JPH11326542A - 気象パターン分類予測方法、装置、および気象パターン分類予測プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

気象パターン分類予測方法、装置、および気象パターン分類予測プログラムを記録した記録媒体

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JPH11326542A
JPH11326542A JP12783198A JP12783198A JPH11326542A JP H11326542 A JPH11326542 A JP H11326542A JP 12783198 A JP12783198 A JP 12783198A JP 12783198 A JP12783198 A JP 12783198A JP H11326542 A JPH11326542 A JP H11326542A
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JP12783198A
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Kazuhiro Otsuka
和弘 大塚
Tsutomu Horikoshi
力 堀越
Satoshi Suzuki
智 鈴木
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気象画像中のパターンの大幅な変化を予測す
る。 【解決手段】 クラス設定段階では、気象画像を逐次観
測および蓄積を行い(ステップ601)、観測された気
象画像の中から各クラスの代表パターンを設定し(ステ
ップ602)、気象画像の特徴量を計算し(ステップ6
03)、クラス分類のための特徴空間を構成する(ステ
ップ604)。系列学習段階では、観測および蓄積され
た気象画像の系列について、ある時間間隔でクラスを識
別し(ステップ701)、得られた気象画像のクラスの
時系列を記憶し(ステップ702)、蓄積された気象画
像のクラスの時系列の集合から気象パターンのクラス変
化の規則を推定する(ステップ703)。クラス分類・
予測段階では、気象画像を逐次観測し(ステップ80
1)、気象画像のクラスを識別し(ステップ802)、
気象パターンの変化を予測し(ステップ803)、気象
パターンのクラスおよびクラスの変化の予測を出力する
(ステップ804)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気象レーダ画像や
気象衛星画像などにより観測される気象画像を用いて、
気象現象の観測、予測を行う技術および、気象現象の予
報などの気象予報業務の支援を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、気象レーダ画像などの気象画
像を用いて、気象現象の観測、予測を行う技術として
は、気象レーダ画像を用いた局所かつ短時間の降水の空
間分布の予測を行う技術があった。その一例として、文
献[1]遊場芳雄、菊地勝弘、今久:“簡易気象レーダ
ーによるエコーの移動速度について”、北海道大学地球
物理学研究報告、Vol.44,October,19
84,pp.23−34や、文献[2]遊場芳雄、菊地
勝弘、今久:“簡易気象レーダーによる降雪の短時間予
測実験(その1)”、北海道大学地球物理学研究報告、
Vol.44,October,1984,pp.35
−51.にある相互相関法が広く知られている。
【0003】上記文献[1],[2]の手法では、一定
時間毎に観測され時系列をなす気象画像から、その真近
に観測された2つの時刻の気象画像を用い、一方をずら
して、画像間の相互相関値を計算し、その最大となるず
れ幅から、画像中のパターンの移動速度を推定してい
る。さらに、推定された移動速度を用いてエコーパター
ンを外挿させることにより未来の気象レーダ画像中のエ
コーパターンの分布の予測を提供している。気象レーダ
装置の反射強度を気象画像として用いる場合、画像中の
パターンはエコーパターンと呼ばれ、その画像中での分
布は降水強度の空間的な分布に対応し、また画像中の各
点での濃淡値は降水強度に対応している。
【0004】上記以外には、気象画像に含まれる雲の動
きから、その地点における風の方向、強さを推定する方
法などがある。また、気象予報者が気象画像を観測し、
定性的に気象の状態を判定し、予報の参考にするという
利用法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
