JPH11328436A - 図形処理方法、図形処理装置、この装置を有する図形描画ユニットおよびデータ処理装置 - Google Patents

図形処理方法、図形処理装置、この装置を有する図形描画ユニットおよびデータ処理装置

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JPH11328436A
JPH11328436A JP13904198A JP13904198A JPH11328436A JP H11328436 A JPH11328436 A JP H11328436A JP 13904198 A JP13904198 A JP 13904198A JP 13904198 A JP13904198 A JP 13904198A JP H11328436 A JPH11328436 A JP H11328436A
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dimensional
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JP13904198A
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Masakazu Yabe
正和 矢部
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 三次元図形情報を二次元画面に描画するため
の各種処理を行う図形処理方法及び図形処理装置に関
し、簡単な構成で処理性能を向上できる図形処理方法及
び図形処理装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 頂点座標V1 〜Vn をディスパッチ12
7で4つのジオメトリプロセッサPG1〜PG4に分配し、
各ジオメトリプロセッサPG1〜PG4で、分配された頂点
座標の座標変換処理、及び、光源計算処理を実行した
後、座標変換及び光源計算処理された頂点座標を順次読
み出し、メインプロセッサPm により表裏判定処理及び
クリップ処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は図形処理方法、図形
処理装置、この装置を有する図形描画ユニットおよびデ
ータ処理装置に係り、特に、三次元図形情報を二次元画
面に描画するための各種処理を行う図形処理方法、図形
処理装置、この装置を有する図形描画ユニットおよびデ
ータ処理装置に関する。
【0002】近年、コンピュータシステムにおいては物
体を直感的に認識できるように物体の三次元画像を表示
する三次元グラフィックスが用いられるようになってい
る。三次元グラフィックスでは、画像をリアルにするた
めに、物体に所望の方向から光を照射し、陰影を付ける
処理が施される。また、三次元グラフィックスでは、三
次元図形データに基づいて処理を行うため、表示された
画像の視点や光の照射方向を容易に変更できる。
【0003】なお、三次元グラフィックスは、三次元図
形データを座標変換するための座標変換処理や陰影を付
けるための光源計算処理により実現されており、一般に
構成が複雑になっていた。よって、コストがかさむ原因
となる。よって、できるだけ簡単な構成で実現すること
が望まれている。
【0004】
【従来の技術】図1に従来の一例のシステム構成図を示
す。三次元グラフィックス処理を行うシステム1は、主
に、CPU2、ROM3、RAM4、ファイル装置5、
入力装置6、ディスプレイ7、三次元グラフィックスボ
ード8、バス9から構成される。
【0005】CPU2は、入力装置6の操作によりファ
イル装置5からRAM4に展開されたプログラムにした
がって情報処理を行う。ROM3には、BIOSや各種
設定情報等のシステム1の起動するときに必要な情報が
記憶されている。RAM4は、CPU2の作業領域とし
て用いられ、ファイル装置5に記憶されたプログラムや
データが記憶される。
【0006】ファイル装置5は、ハードディスクドライ
ブやフロッピーディスクドライブ、CD−ROMドライ
ブなどからなり、OS、各種プログラム、データが記憶
されている。入力装置6は、キーボード、マウスなどか
らなり、CPU2による処理を指示するとともに、デー
タの入力を行う。
【0007】ディスプレイ7は、CRT、液晶ディスプ
レイからなり、処理データなどを表示する。三次元グラ
フィックスボード8は、CPU2で処理された情報をデ
ィスプレイ8に表示するとともに、ファイル装置5から
読み出され、RAM4に展開された三次元グラフィック
スデータに基づいて三次元画像を生成し、陰影など付け
てディスプレイ8に表示する。
【0008】図2に従来の一例の三次元グラフィックス
ボードにブロック構成図を示す。三次元グラフィックス
ボード8は、主に、座標変換処理部11、表裏判定部1
2、光源計算処理部13、クリップ処理部14、描画コ
ントローラ15から構成される。座標変換処理部11に
は、RAM4等から三次元グラフィックスデータが供給
される。三次元グラフィックスの画像は、三角形の小面
から構成される。
【0009】三次元グラフィックスデータは、画像を構
成する三角形の小面の頂点の座標Vと頂点の法線ベクト
ルNから構成される。また、小面の表面と裏面とのそれ
ぞれに色情報FC、BCが付与される。座標変換処理部
11は、周知の処理により座標変換を行う。すなわち、
RAM4から供給された三次元グラフィックスデータの
頂点座標Vを順次単位行列に座標変換する。座標変換処
理部11で座標変換された頂点座標Vは、表裏判定部1
2に供給される。
【0010】表裏判定部12は、周知の処理により隣接
する頂点座標Vにより構成される小面の表裏を判定す
る。すなわち、座標変換処理部11で座標変換された頂
点座標V’の供給される順に順次ベクトルを生成し、隣
接する2つのベクトルの外積の方向に応じて隣接する2
つのベクトルにより構成される小面の表裏を判定する。
表裏判定部12は、上記処理により表裏判定した表裏判
定結果を対応する頂点座標V’及び頂点法線ベクトルN
に付与して出力する。表裏判定部12から出力された表
裏判定結果が付与された頂点座標V及び頂点法線ベクト
ルNは、光源計算部13に供給される。
【0011】図3に従来の一例の表裏判定処理の動作説
明図を示す。図3でV1 〜V7 が頂点座標とすると、ま
