JPH1149192A - テープ式ジッパー及びジッパー袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は雌及び／又は雄条２、３を合成樹脂
薄膜帯４又はテープ９に一体に設けてなるテープ式ジッ
パーを容易に得ることができ袋にした際容易にカット出
来ることを目的とする。 【解決手段】 金型１によって加熱成形された合成樹脂
製の雌及び／又は雄条２、３の附着限界内溶融状態にお
いて該雌及び／又は雄条２、３の上記合成樹脂と直接附
着可能な合成樹脂薄膜帯４に長手方向に附着させて一体
となしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はテープ式ジッパー及
びジッパー袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のジッパーテープは１条のテープと
各１条の雌又は雄突条とが一体成形であるため、成形用
の金型の設計が複雑で困難であった。そのため一台の成
形機によって広幅テープに複数条の雌又は雄突条を１度
に形成し、該テープをスリッターで裁断してテープ１条
毎に１条又は複数条の雌又は雄突条を形成し量産するこ
とは困難であった。又袋にした際易カット性にも問題が
あった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は広幅テープに
該テープとは別に成形した複数の雌又は雄突条を１度に
一体化し、かつ袋の対向内面入口部分に溶着することの
でき、又袋にした際容易にカット出来るテープ式ジッパ
ー及びジッパー袋を得ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は金型によって加熱成形された合成樹脂製の雌
及び／又は雄条の附着限界内溶融状態において該雌及び
／又は雄条の上記合成樹脂と直接附着可能な合成樹脂薄
膜帯に長手方向に附着させて一体となしたテープ式ジッ
パー 合成樹脂薄膜帯のロールから巻出される薄膜帯を水平方
向に一定速度に移行させ、該薄膜帯の直上に設けた雌及
び／又は雄条のそれぞれの金型によって加熱成形された
上記雌及び／又は雄条を上記薄膜帯の長手方向に直接一
体に附着させた上記第１発明記載のテープ式ジッパー 上記薄膜帯が広幅であって所定間隔毎に複数の雌及び／
又は雄条を該薄膜帯に附着させる上記第１又は第２発明
記載のテープ式ジッパー 上記薄膜帯が、その下面に一軸フイルムを介して袋の内
面の熱化塑性合成樹脂材料と溶着可能な材料をラミネー
トし、薄膜帯の長手方向の裂け性によって袋に易カット
性を付与したものである上記第１、第２又は第３発明の
いずれかに記載のテープ式ジッパー 内面に熱可塑性合成樹脂材料をラミネートした袋の入口
部対向面の一方に雌条を、他方に雄条を突設した合成樹
脂薄膜テープの外面を溶着して雌条及び雄条を嵌合分離
可能となし、かつ上記テープの内面の材料及び雌条及び
雄条の材料が同一材料であって上記テープの両端及び袋
の表裏両側縁及び底縁を加熱溶着してなるジッパー袋に
よって構成される。

【０００５】

【発明の実施の形態】機枠に設けた水平軸１１に広幅の
巻取ロール５の巻取管１１’を嵌合支持し、又は水平軸
１１に直接巻取って制動ローラ（図示せず）によって遊
転を制動する。

【０００６】上記ロール５に巻取られている広幅合成樹
脂薄膜帯４は案内ローラ１２を迂回して水平方向に移動
する。

【０００７】上記水平方向の薄膜帯４の直上には縦断面
溝形の雌条２及び／又は該雌条２に嵌合する雄条３（図
２）の金型１を機枠に支持し、金型１の入口にスクリュ
ー１３の先端を連通し、該スクリュー１３の始端部に粒
状の樹脂の供給ホッパー１４の下端を開口し、スクリュ
ー１３をヒーター１３’で加熱して樹脂に可塑性を与
え、金型１を通過させることによって図１(イ) 又は(ロ)
図に示す雌又は雄条２、３を連続的に押出し下降させ
る。

【０００８】上記雌又は雄条２、３は直下を水平方向
（矢印Ａ’方向）に移動している薄膜帯４上に接して該
薄膜帯４に伴って水平方向に移動し、かつ該薄膜帯４上
に一体に附着する。

【０００９】上記雌又は雄条２、３は上記薄膜帯４上に
均等間隔に複数条設けられ（図１(ホ) 図）、さらに該薄
膜帯４を長手方向にスリッタでテープ９に剪断してテー
プ９の中央に雌又は雄条２又は３が設けられ図３に示す
ジッパーテープ９が形成される。該ジッパーテープ９に
は雌又は雄条２又は３が１条宛設けられているが複数条
宛設けて製品とすることができる（図１(ホ) 図）。

