JPH11344017A - ねじ結合物体間の緩み止め構造 - Google Patents

ねじ結合物体間の緩み止め構造

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JPH11344017A
JPH11344017A JP16601898A JP16601898A JPH11344017A JP H11344017 A JPH11344017 A JP H11344017A JP 16601898 A JP16601898 A JP 16601898A JP 16601898 A JP16601898 A JP 16601898A JP H11344017 A JPH11344017 A JP H11344017A
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JP
Japan
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screw
socket member
piston rod
objects
rod
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JP16601898A
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English (en)
Inventor
Koji Mihashi
浩司 三橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじ結合部分の大径化に対して締付トルクに
限界を来すことなく、しかも、対象装置の推力でねじの
結合部分に緩みや外れが生じることのないねじ結合物体
間の緩み止め構造を提供する。 【解決手段】 例えば、一方の結合物体である油圧シリ
ンダのロッドヘッド1に対して他方の接合物体であるピ
ストンロッド2をねじ結合する際に、当該ピストンロッ
ド2のねじ結合部分に連設してソケット部材13を嵌合
し、これらピストンロッド2とソケット部材13の嵌合
部分を平坦面11とそれに適合する嵌合穴12とするな
り、或いは、それらに代えてスプラインやキー構造とす
ることにより相互の回転を規制しつつ、ソケット部材1
3を溶接等の手段14によってロッドヘッド1へと一体
的に接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、油圧シ
リンダ装置のねじ結合物体であるピストンロッドとロッ
ドヘッド或いはピストンとピストンロッドなどのよう
に、ねじによる結合部分を通して力の伝達を行う装置に
用いられる当該ねじ結合物体間の緩み止め構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のねじ結合物体間の緩み止
め構造としては、例えば、図4に示した油圧シリンダの
ロッドヘッド1とピストンロッド2における接合部分に
みられるように、相互に接合する一方の物体であるロッ
ドヘッド1の接合端に雌ねじ4を、また、それに対応す
る他方の接合物体であるピストンロッド2の外方端には
雄ねじ5をそれぞれ加工する。
【0003】そして、これら雌ねじ4と雄ねじ5を材料
強度から求められる締付トルクで締め付けて結合するこ
とにより、一方の物体であるロッドヘッド1に対して他
方の物体であるピストンロッド2を強固に取り付ける手
段が一般に広く採用されている。
【0004】しかし、かかる二物体間の結合手段は、構
造的にみて単純であると言う利点を有している反面、ね
じ加工を施す部分が大径化するとそれに伴って二物体を
相互に結合する必要締付トルクが大きくなることから、
現実的には必要とする締付トルクで二物体間を締め付け
るのに大型の機械設備が必要となる。
【0005】そこで、図5に示したように、一方の物体
であるロッドヘッド1側にセットビス6を設け、雌ねじ
4と雄ねじ5の締付後に当該セットビス6をねじ込んで
他方の物体であるピストンロッド2の外周面へと押し付
けることにより、当該セットビス6の摩擦抵抗或いは剪
断力を利用して雌ねじ4と雄ねじ5の弛み止めを行うよ
うにしている。
【0006】また、その他にも例えば図6に示したよう
に、一方の物体であるピストン3に押しねじ7で押され
る駒8を設け、この駒8を押しねじ7で他方の物体であ
るピストンロッド2の雄ねじ5の部分に形成した環状溝
9に対して押し込むなり、或いは、図7のように、雌ね
じ4と雄ねじ5の噛み合い部分に沿って外部から止めね
じ10を螺挿することでピストンロッド2とピストン3
の間の緩み止めを行うようにもしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記した
図5,図6および図7のものによれば、ねじを用いて二
物体を相互に結合する際の必要締付トルクをセットビス
6や駒8および止めねじ10の摩擦抵抗或いは剪断力の
分だけ低く保ち得る利点がある。
【0008】しかし、その反面、対象装置が油圧シリン
ダのように推力の大きなものであった場合には、当該推
力に伴って発生する緩み回転トルクをセットビス6や駒
8および止めねじ10の摩擦力や剪断力のみで対抗する
ことが困難であるので、依然としてねじ加工を施す部分
の大径化に対しては自ら限界をもつ。
【0009】さらに、上記したこれらの何れの緩み止め
