JPH11506502A - ポリシロキサンおよびエステル官能アンモニウム化合物を含む化学的に柔軟化されたティッシュペーパー製品 - Google Patents

ポリシロキサンおよびエステル官能アンモニウム化合物を含む化学的に柔軟化されたティッシュペーパー製品

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JPH11506502A
JPH11506502A JP8535024A JP53502496A JPH11506502A JP H11506502 A JPH11506502 A JP H11506502A JP 8535024 A JP8535024 A JP 8535024A JP 53502496 A JP53502496 A JP 53502496A JP H11506502 A JPH11506502 A JP H11506502A
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トロックハン、ポール・デニス
ファン、ディーン・バン
オステンドルフ、ワード・ウイリアム
モンティース、ジョエル・ケント
ハースコ、バート・スティーブン
アンプルスキー、ロバート・スタンレイ
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Abstract

(57)【要約】 2成分化学ソフナー組成物および、恒久的または一時的湿潤強度バインダーのいずれか、および/または乾燥強度バインダーであるバインダー物質を含むティッシュペーパー製品を開示する。2成分化学柔軟化組成物は、エステル官能第4級アンモニウム化合物およびポリシロキサン化合物からなる。好ましいエステル官能アンモニウム化合物には、ジエステルジ(接触硬化)タロウジメチルアンモニウムクロライドおよび/またはジ(水素化)タロウジメチルアンモニウムクロライドのようなジエステルジアルキルジメチルアンモニウム塩が含まれる。好ましいポリシロキサンには、ポリマーの側鎖の約10モルパーセント未満がアミノ官能基であるアミノ官能ポリジメチルポリシロキサンが含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】 ポリシロキサンおよびエステル官能アンモニウム化合物を含む 化学的に柔軟化されたティッシュペーパー製品 発明の分野 本発明はティッシュペーパー製品に関する。さらに特に、本発明は、エステル 官能アンモニウム化合物およびポリシロキサン化合物の2成分化学的ソフナー組 成物を含むティッシュペーパー製品に関する。恒久的または一時的湿潤強度バイ ンダーのいずれか、および/または乾燥強度バインダーのバインダー物質もまた 用いうる。処理されたティッシュペーパーは、フェーシャルティッシュペーパー 製品またはトイレットティッシュペーパー製品のような、柔軟性を有し、吸収性 であり、かつリント耐久性を有する紙製品を作るために用いられ得る。 発明の背景 現代社会においては、ときにティッシュまたはペーパーティッシュウエッブも しくはペーパーティッシュシートと呼ばれるペーパーウエッブもしくはペーパー シートが広範に使用されている。フェーシャルティッシュおよびトイレットティ ッシュのような品目は、商業上の主要品目である。これらの製品の4つの重要な 物理的特性は、強度、柔軟性、水性系にたいする吸収性も含めての吸収性、およ び湿潤時のリント耐久性も含めてのリント耐久性であることが長い間認識されて きた。研究開発努力は、2または3の特性を同時に改善することと同様に、他の 特性に深刻な影響を与えずにそれらの特性のそれぞれを改善することに向けられ てきた。 強度とは、特に湿潤時の使用条件下で、物理的一体性を維持し、開裂、破裂、 および細断に抵抗する製品及びそれを構成するウエッブの性能である。 柔軟性とは、消費者が、製品を持ち、皮膚を拭き、または手の中で皺を作って みたときの消費者によって知覚される触感である。この触感は、いくつかの物理 的特性の組み合わせにより生み出される。柔軟性に関連する重要な物理的性質は 、製品を作っているペーパーウエッブの堅固さ、表面平滑性及び潤滑性であると 当 業者は一般的に考えている。今度はその堅固さとは、ウエッブの乾燥張力および ウエッブを作る繊維の堅固さに直接依存していると通常は考えられている。 吸収性とは、製品及びそれを構成するウエッブが液体、特に水溶液または水性 分散液の量を吸収する能力の尺度である。消費者に知覚される全吸収性とは、あ る量のティッシュペーパーが液体を吸収する速度と同様に、飽和時にある与えら れた量のティッシュペーパーが吸収するであろう液体の全量の組み合わせである と一般に考えられる。 リント耐性とは、湿潤時も含めて、使用状況下で互いに結合する、繊維製品と それを構成するウエッブの能力である。別言すれば、リント耐性が高ければ高い ほど、ウエッブがリントする傾向は低いであろう。 ペーパーウエッブの強度を高めるために湿潤強度樹脂を使用することは広く知 られている。例えば、ウエストフェルト(Westfelt)は、セルロース・ケミストリ ー・アンド・テクノロジー(Cellulose Chemistry and Technology)第13巻81 3頁から825頁(1979年)において多数のそのような物質を記載し、それ らの化学を考察している。フライマーク(Freimark)らは1973年8月28日に 発行された米国特許第3,755,220号において、結合解離剤(debonding a gents)として知られるある種の化学添加剤が、抄紙プロセスのシート形成におい て起こる自然な繊維間の結合を阻害することに言及する。この結合の減少は、紙 のシートをより柔らかく、粗雑感の少ないものとする。フライマーク(Freimark) らは結合解離剤の好ましくない効果を相殺するために、結合解離剤の使用と合わ せて湿潤強度樹脂を使用することを教え続ける。これらの結合解離剤は、乾燥張 力も湿潤張力もともに減少させてしまう。 ショウ(Shaw)もまた1974年6月28日に発行された米国特許第3,821 ,068号において、化学的結合解離剤は堅固さを減少させ、そのようにしてテ ィッシュペーパーウエッブの柔軟性を高めるために用い得ることを教える。 化学的結合解離剤は、1971年1月12日にハーベイ(Hervey)らに発行され た米国特許第3,554,862号のような様々な参照文献において開示されて いる。これらの物質には、ココトリメチルアンモニウムクロライド、オレイルト リメチルアンモニウムクロライド、ジ(水素化)タロウジメチルアンモニウムク ロライドおよびステアリルトリメチルアンモニウムクロライドのようなエステル 官能第4級アンモニウム化合物塩が含まれる。 エマニュエルソン(Emanuelsson)らは1979年3月13日に発行された米国 特許第4,144,122号において、およびヘルステン(Hellsten)らは198 4年10月9日に発行された米国特許第4,476,323号において、ウエッ ブを柔軟化させるために、塩化ビス(アルコキシ(2−ヒドロキシ)プロピレン )エステル官能第4級アンモニウム化合物のような複雑なエステル官能第4級ア ンモニウム化合物の使用を教える。これらの著者もまた、エチレンオキサイドお よびプロピレンオキサイドの脂肪アルコール付加化合物のような非イオン系界面 活性剤の使用を通して結合解離剤により発生する吸収性における減少を克服しよ うと試みる。 イリノイ州シカゴのアーマック社(Armak Company)は、その社報(bulletin)7 6−17(1977年)において、ティッシュペーパーウエッブに柔軟性と吸収 性の両方を与えるためにポリエチレングリコールの脂肪酸エステルと組み合わせ でジメチルジ(水素化)タロウアンモニウムクロライドを使用することを開示す る。 ペーパーウエッブの改良に向けられた研究結果の一典型例が、1967年1月 31日にサンフォード(Sanford)とシゾン(Sisson)に発行された米国特許第3, 301,746号に記載されている。この特許に記載されているプロセスにより 製造されたペーパーウエッブが高品質であるにも拘らず、そしてこれらのウエッ ブから形成された製品が商業的成功を収めたにも拘らず、製品改良の発見に向け られた研究努力は続いている。 例えば、ベッカー(Becker)らは、1979年1月19日に発行された米国特許 第4,158,549号において、強くて柔らかい繊維性のシートを形成するだ ろうと彼等が主張する方法を記載する。さらに特に、(化学的結合解離剤の添加 により柔軟化された)ティッシュペーパーウエッブの強度は、加工工程において 、ウエッブの1表面を、ウエッブの1表面と微細なパターンの配置が施されたク レーピング表面に粘着する(アクリルラテックスゴムエマルジョン、水溶性樹脂 、またはエラストマー性結合物質のような)結合物質により微細なパターンの配 置 においてクレーピング表面に粘着させることと、シート材料を形成するためにク レーピング表面からウエッブをクレーピングさせることにより強化し得ることを 彼等は教える。 本発明の2成分化学的柔軟化組成物は、エステル官能第4級アンモニウム化合 物とポリシロキサン化合物を含む。予期せぬことに、2成分化学的柔軟化組成物 は、いずれかの成分を個々に用いて得られたものの柔軟性の利益に比較して、処 理されたティッシュペーパーの柔軟性を改良する。加えて、処理されたティッシ ュのリント/柔軟性関係もまた大きく改善される。 不運にも、エステル官能第4級アンモニウム化合物とポリシロキサン化合物を 含む化学的柔軟化組成物の使用は、処理されたペーパーウエッブの強度及びリン ト耐久性を減少させうる。出願人は、強度とリント耐性とはともに抄紙技術にお いて既知の湿潤及び乾燥強度樹脂並びに歩留まり向上剤樹脂のような適切なバイ ンダー物質を使用することにより向上し得ることを発見した。 本発明は、ティッシュペーパー一般に適用できるが特に、両方ともが本明細書 において参照により組み込まれている1976年11月30日にモーガンジュニ ア(Morgan Jr.)らに発行された米国特許第3,994,771号および1981 年11月17日にカーステンズ(Carstens)に発行された米国特許第4,300, 981号に記載されているようなマルチプライ、マルチレイヤーのティッシュペ ーパー製品に適用できる。 本発明のティッシュペーパー製品は、2成分化学的柔軟化組成物の使用から結 果として起こることがあっても、リンティングを制御するためおよび/または張 力の喪失を相殺するために、恒久的もしくは一時的湿潤強度バインダーおよび/ または乾燥強度バインダーのいずれかの、有効量のバインダー物質を含む。 柔軟で、吸収性を有し、かつリント耐性を有するティッシュペーパー製品を提 供することが本発明の目的である。 柔軟で、吸収性を有し、リント耐性を有するティッシュペーパー製品を製造す る方法を提供することもまた本発明のさらなる目的である。 これらのそして他の目的は本発明を用いることで達せられ、このことは以下の 開示を読むことにより容易に明らかになるであろう。 発明の概要 本発明は、 a)紙原料繊維、 b)約0.01%から約3.0%のエステル官能第4級アンモニウム化合物、 c)約0.01%から約3.0%のポリシロキサン化合物、および d)約0.01%から約3.0%の湿潤強度バインダーおよび/または乾燥強 度バインダーのいずれかのバインダー物質 を含む柔軟で、吸収性を有し、リント耐久性を有するティッシュペーパー製品を 提供する。 本発明において用いられるのに適切な好ましいエステル官能第4級アンモニウ ム化合物の例には、次の式を有する化合物が含まれる。 (ただし、それぞれのR1置換基はC12−C22炭化水素基もしくは置換された炭 化水素基またはそれらの混合したものであり、それぞれのR2置換基はC1 −C6 アルキルもしくはヒドロキシアルキル基、ベンジル基またはそれらの混合した ものであり、それぞれのR3置換基はC11−C21炭化水素基もしくは置換された 炭化水素基またはそれらの混合したものである。) これらの化合物は、ジエステルジ(タロウ)ジメチルアンモニウムクロライド 、ジエステルジ(ステアリル)ジメチルアンモニウムクロライド、モノエステル ジ(タロウ)ジメチルアンモニウムクロライド、ジエステルジ(水素化)タロウ ジメチルアンモニウムメチルスルフェート、ジエステルジ(水素化)タロウジメ チルアンモニウムクロライド、モノエステルジ(水素化)タロウジメチルアンモ ニウムクロライド、およびそれらの混合物のような周知のジアルキルジメチルア ンモニウム塩のモノもしくはジエステル体と見なされ得、ジ(非水素化)タロウ ジメチルアンモニウムクロライド、ジ(接触水素化)タロウジメチルアンモニウ ムクロライド(DEDTHTDMAC)およびジ(水素化)タロウジメチルアン モニウムクロライド(DEDHTDMAC)のジエステル体、およびそれらの混 合物が好ましい。製品の性質の必要性によって、ジタロウの飽和レベルは、非水 素化(柔軟)から接触、部分的または完全な水素化(堅固)まで合わせることが できる。 理論により拘束されるものではないが、エステル部分は、これらの化合物に生 分解性を与えると信じられている。重要なことに、ここで用いられるエステル官 能第4級アンモニウム化合物は、従来のジアルキルジメチルアンモニウム化学的 ソフナーがそうであるよりもより急速に生分解する。 本発明において用いられるポリシロキサン物質の例には、ポリマーの側鎖の約 10モルパーセント未満がアミノ官能基を有するアミノ官能ポリジメチルポリシ ロキサンが含まれる。ポリシロキサンの分子量を確認するのは困難なので、ポリ シロキサンの粘度をここでは分子量の客観的に確認可能な指標として用いる。し たがって、例えば、約125センチストロークの粘度を有するポリシロキサンに ついて約2モルパーセントの置換が非常に有効であることが分かった。そして、 約5,000,000センチストローク以上の粘度は、置換のあるなしに拘らず 有効である。アミノ官能基によるそのような置換に加えて、カルボキシル基、ヒ ドロキシル基、エーテル基、ポリエーテル基、アルデヒド基、ケトン基、アミド 基、エステル基、およびチオール基によっても有効な置換がなされ得る。これら の有効な置換基の中で、アミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基からなる官 能基の族(family)がほかのものより好ましい。そして、アミノ官能基が最も好ま しい。 典型的な商業的に入手可能なポリシロキサンには、ダウ・コーニングから入手 可能なダウ8075およびダウ200、並びにユニオンカーバイドから入手可能 なシルウェット(Silwet)720およびユーカーシル(Ucarsil) EPSが含まれ る。 バインダーと言う術語は、この技術において既知のさまざまな湿潤及び乾燥強 度添加剤、および歩留まり向上剤を言う。これらの物質は、製品に求められる機 能的強度を創造し、化学的柔軟化組成物により引き起こされる引張り強度の減少 を減殺させると同様に、本発明のティッシュペーパーウエッブのリント耐性を改 善する。適切なバインダー物質の例には、恒久的湿潤強度バインダー(すなわち デラウェア州ウィルミントンのハーキュレス社により販売されるカイミーン(Kym ene)557H)、一時的湿潤強度樹脂、つまり(ジャパン・カーレット(Japan Carlet)により生産されるカルダス(Caldas)またはナショナル・スターチ(Natio nal Starch)により生産されるコボンド(Cobond) 1000のような)カチオン 性ジアルデヒド澱粉を基礎とした樹脂および乾燥強度バインダー(すなわちデラ ウェア州ウィルミントンのハーキュレス社により販売されるカルボキシメチルセ ルロース、およびニュージャージー州ブリッジウォーターのナショナル・スター チ・アンド・ケミカル社(National Starch and Chemical corporation)により販 売されるレディボンド(Redibond)5320)が含まれる。 本発明のティッシュペーパー製品は、恒久的または一時的湿潤強度バインダー のいずれかである約0.01%から約3.0%までのバインダー物質、および/ または約0.01%から約3.0%までの乾燥強度バインダーを具備することが 好ましい。 理論により拘束されるものではないが、エステル官能第4級アンモニウム化合 物ソフナー化合物は、ティッシュシートにおいて繊維から繊維への水素結合を解 離させるように働く有効な結合解離剤であると信じられる。