JPH11507231A - アデノ関連ウイルスベクターの経口送達 - Google Patents

アデノ関連ウイルスベクターの経口送達

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JPH11507231A JP9502072A JP50207297A JPH11507231A JP H11507231 A JPH11507231 A JP H11507231A JP 9502072 A JP9502072 A JP 9502072A JP 50207297 A JP50207297 A JP 50207297A JP H11507231 A JPH11507231 A JP H11507231A
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Abstract

(57)【要約】 動物の腸で遺伝子産物を発現する方法であって、この方法は組換えAAVベクターを動物の腸に投与することを包含し、ここで、このベクターはAAVベクターゲノムに連結した目的の非AAV遺伝子を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】 アデノ関連ウイルスベクターの経口送達 謝辞 本発明は、国立衛生研究所の助成NS28227およびNS06208によっ て一部援助された。この援助の結果、米国政府が本発明の権利を有する。 序論 技術分野 本発明は、遺伝子発現の分野であり、特に、動物の腸における遺伝子産物の発 現に関する。背景 アデノ関連ウイルス(AAV)ベクターは、動物において遺伝子産物を発現さ せるベクターとして提案され、そして特許を得てきた。例えば、米国特許第5、19 3、941号(1992年8月18日に発行、WO第9413788号)ならびに本 発明者の研究所からの最も最近の出願である米国出願番号08/227、319を参照。多 数の特許および他の刊行物が、多数のAAVベクターおよびその使用を記載して おり、その使用は、一般的に、インビトロ(通常は、組織培養)またはインビボ (米国特許出願第08/227、319号は、中枢神経系における発現に関連するが、通常 は、AAV感染の正常部位である肺または口腔粘膜において)のどちらか一方に おける、遺伝子産物の発現に関する。 本発明者の研究所での研究により、驚いたことに、AAVベクターが、経口摂 取後の動物の腸において、効果的な、長期間の発現系として作用し得ることが発 見された。この発見により、ヒトを含む動物の腸において、所望の遺伝子産物お よび制御エレメントを発現する新規方法が提供される。 発明の要旨 従って、本発明の1つの目的は、他の目的のためにすでに開発されたAAVベ クターの新規使用法を提供することである。 本発明のさらなる目的は、腸指向性遺伝子発現系を含む新しい組換えAAVベ クターを提供することである。 本発明のこれらおよび他の目的は、動物の腸で、遺伝子産物を発現する方法を 提供することによって達成されており、この方法は、組換えAAVベクターを、 動物の腸へ投与する工程を包含し、ここで、このベクターは、AAVベクターに 連結された目的の非AAV遺伝子を含む。 図面の簡単な説明 本発明は、明細書の一部を構成する図面と組み合わせて考慮される場合に、以 下の発明の詳細な説明を参照することにより、よりよく理解される。 図1は、急性のラクトース攻撃およびラクトースのみの食餌後の、血漿グルコ ースおよび動物の体重を示すグラフである。A.一晩絶食したラットにおける、 ラクトース摂取後の血漿グルコースの変化。ラットは、AAVlacまたはPB S投与後1週間の間研究された。B.経口ラクトース攻撃は、14日間のラクト ース食餌の後に繰り返された。C.ベースライン、すなわち14日間のラクトー スおよび水の食餌の1週間後および2週間後のラットの体重。食餌は、経口AA VlacまたはPBS処置の1週間後に開始した。 図2。A.一晩絶食したラットにおけるラクトース摂取後の血漿グルコースの 変化であり、これらのラットは、AAVlacまたはPBSの1回の経口投薬後 の120日間攻撃された。