【発明の詳細な説明】
新規の複素環化合物
発明の分野
本発明は新規のN−置換化アザ複素環式カルボン酸及びそのエステルであって
、置換化アルキル鎖がN−置換基又はその塩の一部を形成している化合物、その
製造のための方法、それらを含む組成物、並びにC−線維が神経原性の疼痛又は
炎症を誘発することにより病理生理学的な役割を果している疼痛、痛覚過敏及び
/又は炎症症状の臨床処置のためのその利用に関する。本発明は更に非インスリ
ン依存性真性糖尿病(NIDDM)又は老化におけるインスリン抵抗性の処置のための
本化合物の利用にも関連する。本化合物はC線維含有ニューロペプチドを妨害し
、それ故CGRP又はアミリンの如きインスリン拮抗性ペプチドの分泌及び循環を阻
害するものと理解される。
発明の背景
神経系は炎症反応に強い効果を及ぼす。知覚神経の逆行性刺激は局在型の血管
拡張及び増大した血管浸透性をもたらし(Janecsoら、Br.J.Pharmacol.1967,31
,138-151)、そして似たような反応が知覚神経に存在していることがわかってい
るペプチドの注射を経て観察される。これら及びその他のデーターから、知覚神
経の終末から放出されるペプチドは皮膚、関節、尿路、目、髄膜、胃腸管及び気
道の如き組織における数多くの炎症反応を媒介するものと推定される。それ故、
知覚神経ペプチドの放出及び/又は活性の阻害は、例えば関節炎、皮膚炎、鼻炎
、ぜん息、膀胱炎、歯肉炎、血栓性静脈炎、緑内障、胃腸病又は片頭痛の処置に
おいて有用でありうる。
更に、骨格筋グリコーゲンシンターゼ活性及び筋グルコース代謝に及ぼすCGRP
の潜在的な効果は、神経興奮により神経筋肉接続部からこのペプチドが放出され
ることと共に、CGRPが、ホスホリル化グルコースを、グリコーゲン貯蔵体から解
糖及び酸化経路へと誘導することによって骨格筋グルコース代謝において生理学
的役割を果たしうることを示唆する(Rossettiら、Am.J.Physiol.264,E1-E10
,1993)。このペプチドは生理学的状況、例えば運動において往来する細胞内グ
ルコースの重要な生理学的モジュレーターであり得、そしてCGRPの循環血漿レベ
ルが著しく増大する NIDDM又は老化関連肥満症の如き病理生理学的症状における
低下したインスリン作用及び骨格筋グリコーゲン生合成を司りうる(Melnykら Ob
esity Res.3,337-344,1995)。従って、ニューロペプチドCGRPの放出及び/
又は活性の阻害は2型糖尿病又は老化に関連するインスリン抵抗性の処置におい
て有用でありうる。
米国特許第 4,383,999号及び第 4,514,414号、並びにEP 236,342号及びEP 231
,996号において、いくつかのN−(4,4−二置換化−3−ブテニル)アザ複素
環カルボン酸の誘導体がGABA取込のインヒビターとして請求されている。EP 342
,635号及びEP 374,801号において、N−置換化アザ複素環カルボン酸であってオ
キシムエーテル基及びビニルエーテル基がそれぞれN−置換基の一部を構成して
いる化合物がGABA取込のインヒビター。
本発明の説明
本発明は次式Iの新規のN−置換化アザ複素環式カルボン酸及びそのエステル
(式中、R1,R2,R3,R4,R5及びR6は独立して水素、ハロゲン、トリフル
オロメチル、ヒドロキシ、C1-6−アルキル、C1-6−アルコキシ、−NR7R8又は
−SO2NR7R8であり、ここでR7及びR8は独立して水素又はC1-6−アルキルであ
り;そして
Xは任意的な結合の終点、−CH2−,−CH2CH2−,−CH=CH−,−O−,−S(O
)z−(ここで、zは0,1又は2である)、又は−N(R9)−(ここで、R9は水素
又はC1-6−アルキルである)であり;
Yは−O−,−S(O)q−(ここでqは0,1又は2である)、又は−N(R10)−
であり、ここでR10は水素又はC1-6−アルキルであり;そして
rは1,2,3又は4であり;そして
Zは
から選ばれ、ここでnは1又は2であり;そして
R11は−(CH2)mOH又は−(CH2)tCOR12であり、ここでmは0,1,2,3,4
,5又は6であり、そしてtは0又は1であり、そしてここでR12は−OH,−NH2
,−NHOH又はC1-6−アルコキシであり;そして
R13は水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、C1-6−アルキル
又はC1-6−アルコキシであり;そして
R14は水素、C1-6−アルキル、C1-6−アルコキシ、又はハロゲン、トリフル
オロメチル、ヒドロキシ、C1-6−アルキルもしくはC1-6−アルコキシにより任
意的に置換されたフェニルであり;そして
R15は水素又はC1-6−アルキルであり;そして
…は任意的に単結合又は二重結合である)
又はその薬理学的に許容される塩に関する。
式Iの化合物は幾何学的及び光学的異性体として存在し得、そしてその全ての
異性体及び混合物が本発明に包含される。異性体はクロマトグラフィー技術又は
適当な塩の分別結晶化の如き標準の方法により分割し得る。
好ましくは、式Iの化合物は個々の幾何的又は光学的異性体として存在する。
本発明に係る化合物は任意的に薬理学的に許容される酸付加塩として、又はカ
ルボン酸基がエステル化されていないとき、薬理学的に許容される金属塩として
、又は任意的にアルキル化されたアンモニウム塩として存在しうる。
かかる塩の例には、無機及び有機酸付加塩、例えば塩酸塩、臭酸塩、硫酸塩、
リン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩
、シュウ酸塩又は類似の薬理学的に許容される無機又は有機酸付加塩が含まれ、
そして引用することで本明細書に組入れる Journal of Pharmaceutical Science
,66,2(1977)に示されている薬理学的に許容される塩が含まれる。
本明細書において使用する語「C1-6−アルキル」は、単独で、又は組合さっ
て、1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は枝分れした飽和炭化水素鎖、例えばメ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ
ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、
n−ヘキシル、4−メチルペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、1,2−ジ
メチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル及び1,2,2−トリメチルプロピ
ルを意味する。
本明細書において使用する語「C1-6−アルコキシ」は、単独で、又は組合さ
って、エーテル酸素を介して連結したC1-6−アルキル基であって自由価結合が
