JPH1149837A - 2液型エアゾール式難燃性ポリイソシアヌレート発泡体 - Google Patents
2液型エアゾール式難燃性ポリイソシアヌレート発泡体Info
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- JPH1149837A JPH1149837A JP9222056A JP22205697A JPH1149837A JP H1149837 A JPH1149837 A JP H1149837A JP 9222056 A JP9222056 A JP 9222056A JP 22205697 A JP22205697 A JP 22205697A JP H1149837 A JPH1149837 A JP H1149837A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 従来使用されていた2液型エアゾール式ポリ
ウレタン発泡体に代わり、難燃性に優れた2液型エアゾ
ール式ポリイソシアヌレート発泡体を提供する。 【解決手段】 有機ポリイソシアネートと噴射剤とを主
成分とし、エアゾール缶に充填したイソシアネート成分
と、ポリオール、三量化触媒、及び噴射剤とを主成分と
し、他のエアゾール缶に充填したポリオール成分を、NC
O/OHの当量比が1.5〜5.0となるように噴射口2より噴射
させ、導管3を経て連結部4にて衝突撹拌し、混合管5
を経て吐出させポリイソシアヌレート発泡体を得る。
ウレタン発泡体に代わり、難燃性に優れた2液型エアゾ
ール式ポリイソシアヌレート発泡体を提供する。 【解決手段】 有機ポリイソシアネートと噴射剤とを主
成分とし、エアゾール缶に充填したイソシアネート成分
と、ポリオール、三量化触媒、及び噴射剤とを主成分と
し、他のエアゾール缶に充填したポリオール成分を、NC
O/OHの当量比が1.5〜5.0となるように噴射口2より噴射
させ、導管3を経て連結部4にて衝突撹拌し、混合管5
を経て吐出させポリイソシアヌレート発泡体を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱、梱包等で利
用される簡易方式での発泡体に関し、特に2液型エアゾ
ール式難燃性ポリイソシアヌレート発泡体に関する。
用される簡易方式での発泡体に関し、特に2液型エアゾ
ール式難燃性ポリイソシアヌレート発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ポリウレタン発泡体は、高断熱性、
低密度および高接着性などの特徴を持ち、コールドチェ
ーンの断熱材、建物の断熱材、梱包材などといった広い
範囲で使用されている。また、施工現場にて発泡成型す
ることが可能で、施工性に優れている。
低密度および高接着性などの特徴を持ち、コールドチェ
ーンの断熱材、建物の断熱材、梱包材などといった広い
範囲で使用されている。また、施工現場にて発泡成型す
ることが可能で、施工性に優れている。
【0003】このような特徴をさらに活かすために、持
ち運びが簡単にでき、発泡成型装置を必要としないポリ
ウレタン発泡体の成型方法として、2液型のエアゾール
缶を使用する簡易発泡(以下2液型エアゾール式発泡と
いう)方法が提案されている(例えば特公平6-94140
号)。
ち運びが簡単にでき、発泡成型装置を必要としないポリ
ウレタン発泡体の成型方法として、2液型のエアゾール
缶を使用する簡易発泡(以下2液型エアゾール式発泡と
いう)方法が提案されている(例えば特公平6-94140
号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
2液型エアゾール式発泡体技術において、ポリウレタン
発泡体は燃えやすい性質を有しているため、使用におい
て火気に注意しなければならないなどの問題があった。
2液型エアゾール式発泡体技術において、ポリウレタン
発泡体は燃えやすい性質を有しているため、使用におい
て火気に注意しなければならないなどの問題があった。
【0005】本発明では、上記の問題点を解決すべく、
難燃性に優れた2液型エアゾール式ポリイソシアヌレー
ト発泡体を提供することを目的とする。
難燃性に優れた2液型エアゾール式ポリイソシアヌレー
ト発泡体を提供することを目的とする。
【0006】上記の問題を解決するために、本発明の2
液型エアゾールによる発泡体は、有機ポリイソシアネー
トと噴射剤とを主成分とし、エアゾール缶に充填したイ
ソシアネート成分と、ポリオール、三量化触媒、及び噴
射剤とを主成分とし、他のエアゾール缶に充填したポリ
オール成分を、NCO/OHの当量比が1.5〜5.0となるように
反応させることを特徴とする。