気象画像に関する技術においては、気象画像中のパター
ンのクラスを自動的に分類することができず、また、従
来の気象画像の予測技術では、直前に観測した気象画像
パターンの動きおよび形の傾向が今後も持続すると仮定
し、予測を行っているため、気象画像中のパターンの大
幅な変化を予測することができなかった。
【0006】そこで、本発明の目的は、気象画像中のパ
ターンの大幅な変化を予測できる気象パターン分類予測
方法、装置および気象パターン分類予測プログラムを記
録した記録媒体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の気象パターン分
類方法は、気象画像を逐次観測するステップと、各時刻
の気象画像を代表的な気象画像パターンのクラスに分類
を行うステップと、その結果得られる各時刻の気象画像
が属するクラスの名称を出力するステップとを有する。
【0008】本発明の他の気象パターン分類予測方法
は、気象画像を逐次観測するステップと、各時刻の気象
画像を、代表的な気象画像パターンのクラスに分類する
ステップと、そのクラスの時系列より、観測時点より未
来の気象画像パターンのクラスおよびその変化を予測す
るステップと、その結果を出力するステップとを有す
る。
【0009】本発明の気象パターン分類予測装置は、気
象画像を逐次観測する手段と、各時刻の気象画像を代表
的な気象画像パターンのクラスに分類する手段と、その
結果得られる各時刻の気象画像が属するクラスの名称を
出力する手段とを有する。
【0010】本発明の他の気象パターン分類予測装置
は、気象画像を逐次観測する手段と、各時刻の気象画像
を代表的な気象画像パターンのクラスに分類する手段
と、そのクラスの時系列より、観測時点より未来の気象
画像パターンのクラスおよびその変化を予測する手段
と、その結果を出力する手段とを有する。
【0011】気象パターンにはいくつかの典型的なパタ
ーンがあり、パターン毎に特有の時間変化の特性を有す
るため、現在の現象がどのパターンに当てはまるかがわ
かれば、その後の変化を予測することができると考えら
れている。
【0012】本発明では、逐次観測される気象画像に対
し、その気象画像パターンのクラスを提示するため、利
用者が客観的に気象状況を判断することが可能となる。
【0013】また、従来の気象画像予測手法では、全て
の気象画像パターンに対して同じアルゴリスムおよびパ
ラメータを用い予測を行っていたが、本発明では得られ
た気象画像パターンのクラス分類の情報を用いることに
より、各々の気象画像パターンに最適化したパラメータ
を決定することができ、また、本発明により各時点にお
けるクラスおよびこの先変化するであろうクラスが得ら
れるので、その時々の状況に合わせたアルゴアリズムお
よびパラメータを選択することができ、より精度の高い
予測が可能となる。
【0014】さらに、気象予報士などの本発明の利用者
は、長年の気象に関わる経験により、「このパターンが
現われると、次にはこういうパターンが来るだろう」、
「このパターンはこれくらいの時間継続するだろう」な
どというパターン変化の規則を経験則として獲得するこ
とができる。これに対し、本発明においても、逐次、最
新の気象画像パターンのクラスを提示するとともに、蓄
積された過去の気象画像のクラス系列からパターン変化
の規則を推定することができる。よって、本発明では利
用者に、気象現象の推移の様子やこの先の予測を提示す
ることができ、利用者の経験則の想起などの知的作業を
支援することができ、結果的により精度の高い気象予報
が可能となる。
【0015】また、本発明では、各クラスの代表的なパ
ターンを選択することにより、利用者の主観にあった気
象画像パターンのカテゴリー(クラス)を設定すること
ができる。したがって、利用者毎にクラスを設定し、本
発明を運用することにより、各利用者の気象パターンの
変化に関する経験則を補足、増強することが可能とな
る。
【0016】また、本発明では、画像平面をメッシュ状
に区切り、各メッシュ内での濃淡値の平均を特徴量とし
ている。そのため、画像パターンの細かなテクスチャー
の違いによらず、パターンの存在する位置や大まかな形
の特徴を捉えることが可能となる。また、時系列画像の
速度ベクトル場も特徴として使用することができ、画像
中の移動物体の移動方向、速度の大きさの特徴を捉える
ことができる。また、時系列をなす気象画像の系列を時
間方向に積層してできる時空間画像を構成し、時空間画
像中の運動パターンの輪郭が描く運動軌跡の曲面を抽出
し、該運動軌跡の曲面上に接する接平面の頻度分布を検
出し、該接平面の頻度分布から画像特徴量を計算してい