エーテル酸素に由来しており、且つ1〜6個の炭素原子を有する基を含んで成る
直鎖又は枝分れした一価の置換基、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、ブトキシ、ペントキシを意味する。
「ハロゲン」なる語はフッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する。
本発明により包括される化合物の具体例には以下が含まれる:
1−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−5
−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボキシアミド;
1−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロ
ヘプテン−5−イルオキシ)エチル)−4−ピペリジンカルボン酸;
1−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−5
−イルオキシ)エチル)−2−ピペリジンカルボン酸;
(1−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−
5−イルオキシ)エチル)ピペリジン−3−イル)メタノール;
4−(4−クロロフェニル)−1−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ
〔a,d〕シクロヘプテン−5−イルオキシ)−エチル)−4−ピペリジノール
;
4−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−5
−イルオキシ)エチル)−4−ピペラジンカルボン酸;
(2S,4R)−1−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シ
クロヘプテン−5−イルオキシ)エチル)−4−ヒドロキシ−2−ピロリジンカ
ルボン酸;
4−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−5
−イルオキシ)エチル)−2−モルホリンカルボン酸;
1−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−5
−イルオキシ)エチル)−2−アジリジンカルボン酸;
2−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−5
−イルオキシ)エチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−イソキノリンカ
ルボン酸;
1−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロ
ヘプテン−5−イルオキシ)エチル)−4−メチル−1,4−ジアゼパン−6−
カルボン酸;
2−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−5
−イルオキシ)エチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−3−イソキノリンカ
ルボン酸;
1−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−5
−イルオキシ)エチル)−3−ピペリジンカルボン酸ヒドロキシアミド;
(4−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−
5−イルオキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
又はその薬理学的に許容される塩。
本明細書において用いる語「患者」には、神経原性疼痛もしくは炎症又は NID
DMにおけるインスリン抵抗性の処置により利益を被る任意の哺乳動物が含まれる
。この語は特にヒト患者を意味するが、それらに限定するつもりではない。
式Iの新規の化合物は知覚C線維の末梢及び中央終末からのニューロペプチド
の放出に関与する神経原性炎症を阻止することが実証された。実験的に、このこ
とはホルマリン誘導した疼痛又は足水腫の動物モデルにおいて実証でき(Wheeler
and Cowan,Agents Actions 1991,34,264-269)、それにおいてこの式Iの新
規化合物は有能な阻害効果を示す。式Iの化合物は、C線維が神経原性の疼痛又
は炎症を誘発することにより病理生理学的な役割を果している全ての疼痛、痛覚
過敏及び/又は炎症症状、即ち:
片頭痛、術後疼痛、火傷、挫傷、後疱疹性疼痛(帯状疱疹)により例示される
急性疼痛症状、並びに急性炎症に一般に関係する疼痛;様々なタイプのニューロ
パシー(糖尿病性、後外傷性、毒性)、
神経痛、リウマチ様関節炎、脊椎炎、痛風、炎症性腸炎、前立腺炎、癌痛、慢性
頭痛、せき、ぜん息、慢性膵臓炎、炎症性皮膚病、例えば乾癬及び自己免疫皮膚
病、骨粗しょう症痛により例示される慢性的な疼痛及び/又は炎症性症状、を処
置するのに利用されうる。
更に、一般式Iの化合物は糖尿病ob/obマウスにおけるグルコース寛容を向上
させること、及びこれが末梢神経終末からのCGRPの放出の低下に由来しうること
が実証された。従って、一般式Iの化合物は、NIDDM及び老化関連肥満症の処置
において利用されうる。実験的には、このことは一般式Iの化合物による事前の
経口処置を伴う又は伴わないob/obマウスへのグルコースの皮下投与により実証
された。
式Iの化合物は以下の工程により調製し得る:
R1,R2,R3,R4,R5,R6,X,Y及びrが前記の通りであり、そしてW
が適当な離脱基、例えばハロゲン、p−トルエンスルホネート又はメシレートで
ある式IIの化合物を、Zが前記の通りである式IIIのアザ複素環式化合物と反応
させてよい。このアルキル化反応はアセトン、ジブチルエーテル、2−ブタノン
、メチルエチルケトン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン(THF)又はトルエンの
如き溶媒の中で、塩基、例えば水素化ナトリウム及び触媒、例
えばアルカリ金属ヨージドの存在下で、室温から使用する溶媒にとっての還流温
度で、例えば1〜120 hにわたって実施してよい。もしR12がアルコキシである
エステルを調製するなら、R12がOHである式Iの化合物を好ましくは室温におい
て、水性アルカリ金属水酸化物とアルコール、例えばメタノール又はエタノール
との混合物の中で、例えば約 0.5〜6hにわたってエステル基を加水分解するこ
とにより調製することができる。
式II及びIIIの化合物は当業者に周知の方法により容易に調製しうる。
所定の環境のもとで、上記方法に用いる中間体、例えば式IIIの化合物を、適
当な保護基で保護することが必要でありうる。カルボン酸基は例えばエステル化
