JPH113436A - 照度マップ作成方法、照度マップ決定方法、及び照度マップ作成システム - Google Patents

照度マップ作成方法、照度マップ決定方法、及び照度マップ作成システム

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JPH113436A
JPH113436A JP2120698A JP2120698A JPH113436A JP H113436 A JPH113436 A JP H113436A JP 2120698 A JP2120698 A JP 2120698A JP 2120698 A JP2120698 A JP 2120698A JP H113436 A JPH113436 A JP H113436A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンダリング・エンジンが希望の質の画像
を、短縮されたレンダリング時間で作成できるようにす
る。 【解決手段】 ステップ232では、注目のポイントの
法線ベクトル172およびこの決定されたライトの色と
重み176の積を使用して、ライトの色が位置168で
決定され、拡散色(Diffuse color)の値
144がテクセルの最終色値に加算される。ステップ2
36では、考慮されるべきライトが残るかどうかについ
て判断が下され、残る場合には、残りのライトのそれぞ
れにステップ228および232が反復され、ライトの
色と重みの積がテクセルの最終色値に蓄積される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像をレンダリン
グするための方法およびシステムに関する。さらに特定
すると、本発明は、画像のレンダリングで使用するため
の照度マップを決定するシステムおよび方法、ならびに
このような照度マップを利用するレンダリング・エンジ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】画像を作成するためのレンダリング(描
画)・エンジンは周知である。このようなエンジンは、
多くの場合、シーン定義と呼ばれる、生成される画像の
定義を受け入れ、そこから記憶のための画像を作成し、
及び/又は適切な出力手段に出力する。1つのこのよう
なレンダリング・エンジンは、本発明の譲受人により販
売され、高品質でフォトリアリスティック(photo
−realistic)な画像を作り出すことができ
る、SoftImage|3D製品に含まれる「メンタ
ル・レイ(metal ray)」エンジンである。
【0003】高品質画像用レンダリング・エンジンの問
題の1つに、このような画像をレンダリングする際の計
算上の複雑さがあり、その結果、1つ1つの画像のレン
ダリングに要する時間が多大となる。大部分の場合に
は、特殊レンダリング・ハードウェア及び/又は分散処
理システム、レンダリング時間を短縮するために利用さ
れるが、特にリアルタイムで画像をレンダリングするこ
と、及び/又はより安価なシステムで画像をレンダリン
グすることが希望される場合、特に、そのレンダリング
・ハードウェアが制限されているが、レンダリングのニ
ーズが精密であるセガ・サターン(SEGA Satu
rn)・システム、ソニー・プレーステーション(So
ny PlayStation)・システム、および任
天堂64(Nintendo 64)システムなどのゲ
ーム・システムにおいては、長いレンダリング時間は問
題のままである。
【0004】前記SoftImage|3Dの「メンタ
ル・レイ」レンダラー(描画装置:renderer)
のような既知のレンダリング・エンジンは、シーン定義
を入力として取り、対応するレンダリング済み画像を出
力として作成する。このようなシーン定義には、さまざ
まな3Dオブジェクトのジオメトリ定義とそのシーン内
での位置、これらのオブジェクトの素材特性(即ち、サ
ーフェスの粗さ、色、トランスペアレンシー(透明度)
など)、シーン(場面)内のライトの数、位置、および
色、通常はカメラ視点と呼ばれるシーンが見られる視点
と位置などが含まれる。SoftImage|3Dおよ
びその他のシステムでは、シーンのレンダリングでのシ
ェイディングについて考慮する必要がある要因は、「シ
ェード・ツリー(shade tree)」と呼ばれる
構造に配列される。シェード・ツリーに関する情報は、
その内容が参考により本明細書中に取り入れられる、19
92年、ACM出版社(ACM Press)刊のアラン
・ワット(Alan Watt)およびマーク・ワット
(Mark Watt)著「先進アニメーションとレン
ダリングの技法、理論および実践(Advanced
Animationand Rendering Te
chniques,Theory andPracti
ce)」、第14章を含むさまざまな出版物に記載されて
いる。「メンタル・レイ」レンダラーでは、「メンタル・
レイ・シェイダー(mental ray shade
rs)」と呼ばれるさまざまな事前に定義された手順関
数またはユーザにより定義される手順関数が、シェード
・ツリー内で設定され、含まれ、特殊レンダリング効果
をレンダリング・プロセスに取り込むことができるよう
にする。「メンタル・レイ・シェイダー」は、希望に応
じて、素材、テクスチャ、ライトなどを含むさまざまな
シーン要素に付けることができる。
【0005】SoftImage|3Dのようなシステ
ムでは、3Dオブジェクトをモザイク処理し、定義され
た3Dオブジェクトのポリゴン(多角形)・メッシュ表
現を取得し、そのメッシュ内のポリゴンをレンダリング
して、3Dオブジェクトの妥当な近似を得ることによっ
て多くの3Dオブジェクトをレンダリングする計算上の
複雑さを削減することが知られている。例えば、球体
は、球体を近似してモデリングする三角形のポリゴンの
メッシュによって表現でき、メッシュとオブジェクトの
間の対応の度合いは、通常、メッシュ中のポリゴンの数
によって決定される。
【0006】SoftImage|3Dでは、オブジェ
クトを表現するためにモザイク・メッシュで使用される
ポリゴンは、効率および簡略さのために好まれる三角形
のポリゴンから構成されるので、後述の説明は、おもに
このようなモザイク処理されたポリゴン・メッシュに関
する。ただし、当業者にとっては明らかとなるように、
本発明は、三角形のポリゴンのメッシュでの使用に限定
されず、希望する場合にはさらに多くの面を持つポリゴ
ンでも利用できる。オブジェクトのモザイク処理された
表現への変換は周知であり、本明細書中ではさらに記述
しない。
【0007】ポリゴン・メッシュで表現されるオブジェ
クトのレンダリングは、スキャンライン(走査線法)ま
たはレイ・トレーシング(光線追跡法)によって実行す
ることができる。レイ・トレーシングでは、最終色は、
最終色の一因となる反射、屈折、メンタル・レイ・シェ
イダーなどを求めるためにピクセルから光の光線を「発
射(firing)」することによって、レンダリング
された画像の各ピクセルで決定される。計算上高価では
あるが、レイ・トレーシングは、非常に写実的な結果を
生み出すことができる。
【0008】スキャンライン・レンダリングでは、どの
オブジェクトがカレント(現在の)・ピクセルの前また
は後ろにあるか(奥行きソーティング(深度分類))に
ついての判断が各ピクセルで下され、それらのオブジェ
クトが「可視」であるかどうかが判断される。可視オブジ
ェクトは表示され、不可視オブジェクトは省略される。
スキャンライン・レンダリングは計算上それほど高価で
はないが、大部分の場合特殊目的のグラフィック・ハー
ドウェアによってサポートされ、通常、レイ・トレーシ
ングより低い品質のレンダリングとなる。
【0009】スキャンライン・レンダリングおよびレイ
・トレーシング・レンダリングの両方において、シェー
ド・ツリーの評価の一部は、頂点シェイディングを判断
することである。頂点シェイディングでは、最終色は、