B.ベースライン、すなわち14日間のラクトースお よび水の食餌の1週間後および2週間後のラットの体重。食事は、経口AAVl acまたはPBS処置の120日後に開始した。 特定の実施形態の説明 本発明は非常に簡単であり、本発明に先行して組換えAAVベクターは周知で あり、そして多数の細胞および組織へ形質導入され得ることは公知であったが、 動物の腸における遺伝子産物の発現において使用されていないし、その使用も示 唆されていない。従って、本発明は、発現が望まれる遺伝子(ベクターに対して 通常の様式で望まれるかまたは必要である場合、適切な制御エレメントをともな う)を含有する組換えAAVベクターを、標的動物の腸に投与することを包含す る。これまでに公知のAAVベクターが、腸発現に十分に作用することが示され ているので、新規ベクターは必要とされない。従って、本発明は、部分的には、 AAVベクターの特別な適合が腸発現に必要とされないという発見であり、これ は、AAVの再生産(すなわち、ヘルパーウイルスの存在)およびAAVの肺お よび鼻腔通路との正常な結合のための厳密な要件の観点から驚異的である。 多数の科学刊行物および特許刊行物が、AAVベクター分野における技術状態 を記載する。先行技術のベクターの特別な適合性は、本発明の実施に必要とされ ないので、既に周知の技術状態を本明細書で長々と詳述する必要はない。しかし 、以下の刊行物は、本明細書中の序論に示されている特許および特許出願(およ びそれらの刊行された等価物)のように、本明細に参考として援用され、これら の資料は、AAV分野でより経験の浅いものにとって有用であり得る: 2つの最近の総説論文は、AAVウイルスを用いた遺伝子治療の近況の具体的 で完全な概説を提供し、そして、この分野におけるさらに最近の科学刊行物の集 積を包含する。 本発明の目的のためのウイルスベクターの実際の送達は、腸へAAV組換えベ クターを輸送する任意の物理的方法を用いて達成される。投与についての本発明 の考察では、「AAVベクター」は、裸の組換えAAV DNAベクターまたは ウイルスカプシドにパッケージされたAAVベクターDNAの両方を意味する。 リン酸緩衝化生理食塩水にAAVベクターを単に溶解することが、有用な腸発現 にとって十分であることが実証され、そして(DNAを分解する組成物は、ベクタ ーを用いる通常の様式では避けられるべきであるが)ベクターと共に同時投与さ れ得るキャリアまたは他の成分に対する公知の制限は存在しない。薬学的組成物 は、経口錠剤、カプセル、もしくは摂取可能液体または座薬として調製され得る 。ベクターは、投与および取り扱いの簡便化のために、任意の薬学的に受容可能 なキャリアと共に使用され得る。 AAVベクターは、例えば、不活性希釈剤または吸収可能な食用キャリアとと もに経口的に投与され得るか、または硬いあるいは軟らかい外皮のゼラチンカプ セルに封入され得るか、または錠剤へと圧縮され得るか、または食事の食べ物に 直接混ぜられ得る。経口治療投与に関しては、AAVベクターは、賦形剤と混合 され、摂取可能な錠剤、舌下錠(buccal tablets)、トローチ、カプセル、霊薬 、懸濁液、シロップ、およびオブラートのような形態で用いられ得る。このよう な組成物および調製物は、AAVベクターDNAを少なくとも1μg、好ましく は10〜1000μg、または、体重1キログラム当たり、5×103〜5×1 06感染単位のAAVベクターを含有すべきである。治療的に有用な組成物中の AAVベクターの量は、治療的に有用なレベルで、遺伝子発現を生じるのに十分 な量である。本発明による好適な組成物または調製物は、経口用量単位の形態が 、約10〜1000μgの間のAAVベクターDNA、または104〜106感染 単位のAAVベクターを含有するように調製される。 錠剤、トローチ、丸薬およびカプセルなどは、以下のものも含有し得る。