JPH114271A - 多値振幅位相変調方式の伝送装置 - Google Patents

多値振幅位相変調方式の伝送装置

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JPH114271A
JPH114271A JP9155399A JP15539997A JPH114271A JP H114271 A JPH114271 A JP H114271A JP 9155399 A JP9155399 A JP 9155399A JP 15539997 A JP15539997 A JP 15539997A JP H114271 A JPH114271 A JP H114271A
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amplitude
value
circuit
threshold
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JP9155399A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Akiyama
俊之 秋山
Atsushi Miyashita
敦 宮下
Seiichi Sano
誠一 佐野
Nobuo Tsukamoto
信夫 塚本
Kenichi Tsuchida
健一 土田
Shigeki Moriyama
繁樹 森山
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Hitachi Denshi KK
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量で高速動作が可能なROMを用いず、
且つ符号誤り率が低い符号が容易に復調できるようにし
た、高性能の伝送装置を提供すること。 【解決手段】 振幅変調成分を復調する回路を、受信信
号の振幅値R(m)に前もって定まった係数を乗算して現
シンボルの閾値th(m)を算出する現シンボル閾値演算
回路19と、求めた閾値th(m)から低雑音のコヒーレ
ント閾値TH(m+1)を算出するコヒーレント閾値演算
回路24と、1シンボル期間遅延したコヒーレント閾値
TH(m+1)と次のシンボルの振幅値R(m+1)を比較し
て振幅符号A'(m)を復調する振幅符号判別回路18とで
構成したもの。 【効果】 演算に用いるROMの記憶容量が大幅に低減
できる。また、割算処理を含まないので、S/Nが良く
なり、低い符号誤り率で振幅成分符号を復調できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送信号の信号空
間となる複素平面上の信号点を、その複素平面上に描い
た半径が異なる二重の円の上に配置して処理するように
した多値振幅位相変調方式の伝送装置に係り、特に、振
幅成分で伝送した符号を復調する回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体や地上系のディジタル無線
通信では、伝送レートを上げるため、振幅方向にも変調
を加えて情報符号を伝送する多値振幅位相変調(APS
K)方式が検討されるようになってきている。そして、
このAPSK方式における信号点の配置方法としては、
電力利用効率と符号誤り率の観点から、例えば、室谷正
芳、山本平一共著「ディジタル無線通信」(株)産業図
書発行、P30などに見られるように、16QAM方式
を初めとして各種の配置方法が従来から知られている。
【0003】このとき、一般に、伝送信号は、信号空間
である複素平面上の点、或いはその点が表す複素ベクト
ルで表現できる。そこで、信号点の配置方法としては、
その一例として、信号点を複素平面上の二重の円上に配
置する方式が、下記の文献により提案されている。 IEEE Transactions on Communications,Vol.44,N
o.4,APRIL 1996 「Decision Feedback Differential Detection ofDiffe
rentially Encoded 16APSK Signals」
【0004】図6は、この方式による複素平面上での信
号点配置の一例で、16APSK方式と呼ばれるもので
あり、図示のように、外側の半径D1の大円上に8点、
内側の半径D0の小円上に8点、合わせて16点の信号
点を配置したものであり、これにより、16点の中のど
の信号点の信号を伝送するかにより、16種の値を表現
することができる。以下、このとき選択した1個の信号
点の信号を伝送する期間を1シンボルと記す。
【0005】この16APSK方式の一般的な伝送シス
テムにおいて、送信側で用いられている変調部の一例を
図7に、受信側で用いられる復調部の一例を図8に示
す。まず、図7の送信側では、伝送すべきディジタルの
情報符号を分割回路1に入力し、ここで4ビット単位で
順次分割処理を行い、4ビットの内の1ビットを、振幅
成分として伝送すべき符号とし、これを振幅遅延処理回
路2に入力し、残りの3ビットは、位相成分として伝送
すべき符号とし、これは位相遅延処理回路3に入力す
