JPH11352012A - 光学系の検査方法、光学系の製造方法及び露光装置の製造方法 - Google Patents

光学系の検査方法、光学系の製造方法及び露光装置の製造方法

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JPH11352012A
JPH11352012A JP10163496A JP16349698A JPH11352012A JP H11352012 A JPH11352012 A JP H11352012A JP 10163496 A JP10163496 A JP 10163496A JP 16349698 A JP16349698 A JP 16349698A JP H11352012 A JPH11352012 A JP H11352012A
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optical system
wavelength
environmental condition
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light
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JP10163496A
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Kazumasa Tanaka
一政 田中
Kazuo Ushida
一雄 牛田
Toshio Tsukagoshi
敏雄 塚越
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Original Assignee
Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70591Testing optical components

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、露光装置等の光学装置が実際に設置
及び使用される環境条件とは異なる環境条件下でも投影
光学系等の光学系の結像性能を、装置が設置及び使用さ
れる環境条件と同じになるように調整及び評価でき得る
光学系の検査方法、その検査方法を用いた光学系及び露
光装置の製造方法を提供する。 【構成】所定の波長を持つ光を光学系へ導く導光工程
と、前記光学系の調整場所での環境条件と前記光学系の
使用場所での環境条件の差異に基づき前記光学系に入射
する前記光の波長を調整する波長調整工程とを有する光
学系の検査方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系の評価方法
に関するものであり、特に、好ましくは半導体素子や液
晶表示素子を光リソグラフィー工程によって製造する露
光装置における投影光学系の評価方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体素子、液晶表示素子等の素子を製
造するために、所定のパターンが形成された投影原版と
してのマスクを、投影光学系を介して感光性基板上に投
影露光する露光装置が用いられている。このような露光
装置の投影光学系としては、露光波長の光に対して透過
性の光学特性を持つ屈折性の光学素子等のレンズで構成
される屈折型の投影光学系、あるいは屈折性の光学素子
等のレンズと反射性の光学素子としてのミラーとを組み
合わせて構成される反射屈折型の投影光学系が用いられ
ている。
【0003】他方、近年においては、半導体素子、液晶
表示素子等に代表される素子の集積度が高まり、感光性
基板上に転写されるパターンも微細化の一途をたどって
いる。そして、マスクのパターンを感光性基板に良好に
転写し得る露光装置、さらにはより高い集積度を持つ半
導体素子を始めとした各種の素子を製造するための露光
装置を実現するためには、露光装置中の投影光学系にお
いてより高い解像力を持つ極めて高い光学性能が要求さ
れる。
【0004】より高い解像力を達成するために、投影光
学系の開口数(NA)が大きくなっているのと同時に、
露光光を供給する光源もg線(436nm)やi線(365nm)を
発光する従来の超高圧水銀ランプから、より波長の短い
エキシマレーザ等が用いられ始められている。これらの
露光装置が設置されて実際に使用される場所は、露光装
置の投影光学系の調整及び評価が行われた環境条件と必
ずしも同じとは限らない。例えば、露光装置が設置され
て実際に使用される場所は、露光装置の投影光学系の調
整及び評価が行われた標高と比べて、はるかに標高が高
く、平均気圧の低い場所となるケースも多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、標高が変化
する大気圧が変化し、それに伴い空気の屈折率が変化す
る。そして、空気の屈折率が変化すると、レンズ等の屈
折性の光学素子等においては、屈折面での光線の屈折角
が変化し、その結果、光学系の結像性能が変化する。
【0006】従来においては、露光装置の投影光学系の
調整、評価を行う標高(以下、低地と呼ぶ。)と露光装
置が実際に設置及び使用される標高(以下、高地と呼
ぶ。)が異なる場合には、一旦、低地において調整等に
よって投影光学系を所望の結像性能にする。その後、例
えば投影光学系のレンズ間隔を変更して、露光装置を高
地に移動及び設置した状態において、投影光学系の所望
の結像性能が再現できるように意図的に投影光学系の結
像性能を変化させている。
【0007】しかしながら、投影光学系において異なる
標高向けの収差オフセットを加えた場合には、投影光学
系の結像性能が悪化し、低地において投影光学系の結像
性能の正確な評価が困難となる。このため、露光装置が
実際に設置及び使用される場所での投影光学系の光学性
能を予め低地において確認するためには、露光装置全体
が収納できる気圧可変チャンパー等の大掛かりな設備と
時間が必要となる。
【0008】そこで、本発明は、以上の課題に鑑みてな
されたものであり、露光装置等の光学装置が実際に設置
及び使用される環境条件とは異なる環境条件下でも投影
光学系等の光学系の結像性能を、装置が設置及び使用さ
れる環境条件と同じになるように調整及び評価でき得る
光学系の検査方法、その検査方法を用いた光学系及び露
光装置の製造方法を提供することを目的としている。
【0009】
【発明を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明では、光学系の光学性能が検
査される第1環境条件と前記光学系が使用される第2環
境条件との差異に基づき、前記光学系の光学性能を検査
するための検査光の波長を調整する波長調整工程と、前
記波長調整工程によって調整された波長を持つ検査光を
用いて前記光学系の光学性能を検査する検査工程を有す
る光学系の検査方法を提供するものである。
【0010】請求項2に係る発明では、第1波長を持つ
第1検査光を用いて光学系の光学性能を第1環境条件の
もとで検査する第1検査工程と、前記光学系が使用され
る第2環境条件のもとで前記光学系の光学性能が最適と
なるように前記光学系に関する調整量を算出する調整量
算出工程と、前記調整量算出工程にて得られた前記光学