してよい。かかる基の導入及び除去は「Protective Groups in Organic Chemist
ry」 J.F.W.McOrnie編(NewYork,1973)に記載されている。薬理学的方法 ホルマリン誘導型疼痛又は足水腫
本発明の化合物に関するホルマリン誘導型疼痛又は水腫の in vivo阻害につい
ての値は、本質的にWheeler-Aceto and Cowan(Agents Action 1991,34,265-2
69)の方法によりマウスで評価した。
約20gのNMRI雌マウスに対し、20μlの1%のホルマリンを左後足に注射した
。この動物を加熱(31℃)テーブルの上に載せ、そして疼痛反応を評点した。1
h後、それらを殺し、そして出血させた。左及び右後足を切り取り、そして足間
の重量差を、ホルマリン注射を施した足の水腫反応の指標として利用した。低下したCGRPの放出
生後16週間のob/ob雌マウスにグルコース(2g/kg)を皮下注射した。その
後、血液グルコースをグルコースオキシダーゼ法によ
り尾静脈血液で決定した。この試験の終了時に、動物を断頭にかけ、そして胴体
血液を採取した。免疫反応CGRPをラジオイムノアッセイにより血漿において決定
した。2グループの動物を利用した。1のグループはビヒクル処理し、一方、他
のグループには試験前5日間にわたって飲料水(100mg/l)を介して式Iの化合
物を与えた。
上記の指標に関し、用量は採用した式Iの化合物、投与の態様、及び所望の治
療に依存するであろう。しかしながら、一般に、満足たる結果は約 0.5mg〜約10
00mg、好ましくは約1mg〜約 500mgの用量式Iの化合物を、好都合には1日1〜
5回、任意的に徐放式で与えることで得られる。通常、経口投与に適する投与形
態は、薬理担体又は希釈剤と混合した約 0.5mg〜約1000mg、好ましくは約1mg〜
約 500mgの式Iの化合物を含んで成る。
式Iの化合物は薬理学的に許容される酸付加塩形態、又は可能なら、金属又は
低級アルキルアンモニウム塩として投与されうる。かかる塩形態は遊離塩基形態
とほぼ同程度の活性を示す。
本発明は更に式Iの化合物又はその薬理学的に許容される塩を含んで成る薬理
組成物にも関連し、そして通常、かかる組成物は薬理担体又は希釈剤も含む。本
発明の化合物を含む組成物は慣用の技術により調製し得、そして慣用の形態、例
えばカプセル、錠剤、溶液又は懸濁物である。
採用する薬理担体は慣用の固体又は液体担体であってよい。固体担体の例はラ
クトース、テラ・アルバ(terra alba)、スクロース、タルク、ゼラチン、アガ
ー、ペクチン、アカシア、ステアリン酸マグネシウム及びステアリン酸である。
液体担体の例はシロップ、ピーナッツ油、オリーブ油及び水である。
同様に、担体又は希釈剤は当業界公知の任意の遅延剤、例えばグリセリルモノ
ステアレート又はグリセリルジステアレートを、単独
で、又はワックスとの混合で含みうる。
もし経口投与用の固体担体を使用するなら、調製品を錠剤化する、粉末もしく
はペレット状でハードゼラチンカプセルに入れる、又はトローチもしくはロゼン
ジの形態にすることがよい。固体担体の量は幅広く変わるが、通常は約25mg〜約
1gであろう。液体担体を使用するなら、この調製品はシロップ、エマルション
、ソフトゼラチンカプセル又は無菌注射用液体の形態、例えば水性又は非水性液
体懸濁物又は溶液であってよい。
一般に、本発明の化合物は、単位投与当り、50〜200mg の活性成分を薬理学的
に許容される担体の中に、又はそれと一緒に含んで成る単位投与形態において分
配する。
本発明に係る化合物の用量は、患者、例えばヒトに薬剤として投与するとき、
1〜500mg/日、例えば1回の投与当り 100mgとする。
慣用の錠剤化技術により調製し得る典型的な錠剤は以下を含む:コア:
活性化合物(遊離化合物又はその塩) 100mg
コロイド状二酸化珪素(Areosil(登録商標)) 1.5mg
微結晶セルロース(Avicel(登録商標)) 70mg
改質セルロースゴム(Ac-Di-Sol(登録商標)) 7.5mg
ステアリン酸マグネシウムコーティング:
HPMC 約 9mg
*Mywacett(登録商標)9-40T 約 0.9mg*
フィルムコーティングのための可塑剤としてアセチル化モノグリセリド使用
投与のルートは、活性化合物を適当な又は所望の作用部位に効率
的に搬送する任意のルートであってよく、例えば経口又は非経口、例えば直腸、
経皮、皮下、鼻内、筋肉内、局所、静脈内、尿道内、点眼溶液又はオイントメン
トであってよく、経口ルートが好ましい。
実施例
式Iの化合物及びそれらを含む調製品の製造のための方法は以下の実施例に更
に例示されているが、しかしながらそれらに限定されるものではない。
以降、TLCは薄層クロマトグラフィー、CDCl3は重水素クロロホルム、そして
DMSO-d6はヘキサ重水素ジメチルスルホキシドである。本化合物の構造は元素分
析又は NMRのいづれかにより確認し、ここでピークは適宜表題の化合物の中の特
徴的なプロトンの存在に起因する。1H NMRシフト(δH)は ppmで示す。M.p.は
融点であり、そして℃で表示し、そして補正していない。カラムクロマトグラフ
ィーは W.C.StillらJ.Org.Chem.(1978),43,2923-2925に記載の技術を利用し
、Merckのシリカゲル60(Art.9385)で実施した。出発材料として用いた化合物は
公知の化合物か、又は周知の方法により容易に調製し得る化合物である。
実施例1
1−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテン−5
−イルオキシ)−1−エチル)−4−ピペリジンカルボン酸塩酸塩
ベンゼン(120ml)中の10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘ
プテン−5−オール(10.0g、0.047mol)、2−ブロモエタノール(8.6g、0.06
9mol)及び濃硫酸(1.4ml)の混合物を室温で 0.5h撹拌した。冷却後(氷/水)、
粗5−(2−ブロモエトキシ−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕シ
クロヘプテンを濾過し、石油エーテルで洗い、そして乾かした。これは10.7g(
72%)で供され、精製せずに更なる反応に用いた。
M.p.62-70℃。
5−(2−ブロモエトキシ)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔a,d〕
シクロヘプテン(9.5g、0.03mol)、エチル4−ピペリジンカルボキシレート(4.7
g、0.03mol)、炭酸カリウム(8.1g、0.06mol)及びジメチルスルホキシド(120ml
)の混合物を湯浴上で40〜50℃で4h撹拌した。この混合物を冷却し、濾過し、