る。
【0006】ここで、振幅成分として伝送すべき符号を
A(m)とし、その振幅値をR(m)とする。そして、振幅遅
延処理回路2では、入力された符号値A(m)に以下の処
理を施し、この処理が施された符号を振幅値R'(m)とし
て出力する。次に、2進数の値の一方を“L”とし、他
方を“H”とする。いま、第mシンボルにおいて、振幅
成分として伝送すべき符号値A(m)が、図9(a)に符号4
として示すように、“H”のときは、前のシンボルであ
る第(m−1)シンボルで伝送した符号の値を反転した
図9(b)の符号5を出力する。
【0007】次に、同じく伝送すべき符号値A(m)が、
今度は、図9(a)に符号6として示すように、“L”の
ときは、第(m-1)シンボルで伝送した符号と同じ値を持
つ図9(b)の符号7を出力する。従って、振幅遅延処理
回路2は、このような処理が施された符号値A(m)を、
振幅値R'(m)として出力するのである。なお、このと
き、位相遅延処理回路3では、位相成分として伝送すべ
き符号に対して、遅延検波方式のディジタル伝送装置で
通常実行する処理が施されるが、このことは、本発明と
は直接関係がないので、説明は省略する。
【0008】次に、変調回路8は、振幅遅延処理回路2
から出力される1ビットの符号と、位相遅延処理回路3
から出力される3ビットの符号の双方から構成される4
ビットの符号を、図2に示す信号点の中の1個の信号点
に割り当て、割り当てた信号点に対応した搬送波の変調
信号を発生する。そして、この変調信号は、アップコン
バータを介して送信され、受信側に伝送される。
【0009】更に詳しくは、この変調回路8は、振幅遅
延処理回路2から出力される符号が“1”のときは、半
径D1の大円上の信号点を割り当て、振幅遅延処理回路
2から出力される符号が“0”のときは、半径D0の小
円上の信号点を割り当て、それぞれ割り当てた信号点に
対応した搬送波の変調信号を発生するのである。
【0010】一方、図8の受信側では、ダウンコンバー
タを介して受信した信号を振幅符号復調回路9と位相検
波回路10の双方に入力し、振幅成分と位相成分を別々
に復調する。そして、復調された符号を結合回路11で
再び結合し、ディジタルの情報符号に戻して出力するよ
うになっている。
【0011】このとき、まず、位相検波回路10で実行
される処理は、位相遅延処理回路3と同様に、遅延検波
方式のディジタル伝送装置で通常実行する処理であり、
本発明とは直接関係がないので説明を省略し、本発明と
深い関わりを持つ振幅符号復調回路9で実行する処理に
ついて、更に詳しく説明する。
【0012】まず、この振幅符号復調回路9に入力され
る信号は、図6の複素平面上では複素ベクトルZ(m)と
して表すことができ、この複素ベクトルZ(m)の絶対値
R(m)は受信信号の振幅を表している。そこで、送信側
の変調回路8での説明と用語を統一するため、以下、こ
の絶対値R(m)を、振幅値R(m)と記す。
【0013】図10は、振幅符号復調回路9の詳細を示
したもので、まず、振幅成分分離回路12は、受信信号
の振幅値R'(m)を演算する回路で、この振幅成分分離回
路12で算出した振幅値R'(m)は、一方ではそのまま
で、他方は1シンボル期間の遅延回路13を介して、そ
れぞれ振幅比演算回路14に入力され、ここで、現在の
振幅値R'(m)と、1シンボル期間前のシンボルの振幅値
R'(m-1)と比較され、振幅比H(m)=R'(m)/R'(m-1)
が演算される。この振幅比H(m)の波形は、図9(c)に示
すようになる。
【0014】そこで、この求めた振幅比H(m)を振幅比
判別回路15に入力し、予め設定してある第1の閾値H
th1=(1+D0/D1)/2と、第2の閾値Hth2=
(1+D1/D0)/2と比較する。そして、まず、Hth
1< H(m)、且つ、H(m)< Hth2のときは振幅が変化
しなかったと判断し、このときは符号“L”を出力し、
他方、Hth1>H(m)、或いはH(m)>Hth2のときは振
幅が変化したと判断し、このときは符号“H”を出力す
る。
【0015】そうすると、この出力信号の波形は図9
(d)に示すようになり、この波形を見れば明らかなよう
に、図9(a)に示した、第mシンボルで振幅成分として
伝送した符号値A(m)の符号と同一になっている。従っ
て、この従来技術によれば、振幅比判別回路15から、
伝送された符号の中で、振幅成分として伝送した符号が
復調され、出力されてくることになり、16APSK方
式の復調部としての働きが得られることになる。
【0016】ところで、この従来技術による振幅符号復
調回路9では、上記したように、振幅比H(m)=R(m)/
R(m-1)という除算処理を実行する振幅比演算回路14
が必要であるが、このような除算処理を実行する手段を
アナログ回路で実現するのは困難なため、一般的には、
図10に示されているように、ROM(リード・オンリ
ー・メモリ)17を用いたディジタル回路で構成するの
が通例である。
【0017】ここで、受信信号の振幅は、受信レベルに
従って連続的に変化し、しかも、図6の信号点配置に示
すように、振幅成分も用いて符号を伝送する場合には、
