JPH11506330A - サイレージの保存のための細菌接種物 - Google Patents

サイレージの保存のための細菌接種物

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JPH11506330A
JPH11506330A JP8536768A JP53676896A JPH11506330A JP H11506330 A JPH11506330 A JP H11506330A JP 8536768 A JP8536768 A JP 8536768A JP 53676896 A JP53676896 A JP 53676896A JP H11506330 A JPH11506330 A JP H11506330A
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silage
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lactobacillus plantarum
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JP8536768A
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エム. ルザーフォード,ウィリアム
エイ. ハインズ,マーク
エム. デニス,スコット
ジー. ロジャーズ,ミッシェラ
エス. ジマーマン,シンディ
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パイオニア ハイ−ブレッド インターナショナル,インコーポレイテッド
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    • A23K30/15Processes specially adapted for preservation of materials in order to produce animal feeding-stuffs of green fodder using chemicals or microorganisms for ensilaging
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Abstract

(57)【要約】 サイレージは:微生物Lactobacillus plantarum 286またはその遺伝的等価物と微生物Enterococcus faecium 301またはその遺伝的等価物との組合せ物;微生物Lactob acillus plantarum 286またはその遺伝的等価物、微生物Lactobacillus plantarum 432またはその遺伝的等価物、および微生物Lactobacillus plantarum 435またはその遺伝的等価物との組合せ物;および微生物Lactobac illus plantarum 432またはその遺伝的等価物と微生物L actobacillus plantarum 435またはその遺伝的等価物との組合せ物、から選択される少量であるがサイレージの保存に有効な量の接種物での処理により保存される。本発明の接種物は、グラスサイレージの嫌気性安定性、ならびに消化速度および消化の程度の改善に特に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】 サイレージの保存のための細菌接種物発明の分野 本発明は、嫌気条件下で貯蔵した後に動物用飼料として使用される農作物を保 存する方法に関する。詳細には、本発明は、サイレージの消化の程度度および速 度が改善されるように、嫌気条件下で貯蔵した後の牧草を保存する方法に関する 。発明の背景 サイレージ添加剤の使用は農業分野の多くで広範囲に受け入れられた慣習にな っている。サイロ貯蔵プロセス中では、サイレージを切断すると直ちに好気性呼 吸が始まる。この初期段階中に植物組織中の可溶性炭水化物が酸化されそして二 酸化炭素と水とに変換される。このプロセスは、酸素レベルが涸渇するかまたは 水溶性炭水化物が枯渇するかいずれかまで持続する。サイロ貯蔵材料の適切な包 装およびシールを用いる理想的な条件下では、呼吸は2,3時間しか持続しない 。この期間中の微生物の増殖は酸素に耐性のものに限られる。代表的には、これ は、好気性細菌、酵母、および糸状菌が含まれる。これらの生物は、糖を二酸化 炭素、熱、および水に代謝するので、一般的にはこの系には好ましくないと認識 されている。 この初期段階に起こる別の重要な化学変化は植物プロテアーゼによる植物タン パク質の破壊である。タンパク質はアミノ酸に分解され、そしてさらにアンモニ アとアミンに代謝される。このプロセス中に、サイレージのpH低下速度に依存し て、総タンパク質の50%までが破壊されることが報告されている。 一旦嫌気条件が確立されると、嫌気性細菌が増殖する。