そして固体をジメチルスルホキシド(10ml)で洗った。合わせた濾液を水で希釈
し(720ml)、そしてジエチルエーテルで抽出した(2×200ml)。エーテル抽出物を
水で洗い、乾かし(MgSO4)、そして溶媒を真空下でエバポレーションした。その
残渣を2−プロパノールに溶かし、そして2−プロパノール中の高温シュウ酸溶
液(4.0g)を加えた。冷却後、エチル1−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ
〔a,d〕シクロヘプテン−5−イルオキシ)−1−エチル−4−ピペリジンカ
ルボキシレート水素シュウ酸塩が沈殿した。これは濾過及び乾燥後に 8.3g(53
%)で供され、それを更なる反応に精製抜きで使用
した。
上記シュウ酸塩の水懸濁物(7.3g、0.015mol)を25%のアンモニア溶液でアル
カリ性にし、そしてジエチルエーテルで抽出した(2×100ml)。有機層を水で洗
い(2×50ml)、乾かし(MgSO4)、そして真空エバポレーションした。これは油
としての 5.7g(96%)の遊離エチルエステルを供した。
上記エステル2.01g(0.005mol)、2.4mlの20%の水性水酸化ナトリウム及び
エタノール(15ml)の混合物を室温で4h及び一夜撹拌した。ジクロロメタン(2
50ml)を加え、そして磁気撹拌及び冷却しながら(水/氷浴槽)、〜2.5Nの HCl
をpHになるまで静かに滴下した。水層を分離させ、そして有機層を乾かし(MgSO4
)、そして真空エバポレーションした。固体残渣をアセトンで2回再エバポレー
ションした。これは、エタノールとエーテルとの混合物からの結晶化を経て1.68
g(83%)の表題の化合物を供した。結晶サンプルの中に存在するジクロロメタ
ンを高温で真空下で除去した。
M.p.192-194℃。1
H NMR(DMSO-d6):7.42(bd,2H);7.19(m,6H);5.62(s,1H);3.83(t
,2H);3.28(t,1H);4.96(d,1H);2.53(m,1H);3.37(m,6H);3.00
(m,4H);1.99(m,4H)。DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
New heterocyclic compounds
Field of the invention
The present invention relates to novel N-substituted azaheterocyclic carboxylic acids and esters thereof.
A compound wherein the substituted alkyl chain forms part of an N-substituent or a salt thereof,
Methods for the manufacture, compositions containing them, and C-fibers with neurogenic pain or
Pain, which plays a pathophysiological role by inducing inflammation, hyperalgesia and
And / or its use for the clinical treatment of inflammatory conditions. The present invention is further
For the treatment of insulin resistance in insulin-dependent diabetes mellitus (NIDDM) or aging
It also relates to the use of the present compounds. The compound blocks C-fiber-containing neuropeptides
Inhibits the secretion and circulation of insulin antagonist peptides such as CGRP or amylin
Understood to be harmful.
Background of the Invention
The nervous system has a strong effect on the inflammatory response. Retrograde stimulation of sensory nerves is a localized blood vessel
Results in dilation and increased vascular permeability (Janecso et al., Br. J. Pharmacol. 1967, 31).
138-151) and a similar response is known to exist in sensory nerves.
Observed via injection of certain peptides. From these and other data,
Peptides released from the end of menstruation include skin, joints, urinary tract, eyes, meninges, gastrointestinal tract and air.
It is presumed to mediate a number of inflammatory responses in tissues such as the tract. Therefore,
Inhibition of the release and / or activity of sensory neuropeptides may include, for example, arthritis, dermatitis, rhinitis
For the treatment of asthma, cystitis, gingivitis, thrombophlebitis, glaucoma, gastrointestinal disease or migraine
May be useful in
Furthermore, the effect of CGRP on skeletal muscle glycogen synthase activity and muscle glucose metabolism
The potential effect of nerve release is that this peptide is released from the neuromuscular junction
In addition, CGRP releases phosphorylated glucose from glycogen stores.
