JPH11346243A - 経路探索方式 - Google Patents

経路探索方式

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JPH11346243A
JPH11346243A JP17067198A JP17067198A JPH11346243A JP H11346243 A JPH11346243 A JP H11346243A JP 17067198 A JP17067198 A JP 17067198A JP 17067198 A JP17067198 A JP 17067198A JP H11346243 A JPH11346243 A JP H11346243A
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JP17067198A
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Yoshiharu Ito
嘉治 伊藤
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接するネットワーク同士の境界に中継器を
設け、各中継器がデータの転送経路を順次決定していく
通信網において、伝送路の込み具合に応じて効率的な経
路探索を行うことができる経路探索方式を提供する。 【解決手段】 1のネットワークLANa1内の端末S
1から他のネットワークLANa4内の端末へIPパケ
ットを転送する際、転送データを受け取った各中継器R
Ta1〜RTa3が当該データの発信元及び着信先のI
Pアドレスを抽出し、その情報に基づいて転送経路を決
定する経路探索方式を対象とし、各中継器RTa1〜R
Ta3が、伝送路のトラヒック量を監視し、伝送路の混
み具合が大きい場合には自キャッシュの登録情報を検索
し、過去に同じ条件で転送されたデータがあれば、IP
層レベルからの経路検索を省略して、登録済みのMAC
層レベルの経路情報(VP/VC)を直接使用して転送
し、伝送路が空いている場合には、IP層レベルからの
経路検索を実施して逐次次の中継器への経路を探索する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はネットワーク同士を
接続するルータやゲートウエイ等によるデータ転送経路
探索方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年インターネットの普及により多種多
様なローカルエリアネットワーク(LAN)が相互接続
されるようになり、世界規模の巨大なネットワークが構
築されている。そのインターネットに接続されたLAN
同士を相互に接続するためのプロトコルとしては、イン
ターネットプロトコル(IPプロトコル)が標準として
使用されており、このIPプロトコルはインターネット
関連の学会(統括組織)であるIABの技術検討を行う
下部組織であるIETFで規格化されている。このIP
プロトコルを用いた接続においては、各計算機の識別に
IPアドレスが用いられており、IPアドレスは更にネ
ットワークを示すネットワークアドレスとホストマシン
を示すホストアドレスに分割される。そして、ネットワ
ークアドレスが異なるIPアドレスの端末間でデータの
転送を行うには、それぞれの端末の属するネットワーク
間にルータやゲートウエイと呼ばれる中継器が必要にな
る。データの転送は、パケットと呼ばれる単位で行わ
れ、大きなデータは数パケットに分割されて転送され
る。IPプロトコルで使用されるパケットは、そのデー
タの先頭にIPアドレスを含むIPヘッダを有し、IP
パケットと称される。
【0003】このIPパケットがATMで転送される場
合には、IPパケットの先頭に論理リンク制御LLCや
SNAP等を付加してカプセル化を行い、そのカプセル
化したパケットを更に細かい単位であるATMセル化し
て、その各ATMセルにATMヘッダとしてバーチャル
パスVPやバーチャルチャネルVCが付加されて転送さ
れる。
【0004】ここで、ATM網と非ATM網の例として
イーサネット網を接続する場合の従来の例を説明する。
ATM網とイーサネット網の間には、中継器としてルー
タが設置され、そのルータのキャッシュにはATM網用
のVP/VCとその各々に対応したIPアドレスを有す
る対応表と、イーサネット網のイーサネットアドレスと