湿潤及び乾燥強度バ インダーによる化学結合の導入と合わせた、ポリシロキサンソフナーによる水素 結合の解離の組み合わせは、強度とリント耐性について妥協すること無くティッ シュシートの全結合密度を減少させる。結合密度を減少させることは、表面の柔 軟性を改善して、全体によりしなやかなシートを作り出すだろう。これらの物理 的特性変化の重要な尺度は、FFEインデックス(Carstens)及びバルク柔軟性(t he bulk flexibility)、滑り及び粘着摩擦係数、並びに本明細書に参照により組 み込まれているアンプルスキ(Ampulski)らの1991年の国際紙物理学会議会報 、刊1(International Paper Physics Conference Proceedings,book 1)の19 −30頁において記載されている生理学的表面平滑性である。 簡潔に言えば、本発明のティッシュペーパー製品を製造するための方法は、ポ リシロキサン化合物を除く前記の成分由来のシングルレイヤーまたはマルチレイ ヤーの紙製造完成紙料の形成、長網のような有孔の表面上への紙製造完成紙料の 堆積、および堆積した完成紙料からの水の除去の工程を具備する。ポリシロキサ ン化合物は、乾燥したティッシュペーパーウエッブの少なくとも一表面に加える ことが好ましい。得られたシングルレイヤーまたはマルチレイヤーのティッシュ ウエッブは、マルチプライティッシュを形成するように1以上の他のティッシュ ウエッブと結合し得る。 ここでのすべてのパーセンテージ、比及び割合(ratios and proportions)は、 もしそうでないと特定しなければ、重量によるものである。 図面の簡単な説明 本明細書は、本発明を特に指摘し明白に権利主張するクレームで終わっている けれども、関連した図面との協同をとる以下に続く記述により発明がよりよく理 解されるようになるものと信じる。その図面とは、 図1は、本発明による2プライ2レイヤーのティッシュペーパーの図式的な切 断面図である。 図2は、本発明による3プライ1レイヤーのティッシュペーパーの図式的な切 断面図である。 図3は、本発明による1プライ3レイヤーのティッシュペーパーの図式的な切 断面図である。 図4は、本発明による柔軟なティッシュペーパー製造する上で有益な抄紙機の 図式的表現である。 本発明を以下により詳細に記載する。 発明の詳細な説明 本明細書は、発明と見なされる主題を特に指摘し明白に権利主張するクレーム で終わってはいるけれども、以下の詳細な記載及び付加された例を読むことによ り発明をよりよく理解し得るものと信じる。 ここで用いられるものとして、「リント耐性」と言う術語は、湿潤時を含む使 用条件下で互いに結合する、繊維製品及びそれを構成するウエッブの性能である 。言葉を変えれば、リント耐性が高いほどウエッブがリントする傾向は低いであ ろう。 ここで用いられるものとして、「バインダー」と言う術語は、抄紙技術におい て既知の様々な湿潤および乾燥強度樹脂並びに歩留まり向上剤樹脂を言う。 ここで用いられるものとして、「水溶性」と言う術語は、25℃において少な くとも3%まで水に溶解する物質を言う。 ここで用いられるものとして、「ティッシュペーパーウエッブ、ペーパーウエ ッブ、ウエッブ、ペーパーシートおよび紙製品」と言う術語はすべて、水性の紙 製造完成紙料の形成、長網のような、有孔の表面上へのこの完成紙料の堆積、お よび、重力または真空補助排水より、圧力を掛けるか掛けないかすることにより 、およびエバポレーションにより完成紙料からの水の除去の工程を具備する方法 により製造された紙のシートを言う。 ここで用いられるものとして、「水性紙製造完成紙料」とは、紙製造繊維の水 性スラリーおよび以降に記載される化学物質である。 ここで用いられるものとして、「マルチレイヤーティッシュペーパーウエッブ 、マルチレイヤーペーパーウエッブ、マルチレイヤーウエッブ、マルチレイヤー ペーパーシートおよびマルチレイヤー紙製品」と言う術語はすべて、ティッシュ ペーパー製造において用いられる、典型的に相対的に長い柔軟木材の繊維および 相 対的に短い堅固木材の繊維である繊維の、異なる繊維タイプを具備することが好 ましい2以上のレイヤーの水性紙製造完成紙料から調製された紙のシートを言う 。レイヤーは、1以上のエンドレスの有孔のスクリーン上で、別々の流れの希釈 繊維スラリーの堆積から形成されることが好ましい。もし、個々のレイヤーが最 初に分離した網上で形成されるならば、それらのレイヤーは、次いで、積層ウエ ッブを形成するように(濡れているときに)組み合わせられる。 ここで用いられるものとして、「マルチプライティッシュペーパー製品」と言 う術語は、少なくとも2プライからなるティッシュペーパーを言う。それぞれの 個々のプライは、今度は、シングルレイヤーまたはマルチレイヤーのティッシュ ペーパーウエッブから成り立ち得る。マルチプライ構造は、2以上のティッシュ ウエッブを糊付け加工またはエンボス加工によるようにして一緒に結合させるこ とにより形成される。 すべての木材パルプのバラエティーは、本発明において用いられる紙製造繊維 を標準的に含むであろうと予想される。しかしながら、コットンライナー、バガ ス、レーヨンなどのようなその他のセルロース繊維パルプは用い得るし、どれも 拒否されない。ここで有用な木材パルプには、例えば、砕木パルプ、サーモメカ ニカルパルプおよびケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)を含む機械パルプ と同様にクラフトパルプ、亜硫酸塩パルプおよび硫酸塩パルプのような化学パル プも含まれる。落葉樹と針葉樹との両方に由来するパルプを用いることができる 。 レーヨン、ポリエチレン及びポリプロピレン繊維のような合成繊維もまた、上 記と同一の天然セルロース繊維と組み合わせて活用し得る。利用し得る1つの典 型的なポリエチレン繊維は、ハーキュレス社(デラウェア州ウィルミントン)か ら入手し得るパルペックス(Pulpex)(登録商標)である。 両者のブレンド品と同様に、堅固木材パルプも柔軟木材パルプもともに用い得 る。ここで用いられる堅固木材パルプと言う術語は、落葉樹(被子植物)の木質 素材に由来する繊維質パルプを言い、柔軟木材パルプは針葉樹(裸子植物)の木 質素材に由来する繊維質パルプである。ユーカリのような堅固木材パルプは、後 に記載されるマルチレイヤーティッシュウエッブの外側のレイヤーに特に適して おり、それに対し、北方柔軟木材のクラフトパルプは内側のレイヤーまたはプラ イにとって好ましい。また、本発明には、再生紙に由来する低コスト繊維を用い ることができ、それらは、元となる紙の製造を促進するために用いられたフィラ ー及び接着剤のような非繊維性物質と同様に上記カテゴリーのいずれかあるいは すべてを含み得る。 2成分化学ソフナー組成物 本発明は、必須の成分としてエステル官能第4級アンモニウム化合物およびポ リシロキサン化合物を含む化学柔軟化組成物を含有する。エステル官能第4級ア ンモニウム化合物のポリシロキサン化合物に対する比は、約3.0:0.01か ら0.01:3.0の範囲を取り、好ましくは、エステル官能第4級アンモニウ ム化合物のポリシロキサン化合物に対する重量比は、約1.0:0.3から0. 3:1.0であり、さらに好ましくは、エステル官能第4級アンモニウム化合物 のポリシロキサン化合物に対する重量比は、約1.0:0.7から0.7:1. 0である。これらのタイプの化合物のそれぞれは以下で詳細に記述する。 A.エステル官能第4級アンモニウム化合物 エステル官能化学柔軟化組成物は、必須の成分として、約0.01重量%から 約3.00重量%までの、好ましくは、約0.01重量%から約1.00重量% までのエステル官能第4級アンモニウム化合物を含み、エステル官能第4級アン モニウム化合物は、次の式を有することが好ましい。 (但し、それぞれのR1置換基はC12−C22炭化水素基もしくは置換された炭化 水素基またはそれらの混合したものであり、それぞれのR2置換基はC1 −C6 アルキルもしくはヒドロキシアルキル基、ベンジル基またはそれらの混合したも のであり、それぞれのR3置換基はC11−C21炭化水素基もしくは置換された炭 化水素基またはそれらの混合したものであり、Yは、−O−C(O)−もしくは −C(O)−O−もしくは−NH−C(O)もしくは−C(O)−NH−または それらの混合したものであり、nは1から4、並びにX-は適切なアニオン、例 えば、クロライド、ブロマイド、メチルスルフェート、エチルスルフェート、ナ イトレートなどである。) スワーン(Swern)編集のベイリーの工業的油脂製品(Bailey's Industrial Oil and Fat Products)第3版ジョン・ウイリー・アンド・サンズ(John Wiley and S ons)(ニューヨーク1964年)において考察されているように、タロウは、様 々な組成を有する天然に存在する物質である。スワーン(Swern)により編集され た上記と同一の参考文献の表6.13は、タロウの脂肪酸の78%以上は典型的 には16または18の炭素原子を含むことを示唆する。典型的に、タロウに存在 する脂肪酸の半分は、不飽和であり、基本的にオレイン酸の形態である。天然の 「タロウ」と同様に合成物も本発明の範囲内に入る。製品の性質の要求によって 、ジタロウの飽和度のレベルは、非水素化(柔軟)から接触、部分的または完全 な水素化(堅固)まで合わせることができることもまた知られている。上記レベ ルのすべての飽和度は、本発明の範囲に含まれることを明確に意味する。 置換 基R1、R2およびR3は、場合に応じてアルコキシル、ヒドロキシルのような様 々な官能基と置換でき、あるいは分岐していてもよいことが理解されようが、そ のような物質は、ここでは好ましくない。それぞれのR1は、C12−C18アルキ ルおよび/またはアルケニルが好ましく、それぞれのR1は、直鎖C16−C18ア ルキルおよび/またはアルケニルが最も好ましい。それぞれのR2は、メチルま たはヒドロキシエチルが好ましい。R3は、C13−C17アルキルおよび/または アルケニルが好ましく、R3は、直鎖C15−C17アルキルおよび/またはアルケ ニルが最も好ましく、また、X-はクロライドまたはメチルスルフェートが好ま しい。さらに、エステル官能第4級アンモニウム化合物は、場合に応じて約1 0%までのモノ(長鎖アルキル)誘導体、例えば、(R22−N+−((CH22 OH)((CH22OC(O)R3)X-を副成分として含んでいてもよい。こ れらの副成分は乳化剤として働き得るし、本発明において有益である。 上記に示された構造を有し、本発明において使用する上で適切なエステル官能 第4級アンモニウム化合物の具体例としてあげられるものには、ジエステルジタ ロウジメチルアンモニウムクロライド、モノエステルジタロウジメチルアンモニ ウムクロライド、ジエステルジタロウジメチルアンモニウムメチルサルフェート 、ジエステルジ(水素化)タロウジメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジ エステルジ(水素化)タロウジメチルアンモニウムクロライド、およびそれらの 混合物のような周知のジエステルジ(アルキル)ジメチルアンモニウム塩が含ま れる。ジエステルジタロウジメチルアンモニウムクロライドおよびジエステルジ (水素化)タロウジメチルアンモニウムクロライドは特に好ましい。これらの特 に好ましい物質は、「アドジェン(ADOGEN) DDMC」の商品名で、オハイオ 州ダブリンのウィトコ・ケミカル社(Witco Chemical Company Inc.)から商業的 に入手し得る。 エステル官能第4級アンモニウム化合物のジ第4級バリエーシ ョンもまた用いることができ、本発明の範囲内に入ることを意味するものである 。これらの化合物は次の式を有する。 上記構造において、それぞれのR2はC1 −C6 アルキルもしくはヒドロキシ アルキル基、R3はC11−C21炭化水素基、nは2から4、並びにX-はハライ ド(たとえばクロライドまたはブロマイド)またはメチルスルフェートのような 適切なアニオンである。それぞれのR3はC13−C17アルキルおよび/またはア ルケニルが好ましく、それぞれのR3は直鎖C15−C17アルキルおよび/または アルケニル、およびR2はメチルが最も好ましい。 B.ポリシロキサン化合物 一般に、本発明において用いられる上で適切なポリシロキサン物質は、下の構 造のモノマーシロキサン単位を有するものを含んでいる。 (但し、R1およびR2は、それぞれ独立のシロキサンモノマー単位についてそれ ぞれ独立に、水素もしくはいずれかのアルキル、アリール、アルケニル、アルカ リール、アラキル、シクロアルキル、ハロゲン化炭化水素、またはその他のラジ カルであり得る。その様なラジカルのいずれかは、置換されていてもされていな くてもよい。いずれかの特定のモノマー単位のR1およびR2ラジカルは次に結合 しているモノマー単位の対応する官能基と異なっていてもよい。加えて、ポリシ ロキサンは、直鎖、分枝鎖または環状構造を有するもののいずれであってもよい 。ラジカルR1は、直鎖、分枝鎖または環状構造を有するものである。ラジカル R1およびR2は加えて独立に、これらに限定されないが、シロキサン、ポリシロ キサン、シラン、およびポリシランのようなその他のケイ素系官能基であっても よい。ラジカルR1およびR2は、例えば、アルコール、カルボン酸、アルデヒド 、ケトンおよびアミン、アミド官能基を含む有機官能基のバラエティー のいずれかを含み得る。) 典型的なアルキルラジカルは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル 、ヘキシル、オクチル、デシル、オクタデシルなどである。典型的なアルケニル ラジカルは、ビニル、アリルなどである。典型的なアリールラジカルは、フェニ ル、ジフェニル、ナフチル、などである。典型的なアルカリールラジカルは、ト イル、キシリル、エチルフェニルなどである。典型的なアラキルラジカルは、ベ ンジル、アルファ−フェニルエチル、ベータ−フェニルエチル、アルファ−フェ ニルブチルなどである。典型的なシクロアルキルラジカルは、シクロブチル、シ クロペンチル、シクロヘキシルなどである。典型的なハロゲン化炭化水素ラジカ ルは、クロロメチル、ブロモエチル、テトラフルオレチル、フルオレチル、トリ フルオレチル、トリフルオロトイル、ヘキサフルオロキシリルなどである。 ティッシュペーパーへの適用のためにポリシロキサンが流動性を有するかまた は流動性を有するようにし得る限り、一般にポリシロキサンの粘度が変化に富む ように、有益なポリシロキサンの粘度も広く変化に富むであろう。ポリシロキサ ンは、約100から約1000センチポイズの範囲の固有粘度を有することが好 ましい。ポリシロキサンを開示する参照文献には、1958年3月11日にジー ン(Geen)に発行された米国特許第2,826,551号、1976年6月22日 にドラコフ(Drakoff)に発行された米国特許第3,964,500号、1982 年12月21日にペーダー(Pader)に発行された米国特許第4,364,837 号、1991年10月22日にアンプルクシ(Ampulksi)らに発行された米国特許 第5,059,282号、1960年9月28日にウールストン(Woolston)に発 行された英国特許第849,433号が含まれる。これらの特許はすべてここで は参照により組み込まれる。また、参照によりここに組み込まれるものとして1 984年にペトラーチ・システムズ社(Petrarch Systems,Inc.)より配布されて いるシリコン化合物( Silicon Compounds )181−217頁があり、これは、 ポリシロキサン一般の広範な列挙と記載を含んでいる。 ポリシロキサンは、湿潤ウエッブへの塗布によるかまたは乾燥ウエッブへの塗 布によりティッシュペーパーに適用できる。ウエッブの少なくとも一表面はポリ シロキサンと接触すべきである。ポリシロキサンは、そのままの状態かまたは適 切な界面活性乳化剤より乳化されたもののいずれかの水溶液で、乾燥ウエッブに 適用することが好ましい。そのままのシリコーン水溶液は、水層とシリコーン層 に素早く分離する傾向があり、それにより、ウエッブ上のシリコーンの分布を損 ないさえするので、適用の容易さゆえ、乳化したシリコーンが最も好ましい。ウ エッブが皺形成された後で、ポリシロキサンを乾燥ウエッブに適用することが好 ましい。 