JPH11334779A - 平らなデ―タ保存媒体のための保管装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用できる空間を最適に利用することができ
るような、データ保存媒体のための保管装置を提供す
る。 【解決手段】 引出しケース１が、データ保存媒体３の
ための平らな一列のポケットから成る延長可能な引出し
２を収容するために働くようになっており、この場合、
データ保存媒体３のための挿入方向５が、引出しケース
１への引出し２の挿入方向４に対して直角である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、平らな、有利には
ディスク状のデータ保存媒体のための保管装置であっ
て、重ねることができる又は並置することができる平ら
な引出しケースから成っている形式のものに関する。

【０００２】

【従来の技術】オペレーションが広範囲の情報の使用を
含むようなビジネスにおいては、情報への迅速なアクセ
スの必要性が存在する。このことは、既に達成されてい
るが、情報は経済性の理由からコンパクトに保管されな
ければならない。このようなビジネスにおける保管設備
はしばしば理想的とはほど遠いものである。なぜなら
ば、隣接した空間が単純に利用できないからである。う
まく構成された二次元の保管設備においてさえも、任意
に積み重ねられたデータ保存媒体へのアクセスを保証す
るために、比較的多数の幅広の通路を提供する必要があ
る。

【０００３】本発明は、平らな、特にディスク状のデー
タ保存媒体のための保管装置から成っており、この保管
装置は、上下に重ねて又は横方向に並置して配置するこ
とができる平らな引出しケースから成っており、これに
より、保管設備へのアクセスのために必要な空間が最小
限となるが、同時に、保管装置自体のために必要な空間
は最も有効に使用されることができる。

【０００４】上下に重ねられた又は並置された、すなわ
ち横方向に並べて配置された引出しケースに配置された
データ保存媒体の保管は既に知られている。例えば、欧
州特許出願公開第００９２６６６号明細書には、容器内
にカセットが配置されているかどうかを示すための表示
装置が備えられた磁気テープカセットのための容器が記
載されている。従来のカセットホルダの場合には、利用
できる空間の最適な利用については考慮されていない。
欧州特許出願公開第００５９４２９号明細書には、寸法
の小さなテープカセットのための、特殊な目的なカセッ
ト保管装置が記載されているが、この装置は、店舗にお
いてより大きなテープカセットの近傍に陳列された場合
には顧客に対してほとんどインパクトを与えず、ひいて
は、より大きなテープカセットと比較して競争上の不利
を被る。この従来の保管装置により、サイズの小さな複
数のテープカセットが、より大きなテープカセットと同
じサイズの、より大きなユニットを形成するように結合
片によって組み合わされる。この従来の構成は、空間を
要求する問題を解決してもいない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、利用できる空間を最適に利用することができる
ような、データ保存媒体のための保管装置を提供するこ
とである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、引出しケースが、データ保存媒体
のための一列に配列された平らなポケットから成る延長
可能な引出しを収容するために働くようになっており、
この場合、データ保存媒体のための挿入方向が、引出し
ケースへの引出しの挿入方向に対して直角であるように
した。

【０００７】

【発明の効果】本願に記載された発明の場合、引出しケ
ースが、延長可能な引出しを収容するために働くことに
より、空間の最適利用が達せられる。引出しは、データ
保存媒体を保持するための一列に配列された（平らでも
ある）ポケットから成っており、この場合、データ保存
媒体の挿入方向は、引出しケースへの引出しの挿入方向
に対して直角である。利用できる空間に適応させるため
に引き出しケースをコンパクトなユニットを形成するよ
うに結合させることができるようにするために、引出し
ケースには、本発明の別の特徴に基づき、引出しケース
を組み合わせたり、固定帯材を介して固定するために、
係合する突起及び凹所が備えられている。本発明の別の
特徴として、引出しには支持レールが設けられており、
この支持レール上を、引出しは挿入されたロールを介し
て滑動し、支持レールは、引き出された位置において引
出しを支持するために働く。

【０００８】本発明の本質は、引出しケースには、延長
可能な引出しも設けられていることにある。引出しによ
って、データ保存媒体は、引出しケースに挿入されるこ
とができるだけでなく、引出しケースの内側に沿って、
単一としてのみならずグループとして押し込まれること
ができる。なぜならば、データ保存媒体は、相前後して
複数の引出しに配置されることができるからである。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
につき詳しく説明する。

