能にな った場合に備えて、待たされることも考えられる（接続Ｃ₆）。 セルのネットワーク１０へのアクセスが許可された（ステップ２１０）後、あ るいは、拒絶された（ステップ３６）後、新たなセルが到着し、このプロセスが 類似の方法で再開される。この場合、ステップ３２は最初のセルに対してのみ遂 行されるために、このプロセスは、セルが最初のものでない場合は、サブステッ プＡ２からＢ１と進み、ここで、瞬間速度１／（Ｔ_N−Ｔ_B）が新に計算される。 こうして、セルは、そのセルが属するグループに対して割当てられたトークン がまだ空いている場合、あるいは、そのグループに割当てられた空いたトークン は存在しないが、より高い瞬間速度値に対応するグループに割当てられたトーク ンが空いている場合にのみ、ネットワークへのアクセスを許可される。この逆は 成立しない。つまり、より低速なセルが、より高速なセルに割当てられたトーク ンを使用することはできるが、より高速なセルがより低速なセルに割当てられた トークンを使用することはできない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＪＰ，ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． データ源によって送信されるセル内に含まれるメッセージのための非同 期転送モード伝送ネットワークへのアクセスを制御するための方法であって、各 データ源と前記ネットワークとの間の伝送契約を定義する第一のステップと、前 記ネットワークへの前記セルのアクセスを許可する第二のステップとを備え、 各データ源に対して： 前記第一のステップは、各単位時間内に発生するセルについて、２つの連続す るセル間の時間間隔の値の大小に基づいて、つまり、各セルについての瞬間速度 に基づいて、セルをｎ個のグループにクラス分けする第一の動作と、前記単位時 間に割当てられたトークンのグローバルなストックを、各グループ内のセルの数 に比例するように分配する第二の動作とを含み； 前記第二のステップは、ネットワークの入力の所に到着する各セルについて、 そのセルの前記ネットワークへのアクセスの許可をリクエストする第一の動作を 含み、このアクセスは、そのセルの瞬間速度に対応するグループに対して割当て られたトークンが空いている場合にのみ許可され、アクセスが拒絶された場合は 、つぎつぎと、より高い瞬間速度値に対応する次のグループに割当てられたトー クンが空いてないか否か調べる動作をさらに含み、この動作はある一つのグルー プに対して割当てられた空いたトークンが見つかり、アクセスが許可されるまで 、あるいは、最終的にアクセスが拒絶されるまで、何回も、遂行されることを特 徴とする方法。 ２． 前記第二のステップの実現のために、セルのランクを確認する動作が遂 行され、これに続いて、そのセルが考慮下の時間期間に対する最初のセルであり 、このセルに対応するトークン資源が空いている場合は、このセルのネットワー クへのアクセスを許可する動作が遂行され、一方、そのセルが最初のセルでない 場 合は、これに続いて、そのセルの属するグループに対して割当てられたトークン が空いているか否かを調べる第一のテスト動作が遂行され、ここで、セルがどの グループに属するかは、そのセルの瞬間速度の値に基づいて決定され、空いたト ークンが存在しない場合は、この第一のテスト動作に続いて、より高い瞬間速度 値に対応するグループが存在するか否かを決定する第二のテスト動作が遂行され 、このようなグループが存在する場合は、さらに、そのグループに割当てられた 空いたトークンが存在するか否か決定されることを特徴とする請求の範囲１に記 載の方法。 ３． 前記クラス分けは、同一サイズの４つのグループに分けるように行うこ とを特徴とする請求の範囲１あるいは２に記載の方法。 ４． データ源によって送信されるセル内に含まれるメッセージを伝送するた めの非同期転送モード伝送ネットワークへのアクセスを制御するためのデバイス であって、 前記ネットワークの各データ源の間の送信契約定義段と、前記ネットワークの 入り口の所に設けられたセルアクセス管理サブアセンブリとを含み： 前記送信契約定義段は、各データ源に対するトラフィック特性分析回路を含み 、この分析回路によって、各データ源によって送られたセルの瞬間速度値が決定 され、各データ源について、ある与えられた単位時間内に発生する各セルが、そ のセルの瞬間速度の値の大小に基づいて、ｎ個のグループにクラス分され、この 定義段はさらに、前記単位時間に対して割当てられたトークンのグローバルなス トックを、各グループ内のセルの数に比例するように、各グループに分配するた めの割当て回路を含み； 前記アクセス管理サブアセンブリは、前記の割当て回路によって各グループに 割当てられたトークンの数を格納するためのメモリと、ネットワークへのアクセ スを前記トークンの数の関数として許可するためのスイッチとを含み、ここで、 各グループに割当てられたトークンは、そのグループに対応する瞬間速度値を持 つセルによって用いられ、そのグループに対応する速度値を持つセルが存在しな い場合は、次に速い瞬間速度値を持つセルによって使用されることを特徴とする デバイス。 ５． 少なくとも一つのデータ源と一つの通信ネットワークとの間の通信シス テムであって、前記ソースと前記ネットワークに加えて： 送信契約定義段を備え、この定義段は、各データ源によって送られたデータセ ルを、ネットワークの入り口に到来する各セルの瞬間速度値の大小に基づいて、 ｎ個のグループにクラス分けするためのトラフィック特性分析回路と、トークン のグローバルなストックを、各グループ内のセルの数に比例するように各グルー プに分配するかたちで、割当てるための割当て回路とを含み；このシステムはさ らに、 アクセス管理サブアセンブリを備え、このサブアセンブリは、前記の割当て回 路によって各グループに割当てられたトークンの数を格納するためのメモリと、 ネットワークへのアクセスを前記トークンの数の関数として許可するためのスイ ッチとを含み、ここで、各グループに割当てられたトークンは、そのグループに 対応する瞬間速度値を持つセルによって用いられ、そのグループに対応する速度 値を持つセルが存在しない場合は、次に速い瞬間速度値を持つセルによって使用 されることを特徴とする通信システム。