スキャンラインまたはレイ・トレーシングによってレン
ダリング画像では可視となる各ポリゴンの頂点だけにお
いて決定される。次に、決定された最終色は、ポリゴン
のバランス全体で線形に補間する。頂点でのレンダリン
グされた最終色は、光源に相対する頂点法線、定義され
たサーフェス特性などから決定される。一般的には、レ
ンダリング・ハードウェアは、頂点の色から考えてポリ
ゴンのバランスの線形補間を実行するための機能を具備
する。
【0010】ポリゴン・メッシュを使用するオブジェク
トのモデリングによってレンダリングの複雑さは減少す
るが、どちらかの手段による頂点色情報の計算、特にレ
イ・トレーシングによる計算は依然として計算上高価で
ある。
【0011】レンダリングされた画像でのもう1つの共
通した特徴とは、テクスチャ・マッピングされたサーフ
ェス(表面)を使用することである。任意のサーフェス
またはオブジェクトのテクスチャ・マッピングは、二次
元テクスチャ(ピクチャ)をオブジェクト及び/又はサ
ーフェスに投影することから成り、他のオブジェクトの
場合と同じように、テクスチャ・マッピングされたオブ
ジェクトは、大部分の場合、レンダリングの目的のため
にモザイク処理されたオブジェクトとして表現される。
テクスチャ・ピクチャには、有名人の写真のような画
像、木目模様仕上げ、大理石などを表現するためのパタ
ーンが入る場合があり、通常は、写実的な最終画像また
は希望の特殊効果を得るのに役立つ。ただし、テクスチ
ャ・マッピングされたオブジェクトおよびサーフェスを
レンダリングする場合、スキャンラインであるか、レイ
・トレーシングであるか、別のレンダリング・プロセス
であるかには関係なく、レンダリング・プロセスは、テ
クスチャ・ピクチャ内の任意のピクセルのレンダリング
に影響を及ぼすモザイク・メッシュ内の各ポリゴンまた
はポリゴンの一部を考慮に入れなければならず、これも
また計算上高価である。
【0012】レンダリング・エンジンが希望の質の画像
を、短縮されたレンダリング時間で作成できるようにす
るシステムおよび方法を備えることが望まれている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
の少なくとも1つの不利な点を未然に防ぐか、軽減する
画像をレンダリングする新規のシステムおよび方法を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に従
って、レンダリングされるシーン内の少なくとも1つの
オブジェクトに対して、照度マップを作成する方法であ
って、そのオブジェクトはテクスチャ・マッピングさ
れ、そのオブジェクトはポリゴンのメッシュとして表現
され、(i)前記オブジェクトにマッピングされるテク
スチャ・ピクチャを選択し、前記テクスチャ・ピクチャ
およびポリゴンの前記メッシュを1つの共通の座標系で
表現するステップと、(ii)前記テクスチャ・マップ
内の各ピクセルと前記ポリゴン・メッシュ内の各ポリゴ
ンの間の交差の位置、交差の領域、および交差の重み
(重量)を求めるステップであって、重みが前記ピクセ
ルの総領域に対する交差の前記領域の割合に対応するス
テップと、(iii)交差の求められた領域ごとに、前
記交差の求められた位置での照度情報と前記交差領域の
積を求めるステップと、(iv)各ピクセルごとにステ
ップ(iii)で求められたそれぞれの積を総計し、照
度値を求めるステップと、(v)各前記ピクセルごとの
前記照度値を記憶するステップと、から成る方法が提供
される。
【0015】好ましい態様では、ステップ(iii)の
照度情報は、シーンに対して定義されたシェード・ツリ
ー内の構成要素を評価することによって決定される。別
の好ましい態様では、ステップ(iii)の照度情報
は、前記交差の求められた位置での前記シーンに対して
定義されたライト(光)ごとに各ライトの値の総計を求
めることにより求められる。
【0016】本発明の第2の態様に従って、レンダリン
グされるシーン内の少なくとも1つのオブジェクトであ
って、ポリゴンのメッシュとして表現されるオブジェク
トに対し照度マップを作成する方法であって、(i)前
記少なくとも1つのオブジェクトを選択するステップ
と、(ii)前記オブジェクトについて、前記ポリゴン
のメッシュ内の各ポリゴンの頂点および頂点法線を求め
るステップと、(iii)各ポリゴンの各頂点に関して
照度値を求めるステップと、(iv)各頂点ごとの前記
照度値を記憶するステップと、から成る方法が提供され
る。
【0017】好ましい態様では、ステップ(iii)の
照度情報は、前記交差の求められたシーンで、シーンに
対して定義されたシェード・ツリー内の構成要素を評価
することによって求められる。別の好ましい態様では、
ステップ(iii)の照度情報は、前記交差の求められ
た位置で前記シーンに対して定義された各ライトの各ラ
イトの値の総計を求めることによって決定される。
【0018】本発明の第3の態様に従って、画像を得る
ためのシーン定義のレンダリングに使用される照度マッ
プを求める方法であって、(i)シーン定義からシーン
に対して定義される各光源の数および位置を決定するス
テップと、(ii)前記シーン定義から、前記シーン内
の各オブジェクトの位置を決定し、前記オブジェクトを
モザイク処理されたポリゴン・メッシュとして表現する
ステップと、(iii)各前記オブジェクト上の注目の
(対象となる)ポイントでの照度値を求めるステップ
と、(iv)前記シーン定義に対する照度マップに照度
値を記憶するステップと、から成る方法が提供される。
【0019】本発明の第4の態様に従って、シーン記述
から画像のレンダリングで使用するための照度マップを
作成するためのシステムであって、シーン定義から、シ
ーンに対して定義される各光源の数および位置を決定す
るための手段と、前記シーン定義から、前記シーン内の
少なくとも1つのオブジェクトの位置を決定し、前記少
なくとも1つのオブジェクトをモザイク処理されたポリ
ゴン・メッシュとして表現するための手段と、前記少な
くとも1つのオブジェクト上の注目のポイントでの照度
値を求めるための手段と、前記シーン定義について照度
マップに前記求められた寄与を記憶するための手段と、
を具備するシステムが提供される。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明は、シーン内での各光源の
寄与を求めるか、またはシーンに対して定義されるシェ
ード・ツリーのアクティブな構成要素のすべての完全な
評価を実行するかのどちらかによって、照度マップの計
算を行う。本明細書中で使用されるように、「シェード
・ツリー」は、レンダリングされた画像を作成する上で
レンダリング・エンジンによって考慮されなければなら
ない構成要素が記憶される適切なデータ構造を含むこと
が意図される。さらに、このようなシェード・ツリー
が、その内のいくつかだけが、ある特定の時点で「アク
ティブ」となる、さまざまな構成要素を具備することが
企図される。例えば、シェード・ツリーが鏡面反射性色
情報に関係するさまざまな構成要素を備えることがある
が、これらの構成要素は、ユーザがレンダリング・エン
ジンに鏡面反射性を無視するように指示するとイナクテ
ィブとなる。
【0021】照度マップは、レンダリングされるシーン
内の注目の(対象となる)ポイントでの照度情報を表す
ので、この照度マップは、レンダリングされた最終的な
画像を得るために、レンダリング・エンジンによって利
用される。このようなケースでは、レンダリング・エン
ジンは、照度マップが定義される任意のオブジェクトに
対するシーンに対して定義される光源の影響をさらに考
慮しないでシーンをレンダリングし、その結果、計算上
はそれほど複雑ではないレンダリングとなるため、レン
ダリング時間が短縮される。
【0022】照度マップは、カメラ視点から独立してい
るため、オブジェクトに決定される照度マップは、その