その各々に対応したIPアドレスを有する対応表が登録
される。尚、上記対応表は、ルータに直接に接続された
ATM網やイーサネット網に関する対応表のみでなく、
直接に接続されたATM網を介して間接的に接続される
ATM網や直接に接続されたイーサネット網からルータ
を介して間接的に接続されたイーサネット網等の遠方の
階層の網のVP/VCやイーサアドレスの各々に対応し
たIPアドレスを有する対応表も登録される。例えば、
上記したイーサネット網とルータを介してATM網に接
続された端末Sから、イーサネット網に接続された端末
Dにデータを転送する場合を考えると、そのデータは最
初のATM網内では通常の網内転送が行われルータに達
する、ルータではATM網の端末Sから受け取ったIP
アドレスに基づいて、対応表に登録されている端末Dの
イーサネットアドレスを検索する。端末Dのイーサネッ
トアドレスが見つかったら、データを端末Dに送出す
る。上記したルータにおけるIPアドレスに基づくイー
サネットアドレスの検索は、データのパケットをルータ
において受信する度に繰り返され、その度に適切なイー
サネットアドレスが検索されてデータがそのイーサネッ
トアドレスに転送される。
【0005】上記したように、ルータでデータ転送する
場合には、イーサネットアドレスの検索や逆方向にデー
タ転送する場合のATM網におけるVP/VCの検索を
含めて、ルータでIPパケット内のIPヘッダが参照さ
れて、対応表(経路情報テーブル)から最適な経路が探
索され、探索された経路に従ってIPパケットが転送さ
れる。ところで、データの転送においては、その手順
(プロトコル)は定められており、そのプロトコルは、
階層化モデルにより規定される。第1層(物理層:端末
及び交換機等の物理的条件と電気的動作の規定)、第2
層(データリンク層:隣接する装置間、例えば、端末と
交換機や中継器間や、交換機同士間のデータリンク制御
規定)、第3層(ネットワーク層:データ交換する末端
の端末間の通信リンク制御規定)の3層により構成され
る。ルータのキャッシュにはこれら階層データが登録さ
れている。上記したルータにおけるイーサネットアドレ
スの検索をこの階層化モデルで考えると、第3層のプロ
トコルであるIPプロトコルのIPアドレスを基に検索
(或いは経路探索)が行われるが、実際の各網における
データ転送の際には第1層の物理的なアドレスであるM
AC(メディア・アクセス・コントロール)アドレスが
必要になるのでIPアドレスからMACアドレスの探索
が行われる。そのMACアドレスが、例えば、イーサネ
ットならイーサネットアドレス、ATMならVP/VC
である。そのMACアドレスの探索の際には、探索する
ネットワークに応じたアドレス解決手順が用いられる。
イーサネット網におけるアドレス解決手順では、IPア
ドレスをイーサネット網上に接続された全ての端末に向
けて送出するブロードキャストを用い、該当する端末が
そのIPアドレスに対応するMACアドレスを応答する
ことにより、MACアドレスを解決する。
【0006】ATM網におけるアドレス解決手順では、
イーサネット網のようなブロードキャストを用いること
はできないので、ATM網に接続された各端末が事前に
その端末自身のMACアドレスとそれに対応させたIP
アドレスをそのATM網に接続されたアドレス解決サー
バ(ARS:アドレスレゾリューションサーバ)に登録
しておき、アドレス解決時にそのARSにIPアドレス
に対応するMACアドレスを問い合わせて、MACアド
レスを解決する。また、ATM網においては、ATM網
内だけでなくネットワークアドレスが異なるATM網同
士が接続されたLAN間でもVP/VCのみによって直
接リンクを設定して通信を行うことが可能なアドレス解
決プロトコルとしてNHRPプロトコルが知られてい
る。このNHRPプロトコルでは、前提として、接続さ
れる網は全てATM網(或いは、他の網であれば全て同
一の方式の網)である必要があり、従って、各ATM網
間にはいわゆるルータは接続されておらず、各ATM網
には、それぞれ従来のARS同様に各端末のIPアドレ
スに対応させたMACアドレス(VP/VC)を登録さ
せるためのNHRPサーバ(NHS)が中継器として設
置されており、各ATM網上の各端末(NHRPクライ
アント:NHC)は、自端末のIPアドレスに対応させ
たMACアドレス(VP/VC)をそのNHSに事前に