ず、頂点座標V1 から頂点座標V2に向かうベクトルv
t1、頂点座標V2 から頂点座標V3 に向かうベクトル
vt2、頂点座標V3 から頂点座標V4 に向かうベクト
ルvt3、頂点座標V4 から頂点座標V5 に向かうベク
トルvt4、頂点座標V5 から頂点座標V6 に向かうベ
クトルvt5、頂点座標V6 から頂点座標V7 に向かう
ベクトルvt6が形成される。
【0012】ここで、まず、ベクトルvt1とベクトル
vt2との外積が求める。ベクトルvt1とベクトルv
t2との外積の方向は、矢印A1 方向となる。矢印A1
方向を裏面とすると、ベクトルvt1とベクトルvt2
とで形成される三角形の小面S1 は、表面が向いている
と判断できる。次に、ベクトルvt2とベクトルvt3
との外積を求める。ベクトルvt2とベクトルvt3と
の外積の方向は、矢印A2 方向となる。ここで、描画要
素をトライアングルスリップとしているので、表裏の方
向を反転して、矢印A2 方向を表面とする。よって、ベ
クトルvt2とベクトルvt3とで形成される三角形の
小面S2は、表面が向いていると判断できる。
【0013】次に、ベクトルvt3とベクトルvt4と
の外積を求める。ベクトルvt3とベクトルvt4との
外積の方向は、矢印A3 方向となる。ここで、描画要素
をトライアングルスリップとしているので、表裏の方向
を反転して、矢印A3 方向を裏面とする。よって、ベク
トルvt3とベクトルvt4とで形成される三角形の小
面S3は、表面が向いていると判断できる。
【0014】次に、ベクトルvt4とベクトルvt5と
の外積を求める。ベクトルvt4とベクトルvt5との
外積の方向は、矢印A4 方向となる。ここで、描画要素
をトライアングルスリップとしているので、表裏の方向
を反転して、矢印A4 方向を表面とする。よって、ベク
トルvt4とベクトルvt5とで形成される三角形の小
面S4は、裏面が向いていると判断できる。
【0015】次に、ベクトルvt5とベクトルvt6と
の外積を求める。ベクトルvt5とベクトルvt6との
外積の方向は、矢印A5 方向となる。ここで、描画要素
をトライアングルスリップとしているので、表裏の方向
を反転して、矢印A5 方向を裏面とする。よって、ベク
トルvt5とベクトルvt6とで形成される三角形の小
面S5は、裏面が向いていると判断できる。
【0016】表裏判定部12は、以上のようにして、表
裏判定を行う。光源計算処理部13は、表裏判定部12
で判定された判定結果に基づいて予め設定された表裏の
色情報FC、BCを各頂点座標Vに設定し、法線ベクト
ルN及び光源の方向を示す光源ベクトルLと色情報F
C、BCとの内積計算を行い小面の表裏に応じた色情報
VFC、又は、VBCを作成し、各頂点に付与する。
【0017】光源計算処理部13で作成された色情報V
FC、又は、VBCが付与された頂点情報V’、及び、
法線ベクトルNは、クリップ処理部14に供給される。
クリップ処理部14は、頂点情報から構成される小面が
ディスプレイ7の画面領域に内部に表示されるか、又
は、画面領域の外部に位置するか否かを判定して、その
判定結果に応じて画面領域にまたがって位置する小面に
対してクリッピング処理を施す。クリッピング処理部1
4を通過した頂点情報Vは、描画コントローラ15に供
給される。
【0018】描画コントローラ15は、クリッピング処
理部14から供給された頂点情報V及び表裏の色情報V
FC又はVBCに応じてRGBからなる画像信号からな
る画像に描画し、描画する。描画コントローラ15で描
画された画像信号は、ディスプレイ7に供給される。デ
ィスプレイ7は、描画コントローラ15から供給された
画像信号に応じた画像を表示する。
【0019】このとき、従来の三次元グラフィックスボ
ード8では、座標変換処理部11で頂点座標を単位行列
に変換した後、表裏判定処理を行うことにより、表裏判
定時の演算を容易にしていた。また、表裏判定を行った
後、光源計算を行うことにより、表裏にいずれかについ
てのみ光源計算を行えばよい構成とし、光源計算処理部
13での処理を低減している。
【0020】光源計算を実行する場合は、視点に対する
面の表裏を知る必要がある。これは、一般的には面の表
と裏とで色などの属性が異なるためで、視点の方向が
表、又は、裏のどちらに向いているかによって、光源計
算に使用する属性を切り換えなければならないためであ
る。そのため、頂点の座標変換、表裏の判定の順で処理
を終えてから光源計算を行っている。
【0021】しかし、図2に示すように直列的に処理を
行うのでは、処理速度を向上には限界がある。よって、
並列処理が望まれている。並列化を行う場合、幾何変換
処理及び光源計算処理の並列化を考えられる。図4に従
来の他の一例の三次元グラフィックスボードのブロック
構成図を示す。
【0022】図2に示す三次元グラフィックスボード8
の構成で、並列処理を行おうとすると、図3で説明した
ように表裏判定では、隣接する頂点座標Vを結ぶベクト
ルの外積の方向によって、表裏の判定を行う必要がある
ので、頂点座標を分割できない。よって、表裏判定処理
部の前後の座標変換処理部及び光源計算処理部で並列処
理を行うことになる。
【0023】よって、三次元グラフィックスボード21
では、RAM4などから順次供給される頂点座標Vは、
まず、分配部22に供給される。分配部22は、供給さ
れる頂点座標Vを座標変換処理部23−1〜23−nに
順次分配する。分配部22は、頂点座標V1 〜Vn がV
1 →V2 →・・・→Vn の順で供給されると、頂点座標
V1 を座標変換処理部23−1に供給し、頂点座標V2
を座標変換処理部23−2に供給し、頂点座標V3 を座
標変換処理部23−3に供給し、・・・頂点座標Vn を
座標変換処理部23−nに供給する。以降、同様に供給
された頂点座標は、座標変換処理部23−1〜23−n
に順次分配される。
【0024】以上により、複数の頂点座標V1 〜Vn に
対して複数の座標変換処理部23−1〜23−nで同時
に並列的に座標変換処理を行うことができる。座標変換
処理部23−1〜23−nで座標変換処理された頂点座
標V1 〜Vnは、V1 →V2 →・・・→Vn の順に表裏
判定部24に供給される。表裏判定部24は、まず、前
述したように頂点座標V1 から頂点座標V2 に向かうベ
クトルと頂点座標V2 から頂点座標V3 に向かうベクト
ルの外積を算出し、外積の方向に応じて頂点座標V1 か
ら頂点座標V2 に向かうベクトルと頂点座標V2 から頂