腸内細菌および異種発 酵乳酸菌が、一般的に確立されてくる最初の集団である。これらの生物は、グル コースおよびフルクトースの発酵により、主に、酢酸、エタノール、乳酸、およ び二酸化炭素を生成する。一旦pHが下がり始めると、主に乳酸を生成する同種発 酵乳酸菌集団が顕著に増加する。乳酸レベルが急速に増加するとpHは約4にまで 低下する。この点で、サイロに貯蔵された塊は一般的には、妨げられなければ、 貯蔵中安定なままである。 要約すると、材料を最初に酸素制限構造(例えば蓋付きサイロ中)に詰める場 合は、pHは低下し、残存酸素が使用され、そして材料は乳酸発酵を受けると言わ れている。材料は安定に維持され、そしてこの条件で何ヵ月間も貯蔵され得る。 サイレージが給餌のために準備される場合、上蓋が外され、そして給餌するた めにサイロが開けられる。次に、材料が空気に曝され、そしてこのプロセスはも はや嫌気性ではなくなる。サイレージ自体または風で運ばれる汚染物中の微生物 叢は存在する酸類の酸化を開始し得る。この酸化は飼料の量または乾燥物質の損 失を引き起こすので、飼料損失を生じる。さらに、生じたpHおよび温度の上昇は 動物にとって不快なものであり、そして飼料が熱くなり始めた後ではその飼料は 動物に拒絶される。実施において観察される好気性での不安定性発生率は、サイ ロ貯蔵材料をサイロから取り出す速度および開口前に材料がサイロに貯蔵されて いた時間の長さに依存する。サイレージをゆっくりと取り出す場合には、次いで 、開けられたサイレージの表面に劣化を生じさせるまでにより長い時間がかかる 。より長いサイロ貯蔵時間は、酸濃度をより高く、かつ微生物叢集団を全て減少 する傾向にあるので、一般的にはより安定なサイレージが生成する。一般的には 、サイレージは開口後少なくとも5日間安定である。これは、サイレージを取り 出すために適切な時間を与える。 最近、細菌接種物が、グラス(grass)サイレージ、アルファルファサイレー ジ、およびトウモロコシサイレージを含む貯蔵サイレージの保存に役立つことが 知られている。例えば、発酵段階中の乳酸菌の接種は発酵プロセスに有益であり 得る。例えば、1989年6月27日に発行されたHillの米国特許第4,842,871号、なら びに本明細書中に引用した参照文献を参照のこと。水分の多いトウモロコシの安 定性に関しては、この増大はおそらく、接種物が嫌気性発酵速度を増大し、そし てpHを低下させるためである。これは、その結果初期段階で好気性のpH感受性微 生物叢により引き起こされる酸化的損失が回避されるので有益である。全トウモ ロコシ植物、グラス、アルファルファなどのような他のサイレージにおいては、 接種物は繊維の利用可能性の増大を引き起こすことおよび/またはより速い速度 でサイレージ量当たりのより多い栄養素を提供することによってサイレージの消 化に有益な効果を有し得る。 従って、本発明の1つの目的は、初期嫌気性段階中で有効な細菌サイレージ接 種物を開発することである。 本発明のさらなる目的は、サイレージの消化速度を増大し、そしてそれにより 栄養素を動物により速く利用できるようなサイレージ接種物を開発することであ る。 本発明のさらなる目的は、サイレージの消化の程度を増大し、それによってよ り多くの栄養素を動物に利用できるようなサイレージ接種物を開発することであ る。 本発明の目的ならびに他の目的の各々を達成する方法および態様は本明細書中 以下の詳細な説明から明らかである。発明の要旨 本発明においては、グラス、アルファルファおよび/またはトウモロコシサイ レージを含むサイレージは、サイロ貯蔵プロセスの初期嫌気性段階中で保存され る。保存は、サイレージとともに特定の通性乳酸細菌接種物を混合することによ って達成される。本発明の接種物はまた、サイレージ(特にグラスサイレージ) の消化の程度および速度を改善する。この接種物はLactobacillus plantarumお よびEnterococcus faeciumの選択した株を組み合わせたものである。本発明の接 種物は他の細菌と共存し得るので、サイロ貯蔵プロセスを決して妨げない。詳細 には、この接種物は、FJ1:Lactobacillus plantarum 286とEnterococcus faeciu m 301との組合せ、ATCC番号 を有する; FAC:Lactobacillus plantarum 28 6、Lactobacillus plantarum 432、およびLactobacillus plantarum 435の組合 せ、 ATCC番号 を有する;ならびにAC:Lactobacillus plantarum 432とLac tobacillus plantarum 435との組合せ、ATCC番号 を有する、を含む。本発 明はさらに、サイレージに少量ではあるがサイロ貯蔵保存有効量の本発明の接種 物の試作(prototype)で適用する工程を包含するサイレージを処理する方法を 提供する。