Physiology in skeletal muscle glucose metabolism by inducing sugar and oxidation pathways
(Rossetti et al., Am. J. Physiol.264, E1-E10
, 1993). This peptide is useful in physiological situations, such as intracellular
Can be an important physiological modulator of glucose, and circulating plasma levels of CGRP.
In pathophysiological conditions such as NIDDM or aging-related obesity
May be responsible for reduced insulin action and skeletal muscle glycogen biosynthesis (Melnyk et al.
esity Res.3, 337-344, 1995). Therefore, the release of neuropeptide CGRP and / or
Or inhibition of activity is in the treatment of insulin resistance associated with type 2 diabetes or aging
Can be useful.
U.S. Pat.Nos. 4,383,999 and 4,514,414, and EP 236,342 and EP 231
No. 996, some N- (4,4-disubstituted-3-butenyl) aza complex
Derivatives of cyclic carboxylic acids are claimed as inhibitors of GABA uptake. EP 342
U.S. Pat. No. 6,635 and EP 374,801 describe N-substituted azaheterocyclic carboxylic acids as
The oxime ether group and the vinyl ether group each constitute part of the N-substituent
The compound is an inhibitor of GABA uptake.
Description of the invention
The present invention relates to novel N-substituted azaheterocyclic carboxylic acids of the formula I and their esters
(Where R1, RTwo, RThree, RFour, RFiveAnd R6Is independently hydrogen, halogen, trifle
Oromethyl, hydroxy, C1-6-Alkyl, C1-6-Alkoxy, -NR7R8Or
−SOTwoNR7R8Where R7And R8Is independently hydrogen or C1-6-Alkyl
And;
X is the optional bond endpoint, -CHTwo−, −CHTwoCHTwo-, -CH = CH-, -O-, -S (O
)z-(Where z is 0, 1 or 2), or -N (R9)-(Where R9Is hydrogen
Or C1-6-Is alkyl);
Y is -O-, -S (O)q-(Where q is 0, 1 or 2), or -N (RTen) −
Where RTenIs hydrogen or C1-6-Alkyl; and
r is 1, 2, 3, or 4; and
Z is
Wherein n is 1 or 2; and
R11Is-(CHTwo)mOH or-(CHTwo)tCOR12Where m is 0, 1, 2, 3, 4
, 5 or 6, and t is 0 or 1, and R12Is -OH, -NHTwo
, -NHOH or C1-6-Alkoxy; and
R13Is hydrogen, halogen, trifluoromethyl, hydroxy, C1-6-Alkyl
Or C1-6-Alkoxy; and
R14Is hydrogen, C1-6-Alkyl, C1-6-Alkoxy, or halogen, trifur
Oromethyl, hydroxy, C1-6-Alkyl or C1-6-Appointed by alkoxy
Optionally substituted phenyl; and
RFifteenIs hydrogen or C1-6-Alkyl; and
…Is optionally a single or double bond)
Or a pharmacologically acceptable salt thereof.
The compounds of formula I may exist as geometric and optical isomers and all
Isomers and mixtures are included in the present invention. The isomers are chromatographic techniques or
Resolution can be by standard methods such as fractional crystallization of the appropriate salt.
Preferably, the compounds of formula I exist as individual geometric or optical isomers.
The compounds according to the present invention may optionally be provided as pharmacologically acceptable acid addition salts or
When the rubonic acid group is not esterified, as a pharmacologically acceptable metal salt
Or optionally as an alkylated ammonium salt.
Examples of such salts include inorganic and organic acid addition salts such as hydrochloride, bromate, sulfate,
Phosphate, acetate, fumarate, maleate, citrate, lactate, tartrate
, Oxalates or similar pharmacologically acceptable inorganic or organic acid addition salts,
And is incorporated herein by reference. Journal of Pharmaceutical Science
,66, 2 (1977).
As used herein, the term "C1-6-Alkyl '' alone or in combination
And a straight or branched saturated hydrocarbon chain having 1 to 6 carbon atoms, e.g.
Chill, ethyl, n-propyl, isopropyl, n-butyl, sec-butyl, iso
Butyl, tert-butyl, n-pentyl, 2-methylbutyl, 3-methylbutyl,
n-hexyl, 4-methylpentyl, neopentyl, n-hexyl, 1,2-di
Methylpropyl, 2,2-dimethylpropyl and 1,2,2-trimethylpropyl
Means le.
As used herein, the term "C1-6-Alkoxy '' alone or in combination
Means that C is linked through ether oxygen1-6An alkyl group having a free valence bond
Comprising groups derived from ether oxygen and having 1 to 6 carbon atoms
Linear or branched monovalent substituents such as methoxy, ethoxy, propoxy, i
It means sopropoxy, butoxy, pentoxy.
The term "halogen" refers to fluorine, chlorine, bromine or iodine.