る。そのため、気象画像パターンに独特のパターン表面
の細かい模様や、パターンの生成・消滅などの細かい動
きの特徴を捉えることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0018】図1を参照すると、本発明の一実施形態の
気象パターン分類予測装置は、気象観測部100、入力
部200と代表パターン設定部300と処理部400と
出力部500とから構成されている。
【0019】気象観測部100は、気象画像を得るため
の気象観測部であり、気象レーダ装置や気象衛星などか
らなる。
【0020】入力部200は、気象観測部100より気
象画像を受信する画像入力部201と、得られた画像を
蓄積する画像蓄積部202からなる。
【0021】クラス設定部300は、画像蓄積部202
に蓄積されている気象画像の中から、代表的なパターン
を任意に選択し、気象パターンのクラスを設定する代表
パターン設定部301と、代表パターン設定部301で
得られた各気象パターンのクラスについての代表的な気
象画像を記憶する代表パターン記憶部302からなる。
【0022】処理部400は、入力部200で得られた
気象画像の画像特徴を計算する画像特徴計算部401
と、画像特徴を代表クラス設定部300で設定されたク
ラスに分離できるような特徴空間を構成する特徴空間構
成部402と、画像特徴から気象画像のクラスを判定す
る画像クラス識別部403と、気象画像のクラスの系列
を記憶するクラス系列記憶部404と、過去のクラス系
列より気象パターンのクラスの変化に関する規則を推定
するパターン変換ルール推定部405と、最新の気象画
像について、その後のパターンの変化を予測するパター
ン変化予測部406からなる。
【0023】出力部500は、処理部400中の画像ク
ラス識別部403およびパターン変化予測部406から
得られた情報を出力するディスプレイ装置501からな
る。
【0024】図2は図1の実施形態の処理を示すフロー
チャートである。
【0025】本実施形態は3つの段階からなり、段階1
のクラス設定段階では、気象画像の逐次観測および蓄積
を行い(ステップ601)、観測された気象画像の中か
ら各クラスの代表パターンを設定し(ステップ60
2)、気象画像の特徴量を計算し(ステップ603)、
クラス分類のための特徴空間を構成する(ステップ60
4)。
【0026】また、段階2の系列学習段階では、観測お
よび蓄積された気象画像の系列について、ある時間間隔
でクラスを識別し(ステップ701)、得られた気象画
像のクラスの時系列を記憶し(ステップ702)、蓄積
された気象画像のクラスの時系列の集合から気象パター
ンのクラス変化の規則を推定する(ステップ703)。
【0027】さらに、段階3のクラス分類・予測段階で
は、気象画像を逐次観測し(ステップ801)、気象画
像のクラスを識別し(ステップ802)、気象パターン
の変化を予測し(ステップ803)、気象パターンのク
ラスおよびクラスの変化の予測を出力する(ステップ8
04)。
【0028】以下、各部の動作例を具体的に説明する。
【0029】気象観測部100は、気象状況を逐次、観
測し、その空間パターンを画像として一定時間毎に入力
部200に送信する。
【0030】気象観測の手段としては、気象レーダ装置
や気象衛星などが利用できる。気象レーダ装置を用いた
場合、降水量の空間分布のパターンを得ることができ
る。また、気象衛星を用いた場合、雲の分布のパターン
や水蒸気量の分布パターンを得ることができる。以下で
は、気象レーダ装置を用いた場合を想定し説明する。
【0031】画像入力部201は、気象観測部100で
得られた気象画像を入力し、画像蓄積部202に記憶さ
せる。
【0032】代表パターン設定部300は、図2におけ
る段階1のクラス設定段階において、代表的な気象パタ
ーンのクラスを設定し、画像蓄積部202に蓄えられて
いる過去の気象画像の中から、各クラスの代表的な画像
の集合を抽出し、代表パターン記憶部302に記憶させ
る。
【0033】その方法としては、人間が画像蓄積部20
2に蓄えられている過去の気象画像の中から、各利用者
の気象学的知識に合致するような代表的な気象パターン
のクラスを設定し、各クラスについて、代表的だと思わ
れる気象画像を画像蓄積部202から抽出し、代表パタ
ーン記憶部302にクラス毎に記憶させる方法が利用で
きる。
【0034】また、人間の手を介さずに、画像蓄積部2
02に蓄積されている過去の気象画像から画像特徴計算
部401を経て画像の特徴量を計算し、クラスタリング
手法を用いて、気象パターンのクラスを設定することも