【００１０】図１に示したように、本発明に記載された
保管装置のプラスチック製の引出しケース１は、一方の
端部に挿入用の開口を有している。ディスク状のデータ
保存媒体３、特にコンパクトディスクのための引出し２
は、矢印４の方向にこの開口内へ押し込まれることがで
きる。データ保存媒体３は、矢印５の方向に引出し２の
ポケット内へ挿入される。挿入方向４と５とは互いに直
角であり、挿入されたデータ保存媒体が脱落することが
回避される。この引出しの設計により、全てのデータ保
存媒体は、配置された引出し内におけるデータ保存媒体
の位置に拘わらず等しくアクセス可能である。引出し内
に配置され得るデータ保存媒体の数は、引出しケース１
の長さに依存する。引出しケースには、突起６と凹所と
が備えられており、これらの突起と凹所とは、重ねて又
は並置して若しくは付加的な固定エレメントと固定する
ために互いにはめ込まれることができる。本発明の本質
は、利用可能な空間の状態に引出しケースの配列を適応
させることができ、これにより、利用可能な空間が適切
に利用されることができ、また、全ての個々のデータ保
存媒体へのアクセスが、データ保存媒体がどこに保管さ
れるかに拘わらず保証されることにある。引出しケース
１に深く押し込まれた引出し２の配列の結果、並置され
て又は重ねて配置された引出し２は、互いに独立して移
動させることができる。図２には、多数に細分された空
間に配置された引出しケース１の実施例が示されてい
る。図２には、引出しケース１が鉛直にも水平にも配置
され得ることも示されている。図３に示したように、保
管装置の配列は、部屋に任意に起立したスタンド７上に
配置された積み体から成っていることもできる。

【００１１】利用可能な空間が多様であることにより、
種々異なる長さの引出しケース、ひいては種々異なる長
さの引出しを使用することが必要となる。引出しケース
及び引出しは、種々異なるサイズ（長さ）に製造される
ことも、択一的に単一の基本サイズに製造されて取り付
け可能な延長片を使用して所要の長さにされることもで
きる。図４には、取付け可能な延長片８を備えた基本サ
イズの引出しケース１が示されている。図５には、延長
片８と、ハンドグリップ１０を有する取付具とを備えた
基本サイズの引出し２が示されており、前記ハンドグリ
ップ１０は、引出しケース１から引出し２を引き出すた
めに働き、また、ラベル又はその他の識別マーク（例え
ば色による識別マーク）のために使用されることもでき
る。

【００１２】図５及び図６に示したように引出しケース
１は内方に面した溝１１を有しており、引出し２は、前
記溝１１に対して相補的な形状を有する溝１２を有して
いる。２つの溝は、互いに係合し、滑らかな運動を保証
する。引出し２が延長させられている場合でさえも引出
し２が引出しケース１に対して傾斜することを回避する
ために、これらの２つの溝の間には支持レール１３が設
けられている。図６には、案内用の溝１２を備えた引出
し２の横断面が示されており、溝１２にはロール１４が
取り付けられており、このロール１４は、引出しケース
１の内側に設けられたレール１３と協働して、傾斜が防
止された案内機能を可能にする。同じ目的が、引出しケ
ース１の溝条片１６に取り付けられたロール１５によっ
て果たされる。別のロール１７が引出し２に取り付けら
れており、このローラ１７は、引出しケース１に対して
支持を提供する。レール１３の輪郭は図７に示されてい
る。

【００１３】図８には、引出しケースの開放した端部が
示されており、図９には、引出しの輪郭が示されてい
る。引出し２が引出しケース１から引き出される場合に
は、引出し２の連行部材１８が、レール１３の面１９の
上を摺動する。延長運動の経過において引出し２がレー
ル１３のストッパ２０に当接するやいなや、引出し２
は、レール１３が引出しケース１の端部ストッパ２１と
接触するまでレール１３を連行する。同時に、引出し２
の端部に設けられた当接部２２は、引出しケースの開放
端部に取り付けられた妨害部材２３と接触する。端部ス
トッパ２１と妨害部材２３とは、延長が必要になった場
合に、破壊して取り去ることができる弾性的な舌片とし
て形成されている。なぜならば、延長片には、延長片の
機能を引き継ぐ同じエレメントが取り付けられているか
らである。

【００１４】図１０には、引出しケースに設けられた突
起のための孔を備えた固定帯材が示されており、この固
定帯材は、引出しケースをあらゆる相互位置において結
合するために使用される。

【００１５】図１１には、引出しケース、引出し、又は
ハンドグリップを備えた取付け片の延長のための連結機
構が示されている。詳しく言うと、この機構は、端部に
係合爪２５を備えた弾性的な舌片２４から成っており、
係合爪は、互い違いの方向を向いている。対応する開口
２６が、個々の係合爪２５のために、相手方の部材に設
けられている。

【００１６】データ保存媒体自体のカバーなしにデータ
保存媒体を保管するために、図１２（輪郭）及び図１３
（横断面）に示したように対を成したディスク状のデー
タ保存媒体２７及び２８を共通のホルダ２９に配置する
と有利である。ホルダ２９はプラスチックから形成され
ており、データ保存媒体の中央の開口の領域において条
片を形成するように分割されている。これらの条片は、
熱形成技術によって互い違いの方向へ交互に変形させら
れており、これにより、挿入されたデータ保存媒体２７
及び２８のための形状による嵌合を提供している。

【００１７】図１４には、このような２つのホルダが示
されており、これらのホルダは、単一のホルダを形成す
るようにフレキシブルな材料を使用して組み合わされる
ことができる。この場合、ラベル又は同様のもののため
に一方又は両方のホルダに付加的な固定装置３０を取り
付けることも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の引出しケースを示す斜視図である。