液型エアゾールによる発泡体は、有機ポリイソシアネー
トと噴射剤とを主成分とし、エアゾール缶に充填したイ
ソシアネート成分と、ポリオール、三量化触媒、及び噴
射剤とを主成分とし、他のエアゾール缶に充填したポリ
オール成分を、NCO/OHの当量比が1.5〜5.0となるように
反応させることを特徴とする。
【0007】また有機ポリイソシアネートの粘度が25℃
に於いて500cps以上であることを特徴とする。
に於いて500cps以上であることを特徴とする。
【0008】また前記の2液型エアゾール式発泡体にお
いて、請求項1記載のイソシアネート成分及びポリオー
ル成分よりそれぞれ噴射剤を除いた液の粘度の差が25℃
に於いて1,000cps以下であるものを使用することを特徴
とする。
いて、請求項1記載のイソシアネート成分及びポリオー
ル成分よりそれぞれ噴射剤を除いた液の粘度の差が25℃
に於いて1,000cps以下であるものを使用することを特徴
とする。
【0009】また噴射剤として、ハイドロフルオロカー
ボン及び/またはハイドロクロロフルオロカーボンを1
種または2種以上混合した組成物90〜100重量%と、ジ
メチルエーテル、液化石油ガスなどを1種及び/または
2種以上混合した組成物を0〜10重量%からなる噴射剤
を用いることを特徴とする。
ボン及び/またはハイドロクロロフルオロカーボンを1
種または2種以上混合した組成物90〜100重量%と、ジ
メチルエーテル、液化石油ガスなどを1種及び/または
2種以上混合した組成物を0〜10重量%からなる噴射剤
を用いることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のイソシアネート成分は有
機ポリイソシアネートと噴射剤を主成分とする。有機ポ
リイソシアネートとしては脂肪族系、脂環式系、芳香族
系及びこれらの混合系等いずれのタイプでもよく、具体
的には例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、4,
4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)及びポ
リメチレンポリフェニルポリイソシアネート(ポリメリ
ックMDI)等を適宜使用することができるが、特にポリ
メリックMDIを使用することが好ましい。ポリメリックM
DIは他の有機ポリイソシアネートと比べ、保存安定性に
優れているからである。また、粘度を高くするために重
合度を高くしたポリメリックMDIを使用することが好ま
しく、具体的には粘度が25℃に於いて500cps以上が好ま
しい。これにより2液型エアゾール式発泡の特性により
起こる混合比のずれの原因となる、ポリオール及び三量
化触媒等を主成分とするポリオール成分との粘度差を少
なくすることができる。
機ポリイソシアネートと噴射剤を主成分とする。有機ポ
リイソシアネートとしては脂肪族系、脂環式系、芳香族
系及びこれらの混合系等いずれのタイプでもよく、具体
的には例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、4,
4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)及びポ
リメチレンポリフェニルポリイソシアネート(ポリメリ
ックMDI)等を適宜使用することができるが、特にポリ
メリックMDIを使用することが好ましい。ポリメリックM
DIは他の有機ポリイソシアネートと比べ、保存安定性に
優れているからである。また、粘度を高くするために重
合度を高くしたポリメリックMDIを使用することが好ま
しく、具体的には粘度が25℃に於いて500cps以上が好ま
しい。これにより2液型エアゾール式発泡の特性により
起こる混合比のずれの原因となる、ポリオール及び三量
化触媒等を主成分とするポリオール成分との粘度差を少
なくすることができる。
【0011】噴射剤としては、取り扱い上安全性の高い
低沸点化合物、ハイドロフルオロカーボン(HFC)、ハ
イドロクロロフルオロカーボン(HCFC)や、ジメチルエ
ーテル(DME)、液化石油ガス(LPG)等を使用すること
が好ましい。HFC及びHCFCは単独または2種類以上混合
して使用することができ、噴射剤の90〜100重量%とな
るようにすることが好ましい。また、DME、LPG等につい
ても、単独、或いは2種以上を混合して使用することが
でき、噴射剤の0〜10重量%となるようにすることが好
ましい。DME、LPG等が10重量%を超えると、発泡体の難
燃性が低下するからである。
低沸点化合物、ハイドロフルオロカーボン(HFC)、ハ
イドロクロロフルオロカーボン(HCFC)や、ジメチルエ