振幅レベルに対しても正確なレベル比較が必要になる。
しかして、この場合、ディジタル信号に変換する際のビ
ット数が小さいと、レベルの分解が粗くなって大きな丸
め誤差が生じ、復調した符号に符号誤りを起こし易くな
る。
【0018】そのため、A/D変換したディジタル信号
のビット数としては、最低でも8ビット必要で、できれ
ば10ビット以上にするのが望ましい。
【0019】しかし、この場合、例えばディジタル信号
のビット数を8ビットとしても、ROM17を用いて除
算処理を実行するには、振幅値R'(m)を表す8ビットと
振幅値R'(m-1)を表す8ビットの合計16ビットの符号
でアドレスを指定し、指定アドレスに記憶されている8
ビットの商の値を読み出す必要があり、この結果、従来
技術では、信号のビット数が最低必要な8ビットのとき
でも、 256バイト×256バイト=65,536バイト≒6
6Kバイト の記憶容量のROMを用いていた。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、記憶
容量が大きなROMを要する点と、構成上原理的に現れ
る雑音の増加について配慮がされておらず、コストアッ
プの抑制と、符号誤り率増加の抑制に問題があった。す
なわち、従来技術では、上記したように、まず、符号誤
り率の観点から、ROMの記憶容量を抑えることができ
ず、大記憶容量で高速動作のROMが必要になるのでコ
ストアップになってしまう。次に、従来技術では、以下
の理由で雑音の増加が免れず、従って、符号誤り率の抑
制が得られないのである。
【0021】すなわち、まず一般に、受信信号の振幅値
R(m)には雑音の混入が不可避であり、これにより、入
力信号でのS/N(信号対雑音比)の値が決まっている。
一方、従来技術で、振幅成分で伝送した符号の復調に用
いられている振幅比H(m)の演算は、R'(m)/R'(m−
1)の除算処理であり、この除算処理の場合、その演算
結果である振幅比H(m)での雑音レベルは、良く知られ
るように、振幅値R'(m)の雑音レベルよりも原理的に約
3dB増加する。しかるに、従来技術では、この雑音が
増加した振幅比H(m)から符号を復調しているため、S
/Nが低下し、復調した符号の符号誤り率が高くなって
しまうのである。
【0022】本発明の目的は、大容量で高速動作が可能
なROMを用いる必要がなく、且つ符号誤り率が低い符
号が容易に復調できるようにした、高性能の伝送装置を
提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的は、伝送信号の
信号空間となる複素平面上での信号点を、大円と小円か
らなる二重の円上に配置して伝送するようにした多値振
幅位相変調方式の伝送装置において、受信側の振幅符号
復調手段として、振幅符号判別回路と現シンボル閾値演
算回路、コヒーレント閾値演算回路、それにコヒーレン
ト閾値遅延回路を設け、ここで、まず、振幅符号判別回
路を、受信した第mシンボルの振幅値R(m)を、コヒー
レント閾値遅延回路から出力される第mシンボル用のコ
ヒーレント閾値TH(m)と比較し、比較した結果がR(m)
>TH(m)のときは、2進数の一方の値“H”を振幅符
号A'(m)として出力し、比較した結果がR(m)<TH(m)
のときは、2進数の他方の値“L”を振幅符号A'(m)と
して出力するように構成し、次に現シンボル閾値演算回
路を、上記大円の半径D1と上記小円の半径D0、これ
ら半径D1とD0の値の間に設定した定数Dth、受信し
た第mシンボルの振幅値R(m)、それに上記振幅符号判
別回路から出力される振幅符号A'(m)とを用い、振幅符
号A'(m)が“H”のときは、第1の値K1(m)=R(m)×
Dth/D1を演算して、演算結果を現シンボルの閾値t
h(m)=K1(m)として出力し、振幅符号A'(m)が“L”
のときは、第2の値K2(m)=R(m)×Dth/D0を演算
して演算結果を現シンボルの閾値th(m)=K2(m)とし
て出力するように構成し、且つコヒーレント閾値演算回
路を、第mシンボル用のコヒーレント閾値TH(m)と上
記現シンボル閾値th(m)から、所定の演算により、第
m+1シンボル用のコヒーレント閾値TH(m+1)を算
出して出力するように構成し、さらにコヒーレント閾値
遅延回路を、コヒーレント閾値演算回路から出力される
コヒーレント閾値TH(m+1)を1シンボル期間遅延し
て、次のシンボルである第m+1シンボルに、第m+1
シンボル用のコヒーレント閾値TH(m+1)を出力する
ように構成することにより達成される。
【0024】割り算回路を用いることなく、振幅符号が
復調でき、この結果、必要なROMの記憶容量を約1/
128倍以下に大幅に低減することができ、回路規模を
低減することができる。また、記憶容量が大きく高価な
ROMを使用する必要がなくなり、伝送装置の価格を下
げることができる。
【0025】更に、受信信号よりもS/Nが高いコヒー
レント閾値TH(m)を算出し、このコヒーレント閾値T
H(m)を用いて振幅符号を復調するので、受信装置の性
能を約3dB改善することができる。この結果、従来技