系に関する調整量に基づいて前記光学系を調整する光学
調整工程と、前記第1波長の検査光とは異なる所定の第
2波長を持つ第2検査光を用いて、前記光学調整工程に
よって調整された前記光学系の光学性能を前記第1環境
条件のもとで検査する第2検査工程とを有する光学系の
製造方法を提供するものである。
【0011】請求項3に係る発明では、光学系の光学性
能が検査される第1環境条件と前記光学系が使用される
第2環境条件との差異に基づいて、第2環境条件のもと
で前記光学系の光学性能が最適となるように前記光学系
に関する調整量を算出する調整量算出工程と、前記調整
量算出工程にて得られた前記光学系に関する調整量に基
づいて前記光学系を調整する光学調整工程と、前記光学
系の光学性能を検査するための検査用の光の波長を調整
する波長調整工程を、前記波長調整工程によって調整さ
れた波長を持つ検査用の光を用いて前記光学調整工程に
よって調整された前記光学系の光学特性を前記第1環境
条件のもとで検査する検査工程とを有する光学系の製造
方法を提供するものである。
【0012】請求項4に係る発明では、上記請求項3の
発明に基づき、前記波長調整工程は、第1環境条件と前
記第2環境条件との差異に基づいて前記検査用の光の波
長を求める波長算出工程を含む光学系の製造方法を提供
するものである。請求項5に係る発明では、上記請求項
3及び請求項4の発明に基づき、前記光学系がマスク上
に形成される所定のパターンの像を感光性基板に投影す
る投影光学系である光学系の製造方法を提供するもので
ある。
【0013】請求項6に係る発明では、第1環境条件の
もとで光学系を調整する第1調整工程と、前記第1調整
工程によって調整された前記光学系の光学性能を所定の
波長を持つ検査光を用いて前記第1環境条件のもとで検
査する第1検査工程と、前記第1調整工程及び前記第1
検査工程が実行される第1環境条件と前記光学系が使用
される第2環境条件との差異に基づいて、前記第2環境
条件のもとで前記光学系の光学性能が最適となるように
前記光学系に関する調整量を算出する調整量算出工程
と、前記調整量算出工程にて得られた前記光学系に関す
る調整量に基づいて前記光学系を調整する第2調整工程
と、前記検査光の波長を調整する波長調整工程と、前記
波長調整工程によって調整された検査光を用いて前記第
2調整工程によって調整された前記光学系の光学特性を
前記第1環境条件のもとで再検査する第2検査工程とを
有する光学系の製造方法を提供するものである。
【0014】請求項7に係る発明では、請求項6の発明
に基づき、前記波長調整工程は、前記第1環境条件と前
記第2環境条件との差異に基づいて、前記光学系の光学
性能を再検査するための検査光の波長を求める波長算出
工程を含む光学系の製造方法を提供するものである。請
求項8に係る発明では、上記請求項6及び請求項7の発
明に基づき、前記光学系は、マスク上に形成される所定
のパターンの像を感光性基板に投影する投影光学系であ
る光学系の製造方法を提供するものである。
【0015】請求項9に係る発明では、請求項8に記載
の光学系の製造方法によって製造された光学系を提供す
る工程と、前記光学系の物体面に前記マスクを設定する
マスク設定工程と、前記光学系の像面に前記感光性基板
を設定する基板設定工程と、前記第1検査工程で用いた
検査光または前記第1検査工程で用いた検査光と同じ波
長を持つ光を露光用の光として用いて前記マスクを照明
する照明工程と、前記投影光学系を介して前記マスクの
パターン像を前記感光性基板に投影する投影工程とを含
む露光方法を提供するものである。
【0016】請求項10に係る発明では、所定のパター
ンが形成されたマスクを照明するために、所定の基準波
長を持つ光を出力する光源と、前記マスクのパターンの
像を感光性基板に投影する投影光学系とを備えた露光装
置の製造方法において、前記露光装置が製造される第1
環境条件と前記露光装置が使用される第2環境条件との
差異に基づいて、第2環境条件のもとで前記投影光学系
の光学性能が最適となるように前記投影光学系に関する
調整量を算出する調整量算出工程と、前記調整量算出工
程にて得られた前記投影光学系に関する調整量に基づい
て前記投影光学系を調整する光学調整工程と、前記光源
から出力される光の基準波長を該基準波長とは異なる検
査用の光の波長に調整する波長調整工程と、前記波長調
整工程によって調整された波長を持つ検査用の光を用い
て前記調整工程によって調整された前記投影光学系の光
学特性を前記第1環境条件のもとで検査する検査工程と
を有する露光装置の製造方法を提供するものである。
【0017】請求項11に係る発明では、請求項10の
発明に基づき、前記波長調整工程は、前記第1環境条件
と前記第2環境条件との差異に基づき、前記投影光学系
の光学性能を検査するための検査用の光の波長を求める
波長算出工程とを含む露光装置の製造方法を提供するも
のである。請求項12に係る発明では、所定のパターン
が形成されたマスクを照明するために、所定の基準波長
を持つ光を出力する光源と、前記マスクのパターンの像
を感光性基板に投影する投影光学系とを備えた露光装置
の製造方法において、第1環境条件のもとで前記投影光
学系を調整する第1調整工程と、前記第1調整工程によ
って調整された前記投影光学系の光学性能を前記光源か
ら出力される前記基準波長を持つ光を用いて前記第1環
境条件のもとで検査する第1検査工程と、前記第1調整
工程及び前記第1検査工程が実行される第1環境条件と
前記露光装置が使用される第2環境条件との差異に基づ
いて、第2環境条件のもとで前記投影光学系の光学性能
が最適となるように前記投影光学系に関する調整量を算
出する調整量算出工程と、前記調整量算出工程にて得ら
れた前記投影光学系に関する調整量に基づいて前記投影
光学系を調整する第2調整工程と、前記光源から出力さ
れる光の基準波長を第2検査用の光の波長に調整する波
長調整工程と、前記波長調整工程によって調整された波
長を持つ前記第2検査用の光を用いて前記2調整工程に
よって調整された前記投影光学系の光学特性を前記第1
環境条件のもとで検査する第2検査工程とを有する露光
装置の製造方法を提供するものである。
【0018】請求項13に係る発明では、請求項12の
発明に基づいて、前記波長調整工程は、前記第1環境条
件と前記第2環境条件との差異に基づき、前記投影光学
系の光学性能を再検査するための前記第2検査用の光の
波長を求める波長算出工程を含む露光装置の製造方法を
提供するものである。請求項14に係る発明では、請求
項10乃至請求項13のいずれか1項の発明に基づき、
前記露光装置が使用される前記第2環境条件のもとに設
置される迄に、前記光源から出力される光の波長を前記
基準波長に設定する基準波長設定工程をさらに有する露
光装置の製造方法を提供するものである。
【0019】請求項15に係る発明では、請求項14に
記載の露光装置の製造方法によって製造された露光装置
を提供する工程と、前記光源からの基準波長によって前
記マスクを照明する照明工程と、前記投影光学系を介し
て前記マスクのパターン像を前記感光性基板に投影する
投影工程とを含む露光方法を提供するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】環境変化の1つの要因として、標
高差による気圧の変化が挙げられる。例えば、一般的に