可能である。その場合には、時刻tの画像についてN次
元のベクトルとして得られる画像特徴量
【0035】
【外1】 について、k-means 法を用いて画像特徴量が互いに類似
する画像を同じクラスとして分類することができる。k-
means 法を行った後には、各クラスの中心に位置するコ
ードワード(N次元のベクトルの集合
【0036】
【外2】 を代表パターン記憶部302に記憶させる。ただし、M
はクラスの数である。
【0037】画像特徴計算部401は、画像入力部20
1で得られた最新の気象画像、および画像蓄積部202
に記憶されている過去の気象画像を入力し、任意の時間
間隔について画像特徴量を一組計算する。得られた画像
特徴量は特徴空間構成部402および画像クラス識別部
403に送られる。
【0038】ここでは、その特徴量として気象画像中の
パターンの空間分布、速度場を用いた例を示す。なお、
以下の方法以外により得られる画像特徴量も利用可能で
ある。ある時刻tにおいて図3の例のように得られた画
像I(i,j,t)を、図4のようにM×Nのメッシュ
に区切り、各メッシュ内の画素の濃淡値I(i,j,
t)の平均値をそのメッシュの値Dt (x,y)とす
る。特徴量としては各メッシュの値をラスタースキャン
し、一次元ベクトルとして
【0039】
【外3】 表す。
【0040】また、気象画像パターンの速度場の特徴と
しては、時刻tの最新の画像I(i,j,t)と、aフ
レーム前の時刻の画像I(i,j,t−a)を図5のよ
うにメッシュに区切り、その各部分画像について画像間
の相互相関係数を用いたマッチングを行い、相互相関係
数が最大になるずれ幅からパターンの移動速度を得る方
法により、各メッシュ毎の速度成分が計算できる。例え
ば、aは1を用いることができる。その結果、気象画像
の速度場
【0041】
【外4】 を求めることができる。これもまた、1次元ベクトルと
して
【0042】
【外5】 表現する。
【0043】また、時系列をなす気象画像の系列を時間
方向に積層してできる時空間画像と呼ばれる3次元ボリ
ュームデータを構成し、気象画像パターンの輪郭が、そ
の時空間画像中に描く運動軌跡の曲面を抽出し、該運動
軌跡の曲面上に接する接平面の頻度分布を検出し、該接
平面の頻度分布から求められる気象画像中のパターンの
空間的および動きの特徴量も利用できる。
【0044】さらに、特徴量としてパターンの面積やレ
ーダエコーの平均的な強度値、パターン表面のテクスチ
ャー特徴なども利用可能である。
【0045】以上のように1時刻または複数の時刻の気
象画像について得られた特徴量は時刻t毎に1組の特徴
量として1次元のベクトル
【0046】
【外6】 とまとめて求められる。
【0047】特徴空間構成部402は、代表パターン設
定部301により設定され、代表パターン記憶部302
に記憶されている各クラス毎の代表的な気象画像につい
て、画像特徴計算部401により得られる画像特徴量を
入力とし、各クラスの画像ができるだけよく識別できる
ような特徴空間を求める。
【0048】ここではその一例として、線形判別分析手
法を用いた方法を示す。なお、これ以外の方法も利用可
能である。
【0049】代表パターン設定部301により設定さ
れ、代表パターン記憶部302に記憶されているクラス
iに含まれる代表的な気象画像の集合をCi と表し、そ
の画像に対応する画像特徴計算部401により得られる
画像特徴量の平均ベクトルを
【0050】
【外7】 と表す。また、代表パターン記憶部302に記憶されて
いる全クラスの代表的な気象画像の集合をCと表し、そ
の中の画像特徴量の平均ベクトルを
【0051】
【外8】 と表す。なお、代表パターン設定部301により設定さ
れたクラスの数をcと表す。
【0052】いま、特徴量ベクトル
【0053】
【外9】 について、求めるべき特徴空間Yの位置
【0054】
【外10】 に変換する写像を
【0055】
【数1】 のように表すことにする。Aは変換行列である。特徴量
ベクトルの次元をdとすると、変換後の特徴空間の次元
数は
【0056】
【外11】 となる。特徴空間Yにおいて、同じクラス内の画像はな
るべく近く、異なるグループに属する画像同士はできる
だけ遠くに配置できれば、クラス設定部300で設定し
た気象パターンのクラスをよりよく分離することができ
る。そのため、特徴空間Yにおいて、各クラス内のばら
つきが小さく、クラス間のばらつきが大きくなるように
変換行列Aを求める。そのため、クラス内共分散行列
【0057】
【外12】 、クラス間共分散行列
【0058】
【外13】 を導入する。
【0059】