オブジェクトを任意の画像内でレンダリングするのに役
立ち、その場合、光源、または照度マップを決定する際
に使用される他のシェード・ツリーの構成要素は変化し
ない。したがって、あらかじめ定められた照度マップを
利用することにより、その後に画像をレンダリングする
ためのレンダリング・エンジンの処理時間は短縮され、
レンダリング・エンジンがシーン定義をさらに高速に処
理したり、さらに複雑なシーンを指定時間内に処理する
ことを可能にする。
【0023】さらに、照度マップは、テクスチャ・マッ
ピングで使用されるポリゴン及び/又はテクスチャ・ピ
クチャの素材とは無関係である。したがって、いったん
照度マップが決定されると、オブジェクト及び/又はテ
クスチャ・ピクチャの素材が変更され、新しい照度マッ
プを決定しなくても希望の通りにレンダリングされるこ
とができる。
【0024】一般的には、照度マップの作成には、シー
ン内で注目のポイントを決定し、これらの注目のポイン
トでのシーン内の照度値を求めることが必要となる。非
テクスチャ・マッピング・オブジェクトの場合、注目の
ポイントは、オブジェクトを表現するメッシュ内でのポ
リゴンの頂点に一致する。テクスチャ・マッピングされ
たサーフェスの場合には、注目のポイントを決定するこ
とはさらに複雑になり、本明細書中では最初に説明さ
れ、非テクスチャ・マッピング・ポリゴン・メッシュの
より簡略なケースは後述される。
【0025】テクスチャ・マッピングされたサーフェス
についての本発明のこの実施の形態により、ユーザは、
照度値を求めることが望まれる1つまたは複数のテクス
チャ・マップを選択する。当業者には明らかとなるよう
に、考慮に入れなければならないテクスチャ・ピクチャ
を選択するそれ以外の適切な方法も利用できるが、So
ftImage|3Dでは、この選択は、シーン定義の
概要図中で1つまたは複数のテクスチャ・ノードを選択
することによって達成することができる。次に、テクス
チャ・ピクチャをマッピングしなければならない1つま
たは複数のオブジェクトは、まだそのように表現されて
いない場合には、適切なモザイク・アルゴリズムを使用
して、ポリゴン・メッシュ表現に変換される。
【0026】前記SoftImage|3Dシステムお
よびそれ以外のシステムでは、テクスチャ・マッピング
は、投影によってまたはuvマッピング(つまりuv空
間内で)によって実行することができる。投影される場
合、プレーナー(平面)、円筒形、または球形の投影が
利用され、このような投影の技法についての説明は、そ
の内容が参考により本明細書中に取り入れられる、前記
のアラン・ワットおよびマーク・ワット著「先進アニメ
ーションとレンダリングの技法、理論および実践」に記
載される。uvマッピングが利用される場合、テクスチ
ャ・ピクチャはuv座標空間内で表現されるか、uv座
標空間に変換され、その場合、「u」はテクスチャ・ピ
クチャの水平軸を表し、0.0から1.0の範囲とな
り、「v」は垂直軸を表し、やはり0から1.0の範囲
となる。uvテクスチャ・マッピングしなければならな
いポリゴン(複数の場合がある)の座標は、それらがす
でにuv座標で表現されていない場合にはxyz空間か
らuv空間に変換され、その後でマッピングが実行され
る。
【0027】図1は、3ピクセル掛ける3ピクセルの解
像度のテクスチャ・ピクチャ40の概要表現である。当
業者には明らかとなるように、このサイズのテクスチャ
・ピクチャは、説明を明確にするために選択されたので
あり、通常は、実際の使用状況では、はるかに大きな寸
法のテクスチャ・ピクチャが利用される。
【0028】図2は、このケースでは、4つのポリゴン
から成るポリゴン・メッシュである、3Dオブジェクト
60の概要表現である。再び、当業者にとっては明らか
となるように、オブジェクト60は、明確さを期して選
択されたのであり、本発明では複雑さがさらに高い3D
オブジェクトが使用可能であり、使用されるだろう。例
えば、三次元オブジェクトはポリゴン・メッシュ、ナー
ブス(nurbs:一般的なパラメター指定による有理
Bスプライン:non−uniform ration
al B−spline)またはパッチ・サーフェスな
どとなる場合がある。
【0029】図3は、ポリゴン60をuv空間でモザイ
ク処理された表現80に変換した結果を示し、この場合
オブジェクトは8個の三角形のポリゴン84から112
で表現され、各三角形の頂点の座標が、uv空間に表示
されている。
【0030】図4は、テクスチャ・ピクチャ40を3D
オブジェクト60のモザイク処理された表現80の上に
投影した結果を示す。例として、ポリゴン108の頂点
は、(0.0,0.5),(0.5,0.0)および
(0.5,0.5)にある。この例ではテクスチャ・ピ
クチャ40は、完全にオブジェクト60上にマッピング
されていたが、当業者にとっては、必ずしもこうである
必要はなく、希望される場合には、テクスチャ・ピクチ
ャ40の注目の矩形領域だけがオブジェクト60にマッ
ピングされるように、テクスチャ・ピクチャ40をフロ
ッピング(トリミング)することができることは明らか
だろう。
【0031】次に、オブジェクト60上のテクスチャの
各ピクセルが占める領域は、uv空間で、du=1.0
/幅およびdv=1.0/高さから求められ、この場
合、幅はテクスチャ・ピクチャ40のフロッピングされ
た領域の(ピクセル単位での)水平解像度であり、高さ
とはテクスチャ・ピクチャ40のフロッピングされた領
域の(ピクセル単位での)垂直解像度であり、したがっ
てポリゴン・ピクセルによって占められる領域は(du
*dv)である。
【0032】次のステップは、オブジェクト上の注目の
(対象となる)ポイントに関するデータを収集すること
で、注目のポイントは、オブジェクト上の任意のポリゴ
ンと、本明細書中ではテクセル(texel)と呼ぶ、
テクスチャ・ピクチャ40のフロッピングされた領域内
の任意のピクセルの間の交差ごとに発生する。注目の各
ポイントには、それに対応する重量(重み)があり、交
差の領域のサイズに対応する重量(重み)は、テクセル
の総領域に対応する。ポリゴンとテクセルの間の交差に
は、図5の(a)から図5の(h)に図示されるよう
に、複数のカテゴリが考えられ、交差の領域はハッチン
グされたポリゴンによって表現される。
【0033】図5(a)は、ポリゴン120とテクセル
124の領域の間に交差領域のない平凡なケースを示
し、ポリゴン120はテクセル124に関してゼロ重量
となり、このテクセルについては何の情報も記憶されな
いだろう。図5の(b)は、100%の加重(重み付
け)という結果になる、ポリゴン120とテクセル12
4の領域の間の完全交差の上記以外の平凡なケースを示
す。
【0034】図5の(c)、図5の(d)、および図5
の(e)は、ポリゴン120の単一の頂点がテクセル1
24の領域内に入る例を示す。このようなケースでは、
交差の領域を表すポリゴンは、これらの図のそれぞれに
図示されるように3個、4個または5個の頂点を持つこ
とができる。ポリゴン120に対する重量(重み)を求
めるために、交差の領域が適切な手段により決定され
る。本発明のこの実施の形態においては、本明細書中に
参考によって取り込まれるカリフォルニア州サンディエ
ゴのアカデミック出版社(Academic Pres
s)によって1991年に出版された、ジェームズ・ア
ブロ(James Avro)著の「グラフィックス・
ジェムII(Graphics Gems II)」の
第1.1項の5−6ページに、ジョン・ロックン(Jo
n Rokne)によって記述され、そのポリゴンの領
域を計算するためにはポリゴンの頂点の座標が既知であ
ることだけを必要とするアルゴリズムを使用して、交差
の領域が決定される。
【0035】(図中ではハッチングされたポリゴンであ
る)交差領域の頂点は、任意の適切な方法で決定するこ
とができ、本発明のこの実施の形態においては、これ
は、前記「グラフィックス・ジェムII」参考の第1.