術で得られる符号の誤り率と同程度の誤り率の符号を、
受信信号に混入する雑音が更に3dB増加した状態でも
得られるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明による多値振幅位相
変調方式の伝送装置について、図示の実施形態により詳
細に説明する。なお、以下に説明する本発明の一実施形
態による伝送装置では、送信側での変調部の回路構成
は、図7に示した従来技術による変調部から振幅遅延処
理回路2が除かれているだけで、従来技術の伝送装置の
回路構成と同一である。また、受信側での復調部の回路
構成は、図8に示した振幅符号復調回路9が、図10に
示す構成から、図1に示す構成のものになっている以外
は、従来技術による伝送装置の復調部と同じになってい
る。
【0027】そこで、以下の説明では、送信側の変調部
の構成と動作については、図7を流用して説明し、受信
側の復調部の構成と動作については、従来技術の場合と
異なっている振幅符号復調回路9の内部構成と処理内容
に重点をおいて説明する。
【0028】まず、図7の変調部から振幅遅延処理回路
2を除いた構成になっている本発明の一実施形態による
変調部では、分割回路1で分離した符号の内で、振幅成
分により伝送すべき符号値A(m)を、そのまま振幅値R
(m)として変調回路8に入力する。そして、この振幅値
R(m)が2進数の一方の値“H”のときは、半径D1の
大円上の信号点を割り当てて変調し、符号値A(m)が2
進数の他方の値“L”のときは、半径D0の小円上の信
号点を割り当てて変調する。そして、変調回路8で変調
した信号をアップコンバータに入力し、これを介して送
信するようになっている。
【0029】次に、受信側の復調部では、その振幅符号
復調回路9として、図1に示す振幅符号復調回路90を
用いるようになっている。そして、ダウンコンバータを
介して、この図1の振幅符号復調回路90に供給された
受信信号は、まず従来技術(図10)で用いたものと同じ
機能を持つ振幅成分分離回路12に入力され、ここで受
信信号の振幅値が演算される。ここで、この振幅値は、
図10の従来技術における図9(b)に示す波形とは異な
り、図9(e)に示すように、図9(a)に示した送信側での
符号値A(m)と同じ波形の振幅値R(m)となり、これが振
幅符号判別回路18に入力される。
【0030】ここで、従来技術による回路と、この実施
形態による回路では、これからの処理が異なる。すなわ
ち、従来技術では、振幅比演算回路14が用いられ、こ
れに振幅値R'(m)と、遅延回路13を介して1シンボル
期間遅延した振幅値R'(m−1)が入力されるようになっ
ているが、この実施形態では、振幅符号判別回路18を
用い、これに振幅値R(m)が入力され、1シンボル期間
遅延した振幅値R'(m−1)の代りに、後述するコヒーレ
ント閾値遅延回路17から出力された第mシンボル用の
コヒーレント閾値TH(m)を入力するようになってい
る。
【0031】そして、振幅符号判別回路18では、これ
ら入力された第mシンボルの振幅値R(m)と、第mシン
ボル用のコヒーレント閾値TH(m)を比較し、図9(e)に
示すように、すなわち、以下のようにして、復調された
振幅符号A'(m)を得るようになっている。
【0032】 振幅値R(m)のレベルが、コヒーレン
ト閾値TH(m)に対して、 TH(m)<R(m) のときは、2進数の一方の値“H”を、第mシンボルの
復調符号A'(m)として出力する。 振幅値R(m)のレベルが、コヒーレント閾値TH(m)
に対して、 R(m)<TH(m) のときは、2進数の他の値“L”を、第mシンボルの復
調符号A'(m)として出力する。
【0033】この結果、この実施形態における振幅符号
判別回路18から出力される復調符号A'(m)、つまり振
幅符号復調回路9から出力される復調符号A'(m)の波形
は、図9(e)に示した振幅値R(m)波形のレベルをコヒー
レント閾値TH(m)によって判別して得た、図9(d)に示
す波形になり、これは、図9(a)に示した、振幅成分で
伝送した符号A(m)の波形と同一になる。従って、この
実施形態によっても、振幅成分で伝送された符号が復調
されて出力され、16APSK方式の復調部としての働
きが得られることになる。
【0034】ところで、この実施形態による振幅符号判
別回路18では、コヒーレント閾値TH(m)の雑音レベ
ルを、振幅値R(m)の雑音レベルに対して無視できるレ
ベルまで抑えることができれば、復調符号の符号誤り率
を、振幅値R(m)の雑音レベルだけで決まるようにでき
る。そこで、この実施形態では、コヒーレント閾値TH
(m)の雑音レベルを充分に低く抑えることができれば、
振幅値R(m)の雑音レベルは、振幅成分分離回路12か
ら出力されただけで、従来の伝送装置の復調に用いた振
幅比H(m)の雑音レベルよりも約3dB低いので、従来
技術の伝送装置で復調した符号より、低い符号誤り率で
復調できることになる。そして、この実施形態によれ
ば、以下に説明するように、低い雑音レベルのコヒーレ
ント閾値TH(m)が確実に得られるので、低符号誤り率
での復調が得られることになる。