ーテル(DME)、液化石油ガス(LPG)等を使用すること
が好ましい。HFC及びHCFCは単独または2種類以上混合
して使用することができ、噴射剤の90〜100重量%とな
るようにすることが好ましい。また、DME、LPG等につい
ても、単独、或いは2種以上を混合して使用することが
でき、噴射剤の0〜10重量%となるようにすることが好
ましい。DME、LPG等が10重量%を超えると、発泡体の難
燃性が低下するからである。
【0012】ポリオール成分はポリオール、三量化触媒
及び噴射剤を主成分とする。ポリオールとしては公知の
もの、具体的には例えばポリエーテルポリオール及びポ
リエステルポリオール等を使用することができるが、ポ
リエステルポリオールの使用が好ましい。ポリイソシア
ヌレートフォームにおいてポリエステルポリオールを使
用すると、発泡体の難燃性を向上させることができ、且
つ発泡体の脆さを低減することができる。ポリエステル
ポリオールとしては例えば多価アルコール(エチレング
リコール、プロピレングリコール、トリメチロールプロ
パン、グリセリンなど)とカルボン酸(ポリカルボン酸
など)とを反応させて得られる縮合ポリエステルポリオ
ール、ラクトンの開環重合により得られるポリエステル
ポリオール、回収ポリエステルにノニルフェノールのエ
チレンオキド付加物を加えたものなどがあげられる。上
記ポリオールはそれぞれ単独、或いは2種以上を併用す
ることができる。
及び噴射剤を主成分とする。ポリオールとしては公知の
もの、具体的には例えばポリエーテルポリオール及びポ
リエステルポリオール等を使用することができるが、ポ
リエステルポリオールの使用が好ましい。ポリイソシア
ヌレートフォームにおいてポリエステルポリオールを使
用すると、発泡体の難燃性を向上させることができ、且
つ発泡体の脆さを低減することができる。ポリエステル
ポリオールとしては例えば多価アルコール(エチレング
リコール、プロピレングリコール、トリメチロールプロ
パン、グリセリンなど)とカルボン酸(ポリカルボン酸
など)とを反応させて得られる縮合ポリエステルポリオ
ール、ラクトンの開環重合により得られるポリエステル
ポリオール、回収ポリエステルにノニルフェノールのエ
チレンオキド付加物を加えたものなどがあげられる。上
記ポリオールはそれぞれ単独、或いは2種以上を併用す
ることができる。
【0013】三量化触媒としては、例えば2−エチルヘ
キサン酸カリウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、2,
4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、ヒ
ドロキシアルキル4級アンモニウム塩、1,8−ジアザビシ
クロ[5,4,0]ウンデセン−7の塩、トリス(ジメチルアミ
ノプロピル)−ヘキサヒドロ−S−トリアジンなどを適
宜使用することができる。
キサン酸カリウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、2,
4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、ヒ
ドロキシアルキル4級アンモニウム塩、1,8−ジアザビシ
クロ[5,4,0]ウンデセン−7の塩、トリス(ジメチルアミ
ノプロピル)−ヘキサヒドロ−S−トリアジンなどを適
宜使用することができる。
【0014】また三量化触媒に加え、反応速度を調節す
るため必要に応じウレタン化触媒を使用することができ
る。使用する触媒は公知のもの、例えばトリエタノール
アミン、トリエチルアミン、トリエチルアミノエチルエ
タノールアミン、ジメチルアミノエチルエーテル、ペン
タメチルジエチレントリアミン、N−メチルモルホリン
などのアミン系触媒、及びジブチル錫ジラウレート、オ
クタン酸錫、オクタン酸鉛などの金属系触媒を適宜選択
し添加することができる。上記ウレタン化触媒はそれぞ
れ単独、或いは2種以上を併用することができる。
るため必要に応じウレタン化触媒を使用することができ
る。使用する触媒は公知のもの、例えばトリエタノール
アミン、トリエチルアミン、トリエチルアミノエチルエ
タノールアミン、ジメチルアミノエチルエーテル、ペン
タメチルジエチレントリアミン、N−メチルモルホリン
などのアミン系触媒、及びジブチル錫ジラウレート、オ
クタン酸錫、オクタン酸鉛などの金属系触媒を適宜選択
し添加することができる。上記ウレタン化触媒はそれぞ
れ単独、或いは2種以上を併用することができる。
【0015】ポリオール成分の噴射剤は、前記イソシア
ネート成分で述べた噴射剤と同じものが使用できる。