乾燥ティッシュウエッブにポリシロキサン化合物を適用する好ましい方法は、 1993年9月21日にアンプルスキ(Ampulski)に発行された米国特許第5,2 46,546号および1993年6月1日にアンプルクシ(Ampulksi)らに発行さ れた第5,215,626号に記載され、それらの両方がここでは参照により組 み込まれている。´546特許に記載されている好ましい方法においては、ポリ シロキサン化合物を好ましくカレンダーロール上に吹き付けている。 ほとんどの場合、乾燥したウエッブは、抄紙プロセスの一部としてのポリシロ キサン処理に先だって皺形成されるが、ペーパーウエッブが乾燥され、および/ または皺形成される前にポリシロキサンをペーパーウエッブに適用することもま た企図されている。乾燥したシートの水による濡れは、部分的に乾燥によっての み回復し得るようにシート強度を減衰させると信じられているので、できる限り 水を少なく用いて乾燥したウエッブにポリシロキサンを適用することが好ましい 。ポリシロキサンが溶解するかまたは混和するヘキサンのような適切な溶媒を含 む溶液でポリシロキサンを適用することがこのようにして企図される。 柔軟性の触感を与える十分な量のポリシロキサンをティッシュペーパーの両表 面に与えることが好ましい。ポリシロキサンをティッシュペーパーの一表面に与 えるとき、そのどれほどかは少なくとも部分的にティッシュペーパーの内部に浸 透するであろう。ポキシロキサンが溶液に適用されるとき、このことは特に正し い。湿潤ティッシュペーパーウエッブにポリシロキサンを適用するときポリシロ キサンを反対側の表面に貫通させるのを促進するために有用であると見られる1 つの方法は、次いで適用するティッシュペーパーを真空脱水することである。湿 潤ティッシュウエッブにポリシロキサン化合物を適用する好ましい方法は、19 92年11月17日にアンプルスキ(Ampulski)に発行された米国特許第5,16 4,046号に記載されており、ここでは参照により組み込まれている。 湿潤強度バインダー物質 本発明は、必須の成分として、重量%で、約0.01%から約3.0%、好ま しくは約0.01%から約1.0%の湿潤強度恒久的または一時的のいずれかの バインダー物質を含む。 A.恒久的湿潤強度バインダー物質 恒久的湿潤強度バインダー物質は、次の群の化学物質から選択される、すなわ ち、ポリアミド−エピクロロヒドリン、ポリアクリルアミド、スチレン−ブタジ エンラテックス、不溶化ポリビニルアルコール、尿素−ホルムアルデヒド、ポリ エチレンイミン、キトサンポリマー及びそれらの混合物である。恒久的湿潤強度 バインダー物質は、ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂、ポリアクリルアミド 樹脂及びそれらの混合物からなる群より選択されることが好ましい。恒久的湿潤 強度バインダー物質は、化学的ソフナー組成物から結果することがあるとしても 、リンティングを制御し、引張り強度におけるロスもまた相殺するように働く。 ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂は、特に有用性のあることが見いだされ たカチオン性湿潤強度樹脂である。適当なタイプのそのような樹脂は、ともにカ イム(Keim)に発行され、ともにここでは参照により組み込まれる、1972年1 0月24日に発行された米国特許第3,700,623号および1973年11 月13日に発行された第3,772,076号に記載される。有用なポリアミド −エピクロロヒドリン樹脂の一つの商業的起源は、デラウェア州ウィルミントン のハーキュレス社がそのような樹脂をカイミーム(Kymeme)557Hの商標で販 売しているものである。 ポリアクリルアミド樹脂もまた、湿潤強度樹脂として有用性があることを見出 だされたものである。これらの樹脂は、1971年1月19日にコスシア(Cosci a)らに発行された米国特許第3,556,932号および1971年1月19日 にウイリアムズ(Williams)らに発行された第3,556,933号に記載され、 両特許は共にここに参照により組み込まれている。ポリアクリルアミド樹脂の一 つの商業的起源は、コネチカット州スタンフォードのアメリカン・サイアナミッ ド社(American Cyanamid Co.)がそのような樹脂の一つをパレツ(Parez)63 1NCの商標で販売しているものである。 本発明において有用性が見出だされているさらに他の水溶性カチオン性樹脂は 、尿素ホルムアルデヒドおよびメラミンホルムアルデヒド樹脂である。これらの 多官能樹脂のより一般的な官能基は、アミノ基及び窒素に結合したメチロール基 のような窒素含有基である。ポリエチレンイミン型樹脂もまた、本発明において 有用性を見出だされ得る。 B.一時的湿潤強度バインダー物質 上記湿潤強度添加剤は典型的に、紙製品に恒久的湿潤強度を与える、すなわち 、水性媒体中に置かれた紙は、時間が経過してもその最初の湿潤強度の実質的な 程度を保持する。しかしながら、いくつかのタイプの紙製品においては、恒久的 湿潤強度は、不必要で望ましくない特性であり得る。トイレットティッシュなど のような紙製品は一般的に、短い使用時間ののちには浄化系(septic systems)な どに処分される。もし紙製品がその抗水分解強度特性を恒久的に保持すれば、そ れらの系の詰まりが起こり得る。より最近では、意図された用途にとっては湿潤 強度は十分であるが、次いで水に浸すと分解する紙製品には、製造者は一時的湿 潤強度添加物を加える。湿潤強度の弱化は、浄化系を通過する紙製品の流動を促 進する。 適切な一時的湿潤強度樹脂の例には、ナショナル・スターチ・アンド・ケミカ ル・コーポレーション(National Starch and Chemical Corporation)(ニューヨ ーク州ニューヨーク)より販売されるナショナル・スターチ(National Starch) 78−0080のような修飾澱粉一時的湿潤強度剤が含まれる。このタイプの湿 潤強度剤は、ジメトキシエチル−N−メチル−クロロアセタミドをカチオン性澱 粉ポリマーと反応させることにより作成できる。修飾澱粉一時的湿潤強度剤もま た1987年6月23日にソラレック(Solarek)らに発行された米国特許第4, 675,394号に記載され、ここでは参照により組み込まれる。より好ましい 一時的湿潤強度樹脂には、ここでは参照により組み込まれる、1991年1月1 日にビヨルクキスト(Bjorkquist)に発行された米国特許第4,981,557号 に記載されたものが含まれる。 上記の恒久的及び一時的湿潤強度樹脂の両方の等級及び特定の例に関して言え ば、列挙された樹脂は性質上典型的であると理解されるべきであり、本発明の範 囲を限定することを意味するものではない。 併用できる湿潤強度樹脂の混合物もまた、本発明の実施において用い得る。 乾燥強度バインダー物質 本発明は、随意の成分として、以下の群の物質から選択される乾燥強度バイン ダー物質を約0.01重量%から約3.0重量%、好ましくは約0.01重量% から約1.0重量%含む。その成分とは、(ニュージャージー州ウェインのアメ リカン・サイアナミッド(American Cyanamid )により製造されるサイプロ(Cypro ) 514およびアコストレングス(Accostrength)711の組み合わせのような) ポリアクリルアミド、ニュージャージー州ブリッジウォーターのナショナル・ス ターチ・アンド・ケミカル社(National Starch and Chemical Company)より購入 し得る(レディボンド(Redibond)5320および2005のような)澱粉、(ペ ンシルバニア州アレンタウンのエア・プロダクツ社(Air Products Inc)により製 造されるエアボル(Airvol)540のような)ポリビニルアルコール、グアーガム またはイナゴマメガム、および/または(デラウェア州ウィルミントンのハーキ ュレス社由来のCMCのような)カルボキシメチルセルロースである。乾燥強度 バインダー物質は、カルボキシメチルセルロース樹脂および非修飾澱粉を基礎と した樹脂並びにそれらの混合物からなる群より選択されることが好ましい。化学 的ソフナー組成物から結果することがあるとしても、乾燥強度バインダー物質は 、リンティングを制御し、引張り強度におけるロスを相殺するようにもまた働く 。 一般的に、本発明の実施に適切な澱粉は、水溶性及び水和性により特徴付けら れる。典型的な澱粉物質には、トウモロコシ澱粉およびジャガイモ澱粉が含まれ るが、しかしながら、これにより適切な澱粉物質の範囲を限定することを意図す るものではない。そして、アミオカ(amioca)澱粉として工業的に知られているワ ックス性トウモロコシ澱粉は特に好ましい。アミオカ澱粉は、それが完全にアミ ロペクチンである点において一般のトウモロコシ澱粉とは異なっており、一方、 一般のトウモロコシ澱粉は、アミロペクチンとアミロースをともに含む。アミオ カ澱粉の様々な独特の性質は、さらに、「アミオカ−ワックス性トウモロコシ由 来の澱粉(Amioca-The Starch from Waxy Corn)」、H.H.ショップメイヤー(H . H.Schopmeyer)、食品工業(Food Industries),誌1945年12月号、106− 108頁(巻1476−1478頁)において記載されている。その澱粉は、粒 状または分散形態を取り得るが、粒状形態が好ましい。澱粉は、顆粒の膨張を誘 発するように、十分にクックすることが好ましい。澱粉顆粒は、澱粉顆粒が分散 するちょうど手前の点まで、クッキングにより膨張していることがさらに好まし い。その様な高度に膨張した澱粉顆粒は、「フリークックト(fully cooked)」で あるとして称されるであろう。分散にとっての条件は一般的に、澱粉顆粒のサイ ズ、顆粒の結晶度の程度、および存在するアミロースの量に依存して変化し得る 。例えば、フリークックトアミオカ澱粉は、約30から約40分間の間の時間、 約190°F(約88℃)、約4×濃度の澱粉顆粒の水性スラリーを加熱するこ とにより調製され得る。使用し得るそのほかの典型的な澱粉物質には、(ニュー ジャージー州ブリッジウォーターの)ナショナル・スターチ・アンド・ケミカル 社(National Starch and Chemical Company)より購入し得る、アミノ基及び窒素 に結合したメチロール基のような窒素含有基を有するように改変されたものよう な修飾カチオン性澱粉が含まれる。その様な修飾澱粉物質は、基本的に湿潤およ び/または乾燥強度を強化するために、パルプ完成紙料添加剤として用いられる 。その様な修飾澱粉物質は非修飾澱粉より高価であることを考慮すると、後者の ほうが一般的に好ましい。 適用の方法には、他の化学的添加剤の適用に関してすでに記載したのと同じく 、好ましくは湿潤末端付加、スプレーイングによることおよび、それらより好ま しくはないが、プリンティングによることが含まれる。バインダー物質は、ティ ッシュペーパーウエッブ単独に、化学的柔軟化組成物の添加と同時、先行して、 またはそれに次いで、与えることができる。バインダー処理されていないがそれ 以外は同一のシートと比較して、リント制御および付随する乾燥における強度増 強を提供するため、好ましくはカイミーン(Kymene)(登録商標)557Hのよう な恒久的湿潤強度樹脂とCMCのような乾燥強度樹脂との組み合わせである、恒 久的または一時的湿潤強度バインダーのいずれかおよび/または乾燥強度バイン ダーの、少なくとも有効量のバインダー物質がシートに与えられる。乾燥繊維重 量基準で計算して、約0.01%から約3.0%のバインダー物質が乾燥したシ ー ト内に保持されることが好ましく、約0.1%から約1.0%のバインダー物質 が保持されることがさらに好ましい。 本発明の方法における第2の工程は、有孔の表面上に添加剤として上記の化学 的ソフナー組成物およびバインダー物質を用いてシングルレイヤーまたはマルチ レイヤーの紙製造完成紙料を堆積させることであり、第3の工程は、そのように 堆積された紙料から水を除去することである。これらの2つの製造工程を達成す るのに用いられ得る技術および設備は抄紙技術の当業者にとっては容易にあきら かとなるであろう。本発明の好ましい、マルチレイヤーのティッシュペーパーの 態様では、ここに記載された化学的柔軟化組成物およびバインダー物質を乾燥繊 維基準で約0.01重量%から約3.0重量%、より好ましくは、約0.1重量 %から約1.0重量%含む。得られたシングルレイヤーまたはマルチレイヤーの ティッシュウエッブは、1以上の他のティッシュウエッブと組み合わせてマルチ プライティッシュとすることができる。 本発明は、以下に限定されないが、伝統的フェルトプレスティッシュペーパー 、高バルクパターン高密度ティッシュペーパー、および高バルク非圧縮ティッシ ュペーパーを含む一般的なティッシュペーパーに適用される。そこから作られる ティッシュペーパー製品は、シングルレイヤーまたはマルチレイヤー構成である 。積層されたペーパーウエッブから形成されたティッシュ構造は、1976年1 1月30日にモーガン・ジュニア(Morgan,Jr)らに発行された米国特許第3,9 94,771号、1981年11月17日にカーステンズ(Carstens)に発行され た米国特許第4,300,981号、1979年8月28日にダニング(Dunning )らに発行された米国特許第4,166,001号、および1994年9月7日 に発行されたエドワーズ(Edwards)らの欧州特許公報第0613979A1号に 記載されており、それらはすべてここでは参照により組み込まれる。一般的に、 濡れたままでおかれた積層の、柔軟で、バルキーな、吸収性の紙構造は、好まし くは異なる繊維型からなる2以上のレイヤーの完成紙料から調製される。レイヤ ーは、希釈された繊維スラリーの別々の流れの堆積から形成されるのが好ましく 、繊維は典型的に、1以上のエンドレスの有孔のスクリーン上にあって、マルチ レイヤーのティッシュペーパー製造に用いられる相対的に長い柔軟木材および相 対 的に短い堅固木材の繊維である。個々のレイヤーが最初に別々の網上で形成され るならば、そのレイヤーは次いで、(濡れたままで)合わせられて、積層ウエッ ブを形成する。積層されたウエッブは、次いでウエッブに流体の力を加えること によりオープンメッシュ乾燥/刻印織物の表面に適合するようにされ、それから 低密度紙製造プロセスの一部として前記織物上で熱的に予備乾燥される。ウエッ ブは繊維型に関して層にしてもよいし、また、それぞれのレイヤーの繊維含有量 を実質的に同一にしてもよい。マルチレイヤーのティッシュペーパーは、10g /m2から約65g/m2の間の坪量および約0.60g/cm3以下の密度を有 することが好ましい。坪量は約35g/m2以下を下回り、密度は、0.30g /cm3以下であることが好ましい。密度は、0.04g/cm3から0.20g /cm3の間であることがさらに好ましい。 本発明の好ましい態様において、ティッシュ構造は、1981年11月17日 にカーステンズ(Carstens)に発行された米国特許第4,300,981号におい て記載されているマルチレイヤーのペーパーウエッブより形成され、これはここ では参照により組み込まれている。カーステンズによれば、そのような紙は、マ ルチレイヤーであり、少なくとも約60%、好ましくは約85%以上の短い堅固 木材繊維からなるトップ表面レイヤーを有し、トップ表面レイヤーの質感(Textu re)が約1.0以下、より好ましくは約0.7以下、最も好ましくは約0.1以 下のHTR(ヒューマンテクスチュアレスポンス(Human Texture Response))を 有し、トップ表面のFFE(フリーファイバーエンド(Free Fiber End))指数が 約60以上、好ましくは約90以上を有すると言う理由で、高い程度の主観的に 知覚し得る柔軟性を有する。そのような紙を作る方法はトップ表面を規定する短 い堅固木材繊維の間の繊維間結合を十分に破壊する工程を含み、ティッシュペー パーのトップ表面の求められるFFE指数に達するように繊維についての十分な 自由末端部分を与える。そのような結合破壊は、皺形成表面からトップ表面レイ ヤー(短繊維レイヤー)が粘着的に確保されているところまでティッシュペーパ ーを乾燥皺形成することにより達せられ、皺形成は、少なくとも約80%の濃度 (乾燥)に、好ましくは少なくとも約95%の濃度で影響を与える。その様なテ ィッシュペーパーは、従来のフェルトまたは有孔性のキャリヤー織物の使用によ り作られる。その様なティッシュペーパーは、そうである必要はないが、比較的 高い嵩密度を有するであろう。 