登録しておく。
【0007】NHRPプロトコルを用いたATM網にお
いて、データの発信元のNHCは、NHSにIPアドレ
スを送信して着信先のMACアドレスを問い合わせる。
すると、NHSでは、その問い合わせられたIPアドレ
スが自分の網の管理下にあるか否かの判定をまず行い、
自分の管理下である場合には、NHSのキャッシュ内の
MACアドレス(VP/VC)を発信元のNHCに応答
する。問い合わせられたIPアドレスが自分の管理下で
ない場合には、NHSのキャッシュ内に予め設定された
次の転送先(ネクストホップ:次ホップ)を示すルーテ
ィングテーブルを探索して、次ホップのATM網のNH
SにIPアドレスを送信してMACアドレス(VP/V
C)の問い合わせを行う。問い合わせを受けた次ホップ
のNHSにおいても、上記と同じ処理が行われ、最終的
に着信先のNHCを管理するNHSが自分の網の管理下
にそのIPアドレスに対応したMACアドレス(VP/
VC)を見つけて、そのVP/VCを、中継するNHS
が有る場合にはその中継NHSを介して発信元のNHC
宛に応答することでリンクが確立して、発信元NHCか
ら着信先NHCへのVP/VCを用いた直接通信が可能
になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来に
おいては、各中継器のキャッシュ内に、直接および間接
的に接続された各ネットワークの個々の端末のIPプロ
トコルとMACアドレスを対応させた対応表(経路情報
テーブル)を事前に準備しておき、それぞれの中継器が
パケットを受け取る度にそのパケットからIPアドレス
の抽出を行い、そのIPアドレスが対応表に登録されて
いるか否かを全ての対応表を検索して確認し、有ればそ
の対応するMACアドレスを応答し、無ければ次の隣接
する中継器に問い合わせを行う方式(これをホップ・バ
イ・ホップ方式と呼ぶ。)を採用していた。そのため、
ネットワークの規模が大きくなると、各中継器における
経路探索の処理量が増大し、最適経路の探索に長時間要
してしまうことから、そのような中継器がボトルネック
となって、個々のネットワークの転送能力に比較してネ
ットワーク全体の転送能力を下げることになってしま
う。そこで、同じ発信元から着信先へ再度データを転送
する場合には、中継器のキャッシュに保存されている以
前探索した経路の情報を検索してそれを使用することに
より経路探索に要する時間を短縮し、検索された経路を
当該データ専用の経路として割り当ててデータ転送を行
うカットスルー方式が提案されるに至った。カットスル
ー方式によれば、ホップ・バイ・ホップ方式に比べて各
中継器の負荷を軽くでき、高速なデータ送信が可能とな
るため、できるだけこの方式を多用することが望まし
い。しかしながら、カットスルー方式でデータ転送を行
う場合、データ転送の必要が生じてから実際にデータ転
送を開始するまでのセットアップ処理、すなわちカット
スルー用に割り当てるパスを転送経路上の各中継器に設
定する処理などに時間がかかるため、発信元の端末(ホ
スト)の通信処理に要する時間が長くなるという問題が
あった。本発明は上記事情に鑑み創案されたものであ
り、その解決すべき課題は、ネットワーク同士の境界に
設けられた各中継器がデータの転送経路を決定していく
通信網において、データ伝送路のトラヒック量、すなわ
ち伝送路の込み具合に応じ、ホップ・バイ・ホップ方式
による経路探索とカットスルー用の経路探索とを適切に
使い分けて、効率的な経路探索を行うことができる経路
探索方式を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、隣接するネットワーク同士
の境界に中継器を設けてなる通信網において、1のネッ
トワーク内の端末から他のネットワーク内の端末へデー
タ転送を行う際、転送データを受け取った各中継器が当
該データの発信元及び着信先に関する情報を抽出し、そ
の情報に基づいて転送経路を順次決定していく経路探索
方式を対象とし、各中継器が、データ伝送路のトラヒッ
ク量を検出するトラヒック監視部と、受け取った転送デ
ータの発信元及び着信先に関する情報に基づいて当該デ
ータを転送する次の中継器への経路を探索する経路検索
部と、過去に中継したデータの発信元及び着信先に関す
る情報と当該データの転送経路情報とを対応させて記憶
したキャッシュとを備え、前記トラヒック監視部により