【数2】 ただし、Pi はクラスiの事前確率であり、ni はクラ
スi内のサンプル数である。変換後の空間Yにおいても
同様の量
【0060】
【外14】
【0061】
【数3】 のように求めることができる。ここで変換後の特徴空間
内では、クラス内分散がなるべく小さく、クラス間分散
がなるべく大きくなっていることが望ましいため、変換
後のクラス間の分離度を表す評価関数J(A)を設定す
る。この評価関数J(A)としては、
【0062】
【数4】 などが考えられ、この評価関数を最大にするようなAを
求める最大化問題として考えられる。この最大化問題
は、
【0063】
【数5】 という正規化条件のもとで、式(6)の分子を最大にす
ることと等価であり、固有値問題
【0064】
【数6】 に帰着する。
【0065】
【外15】 は対角行列である。したがって、
【0066】
【外16】 の固有値の大きい方から
【0067】
【外17】 個の固有値
【0068】
【外18】 に対応する固有ベクトルを順番に行ベクトルとしてまと
めた行列が求める変換行列Aとなる。
【0069】画像クラス識別部403は、画像特徴計算
部401により得られた画像特徴量を、特徴空間構成部
402により得られた特徴空間中へと変換し、クラス設
定部300で設定したクラスのいずれかに任意の時刻の
気象画像を分類する。
【0070】ここで、その例として、特徴空間中でのユ
ークリッド距離を用いる方法を示す。特徴空間構成部4
02により求められた特徴空間Yに変換された各クラス
の平均ベクトル
【0071】
【外19】 と、ある時刻の気象画像から得られる特徴量を特徴空間
Y上に変換した特徴ベクトル
【0072】
【外20】 との距離Di
【0073】
【数7】 と定義する。入力された気象画像の特徴ベクトル
【0074】
【外21】 に対して、各クラスiの平均ベクトルとの距離Di を求
め、最も距離が小さいクラスへと入力された気象画像を
分類する。
【0075】図2の段階2の系列学習段階においては、
画像蓄積部202から送られた気象画像の系列から任意
の時間毎に、任意の時間範囲内の気象画像の系列を一組
として画像特徴計算部401により特徴量が計算され、
画像クラス識別部403によって識別されたクラスの情
報は、時系列をなすクラス系列として、クラス系列記憶
部404へと蓄積される。
【0076】また、図2の段階3のクラス分類・予測段
階では、画像入力部201において得られた最新の気象
画像の系列について、画像特徴計算部401により特徴
量が計算され、画像クラス識別部403によってクラス
が識別される。そのクラスの情報はパターン変化予測部
406に送られ、気象パターンの変化を予測するための
データとして用いられ、また、出力部500を経て、利
用者に提供される。
【0077】クラス系列記憶部404は、段階2の系列
学習段階において、画像蓄積部202に蓄積されている
過去の気象画像の系列について、画像クラス識別部40
3によって得られたクラスの系列を記憶する。
【0078】画像蓄積部202から送られる気象画像の
系列に対し、任意の時間毎に、任意の時間範囲内の気象
画像の系列を一単位として画像特徴計算部401により
画像の特徴量が計算され、画像クラス識別部403によ
りクラスが識別される。
【0079】例えば、
【0080】
【数8】 のような系列がクラス系列記憶部404に蓄積される。
それぞれの数字は、ある時刻の気象画像パターンのクラ
スを意味し、左から右の方向に時間が進んでいくにつ
れ、気象画像のパターンも変化していく様子が表現でき
る。
【0081】パターン変化ルール推定部405は、クラ
ス系列記憶部404に記憶されている過去の気象画像の
系列についてのクラスの系列を入力し、気象画像パター
ンの変化の規則を推定する。図2の段階2の系列学習段
階において動作する。
【0082】ここでは、その例としてマルコフ過程を用
いてパターン変化をモデル化する方法を示す。なお、こ
の方法以外の方法も利用可能である。
【0083】例えば、3つのクラスが設定され、式(1
0)のようなクラス系列が得られたとすると、このと
き、図6のような3状態の離散時刻1次マルコフ過程を
用いてモデル化ができる。図6においてaijは状態iか
らjへの遷移確率、つまり、気象画像のパターンのクラ
スがiからjへ変化する確率を表す。要素aijとする行
列を状態遷移行列Eと呼び、この状態遷移行列Eより、
気象パターンの変化の規則を導くことができる。クラス
iの出現回数をNi とし、クラスがiからjに変化した
回数をNijとすると、式(10)のような系列が得られ
たときの状態遷移確率は
【0084】