2項の7−9ページで、ムケッシュ・プラサド(Muk
esh Prasad)によって記述されるアルゴリズ
ムを使用して達成される。
【0036】図5の(f)および図5の(g)は、ポリ
ゴン120の2つの頂点がテクセル124内に入り、そ
の結果、それぞれ図示されるように、4個または5個の
頂点を持つ交差領域の形状が生じ、これらの交差ポリゴ
ンの領域は、前記の方法と同じ方法で決定される例を示
す。
【0037】図5の(h)は、ポリゴン120の3個す
べての頂点がテクセル124内に入り、その結果、ポリ
ゴン120の形状(および領域)に一致する交差領域が
生じる例を示す。
【0038】図6の(a)および図6の(b)は、ポリ
ゴン120の1つの縁(エッジ)を除きどの頂点もテク
セル124と交差しない、それぞれ3個および4個の頂
点を持つ交差領域の形状が生じる例を示す。図6の
(c)および図6の(d)は、ポリゴン120の2つの
縁を除きどの頂点もテクセル124と交差しない、それ
ぞれ5個および6個の頂点を持つ交差領域の形状が生じ
る例を示す。
【0039】最後に、図6の(e)は、ポリゴン120
の3つの縁を除きどの頂点もテクセル124と交差しな
い、6個の頂点を持つ交差領域の形状が生じる例を示
す。
【0040】それから、テクスチャ・ピクチャ40のク
ロッピングされた領域内の各テクセルに、図7の140
で図示されるデータ構造が作成され、テクスチャ・ピク
チャ40全体またはその矩形サブ領域を構成する。デー
タ構造140は、後述されるように、テクセルについて
注目のポイントに関係する情報を含む、各テクセルに関
連する情報を記憶する。
【0041】各データ構造140は、正規化されたRG
B色空間(つまり、0.0と1.0の間のR、0.0と
1.0の間のB、および0.0と1.0の間のG)内の
テクセルに対して求められる拡散色値144、正規化さ
れたRGB色空間内のテクセルに対して求められる周囲
色値148、テクセルに対して注目のポイントの数15
2、および注目のポイントのそれぞれの情報を記憶する
データ構造164のリンク・リスト160を指すポイン
タ156を記憶する。
【0042】図示されるように、リンク・リスト160
中の各ノード164は、xyz座標空間中の各ポリゴン
とテクセルの間の交差の領域の決定された中心である位
置168、xyz座標で空間の位置168で決定された
サーフェス法線172、重量(重み)176、および次
のノードを指すポインタ180を含む。リンク・リスト
160は、ポインタ180がヌル(空)である場合に終
了する。各ノード164およびデータ構造140の関連
する前記値を求める方法を下記に説明する。
【0043】各ノード164内の重み176の値は、テ
クセルの総領域に相対するポリゴンとテクセルの交差の
領域として求められる。例えば、図4では、ポリゴン9
6と右上隅のテクセルの交差領域の重みは、交差のポリ
ゴンの頂点が{(0.5,0.0),(1.0,0.
0),(1.0,1.0),(0.0,1.0)および
(0.0,0.5)}であると仮定すると、0.87
5、つまり=交差の領域/テクセルの領域
【0044】
【数1】
【0045】となると決定される。
【0046】明らかになるように、任意のテクセルにつ
いて各ノード164の重量176の総計は1を上回るこ
とはできない。
【0047】三角形のモザイク・ポリゴンの場合、位置
168は、後述のように決定される。非三角形ポリゴン
が、矩形ポリゴンやその類似物のようにモザイク・メッ
シュ・ポリゴンとして利用される場合、当業者が思い出
すように、位置168および法線ベクトル172を決定
するための適切な技法が利用できる。
【0048】三角形ポリゴンの場合、交差の領域の中心
は、最初に、交差の領域内の各頂点のu構成要素(成
分)を総計し、その結果を頂点数で除算し、中心のu座
標を決定し、v成分でも類似したプロセスを実行し、中
心のv座標を得ることによって決定される。次に、前記
で決定されたuv座標中心およびポリゴンの頂点のuv
座標を使用して、ポリゴン内の交差の領域の中心につい
て、重心座標が決定される。
【0049】当業者により理解されるように、重心座標
系とは、ポイントの所定の集合に関連するものであっ
て、重心座標系についての説明は、A.K.ピーターズ
社(AK Peters Ltd.)により出版された
ウルフギャング・ボーヒム(Wolfgang Boe
hm)およびハルムット・プローチッヒ(Hartmu
t Prautzsch)著の「ジオメトリ設計のジオ
メトリ概念(Geometric Concepts
for Geometric Design)」(IS
BN1−56881−004−0)第10章、1994
年シアトルのワシントン大学コンピュータ科学工学部、
技術レポート89−09−16、トニー・デローズ(T
ony Derose)の「座標なしジオメトリ・プロ
グラミング(Coordinate−Free Geo
metric Programming)」、およびデ
ービスにあるカリフォルニア大学により出版される、ワ
ールドワイド・ウェブ(アドレス:http://mu
ldoon.cs.ucdavis.edu/Grap
hicsNotes/Barycentric−Coo
rdinates/Barycentric−Coor
dinates.html)上の「オンライン・コンピ
ュータ・グラフィックス・ノート(On−Line C
omputer Graphics Notes)」に
記載され、これらの出版物のそれぞれの内容は本明細書
中に参考により取り込まれる。したがって、計算された
重心は、xyz空間内の交差の領域の中心を決定するた
めに、ポリゴンの頂点のuv空間座標およびxyz空間
座標で使用される。これが、ノード164内に記憶され
る位置値168である。
【0050】次に、中心の前記に決定された重心座標
は、決定された中心での補間されたサーフェス法線を決
定するために、ポリゴンの法線がxyz空間で使用され
る。これが、ノード164に記憶される法線ベクトル値
172である。
【0051】ノード164の値の計算が完了すると、そ
れぞれ拡散色(Diffuse color)および周
囲色(Ambient color)を表す値144お
よび148が、データ構造140について求められる。
拡散色144は、付録Aの等式1から求められ、この場
合、配合(Blending:混合)値は、テクセル単
位でテクセルに対して、あるいはテクスチャ・ピクチャ
に対してグローバルに、または両方の組み合わせによっ
てテクセルに対して定義され、素材拡散色およびテクセ
ル拡散色の拡散色(Diffuse Color)に対
する相対的な寄与を定義する。素材拡散色とは、テクス
チャが付けられているオブジェクトに対して定義される
拡散色である。ピクセル色とは、テクスチャ・ピクチャ
内のテクセルに対して定義される色である。また、テク
スチャ拡散係数(ファクタ)は、0.0から1.0の範
囲で適切な方法で設定される変数であり、拡散色(Di
ffuse color)の明暗度(強度)を希望通り
に調整するために使用される。
【0052】同様に、周囲色148は、付録Aの等式2
から求められる。この場合、配合値は、前記の通りであ
る。素材周囲色は、テクスチャが付けられているオブジ
ェクトに対して定義される周囲色である。テクスチャ周
囲係数(ファクタ)は、前記のテクスチャ拡散係数に類
似し、周囲色の明暗度(強度)を希望通りに変化させる
ことができるようにする。ピクセル色とはテクセルの色
である。また、シーン周囲色は、シーンに対して定義で
きるグローバル周囲色である。本発明のこの実施の形態
においては、それぞれの色は、正規化されたRGB色空
間(R値、G値およびB値は、それぞれ0.0と1.0
の間である)で表現される。SoftImage|3D
においては、オブジェクトはそれに対して明白に定義さ
れた素材がない場合、デフォルトの素材(周囲色および
拡散色)が利用される。
【0053】データ構造140およびそのそれぞれのノ
ード164内の値がいったん求められると、注目のポイ
ントがレンダリングされる。具体的には、ライトの数と
その位置を決定するために、シーン定義が調べられる。
本発明のこの実施の形態においては、ライトがシーンに
対して定義されていない場合、デフォルトの光源が利用
され、光源はシーン要素から無限距離に位置される。
【0054】本発明のこの好ましい実施の形態におい
て、データ構造140およびノード164 の作成、な
らびにそのそれぞれの値の決定は、ポリゴン単位で行わ
れる。具体的には、モザイク・メッシュ内のポリゴンに
対して、テクセルの矩形外接ボックス(境界ボックス)
が決定され、外接ボックスは、ある特定のポリゴンと交
差できるそれらのテクセルの範囲を限定する。したがっ