本発明の接種物はグラスサイレージの安定性および消化性の改善にお いて 特に有効である。本発明の接種物はまた、サイレージ中の栄養素を保存すること において特に有効である。発明の詳細な説明 本明細書中で使用される場合、用語「サイレージ」はグラスサイレージ、アル ファルファサイレージ、トウモロコシサイレージ、モロコシ(sorghom)サイレ ージ、発酵穀類およびグラス混合物などのような全ての型の発酵農作物を含むよ うに意図される。これらは全て本発明の接種物で首尾良く処理され得る。本明細 書中で使用される用語「グラスサイレージ」は、約20%の乾燥物質を有する湿潤 グラス、および約30〜35%の乾燥物質を有する乾燥グラスの両方を含む。本発明 はグラスサイレージの嫌気性の安定性を改善することにおいて特に有効である。 本発明はまた、グラスサイレージの消化の程度および速度の改善において特に有 効である。さらに、本発明は、サイロに貯蔵された飼料のタンパク質含有量を保 存することにおいて特に有効である。 本発明の驚くべき局面は、Lactobacillus plantarumおよび/またはEnterococ cus faeciumの特定の株の特定の組合せだけが本発明において有効に機能するこ とである。Lactobacillusをサイレージに添加することは一般的な手法として公 知である。例えば、米国特許第4,981,705号を参照のこと。しかし、本発明はLac tobacillus plantarumおよびEnterococcus faeciumに関して特異的な株を必要と する。特に、本発明で作用することが見い出された接種物は以下のものである:Lactobacillus plantarum 286とEnterococcus faecium 301(「FJ1」)との組み 合わせ;Lactobacillus plantarum 286、Lactobacillus plantarum 435、およびLactobacillus plantarum 432の組み合わせ(「FAC」)、ならびにLactobacillu s plantarum 435とLactobacillus plantarum 432(「AC」)との組み合わせであ る。しかし、本出願人らの発明は、種特異的であるが、これらの種ならびに名を 挙げた種および株の所望の特性を示すそれらの遺伝的等価物またはそれらの有効 な変異体を含むように意図されることが理解されるべきである。このような遺伝 的等価物または変異体は親種と機能的に等価であると考えられる。自然発生的な 突然変異が微生物において通常に生じること、および変異はまた既知の多様な 技術により意図的に生じさせ得ることが当業者に周知である。例えば、突然変異 体は化学的技術、放射活性および組換え技術を使用して作製され得る。 変異体または遺伝的等価物を誘導する方法に関係なく、重要なことは、それら が親種および/または株について記載されたようにサイレージを保存するように 機能することである。言い換えると、本発明は、例えば主要でない分類学的改変 のようなこのような主要でない変化をもたらす突然変異を含む。 本発明の処理に有用な代表的な組成物は、サイロ貯蔵産物の処理に有用な範囲 内の本発明の接種物を含み得る。すなわち、代表的には108〜1014個の生存個体 /トン、好ましくは109〜1011個の生存個体/トン、さらに好ましくは1010個の 生存個体/トンを含み得る。接種物は、好ましくは、約20%〜約80%の各FJIお よびACから成り、より好ましくは約40%〜約60%、最も好ましくは約50%の各FJ IおよびACから成る。FACについて、この接種物は、好ましくは、約20%〜約50% の各菌株から成り、より好ましくは約25%〜約40%、最も好ましくは約33 1/3% の各菌株から成る。 本発明の組成物はまた、例えば、PropionibacteriaStreptococcusLactoco ccus 、およびPediococcusのような他の通常のサイレージ貯蔵保存用個体ならび に真菌または細菌由来の特定の酵素を含み得、これらは活性個体に対してどのよ うな場合でも拮抗しない。 当業者は他の適切なキャリアおよび投与形態を知っているか、または定型的な 実験を使用してこれらを確認することができる。さらに、種々の組成物の処理は 、当業者に通常の標準的な技術(即ち、噴霧、散布など)を用いて実施され得る 。 上記の開示は本発明を一般的に記載する。以下の特定の実施例を参照すること によってさらに詳細に理解することができるが、これらの実施例は、他に明示し ない限り、説明の目的だけで本明細書中に提供しそして本発明を限定するように は意図されていない。実施例 以下の表で示される実施例では、処理、調製、および貯蔵は標準的な方法を使 用して行う。サイレージ貯蔵試験に使用した接種物を、いずれの接種物も含有し ていないコントロールサンプルと比較する。接種物のレベルは、好ましくは、等 量の各株で1グラムあたり約1×105cfuである。