ネート成分で述べた噴射剤と同じものが使用できる。
【0016】また上記の主成分以外にも、イソシアネー
ト成分及びポリオール成分に添加剤を加えることができ
る。例えば、ポリイソシアヌレート発泡体の泡形状の調
整及び独立気泡率などのコントロールのために公知の整
泡剤、例えばジメチルシロキサン−ポリエーテルブロッ
クコポリマーなどのシリコン系界面活性剤を適宜添加す
ることができる。上記整泡剤はそれぞれ単独で使用する
ことができ或いは2種以上併用することができる。
ト成分及びポリオール成分に添加剤を加えることができ
る。例えば、ポリイソシアヌレート発泡体の泡形状の調
整及び独立気泡率などのコントロールのために公知の整
泡剤、例えばジメチルシロキサン−ポリエーテルブロッ
クコポリマーなどのシリコン系界面活性剤を適宜添加す
ることができる。上記整泡剤はそれぞれ単独で使用する
ことができ或いは2種以上併用することができる。
【0017】またポリイソシアヌレート発泡体の難燃性
をさらに向上させるためには難燃剤を添加することが好
ましい。使用する難燃剤は公知のもの、例えばトリフェ
ニルフォスフェイト、クレジルジフェニルフォスフェイ
ト、トリスクレジルフォスフェイト、トリスクロロエチ
ルフォスフェイト、トリスジクロロプロピルフォスフェ
イト、トリス−β−クロロプロピルフォスフェイト、ト
リス−β−クロロエチルフォスフェイト、トリス(2,3
−ジブロモプロピル)フォスフェイト、トリス(ブロモ
クレジル)フォスフェイトなどを適宜添加することがで
きる。難燃剤は3〜10重量%添加することが好まし
い。上記難燃剤はそれぞれ単独、或いは2種以上を併用
することができる。
をさらに向上させるためには難燃剤を添加することが好
ましい。使用する難燃剤は公知のもの、例えばトリフェ
ニルフォスフェイト、クレジルジフェニルフォスフェイ
ト、トリスクレジルフォスフェイト、トリスクロロエチ
ルフォスフェイト、トリスジクロロプロピルフォスフェ
イト、トリス−β−クロロプロピルフォスフェイト、ト
リス−β−クロロエチルフォスフェイト、トリス(2,3
−ジブロモプロピル)フォスフェイト、トリス(ブロモ
クレジル)フォスフェイトなどを適宜添加することがで
きる。難燃剤は3〜10重量%添加することが好まし
い。上記難燃剤はそれぞれ単独、或いは2種以上を併用
することができる。
【0018】また上記の添加物以外に顔料等の助剤を必
要に応じ適宜添加することができる。
要に応じ適宜添加することができる。
【0019】本発明では上述の有機ポリイソシアネー
ト、噴射剤及び整泡剤などを成分としエアゾール缶に充
填し、これをイソシアネート成分とする。またポリオー
ル、三量化触媒及び噴射剤とを主成分としその他の添加
物を加え他のエアゾール缶に充填し、これをポリオール
成分とする。
ト、噴射剤及び整泡剤などを成分としエアゾール缶に充
填し、これをイソシアネート成分とする。またポリオー
ル、三量化触媒及び噴射剤とを主成分としその他の添加
物を加え他のエアゾール缶に充填し、これをポリオール
成分とする。
【0020】イソシアネート成分、ポリオール成分を収
容した二缶を図1のように押しレバー1を取り付ける。
この状態で押しレバー1を下方に押すと噴射口2,2が
押され、勢いよく両缶内からT・R液が押し出され導管
3,3を経て連結部4にて衝突する。T・R液はここで
衝突撹拌され混合管5を経て吐出される。吐出されたT
・R混合液は発泡、硬化し、難燃性を有するポリイソシ
アヌレート発泡体を形成する。
容した二缶を図1のように押しレバー1を取り付ける。
この状態で押しレバー1を下方に押すと噴射口2,2が
押され、勢いよく両缶内からT・R液が押し出され導管
3,3を経て連結部4にて衝突する。T・R液はここで
衝突撹拌され混合管5を経て吐出される。吐出されたT
・R混合液は発泡、硬化し、難燃性を有するポリイソシ
アヌレート発泡体を形成する。
【0021】このときNCO/OHの当量比が1.5〜5.0となる
ように反応させることが必要である。NCO/OHの当量比が
1.5以下の場合ポリイソシアヌレート結合の割合が少な
いため、必要とする難燃性を得ることができない。ま
た、5.0以上では硬化が悪い、接着性、脆さが劣るなど
の問題があるからである。
ように反応させることが必要である。NCO/OHの当量比が
1.5以下の場合ポリイソシアヌレート結合の割合が少な
いため、必要とする難燃性を得ることができない。ま
た、5.0以上では硬化が悪い、接着性、脆さが劣るなど
の問題があるからである。
【0022】またイソシアネート成分及びポリオール成
分より噴射剤を除いた液の粘度は好ましくは1,000cps以
下、更に好ましくは500cps以下とすることが望ましい。