点座標V3 に向かうベクトルとで挟まれる三角形の小面
の表裏を判定する。同様に、頂点座標V2 から頂点座標
V3 に向かうベクトルと頂点座標V3 から頂点座標V4
に向かうベクトルとの外積から頂点座標V2 から頂点座
標V3 に向かうベクトルと頂点座標V3 から頂点座標V
4 に向かうベクトルとで挟まれる三角形の小面の表裏を
判定する。上記処理を頂点座標V1 〜Vn を順次読み出
しながら行うことにより、各頂点の表裏を判定する。表
裏判定部24は、裏が判定結果を各頂点座標V1 〜V2
に付与して、分配部25に供給する。
【0025】分配部25には、表裏判定部24から表裏
判定結果が付与された頂点座標V1〜Vn がV1 →V2
→・・・→Vn の順で供給される。分配部25は、表裏
判定部24から表裏判定結果が付与された頂点座標V1
〜Vn を光源計算処理部26−1〜26−nに順次分配
する。分配部25は、頂点座標V1 を光源計算処理部2
6−1に供給し、頂点座標V2 を光源計算処理部26−
2に供給し、頂点座標V3 を光源計算処理部26−3に
供給し、・・・頂点座標Vn を光源計算処理部26−n
に供給する。以降、同様に供給された頂点座標は、光源
計算処理部26−1〜26−nに順次分配される。
【0026】以上により、複数の頂点座標V1 〜Vn に
対して複数の光源計算処理部26−1〜26−nで同時
に並列的に光源計算処理を行うことができる。複数の光
学計算処理部26−1〜26−nで並列的に処理され、
色情報が決定された頂点座標は、順次クリップ処理部2
7に供給される。クリップ処理部27は、複数の光学計
算処理部26−1〜26−nから供給された頂点座標の
うち、不可視部を除去する。
【0027】なお、従来の三次元グラフィックボード8
は、座標変換処理部11、表裏判定部12、光源計算処
理部13、クリップ処理部14、描画コントローラ15
がそれぞれ別々のチップによって構成されていた。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の図形
処理装置では、光源計算処理の前段の座標変換処理及び
表裏判定処理は定常的に大量の数値演算が求められる部
分であり、高速な演算回路が求められる。そして、光源
計算処理の後段のクリッピング処理は定常状態での計算
量は少ないもののクリップを行う場合には、複雑な処理
を行うことになる。
【0029】このため、光源計算処理を複数の演算回路
で分散して並列に処理しても光源計算処理の前に処理さ
れる表裏判定処理と、光源計算処理の後に処理されるク
リッピング処理とは、並列処理では行えないので、全体
の処理の性能向上は困難である等の問題点を有する。ま
た、最初の表裏の判定を行った場合には、小面、すなわ
ち、ポリゴンの表裏が変化する部分では、表側の小面と
裏側の小面とで図形を分割して別々に処理する必要があ
るので、表側の小面と裏側の小面とで共有する頂点で座
標変換及び光源計算を別々に行う必要があるため、処理
手順が多くなり、性能低下となる等の問題点があった。
【0030】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、簡単な構成で処理性能を向上できる図形処理方法及
び図形処理装置を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、三
次元図形を二次元画面に描画する図形処理方法におい
て、前記三次元図形データが供給され、前記三次元図形
データを二次元座標に変換する座標変換処理及び光源の
位置に応じて前記三次元図形データの明るさを算出する
光源計算処理を行った後、前記三次元図形データの所定
の視点からの表裏を判定する表裏判定処理を実行するこ
とを特徴とする。
【0032】請求項1によれば、座標変換処理及び光源
計算処理を同じ処理過程で処理できるので、処理手段を
同じ手段で共用できるため、構成を簡略化できる。請求
項2は、請求項1において、前記光源計算処理により前
記三次元図形データの各部で表裏の両方の光源計算を行
い、該計算結果を保持し、前記表裏判定処理の結果に応
じて前記光源計算処理で計算された表裏両面の光源計算
結果のいずれかの計算結果を採用することを特徴とす
る。
【0033】請求項2によれば、光源計算処理で表裏両
面の光源計算を行うことにより、光源計算時に表裏判定
が不要となるので、座標変換処理と同時に処理を行うこ
とができる。請求項3は、請求項1又は2において、前
記光源計算処理が複数の三次元図形データを並列処理す
ることを特徴とする。
【0034】請求項3によれば、複数の三次元図形デー
タに対して並列に光源計算処理を行うことにより、三次
図形データを効率良く処理できる。また、座標変換処理
とともに並列処理を行うもでき、さらに、三次図形デー
タを効率良く処理できる。請求項4は、図形処理装置で
あり、三次元図形データを二次元座標に変換する座標変
換処理手段と、光源の位置に応じて前記三次元図形デー
タの光源計算処理を行う光源計算処理手段と、前記光源
計算処理手段で光源計算処理された三次元図形データが
供給され、光源計算処理された三次元図形データの所定
の視点からの表裏を判定する表裏判定手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0035】請求項4によれば、座標変換処理及び光源
計算処理を同じ処理過程で処理できるので、処理手段を
同じ手段で共用できるため、構成を簡略化できる。請求
項5は、請求項4において、前記光源計算手段が、前記
三次元図形データの表裏両面の光源計算を行い、前記三
次元図形データの表裏両面の光源計算結果を保持し、前
記表裏判定処理手段は、表裏判定処理結果に応じて前記
光源計算手段に保持された算出された表裏両面の光源計
算結果のいずれかを採用することを特徴とする。
【0036】請求項5によれば、光源計算手段により表
裏両面の光源計算を行うことにより、光源計算時に表裏
判定が不要となるので、表裏判定手段の前に光源計算手
段を配置でき、座標変換処理と同時に処理を行うことが
できる。請求項6は、請求項4又は5において、前記光
源計算処理手段は、複数の光源計算処理部と、前記複数
の光源計算処理部への前記三次元図形データの分配を制
御する分配制御手段とを有することを特徴とする。
【0037】請求項6によれば、光源計算処理手段に複
数の光源計算処理部を設け、複数の光源計算処理部で光
