JPH1144407A - ボイラの付着物判定方法 - Google Patents

ボイラの付着物判定方法

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JPH1144407A
JPH1144407A JP21565197A JP21565197A JPH1144407A JP H1144407 A JPH1144407 A JP H1144407A JP 21565197 A JP21565197 A JP 21565197A JP 21565197 A JP21565197 A JP 21565197A JP H1144407 A JPH1144407 A JP H1144407A
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boiler
exhaust gas
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Tadao Fujita
忠男 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来から一般に使用されているセンサを使用
して、ススまたはスケール付着の判定を確実に行えるよ
うにしたボイラの付着物判定方法を提供する。 【解決手段】 排ガス温度を測定する排ガス温度センサ
10と、缶水濃度を測定する缶水濃度センサ9とを備え
たボイラにおいて、排ガス温度が所定の設定値を越え、
缶水濃度が通常の制御範囲より高い位置にある場合にス
ケール付着と判定し、排ガス温度が所定の設定値を越
え、缶水濃度が通常の制御範囲以下の位置にある場合に
スス付着と判定することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ボイラの伝熱面
にススやスケールが付着した時に、どのような種類の付
着物が付着したかの判定を行うボイラの付着物判定方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】蒸気ボイラの熱効率の低下の原因とし
て、水管の伝熱面に付着するススやスケールがあり、ス
スは、主に燃焼ガス側に付着し、スケールは、主にボイ
ラ水管内部の水側に付着する。そして、これらススやス
ケールが伝熱面に付着すると、熱伝達率が低下し、ボイ
ラ出口の排ガス温度が上昇することが知られている。
【0003】このため、これらの付着の検出にボイラ出
口の排ガス温度を利用し、この排ガス温度が正常な温度
範囲を越えた場合に、ススやスケールの付着と判定する
ことが広く行われていた。
【0004】ここに、排ガス温度が上昇しても、この原
因が、スス付着なのかスケール付着なのか判らないた
め、人間がボイラ缶内を点検し、ボイラ缶内にスケール
が付着していた場合にスケール付着と、スケールが付着
していない場合にスス付着と判別していた。このボイラ
缶内の点検は、ボイラを停止し、ボイラ内の水をすべて
排出した後に行わなければならず、非常に手間と時間が
かかる作業だった。
【0005】このため、近年、ボイラ缶体の内部に熱電
対等の温度センサを溶接等で取付け、ボイラ缶体の温度
上昇によりスケール付着を検出するやり方が一部試みら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記熱
電対等の温度センサをボイラ缶体の内部に取付けるよう
にした従来例にあっては、この温度センサの取付けが一
般にかなり困難で、どうしても温度勾配ができて実際の
値より高めに測定されてしまう。しかも、排ガスによる
熱ストレスで脱落する場合があり、一度脱落すると、取
付け場所がボイラ缶体のため、外部から再度取付けるこ
とができず、この機能を停止させたまま使用せざるを得
ないといった問題があった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みて為されたもの
で、従来から一般に使用されているセンサを使用して、
ススまたはスケール付着の判定を確実に行えるようにし
たボイラの付着物判定方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のボイラの付着物
判定方法は、排ガス温度を測定する排ガス温度センサ
と、缶水濃度を測定する缶水濃度センサとを備えたボイ
ラにおいて、排ガス温度が所定の設定値を越え、缶水濃
度が通常の制御範囲より高い位置にある場合にスケール
付着と判定することを特徴とする。
【0009】ボイラ給水にスケール成分が混入している
と、ボイラの伝熱面にスケールが付着して排ガス温度が
上昇し、しかも、ボイラ清缶剤とスケール成分が反応し
てスラッジ化し、このスラッジがブロー装置のストレー
ナを閉塞しブロー流量を減少させてボイラの缶水濃度が
通常の制御範囲から外れて高濃度の状態となる。このた
め、従来からボイラに取付けられている排ガス温度セン
サと、ボイラの缶水濃度を制御するために取付けられて
いる缶水濃度センサの測定値からスケール付着を判定す
ることができる。
【0010】本発明の他のボイラの付着物判定方法は、
排ガス温度を測定する排ガス温度センサと、缶水濃度を
測定する缶水濃度センサとを備えたボイラにおいて、排
ガス温度が所定の設定値を越え、缶水濃度が通常の制御
範囲以下の位置にある場合にスス付着と判定することを
特徴とする。
【0011】ボイラの伝熱面にススが付着すると排ガス
温度は上昇するが、ボイラの缶水濃度は通常の制御範囲
内におさまる。このため、従来からボイラに取付けられ
ている排ガス温度センサと、ボイラの缶水濃度を制御す
るために取付けられている缶水濃度センサの測定値から
スス付着を判定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図2は、本発明が適用されるボイ
ラの全体構成図で、ボイラ本体1には、蒸気を発生させ
るために該ボイラ本体1を加熱する燃焼装置2と、ボイ
ラ本体1に水を供給する給水ポンプ3及び給水量の一定
比率で清缶剤をボイラ本体1に注入する薬液注入ポンプ