【図２】利用できる空間へ組み込むための、保管装置の
特殊な配列を示す斜視図である。

【図３】任意に立った積重ねを示す斜視図である。

【図４】引出しケースの延長を示す斜視図である。

【図５】ハンドグリップを備えた取付け片が一緒に示さ
れた、引出しの延長を示す斜視図である。

【図６】ガイド用の溝と支持レールとを備えた、引出し
が押し込まれている引出しケースを示す横断面図であ
る。

【図７】支持レールの輪郭を示す図である。

【図８】引出しケースの開放した端部を示す斜視図であ
る。

【図９】引出しを示す斜視図である。

【図１０】複数の引出しを一緒に固定するための固定帯
材を示す図である。

【図１１】引出しケース又は引出しの延長のための固定
機構を示す図である。

【図１２】データ保存媒体のための付加的なホルダを示
す図である。

【図１３】データ保存媒体のための付加的なホルダを示
す図である。

【図１４】データ保存媒体のための付加的なホルダを示
す図である。

【符号の説明】

１ 引出しケース、 ２ 引出し、 ３ データ保存媒
体、 ４，５ 矢印、６ 突起、 ７ スタンド、 ８
延長片、 ９ ポケット、 １０ ハンドグリップ、
１１，１２ 溝、 １３ 支持レール、 １４，１５
ロール、１６ 溝条片、 １７ ロール、 １８ 連
行部材、 １９ 面、 ２０ ストッパ、 ２１ 端部
ストッパ、 ２２ 当接部、 ２３ 妨害部材、 ２４
舌片、 ２５ 係合爪、 ２６ 開口、 ２７，２８
データ保存媒体、 ２９共通のホルダ

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 平らなデータ保存媒体のための保管装置
   であって、重ねることができる又は並置することができ
   る平らな引出しケースから成っている形式のものにおい
   て、 引出しケース（１）が、データ保存媒体（３）のための
   一列に配列された平らなポケットから成る延長可能な引
   出し（２）を収容するために働くようになっており、こ
   の場合、データ保存媒体（３）のための挿入方向（５）
   が、引出しケース（１）への引出し（２）の挿入方向に
   対して直角であることを特徴とする、平らなデータ保存
   媒体のための保管装置。
2. 【請求項２】 前記引出しケース（１）に、組み合わせ
   たり固定帯材（図１０）を介して固定したりするため
   に、嵌め合わされることができる突起（６）と凹所とが
   備えられている、請求項１記載の保管装置。
3. 【請求項３】 前記引出し（２）が、支持レール（１
   ３）と嵌合させられており、該支持レール上を引出し
   が、挿入されたロール（１４，１５，１７）を介して滑
   動するようになっており、前記支持レールが、引出し
   （２）が引き出された場合に前記引出しを支持するため
   に働くようになっている、請求項１又は２記載の保管装
   置。
4. 【請求項４】 前記引出し（２）に、支持レール（１
   ３）に設けられた長手方向のスロット（１９）内を滑動
   する連行部材（１８）が設けられており、該連行部材
   （１８）によって、引出し（２）が引出しケース（１）
   から引き出される場合に支持レール（１３）が、引出し
   ケース（１）に取り付けられたストッパ（２１）にま
   で、途中まで引き出されるようになっている、請求項３
   記載の保管装置。
5. 【請求項５】 引出しケースと引出しとの、互いに対し
   て滑動する領域が、摩擦による抵抗を最小限に抑えるよ
   うに、挿入されたロール（１４，１５，１７）を用いて
   構成されている、請求項１から４までのいずれか１項記
   載の保管装置。
6. 【請求項６】 前記引出し（２）が、ロックエレメント
   （２４，２５，２６）によって連結された個々のポケッ
   ト（９）から成っている、請求項１から５までのいずれ
   か１項記載の保管装置。
7. 【請求項７】 ロックエレメント（２４，２５，２６）
   によって取付け可能な付加的な延長片（８）が、引出し
   ケース（１）のために利用可能である、請求項１から６
   までのいずれか１項記載の保管装置。
8. 【請求項８】 前記ロックエレメント（２４，２５，２
   ６）が、捕捉部として作用する爪（２５）から成ってお
   り、該爪が、相手方の部材に設けられた対応する凹所
   （２６）に引っかかるようになっており、隣接して配置
   された爪（２５）が、互いに反対向きに係合するように
   なっている、請求項６又は７記載の保管装置。
9. 【請求項９】 対を成したディスク状のデータ保存媒体
   （２７，２８）の対が、形状による嵌め合いによって共
   通のディスクキャリヤ（２９）に取り付けられることが
   できるようになっている、請求項６又は７記載の保管装
   置。
10. 【請求項１０】 ２つのディスクキャリヤ（２）が、フ
    レキシブルに結合されておりかつ畳み合わされることが
    でき、この場合、ラベル又は同様のものを収容すること
    ができる固定装置（３０）が設けられている、請求項９
    記載の保管装置。