源計算処理を分割して並列に処理することにより光源計
算を効率よく行える。請求項7は、三次元図形データを
二次元図面データに変換する変換手段を備え、供給され
た三次元図形データを前記変換手段の処理により二次元
画面データとして出力する図形描画ユニットにおいて、
三次元図形データを二次元座標に変換する座標変換処理
手段と、光源の位置に応じて前記三次元図形データの光
源計算処理を行う光源計算処理手段と、前記光源計算処
理手段で光源計算処理された三次元図形データが供給さ
れ、光源計算処理された三次元図形データの所定の視点
からの表裏を判定する表裏判定処理手段とを有すること
を特徴とする。
【0038】請求項7によれば、座標変換処理及び光源
計算処理を同じ処理過程で処理できるので、処理手段を
同じ手段で共用できるため、構成を簡略化できる。請求
項8は、三次元図形データを二次元画面データに変換す
る変換手段と、画面データに基づいて表示を行う表示手
段とを備え、前記変換手段により三次元図形データを二
次元画面データに変換して前記表示手段に表示するデー
タ処理装置において、三次元図形データを二次元座標に
変換する座標変換処理手段と、光源の位置に応じて前記
三次元図形データの光源計算処理を行う光源計算処理手
段と、前記光源計算処理手段はで光源計算処理された三
次元図形データが供給され、光源計算処理された前記三
次元図形データの所定の視点からの表裏を判定する表裏
判定処理手段とを有することを特徴とする。
【0039】請求項8によれば、座標変換処理及び光源
計算処理を同じ処理過程で処理できるので、処理手段を
同じ手段で共用できるため、構成を簡略化できる。
【0040】
【発明の実施の形態】図5に本発明の一実施例のシステ
ム構成図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一
符号を付し、その説明は省略する。本実施例のシステム
100は、特許請求の範囲のデータ処理装置に相当す
る。システム100は、三次元グラフィックスボード1
10の構成が図1の三次元グラフィックスボード8とは
異なる。また、本実施例の三次元グラフィックボード1
10は、特許請求の範囲の図形描画ユニットに相当す
る。三次元グラフィックボード110は、主に、三次元
グラフィックスチップ111、及び、描画チップ112
から構成され、図1のシステムとは、主に、三次元グラ
フィックスチップ111の構成が異なる。
【0041】本実施例の三次元グラフィックスチップ1
11は、特許請求の範囲の図形処理装置に対応する。三
次元グラフィックスチップ111は、座標変換処理及び
光源計算処理を同一のジオメトリプロセッサにより並列
して行い、座標変換処理及び光源計算処理を行った後、
表裏判定処理及びクリップ処理を行う構成とされてい
る。 図6に本発明の一実施例の三次元グラフィックチ
ップのブロック構成図を示す。
【0042】本実施例の三次元グラフィックスチップ1
11は、主に、バスインタフェース121、FIFOメ
モリ122、123−1〜123−4、124−1〜1
24−4、RAM125、126、ディスパッチャ12
7、クロスバースイッチ128、出力バッファ129、
バス130、131、ジオメトリプロセッサPG1〜PG
4、メインプロセッサPm から構成される。
【0043】バスインタフェース121は、ホストバス
9と接続され、ホストバス9と内部バス131とのイン
タフェースをとり、ブリッジとして働く。バスインタフ
ェース121の内部アドレスの一部は、FIFOメモリ
122に割り当てられている。ホストバス9側からの三
次元グラフィックデータは、バスインタフェース121
によりFIFOメモリ122に割り当てられた内部アド
レスが指定され、FIFOメモリ122に書き込まれ
る。
【0044】FIFOメモリ122は、データの受け渡
しのためバッファである。FIFOメモリ122に書き
込まれた三次元グラフィックスデータは、ディスパッチ
ャ127に供給される。ディスパッチャ127は、FI
FOメモリ122から供給された三次元グラフィックス
データを順次読み出して、内部バス131を介してFI
FOメモリ123−1〜123−4に分配する。
【0045】図7に本発明の一実施例の三次元グラフィ
ックスデータのFIFOメモリへの分配方法を説明する
ための図を示す。図7(A)は三次元グラフィックスデ
ータの配列、図7(B)はFIFOメモリ123−1〜
123−4の記憶領域のデータ構成を示す。ディスパッ
チャ127には、図7(A)に示すようにFIFOメモ
リ122から三次元グラフィックスデータD1 〜Dn で
ある頂点座標V1 〜Vn がV1 →V2 →・・・→Vn の
順で供給される。ディスパッチャ127は、図7(B)
に示すように三次元グラフィックスデータD1 、すなわ
ち、頂点座標V1 をFIFOメモリ123−1に記憶
し、三次元グラフィックスデータD2 、すなわち、頂点
座標V2 をFIFOメモリ123−2に記憶し、三次元
グラフィックスデータD3 、すなわち、頂点座標V3 を
FIFOメモリ123−3に記憶し、三次元グラフィッ
クスデータD4 、すなわち、頂点座標V4 をFIFOメ
モリ123−4に記憶する。ディスパッチャ127は、
以降、同様に、FIFOメモリ123−1、123−
2、123−3、123−4の順に順次三次元グラフィ
ックスデータD5 〜D8 をFIFOメモリ123−1〜
123−4に供給する。
【0046】FIFOメモリ123−1〜123−4
は、ディスパッチャ127とジオメトリプロセッサPG1
〜PG4との間のバッファである。FIFOメモリ123
−1に記憶された三次元グラフィックスデータは、ジオ
メトリプロセッサPG1に供給され、FIFOメモリ12
3−2に記憶された三次元グラフィックスデータは、ジ
オメトリプロセッサPG2に供給され、FIFOメモリ1
23−3に記憶された三次元グラフィックスデータは、
ジオメトリプロセッサPG3に供給され、FIFOメモリ
123−4に記憶された三次元グラフィックスデータ
は、ジオメトリプロセッサPG4に供給される。
【0047】また、RAM125にはバスインタフェー
ス121を介してホストバス9から光源方向、面属性な
どのデータ及び座標変換処理プログラム、光源計算処理
プログラムが記憶される。ジオメトリプロセッサPG1〜
PG4は、RAM125に記憶された光源方向、面属性な
どのデータ及び座標変換処理プログラム、光源計算処理