【0035】この実施形態では、このコヒーレント閾値
TH(m)は、図1に示す現シンボル閾値演算回路19と
コヒーレント閾値演算回路24により算出されるように
なっている。そして、現シンボル閾値演算回路19は、
振幅成分分離回路12で算出した振幅値R(m)と、振幅
符号判別回路18で復調した符号A'(m)の値から、逆
に、現シンボルの振幅値R(m)に対応した閾値th(m)を
求めるように構成されており、このため、まず、予め図
6に示した半径D1と半径D0の間に、所定の係数値D
th を定めておく。ここで、この係数値Dth としては、
例えば半径D1とD0のほぼ平均値、すなわち、Dth
≒(D1+D0)/2に設定してやれば良い。なお、雑音
の確率分布を勘案すれば、この平均値より若干ずれた値
の方が、この係数値Dth の値としては最適値になる
が、説明を簡単化するため、ここでは、Dth を平均値
に設定したものとして説明する。
【0036】次に、現シンボル閾値演算回路19は、半
径D1とD0と、係数値Dth 、それに復調した符号A'
(m)の値から、以下のようにして閾値th(m)を求める。
すなわち、いま、復調した符号A'(m)が、図2のレベル
20で示すように、“H”のときは、図2のレベル21
に相当する第1の値K1(m)を、 K1(m)=R(m)×Dth/D1 として演算し、演算結果を現シンボルの閾値th(m)=
K1(m)として出力する。一方、復調した符号A'(m)
が、図2のレベル22で示すように、“L”のときは、
図2のレベル23に相当する第2の値K2(m)を、 K2(m)=R(m)×Dth/D0 として演算し、演算結果を現シンボルの閾値th(m)=
K2(m)として出力するのである。
【0037】このとき、算出した閾値th(m)の値は、
図2に示されているように、受信信号の振幅符号の値に
依存せず、何れも同一の値になるが、依然として雑音が
混用している。コヒーレント閾値演算回路24は、この
閾値th(m)に混入しているであろう雑音のレベルを低
減するための回路で、このため、現シンボル閾値演算回
路19から入力されてくる現シンボルの閾値th(m)
と、現シンボルの符号の復調に用いたコヒーレント閾値
TH(m)とを用い、次の演算式を実行する。 TH(m+1)=TH(m)×(1−1/B)+th(m)/B
【0038】この演算式による処理は、閾値th(m)を
シンボル毎に数値Bで決まる回数にわたって巡回的に加
算平均する処理となり、従って、ここで用いる値Bを1
より大きい正の自然数に設定しておくことにより、演算
値TH(m+1)の雑音レベルを、振幅値R(m)の雑音レベ
ルより大幅に低減させることができる。例えば、いま、
B=1/16に設定したとすると、演算結果TH(m+
1)に混入する雑音レベルは、振幅値R(m)に混入してい
る雑音レベルの約1/32に低減され、振幅値R(m)の
雑音レベルに対して、ほとんど無視し得るレベルまで抑
えることができる。
【0039】そして、この演算結果TH(m+1)が、第
m+1シンボル用のコヒーレント閾値として、コヒーレ
ント閾値演算回路24から出力されることになり、従っ
て、このコヒーレント閾値演算回路24からは、充分に
低雑音のコヒーレント閾値TH(m)が得られることにな
る。こうして、コヒーレント閾値演算回路24から出力
されたコヒーレント閾値TH(m+1)は、更にコヒーレ
ント閾値遅延回路17で1シンボル期間遅延され、振幅
成分分離回路12で算出した第m+1シンボルの振幅値
R(m+1)と共に振幅符号判別回路18に入力され、こ
こで比較され、第m+1シンボルの符号A'(m+1)が復
調され、振幅符号復調回路90から振幅符号値A'(m)が
出力されることになる。
【0040】そして、この振幅符号復調回路90で復調
された振幅符号A'(m)は、この後、図8の位相検波回路
10で復調された符号と共に結合回路11に入力され、
結合されて復調した情報符号として出力されるが、この
とき、上記したように、コヒーレント閾値演算回路24
から得られるコヒーレント閾値TH(m+1)は、その雑
音レベルが充分に小さく抑えられているので、復調した
振幅符号A'(m+1)の符号誤り率は、振幅値R(m+1)
の雑音レベルだけで決まることになる。
【0041】従って、この実施形態によれば、雑音レベ
ルが約3dB大きい振幅比H(m)を用いて復調していた
従来技術の場合に比して、符号誤り率の低い振幅符号を
復調することができる。換言すれば、この実施形態によ
る伝送装置では、従来技術の伝送装置を用いて伝送した
符号の誤り率と同程度の誤り率の符号を、受信信号に混
入する雑音が更に3dB増加した状態でも得ることがで
きることになる。
【0042】なお、コヒーレント閾値演算回路24にお
いて、現シンボルの閾値th(m)を求める際に用いる値
Bとしては、上記したように、一般に1より大きい正の
自然数であれば良い。しかし、このBの値を、16、3
2、64など、2の冪乗(=2n)の数値に設定しておけ
ば、1/B倍の演算が単なるビットシフトだけで実現で
き、従って、このように構成することにより、回路規模
を更に小さくすることができる。
【0043】また、コヒーレント閾値演算回路24の内