Specific examples of compounds encompassed by the present invention include:
1- (2- (10,11-dihydro-5H-dibenzo [a, d] cycloheptene-5
-Yloxy) ethyl) -3-piperidinecarboxamide;
1- (2- (10,11-dihydro-5H-dibenzo [a, d] cyclo
Hepten-5-yloxy) ethyl) -4-piperidinecarboxylic acid;
1- (2- (10,11-dihydro-5H-dibenzo [a, d] cycloheptene-5
-Yloxy) ethyl) -2-piperidinecarboxylic acid;
(1- (2- (10,11-dihydro-5H-dibenzo [a, d] cycloheptene-
5-yloxy) ethyl) piperidin-3-yl) methanol;
4- (4-chlorophenyl) -1- (2- (10,11-dihydro-5H-dibenzo
[A, d] cyclohepten-5-yloxy) -ethyl) -4-piperidinol
;
4- (2- (10,11-dihydro-5H-dibenzo [a, d] cycloheptene-5
-Yloxy) ethyl) -4-piperazinecarboxylic acid;
(2S, 4R) -1- (2- (10,11-dihydro-5H-dibenzo [a, d] cy
Clohepten-5-yloxy) ethyl) -4-hydroxy-2-pyrrolidineca
Rubonic acid;
4- (2- (10,11-dihydro-5H-dibenzo [a, d] cycloheptene-5
-Yloxy) ethyl) -2-morpholinecarboxylic acid;
1- (2- (10,11-dihydro-5H-dibenzo [a, d] cycloheptene-5
-Yloxy) ethyl) -2-aziridinecarboxylic acid;
2- (2- (10,11-dihydro-5H-dibenzo [a, d] cycloheptene-5
-Yloxy) ethyl) -1,2,3,4-tetrahydro-4-isoquinoline linker
Rubonic acid;
1- (2- (10,11-dihydro-5H-dibenzo [a, d] cyclo
Hepten-5-yloxy) ethyl) -4-methyl-1,4-diazepan-6-
carboxylic acid;
2- (2- (10,11-dihydro-5H-dibenzo [a, d] cycloheptene-5
-Yloxy) ethyl) -1,2,3,4-tetrahydro-3-isoquinoline linker
Rubonic acid;
1- (2- (10,11-dihydro-5H-dibenzo [a, d] cycloheptene-5
-Yloxy) ethyl) -3-piperidinecarboxylic acid hydroxyamide;
(4- (2- (10,11-dihydro-5H-dibenzo [a, d] cycloheptene-
5-yloxy) ethyl) piperazin-1-yl) acetic acid;
Or a pharmacologically acceptable salt thereof.
As used herein, the term "patient" includes neurogenic pain or inflammation or NID.
Includes any mammal that would benefit from treatment of insulin resistance in DM
. The term specifically refers to, but is not intended to be limited to, human patients.
The novel compounds of formula I are neuropeptides from the peripheral and central terminals of sensory C fibers
Have been demonstrated to block neurogenic inflammation, which is involved in the release of. Experimentally, this
Can be demonstrated in animal models of formalin-induced pain or foot edema (Wheeler
and Cowan, Agents Actions 1991, 34, 264-269), in which the new formula I
The reference compound shows a potent inhibitory effect. Compounds of formula I show that C fibers have neurogenic pain or
Are all pains, nociceptions that play a pathophysiological role by inducing inflammation
Hypersensitivity and / or inflammatory symptoms, ie:
Exemplified by migraine, postoperative pain, burns, bruises, and herpetic pain (shingles)
Acute pain symptoms, as well as pain commonly associated with acute inflammation; various types of neurons
Passy (diabetic, post-traumatic, toxic),
Neuralgia, rheumatoid arthritis, spondylitis, gout, inflammatory bowel disease, prostatitis, cancer pain, chronic
Headache, cough, asthma, chronic pancreatitis, inflammatory skin diseases such as psoriasis and autoimmune skin
Disease, chronic pain and / or inflammatory conditions exemplified by osteoporosis pain.
Can be used to place
Furthermore, compounds of general formula I improve glucose tolerance in diabetic ob / ob mice
And that this may result from reduced CGRP release from peripheral nerve endings
Has been demonstrated. Accordingly, compounds of general formula I are useful in treating NIDDM and aging-related obesity
Can be used. Experimentally, this has been previously determined by compounds of general formula I
Demonstrated by subcutaneous administration of glucose to ob / ob mice with or without oral treatment
Was done.
Compounds of formula I can be prepared by the following steps:
R1, RTwo, RThree, RFour, RFive, R6, X, Y and r are as described above, and W
Is a suitable leaving group such as halogen, p-toluenesulfonate or mesylate
Reacting a compound of formula II with an azaheterocyclic compound of formula III wherein Z is as defined above
You may let me. This alkylation reaction is carried out with acetone, dibutyl ether, 2-butanone.
, Methyl ethyl ketone, ethyl acetate, tetrahydrofuran (THF) or toluene
In a solvent such as a base such as sodium hydride and a catalyst, e.g.
For example, in the presence of alkali metal iodide, the reflux temperature for the solvent used from room temperature
For example, over a period of 1 to 120 h. If R12Is alkoxy
To prepare an ester, R12At room temperature, preferably at room temperature.
An aqueous alkali metal hydroxide and an alcohol such as methanol or ethanol
In a mixture with, for example, about 0.5 to 6 h.
And can be prepared.
Compounds of formula II and III can be readily prepared by methods well known to those skilled in the art.
Under certain circumstances, the intermediate used in the above method, for example a compound of formula III,
It may be necessary to protect with appropriate protecting groups. Carboxylic acid groups are e.g. esterified
May do it. The introduction and removal of such groups is described in Protective Groups in Organic Chemist.
ry ", edited by J.F.W. McOrnie (New York, 1973).Pharmacological methods Formalin-induced pain or foot edema
In vivo inhibition of formalin-induced pain or edema for compounds of the present invention
Values are essentially Wheeler-Aceto and Cowan (Agents Action 1991, 34, 265-2).
Evaluation was performed in mice by the method of 69).
About 20 g of NMRI female mice were injected with 20 μl of 1% formalin in the left hind paw
. The animals were placed on a heated (31 ° C.) table and the pain response was scored. 1
After h, they were killed and bled. Cut off the left and right hind legs, and between the legs
Was used as an indicator of the edema response of the formalin-injected paw.Reduced CGRP release
Ob / ob female mice, 16 weeks old, were injected subcutaneously with glucose (2 g / kg). That
After that, blood glucose is measured by glucose oxidase method.