プログラムに応じて後述する座標変換処理及び光源計算
処理を行う。
【0048】ジオメトリプロセッサPG1での処理結果
は、FIFOメモリ124−1に記憶され、ジオメトリ
プロセッサPG2での処理結果は、FIFOメモリ124
−2に記憶され、ジオメトリプロセッサPG3での処理結
果は、FIFOメモリ124−3に記憶され、ジオメト
リプロセッサPG4での処理結果は、FIFOメモリ12
4−4に記憶される。
【0049】FIFOメモリ124−1〜124−4の
出力は、クロスバースイッチ128に供給される。クロ
スバースイッチ128は、FIFOメモリ124−1〜
124−4の出力データを順次メインプロセッサPm に
供給する。メインプロセッサPm は、クロスバースイッ
チ128から順次供給される三次元グラフィックスデー
タに対して後述する表裏判定処理及びクリップ処理を行
う。メインプロセッサPm で行われる表裏判定処理及び
クリップ処理は、RAM126に記憶された表裏判定処
理プログラム及びクリップ処理プログラムに基づいて実
行される。
【0050】なお、RAM126にはバスインタフェー
ス121を介してホストバス9から表裏判定処理プログ
ラム、及び、クリップ処理プログラムが記憶される他
に、クリッピング処理に必要な属性データなどが記憶さ
れる。メインプロセッサPm の処理結果は、出力バッフ
ァ129に格納される。出力バッファ129は、図形描
画チップ112に接続され、処理結果を図形描画チップ
112に供給する。
【0051】ここで、ジオメトリプロセッサPG1〜PG4
による座標変換処理及び光源計算処理について説明す
る。なお、座標変換処理及び光源計算処理は、基本的に
は従来と同様である。図8に本発明の一実施例のジオメ
トリプロセッサの処理フローチャートを示す。
【0052】ジオメトリプロセッサPG1〜PG4では、R
AM125に記憶されたプログラムに応じて、まず、三
次元グラフィックスデータ、すなわち、頂点座標Vを読
み込む(ステップS1−1)。ステップS1−1で、読
み込まれた頂点座標Vには周知の座標変換処理が施され
る(ステップS1−2)。次に、ステップS1−2の周
知の座標変換処理により、変換された頂点座標Vに対し
て予め設定された光源の光源計算を行う(ステップS1
−3)。
【0053】ステップS1−3の光源計算は、光源が複
数設定されている場合には、各光源毎にすべての光源に
対して行われる(ステップS1−4)。ステップS1−
3、S1−4で、設定された光源のすべてに対して光源
計算が行われると、次に、ステップS1−2で座標変換
された頂点の座標、及び、各頂点毎の光源計算結果を出
力し、FIFOメモリ124−1〜124−4に保持す
る(ステップS1−5)。
【0054】図9に本発明の一実施例の動作説明図を示
す。ホストのCPU2は、三次元グラフィックスデータ
である頂点座標V及び頂点法線ベクトルNをホストバス
9を介して三次元グラフィックスチップ111に供給す
る。三次元グラフィックスチップ111では、頂点座標
V及び頂点法線ベクトルNをバスインタフェース121
を介してFIFOメモリ122に格納する。FIFOメ
モリ122に格納された頂点座標V及び頂点法線ベクト
ルNは、ディスパッチャ127に供給される。
【0055】例えば、図9に示すように下記の4つの頂
点座標V1 〜V4 とそれに対応する頂点法線ベクトルN
1 〜N4 が入力されるものとする。 頂点座標 V1 =(0,1,1) V2 =(1,0,0) V3 =(1,1,0) V4 =(0,0,−1) 頂点法線ベクトル N1 =(√2/2,0,√2/2)、 N2 =(1,0,0) N3 =(1,0,0) N4 =(√2/2,0,−√2/2) ディスパッチャは、CPUから供給された頂点座標Vn
とそれに対応する頂点法線ベクトルNn とを組のデータ
(Vn ,Nn )にして、4つのジオメトリプロセッサP
G1〜PG4に順番に供給する。例えば、データ(V1 ,N
1 )はジオメトリプロセッサPG1に供給され、データ
(V2 ,N2 )はジオメトリプロセッサPG2に供給さ
れ、データ(V3 ,N3 )はジオメトリプロセッサPG3
に供給され、データ(V4 ,N4 )はジオメトリプロセ
ッサPG4に供給される。
【0056】なお、データ(V4 ,N4 )の次のデータ
(V5 ,V6 )はジオメトリプロセッサPG1、データ
(V6 ,N6 )はジオメトリプロセッサPG2、データ
(V7 ,N7 )はジオメトリプロセッサPG3、データ
(V8 ,N8 )はジオメトリプロセッサPG4に供給され
る。ジオメトリプロセッサPG1〜PG4は、ディスパッチ
ャから供給されたデータ(Vn ,Nn )に対して座標変
換を行う。ジオメトリプロセッサPG1〜PG4は、ファイ
ル装置から読み出され、RAMに格納された座標変換処
理プログラムにしたがって、座標変換処理を行う。
【0057】座標変換処理は、供給されたデータ(Vn
,Nn )の各座標系を単位座標に変換する処理を実行
する。なお、上記の頂点座標V1 〜V4 及び頂点法線ベ
クトル座標N1 〜N4 は、既に単位座標であるので、変
換後も同じ座標となる。次に、ジオメトリプロセッサP
G1〜PG4は、光源計算処理を行う。ジオメトリプロセッ
サPG1〜PG4は、ファイル装置から読み出され、RAM
に格納された光源計算処理プログラムにしたがって、光
源計算処理を行う。光源計算処理は、頂点法線ベクトル
座標Nn 、予め設定された表面の色情報ベクトルFC、
裏面の色情報ベクトルBC、及び、光源方向ベクトルL
に基づいて行われる。
【0058】表面側の光源計算結果VFCn 、裏面側の
光源計算結果VBCn は、 VFCn =(Nn ,L)* FC VBCn =(Nn ,L)* BC で表せる。ただし、内積計算が負になった場合は、表面
側の光源計算結果VFCn 、裏面側の光源計算結果VB
Cn は、黒(0,0,0)とする。
【0059】例えば、ここでは、表面の色情報(FC)
を(1,0,0)、裏面の色情報(BC)を(0,0,
1)とし、説明を簡単にするために拡散光成分だけを計
算するものとする。また、光源の方向のベクトルLを
(0,0,1)とし、上記各頂点のデータ(V1 ,N1
)、(V2 ,N2 )、(V3 ,N3 )、(V4 ,N4
)の表面側の光源計算結果VFC1 〜VFC4 、及
び、裏面側の光源計算結果VBC1 〜VBC4 を求める