手段にあっても、一旦、雌ねじ4と雄ねじ5の結合部分
に緩みが生じるようになると、それを契機として当該緩
みが急速に進行し、遂には、ねじ結合部分にガタ付きや
外れが生じることになって装置としての機能を失う恐れ
もある。
【0010】したがって、この発明の目的は、結合部分
のねじの大径化に対して限界を有しないと共に、対象装
置が油圧シリンダのように推力の大きなものであった場
合にも、当該推力によってねじの結合部分に緩みや外れ
が生じることのないねじ結合物体間の緩み止め構造を提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記したこの発明の目的
は、ねじによる二物体間の結合構造において、一方の物
体に対する他方の物体の結合部分に連設してソケット部
材を嵌合し、これら他方の物体とソケット部材の嵌合部
分を非円形状に形成して相互の回転ずれを規制すると共
に、他方の物体を結合する一方の物体に対して当該ソケ
ット部材を一体的に接合することにより達成される。
【0012】なお、他方の物体とソケット部材との間に
おける非円形部分の嵌合形状としては、適宜数の平坦面
を用いるなり或いはスプラインやキー結合を用いて他方
の物体とソケット部材の相互の回転ずれを規制するよう
にしてやる。
【0013】これにより、一方の物体が他方の物体に対
して結合部分のねじが緩む方向に回転しようとすると、
他方の物体に回転ずれを規制して嵌合したソケット部材
が共に回転して一方の物体に対し回転方向へとずれよう
とするが、ソケット部材は当該一方の物体に対し溶接等
の手段を用いて一体的に接合されているために両者の間
にずれが生じようとするのを阻止する。
【0014】その結果、結合部分のねじの大径化に対し
て限界をもつことなくねじ結合物体間の緩みを阻止し得
ると共に、対象装置が油圧シリンダのように推力の大き
なものであった場合にも、当該推力によってねじの結合
部分に緩みや外れが生じるのを確実に防止することがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明するが、当該説明に際しては先に
述べた従来例と同様に、油圧シリンダのロッドヘッドと
ピストンロッドおよびピストンとピストンロッドのねじ
結合部分を例示して説明していくのがこの発明を理解す
る上で最も好適と考えられるので、以下には、これらの
部分にこの発明を適用した場合を例として説明していく
ことにする。
【0016】図1に示すように、ピストンロッド2の先
端側には、外周面に雄ねじ5を刻んだボルト状の部分と
当該ボルト状の部分の基端に連設して円周方向に沿い等
間隔に四面で形成した平坦面11を有し、ピストンロッ
ド2の先端からこれら平坦面11をもつ外周部分へと当
該部分の外周形状に適合する非円形状の嵌合部分である
嵌合穴12をもったソケット部材13を挿入してやる。
【0017】かくして、ソケット部材13は、ピストン
ロッド2側の平坦面11に対する嵌合穴12の結合によ
ってピストンロッド2との間の回転を拘束される。この
ことから、特に図示はしないが、上記したピストンロッ
ド2側の平坦面11とソケット部材13側の嵌合穴12
とは、それらに換えて、スプラインやキー結合構造とし
て両者の回転を規制するようにしてもよいことは言うま
でもない。
【0018】一方、これらと並行してロッドヘッド1の
基端部分には、ピストンロッド2側の雄ねじ5に対して
適合する雌ねじ4を刻設し、当該雌ねじ4をピストンロ
ッド2側の雄ねじ5にねじ込むことでピストンロッド2
の先端にロッドヘッド1を一体的にねじ結合し、しかる
後に、ロッドヘッド1とソケット部材13を溶接等の手
段14によって結合する。
【0019】これにより、ロッドヘッド1とピストンロ
ッド2の結合部分である雌ねじ4と雄ねじ5の間に両者
の螺合が緩む方向に回転力が働いたとしても、一方の物
体であるロッドヘッド1と他方の物体であるピストンロ
ッド2とが、ピストンロッド2に回転ずれを規制して嵌
合しつつロッドヘッド1へと溶接等の手段14を用いて
結合したソケット部材13を通して一体的に結合されて
いるために、雌ねじ4と雄ねじ5が互に緩む方向へとず
れるのを阻止する。
【0020】その結果、ロッドヘッド1とピストンロッ
ド2の結合部分である雌ねじ4と雄ねじ5の大径化に対
して限界をもつことなく、これらロッドヘッド1とピス
トンロッド2のねじ結合部分である雌ねじ4と雄ねじ5
の間の緩みを阻止し得ると共に、対象装置が油圧シリン
ダのように推力の大きなものであった場合にも、当該推
力によって雌ねじ4と雄ねじ5の結合部分に緩みや外れ
が生じるのを確実に防止することになる。
【0021】なお、上記した図1および図2の実施の形
態にあっては、ねじ結合物体間の緩み止め構造として油
圧シリンダにおけるロッドヘッド1とピストンロッド2
間の緩み止めについて述べてきたが、先の図2を含めて
図3に示す実施の形態のように、ピストンロッド2とピ
ストン3の結合に置き換えても適用し得ることは勿論の
こと、また、油圧シリンダの代わりに油圧緩衝器等の類
似装置におけるねじ結合物体間の緩み止めとしてもその
まま適用し得ることは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、ねじ結合した一方の物体に回転ずれを規制してソ