て、外接ボックス内のテクセルのそれぞれが代わりに考
慮され、考慮されているテクセルがポリゴンと交差する
と、まだそのテクセルに対して存在していない場合には
データ構造140が作成され、ノード164が適切な値
で作成され、テクセルについてリンク・リスト160に
追加され、テクセルについて注目のポイントの数を表す
値152が適切なデータ構造140で更新される。ポリ
ゴンの外接ボックス内のテクセルのすべてが考慮される
と、プロセスは次のポリゴンについて反復される。
【0055】すべてのポリゴンが考慮されると、レンダ
リング・プロセスは、図8および図9に図示されるよう
に進む。具体的には、データ構造140が作成されたテ
クスチャ・ピクチャ40のクロッピングされた部分内の
各テクセルが考慮される。図示されるように、第1テク
セルはステップ200で選択され、ステップ204で
は、テクセルの最終色および総重み(総重量)は両方と
もゼロに初期化される。ステップ208では、注目のす
べてのポイントがテクセルに対して定義されたかどうか
が判断される。テクセルに対して定義された注目のポイ
ントがない場合、プロセスは図9のステップ248に進
む。
【0056】ステップ208では、テクセルについて1
つまたは複数の注目のポイントが定義されたと判断さ
れ、プロセスはステップ220に進み、そこでは、テク
セルについて第1の注目のポイントが選択され、その注
目のポイントに求められた重み(重量)176がステッ
プ224で総重み値(総重量)に蓄積される。ステップ
228では、第1のライトがシーンに対して定義された
ライトから選択される。前記のように、シーンに対して
どのライトも設定されていない場合、プロセスは無限距
離にあるデフォルトのライトを利用する。
【0057】ステップ232では、注目のポイントの法
線ベクトル172およびこの決定されたライトの色と重
み176の積を使用して、ライトの色が位置168で決
定され、拡散色(Diffuse color)の値1
44がテクセルの最終色値に加算される。ステップ23
6では、考慮されるべきライトが残るかどうかについて
判断が下され、残る場合には、残りのライトのそれぞれ
にステップ228および232が反復され、ライトの色
と重みの積がテクセルの最終色値に蓄積(つまり総計)
される。
【0058】ステップ240では、注目のポイントが考
慮中のテクセルについて考慮されるために残るかどうか
について判断が下される。注目のポイントが考慮される
ために残る場合、プロセスは、注目の残りのポイントの
それぞれに、ステップ220から240を反復する。
【0059】テクセルについて注目のすべてのポイント
が処理されると、プロセスは、拡散色値144と、ある
重みと総蓄積重み(総蓄積重量)の差の積が最終色に加
算されるステップ248に進んでから、プロセスは、総
重みと周囲色値の積が最終色に加算されるステップ25
0に進む。
【0060】ステップ216では、データ構造140の
あるすべてのテクセルが考慮されたかどうか判断され
る。考慮されるべきテクセルが残っている場合、プロセ
スは各テクセルに対してステップ200から250を反
復する。残っていない場合には、レンダリング・プロセ
スは、テクスチャ・ピクチャ40の各テクセルに記憶さ
れた色情報をプロセスによって求められた対応する最終
色値で置き換えて、ステップ252で完了する。
【0061】付録Aの等式3は、ステップ252でさら
に詳細にテクセル色情報を置き換えるために使用される
最終色の計算を示す。等式では、「nbp」とはテクセ
ルの注目のポイントの数であり、「nbl」はシーンに
対して定義されるライトの数であり、周囲色(Ambi
ent color)とは周囲色値(Ambientc
olor value)148であり、拡散色とは拡散
色値(Diffuse color value)14
4であり、ライト1(light1 )は、位置168お
よび法線172のライトの値である。前記のように、S
oftImage|3Dでは、色は0.0から1.0の
範囲のR値、G値およびB値として表現されるため、等
式3の結果は、必要な場合、強制的に0.0から1.0
の範囲内とされる。つまり、赤=1.031は赤1.0
に切り捨てられ、青0.01は0.0に切り捨てられる
等である。
【0062】それから、最終画像のレンダリングは、本
発明のこの実施の形態から生じるテクスチャ・ピクチャ
40の修正バージョンを使用する前記メンタル・レイ・
レンダリング・エンジン、および「メンタル・レイ」レ
ンダリング・エンジンでの場合に、シーン内のライトの
寄与がレンダリング・エンジンによってさらに考慮され
ないように、そのシェイディング・モデル(shadi
ng model)が起動解除される、つまり「一定」
に設定されるように構成されるレンダリング・エンジン
によるなどの任意の適切な方法で達成される。
【0063】当業者にとって明らかとなるように、テク
スチャ・ピクチャ40の照度値をあらかじめ定めること
によって、レンダリング・エンジンの計算上の要件は削
減される。やはり明らかになるように、修正されたテク
スチャ・ピクチャ40はカメラ視点から独立しており、
テクスチャ・ピクチャ40をさらに修正することを必要
とせず、レンダリング・エンジンにシーンに対して定義
されるライトの寄与を考慮することを必要とせずに、視
点を変更できるようにする。
【0064】光源の寄与だけが考慮される前記実施の形
態においては、本発明は、オブジェクトの鏡面反射情報
を作成しないことに注意する必要がある。多くのケース
で、鏡面反射性および鏡面反射効果は必要とされていな
いため、これは過度に不利な点ではない。
【0065】しかし、鏡面反射性が望まれる場合、それ
らを、当業者には明らかとなるように、鏡面反射性がな
い同じ画像のレンダリング時間に比較してレンダリング
時間が増加することを犠牲にしても、画像をレンダリン
グする時点でレンダリング・エンジンによって決定さ
れ、本発明に従って作成される画像情報と結合できるこ
とが企図される。鏡面反射性が任意のシーン内の制限さ
れた数のオブジェクトだけに希望される場合には、これ
によるレンダリング時間の増加は重大な問題を提起しな
い可能性がある。
【0066】さらに、シーンに対して定義されるシェー
ド・ツリーのアクティブな構成要素のすべてを評価する
後述の実施の形態は、希望される場合、鏡面反射性を生
成する。
【0067】前記プロセスは、本来、本明細書中で「照
度マップ(illumination map)」と呼
ばれる、シーンの光源のシーン内の注目の点に対する寄
与を表す情報の計算、およびテクスチャ・ピクチャの新
しい色値を求めるために、それらの注目のポイントでの
オブジェクトの色を照度マップ値と結合することから成
る。しかし、本発明は、テクスチャとは無関係にシーン
の光源の寄与の事前レンダリングを可能にする照度マッ
プ値の記憶も実現する。具体的には、前記プロセスを修
正することにより、本発明は、後でテクスチャ・ピクチ
ャ40と希望されるように結合できる照度マップを作成
することができる。
【0068】照度マップを作成するために、図8および
図9のプロセスが、以下に示すように修正される。ステ
ップ232で、ライトの色および重み176の積がテク
セルの照度値に蓄積(総計)される。ステップ240で
は、テクセルについて考慮されるべき追加の注目のポイ
ントが残っていないと判断されると、プロセスは前記の
ようにステップ248および250にではなく、ステッ
プ216に進む。この実施の形態では、周囲の寄与およ
び拡散の寄与を扱うステップ248およびステップ25
0は、必要とされず、省略される。ステップ216で、
さらに考慮すべきテクセルがない場合、プロセスは結果
の照度値を記憶し、照度マップを得ることによって、ス
テップ252で完了する。照度マップの照度値の計算
は、さらに詳細に付録Aの等式4で説明され、その場
合、「nbp」および「nbl」は前記と同じ量を表
す。このプロセスでは、テクセルは、テクスチャ・ピク
チャが各オブジェクトにマッピングされるときに発生す
る交差に関する情報を決定するために利用されるジオメ
トリ・プレースホルダー(geometric pla
ceholder)にすぎないことに注意する必要があ
る。
【0069】シーンをレンダリングする場合に照度マッ
プを利用するために、照度マップの照度値はテクスチャ
・ピクチャ・マップ40内のテクセルのテクセル色、お
よびオプションで周囲色と結合され、付録Aの等式5に
示されるようにレンダリングされた色を取得する。
【0070】いったんシーンに対して照度マップが決定
されると、テクスチャは希望の通りに変更及び/又は置
換を行うことができる。例えば、シーンは、木目模様仕