と、 VFC1 =(N1 ,L)* FC ={(√2/2,0,√2/2)・(0,0,1)}* (1,0,0) =(√2/2,0,0) VBC1 =(N1 ,L)* BC ={(√2/2,0,√2/2)・(0,0,1)}* (0,0,1) =(0,0,0) となる。
【0060】同様にして頂点のデータ(V2 ,N2 )、
(V3 ,N3 )、(V4 ,N4 )を求めると、 VFC2 =(0,0,0) VBC2 =(0,0,0) VFC3 =(0,0,0) VBC3 =(0,0,0) VFC4 =(0,0,0) VBC4 =(0,0,√2/2) となる。
【0061】以上の座標変換処理プログラム及び光源計
算処理プログラムにより計算された座標変換結果及び光
源計算結果を出力する。メインプロセッサPm は、ジオ
メトリプロセッサPG1〜PG4で座標変換処理プログラム
及び光源計算処理プログラムにより座標変換結果及び光
源計算結果が計算されるのを待機している。メインプロ
セッサPm は、ジオメトリプロセッサPG1〜PG4で座標
変換処理プログラム及び光源計算処理プログラムにより
座標変換結果及び光源計算結果が出力されると、ファイ
ル装置から読み出され、RAMに記憶された表裏判定処
理プログラム及びクリップ処理プログラムにしたがっ
て、表裏判定処理及びクリップ処理を行う。
【0062】図10に本発明の一実施例のメインプロセ
ッサの処理フローチャートを示す。メインプロセッサP
m では、まず、FIFO124−1〜124−4からク
ロスバースイッチ128を介して頂点座標Vを読み込む
(ステップS2−1)。ステップS2−1で読み込まれ
た頂点情報のベクトルのX軸成分の正負から読み込まれ
た頂点により構成される小面の表裏を判定する(ステッ
プS2−2)。
【0063】次に、クリッピング処理の必要の有無を判
定する(ステップS2−3)。ステップS2−3でクリ
ッピング処理が必要な場合には周知のクリッピング処理
を実行する(ステップS2−4)。また、ステップS2
−3でクリッピング処理が不要な場合には、次に、頂点
情報のベクトルのX軸成分の正負から読み込まれた頂点
により構成される小面の表裏が変化しかた否かを判定す
る(ステップS2−5)。
【0064】ステップS2−5で、頂点が表面側から裏
面側、又は、裏面側から表面側に変化した場合には、反
対側の面の頂点の情報として、2つ前の頂点情報を図形
描画部に出力する(ステップS2−6)。次に1つ前の
頂点情報を図形描画部に出力する(ステップS2−
7)。さらに、現在の頂点の情報を図形描画部に出力す
る(ステップS2−8)。
【0065】上記ステップS2−6〜S2−8により裏
面側の小面が形成される。次に、図9とともに表裏判定
処理について説明する。メインプロセッサPm は、ま
ず、ジオメトリプロセッサPG1、PG2の出力を読み取
る。メインプロセッサPm は、ジオメトリプロセッサP
G1、PG2から読み出される頂点座標V1 、V2 を用いて
頂点座標V1 から頂点座標V2 に向かうベクトル(V1
V2 )を求める。なお、Vndc を頂点座標Vn をDC空
間に変換した座標値とすると、上記頂点座標V1 、V2
の場合、 V1dc =V1 、V2dc =V2 となる。
【0066】よって、ベクトル(V1 V2 )は、 (V1 V2 )=V2dc −V1dc =(1,−1,1) となる。次に、メインプロセッサPm からジオメトリプ
ロセッサPG3から頂点座標V3を読み出し、ジオメトリ
プロセッサPG2から既に読み込んだ頂点座標V2 から、
頂点座標V2 から頂点座標V3 の向かうベクトル(V2
V3 )を算出するとともに、算出されたベクトル(V2
V3 )と既に算出されたベクトル(V1 V2 )と外積N
を算出する。
【0067】なお、Vndc を頂点座標Vn をDC空間に
変換した座標値とすると、上記頂点座標V1 、V2 の場
合、 V2dc =V2 、V3dc =V3 となる。よって、ベクトル(V2 V3 )は、 (V2 V3 )=V3dc −V2dc =(0,1,0) となる。
【0068】また、ベクトル(V1 V2 )とベクトル
(V2 V3 )との外積Nは、 N={(V1 V2 )×(V2 V3 )}=(1,0,1) となる。なお、ここでは、説明を容易にするため、X,
Y成分についても記載したが、実際には、表裏を判定す
るにはZ成分だけでよい。そして、メインプロセッサP
m では、上記外積NのZ成分は「1」であり、正値であ
るので、頂点座標V1 、V2 、V3 から構成される三角
形は、表側を向いていると判断できる。
【0069】次に、メインプロセッサPm は、頂点座標
V1 、V2 、V3 から構成される三角形の表面に関する
情報として、 (V1dc 、VFC1 )={(0,1,1)、(√2/
2,0,0)} (V2dc 、VFC2 )={(1,0,0)、(0,0,
0)} (V3dc 、VFC3 )={(1,1,0)、(0,0,
0)} を図形描画チップ112に供給する。
【0070】図形描画チップ112は、上記頂点座標V
1 、V2 、V3 から構成される三角形の表面に関する情
報(V1dc 、VFC1 )、(V2dc 、VFC2 )、(V
3dc、VFC3 )に基づいて頂点座標V1 、V2 、V3
から構成される三角形に塗りつぶしや隠面処理などのラ
スタライズ処理を行う。次に、メインプロセッサPm
は、次に、頂点座標V2 、V3 、V4 から構成される三
角形の表裏判定処理を行う。
【0071】メインプロセッサPm は、ジオメトリプロ
セッサPG4から次に頂点座標V4 を読み込み、ジオメト
リプロセッサPG3から読み込んだ頂点座標V3 から、頂
点座標V3 から頂点座標V4 に向かうベクトル(V3 V
4 )を求める。なお、Vndc を頂点座標Vn をDC空間
に変換した座標値とすると、上記頂点座標V3 、V4 の
場合、 V3dc =V3 、V4dc =V4 となる。
【0072】よって、ベクトル(V3 V4 )は、 V3 V4 =V4dc −V3dc =(−1,−1,−1) となる。また、ベクトル(V3 V4 )とベクトル(V3
V4 )との外積N−は、 N−=−{(V2 V3 )×(V3 V4 )}=(1,0,
−1) となる。
【0073】ここで、次の外積N−は、外積に負の符号
を付し、反転させる。これは、描画要素がトライアング
ルストリップだからである。すなわち、連続する小面で
は三角形を構成するベクトルの方向が互いに反転するの