検出されたトラヒック量が所定量以上となった場合、受
け取った転送データの発信元及び着信先に関する情報と
一致する情報が自キャッシュに存在するか否かを調べ、
該当する情報が存在すれば、その情報と対応する転送経
路を当該転送データの転送経路とし、該当する情報が存
在しなければ、前記経路検索部により転送経路を探索す
るようになしたことを特徴とするものである。また、請
求項2記載の発明は、請求項1記載の経路探索方式にお
いて、各中継器は、前記トラヒック量が増大するに従っ
て前記キャッシュの検索範囲を拡大する機能を有するこ
とを特徴としている。
【0010】上記のように構成した請求項1記載の経路
探索方式によれば、データ伝送路のトラヒック量が所定
量以上の場合、すなわち伝送路の混み具合が大きい場合
には、中継器が自キャッシュを検索して、過去に同じ条
件で転送されたデータがあればそのときの経路情報を使
用するため、逐次次の中継器への経路を探索していくホ
ップ・バイ・ホップ方式の経路探索処理を省略して処理
時間を短縮でき、且つ当該経路情報によって中継器のパ
スを設定することによりカットスルー方式により高速デ
ータ転送を行うことができる。また、トラヒック量が所
定量に満たない場合、すなわち伝送路が空いている場合
には、発信元及び着信先に関する情報に基づいて逐次次
の中継器への経路を探索していくホップ・バイ・ホップ
方式の経路探索処理を行うので、伝送路が空いているに
もかかわらず無条件にカットスルー方式を用いることに
よる転送効率の低下や発信元端末への負荷増大などの不
具合を防止できる。また、請求項2記載の発明のよう
に、トラヒック量が増大するに従って各中継器が自キャ
ッシュの検索範囲を拡大することにより、各中継器が受
け取った転送データの発信元及び着信先に関する情報と
一致する情報を探し当てる確立が大きくなり、その結
果、経路探索処理の省略による処理時間短縮及びカット
スルー方式による高速データ転送を実施できる可能性が
増大するので、トラヒック量が所定量以上の場合のネッ
トワーク効率を請求項1の場合よりも向上できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り本発明をより詳細に説明する。図1は、本発明の実施
の形態の一例を示すネットワーク構成図である。図1に
おいて、LANa1、LANa2、LANa3、及びL
ANa4はATM網のLANである。端末(ホスト)S
1は、ATM網LANa4に接続された端末の1つであ
り、本実施の形態では、IPアドレスを含むIPパケッ
トの発信元の端末である。また、端末(ホスト)S2
は、ATM網LANa4に接続された端末の1つであ
り、本実施の形態では、ホストS1から送信されたIP
パケットの着信先の端末である。LANa1とLANa
2との間には中継器RTa1が、LANa2とLANa
3との間には中継器RTa2が、LANa3とLANa
4との間には中継器RTa3がそれぞれ設置されてい
る。図2は中継器RTa1〜RTa3の構成を示す機能
ブロック図である。図2に示すように、各中継器RTa
1〜RTa3は、キャッシュ1、経路情報テーブル部
(メモリ)2、トラヒック監視部3、経路決定部4、経
路探索部5、及びデータ転送部6を内蔵している。キャ
ッシュ1は、図3に示すように、IPアドレス格納領域
1AとMACアドレス格納領域1Bとを有している。I
Pアドレス格納領域1Aには、各中継器に直接および間
接的に接続されたATM網に属する端末のIPアドレス
が登録されている。MACアドレス格納領域1Bには、
IPアドレス格納領域1Aに登録されているIPアドレ
スに対応した端末及び交換器等の物理的アドレスである
MACアドレス(VP/VC)が登録されている。すな
わち、キャッシュ1には、各ネットワークの個々の端末
のIPアドレスとMACアドレス(VP/VC)とを対
応させた対応表(経路情報テーブル)が登録されてい
る。経路テーブル部2には、隣接する中継器に至る経路
情報、すなわち隣接する中継器のMACアドレス(VP
/VC)が予め登録されている。トラヒック監視部3
は、常時データ伝送路のトラヒック量を検出し、その検
出結果を経路決定部4に送る。経路決定部4は、データ
伝送路を通して送られてきたIPパケットから発信元及
び着信先のIPアドレスを抽出し、その内容に基づいて
当該IPパケットの転送経路を決定する。
【0012】その際、経路決定部4は、トラヒック監視