本発明のティッシュペーパー製品において含まれている個々のプライは、内側 レイヤーと内側レイヤーに接触している外側レイヤーとの少なくとも2つの重ね られたレイヤーからなることが好ましい。外側レイヤーは、約0.2mmから約 1.5mmの間の平均繊維を有する相対的に短い紙製造繊維を約60重量%以上 の主要フィラメント成分として含むことが好ましい。これらの短い紙製造繊維は 、典型的に堅固木材繊維であり、好ましくはユーカリ繊維である。代わりに、も しそうしたければ、亜硫酸繊維、熱機械パルプ、化学熱機械パルプ(CTMP) 繊維、再生繊維、およびそれらの混合物のような低コストの短繊維源を外側レイ ヤーに用いることも、内側レイヤーに混ぜることも可能である。内側レイヤーは 、少なくとも約2.0mmの平均繊維長を有する相対的に長い紙製造繊維を約6 0重量%の主要フィラメント成分として含むことが好ましい。これらの長い紙製 造繊維は、典型的に柔軟木材繊維であり、北方柔軟木材クラフト繊維であること が好ましい。 本発明の好ましい態様においては、フェーシャルティッシュペーパー製品は、 少なくとも2マルチレイヤーティッシュペーパーウエッブを並列関係に配置する ことにより形成される。例えば、2レイヤーで2プライのティッシュペーパー製 品は、第1の2レイヤーティッシュペーパーウエッブと第2の2レイヤーティッ シュペーパーウエッブとを並列関係において結合させることにより作られ得る。 この例においては、それぞれのプライは、内側レイヤーと外側レイヤーとからな る2レイヤーティッシュシートである。外側レイヤーは、短い堅固木材繊維から なることが好ましく、内側レイヤーは、長い柔軟木材繊維からなることが好まし い。2つのプライは、それぞれのプライの外側レイヤーにおける短い堅固木材繊 維は外側に面し、そして長い柔軟木材繊維を含む内側レイヤーは内側に面するよ うな様式において組み合わせられる。言葉を変えれば、それぞれのプライの外側 レイヤーはティッシュの1露出表面を形成し、それぞれのプライの前記内側レイ ヤーのそれぞれはフェーシャルティッシュウエッブの内部に向かって配置される 。 図1は、本発明による2レイヤー2プライフェーシャルティッシュの模式的な 横断切断概観である。図1を参照すると、、2レイヤー2プライウエッブ10は 、並列関係における2プライ15からなる。それぞれのプライ15は、内側レイ ヤー19と外側レイヤー18とからなる。外側レイヤー18は基本的に短い紙製 造繊維16からなり、一方、内側レイヤー19は基本的に長い紙製造繊維17か らなる。 本発明の別の態様においては、ティッシュペーパー製品は、並列関係において 3つのシングルレイヤーティッシュペーパーウエッブを配置することにより形成 される。この例においては、それぞれのプライは、柔軟木材または堅固木材の繊 維でできているシングルレイヤーのティッシュシートである。外側のプライは短 い堅固木材の繊維からなることが好ましく、内側のプライは長い柔軟木材の繊維 からなることが好ましい。3つのプライは、短い堅固木材の繊維が外側に表面と なるような様式で組み合わせられる。図2は、本発明によるシングルレイヤー3 プライフェーシャルティッシュの模式的な横断切断概観である。図2を参照する と、シングルレイヤー3プライウエッブ20は、並列関係における3プライから なる。2つの外側のプライ11は、基本的に短い紙製造繊維16からなる、一方 、内側のプライ12は、基本的に長い紙製造繊維17からなる。この態様のバリ エーション(図示せず)において、2つの外側のプライのそれぞれは、2つの重 ねられたレイヤーからなってもよい。 本発明のほかの別の好ましい態様において、ティッシュペーパー製品は、3レ イヤーのティッシュウエッブをシングルプライに組み合わせて形成される。この 例においては、シングルプライティッシュペーパー製品は、柔軟木材および/ま たは堅固木材繊維でできている3レイヤーティッシュシートからなる。外側のレ イヤーは短い堅固木材の繊維からなることが好ましく、内側のレイヤーは長い柔 軟木材の繊維からなることが好ましい。3つのレイヤーは、短い堅固木材の繊維 が外側に表面となるような様式で形成される。図3は、本発明によるシングルプ ライ3レイヤートイレットティッシュの模式的な横断切断概観である。図3を参 照すると、シングルプライ3レイヤーウエッブ30は、並列関係における3レイ ヤーからなる。2つの外側のレイヤー18は、基本的に短い紙製造繊維16から なる、一方、内側のレイヤー19は、基本的に長い紙製造繊維17からなる。 上記の考察から、本発明は、3プライ−シングルレイヤーまたは2プライ−2 レイヤー、シングルプライ−3レイヤーなどからなるティッシュペーパー製品に 限定されると推論されるべきではない。層をなしているかまたは均一のすべての ティッシュペーパー製品は、エステル官能第4級アンモニウム化合物、ポリシロ キサン化合物およびバインダー物質を含んでいれば本発明の範囲に含まれること を明確に意味する。 エステル官能第4級アンモニウム化合物およびポリシロキサン化合物の大半は 、本発明のティッシュペーパー製品の少なくとも1つの外側のレイヤー(または 3プライシングルレイヤー製品の外側のプライ)に含まれていることが好ましい 。エステル官能第4級アンモニウム化合物およびポリシロキサン化合物の大半が 外側レイヤー(または3プライシングルレイヤー製品の外側のプライ)の両方に 含まれていることがさらに好ましい。化学的柔軟化組成物は、ティッシュペーパ ー製品の外側のレイヤーまたはプライに加えられたとき最も有効であることが発 見された。そこで、第4級化合物およびポリシロキサン化合物の混合物は、本発 明のマルチプライまたはマルチレイヤーのティッシュペーパー製品の柔軟性を高 めるように働く。図1、2および3を参照すると、エステル官能第4級アンモニ ウム化合物は暗色の円14により表され、ポリシロキサン化合物は、「S」の入 った円22により表される。エステル官能第4級アンモニウム化合物14および ポリシロキサン化合物22の大半は、外側のレイヤー18および外側のプライ1 1のそれぞれに含まれていることが図1、2および3において見ることができる 。 しかしながら、マルチレイヤーのティッシュペーパー製品のリント耐久性は、 エステル官能第4級アンモニウム化合物およびポリシロキサン化合物の含有にと もなって減少することもまた発見された。したがって、リンティング制御と引張 り強度強化のためにバインダー物質が用いられる。バインダー物質は、本発明の ティッシュペーパー製品の内側のレイヤー(または3プライ製品の内側のプライ )および少なくとも外側のレイヤー(または3プライシングルレイヤー製品の外 側のプライ)の1つに含まれることが好ましい。バインダー物質の大半がティッ シュペーパー製品の内側のレイヤー(または3プライ製品の内側のプライ)に含 ま れることはさらに好ましい。図1、2および3を参照すると、恒久的および/ま たは一時的湿潤強度バインダー物質は図式的に白丸13により表され、乾燥強度 バインダー物質は図式的に十字の入った円21により表される。バインダー物質 13および21の大半は、内側のレイヤー19および内側のプライ12のそれぞ れ両方に含まれていることが、図1、2および3において見られ得る。 バインダー物質と一緒にしたエステル官能第4級アンモニウム化合物およびポ リシロキサン化合物を含む化学的柔軟化組成物の組み合わせにより、優れた柔軟 性とリント耐性とを有するティッシュペーパー製品が結果として得られる。化学 的柔軟化組成物の大半をティッシュペーパーの外側のレイヤーまたはプライに選 択的に加えることにより、その有効性を高めることができる。典型的に、バイン ダー物質は、リンティングを制御するようにティッシュシートの全体に渡って分 散する。しかしながら、化学的柔軟化組成物のように、バインダー物質も最も必 要とされるところに選択的に添加し得る。 従来のようにプレスされたマルチレイヤーのティッシュペーパーおよびそのよ うな紙を作る方法は、当該技術において既知である。そのような紙は、典型的に は、有孔の形成網上で紙製造完成紙料を堆積させることにより作られる。この形 成網は、しばしばこの技術において長網(Fourdrinier wire)と称される。完成紙 料が一度形成網上に堆積すると、それをウエッブと言う。ウエッブは、脱水フェ ルトに移され、ウエッブをプレスし、上昇した温度で乾燥することにより、脱水 される。ここで記載した方法によるウエッブを作るための特別な技術と典型的な 設備とは当業者に周知である。典型的な方法において、低濃度のパルプ完成紙料 は、空気加圧式ヘッドボックスに供給される。ヘッドボックスは、湿潤ウエッブ を形成するための長網に、薄いパルプ完成紙料の堆積物を引き渡すための開放部 を有する。次いでウエッブは典型的には真空脱水により、(全ウエッブ重量基準 で)約7%から約25%の間の繊維濃度にまで脱水され、さらに、ウエッブが、 例えば円筒ロールのような対向する機械部材により発生する圧力の対象となるプ レス操作により脱水される。 次いで、脱水されたウエッブは、さらに移送の間にプレスされ、この技術にお いてヤンキードライヤーとして知られている流動ドラム装置により乾燥される。 圧力は、ウエッブに対してプレスする、対向する円筒ドラムのような機械的手段 によりヤンキードライヤーで発生させることができる。ヤンキー表面に対してプ レスされているときに、真空をウエッブに適用することもまた可能である。マル チプルヤンキードライヤードラムを用いることができ、それによって、付加的な 加圧をドラム間で場合に応じて受ける。形成されたマルチレイヤーティッシュペ ーパー構造とは、以後、従来の、加圧されたマルチレイヤーティッシュペーパー 構造のことを言う。圧縮された状態において、繊維は湿っており、次いで乾燥さ れるが、ウエッブ全体は、実質的な機械的圧縮力を受けるので、そのようなシー トは圧縮されたと見なされる。 高密度パターンティッシュペーパーは、相対的に低繊維密度の相対的高体積場 および相対的に高繊維密度の高密度領域の列を有することにより特徴づけられる 。高体積場は、代わりに枕領域(pillow regions)の場として特徴づけられる。高 密度領域は、代わりにナックル領域と言われる。高密度領域は、高体積場の中に 個別に置かれ得るし、また、全体的にかもしくは部分的にかいずれかで、高体積 場の中に相互に連結し得る。高密度パターンティッシュペーパーを作るための好 ましい方法は、1967年1月31日にサンフォード(Sanford)およびシゾン(Si sson)に発行された米国特許第3,301,746号、1976年8月10日に ピーターG.エイヤーズ(Peter G.Ayers)に発行された米国特許第3,974, 025号、および1980年3月4日にポールD.トロカン(Paul D.Trokhan) に発行された米国特許第4,191,609号、および1987年1月20日に ポールD.トロカン(Paul D.Trokhan)に発行された米国特許第4,637,8 59号、1990年7月17日にウエンド(Wendt)らに発行された米国特許4, 942,077号、1994年9月28日に発行されたハイランド(Hyland)らの 欧州特許公報第0617164A1号、1994年9月21日に発行されたハー マンズ(Hermans)らの欧州特許公報第0616074A1号に開示されており、 それらのすべてはここでは参照により組み込まれる。 一般的に、高密度パターンウエッブは、濡れたウエッブを形成するように長網 のような有孔の形成網上に紙製造完成紙料を堆積させ、次いで、支持物の列に対 してウエッブを平行にすることにより調製することが好ましい。ウエッブは支持 物の列に対してプレスされ、それにより、支持物の列と濡れたウエッブとの間の 接触の点にジェオグラフィックに対応する位置でウエッブにおいて高密度の領域 ができる。この操作の間に圧縮されていないウエッブの残余の部分を高体積場と 言う。この高体積場は、真空タイプの装置またはブロースルードライヤーを用い るような流体圧力の適用によりさらに脱高密度化し得る。高体積場の圧縮を実質 的に避けるための様式において、ウエッブを脱水し、場合に応じて予備乾燥する 。これは、真空タイプの装置またはブロースルードライヤーを伴うような流体圧 力によるか、または代わりに高体積場が圧縮されないものである支持物の列に対 してウエッブを機械的にプレスすることにより達成されることが好ましい。脱水 、場合に応じて予備乾燥、および高密度領域の形成の操作は、実施される加工工 程の総数を削減するように、統合するか部分的に統合することができる。高密度 領域の形成、脱水、および場合に応じて予備乾燥に次いで、ウエッブは完了まで に乾燥され、それは機械的な加圧を避けることが好ましい。マルチレイヤーティ ッシュペーパー表面の約8%から約55%は、高体積場の少なくとも125%の 密度の相対密度を有する高密度化ナックルからなることが好ましい。 支持物の列は、圧力の適用により高密度化領域の形成を促進する支持物の列を 操作する、パターンを有するナックルの変位を有する刻印キャリヤ織物であるこ とが好ましい。ナックルのパターンは、すでに言及した支持物の列を構成する。 刻印のあるキャリヤ織物は、1967年1月31日にサンフォード(Sanford)お よびシゾン(Sisson)に発行された米国特許第3,301,746号、1974年 5月21日にサルビッチ・ジュニア(Salvucci,Jr)らに発行された米国特許第3 ,821,068号、1976年8月10日にエイヤーズ(Ayers)に発行された 米国特許第3,974,025号、1971年3月30日にフライドバーグ(Fri edberg)らに発行された米国特許第3,573,164号、1969年10月2 1日にアムネウス(Amneus)に発行された米国特許第3,473,576号、19 80年12月16日にトロカン(Trokhan)に発行された米国特許第4,239, 065号、および1985年7月9日にトロカン(Trokhan)に発行された米国特 許第4,528,239号に開示され、それらのすべてはここでは参照により組 み込まれる。 完成紙料は最初に、長網のような有孔の形成用キャリヤ上に濡れたウエッブに 形成することが好ましい。ウエッブは脱水され、刻印する織物に移送される。代 わりに完成紙料を、最初から刻印する織物としてもまた動作する有孔の支持キャ リヤ上に堆積させてもよい。いったん形成されたならば、濡れたウエッブを脱水 し、好ましくは、約40%から約80%の間の選択された繊維の密度に熱的に予 備乾燥する。脱水は、サクションボックスもしくはそのほかの真空装置またはブ ロースルードライヤーを用いて実施することができる。刻印織物によるナックル 刻印は、ウエッブを乾燥して完成させるに先立って、上記考察のようにウエッブ になされる。このことを達成する一つの方法は、機械的加圧の適用を通してであ る。例えば、ヤンキードライヤーのような乾燥ドラムの面に対して刻印織物を支 持するニップロールを加圧することによりこのことはなされ、その際ウエッブは ニップロールと乾燥ドラムの間に配置される。サクションボックスのような真空 装置またはブロースルードライヤーを用いて流体圧を掛けることにより、乾燥を 終えるに先立って、刻印織物に対してウエッブを形成することもまた好ましい。 流体圧は、分離した、続くプロセス段階またはその組み合わせにおける最初の脱 水の間に、高密度化領域の感じを引き出すように加えてもよい。 圧縮されていない、密度を高めたパターンのないマルチレイヤーのティッシュ ペーパー構造は、1974年5月21日にジョセフL.サルブッチ・ジュニア(J oseph L.Salvucci,Jr.)およびピーターN.イアノス(Peter N.Yiannos)に発行 された米国特許第3,812,000号および1980年6月17日にヘンリー E.ベッカー(Henry E.Becker)、アルバートL.マッコーネル(Albert L.McCo nnell)およびリチャード・シュット(Richard Schutte)に発行された米国特許第 4,208,459号に記載され、それらの両方はここでは参照により組み込ま れる。一般的に、圧縮されていない、密度を高めたパターンのないマルチレイヤ ーのティッシュペーパー構造は、濡れたウエッブを形成するために長網のような 有孔の形成網上に紙製造完成紙料を堆積させること、ウエッブを排水し、ウエッ ブが少なくとも80%の繊維濃度を有するまで機械的な圧縮をせずに付加水を除 去すること、およびウエッブを皺形成することにより調製される。水は、真空脱 水と熱乾燥によりウエッブから除去される。得られる構造は、柔軟ではあるが 弱い比較的圧縮されていない繊維の高体積シートである。