標高が高くなると、それに伴い気圧が下がる。そして、
標高、気圧及び空気の温度との関係は以下の(1)式に
示す関係で表現できる。 (1) h=18400(log B0 −log B)(1+αT) ここで、hは標高(m)、B0 は低地での気圧(hP
a)、Bは高地での気圧(hPa)、αは空気膨張係数
(α=0.0036728)、Tは標高hでの空気の温度(°C)
である。
【0021】次に、標準空気(15°C、1.01325 ×10
5 Pa)中での光の波長λ(真空中では0.2〜1.3
5μm、)と標準空気の屈折率nS との関係は以下の
(2)式に示す関係で与えられる。 (2) (nS −1)×108 =6432.8+2949810 /(146−λ-2) +25540 /(41 −λ-2) また、気圧P(Pa)、空気の温度T(°C)及び空気
の屈折率nair の関係は以下の(3)式に示す関係で与
えられる。 (3) nair =1+[(nS −1)P(1+7.501 ×10-3PβT )(1+15α)]/ [1.013 ×105(1+760 β15)(1+αT)] ここで、βT 及びβ15にはそれぞれβT =(1.049−0.01
57T)×10-6、β15=0.8135×10-6の関係が成立する。
【0022】そして、上記(1)乃至(3)式より、低
地と高地での空気の屈折率を求めることができる。ま
た、ここで、低地における光学系を構成するレンズ等の
屈折光学素子の屈折を考える。今、低地での空気の屈折
率をnL 、光学系のレンズ等の屈折光学素子の第1波長
λ1 に対する絶対屈折率をnabs1、光学系のレンズ等の
屈折光学素子の屈折面への第1波長λ1 の光線の入射角
をθ1 、光学系のレンズ等の屈折光学素子の屈折面から
の第1波長λ1 の光線の射出角をθ1'とするとき、屈折
光学素子の屈折面では、屈折の法則(スネルの法則)か
ら、以下の(4)式の関係が成立する。 (4) nairL×sin θ1 =nabs1×sin θ1' 一方、次に、高地における光学系を構成するレンズ等の
屈折光学素子の屈折を考える。今、高地での空気の屈折
率をnH 、光学系のレンズ等の屈折光学素子の屈折面へ
の第1波長λ1 の光線の入射角をθ2 、光学系のレンズ
等の屈折光学素子の屈折面からの第1波長λ1 の光線の
射出角をθ2'とするとき、屈折光学素子の屈折面では、
屈折の法則(スネルの法則)から、以下の(5)式の関
係が成立する。 (5) nairH×sin θ2 =nabs1×sin θ2' ここで、θ1 =θ2 、θ1'=θ2'の場合には、低地と高
地での屈折角が同じであるため、光学系にて発生する収
差は同じである。しかしながら、nairL≠nai rHである
限り、低地と高地での収差は同じにならない。
【0023】このため、低地での屈折角と高地での屈折
角とを同じくするためには、光学系のレンズ等の屈折光
学素子の屈折面への第2波長λ2 の光線の入射角を
θ2 、光学系のレンズ等の屈折光学素子の屈折面からの
第2波長λ2 の光線の射出角をθ 2'、光学系のレンズ等
の屈折光学素子の第2波長λ2 に対する絶対屈折率をn
ab s2とするとき、以下の(6)式の関係を満足すれば良
い。 (6) nairL×sin θ2 =nabs2×sin θ2' 従って、上記(5)式及び上記(6)式の関係から以下
の(7)式が導出できる。 (7) nabs2=nairL×nabs1/nairH 以上のように、光学系を低地に置いた状態で、光源から
供給される光の第1波長λ1 を、光学系を構成する屈折
光学素子の絶対屈折率が上記(7)式に相当する第2波
長に変化させることによって、露光装置等の光学装置全
体を気圧可変チャンバー等の大掛かりな装置を用いるこ
となく、光学系の光学性能を例えば高地に置いた状態と
同じ条件で調整及び評価をすることができる。
【0024】なお、この場合、光学系の光学性能をより
正確に調整及び評価するためには、光学系を構成する全
ての屈折光学素子が同じ分散、即ち同一種類の硝材から
構成されていることが望ましい。さて、次に、図1及び
図2を参照しながら本発明の実施の形態について説明す
る。
【0025】図1は本発明の実施の形態による露光装置
の概略的な構成図である。図1に示すように、光源1
は、例えば、248nm の波長を持つレーザ光を発振するK
rFエキシマレーザや193nm の波長を持つレーザ光を発
振するArFエキシマレーザ等のレーザ光源で構成され
ている。光源1から供給された光は照明光学系12を介
して所定の回路パターンが形成されたマスクを均一に照
明する。
【0026】なお、図1では図示していないが、照明光
学系12は、光源1からの光束径(又は光束の断面形
状)を適切な大きさの光束径(又は光束の断面形状)に
整形するビーム整形光学系、そのビーム整形光学系から
の光を受けて多数の光源を形成するオプティカルインテ
グレータ系(1つまたは複数のフライアイレンズ又は内
面反射型のロッド状の棒状光学部材)、そのオプティカ
ルインテグレータ系からの複数の光源からの光をそれぞ
れ集光して、マスク13を重畳的に照明するコンデンサ
ー光学系とを有している。
【0027】さて、照明光学系12によって照明された
マスク13のパターン像は、投影光学系14によって感
光性基板(ウエハ等)14に転写(露光)される。ここ
で、投影光学系14は、多数の屈折系光学素子で構成さ
れる屈折型投影光学系、あるいは多数の屈折系光学素子
と少なくとも1枚以上の反射型光学素子(凹面鏡や凸面
鏡等)との組合せで構成される反射屈折型投影光学系で
構成されている。
【0028】図2は図1に示した露光装置の光源11と
してのエキシマレーザ光源の構造を示している。図2に
示すように、エキシマレーザ光源は、共振器と放電電極
等を含むエキシマレーザ発振部(レーザチャンバー)2
3、プリズム22と反射型回折格子21とを含みエキシ
マレーザ発振部23から出力されるレーザ光の波長を狭
帯化する波長狭帯部とを有している。そして、エキシマ
レーザ光源から射出される狭帯化されたレーザ光は、図
1に示す照明光学系12へ導かれる。
【0029】また、エキシマレーザ光源から出力される
レーザ光の射出側には、エキシマレーザ光源から出力さ
れるレーザ光の1部を分岐させる光分割部材25が配置
され、光分割部材25の反射方向には、光分割部材25
を反射したレーザ光の波長を監視する波長検出装置とし
ての波長モニター24が設けられている。この波長モニ
ター24はエタロン等の光学素子を含み、このエタロン
等の光学素子を用いてレーザ光の波長が測定される。さ
らに、この波長モニター24にて計測されたレーザ光の
出力波長が適切でない場合、波長モニター24にて計測
された情報に基づいて、波長狭帯部中のプリズム22や
反射型回折格子21の傾き(角度)を算出する(波長狭
帯部の調整量を算出する)調整量算出部26と、この調
整量算出部からの情報に基づいて、波長狭帯部中のプリ
ズム22や反射型回折格子21を適切な傾き(角度)に
設定する駆動部27がそれぞれ設けられている。
【0030】なお、設定すべき波長等の入力情報は、コ
ンソール等の入力部28を介して調整量算出部26に入
力され、調整量算出部26は、波長モニター24からの
計測情報と入力部28からの入力情報とに基づいて波長
調整手段(プリズム22や反射型回折格子21)に関す
る波長調整量を算出する。以上の図2に示す出力波長調