イソシアネート成分及びポリオール成分より噴射剤を除
いた液の粘度が1,000cps以下であると、噴射開始時と噴
射終了時の2液の噴射比のずれが少なくなり、イソシア
ネート成分とポリオール成分の吐出量の差が少なくな
り、所定のNCO/OHの当量比で使用することができ、良好
な発泡体を得ることが可能となる。
分より噴射剤を除いた液の粘度は好ましくは1,000cps以
下、更に好ましくは500cps以下とすることが望ましい。
イソシアネート成分及びポリオール成分より噴射剤を除
いた液の粘度が1,000cps以下であると、噴射開始時と噴
射終了時の2液の噴射比のずれが少なくなり、イソシア
ネート成分とポリオール成分の吐出量の差が少なくな
り、所定のNCO/OHの当量比で使用することができ、良好
な発泡体を得ることが可能となる。
【0023】このように、イソシアネート成分とポリオ
ール成分の吐出量の差が少なくなると、エアゾール缶を
従来のまま改造することなく使用することができる。2
液型エアゾール式発泡は、エアゾール缶に主成分として
充填される低沸点化合物の圧力によりイソシアネート成
分及びポリオール成分を噴射させる構造であるため、両
液の噴射のし易さは粘度に依存し、粘度差がある場合は
噴射開始時と噴射終了時の2液の噴射比がずれるため、
低沸点化合物の圧力を上げるためにエアゾール缶の耐圧
性を上げたり、導管を太くするなどの改造が必要となる
からである。
ール成分の吐出量の差が少なくなると、エアゾール缶を
従来のまま改造することなく使用することができる。2
液型エアゾール式発泡は、エアゾール缶に主成分として
充填される低沸点化合物の圧力によりイソシアネート成
分及びポリオール成分を噴射させる構造であるため、両
液の噴射のし易さは粘度に依存し、粘度差がある場合は
噴射開始時と噴射終了時の2液の噴射比がずれるため、
低沸点化合物の圧力を上げるためにエアゾール缶の耐圧
性を上げたり、導管を太くするなどの改造が必要となる
からである。
【0024】
【実施例】以下に実施例を示す。実施例及び比較例にお
いて使用した原料は次の通りである。 噴射剤:HFC-134a、HCFC-141b及びLPG ポリメリックMDI-A:NCO%=31.0%、粘度=700cps at
25℃ ポリメリックMDI-B:NCO%=31.0%、粘度=200cps at
25℃ ポリオールA:ポリエステルポリオールOHV=190、官能
基数=2.0、粘度=2,900cps at 25℃ ポリオールB:ポリエステルポリオールOHV=170、官能
基数=2.0、粘度=1,300cps at 25℃ ポリオールC:ポリエステルポリオールOHV=100、官能
基数=2.0、粘度=1,200cps at 25℃ ポリオールD:ポリエーテルポリオールOHV=560、官能
基数=4.0、粘度=3,000cps at 25℃ 三量化触媒:70% 2-エチルヘキサン酸カリウム/ジエ
チレングリコール ウレタン触媒A:ペンタメチルジエチレントリアミン ウレタン触媒B:33% トリレンジアミン/ジプロピレ
ングリコール 整泡剤:ジメチルシロキサン-ポリエーテルブロックコ
ポリマーSH-193、東レ・ダウコーニング・シリコーン┻
社製 難燃剤:トリス(β-クロロプロピル)ホスフェート
いて使用した原料は次の通りである。 噴射剤:HFC-134a、HCFC-141b及びLPG ポリメリックMDI-A:NCO%=31.0%、粘度=700cps at
25℃ ポリメリックMDI-B:NCO%=31.0%、粘度=200cps at
25℃ ポリオールA:ポリエステルポリオールOHV=190、官能
基数=2.0、粘度=2,900cps at 25℃ ポリオールB:ポリエステルポリオールOHV=170、官能
基数=2.0、粘度=1,300cps at 25℃ ポリオールC:ポリエステルポリオールOHV=100、官能
基数=2.0、粘度=1,200cps at 25℃ ポリオールD:ポリエーテルポリオールOHV=560、官能
基数=4.0、粘度=3,000cps at 25℃ 三量化触媒:70% 2-エチルヘキサン酸カリウム/ジエ
チレングリコール ウレタン触媒A:ペンタメチルジエチレントリアミン ウレタン触媒B:33% トリレンジアミン/ジプロピレ
ングリコール 整泡剤:ジメチルシロキサン-ポリエーテルブロックコ
ポリマーSH-193、東レ・ダウコーニング・シリコーン┻
社製 難燃剤:トリス(β-クロロプロピル)ホスフェート
【0025】
【表1】
【0026】表1に示される噴射剤を除く原料をあらか
じめ混合しておき、それぞれをイソシアネート成分用、
ポリオール成分用のエアゾール用耐圧容器に入れる。そ