It was determined by tail vein blood. At the end of this test, the animals are decapitated and
Blood was collected. Immunoreactive CGRP determined in plasma by radioimmunoassay
did. Two groups of animals were utilized. One group was vehicle treated, while the other group
Group of formula I via drinking water (100 mg / l) for 5 days before the test
I gave things.
For the above indications, the dosage will vary with the compound of Formula I employed, the mode of administration, and the desired treatment.
Will depend on treatment. However, generally, satisfactory results are from about 0.5 mg to about 10 mg.
00 mg, preferably from about 1 mg to about 500 mg, of a dose of a compound of formula I, conveniently from 1 to
It is obtained by giving 5 times, optionally in a sustained release manner. Usually a dosage form suitable for oral administration
It may be present in an amount of from about 0.5 mg to about 1000 mg, preferably from about 1 mg
Comprising about 500 mg of a compound of formula I.
The compounds of formula I may be in the form of a pharmaceutically acceptable acid addition salt, or where possible, a metal or
It can be administered as a lower alkyl ammonium salt. Such salt forms are free base forms
Shows almost the same activity.
The present invention further relates to a pharmacological composition comprising a compound of formula I or a pharmaceutically acceptable salt thereof.
Also associated with the compositions, and usually such compositions also include a pharmacological carrier or diluent. Book
Compositions comprising a compound of the invention may be prepared by conventional techniques, and are prepared in conventional form, e.g.
For example, capsules, tablets, solutions or suspensions.
The pharmaceutical carrier employed may be a conventional solid or liquid carrier. Examples of solid carriers are
Kutose, terra alba, sucrose, talc, gelatin, aga
-, Pectin, acacia, magnesium stearate and stearic acid.
Examples of liquid carriers are syrup, peanut oil, olive oil and water.
Similarly, the carrier or diluent may be any retarder known in the art, such as glyceryl mono.
Stearate or glyceryl distearate alone
Or in admixture with wax.
If a solid carrier for oral administration is used, the preparation should be tabletted, powdered or
In pellets in hard gelatin capsules, or troche or rosen
It is good to be in the form of di. The amount of solid carrier will vary widely but will usually range from about 25 mg to about 25 mg.
Will be 1 g. If a liquid carrier is used, this preparation may be a syrup, emulsion
In the form of soft gelatin capsules or sterile injectable liquids, for example, aqueous or non-aqueous liquids
It may be a body suspension or solution.
In general, the compounds of the present invention contain from 50 to 200 mg of active ingredient per unit dose.
In a unit dosage form comprising, or together with, an acceptable carrier.
Distribute.
The dose of the compound according to the present invention, when administered to a patient, for example a human, as a medicament,
It is 1-500 mg / day, for example, 100 mg per administration.
Typical tablets that can be prepared by conventional tableting techniques include:core:
Active compound (free compound or its salt) 100mg
Colloidal silicon dioxide (Areosil®) 1.5 mg
70 mg of microcrystalline cellulose (Avicel®)
Modified cellulose rubber (Ac-Di-Sol (registered trademark)) 7.5 mg
Magnesium stearatecoating:
HPMC about 9mg
*Mywacett (registered trademark) 9-40T about 0.9mg*
Use of acetylated monoglyceride as plasticizer for film coating
The route of administration will ensure that the active compound is directed to the appropriate or desired site of action.
It can be by any route, eg, oral or parenteral, for example, rectal,
Transdermal, subcutaneous, intranasal, intramuscular, topical, intravenous, intraurethral, ophthalmic solution or ointment
And the oral route is preferred.
Example
The processes for the preparation of the compounds of the formula I and preparations containing them are further described in the examples below.
However, the present invention is not limited thereto.
Since then, TLC is thin-layer chromatography, CDClThreeIs deuterated chloroform, and
DMSO-d6Is hexadeuterium dimethyl sulfoxide. The structure of this compound is elemental
Confirmation by either precipitation or NMR, where peaks are
Due to the presence of symbolic protons.1H NMR shift (δH) Are in ppm. M.p.
Melting points and are expressed in ° C. and are uncorrected. Column chromatograph
See W.C. Still et al., J. Org. Chem. (1978), 43, 2923-2925
On silica gel 60 from Merck (Art. 9385). The compounds used as starting materials
It is a known compound or a compound that can be easily prepared by a known method.
Example 1
1- (2- (10,11-dihydro-5H-dibenzo [a, d] cycloheptene-5
-Yloxy) -1-ethyl) -4-piperidinecarboxylic acid hydrochloride
10,11-Dihydro-5H-dibenzo [a, d] cyclohexane in benzene (120 ml)
Puten-5-ol (10.0 g, 0.047 mol), 2-bromoethanol (8.6 g, 0.06 mol)
9mol) and concentrated sulfuric acid (1.4ml) were stirred at room temperature for 0.5h. After cooling (ice / water)
Crude 5- (2-bromoethoxy-10,11-dihydro-5H-dibenzo [a, d] cy
The cloheptene was filtered, washed with petroleum ether and dried. This is 10.7g (
72%) and used for further reactions without purification.
M.p. 62-70 ° C.
5- (2-bromoethoxy) -10,11-dihydro-5H-dibenzo [a, d]
Cycloheptene (9.5 g, 0.03 mol), ethyl 4-piperidine carboxylate (4.7 g
g, 0.03 mol), potassium carbonate (8.1 g, 0.06 mol) and dimethyl sulfoxide (120 ml
) Was stirred on a water bath at 40-50 ° C. for 4 h. The mixture was cooled, filtered,
The solid was washed with dimethyl sulfoxide (10 ml). Dilute the combined filtrate with water
(720 ml) and extracted with diethyl ether (2 × 200 ml). Ether extract
Wash with water and dry (MgSOFour), And the solvent was evaporated under vacuum. That
The residue was dissolved in 2-propanol and dissolved in hot oxalic acid in 2-propanol.