これは1トン当たり約9×1010 個の個体に相当する。処理物は液体として適用する。開発された試作接種物はLa ctobacillus plantarumEnterococcus faeciumの選択した株の次の組合せから なる:Lactobacillus plantarum 286株とEnterococcus faecium 301株(「FJ1」 ); Lactobacillus plantarum 286株とLactobacillus plantarum 432株とLactob acillus plantarum 435株(「FAC」); およびLactobacillus plantarum 432株 とLactobacillus plantarum 435株(「AC」)。 試作組合せ物を、FJ1およびACについては50:50の比で混合し、そしてFACにつ いては33 1/3:33 1/3:33 1/3の比で混合し、そしてしおれたか、またはしおれ ていない切断されたグラスに適用する。接種物の凍結乾燥した培養物を可溶化し 、そして16ゲージの針を用いてシリンジ濾過した30ccを1ml/lb飼料比で飼料に 適用する。すべての細菌性処理物に対する最終接種レベルは、1×105 cfu/g飼 料である。処理した飼料を等量部に分け、そして水力学的圧縮機を使用して4″ ×14″の実験用PVCサイロ中に標準的な密度に詰める。サイロは、金属リングで しっかりおさえたゴムキャップで各末端でシールする。一方の末端は、ガスは漏 出できるが依然として嫌気的生活を維持できるように、圧力放出バルブに取り付 けた。実験用サイロは口を開ける前に、農場サイロ条件をシミュレートするため 20〜25℃で80〜120日間貯蔵する。 実験用サイロを開け、サイレージを清潔な容器中に取り出し、混合し、そして 微生物、化学、および消化分析用にサンプルを採取する。残っているサイレージ をプラスチック内層ポリスチレン製クーラーに入れ、このサイレージ塊の中心に 探査針を入れ、そして好気性安定性を測定するために1週間の間3時間毎に温度 を測定する。サイレージを空気に暴露する場合、好気性微生物によるサイレージ 中の糖および発酵産生物消費の結果として大量の栄養素の損失が生じ得る。糖は 呼吸で二酸化炭素と水に分解され、熱を発生する。サイレージの高い消化可能性 部分の損失に加えて、いくつかの好気性微生物は動物の健康に影響を与える毒素 を産生する。 空気曝露の際のサイレージの安定性を測定するために2回測定法を使用する。 サイレージの温度が環境温度より1.7℃高くなる時間を、サイレージの「腐敗」 と称する。これは、サイレージを空気に曝した後に好気性微生物が増殖を開始し てサイレージの加熱を引き起こす前の時間の測定値である。累積度日数または「 cumm dd」は実際の温度曲線と環境温度より1.7℃高く描いた線との間の面積の 積分である。これは総加熱量の尺度である。上昇した温度はタンパク質分解の速 度および量を増大し、そして窒素、繊維および他の画分の消化性を減少させる。 アンモニア窒素の測定は、pHを上げ、続いてサイレージから出るアンモニアを 水蒸気蒸留することによるアンモニアイオンの解離を含む標準的な方法を使用し て実施する。アンモニア窒素の量は滴定により定量測定される。アンモニア窒素 のレベルは発酵速度の指標である。より速い発酵速度は、タンパク質分解酵素の 活性をより低下させ、それによってより多くのタンパク質を動物に利用可能にす る。従って、より低いアンモニア窒素値は、栄養素の保存の指標である。 発酵終点測定はpHである。グラスサイレージに十分なpHは4.5未満である。pH が下がるにつれて、タンパク質分解活性は低下する。pH測定は、pH 4.01および7 . た、栄養素の保存の指標である。 消化の程度および速度を決定するために、消化分析用にサンプルを乾燥させ、 反射率分光学(NIRS)で走査する。スペクトルの両極端(extreme)を選択し、 そしてそれに対して、インビトロ乾燥物質(IVDM)の消化の速度および程度を測 定した。IVDMの消化速度はルーメンで起こることをシミュレートするように設計 した系を使用して測定する。乾燥サイレージサンプルを緩衝液および生存してい るルーメン微生物を含有するルーメン液と組み合わせる。ルーメン微生物はサイ レージサンプル中の乾燥物質を消化する際に、ガスを発生する。消化速度は時間 に対するガス発生をプロットすることにより作成した曲線の直線部分の傾斜とし て定義した。これは、ルーメン液のバッチ間の微生物集団におけるバリエーショ ンを示すために標準品のパーセントとして表わした。より速い消化速度は、栄養 素を動物により速く利用可能にし、そしてより多い乳または肉を生産するために この栄養素の動物への利用を可能にすることを意味する。接種物がこの増大を引 き起こす方法の1つの可能性は、接種物が飼料の構造を変化させ、ルーメン微生 物に対して飼料をより利用可能にし、これによって順次、飼料が動物による使用 のためのエネルギーに変換されるということである。