結合物質は、クレーピ ング(しわ形成)に先立ってウエッブの一部に加えられることが好ましい。 本発明のティッシュペーパー製品は、柔軟で、吸収性があるティッシュペーパ ー製品が求められるいかなる用途においても用いられ得る。特に本発明のティッ シュペーパー製品の有益な用途は、トイレットティッシュおよびフェーシャルテ ィッシュ製品である。 本発明の方法における第1の工程は、水性紙製造完成紙料の形成である。完成 紙料は、紙製造繊維(以後時に木材パルプと称する)、および少なくとも1種の エステル官能第4級アンモニウム化合物、および恒久的もしくは一時的湿潤強度 バインダー、および/または場合に応じて乾燥強度バインダーであるバインダー 物質、および湿潤化剤の混合物を含み、それらのすべてが以後記述されるだろう 。本発明の方法における第2の工程は、ポリシロキサン化合物および界面活性剤 の溶液をクレーピング後の乾燥したティッシュウエッブの少なくとも1表面上に スプレーすることである。 図4は、柔軟で皺(クレープ)のあるティッシュペーパーを製造するための本 発明の抄紙プロセスの好ましい態様を例示する模式的表現である。これらの好ま しい態様は以下の考察において記述され、参照は図4に対してなされる。 図4は、本発明による紙製造のための好ましい抄紙機80の側面立面概観であ る。図4を参照すると、抄紙機80は、上室82、中室82b、および底室83 、スライスルーフ84、並びにブレストロール86、デフレクター90、真空サ クションボックス91、クーチロール92、および複数のターニングロール94 を輪で囲む長網85を有する層をなすヘッドボックス81を具備する。操作にお いて、一つの紙製造完成紙料は上室82をポンプで通され、第2の紙製造完成紙 料は中室82bをポンプで通され、一方、第3の完成紙料は底室83をポンプで 通され、次いでスライスルーフ84を出ると長網85上を上と下となる関係の下 で、そこで、レイヤー88a、および88b、および88cからなる初期のウエ ッブ88を形成する。脱水は長網85を通して起こり、デフレクター90および 真空ボックス91により補助される。長網は矢印により示される方向に反転走行 を行うので、シャワー95は、ブレストロール86のもう一回の通過を開始する のに 先立ってそれを洗浄する。ウエッブ移送帯域93で、初期のウエッブ88は、真 空移送ボックス97の働きにより有孔のキャリヤ織物96に移送される。キャリ ヤ織物96は、移送帯域93から真空脱水ボックス98を越え、ブロースループ レドライヤー100を通過し、2つの回転ロール101を越えてウエッブを運び 、その後、ウエッブは加圧ロール102の働きによりヤンキードライヤー108 に移される。次いで、キャリヤ織物96は、追加の回転ロール101、シャワー 103、および真空脱水ボックス105を越えて回ることによりその輪を完全に 1回転する際に、洗浄され、脱水される。乾燥される前のペーパーウエッブは、 スプレーアプリケータ109により与えられる接着剤により補助されて、ヤンキ ードライヤー108の円筒表面に粘着的に固定される。乾燥は、蒸気加熱ヤンキ ードライヤー108上で、および図示されていない手段により乾燥フード110 を通じて加熱され、循環する暖気により完全になされる。ついでウエッブは、ド クターブレード111によりヤンキードライヤー108からドライクレープされ 、その後、それは、ヤンキー側レイヤー71、中央レイヤー73、および反ヤン キー側レイヤー75からなるペーパーシート70と称する。次いで、ペーパーシ ート70は、カレンダーロール112および113の間、リール115の周辺部 について通過し、その後、シャフト118に配置されたコア117にロール11 6に向かって巻かれる。 ポリシロキサン化合物は、ペーパーシート70に加えられる。図4において例 示された態様において、ポリシロキサンがティッシュウエッブの両側に加えられ るかまたは単に片側だけかにもよるが、エマルジョン化されたポリシロキサン化 合物を含む水性混合液は、スプレーアプリケータ124および125によりペー パーシート70に吹き付けられる。図4ではポリシロキサン化合物がカレンダー ロールに吹き付けられているのが示されているが、ポリシロキサン化合物をカレ ンダーロール112および113の後に乾燥したペーパーシート70に加えるこ ともまた可能である。 さらに図4を参照すると、ペーパーシート70のヤンキー側レイヤー71の起 源はヘッドボックス81の底室83を通ってポンプ輸送された完成紙料であり、 その完成紙料は直接に長網85に与えられ、その長網上で初期のウエッブ88の レイヤー88cとなる。ペーパーシート70の中央レイヤー73の起源は、ヘッ ドボックス81の室82bを通して放出される完成紙料であり、その完成紙料は 、レイヤー88cの頂面上にレイヤー88bを形成する。ペーパーシート70の 反ヤンキー側レイヤー75の起源は、ヘッドボックス81の上室82を通して放 出される完成紙料であり、その完成紙料は、初期のウエッブ88のレイヤー88 bの頂面上にレイヤー88aを形成する。図4は、3レイヤーウエッブを作るの に適したヘッドボックス81を有する抄紙機80を示すが、ヘッドボックス81 は、代わりに、レイヤーの無いもの、2レイヤーまたはその他のマルチレイヤー のウエッブを作るのに適したものでもよい。 さらに、図4の抄紙機80において本発明の態様をなすペーパーシート70を 作ることに関して、長網85は、良好な形成が行われるように、短繊維完成紙料 を構成する繊維の平均長について相対的に小さなスパンを有するファインメッシ ュでなければならない。そして有孔のキャリヤ織物96は、織物96の繊維間空 間に向かって初期のウエッブの織物側がかさばることを実質的に除去するために 、長繊維完成紙料を構成する繊維の平均長について相対的に小さい開放スパンを 有するファインメッシュを有するべきである。また、典型的なペーパーシート7 0作るための方法の条件について言えば、クレーピングに先立って、ペーパーウ エッブは、約80%繊維濃度まで乾燥されることが好ましく、約95%繊維濃度 までとすることがさらに好ましい。 分析および試験の手順 ティッシュペーパーウエッブ上に保持されている、ここで用いられる処理用化 学品の量の分析は、有効な技術において受け入れられるいかなる方法によっても 実施し得る。例えば、ティッシュペーパーにより保持されているジエステルジ( オレイル)ジメチルアンモニウムクロライド、ジエステルジ(タロウ)ジメチル アンモニウムクロライドのようなエステル官能第4級アンモニウム化合物のレベ ルは、ジクロロメタンのような有機溶媒によりエステル官能第4級アンモニウム 化合物の溶媒抽出、次いで、ニューヨーク州カールプレースのガラード・シュレ ジンガー・インダストリーズ(Gallard-Schlesinger Industries)から購入可能な 製品#19189であるジミジウムブロマイドジスルフィンブルーを混合した 指示薬を用いてのアニオン/カチオン滴定により定量できる。ポリシロキサン化 合物のレベルは、有機溶媒によるオイル化合物の溶媒抽出とそれに続く抽出液中 のオイル化合物のレベルの定量のための原子吸光分析により定量され得る。同様 に、ティッシュペーパーにより保持されているポリヒドロキシ化合物のレベルは 、溶媒によるポリヒドロキシ化合物の溶媒抽出物により定量され得る。いくつか の場合においては、問題となるポリヒドロキシ種から阻害化合物を除去するため に付加的な手順が必要であろう。例えば、ベイブル(Weibull)溶媒抽出法では、 ノニオン性界面活性剤からポリエチレングリコールを単離するために塩水溶液を 用いる(ロングマン,G.F.、洗剤および洗剤製品の分析 ウイリー・インタ ーサイエンス(Longman,G.F.,The Analysis of Detergents and Detergent Produ cts Wiley Interscience)、ニューヨーク、1975年、312頁)。ポリヒド ロキシ種は、次いで、分光学的またはクロマトグラフィー技術により分析され得 るであろう。例えば、少なくとも6個のエチレンオキサイド単位を有する化合物 は、典型的に、アンモニウムコバルトチオシアネート法により分光学的に分析し 得る(ロングマン,G.F.、洗剤および洗剤製品の分析 ウイリー・インター サイエンス(Longman,G.F.,The Analysis of Detergents and Detergent Product s, Wiley Interscience)ニューヨーク、1975年、346頁)。ガスクロマト グラフィー技術もまたポリヒドロキシタイプの化合物を分離し、分析するために 用い得る。黒鉛化ポリ(2,6−ジフェニル−p−フェニレンオキサイド)ガス クロマトグラフィーカラムは、3から9の範囲のエチレンオキサイド単位の数を 有するポリエチレングリコールを分離するために用いられてきた(オールテック (Alltech)クロマトグラフィーカタログ、ナンバー300、158頁)。 アルキルグリコシドのようなノニオン性界面活性剤のレベルは、クロマトグラ フィー技術により定量し得る。ブランズ(Bruns)はアルキルグリコシドの分析の ための光散乱検出を伴う高性能液体クロマトグラフィー法を報告した(ブランズ ,A.、ウォルドホフ,H.、ウインクル,W.、クロマトグラフィア(Bruns,A .,Waldhoff,H.,Winkle,W.,Chromatographia )、第27巻、1989年、340 頁)。超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)技術もまたアルキルグリコシド および関係種の分析において記述されている(ラフォッス,M.、ロリン,P. 、エ ルフェイカー,c.、モリン−アロリー,L.、マーテンズ,M.、ドルー,M .、ジャーナル・オブ・クロマトグラフィー(Lafosse,M.,Rollin,P.,Elfakir,c. ,Morin-Allory,L.,Martens,M.,Dreux,M.,Journal of chromatography)、第50 5巻、1990年、191頁)。直鎖アルキルスルホン酸塩のようなアニオン性 界面活性剤のレベルは、水抽出とそれに続く抽出液中のアニオン性界面活性剤の 滴定により定量され得る。時に場合によっては、妨害物質からの直鎖アルキルス ルホン酸塩の単離が2相滴定分析前に必要であろう(クロス,J.、アニオン系 界面活性剤−化学分析 、デッカー(Cross,J.,Anionic Surfactants-Chemical Ana lysis ,Dekker)、ニューヨーク、1977年、18頁、222頁)。澱粉のレベ ルは、グルコースへの澱粉のアミラーゼ消化とそれに続くグルコースレベルを定 量する比色分析により定量できる。この澱粉分析については、バックグラウンド 妨害種によってなされる可能な寄与を減ずるため、澱粉を含まない紙のバックグ ラウンド分析がなされねばならない。これらの方法は例示であり、ティッシュペ ーパーにより保持されている特別な成分のレベルを定量するために有益であるよ うなそのほかの方法を排除することを意味しない。 A.パネル柔軟性 理想的には、柔軟性試験に先立って、試験される紙試料はタッピ法#T402 OM−88にしたがって状態調整すべきである。ここで試料は、10から35% の相対湿度レベルで、22から40℃の温度範囲の中で24時間予備状態調整さ れる。この予備状態調整段階の後に、試料は、48から52%の相対湿度で、2 2から24℃の温度範囲の中で24時間状態調整されるべきである。 理想的には、柔軟性パネル試験は、定常的な温度と湿度の空間の範囲内で行わ れるべきである。もしこのことが実行可能でなければ、対照群も含めて、すべて の試料は同一の環境の露出条件下に置くべきである。 柔軟性試験は、ここでは参照により組み込まれている、米国材料試験協会(Ame rican Society For Testing and Materials)により1968年に発行されたAS TM特殊技術刊行物434である「感覚的試験方法についてのマニュアル(Manua l on Sensory Testing Methods)」において記述されているのと同様の形態で、 対にして比較するようにして実施される。柔軟性は、対相違試験(Paired Differ ence Test)と呼ばれるものを用いての主観性試験により評価される。この方法は 、試験素材それ自体にとっては外的な標準を用いる。触覚で知覚される柔軟性に ついては、被験者が試料を見ることができないように2つの試料が提示され、被 験者は触覚の柔軟性を基準にしてそれらのうちの1つを選ぶことを求められる。 試験の結果は、パネル評点単位(PSU)と言われるものにおいて報告される。 ここでPSUとして報告される柔軟性のデータを得るための柔軟性試験について 、多数の柔軟性パネル試験が実施される。それぞれの試験において、対となった 試料の3セットの相対的な柔軟性を評価するために、10回実行された柔軟性判 断が問われる。対となっている試料は、それぞれの判定により一度で1対判定が 行われ、それぞれの対の1試料をXと称し、他方をYと称す。簡潔に言えば、そ れぞれのX試料は、その対となっているY試料に対して以下のようにグレード付 けされている。 1.XがYよりも少し柔らかいようであると判定されればプラス1のグレード が与えられ、YがXよりも少し柔らかいようであると判定されればマイナス1の グレードが与えられる。 2.XがYよりも確かに少し柔らかいと判定されればプラス2のグレードが与 えられ、YがXよりも確かに少し柔らかいと判定されればマイナス2のグレード が与えられる。 3.Yよりも非常に柔らかいと判定されればXにプラス3のグレードが与えら れ、YがXよりも非常に柔らかいと判定されればマイナス3のグレードが与えら れる。 4.Yよりも完全に非常に柔らかいと判定されればXにプラス4のグレードが 与えられ、YがXよりも完全に非常に柔らかいと判定されればマイナス4のグレ ードが与えられる。 グレードは平均化され、結果の評価値はPSUの単位においてである。得られ たデータは、1つのパネル試験の結果と考えられる。1つの試料対以上が評価さ れれば、次いですべての試料対が、対にしての統計的解析によりそれらのグレー ドにしたがって、ランク配列される。次いで、どちらの試料がゼロベーススタン ダードに選ばれたとしても、ゼロPSU値を与えるために必要であるときの値に おいて、ランクは上下に変化する。次いで、他の試料群は、ゼロベーススタンダ ードについてのそれらの相対的グレードにより決定されるものとしてのプラスま たはマイナス値を有する。実施され、平均化されたパネル試験の数はそのようで あるので、約0.2PSUは、主観的に知覚された柔軟性において有意な相違を 表す。 B.親水性(吸収性) ティッシュペーパーの親水性とは、一般的に、ティッシュペーパーが水に濡れ る傾向を言う。ティッシュペーパーの親水性は、乾燥したティッシュペーパーが 完全に水に濡れるようになるために必要な時間間隔を計測することによりいくら かは定量し得る。この時間間隔は、「濡れ時間(wetting time)」と称する。濡れ 時間についての一貫した再現性のある試験を提供するために、濡れ時間定量につ いて次の手順が用いられる。第1に、大体4−3/8インチ×4−3/4インチ (約11.1cm×12cm)のティッシュペーパー構造の状態調整された試料 単位シート(タッピ法T402に指定されているように紙試料の試験のための環 境条件は、22から24℃および48から52%R.H.)を用意し、第2に、 シートは4重の四片に折り畳まれ、次いで、(清潔なプラスチック手袋を着用す るか、ドーン(Dawn)のようなグリース除去洗剤でよく洗うかいずれかして)手で 揉んで丸めて直径が大体0.75インチ(約1.9cm)から約1インチ(約2 .5cm)のボールにし、第3に、ボールにされたシートを、3リットルパイレ ックスガラスビーカーに入っている22から24℃の3リットルの量の蒸留水の 表面上に位置させる。この技術による紙の試験はすべて、22から24℃で48 から52%の相対湿度に制御された温度と湿度の空間の範囲内で行われるべきで あることにもまた注意すべきである。試料のボールは次いで、水表面上1cm以 内の距離を置いて水の表面上に注意深く置かれる。ボールが水表面に接触したち ょ うどその瞬間に、タイマーが同時にスタートする。第4に、最初のボールが完全 に濡れ切った後に、2番目のボールが水中に置かれる。このことは、完全な湿潤 化による乾燥した白色から暗い灰色への着色への紙の色の推移により容易に気付 く。