ケット部材を嵌合し、このソケット部材を他方の物体へ
と溶接等の手段を用いて一体的に結合したことにより、
これら両物体間のねじ結合部分に両者の螺合が緩む方向
へと回転力が働いたとしても、ねじ結合した両物体がソ
ケット部材を通して一体的に結合されているために、両
物体のねじ結合部分に緩みや外れが生じるのを阻止する
ことができる。
【0023】その結果、結合部分のねじの大径化に対し
て限界をもつことなくねじ結合物体間の緩みを阻止し得
ると共に、対象装置が油圧シリンダのように推力の大き
なものであった場合にも、当該推力によってねじの結合
部分に緩みや外れが生じるのを確実に防止することが可
能になる。
【0024】また、請求項2の発明によれば、他方の物
体とソケット部材の嵌合部分に平坦面を形成するという
簡単な加工を施すだけで、上記した請求項1の効果を容
易に達成することができる。
【0025】さらに、請求項3の発明によれば、他方の
物体とソケット部材の回転止めとしてスプラインやキー
構造を用いるようにしたことにより、さらに大きな回転
力に耐えてねじの結合部分に緩みや外れ等が生じるのを
押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧シリンダにおけるロッドヘッドとピストン
ロッドのねじ結合部分にこの発明を適用した場合の実施
の形態を示す部分縦断正面図である。
【図2】上記図1と次に述べる図3のA−A線からの縦
断側面図である。
【図3】油圧シリンダにおけるピストンとピストンロッ
ドのねじ結合部分にこの発明を適用した場合の実施の形
態を示す部分縦断正面図である。
【図4】従来から一般に知られている油圧シリンダのロ
ッドヘッドとピストンロッドのねじ結合部分を示す部分
縦断正面図である。
【図5】同じく、従来から一般に知られている油圧シリ
ンダのロッドヘッドとピストンロッドの他のねじ結合部
分を示す部分縦断正面図である。
【図6】さらに、従来から一般に知られている油圧シリ
ンダのピストンとピストンロッドのねじ結合部分を示す
部分縦断正面図である。
【図7】同上、従来から一般に知られている油圧シリン
ダのピストンとピストンロッドの他のねじ結合部分を示
す部分縦断正面図である。
【符号の説明】
1 ロッドヘッド 2 ピストンロッド 3 ピストン 4 雌ねじ 5 雄ねじ 11 平坦面 12 嵌合穴 13 ソケット部材 14 溶接等の手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじによる二物体間の結合構造におい
    て、一方の物体に対する他方の物体の結合部分に連設し
    てソケット部材を嵌合し、これら他方の物体とソケット
    部材の嵌合部分を非円形状に形成して相互の回転ずれを
    規制しつつ、かつ、他方の物体を結合する一方の物体に
    対して当該ソケット部材を一体的に接合したことを特徴
    とするねじ結合物体間の緩み止め構造。
  2. 【請求項2】 他方の物体とソケット部材の嵌合部分に
    平坦面を形成し、当該平坦面によりこれら他方の物体と
    ソケット部材の相互の回転ずれを規制するようにした請
    求項1のねじ結合物体間の緩み止め構造。
  3. 【請求項3】 他方の物体とソケット部材の嵌合部分を
    スプラインやキー結合とし、これらスプラインやキー結
    合によって他方の物体とソケット部材の相互の回転ずれ
    を規制するようにした請求項1のねじ結合物体間の緩み
    止め構造。
JP16601898A 1998-05-29 1998-05-29 ねじ結合物体間の緩み止め構造 Pending JPH11344017A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009103220A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 建設機械のアクチュエータ装置
JP2015025505A (ja) * 2013-07-26 2015-02-05 Kyb−Ys株式会社 流体圧シリンダ
JP2016056846A (ja) * 2014-09-08 2016-04-21 株式会社NejiLaw 直動ロッド、連携部材、ピストン、ピストンの締結構造
AT17441U1 (de) * 2020-10-13 2022-04-15 Avl List Gmbh Längenverstellbare Pleuelstange mit Sicherungselement für Schraubverbindung

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JP2009103220A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 建設機械のアクチュエータ装置
JP2015025505A (ja) * 2013-07-26 2015-02-05 Kyb−Ys株式会社 流体圧シリンダ
JP2016056846A (ja) * 2014-09-08 2016-04-21 株式会社NejiLaw 直動ロッド、連携部材、ピストン、ピストンの締結構造
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