ポリ ビニルピロリドン、トラガカントゴム(gum tragacanth)、アカシア、ショ糖、 コーンスターチ、またはゼラチンのような結合剤、リン酸カルシウム、クエン酸 ナトリウム、および炭酸カルシウムのような賦形剤、コーンスターチ、バレイシ ョデンプン、タピオカスターチ、特定のケイ酸複合体、およびアルギン酸のよう な崩壊剤、ラウリル硫酸ナトリウム、滑石およびステアリン酸マグネシウムのよ うな潤滑剤、ショ糖、ラクトース、またはサッカリンのような甘味剤、または、 ペパーミント、冬緑油もしくはチェリー香味料のような調味剤。類似のタイプの 固体組成物は、軟らかく、および硬く充填されたゼラチンカプセルにおける充填 剤としても用いられ、これに関連して好適な物質は、ラクトースまたは乳糖、な らびに、高分子量ポリエチレングリコールも含有する。用量単位形態がカプセル の場合、上記のタイプの物質に加え、液体キャリアを含有し得る。様々な他の物 質が、コーティングとして、またはそうでなければ、用量単位の物理的形態を改 変するために存在し得る。例えば、錠剤、丸薬、またはカプセルは、セラック、 糖、またはその両方でコーティングされ得る。シロップまたは霊薬は、AAVベ クター、甘味剤としてのショ糖、防腐剤としてのメチルパラベンおよびプロピル パラベン、色素、チェリーまたはオレンジフレーバーのような香味料、乳化剤お よび/または懸濁剤、ならびに水、エタノール、プロピレングリコール、グリセ リンのような希釈剤、および様々な同様のそれらの組み合わせを含有し得る。も ちろん、任意の用量単位形態を調製するのに用いられる任意の物質は、薬学的に 純粋で、用いられる量において実質的に非毒性であるべきである。さらに、AA Vベクターは、徐放性調製物および処方物に取り入れられ得る。 AAVは、過去において、広範な宿主範囲(肺発現に対して)を有しているこ とが明らかにされており、現在、腸において作動可能であることが実証されたの で、進化的に発達した小腸および大腸を有する動物、特に哺乳類、鳥類、魚類、 および爬虫類、特に、ウシ、ヒツジ、ブタ、ウマ、イヌ、ネコ、ニワトリ、およ び七面鳥などの家畜化された哺乳類および鳥類における発現が好ましいが、腸発 現が発生し得る動物に関して公知の制限は無い。ヒトおよび獣医学での使用は共 に、特に好ましい。 発現されている遺伝子は、使用者が所望のいかなる制御エレメント(例えば、 プロモーター、オペレーター、リボソーム結合部位)を有するタンパク質をコー ドするDNAセグメント、または、非コードDNAセグメントのどちらか一方で あり得、非コードDNAセグメントの転写は、あるRNA含有分子または細胞内 で機能するアンチセンス分子の全てまたは一部を生成する。本発明は、送達され る物質というよりもむしろ、送達の経路およびベクターに関するので、ベクター によって送達される外来DNA(非AAV DNA)に関する制限はない。腸発 現に関係する遺伝子欠失の修正に関連する遺伝子の送達が好ましいが、腸におけ る遺伝子発現は、体内中に発現産物を輸送する結果、他の場所での異常な遺伝子 発現を修正する能力を有する。 本発明者らは、腸におけるラクトース欠乏を修正することによって本発明を示 した。本発明者らは、β−ガラクトシターゼ(AAVlac)を発現する組換え アデノ関連ウイルス(AAV)を用いて、ベクターを経口経路を用いて近位の腸 に送達した。AAVlacを受容するラクトースが欠乏したラットは、血漿グル コースの上昇によって実証されたように、急性のラクトース負荷を代謝し得た。 それに対して、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)で処置されたコントロールに は、血漿グルコースへのラクトースの影響が全く見られないことが実証された。 さらに、動物が、制限されたラクトースのみの食餌を強いられた場合、PBS処 置されたラットでは、2週間の試験食餌期間全体にわたって体重が低下し続けた 。それに対して、AAVlac処置された動物は、第2週目の間、体重の低下は 見られなかった。PCRおよびRT−PCR、そして従来の分析により、ウイル スDNAの腸内残留性および動物の生命のためのベクターにコードされたβ−ガ ラクトシダーゼの発現が確認された(6ヶ月にわたる)。