部3による検出結果を調べ、トラヒック量が所定量以上
であれば、すなわちデータ伝送路が混んでいると判断し
た場合には、IPパケットから抽出した発信元及び着信
先のIPアドレスと対応するMACアドレス情報がキャ
ッシュ1に存在するか否かを調べる。このとき経路決定
部4は、トラヒック量が大きい程、キャッシュ1の記憶
領域をより広い範囲に亘って検索する。そして、検索の
結果、該当するMACアドレス情報が存在すれば、その
MACアドレス(VP/VC)により決まる経路を当該
転送データの転送経路とし、受け取ったIPパケットの
ヘッダにカットスルー要求と転送先までの経路情報を示
すMACアドレス(VP/VC)とを書き込んで、その
IPパケットをデータ転送部6に渡す。これに対し、キ
ャッシュ1を検索した結果、発信元及び着信先のIPア
ドレスと対応するMACアドレス情報が存在しなけれ
ば、経路検索部5に対し経路検索指示を出す。また、ト
ラヒック量が所定量に満たない場合、すなわちデータ伝
送路が混んでいないと判断した場合も、経路検索部5に
対し経路検索指示を出す。また、経路決定部4は、転送
経路を決定する度に、その情報(MACアドレス)を発
信元及び着信先のIPアドレスと対応付けてキャッシュ
1に登録する。その際、より後に処理された情報がキャ
ッシュの上位アドレスに配置されるようにする。つまり
キャッシュ内のカットスルー情報の記憶領域の最上位ア
ドレスには最新の経路情報が記録される。経路検索部5
は、経路検索指示を受けると、経路テーブル部2から、
隣接する中継器に至る経路情報を読み出して経路決定部
4に渡す。経路決定部4は、経路検索部5から受け取っ
た経路情報、すなわち隣接する中継器のMACアドレス
(VP/VC)をIPパケットのヘッダに書き込んで、
そのIPパケットをデータ転送部6に渡す。データ転送
部6は、カットスルー要求付きのIPパケットを受け取
った場合は、転送経路情報に応じた専用経路(カットス
ルー用パス)によってIPパケットを転送する。また、
カットスルー要求のないIPパケットを受け取った場合
は、転送経路情報に応じた通常経路でIPパケットを転
送する。
【0013】図1及び図2に示す構成において、ホスト
S1からホストS2にデータ送信する場合の動作例を以
下に説明する。なお、ホストS1とホストS2間で過去
に一度も通信が行われていないものとして説明を始め
る。ATM網LANa1のホストS1から、IPパケッ
トが中継器RTa1に対して送出される(図1)。ホ
ストS1からIPパケットを受け取った中継器RTa1
では、先ずそのIPパケットのヘッダにカットスルー要
求が書き込まれているかどうかをチェックする。その結
果、カットスルー要求が書き込まれていれば、IPパケ
ットから抽出した発信元(ホストS1)及び着信先(ホ
ストS2)のIPアドレスと対応するMACアドレス情
報が自キャッシュ1に存在するか否かを調べる。すなわ
ち、ホストS1から受け取ったIPパケットをカットス
ルー方式でホストS2へ転送するための経路情報が自キ
ャッシュ1に登録されているかどうかを調べる。また、
カットスルー要求が書き込まれていない場合でも、トラ
ヒック監視部3による検出結果をチェックし、データ伝
送路のトラヒック量が所定量以上であれば、すなわちデ
ータ伝送路が混んでいると判断した場合には、IPパケ
ットから抽出した発信元(ホストS1)及び着信先(ホ
ストS2)のIPアドレスと対応するMACアドレス情
報がキャッシュ1に存在するか否かを調べる。この場合
中継器RTa1の管理下にホストS2のIPアドレスは
未だ登録されていないので、カットスルーはできないた
め、経路テーブル部2から隣接する中継器RTa2のM
ACアドレス(VP/VC)を読み出し、ホストS1か
ら受け取ったIPパケットをATM網LANa1を経由
して中継器RTa2に転送する(図1)。
【0014】このとき中継器RTa1はIPパケットの
ヘッダにカットスルー要求を書き込み通常経路で転送を
行う。また、データ伝送路のトラヒック量が所定量に満
たない場合は、カットスルー要求の書き込みは行わずに
隣接する中継器への転送処理を通常経路で行う(以下同
様)。中継器RTa1から上記IPパケットを受け取っ
た中継器RTa2においても、先ずそのIPパケットの
ヘッダにカットスルー要求が書き込まれているかどうか
をチェックし、カットスルー要求が書き込まれていれ