上げのテクスチャがマッピングされた壁でレンダリング
することができる。それから、例えば、壁に大理石(m
arble)テクスチャがマップされたゲームの違うセ
ットとして、シーンをレンダリングし直すことができ
る。それぞれのケースでは、同じ照度マップがレンダリ
ング・プロセスで利用されるため、一度照度マップがシ
ーンに対して決定されると、そのシーンをレンダリング
するレンダリング時間は短縮される。本発明はこのよう
な使用に制限されないが、照度マップの使用が、セガ・
サターン、ソニー・プレーステーション、任天堂64ま
たはその類似物のようなゲーム・システムで使用される
もののようなレンダリング・エンジンにとって特に有効
となることが企図される。
【0071】前記のように、テクスチャ・マッピングさ
れたオブジェクトのレンダリングされた色を決定するこ
とに加えて、本発明は、非テクスチャ・マッピング・オ
ブジェクトのレンダリングにも使用できる。具体的に
は、前記SoftImage|3D製品およびそれ以外
の多くの製品において、オブジェクトは、オブジェクト
を表現するために使用されるポリゴン・メッシュからレ
ンダリングされる。このようなオブジェクトが、それら
の上に投影されるテクスチャ・マップなしにレンダリン
グされる場合、レンダリング・エンジンはメッシュ内の
可視ポリゴンごとに、ポリゴンの各頂点でのレンダリン
グされた色およびポリゴンの法線ベクトルを決定し、こ
れらのレンダリングされた色はポリゴン・サーフェス全
体で線形に補間される。ポリゴン・サーフェス全体での
頂点色の線形補間は、入力として頂点色およびポリゴン
の法線ベクトルを受け入れてから、ポリゴンの表示され
たピクセルにレンダリングされた色を決定するレンダリ
ング・ハードウェアが大部分の場合提供されるほど、一
般的に利用される動作である。このようなレンダリング
・ハードウェアは大幅にオブジェクトのレンダリングに
要する時間を改善するが、レンダリング・エンジンは依
然として可視ポリゴンごとに頂点色を決定しなければな
らず、これは多くのシステムでの多大な計算要件を表
す。
【0072】したがって、本発明の別の実施形態では、
照度マップは、ポリゴンとして表現されるレンダリング
・オブジェクトについて決定することができる。このプ
ロセスは、ユーザが、照度マップが決定されなければな
らない1つまたは複数のオブジェクトを選択することか
ら開始する。SoftImage|3Dでは、この選択
は、シーン内のオブジェクトの階層の概要表示から、あ
るいは「全オブジェクト(All object)」モ
ードを選択することによって実行できる。言うまでもな
く、考慮するためにオブジェクトを選択するそれ以外の
適切な方法を、希望通りに利用することができる。いっ
たん考慮しなければならないオブジェクトが選択される
と、プロセスは下記のように続行する。
【0073】前記テクスチャ・マッピング実施の形態に
類似するこの実施の形態では、注目のポイントは、各ポ
リゴンの頂点であり、照度マップにはこれらの頂点ごと
の照度値が記憶される。この照度マップは、最終色を得
るために頂点色と結合するか、後で使用するために頂点
色とは無関係に記憶することができる。前記実施の形態
の場合でのように、照度マップを決定し、使用すること
により、レンダリング・エンジンによって実行されなけ
ればならない計算は削減されるため、レンダリング時間
は短縮されるか、同時にさらに複雑なシーンをレンダリ
ングできるようになる。
【0074】ポリゴン・メッシュ・オブジェクトの頂点
の最終色値の決定は、図10に説明される。具体的に
は、ステップ300で、第1の頂点が選択され、ステッ
プ304で頂点の初期の拡散色および周囲色が決定さ
れ、総計される。初期拡散色とは、オブジェクトを構成
する素材に対して定義される拡散色である。同様に、初
期周囲色とは、素材の周囲色とシーン周囲色の積であ
る。ステップ306では、最終色値が周囲色値に初期化
される。次に、ステップ308で、シーン内のライトが
選択され、ステップ312で、頂点での選択されたライ
トのライトの色が決定され、素材の拡散色値で乗算さ
れ、最終色に加算される。
【0075】ステップ316では、考慮されるべきライ
トが残っているかどうか判断され、まだ考慮されていな
かったシーンに対して定義されるライトがあるならば、
プロセスはステップ308に反転する。すべてのライト
が考慮されたら、プロセスはステップ320に進み、そ
こでは、処理のための頂点が残っているかどうかが判断
される。1つまたは複数の頂点が処理のために残ってい
る場合、プロセスはステップ300に反転する。いった
んすべての頂点が処理されると、プロセスは、最終色値
が適切に記憶されるステップ324で完了する。
【0076】最終色値は、一時ファイル内に、ポリゴン
・メッシュの定義内に、あるいはメッシュ・ポリゴンの
頂点が割り当てられる新規素材の定義度として、あるい
は当業者が思い出すあらゆるそれ以外の適切な方法で記
憶することができる。
【0077】明らかになるように、より簡略であるが、
図10のプロセスは、テクスチャ・マッピングされたサ
ーフェスに使用される図8および図9のプロセスに類似
している。さらに、図8および図9のプロセスを使用す
る場合と同様に、本発明のこの実施の形態も、最終色値
よりむしろ照度マップを作成するために容易に修正でき
る。具体的には、照度マップを作成するには、ステップ
304での初期周囲色値がゼロに設定され、付録Aの等
式6で計算される照度値は、付録Aの等式7を使用して
ポリゴン頂点の最終色値を作成するためにその後に使用
できる照度マップとしてステップ324で記憶される。
【0078】前記のように、本発明の別の実施の形態で
は、考慮されている注目のポイントに対する各光源の寄
与だけを考慮することによって、照度情報を判断する代
わりに、シーンのシェード・ツリー全体のアクティブな
構成要素の評価が利用される。具体的には、「シェード
・ツリー」のアクティブな構成要素は、任意の注目のポ
イントで、その注目のポイントに垂直なサーフェスに沿
って光線を「発射」することによって評価される。当業
者にとって明らかとなるように、前記実施の形態のよう
に、結果として生じる照度値は、色及び/又はテクスチ
ャを含めて最終色を表現することができるか、あるいは
後でオブジェクトの色またはテクスチャと結合され、最
終色を得ることができる。レイ・トレーシングおよびシ
ェード・ツリーの評価は周知であり、本明細書中ではこ
れ以上説明しない。
【0079】シェード・ツリーの完全な評価によって求
められる照度値は、「メンタル・レイ」レンダリング・
エンジンの場合には、素材、雰囲気、またはそれ以外の
効果を定義するためにシーンに適用されるアクティブな
「メンタル・レイ・シェイダー」の影響も含むだろう。
シェード・ツリーのアクティブな構成要素の完全な評価
による照度値の決定は、前記の評価に非常に類似してお
り、必要とされるデータ構造は図11に示され、プロセ
スは図12、図13に図示される。
【0080】図7を参照して前記に記述された光源寄与
だけの実施の形態の場合と同様に、図11は、テクスチ
ャ・ピクチャ40のクロッピングされた領域内のテクセ
ルごとに作成されるデータ構造400を示す。各データ
構造400は、正規化されたRGB色空間内のテクセル
について求められる色値404、テクセルの注目のポイ
ントの数408、およびこれらの注目のポイントのそれ
ぞれの情報を記憶するデータ構造416のリンク・リス
ト414を指すポインタ412を記憶する。
【0081】図示されるように、注目のポイントの各デ
ータ構造416には、各ポリゴンとXYZ座標空間のテ
クセルとの交差の領域の決定された中心である位置42
0とXYZ空間の位置420で決定され、沿って光線が
レイ・トレーシング動作で「発射」される法線であるサ
ーフェス(表面)法線424とを含む。また、データ構
造416は、重み428およびリンク・リスト414の
次のデータ構造416を指すポインタ432も含む。
【0082】シェード・ツリーのアクティブな構成要素
を評価することにより照度マップを作成するためのプロ
セスは、図12および図13に示される。この実施の形
態では、そのためにデータ構造416が作成されたテク
スチャ・ピクチャ40のクロッピングされた領域内のそ
れぞれのテクセルが考慮される。図示されるように、第
1のテクセルはステップ500で選択され、ステップ5
04では、最終色値および重みの値がゼロに初期化され
る。ステップ508では、テクセルにそれについて定義
された注目のポイントがあるかどうかが判断される。注
目のポイントがない場合、処理は下記のようにステップ
532に進む。
【0083】考慮されているテクセルはそれについて定