整機構を備えたエキシマレーザ光源を光源として用いる
ことによって、適切な波長の光を照明光学系12及び投
影光学系14へ導くことができる。
【0031】以上の図1及び図2に示した露光装置によ
って本発明による投影光学系14の評価方法について図
3を参照しながら説明する。 〔ステップ1〕低地において、多数の光学部材(レン
ズ、レンズ保持部材等)で組み上げられた投影光学系1
4を調整する。つまり、このステップ1では、投影光学
系13を構成する光学部材の製造誤差や組立て誤差等に
より発生する収差を補正するために、投影光学系14を
構成する光学部材間の間隔(例えば、レンズ間の間隔)
を変化させたり、あるいは投影光学系14を構成する光
学部材を傾斜、又は光軸と直交する方向に変位させる等
の手法により投影光学系14を調整する。 〔ステップ2〕上記ステップ1において調整された投影
光学系14が低地の環境条件において所定の光学性能
(結像性能)を満たしているか否かを確認するために、
ステップ2では投影光学系14の光学性能を検査(又は
評価)する。投影光学系14の光学性能は、例えば、試
し露光の手法によって評価される。試し露光とは、図1
に示すように、投影光学系14を一旦露光装置本体に取
りつけて、投影光学系14の物体面に所定のテストパタ
ーンが形成されたテストマスク13を設定し、投影光学
系14の像面に感光性基板(レジストが塗布されたウエ
ハ等)15を設定する。そして、図1に示すように、光
源1からの光を照明光学系12を介してテストマスク1
3を照明し、投影光学系14を介してテストマスク13
のテストパターン像を感光性基板15に転写する。その
後、感光性基板15上に転写されたテストパターン像を
電子顕微鏡等の観察装置を用いて観察や計測することに
より、投影光学系14の光学性能を評価することができ
る。
【0032】なお、投影光学系14の光学性能を検査
(評価)する手法としては、試し露光の手法に限らな
い。例えば、投影光学系14の物体面にテストマスクを
設定し、投影光学系14の像面もしくはそれと共役な位
置にテストマスクの像を光電検出する検出系とその検出
系からの出力信号に対し所定の信号処理を行う処理装置
とを配置し、露光用の波長を持つ光を上記テストマスク
に照明する。これにより、その処理装置からの処理情報
に基づいて投影光学系14の光学性能を光電的に検出・
評価することができる。さらには、投影光学系14の光
学性能は、露光用の波長を持つ光を用いる干渉計システ
ムによっても検査(評価)することも可能である。
【0033】ここで、以上に述べた手法によって投影光
学系14の光学性能を評価した結果、もし、投影光学系
14の光学性能が所定の光学性能を満たしていない場合
には再び上記ステップ1に戻って、再度投影光学系14
の調整が実行される。また、もし、投影光学系14の光
学性能が所定の光学性能を満たしている場合には、次の
ステップ3へ移行する。 〔ステップ3〕ステップ3では、まず、第1のサブステ
ップにおいて、低地と高地との環境条件の差異の1つと
しての気圧の差異に基づいて、低地での空気の屈折率、
高地での空気の屈折率について算出する。次に、第2の
サブステップにおいて、上記ステップ2を経た投影光学
系14の調整後のレンズデータ、及び第1のサブステッ
プにて求められた低地での空気の屈折率、高地での空気
の屈折率及び波長変更量に基づいて、投影光学系14の
高地向けのオフセット量を算出する。以下において、各
サブステップについて1例を挙げながら具体的に説明す
る。 (第1のサブステップ)第1のサブステップにおいて
は、低地と高地との気圧差に基づき、低地での空気の屈
折率、高地での空気の屈折率及び評価用または露光用の
光源から出力される光の波長変更量について算出する。
【0034】まず、露光装置の投影光学系14の調整、
評価を行う地点(低地)での標高を海抜50m、露光装
置を設置してこれを実際に使用する地点(高地)での標
高を海抜1000m、低地及び高地での空気の温度(露
光装置の設定温度)を23°C、露光装置の光源である
エキシマレーザ光源から発振される光の波長λを0.2
484μm、標高0m(海抜0m)での大気圧を1気圧
(1013.25hPa)、標高50m(低地)の地点
での大気圧をBL とすると、標高50m(低地)の地点
での大気圧BL は、前述した(1)式から以下に示す
(8)式のようになる。 (8) BL =1007.4207hPa また、標高1000m(高地)の地点での大気圧をBH
とすると、標高1000m(高地)の地点での大気圧B
H は、前述した(1)式から以下に示す(9)式のよう
になる。 (9) BH =902.8221hPa また、標準空気(温度:15°C、気圧:1.0132
5×105 Pa=1013.25hPa)に対する波長
が0.2484μmの光の屈折率は、上記(2)式より
以下に示す(10)式のようになる。 (10) nS =1.0003019 従って、標高50mの地点(低地)での波長が0.24
84μmの光に対する23°Cの空気の屈折率n
airLは、上記(3)式に上記(8)式及び(10)式の
値を代入することにより、以下に示す(11)式のよう
になる。 (11) nairL=1.0002920 一方、海抜1000mでの波長が0.2484μmの光
に対する23°Cの空気の屈折率nairHは、上記(3)
式に上記(9)式及び(10)式の値を代入することに
より、以下に示す(12)式のようになる。 (12) nairH=1.0002617 (第2のサブステップ)以上の第1のサブステップにて
得られた低地の環境条件のもとでの空気の屈折率(n
airL=1.0002920)、高地の環境条件のもとで
の空気の屈折率(nairH=1.0002617)に基づ
いて、図1に示す投影光学系14を構成する複数の光学
素子の少なくとも1つに関して高地での結像性能が最適
となるように高地向けの調整量又は調整値を求める。
【0035】ここで、一例として、図4に示す投影光学
系14のレンズデータを表1に掲げる。以下の表1に示
されるレンズデータは、上記ステップ1の調整工程及び
上記ステップ2の低地の環境条件のもとでの検査工程
(評価工程)を経て低地での光学性能が十分に引き出さ
れた状態でのものである。表1において、Bは投影光学
系の投影倍率、NAは投影光学系の像側(ウエハ側)で
の開口数、Lは物体面R(レチクル13)から像面W
(ウエハ15)までの距離(物像間距離)、左端の数字
は物体(レチクル13)側からのレンズ面の順序、rは
レンズ面の曲率半径、dは各レンズ面の間隔、左端の記
号は図3に示すレンズの番号を示している。但し、表1
に示す全てのレンズは合成石英で構成され、波長λが
0.2484μmの光に対する合成石英の屈折率は、
1.5083900である。 図5及び図6には図4に示した投影光学系の収差図を示
している。図5における(a)及び(b)は、上記表1
に示したレンズデータに基づいて得られる球面収差の様
子を示している。図5において、(a)は標高50mの
地点(低地)での波長λ=0.2484μm(第1波
長)に対する球面収差の様子を示す図、(b)は標高1
000mの地点(高地)での波長λ=0.2484μm
(第1波長)に対する球面収差の様子を示す図である。
但し、図5(a)及び図6(b)に示す球面収差図は表
1に示されるレンズデータの空気の屈折率をnairL