部で実行する演算は、上記した演算式ではなく、次式 TH(m+1)={ Σ TH(m−i) }/N により、過去Nシンボルのコヒーレント閾値TH(m−i)
(ただし、上式のΣは、i=1、2、……、N−1の和
を意味する)の単純な加算平均値を演算して出力するよ
うにしても良い。この単純な加算平均値を求める回路
は、過去のNシンボルのコヒーレント閾値を記憶してお
く必要があるため回路が大きくなる欠点がある。しか
し、雑音低減に関しては、上記の実施例に示した回路よ
り大きな低減効果を得ることができる。
【0044】この他、コヒーレント閾値演算回路24の
内部の構成としては、現シンボルの閾値th(m)の値が
コヒーレント閾値TH(m)から大きく離れているとき
は、定数Bの値を小さくして引き込みを早くするなど、
他にも多くの方法が考えられる。すなわち、本発明で用
いるコヒーレント閾値演算回路24の内部の構成は、コ
ヒーレント閾値TH(m)の雑音レベルを低減できるもの
であれば、既存の雑音低減方法が適用できるのは明らか
である。
【0045】次に、現シンボル閾値演算回路19の具体
的な構成について説明する。この現シンボル閾値演算回
路19としては、各種の回路構成のものが考えられる
が、まず、図3は、その第1の実施形態例である。この
図3の実施形態は、任意の振幅値R(m)の値に対する値
K1(m)と値K2(m)の演算結果を、予めROM25に記
憶しておく方式の回路で、このため振幅値R(m)の値と
復調符号A'(m)の値をROM25のアドレスとして用
い、記憶されている演算結果を閾値th(m)として読み
出して出力するように構成されている。
【0046】従って、この回路でも、従来技術における
ROM16と同様に、ROM25を用いてはいるが、し
かし、この図3の実施形態では、振幅値R(m)に乗算す
べき係数値Dth/D1と、係数値Dth/D0は、上記し
たように、予め定めてある係数値に過ぎないので、図示
のように、振幅値R(m)を表す8ビットの符号と、復調
符号A'(m)の1ビットの符号の合計9ビットの符号だけ
でアドレスを指定し、指定アドレスに記憶されている8
ビットの掛け算値を読み出すだけで済むことになり、こ
のため、必要なROMの記憶容量としては、従来の回路
の割り算回路で用いるROMの記憶容量の約1/128
に相当する512バイト有ればよく、従って、この実施
形態によれば、回路規模を大幅に縮小することができ
る。
【0047】次に、図4は、現シンボル閾値演算回路1
9の第2の実施形態例で、この回路では、ROM26と
ROM27の2個のROMを用意し、ROM26には値
K1(m)の演算結果を、またROM27には値K2(m)の
演算結果を、それぞれ記憶しておく。そして、振幅値R
(m)の値を共通のROMアドレスとして用い、ROM2
6とROM27に記憶されている値K1(m)と値K2(m)
を同時に読み出し、この読み出した値K1(m)と値K2
(m)の内の一方の値を、復調符号A'(m)の値に応じて切
換動作するスイッチ28を用い、図2に示すようにして
選択し、閾値th(m)として出力するように構成されて
いる。従って、この図4の実施形態でも、図3の第1の
実施形態例と同様の理由により、ROM26とROM2
7の記憶容量は合わせて512バイト有ればよく、回路
規模を大幅に縮小することができる。
【0048】さらに、図5は、現シンボル閾値演算回路
19の第3の実施形態例で、この回路では、予め係数値
Dth/D0と係数値Dth/D1が格納されている記憶回
路29を用い、これらの係数値の一方を、符号A'(m)の
値に応じて切換制御されるスイッチ30により選択し、
選択した係数値を、掛け算回路31に入力し、振幅値R
(m)に乗算して、乗算結果を閾値th(m)として出力する
ように構造したものである。従って、この実施形態で
は、一応、高速で動作できる掛け算回路が必要になる
が、それでも、従来技術の回路で必要な割り算回路に比
べれば、それ程高速性を要せず、回路規模の大幅な低減
を得ることができる。
【0049】ここで、以上の実施形態による効果につい
て纏めると、以下の通りである。まず、上記した実施形
態による伝送装置では、復調に用いるコヒーレント閾値
TH(m)の雑音レベルを、振幅値R(m)の雑音レベルに対
してほとんど無視できる程度まで低減できるため、従来
の伝送装置で復調した符号と同程度の符号誤り率の符号
を、受信信号に混入する雑音が更に3dB増加した状態
でも得ることができ、従って、S/Nの低下に強い高性
能の伝送装置が容易に得られる。
【0050】次に、現シンボル閾値演算回路19をRO
Mを用いて構成する実施形態のときでも、従来技術の割
り算回路で用いるROM16の記憶容量の約1/128
という、著しく少ない記憶容量のROMがあればよく、
このため、回路規模が小さくなるだけでなく、廉価なR
OMを用いることができ、その結果として、小型で安価
な伝送装置を構成することができる。
【0051】さらに、現シンボル閾値演算回路19を、
掛け算回路を用いて構成する実施形態の場合でも、従来
技術の回路で用いられている割り算回路に比しては、回
路規模が大幅に低減でき、回路素子についての高速化要