義された1つまたは複数の注目のポイントを有する場
合、処理は注目の各ポイントを考慮することにより続行
する。ステップ512では、第1の注目のポイントが選
択され、注目のポイントと結びついた重みはステップ5
16で総重みに総計される。ステップ520では、注目
のポイントでの色がシェード・ツリーのアクティブな構
成要素のすべてを評価することによって決定され、決定
された色と重みの積が最終色値に総計される。ステップ
524では、考慮されるべき注目の追加ポイントが残さ
れているかどうかが判断される。このような注目のポイ
ントが残っている場合には、ステップ512から524
が注目のポイントごとに反復される。注目のすべてのポ
イントが考慮されると、総重みが1.0を下回るかどう
かについての判断がステップ532で下される。この条
件が偽であると、プロセスはステップ542で、下記の
ように続行し、この条件が真であると、プロセスはステ
ップ536で続行し、そこでは、テクセルについて注目
のポイントの総数がゼロを上回るかどうか、およびAN
TIALIAS(エイリアス除去)フラグが偽かどうか
の判断が下される。
【0084】ANTIALIASフラグは、ユーザが、
プロセスが最終値に元の拡散テクセル色の寄与を含まな
ければならないどうかを設定できるようにし、プロセス
開始前に設定される。当業者にとっては、このようなA
NTIALIASフラグも、希望するならば、図8およ
び図9を参照して、前記本発明の実施の形態で利用する
ことができることは明らかだろう。このようなANTI
ALIAS機能の実現方法は、本質的には、直前に記述
された方法と同一であり、当業者にとっては明らかだろ
う。
【0085】ステップ536での両方の条件が真である
場合は、プロセスは、最終色が総重みで除算される最終
色値に設定されるステップ540に進む。ステップ53
6でのどちらかの条件が偽である場合は、プロセスはス
テップ548に進み、そこでは最終色は、その最終色に
1.0と求められた総重み(総重量)の間の差とテクセ
ルの拡散色との積を加えたものに設定される。どちらの
ケースでも、プロセスはステップ542に進み、そこで
は、考慮されるべき追加テクセルが残っているかどうか
が判断される。1つまたは複数のテクセルがまだ考慮さ
れなければならない場合、ステップ500から548が
残っているテクセルごとに反復される。すべてのテクセ
ルが考慮されると、プロセスはステップ544で完了す
る。
【0086】前記のように、最終色値は、一時ファイル
内に、ポリゴン・メッシュの定義内に、またはメッシュ
・ポリゴンの頂点を割り当てることができる新規素材の
定義として、あるいは当業者が思い出すような任意のそ
れ以外の適切な方法で記憶することができる。
【0087】図14は、ポリゴン・メッシュとして表現
されるオブジェクトのレイ・トレーシングによって頂点
色の照度マップを決定するための図12、図13のプロ
セスに対する修正を示す。図示されるように、プロセス
は、第1の頂点が考慮のために選択されるステップ60
0で開始する。最終的にレイ・トレーシングされた色は
ステップ608で決定され、プロセスは、すべての頂点
が処理されるまでステップ600から612を反復した
後、ステップ616で完了する。
【0088】状況によっては、図8および図9のプロセ
スを図12、図13のプロセスと結合し、シーンのシェ
ード・ツリーのアクティブな構成要素の評価がこの決定
のために実行すべきかどうかを判断するために、照度値
を決定する前にプロセスに試験を追加することが希望さ
れる場合がある。
【0089】明らかとなるように、本発明は、シーンを
レンダリングするためのレンダリング・エンジンによっ
て実行されることが必要な計算を削減し、それによりレ
ンダリング時間を短縮するために、照度マップを決定
し、照度マップを使用するシステムおよび方法を提供す
る。照度マップは、テクスチャ・ピクチャまたはそれと
使用するための素材色情報と結合されるか、あるいはテ
クスチャ・ピクチャまたは素材色情報とは無関係に記憶
され、後で希望通りにそれと結合することができる。
【0090】本発明の前記実施の形態は、本発明の例に
すぎないことが意図されており、それに対する改変およ
び修正は、本明細書に添付される請求項によってのみ限
定される本発明の適用範囲から逸脱することなく当業者
により達成することができる。
【0091】付録A (1)拡散=((1.0−配合)×素材拡散色)+(配
合×テクスチャ拡散係数×ピクセル色) (2)周囲=(((1.0−配合)×素材周囲色)+
(配合×テクスチャ周囲係数×ピクセル色)×シーン周
囲色)
【0092】
【数2】
【0093】
【数3】
【0094】 (5)最終色=照度値×ピクセル色[+周囲色]
【0095】
【数4】
【0096】(7)最終色=周囲色+照度値×拡散色
【図面の簡単な説明】
【図1】uv空間内の3掛ける3(3×3)のピクセル
・テクスチャ・ピクチャの概要表現である。
【図2】2掛ける2(2×2)の配置中の4つのポリゴ
ンから成る表面オブジェクトの概要表現である。
【図3】uv座標空間中で図2のオブジェクトを表現す
るために利用されるモザイク処理されたポリゴン・メッ
シュの概要表現である。
【図4】図3のモザイク処理されたポリゴン・メッシュ
上への図1のテクスチャ・ピクチャの投影の概要表現で
ある。
【図5】(a)から(h)は、モザイク処理されたポリ
ゴン・メッシュ内の三角形のポリゴンと四角形のテクス
チャ・ピクセルの間で発生する交差のカテゴリの概要表
現である。
【図6】(a)から(e)は、モザイク処理されたポリ
ゴン・メッシュ内の三角形のポリゴンと四角形のテクス
チャ・ピクセルの間で発生する交差のカテゴリの概要表
現である。
【図7】本発明の実施の形態で利用されるデータ構造の
概要表現である。
【図8】本発明の1つの実施の形態に従ったプロセスを
表すフローチャートである。
【図9】本発明の1つの実施の形態に従ったプロセスを
表すフローチャートである。
【図10】本発明の別の実施の形態に従ったプロセスを
表すフローチャートである。
【図11】本発明の別の実施の形態で利用されるデータ
構造の概要表現である。
【図12】本発明の別の実施の形態に従ったプロセスを
表すフローチャートである。
【図13】本発明の別の実施の形態に従ったプロセスを
表すフローチャートである。
【図14】本発明の別の実施の形態に従ったプロセスを
表すフローチャートである。

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンダリングされるシーン内の少なくと
    も1つのオブジェクトに対し照度マップを作成する方法
    であって、そのオブジェクトは、テクスチャ・マッピン
    グされるべきであり、そのオブジェクトはポリゴンのメ
    ッシュとして表現され、前記方法は、 (i)前記オブジェクトにマッピングされるテクスチャ
    ・ピクチャを選択し、前記テクスチャ・ピクチャおよび
    前記ポリゴンのメッシュを1つの共通した座標系で表現
    するステップと、 (ii)前記テクスチャ・マップ内の各ピクセルと前記
    ポリゴン・メッシュの各ポリゴンの間の交差の位置、領
    域および重みを求め、重みが交差の前記領域の前記ピク
    セルの総領域に対する割合に対応するステップと、 (iii)求められた各交差の領域ごとに、前記求めら
    れた交差の位置での照度情報と交差の前記領域の重みの
    積を求めるステップと、 (iv)それぞれのピクセルごとにステップ(iii)
    で求められた各積を総計し、照度値を求めるステップ
    と、 (v)前記ピクセルごとに前記照度値を記憶するステッ
    プと、から成る照度マップ作成方法。
  2. 【請求項2】 ステップ(iii)の前記照度情報が、
    前記シーンについてシェード・ツリー内のすべてのアク
    ティブな構成要素を評価することにより求められる、請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ステップ(iii)の前記照度情報が、
    前記交差の求められた位置での前記シーンに対して定義
    された各光源の寄与の積の総計を求めることによって決
    定され、前記ステップ(iv)で前記照度値が前記積の
    総計のそれぞれを総計することによって得られる、請求
    項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ステップ(iii)で積が、テクセル・
    ピクセルの拡散色とオブジェクトの拡散色の希望の配合
    を表す拡散色値によって、総計の前に、さらに乗算さ