1.0002920(上記(11)式にて示される標高
50mの低地での空気の屈折率)とした場合のものであ
る。
【0036】また、図6における(a)及び(b)は、
上記表1に示したレンズデータに基づいて得られる歪曲
収差の様子を示している。図6において、(a)は標高
50mの地点(低地)での波長λ=0.2484μm
(第1波長)に対する歪曲収差の様子を示す図、(b)
は標高1000mの地点(高地)での波長λ=0.24
84μm(第1波長)に対する歪曲収差の様子を示す図
である。但し、図6(a)及び図6(b)の歪曲収差図
は表1に示されるレンズデータの空気の屈折率をnairH
=1.0002617(上記(12)式にて示される標
高1000mの高地での空気の屈折率)とした場合のも
のである。
【0037】以上のように、図5(a)及び図6(a)
に示されるように、表1に示す投影光学系は標高50m
の地点(低地)において収差が良好に補正されることが
分かる。しかしながら、図5(b)及び図6(b)に示
されるように、表1に示す投影光学系は標高1000m
の地点(高地)において収差が悪化しており、例えば、
球面収差が最大で−5μm発生していることがが分か
る。
【0038】このように、大きな球面収差や歪曲収差等
の諸収差が発生している状況では、投影光学系の所望の
光学性能を発揮させることはできない。従って、投影光
学系において、事前に標高1000mの高地向けのオフ
セットを持たせることが必要となる。そこで、第2のサ
ブステップでは、標高1000mの地点(高地)におい
て良好なる光学性能を引き出すために、図4に示す投影
光学系を構成する各光学素子(レンズ)の調整量又は調
整値を求める。各光学素子(レンズ)の調整量又は調整
値は、計算機等の演算装置を用いて表1に示されるレン
ズデータに基づき光線追跡等の自動設計を行ことにより
求められる。このとき、光線追跡等の自動設計される
時、表1の空気の屈折率は、上記(12)式にて示した
ように、標高1000mの高地での空気の屈折率(n
airH=1.0002617)である。
【0039】以下の表2において、表1に示されるレン
ズデータに基づき計算機等の演算装置によって求められ
た投影光学系を構成する光学素子(レンズ)の高地向け
の調整値を示すレンズデータを掲げる。表2に示す例で
は、標高1000mの地点(高地)において良好なる光
学性能を引き出すために、表1に示すレンズL2 〜L29
のレンズ間隔(空気間隔)を僅かに変更して、高地向け
の収差オフセットを加えた状態のレンズデータを示して
いる。ここで、表2では、レンズL2 〜L29のレンズ間
隔(空気間隔)の値をレンズの調整値として示してい
る。 図5における(c)及び(d)は、上記表2に示したレ
ンズデータに基づいて得られる球面収差の様子を示して
いる。図5において、(c)は標高1000mの地点
(高地)向けの収差オフセットを投影光学系に持たせた
場合において、波長λ=0.2484μm(第1波長)
に対する低地での環境条件のもとでの球面収差の様子を
示す図、(b)は標高1000mの地点(高地)向けの
収差オフセットを投影光学系に持たせた場合において、
波長λ=0.248318μm(第2波長)に対する高
地での環境条件のもとでの球面収差の様子を示す図であ
る。但し、図5(c)に示す球面収差図は表2に示され
るレンズデータの空気の屈折率をnairL=1.0002
920(標高50mの低地での空気の屈折率)とした場
合のものであり、図5(d)に示す球面収差図は表2に
示されるレンズデータの空気の屈折率をnairH=1.0
002617(標高1000mの高地での空気の屈折
率)とした場合のものである。
【0040】また、図6における(c)及び(d)は、
上記表2に示したレンズデータに基づいて得られる球面
収差の様子を示している。図6において、(c)は標高
1000mの地点(高地)向けの収差オフセットを投影
光学系に持たせた場合において、波長λ=0.2484
μm(第1波長)に対する低地での環境条件のもとでの
歪曲収差の様子を示す図、(b)は標高1000mの地
点(高地)向けの収差オフセットを投影光学系に持たせ
た場合において、波長λ=0.248318μm(第2
波長)に対する高地での環境条件のもとでの歪曲収差の
様子を示す図である。但し、図6(c)に示す歪曲収差
図は表2に示されるレンズデータの空気の屈折率をn
airL=1.0002920(標高50mの低地での空気
の屈折率)とした場合のものであり、図5(d)に示す
歪曲収差図は表2に示されるレンズデータの空気の屈折
率をnairH=1.0002617(標高1000mの高
地での空気の屈折率)とした場合のものである。
【0041】なお、図5(d)に示す球面収差図及び図
6(d)に示す歪曲収差図は、後述するが、表2に示さ
れるレンズデータの空気の屈折率をnairL=1.000
2920(上記(12)式にて示される標高50mの低
地での空気の屈折率)とし、光の波長をλ=0.248
318μm(第2波長)に変更した場合での球面収差曲
線と歪曲収差曲線に合致する。
【0042】以上の表2に示すように投影光学系の収差
オフセット(例えば、L2 〜L29のレンズ間隔(空気間
隔))の値が求められると、次のステップ4へ移行す
る。 〔ステップ4〕ステップ4では、上記ステップ3の第2
サブステップにて求められた投影光学系の収差オフセッ
ト(例えば、表2に示されるL2 〜L29のレンズ間隔
(空気間隔))の値に基づいて、投影光学系を構成する
各レンズの設定位置等を再調整する。そして、この再調
整の工程が完了すると、その差異調整された投影光学系
は図1に示す露光装置本体に取りつけられ、その後、次
のステップ5の出力波長の調整工程へ移行する。 〔ステップ5〕ステップ5では、投影光学系の検査(評
価)に際して、低地での環境条件のもとで高地での環境
条件を疑似的に再現するために、まず、投影光学系14
を検査(評価)するための露光用の光源11から供給さ
れる検査用の光の波長(第1波長)を所定の波長(第2
波長)に設定及び調整する。
【0043】ステップ5では、光源11から供給される
光の波長を調整するに先立って、まず、設定波長又は調
整波長としての第2波長(第2波長とは異なる波長)を
算出する。つまり、ステップ5では、光源11から供給
される検査用の光の波長の調整量(又は検査用の光の波
長の値)を算出する第1サブステップと、光源11から
供給される検査用の光の波長を調整(又は検査用の光の
波長を所定の第2波長に設定)する第2サブステップと
を有している。
【0044】ここで、表1及び表2に示した図4の投影
光学系14に基づいて、第5ステップの具体例を説明す
る。 (第1サブステップ)表1及び表2に示したように、図
4の投影光学系14を構成する屈折性光学部材として、
例えば、表1及び表2に示されるように合成石英が用い
られている。
【0045】今、0.2484μm(第1波長)の光に
対する合成石英の相対屈折率nrelが1.508390
0であるものとすると、その合成石英の絶対屈折率n
abs1は、上記(7)式、(11)式及び(12)式の関
係から以下の(13)式のようになる。 (13) nabs1=nrel ×nairL=1.5088305 さらに、第2波長の光に対する合成石英の絶対屈折率n
abs2は、上記(7)式に上記(11)式〜(13)式の