ば、IPパケットから抽出した発信元(ホストS1)及
び着信先(ホストS2)のIPアドレスと対応するMA
Cアドレス情報が自キャッシュ1に存在するか否かを調
べる。また、カットスルー要求が書き込まれていない場
合でも、トラヒック監視部3による検出結果をチェック
し、データ伝送路のトラヒック量が所定量以上であれ
ば、IPパケットから抽出した発信元(ホストS1)及
び着信先(ホストS2)のIPアドレスと対応するMA
Cアドレス情報が自キャッシュ1に存在するか否かを調
べる。
【0015】この場合中継器RTa2の管理下にホスト
S2のIPアドレスは未だ登録されていないので、カッ
トスルーはできないため、中継器RTa1から受け取っ
た上記IPパケットをATM網LANa3を経由して中
継器RTa3に転送する(図1)。このときも通常経
路でデータ転送が行われる。中継器RTa2から上記I
Pパケットを受け取った中継器RTa3においても、先
ずそのIPパケットのヘッダにカットスルー要求が書き
込まれているかどうかをチェックし、カットスルー要求
が書き込まれていれば、IPパケットから抽出した発信
元(ホストS1)及び着信先(ホストS2)のIPアド
レスと対応するMACアドレス情報が自キャッシュ1に
存在するか否かを調べる。また、カットスルー要求が書
き込まれていない場合でも、トラヒック監視部3による
検出結果をチェックし、データ伝送路のトラヒック量が
所定量以上であれば、IPパケットから抽出した発信元
(ホストS1)及び着信先(ホストS2)のIPアドレ
スと対応するMACアドレス情報が自キャッシュ1に存
在するか否かを調べる。この場合、ATM網LANa4
の中にホストS2が有り、中継器RTa3の管理下にホ
ストS2が有るので、中継器RTa3は、キャッシュ1
(又は経路テーブル部2)からホストS2のMACアド
レス(VP/VC)を読み出し、ホストS2に上記IP
パケットを転送する(図1)。
【0016】また、中継器RTa3は、上記IPパケッ
トの発信元であるホストS1のMACアドレス及び着信
先であるホストS2のMACアドレスをそれぞれのIP
アドレスと対応させ転送経路情報として自キャッシュ1
に登録するとともに、中継器RTa2からのホストS2
のIPアドレスの解決要求の問い合わせに対する応答と
して、上記登録情報を中継器RTa2に送出する(図1
)。中継器RTa3から上記登録情報(ホストS1、
S2のIPアドレス及びこれらに対応するMACアドレ
ス)を受け取った中継器RTa2は、その情報を転送経
路情報として自キャッシュ1に登録するとともに、中継
器RTa1からのホストS2のIPアドレスの解決要求
の問い合わせに対する応答として中継器RTa1に送出
する(図1)。中継器RTa2から上記登録情報を受
け取った中継器RTa1は、その情報を転送経路情報と
して自キャッシュ1に登録するとともに、ホストS1か
らホストS2までのデータ伝送路が確立されたことをホ
ストS1に対して通知する(図1)。
【0017】上記のようにして、ホストS1からホスト
S2までのデータ伝送路が確立された後に、再びホスト
S1がホストS2に対してIPパケットのデータを送出
した場合、以下のようにしてデータ転送がなされる。中
継器RTa1では、先ずホストS1から受け取ったその
IPパケットのヘッダにカットスルー要求が書き込まれ
ているかどうかをチェックする。その結果、カットスル
ー要求が書き込まれていれば、IPパケットから抽出し
た発信元(ホストS1)及び着信先(ホストS2)のI
Pアドレスと対応するMACアドレス情報がキャッシュ
1に存在するか否かを調べる。すなわち、ホストS1か
ら受け取ったIPパケットをカットスルー方式でホスト
S2へ転送するための経路情報が登録されているかどう
かを調べる。また、カットスルー要求が書き込まれてい
ない場合でも、トラヒック監視部3による検出結果をチ
ェックし、データ伝送路のトラヒック量が所定量以上で
あれば、IPパケットから抽出した発信元(ホストS
1)及び着信先(ホストS2)のIPアドレスと対応す
るMACアドレス情報がキャッシュ1に存在するか否か
を調べる。この場合、中継器RTa1のキャッシュ1に
は該当するMACアドレス情報、すなわちホストS2の
VP/VCが登録されているので、中継器RTa1はそ
のVP/VCとカットスルー要求をIPパケットのヘッ
ダに書き込んだ後、そのIPパケットのデータをATM