の後噴射剤を表1に示されている量だけ入れ、イソシア
ネート成分用、ポリオール成分用とした。これを図1に
示されるように押しレバー1、導管3,3、連結部4及
び混合管5を取り付ける。そして押しレバー1を押しイ
ソシアネート成分用、ポリオール成分用を吐出・混合さ
せ、発泡体を得た。
じめ混合しておき、それぞれをイソシアネート成分用、
ポリオール成分用のエアゾール用耐圧容器に入れる。そ
の後噴射剤を表1に示されている量だけ入れ、イソシア
ネート成分用、ポリオール成分用とした。これを図1に
示されるように押しレバー1、導管3,3、連結部4及
び混合管5を取り付ける。そして押しレバー1を押しイ
ソシアネート成分用、ポリオール成分用を吐出・混合さ
せ、発泡体を得た。
【0027】実施例1は、イソシアネート成分にポリメ
リックMDI-Aを用い、ポリオール成分にポリオールAを
用いた組成である。噴射剤を除いた液粘度がT:700cp
s、R:3,000cpsであり、両液の粘度差は2,800cpsであっ
た。実験結果は、得られた発泡体の外観はおおむね良好
であったが、問題ない程度ではあるが発泡体表面に若干
の粘りが残った。
リックMDI-Aを用い、ポリオール成分にポリオールAを
用いた組成である。噴射剤を除いた液粘度がT:700cp
s、R:3,000cpsであり、両液の粘度差は2,800cpsであっ
た。実験結果は、得られた発泡体の外観はおおむね良好
であったが、問題ない程度ではあるが発泡体表面に若干
の粘りが残った。
【0028】実施例2〜4は、イソシアネート成分にポ
リメリックMDI-Aを用い、ポリオール成分にポリオール
Bを用いた組成である。実施例2〜4は噴射剤を除いた
液粘度がT:700cps、R:1,000cpsであり、粘度差が300c
psであった。
リメリックMDI-Aを用い、ポリオール成分にポリオール
Bを用いた組成である。実施例2〜4は噴射剤を除いた
液粘度がT:700cps、R:1,000cpsであり、粘度差が300c
psであった。
【0029】また、実施例2〜4は噴射剤として用いた
HFC-134aとHCFC-141bの比率を60/40〜80/20の間で変
化させて試験を行った。得られた発泡体は良好であっ
た。発泡体のセルの状態も良好で、ボイドもほぼ見られ
なかった。密度も従来の発泡体とほぼ同じであった。
HFC-134aとHCFC-141bの比率を60/40〜80/20の間で変
化させて試験を行った。得られた発泡体は良好であっ
た。発泡体のセルの状態も良好で、ボイドもほぼ見られ
なかった。密度も従来の発泡体とほぼ同じであった。
【0030】比較例1はポリオール成分にポリオールC
を用いたものである。NCO/OHの当量比は5.7であった。
得られた発泡体は、硬化が非常に遅く、また表面にべた
つきのある部分が見られた。
を用いたものである。NCO/OHの当量比は5.7であった。
得られた発泡体は、硬化が非常に遅く、また表面にべた
つきのある部分が見られた。
【0031】得られた実施例3、実施例5及び比較例2
の成型品について、JIS A 1321に準じて難燃性試験を行
った。その結果を表2に示す。比較例2は従来使用され
ているポリウレタン発泡体である。
の成型品について、JIS A 1321に準じて難燃性試験を行
った。その結果を表2に示す。比較例2は従来使用され
ているポリウレタン発泡体である。
【0032】
【表2】
【0033】実施例3は比較例2に比べ難燃性が向上し
たことが分かる。また、LPGを10%含む実施例5におい
ても比較例2と比べ各項目とも難燃性が向上した。実施
例3の発泡体は難燃3級品に合格するものであった。
たことが分かる。また、LPGを10%含む実施例5におい
ても比較例2と比べ各項目とも難燃性が向上した。実施
例3の発泡体は難燃3級品に合格するものであった。
【0034】
【発明の効果】このように、本発明で成型される2液型
エアゾール式ポリイソシアヌレート発泡体は、持ち運び
が簡単にでき、発泡成型装置を必要としない従来の2液
型エアゾール式発泡の特徴を持ちつつ、難燃性に優れて
いることが確認された。
エアゾール式ポリイソシアヌレート発泡体は、持ち運び
が簡単にでき、発泡成型装置を必要としない従来の2液
型エアゾール式発泡の特徴を持ちつつ、難燃性に優れて
いることが確認された。
【図1】2液型エアゾール発泡装置の説明図
1 押しレバー 2 噴射口 3 導管 4 連結部 5 混合管 6 イソシアネート成分缶 7 ポリオール成分缶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齊藤 直人 東京都足立区西新井栄町1−18−1 日清 紡積株式会社東京工場内 (72)発明者 江原 貴臣 東京都足立区西新井栄町1−18−1 日清 紡積株式会社東京工場内