求も緩やかにできる。
【0052】ところで、図6で説明した大円と小円の半
径の比D1/D0と、係数値Dthの最適値は、受信した
信号のC/N値によって変化する。そこで、これら半径
の比D1/D0と係数値Dth の複数種の値に対応し
て、それぞれ複数組の閾値TH1(m)と閾値TH2(m)の
演算結果をROMに記憶しておき、信号の受信状況な
ど、動作条件に応じて読み出すべき演算結果を選択する
ようにしてもよい。
【0053】こうすることにより、常に最適な設定条件
の下で復調が行われ、高性能を容易に保持することがで
きるようになり、このとき、上記実施形態によれば、本
来の動作に必要な記憶容量が少なくて済むので、付加的
に記憶容量が必要になったにもかかわらず、回路規模の
増加を伴なう虞れがなく、容易に高性能の伝送装置を得
ることができる。
【0054】なお、以上の実施形態では、伝送に用いる
搬送波が1種類の場合について説明した。しかし、本発
明は、上記実施形態に限定されることなく、直交周波数
分割多重変調方式(OFDM方式)の各搬送波を多値振幅
位相変調(APSK)方式で変調する場合にも適用して、
同様の効果が得られるのは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、メモリに必要とする記
憶容量が、例えば従来技術の場合の約1/128とい
う、極めて少ない記憶容量で済み、この結果、小さいR
OMを用いて回路を構成できるため、回路規模が小さく
できるだけでなく、低価格で製造することができるよう
になる。
【0056】また、本発明によれば、信号対雑音比が、
従来技術に比して、原理的に3dB改善できるので、従
来技術による伝送装置で復調した符号と同程度の符号誤
り率の符号を、受信信号に混入する雑音が更に3dB増
加した状態でも得ることができるようになり、従って、
信号対雑音比の低下に強い高性能の伝送装置を容易に提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における振幅符号復調回路の
一例を示すブロック構成図である。
【図2】本発明の一実施形態における現シンボル閾値t
h(m)の演算処理動作の説明図である。
【図3】本発明の一実施形態における現シンボル閾値演
算回路の第1の例を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態における現シンボル閾値演
算回路の第2の例を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態における現シンボル閾値演
算回路の第3の例を示すブロック図である。
【図6】16APSK方式の信号点複素平面上での配置
例を示す説明図である。
【図7】16APSK方式の従来技術による変調部の一
例を示すブロック図である。
【図8】16APSK方式の従来技術による復調部の一
例を示すブロック図である。
【図9】16APSK方式の伝送装置における符号の処
理方法を示す説明図である。
【図10】従来技術による振幅符号復調回路の一例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 分割回路 2 振幅遅延処理回路 3 位相遅延処理回路 8 変調回路 9 振幅符号復調回路 10 位相検波回路 11 結合回路 12 振幅成分分離回路 13 遅延回路 14 振幅比演算回路 15 振幅比判別回路 16、25、26、27 ROM 17 コヒーレント閾値遅延回路 18 振幅符号判別回路 19 現シンボル閾値演算回路 24 コヒーレント閾値演算回路 28、30 スイッチ 29 記憶回路 31 掛け算回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 誠一 東京都小平市御幸町32番地 日立電子株式 会社小金井工場内 (72)発明者 塚本 信夫 東京都小平市御幸町32番地 日立電子株式 会社小金井工場内 (72)発明者 土田 健一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 森山 繁樹 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送信号の信号空間となる複素平面上で
    の信号点を、大円と小円からなる二重の円上に配置して
    伝送するようにした多値振幅位相変調方式の伝送装置に
    おいて、 受信側の振幅符号復調手段が、振幅符号判別回路と現シ
    ンボル閾値演算回路、コヒーレント閾値演算回路、それ
    にコヒーレント閾値遅延回路を備え、 上記振幅符号判別回路は、 受信した第mシンボルの振幅値R(m)を、上記コヒーレ
    ント閾値遅延回路から出力される第mシンボル用のコヒ
    ーレント閾値TH(m)と比較し、 比較した結果がR(m)>TH(m)のときは、2進数の一方
    の値“H”を振幅符号A'(m)として出力し、 比較した結果がR(m)<TH(m)のときは、2進数の他方
    の値“L”を振幅符号A'(m)として出力するように構成