一定の期間中に発生したガ スの総量は消化の程度と称され、そしてこれもまた、標準品のパーセントとして 表わす。消化の程度は繊維の消化によって利用可能とされる総栄養素量の指標で ある。両極端のIVDM消化の速度および程度をNIRS較正した式に加え、そして残っ ているサンプルの値をこれらのスペクトルに基づいて予測する。 本発明の接種物で処理したサイレージは、コントロールサイレージよりも高い 消化速度のを示す。従って、接種されたサイレージ由来の栄養素は、動物に対し て、接種されていないサイレージ由来の栄養素よりもより速く利用可能である。 接種されたサイレージはまた、動物に対して栄養素がより利用可能であることを 示す、広範囲の消化性を示す。接種されたサイレージはまた、コントロールサイ レージより低いアンモニア窒素レベルを示し、従って、より速い発酵速度を示し 、これはより少ないタンパク質欠失に導く。pH値はすべて受容可能(<4.5)で あり、接種されたサイレージはコントロールサイレージより数字的に良好なpHを 有する。 接種物はまた、受容可能な腐敗およびcumm_dd値を提供する。cumm_dd値は全て 非常に低く、これは総加熱が最小であることを示す。腐敗値はすべて申し分ない 。cumm_dd値は非常に低く、総加熱が最小であることを示す。 動物の消化試験をまた用いて、サイレージの消化性を決定する。標準的な手順 を用いる。類似する体重を有する12匹の去勢した雄子ヒツジを、体重により処理 のために割当て、そして常時、新鮮な水および塩/鉱物ブロックを接触している 代謝用の木枠に入れた。自発的な摂取量研究を9日間行って、任意の摂取レベル を確立する。動物が食べ得るよりもさらに多くの食糧を受容することを確実にす るために、給餌レベルを約10%の拒絶に対して十分なサイレージを提供するため に毎日調整する。動物は1日に2回給餌される。摂取は、10〜16日目の間の7日 間にわたる回収期間について各子ヒツジの確立された自発的な摂取の90%までカ ットされている。各子ヒツジが食べる量を記録する。糞および尿を12〜16日目に 回収する。測定した消化性パラメーターとして、乾燥物質、粗タンパク質、天然 の変性線維、酸変性線維、およびヘミセルロースが挙げられる。消化性共効率を 、消費される飼料中の特定のパラメーターのレベルと、糞および尿中に排出され たレベルとの間の差を取ることにより計算する。結果は、接種されたサイレージ を給餌される動物は、維持および生産のための飼料の量あたりの、より多くの栄 養素を利用することを示す。 上記の実施態様についての改変は当業者の能力の範囲内であり、そしてこのよ うな改変は、以下の請求の範囲に記載されるような、本発明の範囲から逸脱しな い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 デニス,スコット エム. アメリカ合衆国 アイオワ 50322,アー バンデール,バルデズ サークル 8120 (72)発明者 ロジャーズ,ミッシェラ ジー. アメリカ合衆国 メリーランド 20832, オルネイ,スノーベリー ウェイ 18504 (72)発明者 ジマーマン,シンディ エス. アメリカ合衆国 アイオワ 50009,アル トーナ,エヌ.イー.12ティーエイチ ア ベニュー 5910

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.サイレージを保存する方法であって、該方法は: Lactobacillus plantarum 286またはその遺伝的等価物とEnterococcus faeciu m 301またはその遺伝的等価物との組み合わせ; Lactobacillus plantarum 286またはその遺伝的等価物とLactobacillus plant arum 432またはその遺伝的等価物およびLactobacillus plantarum 435またはそ の遺伝的等価物との組み合わせ;および Lactobacillus plantarum 432またはその遺伝的等価物とLactobacillus plant arum 435またはその遺伝的等価物との組み合わせ、 からなる群から選択される、少量であるがサイレージの保存に有効な量の接種物 でサイレージを処理する工程を包含する、方法。 2.前記保存されたサイレージがグラスサイレージである、請求項1に記載の 方法。 3.前記接種物がLactobacillus plantarum 286またはその遺伝的等価物とEnt erococcus faecium 301またはその遺伝的等価物、およびLactobacillus plantar um 435またはその遺伝的等価物との組合せ物である、請求項2に記載の方法。 4.前記接種物がLactobacillus plantarum 286またはその遺伝的等価物とLac tobacillus plantarum 435またはその遺伝的等価物との組合せ物である、請求項 2に記載の方法。 