で、外積の方向が反転するからである。そして、メイン
プロセッサPm では、上記外積N−のZ成分が「−1」
であり、負値であるので、頂点座標V2 、V3 、V4 か
ら構成される三角形は、裏側を向いていると判断でき
る。
【0074】次に、メインプロセッサPm は、頂点座標
V2 、V3 、V4 から構成される三角形の表面に関する
情報として、 (V2dc 、VBC2 )={(1,0,0)、(0,0,
0)} (V3dc 、VBC3 )={(1,1,0)、(0,0,
0)} (V4dc 、VBC4 )={(0,0,−1)、(0,
0,√2/2)} を図形描画チップ112に供給する。
【0075】図形描画チップ112は、上記頂点座標V
2 、V3 、V4 から構成される三角形の表面に関する情
報(V2dc 、VBC2 )、(V3dc 、VBC3 )、(V
4dc、VFB4 )に基づいて頂点座標V2 、V3 、V4
から構成される三角形に塗りつぶしや隠面処理などのラ
スタライズ処理を行う。なお、このとき、頂点座標V2
、V3 、V4 から構成される三角形の表面が表側であ
る場合には、頂点座標V2 、V3 、V4 から構成される
三角形の表面に関する情報は、(V2dc 、VFC2 )、
(V3dc 、VFC3 )、(V4dc 、VFC4 )となり、
(V2dc 、VFC2 )、(V3dc 、VFC3 )は前回出
力しているので、(V4dc 、VFC4 )だけを出力すれ
ばよい。
【0076】図形描画チップ112でラスタライズ処理
され、二次元画像情報に変換された画像情報は、ディス
プレイ7に供給される。ディスプレイ7は、図形描画チ
ップ112から供給された二次元の画像情報に応じた画
像を画面上に表示する。図11に本発明の一実施例のク
リップ処理の動作説明図を示す。図11で、可視領域S
の内部に存在する小面131と小面132の一部だけを
描画すればよく、可視領域Sの外部の小面133は描画
する必要がないので、図形描画チップ112に供給する
必要はない。クリップ処理では、可視領域Sか否かを判
定して、可視領域Sの外部の小面133及び小面132
の一部を除去して、図形描画チップ112に供給する。
【0077】なお、本実施例では、図7に示すように三
次元グラフィックスデータD1 〜D4 を4つのジオメト
リプロセッサPG1〜PG4に分配して、三次元グラフィッ
クスデータD1 〜D4 に対して座標変換処理及び光源計
算処理を並列的に処理したが、これに限ることはなく、
光源の方向が複数、例えば、4つある場合には、4つの
ジオメトリプロセッサPG1〜PG4に同一の頂点座標V1
を供給して、RAM125からジオメトリプロセッサP
G1〜PG4に供給する光源方向データをそれぞれ異なら
せ、同時に座標変換処理及び光源計算処理を行う構成と
してもよい。
【0078】図12に本発明の一実施例の三次元グラフ
ィックスデータのジオメトリプロセッサへの分配方法の
変形例の動作説明図を示す。図12(A)は三次元グラ
フィックスデータ、図12(B)はFIFOメモリ12
3−1〜123−4の記憶領域を示す。本変形例では、
図12(A)に示す三次元グラフィックスデータD1 を
図12(B)に示すように4つのジオメトリプロセッサ
PG1〜PG4に対応するFIFOメモリ123−1〜12
3−4に記憶する。
【0079】上記変形例では、光源計算処理プログラム
において、FIFO123−1〜123−4に同一の三
次元グラフィックスデータが記憶されるようにFIFO
123−1〜123−4を制御するとともに、4つのジ
オメトリプロセッサPG1〜PG4における光源計算処理時
にRAM125から4つのジオメトリプロセッサPG1〜
PG4に供給する光源方向データが異なるようにプログラ
ム内容を変更すればよい。
【0080】また、三次元グラフィックスデータを分配
する方法と、同一の三次元グラフィックデータに対して
光源毎に光源計算処理を行う方法とを組み合わせること
も可能である。図13に本発明の一実施例の他の変形例
の動作説明図を示す。図13(A)は三次元グラフィッ
クスデータ、図13(B)はFIFOメモリ123−1
〜123−4の記憶領域を示す。
【0081】本変形例では、図13(A)に示すように
順次供給される三次元グラフィックスデータD1 〜D4
を図13(B)に示すようにFIFOメモリ123−1
及び123−2に最初の三次元グラフィックスデータD
1 、FIFOメモリ123−3及び123−4に次の三
次元グラフィックスデータD2 を記憶する。ジオメトリ
プロセッサPG1、PG2で第1の光源方向データで光源計
算処理を行い、ジオメトリプロセッサPG3、PG4で第2
の光源方向データで光源計算処理を行う。
【0082】なお、本実施例では、4つのジオメトリプ
ロセッサPG1〜PG4を内蔵したが、ジオメトリプロセッ
サは、4つに限られるものではなく、少なくとも1つあ
れば良い。また、本実施例では、バスインタフェース1
21、FIFOメモリ122、123−1〜123−
4、124−1〜124−4、RAM125、126、
ディスパッチャ127、クロスバースイッチ128、出
力バッファ129、内部バス130、131を1チップ
化したが、各部、又は、それを組み合わせたものを個別
の素子で構成してもよい。
【0083】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1によれ
ば、座標変換処理及び光源計算処理を同じ処理過程で処
理できるので、処理手段を同じ手段で共用できるため、
構成を簡略化できる等の特長を有する。請求項2によれ
ば、光源計算処理で表裏両面の光源計算を行うことによ
り、光源計算時に表裏判定が不要となるので、座標変換
処理と同時に処理を行うことができる等の特長を有す
る。
【0084】請求項3によれば、複数の三次元図形デー
タに対して並列に光源計算処理を行うことにより、三次
図形データを効率良く処理できる。また、座標変換処理
とともに並列処理を行うもでき、さらに、三次図形デー
タを効率良く処理できる等の特長を有する。請求項4に
よれば、座標変換処理及び光源計算処理を同じ処理過程
で処理できるので、処理手段を同じ手段で共用できるた
め、構成を簡略化できる等の特長を有する。
【0085】請求項5によれば、光源計算手段により表
裏両面の光源計算を行うことにより、光源計算時に表裏
判定が不要となるので、表裏判定手段の前に光源計算手
段を配置でき、座標変換処理と同時に処理を行うことが