さらに、動物が、1回 のAAVlacまたはPBS処置後3ヶ月に、ラクトース負荷で再攻撃された場 合、AAVlac動物は、ラクトースを代謝する能力を保持しており、ラクトー ス食餌において体重を維持していた。これらのデータは、AAVベクターの経口 送達により、ラクトース欠乏の、長く続く表現型の修正が生じ得ることを示す。 この実証システムは、本発明の原理を証明し、かつ、治療的に有用な形態で本 発明を実証するために選択された。成人型低ラクトース分解症(hypolactasis) は、常染色体劣性遺伝子によって遺伝的に決定される(Sahiら、Lancet、1973、 2:823〜828)。これは、世界で最も一般的な遺伝障害で、ある東南アジアの人口 の100%、そしてある北ヨーロッパの国々では5%以下の範囲である、世界人 口の50%以上を苦しめている(Flatz Human Genet.1984、36:306〜310)。ラ クトース不耐性に関連する症状は、比較的軽く、ラクトースを含有する食べ物を 除外することにより簡単に制御されるが、ラクトース不耐性に典型的に付随する 食事制限の潜在的な臨床的有意性に関してある論議がある。具体的には、ラクト ースを含まない食餌に従うことに関連するカルシウム摂取の低下により、高齢者 における骨質量の減少の加速につながり得(Flatz、1987、Advances in Human G enet.、16:1〜77、NY Plenum Press)、青年期および若年成人においては、骨ミ ネラル量が減少し得る(Mobassalehら、Pediatrics、75:160〜166、1985)。 本発明者らは、胃腸遺伝病のモデルとして、ラットにおけるラクトースの欠乏 を研究することを選んだ。本発明者らは、特に、経口的に送達されたウイルスベ クターを用いて表現型を修正し得るか否かを決定することに興味があった。本発 明者らは、AAVベクターにより、インビボの投与後の末端分化型細胞において 長期導入遺伝子発現が生じ得ることを以前に示した(Birgeら、NEJM、1967、276 :445〜448)。AAVは、AAVを遺伝子治療にとって特に魅力的にする幾つか の特徴を有する。AAVは、欠陥のある、ヘルパー依存性ウイルスであり、その 野生型は、非病原性である。ヘルパーウイルスを全く有さないベクターが生成さ れ得る(Baylessら、1975、NEJM、292:1156〜1159)。さらに、ある組換えAA Vベクターは、コード配列全体を取り除いた、ちょうど145塩基ベース末端繰 り返しを保持する。他のAAVベクターにおいては、非AAV DNAは、両末 端でDセグメントを有する内部末端繰り返しを含む165の塩基対から構成され る二重−D AAVゲノムセグメントを含有するベクターに作動可能に連結する 。従って、これらのベクターは、あらゆるウイルス遺伝子を持たず、任意の組換 えの可能性およびウイルス遺伝子発現を最小限に抑える。さらに、アデノウイル スとは違い、これらのベクターは、どのような免疫応答も誘発するようには思わ れない。経口に基づくベクター(orally based vector)に対してAAV(it )を潜在的に適切とさせるAAVの他の特徴は、耐久力の特徴であり、AAVは 、温度、pH極値および溶媒に対して耐性がある(Sandlerら、Am.J.Clin.Nu tr.、1985、42:270〜274)。さらに、ヒトにおける能動的感染の間、野生型AA Vは、典型的には、気道および胃腸分泌物の両方に見られ、その結果、腸は、ウ イルスにとって通常の宿主組織である。 ラクトース不耐性は、最も一般的に、腸のラクターゼ活性の低下に関連する。 ラクトースの消化は、酵素、ラクターゼ−フロリジンヒドロラーゼ(LPH)、 ガラクトシダーゼ活性およびグリコシル−N−アシルスフィンゴシングルコヒド ロラーゼ活性の両方を有する微絨毛タンパク質に依存する。しかし、酵母または 細菌性β−ガラクトシダーゼの食餌的投与は、ラクトースを代謝させる能力を与 えるのに十分である(Kaplittら、Nature Genet.、1994、8:148〜154)。 