網LANa2経由で中継器RTa2へ転送する。このと
きのデータ転送は、VP/VCで規定される専用経路を
使用して行われる。
【0018】中継器RTa1からのIPパケットのデー
タを受け取った中継器RTa2では、上記のようなIP
アドレスからMACアドレス情報を検索する処理を行う
ことなく、IPパケットのヘッダに書き込まれたVP/
VCで規定される専用経路を使用して、そのIPパケッ
トのデータをATM網LANa3経由で中継器RTa3
へ転送する。さらに、中継器RTa2からのIPパケッ
トのデータを受け取った中継器RTa3においても、I
Pパケットのヘッダに書き込まれたVP/VCで規定さ
れる専用経路を使用して、そのIPパケットのデータを
着信先であるホストS2へ転送することができる。上記
のように、VP/VCがIPパケットのヘッダに書き込
まれている場合の各中継器RTa1、RTa2、RTa
3におけるデータ転送は、IPアドレスからMACアド
レス情報を検索する処理を経ないで、つまり、通信プロ
トコルの階層化モデルにおけるIP層を経ずに、端末及
び交換器等の接続関係や物理的アドレスを規定するする
MAC層レベルでなされ、そのVP/VCを直接使用し
て行われる。その結果、図1中のの経路のように、発
信元であるホストS1から着信先であるホストS2へ、
IPパケットのデータがあたかも中継器RTa1、RT
a2、RTa3を単に通過して転送されるようになり、
高速データ転送が可能になる。
【0019】以上のように、この実施の形態では、デー
タ伝送路のトラヒック量が所定量以上の場合、すなわち
伝送路の混み具合が大きい場合には、各中継器RTa
1、RTa2、RTa3が自キャッシュ1を検索して、
過去に発信元及び着信先に関して同じ条件で転送された
データがあればそのときのMAC層レベルの経路情報
(VP/VC)を直接使用するようにしたため、IP層
レベルの経路探索処理を省略して処理時間を短縮でき、
且つ当該経路情報(VP/VC)によって規定される各
中継器RTa1、RTa2、RTa3の専用経路(カッ
トスルー用パス)を使用することによりカットスルー方
式により高速データ転送を行うことができる。また、ト
ラヒック量が所定量に満たない場合、すなわちデータ伝
送路が空いている場合には、IP層レベルの情報に基づ
いて逐次経路を探索していくホップ・バイ・ホップ方式
の経路探索処理を行うので、データ伝送路が空いている
にもかかわらず無条件にカットスルー方式を用いること
による転送効率の低下や発信元端末への負荷増大などの
不具合を防止できる。また、当初データ伝送路が空いて
いたためカットスルー方式によるデータ転送が選択され
なかった場合でも、連続してデータ転送を行っている間
にデータ伝送路が所定トラヒック量以上に混み始めた場
合、各中継器RTa1、RTa2、RTa3がこれを検
知し、カットスルー方式に切り換えることができる。
【0020】また、トラヒック量が増大するに従って各
中継器RTa1、RTa2、RTa3が自キャッシュ1
の検索範囲を拡大するようにしたので、各中継器RTa
1、RTa2、RTa3が受け取ったIPパケットから
抽出した発信元及び着信先のIPアドレスと対応させて
登録されたMACアドレス(VP/VC)を索出できる
確率(ヒット率)が大きくなり、その結果、IP層レベ
ルの経路探索処理の省略による処理時間短縮及びカット
スルー方式による高速データ転送を実施できる可能性が
増大する。また、各中継器RTa1、RTa2、RTa
3で経路探索及びデータ転送処理を行った際、最後に処
理した経路情報をキャッシュ1内のカットスルー情報の
記憶領域の最上位アドレスに記録するようにしたので、
キャッシュ1の容量を有効に活用して、ネットワークの
最新の状態を反映した経路情報をキャッシュ1に保有す
ることができる。また、より新しい経路情報を残し、古
くなった情報は破棄するので、キャッシュ1の容量を不
必要に増大させずに済む。また、データ伝送路の混み具
合に応じてキャッシュ1の検索範囲を変化させても、上
位にある新しい情報は索出される確率が大きいので、I
P層レベルの経路探索処理の省略による処理時間短縮及
びカットスルー方式による高速データ転送を実施できる
可能性がより増大する。なお、本実施の形態では、AT
M網同士が接続された通信網を例にとり説明したが、従
来例で示したような非ATM網とATM網とが混在した