できる等の特長を有する。請求項6によれば、光源計算
処理手段に複数の光源計算処理部を設け、複数の光源計
算処理部で光源計算処理を分割して並列に処理すること
により光源計算を効率よく行える等の特長を有する。
【0086】請求項7によれば、座標変換処理及び光源
計算処理を同じ処理過程で処理できるので、処理手段を
同じ手段で共用できるため、構成を簡略化できる等の特
長を有する。請求項8によれば、座標変換処理及び光源
計算処理を同じ処理過程で処理できるので、処理手段を
同じ手段で共用できるため、構成を簡略化できる等の特
長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の一例のシステム構成図である。
【図2】従来の一例の三次元グラフィックスボードのブ
ロック構成図である。
【図3】従来の一例の表裏判定処理の動作説明図であ
る。
【図4】従来の他の一例の三次元グラフィックボードの
ブロック構成図である。
【図5】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図6】本発明の一実施例の三次元グラフィックボード
のブロック構成図である。
【図7】本発明の一実施例の三次元グラフィックスデー
タのFIFOメモリへの分配方法を説明するための図で
ある。
【図8】本発明の一実施例のジオメトリプロセッサの処
理フローチャートである。
【図9】本発明の一実施例の光源計算処理の動作説明図
である。
【図10】本発明の一実施例のメインプロセッサの処理
フローチャートである。
【図11】本発明の一実施例のクリップ処理の動作説明
図である。
【図12】本発明の一実施例の三次元グラフィックスデ
ータのFIFOメモリへの分配方法の変形例の動作説明
図である。
【図13】本発明の一実施例の三次元グラフィックスデ
ータのFIFOメモリへの分配方法の他の変形例の動作
説明図である。
【符号の説明】
2 ホストCPU 3 ROM 4 RAM 5 ファイル装置 6 入力装置 7 ディスプレイ 9 バス 100 システム 110 三次元グラフィックボード 111 三次元グラフィックスチップ 112 描画処理チップ 121 バスインタフェース 122、123−1〜123−4、124−1〜124
−4 FIFOメモリ 125、126 RAM 127 ディスパッチャ 128 クロスバースイッチ128 129 出力バッファ 130、131 内部バス PG1〜PG4 ジオメトリプロセッサ Pm メインプロセッサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元図形を二次元画面に描画する図形
    処理方法において、 前記三次元図形データが供給され、前記三次元図形デー
    タを二次元座標に変換する座標変換処理及び光源の位置
    に応じて前記三次元図形データの光源計算を行う光源計
    算処理を行った後、前記三次元図形データの所定の視点
    からの表裏を判定する表裏判定処理を実行することを特
    徴とする図形処理方法。
  2. 【請求項2】 前記光源計算処理は、前記三次元図形デ
    ータの各部で表裏の両方の光源計算を行い、該計算結果
    を保持し、 前記表裏判定処理の結果に応じて前記光源計算処理で計
    算された表裏両面の光源計算結果のいずれかの計算結果
    を採用することを特徴とする請求項1記載の図形処理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記光源計算処理は、複数の三次元図形
    データを並列処理することを特徴とする請求項1又は2
    記載の図形処理方法。
  4. 【請求項4】 三次元図形データを二次元座標に変換す
    る座標変換処理手段と、 光源の位置に応じて前記三次元図形データの光源計算処
    理を行う光源計算処理手段と、 前記光源計算処理手段で光源計算処理された三次元図形
    データが供給され、光源計算処理された三次元図形デー
    タの所定の視点からの表裏を判定する表裏判定手段とを
    有することを特徴とする図形処理装置。
  5. 【請求項5】 前記光源計算手段は、前記三次元図形デ
    ータの表裏両面の光源計算を行い、前記三次元図形デー
    タの表裏両面の光源計算結果を保持し、 前記表裏判定処理手段は、表裏判定処理結果に応じて前
    記光源計算手段に保持された算出された表裏両面の光源
    計算結果のいずれかを採用することを特徴とする請求項
    4記載の図形処理装置。
  6. 【請求項6】 前記光源計算処理手段は、複数の光源計
    算処理部と、 前記複数の光源計算処理部への前記三次元図形データの
    分配を制御する分配制御手段とを有することを特徴とす
    る請求項4又は5記載の図形処理装置。
  7. 【請求項7】 三次元図形データを二次元図面データに
    変換する変換手段を備え、供給された三次元図形データ
    を前記変換手段の処理により二次元画面データとして出
    力する図形描画ユニットにおいて、 三次元図形データを二次元座標に変換する座標変換処理
    手段と、 光源の位置に応じて前記三次元図形データの光源計算処
    理を行う光源計算処理手段と、 前記光源計算処理手段で光源計算処理された三次元図形
    データが供給され、光源計算処理された三次元図形デー
    タの所定の視点からの表裏を判定する表裏判定処理手段
    とを有することを特徴とする図形描画ユニット。
  8. 【請求項8】 三次元図形データを二次元画面データに
    変換する変換手段と、画面データに基づいて表示を行う
    表示手段とを備え、前記変換手段により三次元図形デー
    タを二次元画面データに変換して前記表示手段に表示す
    るデータ処理装置において、 三次元図形データを二次元座標に変換する座標変換処理
    手段と、 光源の位置に応じて前記三次元図形データの光源計算処
    理を行う光源計算処理手段と、 前記光源計算処理手段はで光源計算処理された三次元図
    形データが供給され、光源計算処理された前記三次元図
    形データの所定の視点からの表裏を判定する表裏判定処
    理手段とを有することを特徴とするデータ処理装置。
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