タイマーは止められ、5番目のボールが完全に濡れ切った後に時間を記録す る。 それぞれの試料について、少なくとも5つのボールの5セット(全部で25ボ ールについて)が実施された。最終的に報告するべき結果は、5セットのデータ について得られた、算出された平均値と標準偏差である。測定の単位は秒である 。5つのボールの5セット(総計=25ボール)を試験し終えたら、水を取り替 えねばならない。フィルムまたは残滓をビーカーの内壁に見付けたならば、ビー カーの徹底した洗浄が必要であろう。 水吸収速度を測定するためのもう一つの技術は、パッド沈降測定によるもので ある。問題にしているティッシュペーパーおよびすべての対照を少なくとも24 時間、22から24℃で48から52%の相対湿度(タッピ法#T4020M− 88)で状態調整した後、積み上げた5から20シートのティッシュペーパーを 2.5インチから3.0インチの寸法に切断する。切断は、ダイカッティングプ レス、従来のペーパーカッター、またはレーザー切断技術の使用により行うこと ができる。手による鋏での切断は、試料の操作の再現不可能性と紙の汚染の可能 性とのために好ましくない。 紙試料のスタックを切った後には、ワイヤメッシュ試料ホルダー上に注意深く 置く。このホルダーの機能は、最小限の崩壊で水の表面上に試料を位置させるこ とである。このホルダーは円形であり、おおよそ4.2インチの直径を有する。 それはお互いに平行に走る5つの真っ直ぐで均等に配置された金属線を有し、金 属線の周囲に溶接された点を配置するように横断している。金属線の間の間隔は 、大体0.7インチである。このワイヤメッシュスクリーンは、紙をその表面に 置くに先立って清浄で乾燥していなくてはならない。3リットルビーカーは、2 2から24℃の温度に安定化された約3リットルの蒸留水で満たされる。水の表 面にはいかなる波または表面流動がないことを保証した後、紙を有するスクリー ンを注意深く水の表面の頂面上に置く。試料が表面上に浮いた後、スクリーン試 料 ホルダーを下向きであり続けるようにさせ、そうして試料ホルダースクリーンの ハンドルがビーカーの側面に引っ掛かる。このやり方では、スクリーンは紙試料 の水吸収を妨げない。紙試料が水の表面に接触する正確な時間にタイマーをスタ ートさせる。紙のスタックが完全に濡れ切った後にタイマーをストップする。完 全に濡れることによる乾燥した白色から暗い灰色への変色への紙の色の推移に注 意することにより、この事は容易に視覚的に観察できる。完全に濡れた瞬間にタ イマーをストップし、全体の時間を記録する。この総時間が、紙パッドが完全に 濡れ切るのに必要な時間である。 この手順を、少なくとも2つの付加されたティッシュペーパーパッドについて 反復する。5つのパッド以上の紙実験を行う際には必ず、水を処分し、再洗浄を し、22から24℃の新鮮な水でビーカーを再び満たすことにする。また、もし 新しく独特の試料で実験を行うときには、水は常に新鮮な開始状態に変えるよう にする。与えられた試料の最終的な時間報告値は、計測された3から5スタック についての平均および標準偏差であるべきである。計測の単位は秒である。 本発明のティッシュペーパー態様の親水性特性はもちろん、製造直後に定量す ることができる。しかしながら、実質的な疎水性の増加が、ティッシュペーパー が作られて後最初の2週間の間、すなわち、製造後2週のエージングの後に起こ り得る。それゆえ、濡れ時間は、そのような2週の期間の終りに測定することが 好ましい。したがって、室温による2週のエージング期間の終末で計測した濡れ 時間は、「2週濡れ時間(two week wetting times)」と称する。また、場合に応 じて紙の試料のエージング条件は、問題となっている紙製品について、長期貯蔵 条件および/または可能な厳しい温度および湿度暴露の両方を試み、擬制する(m imic)必要があり得る。例えば、問題の紙試料を49から82℃の温度範囲で1 時間から1年間暴露することは、紙試料が通商の際に被る潜在的な厳しい暴露条 件のどれほどかを擬制し得る。また、紙試料をオートクレーブに掛けることは、 紙が通商の際に被るかもしれない厳しいエージング条件を擬制し得る。いかなる 厳しい温度設定の試験の後でも、試料を22から24℃の温度で48から52% の相対湿度に再状態調整せねばならないことは繰り返し強調せねばならない。ま た、すべての試験は、制御された温度と湿度の空間の範囲内でなされなければな らない。 C.密度 ここで用いられる術語としてのティッシュペーパーの密度は、g/ccと転換 することを適切な単位転換として取り入れた、紙の坪量を厚さで割って算出した 平均密度である。ここで用いられるティッシュペーパーの厚さとは、95g/i n2(15.5g/cm2)の圧縮負荷をかけた時の紙の厚さである。厚さは、ス ウイング−アルバート(Thwing-Albert)モデル89−II厚さ試験機( ペンシル バニア州フィラデルフィアのスウイング−アルバート社(Thwing-Albert Co.))に より測定する。紙の坪量は典型的に、8プライ厚の4インチ×4インチパッドで 定量される。このパッドはタッピ法#T402OM−88にしたがって予備条件 化され、次いで、重量は、万グラムに最接近するところまでグラムの単位で計測 される。3000平方フィート当たりのポンドという坪量の単位を報告するよう に適当な転換がなされる。 D.リント 乾燥リント 乾燥リントは、サザランド・ラブ・テスター(Sutherland Rub Tester)、黒フ ェルト(羊毛製で、約2.4mmの厚さと約0.2gm/ccの密度を有する。 そのようなフェルト素材は、ハンコック・ファブリック(Hancock Fabric)のよう な織物小売店から容易に購入できる)一片、4ポンドの錘およびハンターカラー メーター(Huter Color meter)を用いて測定しうる。サザランドテスターは、固 定された試料を横断して加重された試料を前後に擦る、モーター駆動の装置であ る。黒フェルト片は4ポンドの錘につけられる。ティッシュ試料は、カードボー ド(オハイオ州シンシナチのカーデージ(Cordage)から得たクレッセント(Cresce nt)#300)片上に載せられる。次いでテスターは、5回固定されたティッシュ 試料を越えて、加重されたフェルトを擦るかまたは動かす。摩擦の最中にティッ シュに加えられる加重は、約33.1gm/平方cmである。黒フェルトのハン ターカラーL値は、摩擦の前後に定量される。2つのハンターカラー読み取り値 の差異は、ドライリンティングの測定を構成する。乾燥リントを測定するための 以前の技術において既知の他の方法もまた用いることができる。 湿潤リント ティッシュ試料のウエットリンティング特性を測定するための適切な手順は、 1990年の8月21日にウォルター(Walter)らに発行された米国特許第4,9 50,545号に記載されており、それはここでは参照により組み込まれている 。その手順は本質的に2つの鉄ロールにティッシュ試料を通すことを伴い、その うち1つはウォーターバスに部分的に潜水している。ティッシュ試料からのリン トは、ウォーターバスにより濡れている鉄ロールに移る。鉄ロールの持続する回 転により、リントはウォーターバスに沈殿する。リントを回収し、次いで計測す る。ウォルターらの特許の第5欄45行−第6欄27行を参照のこと。湿潤リン トを測定するための以前の技術において既知の他の方法もまた用いることができ る。 任意の成分 柔軟化、繊維素材の吸収性、および本発明のエステル官能第4級アンモニウム 化合物およびポリシロキサン柔軟化化合物の働きが増幅する柔軟性に有意にそし て有害に影響を与えることがない限り、紙製造において一般に用いられているそ のほかの化学物質をここで記載されている化学柔軟化組成物または紙製造完成紙 料に加えることができる。湿潤化剤 本発明では、任意の成分として乾燥繊維基準の湿潤化剤を、重量%で、約0. 005%から約3.0%、より好ましくは約0.03%から1.0%まで含んで もよい。 ポリヒドロキシ化合物 化学的柔軟化組成物は、任意の成分として、重量で約0.01%から約3.0 0%、好ましくは重量で約0.01%から約1.00%の水溶性ポリヒドロキシ 化合物を含む。 本発明において有用なポリヒドロキシ化合物の例には、約150から約800 の重量平均分子量を有するグリセロール、ポリグリセロールおよび約200から 約4000、好ましくは約200から約1000の、最も好ましくは約200か ら約600の重量平均分子量を有するポリエチレングリコールおよびポリオキシ プロピレングリコールが含まれる。約200から約600の重量平均分子量を有 するポリエチレングリコールは特に好ましい。上記ポリヒドロキシ化合物の混合 物もまた用いうる。例えば、グリセロールと、約200から1000の、より好 ましくは約200から600の重量平均分子量を有するポリエチレングリコール との混合物は、本発明において有益である。グリセロールのポリエチレングリコ ールに対する重量比は、約10:1から1:10の範囲であることが好ましい。 特に好ましいポリヒドロキシ化合物は、約400の重量平均分子量を有するポ リエチレングリコールである。この物質は、「PEG−400」の商品名でコネ チカット州ダンバリーのユニオンカーバイド社から商業的に購入できる。 ノニオン系界面活性剤(アルコキシレート化物質) 本発明において湿潤化剤として用いうる適切なノニオン系界面活性剤には、エ .チレンオキサイド及び場合に応じて、プロピレンオキサイドの脂肪アルコール 、脂肪酸、脂肪族アミンその他との付加生成物が含まれる。 以下に記載される特別のタイプのアルコキシレート化物質のいずれもが、ノニ オン系界面活性剤として用いることができる。適切な化合物は、次の一般式の実 質的に水溶性の界面活性剤である。 R2−Y−(C24O)z−C24OH (ただしR2は、第1級、第2級及び分枝鎖のアルキルおよび/またはアシル炭 化水素基、第1級、第2級及び分枝鎖のアルケニル炭化水素基、並びに第1級、 第2級及び分枝鎖のアルキルおよびアルケニル置換されたフェノール炭化水素基 であって、前記炭化水素基は、約8から約20、好ましくは約10から18の炭 素原子の炭化水素鎖長を有するものからなる群より選択された固形と液体の両方 の組成物である。より好ましくは、液体組成物についての炭化水素鎖長は、約1 6から約18炭素原子であり、固形組成物についての炭化水素鎖長は、約10か ら約14炭素原子である。ここでのエトキシレート化されたノニオン系界面活性 剤についての一般式において、Yは典型的に、−O−、−C(O)O−、−C( O)N(R)−、または−C(O)N(R)R−であり、ここでR2およびRは 存在するとき、ここですでに与えられた意味を有し、および/またはRは水素で あってもよく、zは、少なくとも約8、好ましく少なくともは約10−11であ る。ソフナー組成物の性能および、通常は安定性は、エトキシレート基が少な く存在しているとき減衰する。) ここでのノニオン系界面活性剤は、HLB(親水性−親油性平衡)が約7から 約20、好ましくは約8から約15であるという特徴がある。もちろん、R2と エトキシレート基の数を定義することにより、界面活性剤のHLBは、一般的に 決定される。しかしながら、濃縮された液体組成物について、ここで有益なノニ オン系エトキシレート化界面活性剤は、相対的に長鎖のR2基を含み、相対的に 高くエトキシレート化されていることに注意すべきである。短いエトキシレート 基を有する短か目のアルキル鎖界面活性剤が必要なHLBを有し得るとしても、 それらはここでは有効ではない。 ノニオン系界面活性剤の例は以下に続く。本発明のノニオン系界面活性剤は、 これらの例に限定されない。例において、整数は、分子中のエトキシ(EO)基 の数を定義する。 直鎖アルコキシレート化アルコール a.直鎖第1級アルコールアルコキシレート ここで説明された範囲内のHLBを有するn−ヘキサデカノールおよびn−オ クタデカノールのデカ−、ウンデカ−、ドデカ−、テトラデカ−およびペンタデ カ−エトキシレートは、本発明の状況において有益な湿潤化剤である。組成物の 粘性/分散性改良剤としてここで有益である典型的なエトキシレート化第1級ア ルコールは、n−C18EO(10)およびn−C10EO(11)である。「オレ イル」鎖長範囲の混合された天然または合成のアルコールのエトキシレートもま たここで有益である。そのような素材の特定の例には、オレイルアルコール−E O(11)、オレイルアルコール−EO(18)、およびオレイルアルコール− EO(25)が含まれる。 b.直鎖第2級アルコールアルコキシレート ここで説明された範囲内のHLBを有する3−ヘキサデカノール、2−オクタ デカノール、4−エイコサノールおよび5−エイコサノールのデカ−、ウンデカ −、ドデカ−、テトラデカ−、ペンタデカ−、オクタデカ−、およびノナデカ− エトキシレートは、本発明において湿潤化剤として用いられうる。本発明におい て湿潤化剤として用いられうる典型的なエトキシレート化第2級アルコールは、 2−C16EO(11)、2−C20EO(11)、および2−C16EO(14)で ある。 直鎖アルキルフェノキシレート化アルコール アルコールアルコキシレートの場合におけるように、ここで説明された範囲内 のHLBを有するアルキレート化フェノールのヘキサ−からオクタデカ−までの エトキシレートで、特に一価アルキルフェノールが本組成物の粘性/分散性改良 剤として有益である。p−トリデシルフェノール、m−ペンタデシルフェノール などのヘキサ−からオクタデカ−までのエトキシレートは、ここで有益である。 ここで混合物の湿潤化剤として有益な、典型的なエトキシレート化アルキルフェ ノールは、p−トリデシルフェノールEO(11)、p−ペンタデシルフェノー ルEO(18)である。 ここで用いられるものとして、かつ当該技術において一般的に認識されている こととして、ノニオン系式におけるフェニレン基は、2から4炭素原子を含むア ルキレン基と等価である。本発明の目的については、フェニレン基を含むノニオ ン系物質は、アルキル基における炭素原子に各フェニレン基について約3.3炭 素原子を足した合計として算出される炭素原子の等価数を含むと見なされる。 オレフィン系アルコキシレート ここで説明した範囲内のHLBにエトキシレート化し得る、本明細書中上記で 直接開示したものと対応する、第1級および第2級の両アルケニルアルコールお よびアルケニルフェノールは、本発明において湿潤化剤として用いられうる。 分枝鎖アルコキシレート 周知の「OXO」プロセスにより入手可能な分枝鎖第1級および第2級アルコ ールは、エトキシレート化でき、本発明における湿潤化剤として用いることがで きる。 上記のエトキシレート化ノニオン系界面活性剤は、それのみの組成でも組み合 わせても有益であり、「ノニオン系界面活性剤」という術語は、混合されたノニ オン系界面活性剤も包含する。 界面活性剤のレベルは、もし用いるとすれば、ティッシュペーパーの乾燥繊維 重量を基準にして、約0.01重量%から約2.0重量%が好ましい。界面活性 剤は、8以上の炭素原子を有するアルキル鎖を有することが好ましい。典型的な アニオン系界面活性剤は、直鎖アルキルスルホネートおよびアルキルベンゼンス ルホネートである。典型的なノニオン系界面活性剤は、クロダ社(Croda,Inc.)( ニューヨーク州ニューヨーク)より購入可能なクロデスタ(Crodesta)SL−40 のようなアルキルグリコシドエステル、1977年3月8日にW.K.ランドン (W.K.Langdon)らに発行された米国特許第4,011,389号に記載されてい るアルキルグリコシドエーテル、並びにグリコケミカル社(Glyco Chemicals,Inc .)(コネチカット州グリニッチ)から購入可能なペゴスパース(Pegosperse)20 0MLおよびローヌ・プーラン社(ニュージャージー州クランバリー)から購入 可能なイゲパル(IGEPAL)RC−520のようなアルキルポリエトキシレート化エ ステルを含むアルキルグリコシドである。 随意の化学的添加剤の上記の列挙は、単に性質上典型的であるということを意 図しており、本発明の範囲を限定することを意味するものではない。 次の例は本発明の実施を例示するものではあるがしかし、それを限定すること を意図するものではない。 例1 この例の目的は、2つの化学的ソフナー組成物、恒久的湿潤強度樹脂及び乾燥 強度樹脂により処理された、柔軟で吸収性を有し、かつリント耐性を有するマル チプライフェーシャルティッシュペーパーを作るために、従来の乾燥および積層 抄紙技術を用いた方法を例示することにある。