通信網における経路探索方式としても有効である。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は以下の
ような優れた効果を発揮する。請求項1記載の発明によ
れば、データ伝送路の混み具合が大きい場合には、中継
器が自キャッシュを検索して、過去に同じ条件で転送さ
れたデータがあればそのときの経路情報を使用するた
め、経路探索処理を省略して処理時間を短縮でき、且つ
当該経路情報によって中継器のパスを設定することによ
りカットスルー方式により高速データ転送を行うことが
できる。また、伝送路が空いている場合には、発信元及
び着信先に関する情報に基づいて逐次経路を探索してい
くホップ・バイ・ホップ方式の経路探索処理を行うの
で、伝送路が空いているにもかかわらず無条件にカット
スルー方式を用いることによる転送効率の低下や発信元
端末への負荷増大などの不具合を防止できる。また、請
求項2記載の発明では、データ伝送路の混み具合が大き
くなるに従って各中継器が自キャッシュの検索範囲を拡
大するので、各中継器が受け取った転送データの発信元
及び着信先に関する情報と一致する情報を探し当てる確
立が大きくなり、その結果、経路探索処理の省略による
処理時間短縮及びカットスルー方式による高速データ転
送を実施できる可能性が増大するので、トラヒック量が
所定量以上の場合のネットワーク効率を請求項1の場合
よりも向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すネットワーク
構成図である。
【図2】図1における中継器の構成を示す機能ブロック
図である。
【図3】図2におけるキャッシュメモリのデータ格納領
域の概念図である。
【符号の説明】
S1・・・ホスト(発信元の端末) S2・・・ホスト(着信先の端末) LANa1〜4・・・ATM網 RTa1、RTa2、RTa3・・・中継器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接するネットワーク同士の境界に中継
    器を設けてなる通信網において、1のネットワーク内の
    端末から他のネットワーク内の端末へデータ転送を行う
    際、転送データを受け取った各中継器が当該データの発
    信元及び着信先に関する情報を抽出し、その情報に基づ
    いて転送経路を順次決定していく経路探索方式であっ
    て、 各中継器は、データ伝送路のトラヒック量を検出するト
    ラヒック監視部と、受け取った転送データの発信元及び
    着信先に関する情報に基づいて次の中継器への転送経路
    を探索する経路検索部と、過去に中継したデータの発信
    元及び着信先に関する情報と当該データの転送経路情報
    とを対応させて記憶したキャッシュとを備え、前記トラ
    ヒック監視部により検出されたトラヒック量が所定量以
    上となった場合、受け取った転送データの発信元及び着
    信先に関する情報と一致する情報が自キャッシュに存在
    するか否かを調べ、該当する情報が存在すれば、その情
    報と対応する転送経路を当該転送データの転送経路と
    し、該当する情報が存在しなければ、前記経路検索部に
    よる経路探索を実施することを特徴とする経路探索方
    式。
  2. 【請求項2】 各中継器は、前記トラヒック量が増大す
    るに従って前記キャッシュの検索範囲を拡大することを
    特徴とする請求項1記載の経路探索方式。
JP17067198A 1998-06-02 1998-06-02 経路探索方式 Pending JPH11346243A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015109552A (ja) * 2013-12-04 2015-06-11 日本電気通信システム株式会社 通信装置、通信システム、中継方法、およびデータ送信方法、並びにコンピュータ・プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015109552A (ja) * 2013-12-04 2015-06-11 日本電気通信システム株式会社 通信装置、通信システム、中継方法、およびデータ送信方法、並びにコンピュータ・プログラム

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