【００１０】巻取ロール５に巻取られている薄膜帯４は
複数層（図１(ハ)(ニ)(ホ) 図）よりなり、複数層では上層
４’に雌又は雄条２又は３と直接一体に附着可能な同一
の合成樹脂材料、例えば何れもポリプロピレン（Ｐ
Ｐ）、何れもポリエチレン（ＰＥ）、何れもエチレンメ
タクリル酸（ＥＭＡＡ）等が用いられ、中層に一軸フイ
ルム６（詳しくは一軸延伸フイルム）が用いられ、最下
層４”には目的とする袋７（図４）の最内層のラミネー
ト部８（図３）と同一の合成樹脂ラミネート部４”が施
される。

【００１１】中層の一軸フイルム６は袋７の開口部７’
の雌又は雄条２、３の開口部側テープ９に易カット性を
附与することができる。

【００１２】図２中型枠１は図１(イ)(ロ)図に示す雌又は
雄条２、３の横断面の形状であって両条２、３が同一の
型枠１に単数又は複数宛設けられ、或は独立型枠１に１
個宛設けられる。

【００１３】例えば図３(イ)(ロ)(ハ) のような場合が考え
られる。図３(イ) 図中１５は基材フイルム（ＯＰＰ）、
(ロ) 図中１５’はポリアミド（ナイロン）、(ハ) 図中１
６は紙、１７はポリエチレン（ＰＥ）、１８はアルミ箔
である。又図３(イ)(ロ)(ハ) 図中８、４”にはポリプロピ
レン（ＣＰＰ）、ポリエチレン（ＰＥ）又はエチレンメ
タクリル酸（ＥＭＡＡ）が用いられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】(イ)(ロ)図は図２Ａ−Ａ線による横断面図であ
る。 (ハ)(ニ)(ホ) 図は図２Ｂ−Ｂ線による縦断面図である。

【図２】本発明のテープ式ジッパー製造装置の側面図で
ある。

【図３】(イ) 図は袋の内面に本発明のテープ式ジッパー
（雄条）を溶着した状態の拡大縦断説明図である。 (ロ) (ハ) 図は袋の内面の本発明のテープ式ジッパー（雄
条）を溶着する前の状態の拡大縦断説明図である。

【図４】本発明のジッパー袋の正面図である。

【符号の説明】

１ 金型 ２ 雌条 ３ 雄条 ４ 合成樹脂薄膜帯 ４’ 合成樹脂薄膜帯最上層 ４” 合成樹脂薄膜帯最下層 ５ ロール ６ 一軸フイルム ７ 袋 ８ 最内層ラミネート部 ８’ 入口部対向面 ９ 合成樹脂薄膜テープ １０ 表裏両側縁 １０’ 底縁

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 金型によって加熱成形された合成樹脂製
   の雌及び／又は雄条の附着限界内溶融状態において該雌
   及び／又は雄条の上記合成樹脂と直接附着可能な合成樹
   脂薄膜帯に長手方向に附着させて一体となしたテープ式
   ジッパー。
2. 【請求項２】 合成樹脂薄膜帯のロールから巻出される
   薄膜帯を水平方向に一定速度に移行させ、該薄膜帯の直
   上に設けた雌及び／又は雄条のそれぞれの金型によって
   加熱成形された上記雌及び／又は雄条を上記薄膜帯の長
   手方向に直接一体に附着させた請求項１記載のテープ式
   ジッパー。
3. 【請求項３】 上記薄膜帯が広幅であって所定間隔毎に
   複数の雌及び／又は雄条を該薄膜帯に附着させる請求項
   １又は２記載のテープ式ジッパー。
4. 【請求項４】 上記薄膜帯が、その下面に一軸フイルム
   を介して袋の内面の熱化塑性合成樹脂材料と溶着可能な
   材料をラミネートし、薄膜帯の長手方向の裂け性によっ
   て袋に易カット性を付与したものである請求項１、２又
   は３のいずれかに記載のテープ式ジッパー。
5. 【請求項５】 内面に熱可塑性合成樹脂材料をラミネー
   トした袋の入口部対向面の一方に雌条を、他方に雄条を
   突設した合成樹脂薄膜テープの外面を溶着して雌条及び
   雄条を嵌合分離可能となし、かつ上記テープの内面の材
   料及び雌条及び雄条の材料が同一材料であって上記テー
   プの両端及び袋の表裏両側縁及び底縁を加熱溶着してな
   るジッパー袋。