    され、 上記現シンボル閾値演算回路は、 上記大円の半径D1と上記小円の半径D0、これら半径
    D1とD0の値の間に設定した定数Dth、受信した第m
    シンボルの振幅値R(m)、それに上記振幅符号判別回路
    から出力される振幅符号A'(m)とを用い、 振幅符号A'(m)が“H”のときは、第1の値K1(m)=
    R(m)×Dth/D1を演算して、演算結果を現シンボル
    の閾値th(m)=K1(m)として出力し、 振幅符号A'(m)が“L”のときは、第2の値K2(m)=
    R(m)×Dth/D0を演算して演算結果を現シンボルの
    閾値th(m)=K2(m)として出力するように構成され、 上記コヒーレント閾値演算回路は、 第mシンボル用のコヒーレント閾値TH(m)と上記現シ
    ンボル閾値th(m)から、所定の演算により、第m+1
    シンボル用のコヒーレント閾値TH(m+1)を算出して
    出力するように構成され、 上記コヒーレント閾値遅延回路は、 上記コヒーレント閾値演算回路から出力されるコヒーレ
    ント閾値TH(m+1)を1シンボル期間遅延して、次の
    シンボルである第m+1シンボルに、第m+1シンボル
    用のコヒーレント閾値TH(m+1)として出力するよう
    に構成されていることを特徴とする多値振幅位相変調方
    式の伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において、 上記コヒーレント閾値演算回路は、 第mシンボル用のコヒーレント閾値TH(m)と上記現シ
    ンボル閾値th(m)、それに予め設定してある1以上の
    正の整数Bとを用い、 第m+1シンボル用のコヒーレント閾値TH(m+1)
    を、 TH(m+1)=TH(m)×(1−1/B)+th(m)/B の演算により出力するように構成されていることを特徴
    とする多値振幅位相変調方式の伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2の発明において、 上記現シンボル閾値演算回路が、 上記振幅値R(m)と上記振幅符号A'(m)をアドレスとし
    て、上記閾値th(m)を出力するメモリで構成されてい
    ることを特徴とする多値振幅位相変調方式の伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2の発明において、 上記現シンボル閾値演算回路が、 上記振幅値R(m)をアドレスとして、上記第1の値K1
    (m)を出力する第1のメモリと、 上記振幅値R(m)をアドレスとして、上記第2の値K2
    (m)を出力する第2のメモリと、 上記振幅符号A'(m)のレベルに応じて、上記第1のメモ
    リの出力と、上記第2のメモリの出力とを切換え、上記
    閾値th(m)として出力するスイッチとで構成されてい
    ることを特徴とする多値振幅位相変調方式の伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2の発明において、 上記現シンボル閾値演算回路が、 上記振幅値R(m)を入力とする掛け算回路と、 上記Dth/D1と、上記Dth/D2をそれぞれ定数とし
    て格納してあるメモリと、 上記振幅符号A'(m)のレベルに応じて、上記Dth/D1
    と、上記Dth/D2の一方を選択して上記メモリから取
    り出すスイッチとを備え、 上記スイッチの出力を上記掛け算回路に入力し、上記振
    幅値R(m)に乗算して上記閾値th(m)を出力するように
    構成されていることを特徴とする多値振幅位相変調方式
    の伝送装置。
JP9155399A 1997-06-12 1997-06-12 多値振幅位相変調方式の伝送装置 Pending JPH114271A (ja)

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US09/096,455 US6046629A (en) 1997-06-12 1998-06-11 Method of an apparatus for demodulating amplitude-modulated signals in an amplitude phase shift keying (APSK) system

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS577838U (ja) * 1980-06-17 1982-01-16
JPS6258744U (ja) * 1977-10-04 1987-04-11
CN100396063C (zh) * 2004-09-03 2008-06-18 清华大学 全球数字广播用基于差分幅度和相位联合调制的方法
CN110617854A (zh) * 2019-10-25 2019-12-27 华北电力大学(保定) 高阶相位调制瑞利botda温度/应变测量方法及装置

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