値を代入すると、以下の(14)式のようになる。 (14) nabs2=nairL×nabs1/nairH=1.5088762 また、波長がλ=0.2484μm付近での合成石英の
分散を以下の(15)式の関係にあるものとする。 (15) Δn/Δλ=−56×10-2(μm-1) すると、Δn=nabs2−nabs1であるため、光源の波長
の変更量Δλは、上記(13)式〜(15)式の関係か
ら約−8.2×10-5μmとなる。
【0046】従って、光源の波長を0.2484μm
(第1波長)から0.248318μm(第2波長)に
変更することにより、標高が50mの地点において標高
が1000mに相当する大気圧の環境下で投影光学系1
4の光学性能の評価が可能となる。 (第2サブステップ)ステップ5の第2サブステップで
は、算出された波長変化量(Δλ=−8.2×10-5μ
m)に基づいて、図1に示す光源11の出力波長がλ=
0.248318μm(第2波長)となるように光源1
1の出力波長を調整する。
【0047】つまり、図2に示すように、ステップ5の
第1サブステップにて求められた設定波長としての第2
波長(λ=0.248318μm)に関する情報をコン
ソール等の入力部28を介して調整量算出部26に入力
する。そして、調整量算出部26は、波長モニター24
からの計測情報と入力部28からの入力情報とに基づい
て波長調整手段(プリズム22や反射型回折格子21)
に関する波長調整量を算出する。その後、調整量算出部
26は、駆動部27を介して波長調整手段(プリズム2
2や反射型回折格子21)を駆動させる。これにより、
最終的にエキシマレーザ発振部23(光源1)から発振
される光の出力波長が第2波長(λ=0.248318
μm)となるように調整される。このステップ5での出
力波長の調整工程が完了すると、次のステップ6の検査
工程(評価工程)へ移行する。 〔ステップ6〕ステップ6では、上記ステップ4の再調
整によって高地向けの収差オフセットが付与された投影
光学系14が第2波長(λ=0.248318μm)の
もとで所定の光学性能を満たしているか否かを確認する
ために、投影光学系14の光学性能を上記ステップ2と
同様な手法によって検査(評価)する。投影光学系14
の光学性能は、例えば、試し露光の手法によって評価さ
れる。そして、例えば、表2に示すように調整された投
影光学系14に関して球面収差が図5(d)に示すよう
に補正され、投影光学系14の歪曲収差が図6(d)に
示すように補正されいるか否かを検査(評価)する。
【0048】なお、図5(d)及び図6(d)に示す収
差図は、高地での環境条件(空気の屈折率nairHが1.
0002617)のもとでの第1波長(λ=0.248
4μm)に対する球面収差及び歪曲収差の曲線を示して
いるが、高地向けの収差オフセットを付与された投影光
学系14の光学性能(結像性能)が良好であれば、ステ
ップ6において検査される投影光学系14の球面収差及
び歪曲収差は、図5(d)及び図6(d)に示す収差曲
線と合致する。
【0049】ここで、投影光学系14の光学性能を評価
した結果、もし、投影光学系14の光学性能が所定の光
学性能を満たしていない場合には以下のステップ7の再
調整工程へ移行して、再度投影光学系14の調整が実行
される。また、もし、投影光学系14の光学性能が所定
の光学性能を満たしている場合には、以下のステップ6
の基準波長への波長再設定工程へ移行する。 〔ステップ7〕ステップ7では、以上のステップ6にお
いて投影光学系14の光学性能が所定の光学性能を満た
していないと判断された時に、上記ステップ2と同じ手
法によって多数の光学部材(レンズ、レンズ保持部材
等)で組み上げられた投影光学系14を再調整する。つ
まり、このステップ7では、高地向けの収差オフセット
が付与された投影光学系14の性能を十分に引き出すた
めに、投影光学系13を構成する光学部材間の間隔(例
えば、レンズ間の間隔)を変化させたり、あるいは投影
光学系14を構成する光学部材を傾斜、又は光軸と直交
する方向に変位させる等の手法により投影光学系14を
再調整する。このステップ7の再調整工程が完了する
と、再び上記ステップ6へ戻り、投影光学系14の光学
性能が再検査(再評価)される。 〔ステップ8〕以上のステップ6において投影光学系1
4の光学性能が所定の光学性能を満たしていないと判断
された後に、ステップ8では、露光用光源から出力され
る波長を高地において実際に使用される露光波長(基準
波長)に設定し直す。
【0050】ここで、以上のステップ5及び6におい
て、投影光学系14が図1に示す露光装置に取りつけら
れた場合に、ステップ8では露光装置の光源1を実際の
使用状態の基準波長(第1波長)に戻す。露光装置の光
源1を実際の使用状態に戻す手法は、まず、図2に示す
ように、設定波長(基準波長)としての第1波長(λ=
0.2484μm)に関する情報をコンソール等の入力
部28を介して調整量算出部26に入力する。そして、
調整量算出部26は、波長モニター24からの計測情報
と入力部28からの入力情報とに基づいて波長調整手段
(プリズム22や反射型回折格子21)に関する波長調
整量を算出する。その後、調整量算出部26は、駆動部
27を介して波長調整手段(プリズム22や反射型回折
格子21)を駆動させる。これにより、最終的にエキシ
マレーザ発振部23(光源1)から発振される光の出力
波長が第1波長(λ=0.2484μm)となるように
調整される。
【0051】以上のように、ステップ1〜8を経ること
によって露光装置は完成する。このため、この完成した
露光装置を例えば高地へ移送及び設置したとしても露光
装置の投影光学系14を調整及び評価した低地の環境下
での性能が高地の環境下においても再現することができ
る。また、ステップ8の工程は露光装置が実際に設置及
び使用される場所(例えば、高地)において実行しても
良い。この場合、ステップ7とステップ8との間では、
露光装置の性能を損なうことなくしかも露光装置の高地
への輸送を容易にするために、露光装置を各ユニット
(光源11、照明光学系12、投影光学系14等)毎に
一旦分解し、高地において露光装置を組み立てるように
することが望ましい。
【0052】以上のステップ1〜8を経た露光装置をそ
のまま高地へ移送及び設置(あるいはステップ1〜8を
経た露光装置を各ユニット毎に一旦分解した上で高地へ
移送し、高地において露光装置を組立て設置)する。そ
の後、図1に示す露光装置によって露光工程を実行する
ことによって良好なる半導体デバイスを高地においても
製造することができる。この時の露光工程は、図1に示
すように、まず、不図示のマスクステージ上に露光用マ
スク13を載置して投影光学系14の物体面に露光用マ
スク13を設定すると共に、不図示の基板ステージ上に
感光性基板(ウエハ等)を載置して投影光学系14の像
面に感光性基板15を設定する。次に、光源1からの光
を照明光学系12を介して露光用マスク13を照明し、
投影光学系14を介して露光用マスク13の回路パター
ン像を感光性基板15に投影する。これによって、高地
の環境下においても良好なるマスク13のパターン像を
感光性基板15に転写することができる。よって、高地
の環境下においても良好なる半導体デバイスを製造する
ことができる。
【0053】ところで、以上においては、投影光学系の
光学性能を検査又は評価するに際して、図1に示す露光