一方の化学柔軟化系(以後第1化 学ソフナーと称する)は、ジエステルジ(接触硬化)(touch hardened)タロウジ メチルアンモニウムクロライド(DEDTHTDMAC)およびポリエチレング リコール400(PEG−400)を含み、他方(以後第2化学ソフナーと称す る)は、アミノ官能ポリジメチルシロキサンとシロキサンの疎水的特性を相殺す るための適当な湿潤化剤とからなる。 工場規模のSラップツインワイヤ形成抄紙機が本発明の実施において用いられ る。第1化学ソフナーの組成は、DEDTHTDMACの均一の予備混合物およ び約88℃(190°F)の温度で融解する固形状のPEG−400である。溶 けた混合液は次いで、サブミクロン粒子の分散液を作るように温度調節された水 タンク(温度は略66℃)において分散させられる。粒子分散の粒子サイズは、 光学顕微鏡的技術を用いて定量される。粒子のサイズの範囲は、約0.1から1 .0ミクロンである。第2化学ソフナーは、第1にアミノポリジメチルシロキサ ン(すなわち、ニューヨーク州ウォーターフォードのGEシリコンズより販売さ れているCM2266)の水性エマルジョンを水と混合して、次いで湿潤化剤1 当たりシロキサン2の重量比で湿潤化剤(すなわち、オハイオ州コランバスのカ ールシャムズ(Karlshamns)USAより販売されているアッコノン(Acconon))に 混合することにより調製する。 第2に、NSKの3重量%水性スラリーを従来のリパルパー中で調製する。N SKスラリーを穏やかに精製し、恒久的湿潤強度樹脂(すなわち、デラウェア州 ウィルミントンのハーキュレス社により販売されるカイミーン(Kymene)557 LX)の1%溶液を全シート乾燥繊維の0.25重量%の比率でNSK貯蔵パイ プに加える。NSK繊維への恒久的湿潤強度樹脂の吸着を、インラインミキサー により強化する。乾燥強度樹脂(すなわちデラウェア州ウィルミントンのハーキ ュレス社由来のCMC)の2%溶液を全シート乾燥繊維の0.083重量%の比 率でファンポンプ前のNSKストックに加える。NSKスラリーは、ファンポン プのところで約0.2%濃度に希釈される。 第3に、ユーカリ繊維の3重量%水性スラリーを従来のリパルパー中で調製す る。第1化学ソフナー混合液の2%溶液を全シート乾燥繊維の0.15重量%の 比率でインラインミキサーの前のユーカリ貯蔵パイプに加える。ユーカリスラリ ーは、ファンポンプのところで約0.2%濃度に希釈される。 個別に処理された完成紙料の流れ(流れ1=100%NSK/流れ2=100 %ユーカリ)は、ヘッドボックスを通じて別個に維持され、網上に堆積してNS Kおよびユーカリの等しい部分を含む2レイヤーの初期のウエッブを形成する。 脱水は網を通して起こる。形成用の網は、リンゼイ(Lindsay)のシリーズ216 4(ミシシッピ州フローレンスのリンゼイワイヤ社(Lindsey Wire Inc.)より販 売されている)または同様の設計によるものである。発生期の濡れたウエッブは 、網から、移す位置において約8%の繊維濃度で、従来のフェルトに移行する。 さらなる脱水が、ウエッブが少なくとも35%の繊維濃度を有するようになるま で、プレスと真空で補助した排水により達成される。次いで、ユーカリ繊維レイ ヤーがヤンキードライヤーに接触するようにして、ウエッブがヤンキードライヤ ーの表面に付着する。繊維濃度は、ドクターブレードによるウエッブの乾燥皺形 成の前に概算して96%に増加する。ドクターブレードは約16度の傾斜角を有 し、約85度の衝撃角を与えるようにヤンキードライヤーに対して位置する。ヤ ンキードライヤーは約1100mpm(メートル毎分)、すなわち分当たり約3 607フィートで作動する。乾燥したウエッブは、鉄にゴムが巻かれているカレ ンダーニップを通過する。第2化学ソフナー組成物の18%分散液を、カレンダ ー系の下側の鉄ロール上に均一にスプレーし、そこから、それは、最少量の水分 により全シート乾燥繊維の0.15重量%の比率で紙ウエッブのユーカリレイヤ ーに移行する。乾燥ウエッブは、約880mpm(2860フィート毎分)の速 度でロールとなる。 ウエッブは、図1に記載されるような2レイヤー2プライのフェーシャルティ ッシュペーパーとなる。このマルチプライフェーシャルティッシュペーパーは、 約18#/3M平方フィートの坪量を有し、約0.25%の恒久的湿潤強度樹脂 、約0.083%の乾燥強度樹脂、約0.15%の第1化学ソフナー混合物およ び約0.15%の第2化学ソフナー混合物を含む。重要なことに、得られたマル チプライティッシュペーパーは、柔軟で、吸収性を有し、良好なリント耐久性を 有し、フェーシャルティッシュとしての使用に適している。 例2 この例の目的は、2つの化学的ソフナー組成物、恒久的湿潤強度樹脂及び乾燥 強度樹脂により処理された、柔軟で吸収性を有し、かつリント耐性を有するマル チプライフェーシャルティッシュペーパーを作るために、従来の乾燥および積層 抄紙技術を用いた方法を例示することにある。一方の化学柔軟化系(以後第1化 学ソフナーと称する)は、ジエステルジ(接触硬化)タロウジメチルアンモニウ ムメチルサルフェート(DEDTHTDMAC)およびポリエチレングリコール 400(PEG−400)を含み、他方(以後第2化学ソフナーと称する)は、 アミノ官能ポリジメチルシロキサンとシロキサンの疎水的特性を相殺するための 適当な湿潤化剤とからなる。 試験機規模の長網抄紙機が本発明の実施において用いられる。第1化学ソフナ ーの組成は、DEDTHTDMACの均一の予備混合物および約88℃(190 °F)の温度で融解する固形状のPEG−400である。溶けた混合液は次いで 、サブミクロン粒子の分散液を作るように温度調節された水タンク(温度は略6 6℃)において分散させられる。粒子分散の粒子サイズは、光学顕微鏡的技術を 用いて定量される。粒子のサイズの範囲は、約0.1から1.0ミクロンである 。第2化学ソフナーは、第1にアミノポリジメチルシロキサン(すなわち、ニュ ーヨーク州ウォーターフォードのGEシリコンズより販売されているCM226 6)の水性エマルジョンを水と混合して、次いで湿潤化剤1部当たりシロキサン 2部の重量比で湿潤化剤(すなわちテキサス州ヒューストンのシェルケミカル社 より販売されているネオドール(Neodol)25−12)に混合することにより調製 する。 第2に、NSKの3重量%水性スラリーを従来のリパルパー中で調製する。N SKスラリーを穏やかに精製し、恒久的湿潤強度樹脂(すなわち、デラウェア州 ウィルミントンのハーキュレス社により販売されるカイミーン(Kymene)557 H)の1%溶液を全シート乾燥繊維の0.2重量%の比率でNSK貯蔵パイプに 加える。NSK繊維への恒久的湿潤強度樹脂の吸着を、インラインミキサーによ り強化する。乾燥強度樹脂(すなわちデラウェア州ウィルミントンのハーキュレ ス社由来のCMC)の0.25%溶液を全シート乾燥繊維の0.05重量%の比 率でファンポンプ前のNSKストックに加える。NSKスラリーは、ファンポン プのところで約0.2%濃度に希釈される。 第3に、ユーカリ繊維の3重量%水性スラリーを従来のリパルパー中で調製す る。恒久的湿潤強度樹脂(すなわちカイミーン557H)の1%溶液を全シー ト乾燥繊維の0.05重量%の比率でユーカリ貯蔵パイプに加え、次いで、全シ ート乾燥繊維の0.025重量%の比率でCMCの0.25%溶液を加える。第 1化学ソフナー混合液の2%溶液を全シート乾燥繊維の0.15重量%の比率で ファンポンプの前のユーカリ貯蔵パイプに加える。ユーカリスラリーは、ファン ポンプのところで約0.2%濃度に希釈される。 個別に処理された完成紙料の流れ(流れ1=100%NSK/流れ2=100 %ユーカリ)は、ヘッドボックスを通じて別個に維持され、長網上に堆積してN SKおよびユーカリの等しい部分を含む2レイヤーの初期のウエッブを形成する 。脱水は長網を通して起こり、デフレクターと真空ボックスにより補助される。 長網は、それぞれインチ当たり、105機械方向および107機械横断方向のモ ノフィラメントを有する5シェッド(shed)のサテン織り形状のものである。濡れ た初期ウエッブは、長網から、移す位置において約8%の繊維濃度で、従来のフ ェルトに移行する。さらなる脱水が、ウエッブが少なくとも35%の繊維濃度を 有するようになるまで、プレスと真空で補助した排水により達成される。次いで 、ユーカリ繊維レイヤーがヤンキードライヤーに接触するようにして、ウエッブ がヤンキードライヤーの表面に付着する。繊維濃度は、ドクターブレードによる ウエッブの乾燥皺形成の前に概算して96%に増加する。ドクターブレードは約 25度の傾斜角を有し、約81度の衝撃角を与えるようにヤンキードライヤーに 対して位置する。ヤンキードライヤーは約800fpm(フィート毎分)、すな わち分当たり約244メートルで作動する。乾燥したウエッブは、鉄にゴムが巻 かれているカレンダーニップを通過する。第2化学ソフナー組成物の15%分散 液を、カレンダー系の下側の鉄ロール上に均一にスプレーし、そこから、それは 、最少量の水分により全シート乾燥繊維の0.15重量%の比率で紙ウエッブの ユーカリレイヤーに移行する。乾燥ウエッブは、650fpm(約198メート ル毎分)の速度でロールとなる。 ウエッブは、図1に記載されるような2レイヤー2プライのフェーシャルティ ッシュペーパーとなる。このマルチプライフェーシャルティッシュペーパーは、 約18#/3M平方フィートの坪量を有し、約0.25%の恒久的湿潤強度樹脂 、 約0.075%の乾燥強度樹脂、約0.15%の第1化学ソフナー混合物および 約0.15%の第2化学ソフナー混合物を含む。重要なことに、得られたマルチ プライティッシュペーパーは、柔軟で、吸収性を有し、良好なリント耐性を有し 、フェーシャルティッシュとしての使用に適している。 例3 この例の目的は、2つの化学的ソフナー組成物、恒久的湿潤強度樹脂及び乾燥 強度樹脂により処理された、柔軟で吸収性を有し、かつリント耐久性を有するマ ルチプライフェーシャルティッシュペーパーを作るために、ブロースルー乾燥お よび積層抄紙技術を用いた方法を例示することにある。一方の化学柔軟化系(以 後第1化学ソフナーと称する)は、ジエステルジ(接触硬化)タロウジメチルア ンモニウムクロライド(DEDTHTDMAC)およびポリエチレングリコール 400(PEG−400)を含み、他方(以後第2化学ソフナーと称する)は、 アミノ官能ポリジメチルシロキサンとシロキサンの疎水的特性を相殺するための 適当な湿潤化剤とからなる。 試験機規模の長網抄紙機が本発明の実施において用いられる。第1化学ソフナ ーの組成は、DTHTDMACの均一の予備混合物および約88℃(190°F )の温度で融解する固形状のPEG−400である。溶けた混合液は次いで、サ ブミクロン粒子の分散液を作るように温度調節された水タンク(温度は略66℃ )において分散させられる。粒子分散の粒子サイズは、光学顕微鏡的技術を用い て定量される。粒子のサイズの範囲は、約0.1から1.0ミクロンである。第 2化学ソフナーは、第1にアミノポリジメチルシロキサン(すなわち、ニューヨ ーク州ウォーターフォードのGEシリコンズより販売されているCM2266) の水性エマルジョンを水と混合して、次いで湿潤化剤1部当たりシロキサン2部 の重量比で湿潤化剤(すなわちテキサス州ヒューストンのシェルケミカル社より 販売されているネオドール25−12)に混合することにより調製する。 第2に、北方柔軟木材クラフト繊維の3重量%水性スラリーを従来のリパルパ ー中で調製する。NSKスラリーを穏やかに精製し、恒久的湿潤強度樹脂(すな わち、デラウェア州ウィルミントンのハーキュレス社により販売されるカイミー ン557H)の2%溶液を全シート乾燥繊維の0.75重量%の比率でNSK 貯蔵パイプに加える。NSK繊維への恒久的湿潤強度樹脂の吸着を、インライン ミキサーにより強化する。乾燥強度樹脂(すなわちデラウェア州ウィルミントン のハーキュレス社由来のCMC)の1%溶液を全シート乾燥繊維の0.2重量% の比率でファンポンプ前のNSKストックに加える。NSKスラリーは、ファン ポンプのところで約0.2%濃度に希釈される。 第3に、ユーカリ繊維の3重量%水性スラリーを従来のリパルパー中で調製す る。恒久的湿潤強度樹脂(すなわちカイミーン557H)の2%溶液を全シー ト乾燥繊維の0.2重量%の比率でユーカリ貯蔵パイプに加え、次いで、全シー ト乾燥繊維の0.05重量%の比率でCMCの1%溶液を加える。第1化学ソフ ナー混合液の2%溶液を全シート乾燥繊維の0.2重量%の比率でファンポンプ の前のユーカリ貯蔵パイプに加える。ユーカリスラリーは、ファンポンプのとこ ろで約0.2%濃度に希釈される。 個別に処理された完成紙料の流れ(流れ1=100%NSK/流れ2=100 %ユーカリ)は、ヘッドボックスを通じて別個に維持され、長網上に堆積してN SKおよびユーカリの等しい部分を含む2レイヤーの発生期のウエッブを形成す る。脱水は長網を通して起こり、デフレクターと真空ボックスにより補助される 。長網は、それぞれインチ当たり、105機械方向および107機械横断方向の モノフィラメントを有する5シェッドのサテン織り形状のものである。発生期の 濡れたウエッブは、長網から、移す位置において約15%の繊維濃度で、198 5年7月9日にトロカン(Trokhan)に発行された米国特許第4,528,239 号にしたがって作られたフォトポリマーベルトに移行する。さらなる脱水が、ウ エッブが約28%の繊維濃度を有するようになるまで、真空で補助した排水によ り達成される。パターン形成されたウエッブは、約65重量%の繊維濃度までエ アブロースルーにより予備乾燥される。次いで、ポリビニルアルコール(PVA )の0.25%水溶液からなる皺形成接着剤をスプレーして、ウエッブをヤンキ ードライヤーの表面に付着させる。繊維濃度は、ドクターブレードによるウエッ ブの乾燥皺形成の前に概算して96%に増加する。ドクターブレードは約25度 の傾斜角を有し、約81度の衝撃角を与えるようにヤンキードライヤーに対して 位置する。ヤンキードライヤーは約800fpm(フィート毎分)(分当たり約 2 44メートル)で作動する。乾燥したウエッブは、鉄にゴムが巻かれているカレ ンダーニップを通過する。第2化学ソフナー組成物の15%溶液を、カレンダー 系の下側の鉄ロール上に均一にスプレーし、そこから、それは、最少量の水分に より全シート乾燥繊維の0.15重量%の比率で紙ウエッブのユーカリレイヤー に移行する。乾燥ウエッブは、680fpm(約208メートル毎分)の速度で ロールとなる。 ウエッブは、図1に記載されるような2レイヤー2プライのフェーシャルティ ッシュペーパーとなる。このマルチプライフェーシャルティッシュペーパーは、 約20#/3M平方フィートの坪量を有し、約0.95%の恒久的湿潤強度樹脂 、約0.125%の乾燥強度樹脂および約0.25%化学ソフナー混合物を含む 。重要なことに、得られたマルチプライティッシュペーパーは、柔軟で、吸収性 を有し、良好なリント耐性を有し、フェーシャルティッシュとしての使用に適し ている。 例4 この例の目的は、2つの化学的ソフナー組成物、恒久的湿潤強度樹脂及び乾燥 強度樹脂により処理された、柔軟で吸収性を有し、かつリント耐久性を有するマ ルチプライフェーシャルティッシュペーパーを作るために、従来の乾燥抄紙技術 を用いた方法を例示することにある。一方の化学柔軟化系(以後第1化学ソフナ ーと称する)は、ジエステルジ(接触硬化)タロウジメチルアンモニウムメチル サルフェート(DEDTHTDMAC)およびポリエチレングリコール400( PEG−400)を含み、他方(以後第2化学ソフナーと称する)は、アミノ官 能ポリジメチルシロキサンとシロキサンの疎水的特性を相殺するための適当な湿 潤化剤とからなる。 試験機規模の長網抄紙機が本発明の実施において用いられる。第1化学ソフナ ーの組成は、DTHTDMACの均一の予備混合物および約88℃(190°F )の温度で融解する固形状のPEG−400である。溶けた混合液は次いで、サ ブミクロン粒子の分散液を作るように温度調節された水タンク(温度は略66℃ )において分散させられる。粒子分散の粒子サイズは、光学顕微鏡的技術を用い て定量される。粒子のサイズの範囲は、約0.1から1.0ミクロンである。第 2 化学ソフナーは、第1にアミノポリジメチルシロキサン(すなわち、ニューヨー ク州ウォーターフォードのGEシリコンズより販売されているCM2266)の 水性エマルジョンを水と混合して、次いで湿潤化剤1部当たりシロキサン2部の 重量比で湿潤化剤(すなわちテキサス州ヒューストンのシェルケミカル社より販 売されているネオドール25−12)に混合することにより調製する。 