Claims (4)
- 【請求項1】 有機ポリイソシアネートと噴射剤とを主
成分とし、エアゾール缶に充填したイソシアネート成分
と、ポリオール、三量化触媒、及び噴射剤とを主成分と
し、他のエアゾール缶に充填したポリオール成分を、NC
O/OHの当量比が1.5〜5.0となるように反応させることを
特徴とする2液型エアゾール式難燃性ポリイソシアヌレ
ート発泡体。 - 【請求項2】 有機ポリイソシアネートの粘度が25℃に
於いて500cps以上であることを特徴とする請求項1記載
の2液型エアゾール式難燃性ポリイソシアヌレート発泡
体。 - 【請求項3】 上記ポリイソシアネート成分及びポリオ
ール成分よりそれぞれ噴射剤を除いた液の粘度の差が25
℃に於いて1,000cps以下であることを特徴とする請求項
1または2記載の2液型エアゾール式難燃性ポリイソシ
アヌレート発泡体。 - 【請求項4】 噴射剤としてハイドロフルオロカーボン
及び/またはハイドロクロロフルオロカーボンを1種ま
たは2種以上混合した組成物90〜100重量%と、 ジメチルエーテル、液化石油ガスなどを1種及び/また
は2種以上混合した組成物を0〜10重量%からなる噴射
剤を用いることを特徴とする請求項1、2または3記載
の2液型エアゾール式難燃性ポリイソシアヌレート発泡
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9222056A JPH1149837A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 2液型エアゾール式難燃性ポリイソシアヌレート発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9222056A JPH1149837A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 2液型エアゾール式難燃性ポリイソシアヌレート発泡体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1149837A true JPH1149837A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16776418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9222056A Pending JPH1149837A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 2液型エアゾール式難燃性ポリイソシアヌレート発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1149837A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10280275B2 (en) | 2014-02-27 | 2019-05-07 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | In-situ foaming system for forming flame-retardant polyurethane foam in situ |
JP2020090582A (ja) * | 2018-12-04 | 2020-06-11 | 積水化学工業株式会社 | 混合液剤、ポリウレタン組成物、コーキングガン用カートリッジ容器、スプレー用耐圧容器及び混合システム |
-
1997
- 1997-08-05 JP JP9222056A patent/JPH1149837A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10280275B2 (en) | 2014-02-27 | 2019-05-07 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | In-situ foaming system for forming flame-retardant polyurethane foam in situ |
JP2020090582A (ja) * | 2018-12-04 | 2020-06-11 | 積水化学工業株式会社 | 混合液剤、ポリウレタン組成物、コーキングガン用カートリッジ容器、スプレー用耐圧容器及び混合システム |
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