ほとんどの哺乳類の種類は、離乳後、比較的ラクトースが欠乏しているが、L PH発現におけるこの発育上の変化は、単純に遺伝子転写の低下であるとは思わ れない。ヒトおよひラットの両方において、離乳後、LPHmRNAは減少する が、成人期の間に再び現れる。しかし、mRNAのこの増加は、翻訳の増加に関 連するものではなく、刷子縁内の成人の酵素レベルは低いままである。あるLP Hタンパク質が発現されるようだが、酵素は、ゴルジ領域内に蓄積され、刷子縁 には運ばれない。この情報に基づいて、本発明者らは、以下の実施例を実施して 本発明を説明した。これらの実施例は、そのように記載されない限り、本発明を 限定することを意図しない。 実施例 本発明者らは、ウイルスベクターを用いてβ−ガラクトシダーゼの腸細胞発現 の増加を実証し、動物モデルにおいて表現型の修正につながる酵素活性の刷子縁 の増加を得ることを決定した。本発明者らは、成人発症低ラクトース分解症(hyp olactasia)の遺伝的モデルとして、成人したラットを研究することを選んだ。し かし、成人(>4ヶ月齢)のSprague-DawleyおよびFisherラットをスクリーニン グした際、かなりの数(少なくとも70%)が、経口ラクトース攻撃テスト後の 血漿グルコースの上昇によって決定されるような、持続的なラクターゼ活性を有 していた。従って、本発明者らは、ラクトースを与えられた後、平らな血漿グル コース曲線を有していた動物のみを選択した。 ラットに無作為にAAVlacまたはビヒクルを受容させた。ベクター(また はPBSビヒクル)は、軽く麻酔をかけられた絶食させたラットにおいて、口と 胃をつなぐチューブ(oro-gastric tube)を用いて送達された。動物は、回復を 許可され、通常のラットの固形飼料食餌の状況に置かれた。AAVlac投与後 の様々な時点で、動物は、測量されたラクトースおよび血漿グルコース試料で攻 撃された。さらに、AAV後の1週間目および120日後に再び、動物は、ラク トースのみの食餌の状況に置かれた。動物の体重がモニターされ、ラクトース攻 撃が繰り返された。 AAVlac DNAの持続性および発現は、PCRおよびRT−PCR、イ ンサイチュRT−PCRおよびX-gal免疫組織化学を用いて決定された。(X-g al染色を用いて決定されるような)β−ガラクトシダーゼ発現は、初めの3時間 以内に観察された。しかし、6時間後には、澄んだ青い(X-gal陽性)細胞が特 性分布において見られた。さらに、この発現は、発現の損失が観測されることな しに、動物の生涯を通じて持続した。ラクターゼを加えられた動物における、絨 毛の先端部および刷子緑における内因性酵素活性とは対照的に、発現の大多数は 、経口投与の6時間後でさえ、固有層内にあった。しかし、高倍率の拡大率では 、酵素のいくらかは拡散した、または、腸の刷子縁に輸送されたようであった。 AAVlacの投与は、通常のラット固形飼料を与えられた任意のラットの体 重増加または行動に影響を及ぼさなかった。しかし、ラクトースのみの食事に変 えた際に、AAVlac処置を受けたラットおよびPBS処置を受けたラットは 共に体重が低下した。第1週目は、この体重の減少は、両方のグループにおいて 同一であり、食品摂取の低下およびラクトースを摂取する興味の欠如が主に反映 されていた。しかし、第2週目においては、両方のグループがラクトースを摂取 した。興味深いことに、AAVlac動物には、さらなる体重の減少がなかった 。その一方で、PBS処置された動物は、第1週目と同じ速度で体重の減少を続 けた。さらに、ラクトースの攻撃の後、AAVlac動物には、血漿グルコース の大幅な上昇があったが、PBS処置された動物の血漿グルコースレベルは、平 らなままであった(図1)。 動物のグループは、ベクターの1回の経口投与の後4ヶ月間追跡された。12 0日目に、これらのラットは、ラクトース負荷で再攻撃され、その後、ラクトー スのみの食餌を再開した。AAVlac投与後の第1週目の間の攻撃と類似して 、ベクター処置された動物は、血漿グルコースを上昇させたが、コントロールは 反応を示さなかった。