第1に、NSKの3重量%水性スラリーを従来のリパルパー中で調製する。恒 久的湿潤強度樹脂(すなわち、デラウェア州ウィルミントンのハーキュールズ社 により販売されるカイミーン557H)の1%溶液を全シート乾燥繊維の0. 25重量%の比率で完成紙料貯蔵パイプに加える。乾燥強度樹脂(すなわちデラ ウェア州ウィルミントンのハーキュレス社由来のCMC)の0.25%溶液を全 シート乾燥繊維の0.05重量%の比率でファンポンプ前の完成紙料ストックに 加える。完成紙料スラリーは、ファンポンプのところで約0.2%濃度に希釈さ れる。処理された完成紙料の流れを長網に堆積させて、シングルレイヤーの発生 期のウエッブを形成させる。脱水は長網を通して起こり、デフレクターと真空ボ ックスにより補助される。長網は、それぞれインチ当たり、105機械方向およ び107機械横断方向のモノフィラメントを有する5シェッド(shed)のサテン織 り形状のものである。発生期の濡れたウエッブは、長網から、移す位置において 約8%の繊維濃度で、従来のフェルトに移行する。さらなる脱水が、ウエッブが 少なくとも35%の繊維濃度を有するようになるまで、プレスと真空で補助した 排水により達成される。次いで、ウエッブがヤンキードライヤーの表面に付着し 、繊維濃度は、ドクターブレードによるウエッブの乾燥皺形成の前に概算して9 6%に増加する。ドクターブレードは約25度の傾斜角を有し、約81度の衝撃 角を与えるようにヤンキードライヤーに対して位置する。ヤンキードライヤーは 約800fpm(フィート毎分)、すなわち分当たり約244メートルで作動す る。 第2に、ユーカリの3重量%水性スラリーを従来のリパルパー中で調製する。 恒久的湿潤強度樹脂(すなわちデラウェア州ウィルミントンのハーキュレス社に より販売されるカイミーン557H)の1%溶液を全シート乾燥繊維の0.2 5重量%の比率で完成紙料貯蔵パイプに加える。乾燥強度樹脂(すなわちデラウ ェア州ウィルミントンのハーキュレス社由来のCMC)の0.25%溶液を全シ ート乾燥繊維の0.05重量%の比率でファンポンプ前の完成紙料ストックに加 える。第1化学ソフナー混合液の2%溶液を全シート乾燥繊維の0.15重量% の比率でファンポンプの前の完成紙料貯蔵パイプに加える。完成紙料スラリーは 、ファンポンプのところで約0.2%濃度に希釈される。処理された完成紙料の 流れは、長網上に堆積してシングルレイヤーの発生期のウエッブを形成する。脱 水は長網を通して起こり、デフレクターと真空ボックスにより補助される。長網 は、それぞれインチ当たり、105機械方向および107機械横断方向のモノフ ィラメントを有する5シェッドのサテン織り形状のものである。発生期の濡れた ウエッブは、長網から、移す位置において約8%の繊維濃度で、従来のフェルト に移行する。さらなる脱水が、ウエッブが少なくとも35%の繊維濃度を有する ようになるまで、プレスと真空で補助した排水により達成される。次いで、ウエ ッブがヤンキードライヤーの表面に付着し、繊維濃度は、ドクターブレードによ るウエッブの乾燥皺形成の前に概算して96%に増加する。ドクターブレードは 約25度の傾斜角を有し、約81度の衝撃角を与えるようにヤンキードライヤー に対して位置する。ヤンキードライヤーは約800fpm(フィート毎分)、す なわち分当たり約244メートルで作動する。乾燥したウエッブは、鉄にゴムが 巻かれているカレンダーニップを通過する。第2化学ソフナー組成物の15%溶 液を、カレンダー系の下側の鉄ロール上に均一にスプレーし、そこから、それは 、最少量の水分により全シート乾燥繊維の0.15重量%の比率で紙ウエッブに 移行する。乾燥ウエッブは、650fpm(200メートル毎分)の速度でロー ルとなる。 ウエッブは、図2に記載されるような3プライのフェーシャルティッシュペー パーとなる。柔軟なユーカリプライは外側にあり、堅強なNSKプライは内側に ある。このマルチプライフェーシャルティッシュペーパーは、約26#/3M平 方フィートの坪量を有し、約0.25%の恒久的湿潤強度樹脂、約0.033% の乾燥強度樹脂、約0.10%の第1化学ソフナー混合物および約0.10%の 第2化学ソフナー混合物を含む。重要なことに、得られたマルチプライティッシ ュペーパーは、柔軟で、吸収性を有し、良好なリント耐性を有し、フェーシャル ティッシュとしての使用に適している。 例5 この例の目的は、2つの化学的ソフナー組成物、一時的湿潤強度樹脂及び乾燥 強度樹脂により処理された、柔軟で吸収性を有し、かつリント耐久性を有するシ ングルプライトイレットティッシュペーパーを作るために、ブロースルー乾燥お よび積層抄紙技術を用いた方法を例示することにある。一方の化学柔軟化系(以 後第1化学ソフナーと称する)は、ジエステルジ(接触硬化)タロウジメチルア ンモニウムクロライド(DEDTHTDMAC)およびポリエチレングリコール 400(PEG−400)を含み、他方(以後第2化学ソフナーと称する)は、 アミノ官能ポリジメチルシロキサンとシロキサンの疎水的特性を相殺するための 適当な湿潤化剤とからなる。 試験機規模の長網抄紙機が本発明の実施において用いられる。第1化学ソフナ ーの組成は、DTHTDMACの均一の予備混合物および約88℃(190°F )の温度で融解する固形状のPEG−400である。溶けた混合液は次いで、サ ブミクロン粒子の分散液を作るように温度調節された水タンク(温度は略66℃ )において分散させられる。粒子分散の粒子サイズは、光学顕微鏡的技術を用い て定量される。粒子のサイズの範囲は、約0.1から1.0ミクロンである。第 2化学ソフナーは、第1にアミノポリジメチルシロキサン(すなわち、ニューヨ ーク州ウォーターフォードのGEシリコンズより販売されているCM2266) の水性エマルジョンを水と混合して、次いで湿潤化剤1当たりシロキサン2の重 量比で湿潤化剤(すなわちテキサス州ヒューストンのシェルケミカル社より販売 されているネオドール25−12)に混合することにより調製する。 第2に、北方柔軟木材クラフト繊維の3重量%水性スラリーを従来のリパルパ ー中で調製する。NSKスラリーを穏やかに精製し、一時的湿潤強度樹脂(すな わち、ニューヨーク州ニューヨークのナショナル・スターチ・アンド・ケミカル 社(National Starch and Chemical Corporation)により販売されるナショナルス ターチ78−0080)の2%溶液を全シート乾燥繊維の0.4重量%の比率で NSK貯蔵パイプに加える。NSK繊維への一時的湿潤強度樹脂の吸着を、イン ラインミキサーにより強化する。NSKスラリーは、ファンポンプのところで約 0.2%濃度に希釈される。 第3に、ユーカリ繊維の3重量%水性スラリーを従来のリパルパー中で調製す る。第1化学ソフナー混合液の2%溶液を全シート乾燥繊維の0.3重量%の比 率でインラインミキサーの前のユーカリ貯蔵パイプに加え、次いで、CMCの1 %溶液を全シート乾燥繊維の0.25重量%の比率で加える。ユーカリスラリー は、2つの等しい流れに分割され、ファンポンプのところで約0.2%濃度に希 釈される。 個別に処理された完成紙料の流れ(流れ1=100%NSK/流れ2および3 =100%ユーカリ)は、ヘッドボックスを通じて別個に維持され、長網上に堆 積して約30%のNSKおよび約70%のユーカリを含む3レイヤーの初期のウ エッブを形成する。ウエッブは、ユーカリが外側となり、NSKが内側となって 、図3に記載されているように形成される。脱水は長網を通して起こり、デフレ クターと真空ボックスにより補助される。長網は、5シェッドの84M規格であ る。発生期の濡れたウエッブは、長網から、移す位置において約15%の繊維濃 度で、44×33 5A乾燥/刻印織物に移行する。さらなる脱水が、ウエッブ が約28%の繊維濃度を有するようになるまで、真空で補助した排水により達成 される。パターン形成されたウエッブは、約65重量%の繊維濃度までエアブロ ースルーにより予備乾燥される。次いで、ポリビニルアルコール(PVA)の0 .25%水溶液からなる皺形成接着剤をスプレーして、ウエッブをヤンキードラ イヤーの表面に付着させる。繊維濃度は、ドクターブレードによるウエッブの乾 燥皺形成の前に概算して96%に増加する。ドクターブレードは約25度の傾斜 角を有し、約81度の衝撃角を与えるようにヤンキードライヤーに対して位置す る。ヤンキードライヤーは約800fpm(フィート毎分)(分当たり約244 メートル)で作動する。乾燥したウエッブは、鉄にゴムが巻かれているカレンダ ーニップを通過する。第2化学ソフナー組成物の15%溶液を、カレンダー系の 両側のロール上に均一にスプレーし、そこから、それは、最少量の水分により全 シート乾燥繊維の0.15重量%の比率で紙ウエッブのユーカリレイヤーに移行 する。乾燥ウエッブは、680fpm(約208メートル毎分)の速度でロール となる。 ウエッブは、3レイヤーシングルプライのトイレットティッシュペーパーとな る。このシングルプライトイレットティッシュペーパーは、約18#/3M平方 フィートの坪量を有し、約0.4%の一時的湿潤強度樹脂、約0.25%の乾燥 強度樹脂、約0.3%の第1化学ソフナー混合物および約0.15%の第2化学 ソフナー混合物を含む。重要なことに、得られたシングルプライティッシュペー パーは、柔軟で、吸収性を有し、良好なリント耐性を有し、トイレットティッシ ュとしての使用に適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 オステンドルフ、ワード・ウイリアム アメリカ合衆国、オハイオ州 45069、ウ エスト・チェスター、オレゴン・パス 6331 (72)発明者 モンティース、ジョエル・ケント アメリカ合衆国、オハイオ州 45106 ベ セル、ステイト・ルート・ナンバー232 2887 (72)発明者 ハースコ、バート・スティーブン アメリカ合衆国、オハイオ州 45231 シ ンシナチ、ラッククレスト・ドライブ 10159 (72)発明者 アンプルスキー、ロバート・スタンレイ アメリカ合衆国、オハイオ州 45014 フ ェアーフィールド、レッド・オーク・ドラ イブ 5674

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a)紙原料繊維、 b)0.01%から3.0%のエステル官能第4級アンモニウム化合物、 c)0.01%から3.0%のポリシロキサン化合物、および d)0.01%から3.0%の湿潤強度バインダーおよび/または乾燥強度バ インダーのいずれかであり、好ましくは湿潤強度バインダーおよび乾燥強度バイ ンダーの両方であるバインダー物質 を含むことを特徴とするティッシュペーパー製品。 2.少なくとも2プライを有し、前記プライのそれぞれは、内側のレイヤーお よび前記内側のレイヤーと接触している外側のレイヤーの、少なくとも2つの重 なったレイヤーを具備し、前記ティッシュペーパー製品は、好ましくは並列関係 の2プライからなるものであって、前記プライは前記ティッシュにおいて、それ ぞれのプライの前記外側のレイヤーは前記マルチレイヤーのティッシュの1露出 表面を形成し、前記プライの前記内側のレイヤーは前記ティッシュペーパーウエ ッブの内部に向かって配置されているように方向付けられている請求項1のティ ッシュペーパー製品。 3.エステル官能第4級アンモニウム化合物の大半およびポリシロキサン化合 物の大半が少なくとも前記外側のレイヤーの一つに含まれ、好ましくは前記外側 のレイヤーの両方に含まれる請求項2のマルチレイヤーのティッシュペーパー製 品。 4.バインダーの大半が前記内側のレイヤーの少なくとも一つに含まれている 請求項2または3のマルチレイヤーのティッシュペーパー製品。 5.前記2つの内側のレイヤーのそれぞれが少なくとも2.0mmの平均長を 有する相対的に長い紙原料繊維からなり、前記2つの外側のレイヤーのそれぞれ が0.2mmから1.5mmの間の平均長を有する相対的に短い紙原料繊維から なり、前記内側のレイヤーは好ましくは柔軟木材繊維からなり、最も好ましくは 北方柔軟木材クラフト繊維からなり、前記外側のレイヤーは好ましくは堅固木材 繊維からなり、最も好ましくはユーカリ繊維からなる請求項2ないし4のいずれ か1項記載のマルチレイヤーのティッシュペーパー製品。 6.前記湿潤強度バインダーは、ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂、ポリ アクリルアミド樹脂、およびそれらの混合物から選択された恒久的湿潤強度バイ ンダーで、好ましくはポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂であるか、またはカ チオン性ジアルデヒド澱粉を基礎とした樹脂、ジアルデヒド澱粉樹脂およびそれ らの混合物から選択された一時的湿潤強度バインダーで、好ましくはカチオン性 ジアルデヒド澱粉を基礎とした樹脂、並びに前記乾燥強度バインダーは、カルボ キシメチルセルロース樹脂、澱粉を基礎とした樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、 ポリビニルアルコール樹脂およびそれらの混合物から選択されたもので、このま しくはカルボキシメチルセルロース樹脂である請求項1ないし5のいずれか1項 記載のティッシュペーパー製品。 7.エステル官能第4級アンモニウム化合物が次ぎの式を有する請求項1ない し6のいずれか1項記載のティッシュペーパー製品。 (但し、それぞれのR2置換基はC1 −C6 アルキルもしくはヒドロキシアルキ ル基、ベンジル基またはそれらの混合したものであり、好ましくはメチルであり 、それぞれのR1置換基はC12−C22炭化水素基もしくは置換された炭化水素基 またはそれらの混合したものであり、好ましくはC16−C18アルキルまたはアル ケニルであり、それぞれのR3置換基はC11−C21炭化水素基もしくは置換され た炭化水素基またはそれらの混合したものであり、好ましくはC15−C17アルキ ルまたはアルケニルであり、Yは、−O−C(O)−もしくは−C(O)−O− もしくは−NH−C(O)−もしくは−C(O)−NH−またはそれらの混合し たものであり、好ましくは−O−C(O)−もしくは−C(O)−O−であり、 nは1から4、並びにX-は適切なアニオン、好ましくはX-はクロライドまたは メチルスルフェートである。) 8.エステル官能第4級アンモニウム化合物が次の式を有する請求項1ないし 6のいずれか1項記載のティッシュペーパー製品。 (但し、それぞれのR2はC1 −C4 アルキルもしくはヒドロキシアルキル基、 ベンジル基またはそれらの混合したものであり、好ましくはメチルであり、それ ぞれのR3はC11−C21炭化水素基もしくは置換された炭化水素基またはそれら の混合したものであり、好ましくはC15−C17アルキルまたはアルケニルであり 、Yは、−O−C(O)−もしくは−C(O)−O−もしくは−NH−C(O) もしくは−C(O)−NH−またはそれらの混合したものであり、好ましくは− O −C(O)−もしくは−C(O)−O−であり、並びにX-は適切なアニオン、 好ましくはクロライドまたはメチルスルフェートである。) 9.前記ポリシロキサンが、アミノ、カルボキシル、ヒドロキシル、エーテル 、ポリエーテル、アルデヒド、ケトン、アミド、エステル、およびチオール基か ら選択される水素結合官能基を有し、好ましくはアミノ官能基である、ポリジメ チルシロキサンであって、前記水素結合官能基は、20%以下、好ましくは10 %以下、最も好ましくは1.0%から5%のモルパーセンテージの置換において 存在し、前記ポリシロキサンは25センチストロークから約20,000,00 0センチストローク以上の粘度を有するものである請求項1ないし8のいずれか 1項記載のティッシュペーパー製品。 10.前記エステル官能第4級アンモニウム化合物がジエステルジ(接触硬化 )タロウジメチルアンモニウムクロライドまたはメチルスルフェートであり、前 記ポリシロキサン化合物がアミノ官能ポリシロキサン化合物であり、前記一時的 湿潤強度バインダーがカチオン性澱粉樹脂であり、前記乾燥強度バインダーがカ ルボキシメチルセルロース樹脂である請求項1ないし9のいずれか1項記載のテ ィッシュペーパー製品。
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