4と、ボイラの缶水濃度を既定値に保持するためのブロ
ー装置5が備えられている。前記ブロー装置5には、前
記ボイラ本体1に接続されたブロー配管6と、このブロ
ー配管6内に介装されたブロー電磁弁7及びストレーナ
8が備えられている。
【0013】そして、ボイラの缶水濃度を測定する缶水
濃度センサ9及び燃焼排ガス温度を測定するガス温度セ
ンサ10からの信号がボイラ制御装置(マイコン)11
に入力され、このボイラ制御装置11で前記燃焼装置2
やブロー電磁弁7が制御されるようになっている。
【0014】ここに、ボイラは燃焼装置5により加熱さ
れて蒸気を発生するため、この蒸気の発生に伴って缶水
の水位が低下する。そして、この缶水が給水ポンプ始動
レベルまで下がると給水ポンプ3がオンになり、給水ポ
ンプ停止レベルまで給水して水を補給する。そして、こ
のように蒸発していくと、缶水濃度センサ9で検出して
いるボイラの缶水濃度が上昇していき、このボイラの缶
水濃度が制御範囲の上限設定値まで達するとブロー電磁
弁7を開にし、缶水濃度が下限設定値に達するとブロー
電磁弁7を閉にする。通常は、このように動作して、缶
水濃度を適正値に保持するようなっている。
【0015】前記ボイラ制御装置11は、運転中にボイ
ラの制御を行ないながら、スス付着やスケール付着の判
別の処理も行なうのであるが、これを図1を参照して説
明する。
【0016】先ず、排ガス温度センサ10の測定値に基
づき、排ガス温度が所定の設定値より高いか否かを判断
する。排ガス温度がこの設定値より高い場合には、缶水
濃度センサ9の測定値に基づき、缶水濃度が通常の制御
範囲より高い値に設定したスケール付着設定値まで上昇
したか否かを判断する。
【0017】そして、排ガス温度が所定の設定値よりも
高く、かつ缶水濃度がスケール付着設定値まで上昇して
いた場合にはスケール付着と判断して、警報を出したり
ブローを増加させる等のスケール付着の処理を行う。一
方、排ガス温度が所定の設定値よりも高く、かつ缶水濃
度がスケール付着設定値まで上昇していない場合には、
スス付着と判断して、警報を出したり燃焼量を低下させ
る等のスス付着の処理を行う。
【0018】これにより、新たなセンサを追加すること
なく、従来からボイラに取付けられている排ガス温度セ
ンサ10と、ボイラの缶水濃度を制御するために取付け
られている缶水濃度センサ9の測定値からスケール付着
とスス付着を判定することができる。
【0019】次に、上記原理について説明する。ボイラ
給水に軟水の硬度漏れ等でスケール成分が入ってくる
と、一部はボイラ内部の伝熱面にスケールとして付着
し、一部は清缶剤と反応してボイラ内部でスラッジとな
る。このスラッジは、ブロー電磁弁7が開の時に缶水と
一緒に排出されてストレーナ8に堆積し、この堆積によ
ってブロー流量が減少する。このため、ブロー不足とな
り、缶水濃度が制御範囲に制御できなくなって上昇す
る。従って、缶水濃度の上昇からスケール付着が推定で
きる。また、伝熱面にスケールが付着すると排ガス温度
も上昇することになる。一方、伝熱面にススが付着する
と排ガス温度は上昇するが、缶水濃度には、一般に影響
を及ぼさない。
【0020】そこで、排ガスの温度上昇によって、伝熱
面にスケールまたはススが付着したことが判り、缶水濃
度が制御範囲より上昇した時にはスケール付着と、制御
範囲以下の時にはスス付着と判別することができる。な
お、この実施の形態では、スケール付着の判別を、その
時の缶水濃度で行なっているが、過去の平均的な缶水伝
導率で判定するようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
新たなセンサを追加することなく、従来からボイラに取
付けられている排ガス温度センサと、ボイラの缶水濃度
を制御するために取付けられている缶水濃度センサの測
定値から、スケール付着とスス付着を確実に判定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すフローチャート。
【図2】本発明が適用されるボイラの概要を示す全体構
成図。
【符号の説明】
1 ボイラ本体 2 燃焼装置 5 ブロー装置 6 ブロー配管 7 ブロー電磁弁 9 缶水濃度センサ 10 排ガス温度センサ 11 ボイラ制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガス温度を測定する排ガス温度センサ
    と、缶水濃度を測定する缶水濃度センサとを備えたボイ
    ラにおいて、 排ガス温度が所定の設定値を越え、缶水濃度が通常の制
    御範囲より高い位置にある場合にスケール付着と判定す
    ることを特徴とするボイラの付着物判定方法。
  2. 【請求項2】 排ガス温度を測定する排ガス温度センサ
    と、缶水濃度を測定する缶水濃度センサとを備えたボイ
    ラにおいて、 排ガス温度が所定の設定値を越え、缶水濃度が通常の制
    御範囲以下の位置にある場合にスス付着と判定すること
    を特徴とするボイラの付着物判定方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006112740A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Samson Co Ltd 排ガス出口温度高異常を検出する排熱ボイラ
KR100958240B1 (ko) 2008-06-30 2010-05-17 한국서부발전 주식회사 크링커 낙하 검출 장치
JP2015158342A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 三浦工業株式会社 スケール付着判定装置
JP2016125802A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 株式会社サムソン 水管汚れの検出を行うボイラ

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