さらに、PBS処置された動物には、ラクトース食の状態 で、持続的な体重の減少があったが、AAVlac処置された動物は、第2週目 の間、体重を維持することができた(図2)。実験の詳細 成体(年齢>4ヶ月)のオスのFisher334ラットが、経口ラクトース攻撃を用 いてスクリーニングされた。ラットは、一晩絶食させられた。テストの朝、ベー スライン、すなわち、絶食している時の血漿グルコースレベルが、尾静脈から採 取された血液から取られた。その後、動物は、2grのラクトースを投与され、 血漿グルコースが、30分後に、尾静脈試料で再び測定された。血漿グルコース は、以前に記載されたような(During MJら、J.Clin Invest、1995、95:2403〜 2408)Beckman Glucose Analyzer IIを用いて測定された。5mg/dlを超え る血漿グルコースの上昇を有したラットは、さらなる研究から除外された。平ら な血漿グルコースの上昇(Δ<5mg/dl)を有していたラットが、2つのグ ループ、すなわち、A)AAVlacおよびB)PBSに無作為化された。AA Vlacに無作為化されたラットは、ケタミン/キシラジン(8/80 mg/kg i.p. )を用いて軽く麻酔され、口と胃をつなぐチューブが挿入された。10マイクロ リットルのAAVlac(キャリア溶液において滴定濃度5×106/ml)ま たは0.5mlのPBSまたはPBSのみが注入された。ラットは、回復を許可 され、任意に水およびラットの固形飼料を得られる状態に戻された。AAVla cは、記載されたように、pAB11から調製された組換えAAVベクターであ る(Goodmanら、Blood、1994、84:1492〜1500)。 ラットを、一晩絶食し、尾静脈を傷つけることにより血液を採取した。ラット は、次に、ホームケージ(home cage)の中で、2グラムのラクトースにアクセ スする機会を30分間与えられた(Sigma.St.Louis)。ラクトースの食餌の中 間時点から30分で、第2の尾静脈試料が採取された。血液は、採取された際に 直ちに遠心分離され、血漿が、グルコースに関して、Beckman Glucose Analyze rを用いて分析された。先行の研究において、本発明者らは、口と胃または他の 強制投与を用いたラクトースの強制的経口投薬により、高度に可変であるストレ ス(stres)高血糖性応答が生じたことを確定した。さらに、食の習性それ自体 は、血漿グルコースを上昇させるのに不十分であった。 ラットの固形飼料は、ハウジングケージから取り除かれ、100%のラクトー スと交換された(Sigma、St.Louis)。任意の水へのアクセスは、常に継続され た。動物は、初めに体重を計られ、ラクトース食開始後7日目と14日目に体重 を計られた。14日目の最後には、ラクトースは取り除かれ、ラットは通常のラ ット固形飼料を与えられた。 これらの研究により、長期の遺伝子発現を得るためのAAVベクターの経口投 与の実現可能性が実証された。さらに、6ヶ月間にわたって発現の損失の形跡が 見られず、表現型の修正は、少なくとも4ヶ月間に及んだ。 正常なラットにおいては、LPH発現は、刷子縁に輸送されたタンパク質を有 する腸細胞内で観測された。本発明者らの研究におけるβ−ガラクトシダーゼ発 現は、発現が固有層において最も明らかで、腸細胞では、ほとんど発現がないと いう点で幾分非定型的である。腸細胞の代謝回転が、3〜5日ごとに起こるので 、4日または5日後に発現が細胞のこの集団の中に見られないことが予測され得 る。あるいは、本発明者らは、絨毛の両先端における腸細胞において、またはク リプト(crypt)の深さで、いかなる持続性の遺伝子発現も観測しなかったが、 クリプト内の少数の前駆細胞は、形質導入され得たかもしれない。それに対して 、AAVlac投与の後、早くも6時間で発現が固有層内で観測された。この発 見は、腸内のM細胞の機能と一致している。M細胞は、腸中に散乱している固有 の腸上皮細胞であるが、バイエル板および免疫細胞の集団の上に最も集中して見 られる。