本体に設けられている露光用の光源11自身から出力さ
れる光を用いた例を図3を参照しながら説明した。しか
しながら、本発明は、図1及び図2に示す露光装置と同
じ構成を持つ検査専用の検査装置を用いて投影光学系の
光学性能を検査又は評価することもできる。この場合で
の作業手順は図7のフローチャートに示している。
【0054】図7に示すステップ11〜16はそれぞれ
図3に示すステップ1〜6と同じであるため説明を省略
する。図7に示すステップ16での検査装置の光源から
出力される検査用の第2波長の光を用いた検査の結果、
投影光学系の光学性能が良好であると判断された場合に
は、ステップ18に移行する。そして、ステップ18で
は、上記ステップ16を経た投影光学系は、第1波長と
しての露光波長を出力するように設定された光源を持つ
露光装置本体に取りつけられ、露光装置が完成する。
【0055】このステップ18では、以上のステップ1
6を経た投影光学系14及び図1に示す露光装置本体を
各ユニット(光源11、照明光学系12、投影光学系1
4等)毎に分離した状態で高地へ移送し、これらのユニ
ットを高地にて組立て及び設置して、露光装置を完成さ
せても良い。以上のように、以上のステップ11〜18
を経た露光装置を高地へ移送及び設置し、その後、その
露光装置によって露光工程を実行することによって良好
なる半導体デバイスを高地においても製造することがで
きる。
【0056】なお、図7に示した例では、1つの検査装
置を用いて光源の波長を第1検査用の露光波長(基準波
長)としての第1波長から第2検査用の第2波長に変更
(変化)させる例を述べたが、本発明は、この手法に限
ることはない。例えば、2つの検査装置を用いることに
よって、図7に示すステップ16の波長調整工程(波長
変化工程)を省略することができる。つまり、第1検査
用の露光波長(基準波長)としての第1波長の光を供給
する光源を備えた第1検査装置を用いて上記ステップ1
2の第1検査工程を実行し、投影光学系が検査又は製造
される低地の環境条件と投影光学系が実際に使用される
高地と環境条件との差異に基づいて設定された所定の第
2波長の第2検査用の光を供給する光源を備えた第2検
査装置を用いて上記ステップ16の第2検査工程を実行
する手法を採用しても良い。
【0057】また、以上の各例では、投影系を含む露光
装置の調整及び評価する場所と投影系を含む露光装置を
実際に設置及び使用する場所との環境条件の差異として
気圧に着目したが、これに限ることはなく、温度差、湿
度差等の環境差を考慮しても良いことは言うまでもな
い。このように、本発明によれば、光学系の調整、評価
を行って所望の性能を達成した後、露光装置等の装置が
実際に設置及び使用される場所の環境に見合った収差オ
フセットを与え、次に高地での光学系の光学性能を予め
確認するために、露光装置等の装置の光源の波長を変化
させることにより、光学系の光学性能を精度良く調整及
び評価することが可能となる。
【0058】また、以上の例では、光学系の調整及び評
価を行う地点よりも、露光装置等の装置を実際に設置及
び使用する地点での標高が高い例を示したが、本発明
は、この逆の場合でも良いことは言うまでもない。な
お、以上の特許請求の範囲の請求項1、3、4、6、
7、10、11、12、13等の「第1環境条件と第2
環境条件との差異に基づき、」という旨の記載を「第1
環境条件と第2環境条件との差異に起因して生ずる光学
系(投影光学系)を包囲する気体(媒質)の屈折率の変
化(差異)に応じて、」という旨の記載とすることもで
きる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、光学系
の調整及び検査を行う場所とその光学系が実際に設置又
は使用される場所との環境条件の差異があったとして
も、その光学系が実際に設置又は使用される場所での環
境下と疑似的に同一な環境を、その光学系の光学性能を
調整及び検査を行う環境下において簡便に作り出すとこ
が可能となる。従って、光学系の調整及び検査を行う場
所においても、光学系が実際に設置又は使用される場所
と同一の光学系の光学性能を精度良く調整及び検査する
ことができる。これによって、良好なる光学性能を有す
る光学系を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】露光装置の概略的構成を示す図である。
【図2】図1に示す露光装置の光源として使用されるエ
キシマレーザの構造を示す図である。
【図3】本発明による1つの手法に関する手順を説明す
るための図である。
【図4】図1に示す露光装置における投影光学系の1例
を示すレンズ構成図である。
【図5】図4に示す投影光学系の球面収差の様子を示す
図である。
【図6】図4に示す投影光学系の歪曲収差の様子を示す
図である。
【図7】本発明による別つの手法に関する手順を説明す
るための図である。
【符号の説明】
11・・・・・ 光源 12・・・・・ 照明光学系 13、R・・・・・ レチクル 14・・・・・ 投影光学系 15、W・・・・・ 基板(ウエハ) 21・・・・・ 反射型回折格子 22・・・・・ プリズム 23・・・・・ エキシマレーザ発振部(レーザチャンバー) 24・・・・・ 波長モニター 25・・・・・ ハーフミラー 26・・・・・ 調整量算出部 27・・・・・ 駆動部 28・・・・・ 入力部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学系の光学性能が検査される第1環境条
    件と前記光学系が使用される第2環境条件との差異に基
    づき、前記光学系の光学性能を検査するための検査光の
    波長を調整する波長調整工程と、 前記波長調整工程によって調整された波長を持つ検査光
    を用いて前記光学系の光学性能を検査する検査工程を有
    することを特徴とする光学系の検査方法。
  2. 【請求項2】第1波長を持つ第1検査光を用いて光学系
    の光学性能を第1環境条件のもとで検査する第1検査工
    程と、 前記光学系が使用される第2環境条件のもとで前記光学
    系の光学性能が最適となるように前記光学系に関する調
    整量を算出する調整量算出工程と、 前記調整量算出工程にて得られた前記光学系に関する調
    整量に基づいて前記光学系を調整する光学調整工程と、 前記第1波長の検査光とは異なる所定の第2波長を持つ
    第2検査光を用いて、前記光学調整工程によって調整さ
    れた前記光学系の光学性能を前記第1環境条件のもとで
    検査する第2検査工程とを有することを特徴とする光学
    系の製造方法。
  3. 【請求項3】光学系の光学性能が検査される第1環境条
    件と前記光学系が使用される第2環境条件との差異に基
    づいて、第2環境条件のもとで前記光学系の光学性能が
    最適となるように前記光学系に関する調整量を算出する
    調整量算出工程と、 前記調整量算出工程にて得られた前記光学系に関する調
    整量に基づいて前記光学系を調整する光学調整工程と、 前記光学系の光学性能を検査するための検査用の光の波
    長を調整する波長調整工程を、 前記波長調整工程によって調整された波長を持つ検査用
    の光を用いて前記光学調整工程によって調整された前記
    光学系の光学特性を前記第1環境条件のもとで検査する