The liquid (4.0 g) was added. After cooling, ethyl 1- (10,11-dihydro-5H-dibenzo
[A, d] cyclohepten-5-yloxy) -1-ethyl-4-piperidineca
Ruboxylate hydrogen oxalate precipitated. This is 8.3 g (53
%) And use it without purification for further reactions
did.
An aqueous suspension of the above oxalate (7.3 g, 0.015 mol) was added with a 25% ammonia solution.
Potassium was extracted and extracted with diethyl ether (2 × 100 ml). Wash the organic layer with water
(2 x 50 ml), dried (MgSOFour) And vacuum evaporation. This is oil
5.7 g (96%) of free ethyl ester were provided.
2.01 g (0.005 mol) of the above ester, 2.4 ml of 20% aqueous sodium hydroxide and
A mixture of ethanol (15 ml) was stirred at room temperature for 4 h and overnight. Dichloromethane (2
50 ml) and with magnetic stirring and cooling (water / ice bath) 〜2.5 N HCl
Was gently added dropwise until pH was reached. The aqueous layer was separated and the organic layer was dried (MgSOFour
) And vacuum evaporation. Re-evaporate the solid residue twice with acetone
Was done. This occurs via crystallization from a mixture of ethanol and ether at 1.68.
g (83%) of the title compound were provided. Dichlorometa in crystal samples
Was removed under vacuum at elevated temperature.
M.p. 192-194 ° C.1
H NMR (DMSO-d6): 7.42 (bd, 2H); 7.19 (m, 6H); 5.62 (s, 1H); 3.83 (t
3.28 (t, 1H); 4.96 (d, 1H); 2.53 (m, 1H); 3.37 (m, 6H); 3.00
(M, 4H); 1.99 (m, 4H).
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
A61K 31/495 AAH A61K 31/495 AAH
31/535 ADP 31/535 ADP
C07D 207/16 C07D 207/16
211/22 211/22
211/46 211/46
211/60 211/60
211/62 211/62
217/22 217/22
245/02 245/02
265/30 265/30
295/08 295/08 A
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,
DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I
S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR
,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,
MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S
D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT
,UA,UG,US,UZ,VN
(72)発明者 アンデルセン,ヘンリック スネ
デンマーク国,デーコー−2100 コペンハ
ーゲン エー,カステルスバイ 24 エス
テー.テーホー.
(72)発明者 ホフルベグ,ロルフ
デンマーク国,デーコー−3490 クビスト
ガールド,ニーボバイ 6
(72)発明者 ヨーゲンセン,ティン クロフ
デンマーク国,デーコー−2730 ヘーレ
ブ,スタブンスビエルク アレ 80
(72)発明者 マドセン,ペーター
デンマーク国,デーコー−2880 バグスバ
エルト,ウルベビエルク 7
(72)発明者 ズデネク,ポリフカ
チェコ国,150 00 プラハ 5,ズボロ
フスカ 23
(72)発明者 アレクサンドラ,シルハンコバ
チェコ国,142 00 プラハ 4,ベー
スティラフ 1311/3
(72)発明者 カレル,シンデラー
チェコ国,140 00 プラハ 4,オルブ
ラエトバ 50────────────────────────────────────────────────── ─── Continued on the front page (51) Int.Cl. 6 Identification code FI A61K 31/495 AAH A61K 31/495 AAH 31/535 ADP 31/535 ADP C07D 207/16 C07D 207/16 211/22 211/22 211/46 211/46 211/60 211/60 211/62 211/62 217/22 217/22 245/02 245/02 265/30 265/30 295/08 295/08 A (81) Designated country EP ( AT, BE, CH, DE, DK, ES, FI, FR, GB, GR, IE, IT, LU, MC, NL, PT, SE), OA (BF, BJ, CF, CG, CI, CM, GA, GN, ML, MR, NE, SN, TD, TG), AP (KE, LS, MW, SD, SZ, UG), UA (AM, AZ, BY, KG, KZ, MD, RU, TJ) , TM), AL, AM, AT, AU, AZ, BB, B , BR, BY, CA, CH, CN, CZ, DE, DK, EE, ES, FI, GB, GE, HU, IS, JP, KE, KG, KP, KR, KZ, LK, LR, LS, LT, LU, LV, MD, MG, MK, MN, MW, MX, NO, NZ, PL, PT, RO, RU, SD, SE, SG, SI, SK, TJ, TM, TR, TT, UA , UG, US, UZ, VN (72) Inventors Andersen, Henriksne Denmark-2100 Copenhagen A, Castelsby 24 ST. Teho. (72) Inventor Hoflebeg, Rolf Denmark-3490 Kvist Girard, Nybabay 6 (72) Inventor Jogensen, Tinklov Denmark-2730 Hereb, Stavnsbjerg Alec 80 (72) Inventor Madsen, Peter Denmark-2880 Bagsbaerto, Urbevierk 7 (72) Inventor Zdenek, Polivka Czech Republic, 150 00 Prague 5, Zboro Huska 23 (72) Inventor Alexandra, Silhankova Czech Republic, 142 00 Prague 4, Base Stilaf 1311/3 (72) Inventor Karel, Cinderer Czech Republic, 140 00 Prague 4, Orb Laetva 50