M細胞は、本質的に、異質タンパク質、ウイルスおよびバクテリアを除 去し、これらの異質物質を、固有層内の免疫細胞へと迅速(3時間以内)に輸送 する。固有層内のベクターにコードされたβ-ガラクトシダーゼの初期の発現は 、この経路に一致している。高倍率の部分において、本発明者らは、刷子縁へと 腸細胞を通って下へと広がり、その結果、このモデルにおいて本発明者らが観測 した表現型修正に寄与する酵素活性(X-gal染色によって実証されるような)を 観察する ことができた。しかし、最大の発現は固有層内にあった。腸の抗原提示細胞(A PC)は、全身免疫応答を発生させるのに1番よい細胞であり得、ワクチンの開 発の標的である(Bernsら、Adv.Virus Res.、1979、25:407〜409)。従って、 経口AAVベクターは、免疫化にとって非常に魅力的な選択であり得る。血管固 有層内の持続性発現は、特に門脈循環への放出が望ましい場所で、この経路がタ ンパク質の置換に適用可能であり得ることも示唆している。例えばこのアプロー チは、糖尿病における門脈インシュリン放出の修復に有用であり得る。胃腸免疫 系内の導入遺伝子の安定した発現は、経口抗原アプローチに類似した免疫寛容を 生成するのにも有用であり得る(Scrimshawら、Am.J.Clin.Nutr.、1988、48: 1129〜1136)。 要約すれば、本発明者らは、AAVベクターの1回の経口投与により、持続性 発現および長く続く表現型の修正が生じ得ることを実証した。本発明者らのデー タは、AAVベクターを用いた「錠剤中の遺伝子」方法が、広範囲の状況におい て有用であろうことを示す。さらに、このアプローチの毒性および非侵襲性の欠 如は、現在の薬理学的処置と比較して、経口AAVベクターを好ましい選択とす る。 本明細書に掲載されている全刊行物および特許出願は、各刊行物または特許出 願が、詳細且つ個別に参考として援用されていることが示されるかのように、同 じ程度に、本明細書に参考として援用されている。 ここで、本発明は完全に記載され、多くの変化および改変が、添付の請求の範 囲の精神または範囲から逸脱することなく、実施され得ることは、当業者には、 明白である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.動物の腸において遺伝子産物を発現する方法であって、該方法は組換えAA Vベクターを該動物の腸へ投与する工程を包含し、ここで、該ベクターはAAV ベクターに連結した目的の非AAV遺伝子を含有する、方法。 2.前記ベクターが液体の薬学的に受容可能なキャリア中に溶解または懸濁され て投与される、請求項1に記載の方法。 3.前記液体キャリアが水溶液を含む、請求項2に記載の方法。 4.前記ベクターが固体の薬学的キャリアで投与される、請求項1に記載の方法 。 5.前記遺伝子が、前記腸において作動可能なプロモーターに作動可能に連結し た、タンパク質をコードするDNAセグメントを含有する、請求項1に記載の方 法。 6.前記投与が経口摂取によって行われる、請求項1に記載の方法。 7.前記投与が座薬によって行われる、請求項1に記載の方法。 8.前記AAVベクターが、AAVゲノムの最初および最後の145塩基対を除く AAV DNA配列のかわりにもしくはそれに付加されて該AAVゲノムに連結 された非AAV DNA、または、両末端にDセグメントを有する内部末端繰り 返しを含む165塩基対からなる二重-D AAVゲノムセグメントを含有するベク ターに作動可能に連結された非AAV DNAを含有する、請求項1に記載の方 法。 9.前記遺伝子が、アンチセンスRNA分子または遺伝制御エレメントをコード するDNAセグメントを含有する、請求項1に記載の方法。 10.前記動物が鳥類または哺乳動物である、請求項1に記載の方法。 11.前記動物がヒトである、請求項1に記載の方法。 12.前記DNAセグメントがβ−ガラクトシダーゼ遺伝子およびプロモーター 系を含有する、請求項1に記載の方法。
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