    れ、ステップ(iv)で前記照度値がそれに対し、求め
    られた総重みと前記ピクセルの総領域の間の差と、前記
    拡散値との積、およびテクセル・ピクセルの周囲色とオ
    ブジェクトの周囲色の希望の配合を表す周囲色値を加算
    し、ステップ(v)で記憶された照度値が最終色を表
    す、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記記憶された照度値が、前記テクスチ
    ャ・ピクチャ内の色値を置換することによって記憶され
    る、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記選択されたテクスチャ・ピクチャが
    色情報を含まない、使用中のジオメトリ・プレースホル
    ダーを含み、前記記憶された照度値が最終色値を求める
    ために色情報を含む別の選択されたテクスチャ・ピクチ
    ャと結合される、請求項3に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記選択されたテクスチャ・ピクチャが
    色情報を含まない、使用中のジオメトリ・プレースホル
    ダーを含み、前記記憶された照度値が最終色値を求める
    ために色情報を含む別の選択されたテクスチャ・ピクチ
    ャと結合される、請求項2に記載の方法。
  8. 【請求項8】 レンダリングされるシーン内の少なくと
    も1つのオブジェクトの照度マップを作成する方法であ
    って、オブジェクトがポリゴンのメッシュとして表現さ
    れ、 (i)前記少なくとも1つのオブジェクトを選択するス
    テップと、 (ii)前記オブジェクトについて、頂点および前記ポ
    リゴンのメッシュ内のポリゴンごとの頂点法線を求める
    ステップと、 (iii)各ポリゴンの頂点ごとに照度値を求めるステ
    ップと、 (iv)前記頂点ごとに前記照度値を記憶するステップ
    と、から成る照度マップ作成方法。
  9. 【請求項9】 ステップ(iii)で、前記頂点での前
    記シーンに対して定義されるライトごとに対応する頂点
    法線によりライトの色を決定し、照度値を得るために頂
    点ごとに求められたライトの色を総計することによっ
    て、照度値が求められる、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 ステップ(iii)で、前記シーンに
    ついてシェード・ツリーのアクティブな構成要素を評価
    することによって、照度値が求められる請求項8に記載
    の方法。
  11. 【請求項11】 ステップ(iii)で、前記照度値
    が、得られた照度値と前記オブジェクトに対して定義さ
    れた拡散色の積に等しい最終色値から成る、請求項9に
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記最終色値が、さらに、前記積に加
    算される、オブジェクトに対して定義される周囲色値か
    ら成る、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記照度値が、前記ポリゴンのメッシ
    ュの定義に記憶される、請求項8に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記照度値が、前記オブジェクトの拡
    散色の定義に記憶される、請求項9に記載の方法。
  15. 【請求項15】 各頂点の最終色が、後で、前記記憶さ
    れた照度値と前記オブジェクトに対して定義された拡散
    色の積から得られる、請求項9に記載の方法。
  16. 【請求項16】 画像を得るためにシーン定義をレンダ
    リングする際に使用される照度マップを決定する方法で
    あって、 (i)シーン定義からシーンに対して定義される各光源
    の数および位置を求めるステップと、 (ii)前記シーン定義から前記シーン内の各オブジェ
    クトの位置を求め、前記オブジェクトをモザイク処理さ
    れたポリゴン・メッシュとして表現するステップと、 (iii)各前記オブジェクト上の注目の位置での照度
    値を求めるステップと、 (iv)前記照度値を前記シーン定義の照度マップに記
    憶するステップと、から成る照度マップ決定方法。
  17. 【請求項17】 ステップ(iii)で、前記求められ
    た光源のそれぞれの寄与を決定することによって、前記
    照度値が求められる、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 ステップ(iii)で、前記シーンに
    ついてシェード・ツリーのアクティブな構成要素を評価
    することによって、前記照度値が求められる、請求項1
    6に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記注目のポイントが、前記オブジェ
    クトにマッピングされるテクスチャ・ピクチャ内のピク
    セルと前記モザイク・メッシュ内のポリゴンの間の交差
    領域に対応し、ステップ(iii)において、寄与が、
    前記テクスチャ・ピクチャの各ピクセルについて決定さ
    れ、ピクセルが交差する各ポリゴンごとの加重総計であ
    る、請求項17に記載の方法。
  20. 【請求項20】 ステップ(iv)では、各照度値が、
    テクスチャ・ピクチャ内の対応するピクセルに対して定
    義される色情報と結合され、前記テクスチャ・ピクチャ
    内の前記色情報を置き換えることによって記憶される、
    請求項16に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記注目のポイントが、前記モザイク
    処理されたポリゴン・メッシュ内のポリゴンの頂点に対
    応する、請求項16に記載の方法。
  22. 【請求項22】 シーン記述から、画像をレンダリング
    する際に使用するための照度マップを作成するためのシ
    ステムであって、 シーンに対して定義される各光源の数および位置をシー
    ン定義から求めるための手段と、 前記シーン定義から前記シーン内の少なくとも1つのオ
    ブジェクトの位置を求め、前記少なくとも1つのオブジ
    ェクトをモザイク処理されるポリゴン・メッシュとして
    表現するための手段と、 前記少なくとも1つのオブジェクト上の注目のポイント
    での照度値を求めるための手段と、 前記シーン定義について照度マップ内に前記求められる
    寄与を記憶するための手段と、を具備する照度マップ作
    成システム。
  23. 【請求項23】 前記照度値を求めるための手段が、前
    記注目のポイントでの前記求められた光源のそれぞれの
    寄与を決定する、請求項22に記載のシステム。
  24. 【請求項24】 前記照度値を求めるための手段が、前
    記シーンのシェード・ツリーのアクティブな構成要素の
    評価を実行する、請求項23に記載のシステム。
  25. 【請求項25】 さらに、レンダリング画像で使用する
    ための最終色情報を得るために、前記少なくとも1つの
    オブジェクトに対して定義される前記照度値と色情報を
    結合するための手段を具備する、請求項23に記載のシ
    ステム。
  26. 【請求項26】 前記注目のポイントが、前記モザイク
    処理されたポリゴン・メッシュ内のポリゴンの頂点から
    成る、請求項25に記載のシステム。
  27. 【請求項27】 前記注目のポイントが、前記少なくと
    も1つのオブジェクトにマッピングされるテクスチャ・
    ピクチャ内のピクセルと、前記モザイク処理されたポリ
    ゴン・メッシュ内の前記ポリゴンの間の交差から成る、
    請求項23に記載のシステム。
  28. 【請求項28】 前記テクスチャ・ピクチャ内のピクセ
    ルに対して定義された色情報を前記求められた寄与と結
    合するための手段をさらに具備し、前記求められた寄与
    が前記ピクセルと各ポリゴンの間の各交差の寄与の前記
    各ピクセルごとの重み付け総計であり、重み付けが、各
    ポリゴンと前記テクスチャ・ピクチャのピクセルの間の
    交差の領域と、前記ピクセルの総領域の相対割合に対応
    する、請求項27に記載のシステム。
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