5.前記接種物がLactobacillus plantarum 432またはその遺伝的等価物とLac tobacillus plantarum 435またはその遺伝的等価物との組合せ物である、請求項 2に記載の方法。 6.前記接種物が1トン当たり約108〜約1014個までの生存個体の割合で適用 さ れる、請求項2に記載の方法。 7.前記接種物が1トン当たり約109〜約1012個までの生存個体の割合で適用 される、請求項6に記載の方法。 8.前記接種物が1トン当たり約1010個の個体の割合で適用される、請求項7 に記載の方法。 9.少量であるがサイレージの保存に有効な量の微生物Lactobacillus planta rum 286またはその遺伝的等価物、および少量であるがサイレージの保存に有効 な量の微生物Enterococcus faecium 301またはその遺伝的等価物; 少量であるがサイレージの保存に有効な量の微生物Lactobacillus plantarum 286またはその遺伝的等価物、少量であるがサイレージの保存に有効な量の微生 物Lactobacillus plantarum 432またはその遺伝的等価物、および少量であるが サイレージの保存に有効な量の微生物Lactobacillus plantarum 435またはその 遺伝的等価物; および 少量であるがサイレージの保存に有効な量の微生物Lactobacillus plantarum 432またはその遺伝的等価物、および少量であるがサイレージの保存に有効な量 の微生物Lactobacillus plantarum 435またはその遺伝的等価物、 からなる群から選択される、サイレージ保存剤。 10.前記保存剤が適切な培養キャリアをさらに含有する、請求項9に記載の 保存剤。 11.前記保存剤が、微生物Lactobacillus plantarum 286またはその遺伝的 等価物と微生物Enterococcus faecium 301またはその遺伝的等価物とを組み合わ せて含む、請求項10に記載の保存剤。 12.前記保存剤が、微生物Lactobacillus plantarum 286またはその遺伝的 等価物、微生物Lactobacillus plantarum 432またはその遺伝的等価物、および 微生物Lactobacillus plantarum 435またはその遺伝的等価物とを組み合わせて 含む、請求項10に記載の保存剤。 13.前記保存剤が、微生物Lactobacillus plantarum 432またはその遺伝的 等価物と微生物Lactobacillus plantarum 435またはその遺伝的等価物とを組み 合わせて含む、請求項10に記載の保存剤。 14.サイレージの消化速度および消化の程度を改善する方法であって、該方 法は: Enterococcus faecium 301またはその遺伝的等価物と組み合わせたLactobacil lus plantarum 286またはその遺伝的等価物; Lactobacillus plantarum 286またはその遺伝的等価物、Lactobacillus plant arum 432またはその遺伝的等価物、およびLactobacillus plantarum 435または その遺伝的等価物の組み合わせ; および Lactobacillus plantarum 435またはその遺伝的等価物と組み合わせたLactoba cillus plantarum 432またはその遺伝的等価物、 からなる群から選択される、少量であるがサイレージの保存に有効な量の接種物 でサイレージを処理する工程を含有する、方法。 15.前記保存されたサイレージがグラスサイレージである、請求項14に記 載の方法。 16.前記接種物がLactobacillus plantarum 286またはその遺伝的等価物とE nterococcus faecium 301またはその遺伝的等価物との組合せ物である、請求項 15に記載の方法。 17.前記接種物が、Lactobacillus plantarum 286またはその遺伝的等価物 、Lactobacillus plantarum 432またはその遺伝的等価物、およびLactobaci11us p lantarum 435またはその遺伝的等価物の組合せ物である、請求項15に記載の方 法。 18.前記接種物がLactobacillus plantarum 432またはその遺伝的等価物とL actobacillus plantarum 435またはその遺伝的等価物との組合せ物である、請求 項15に記載の方法。 19.前記接種物が1トン当たり約108〜約1014個までの生存個体の割合で適 用される、請求項15に記載の方法。 20.前記接種物が1トン当たり約109〜約1012個までの生存個体の割合で適 用される、請求項19に記載の方法。
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