    検査工程とを有することを特徴とする光学系の製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記波長調整工程は、第1環境条件と前記
    第2環境条件との差異に基づいて前記検査用の光の波長
    を求める波長算出工程を含むことを特徴とする請求項3
    に記載の光学系の製造方法。
  5. 【請求項5】前記光学系は、マスク上に形成される所定
    のパターンの像を感光性基板に投影する投影光学系であ
    ることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の光学
    系の製造方法。
  6. 【請求項6】第1環境条件のもとで光学系を調整する第
    1調整工程と、前記第1調整工程によって調整された前
    記光学系の光学性能を所定の波長を持つ検査光を用いて
    前記第1環境条件のもとで検査する第1検査工程と、 前記第1調整工程及び前記第1検査工程が実行される第
    1環境条件と前記光学系が使用される第2環境条件との
    差異に基づいて、前記第2環境条件のもとで前記光学系
    の光学性能が最適となるように前記光学系に関する調整
    量を算出する調整量算出工程と、 前記調整量算出工程にて得られた前記光学系に関する調
    整量に基づいて前記光学系を調整する第2調整工程と、 前記検査光の波長を調整する波長調整工程と、 前記波長調整工程によって調整された検査光を用いて前
    記第2調整工程によって調整された前記光学系の光学特
    性を前記第1環境条件のもとで再検査する第2検査工程
    とを有することを特徴とする光学系の製造方法。
  7. 【請求項7】前記波長調整工程は、前記第1環境条件と
    前記第2環境条件との差異に基づいて、前記光学系の光
    学性能を再検査するための検査光の波長を求める波長算
    出工程を含むことを特徴とする請求項6に記載の光学系
    の製造方法。
  8. 【請求項8】前記光学系は、マスク上に形成される所定
    のパターンの像を感光性基板に投影する投影光学系であ
    ることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の光学
    系の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の光学系の製造方法によっ
    て製造された光学系を提供する工程と、 前記光学系の物体面に前記マスクを設定するマスク設定
    工程と、 前記光学系の像面に前記感光性基板を設定する基板設定
    工程と、 前記第1検査工程で用いた検査光または前記第1検査工
    程で用いた検査光と同じ波長を持つ光を露光用の光とし
    て用いて前記マスクを照明する照明工程と、 前記投影光学系を介して前記マスクのパターン像を前記
    感光性基板に投影する投影工程とを含むことを特徴とす
    る露光方法。
  10. 【請求項10】所定のパターンが形成されたマスクを照
    明するために、所定の基準波長を持つ光を出力する光源
    と、前記マスクのパターンの像を感光性基板に投影する
    投影光学系とを備えた露光装置の製造方法において、 前記露光装置が製造される第1環境条件と前記露光装置
    が使用される第2環境条件との差異に基づいて、第2環
    境条件のもとで前記投影光学系の光学性能が最適となる
    ように前記投影光学系に関する調整量を算出する調整量
    算出工程と、 前記調整量算出工程にて得られた前記投影光学系に関す
    る調整量に基づいて前記投影光学系を調整する光学調整
    工程と、 前記光源から出力される光の基準波長を該基準波長とは
    異なる検査用の光の波長に調整する波長調整工程と、 前記波長調整工程によって調整された波長を持つ検査用
    の光を用いて前記調整工程によって調整された前記投影
    光学系の光学特性を前記第1環境条件のもとで検査する
    検査工程とを有することを特徴とする露光装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】前記波長調整工程は、前記第1環境条件
    と前記第2環境条件との差異に基づき、前記投影光学系
    の光学性能を検査するための検査用の光の波長を求める
    波長算出工程とを含むことを特徴とする請求項10に記
    載の露光装置の製造方法。
  12. 【請求項12】所定のパターンが形成されたマスクを照
    明するために、所定の基準波長を持つ光を出力する光源
    と、前記マスクのパターンの像を感光性基板に投影する
    投影光学系とを備えた露光装置の製造方法において、 第1環境条件のもとで前記投影光学系を調整する第1調
    整工程と、 前記第1調整工程によって調整された前記投影光学系の
    光学性能を前記光源から出力される前記基準波長を持つ
    光を用いて前記第1環境条件のもとで検査する第1検査
    工程と、 前記第1調整工程及び前記第1検査工程が実行される第
    1環境条件と前記露光装置が使用される第2環境条件と
    の差異に基づいて、第2環境条件のもとで前記投影光学
    系の光学性能が最適となるように前記投影光学系に関す
    る調整量を算出する調整量算出工程と、 前記調整量算出工程にて得られた前記投影光学系に関す
    る調整量に基づいて前記投影光学系を調整する第2調整
    工程と、 前記光源から出力される光の基準波長を第2検査用の光
    の波長に調整する波長調整工程と、 前記波長調整工程によって調整された波長を持つ前記第
    2検査用の光を用いて前記2調整工程によって調整され
    た前記投影光学系の光学特性を前記第1環境条件のもと
    で検査する第2検査工程とを有することを特徴とする露
    光装置の製造方法。
  13. 【請求項13】前記波長調整工程は、前記第1環境条件
    と前記第2環境条件との差異に基づき、前記投影光学系
    の光学性能を再検査するための前記第2検査用の光の波
    長を求める波長算出工程を含むことを特徴とする請求項
    12に記載の露光装置の製造方法。
  14. 【請求項14】前記露光装置が使用される前記第2環境
    条件のもとに設置される迄に、前記光源から出力される
    光の波長を前記基準波長に設定する基準波長設定工程を
    さらに有することを特徴とする請求項10乃至請求項1
    3のいずれか1項に記載の露光装置の製造方法。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の露光装置の製造方法
    によって製造された露光装置を提供する工程と、 前記光源からの基準波長によって前記マスクを照明する
    照明工程と、 前記投影光学系を介して前記マスクのパターン像を前記
    感光性基板に投影する投影工程とを含むことを特徴とす
    る露光方法。
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Cited By (3)

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