【数9】 のように得られる。
【0085】例えば、気象レーダ画像のパターンを対象
とした場合、図7(a),(b),(c)のように層
状、筋状、散在状などとクラス分けされたクラスのそれ
ぞれについて、マルコフ過程の状態を割り当てることが
できる。また、降水無しも一つの状態と考えることがで
き、その場合、降水無しの状態は吸収状態と考えること
ができる。
【0086】パターン変化予測部406は、パターン変
化ルール推定部405で得られた気象パターンのクラス
の変化に関する規則を用いて、画像入力部201におい
て得られた最新の時刻の気象画像が属するクラス、また
は真近の数時刻の気象画像の系列から得られたクラスの
系列を入力し、今後の気象画像パターンのクラスの変化
を予測する。パターン変化予測部406は、段階3のク
ラス検出・予測段階において機能する。
【0087】ここでは、一つの例として、先のパターン
変化ルール推定部405の説明で示したマルコフ過程に
基づく方法を取り上げ説明する。パターン変化ルール推
定部405によって、気象パターンのクラスの変化の規
則が状態遷移行列Eとして入力される。このとき予測可
能な情報の一つとして、現在観測されている気象画像パ
ターンが今後、継続するであろう時間の長さが考えられ
る。状態遷移行列Eより、ある状態iがr時刻継続する
確率が得られる。いま、クラス系列
【0088】
【数10】 のように、状態iがr時刻継続し、時刻r+1でクラス
が変化するような系列を考えると、その確率
【0089】
【外22】
【0090】
【数11】 のように計算できる。式(14)より、ある状態が継続
する時間の長さは指数分布になり、その継続時間長の期
待値
【0091】
【外23】
【0092】
【数12】 となる。式(10)のようなクラス系列から得られる状
態遷移行列Eを用いると、
【0093】
【外24】 と計算できる。
【0094】よって、ある時点で同じクラスiがw時刻
続いている場合、これから継続するであろう時間の長さ
zは
【0095】
【外25】 で計算できる。
【0096】また、現在のクラスの次に現れるクラスの
確率も状態遷移行列Eから得られる。式(10)のクラ
ス系列から得られる状態遷移行列Eの場合、クラス1に
続いて2が現れる確率はa12=0.31、クラス1の後
に3が現れる確率はa13=0.15のように得られる。
【0097】出力部500は、画像クラス識別部403
で得られた最新の気象画像が属すると判断されたクラス
名、およびパターン変化予測部406で得られた気象画
像のパターン変化の予測情報をディスプレイ装置501
に表示する。
【0098】図8を参照すると、本発明の第2の実施形
態の気象パターン分類予測装置は入力装置901と記憶
装置902、903、904と出力装置905と記録媒
体906とデータ処理装置907で構成されている。
【0099】入力装置901は、図1中の気象観測部1
00で観測された気象画像を入力する、モデム等の入力
装置である。記憶装置902、903、904はそれぞ
れ図1中の画像蓄積部202、代表パターン記憶部30
2、クラス系列記憶部404に相当する。出力装置90
5は図1中の出力部500に相当する。記録媒体906
は図1中の画像入力部201、代表パターン設定部30
1、画像特徴計算部401、特徴空間構成部402、画
像クラス識別部403、パターン変化ルール推定部40
5、パターン変化予測部406の各処理からなる気象パ
ターン分類予測プログラムを記録した、FD(フロッピ
ーディスク)、CD−ROM、光磁気ディスク(M
O)、半導体メモリ等の記録媒体である。データ処理装
置907は記録媒体906から気象パターン分類予測プ
ログラムを読み込んで、実行するCPU(中央処理装
置)である。
【0100】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明は、気象
画像のパターンを予め設定したクラスに分類し、そのク
ラスを提示することができ、また、分類された気象パタ
ーンのクラスの系列から、気象パターンの変化を予測す
る技術を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の気象パターン分類予測装
置の構成図である。
【図2】図1の実施形態における処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図3】図1の実施形態における入力気象画像の例を示
す図である。
【図4】図1の実施形態で用いたパターンの空間分布特
徴を説明する図である。
【図5】図1の実施形態で用いたパターンの速度場を説
明する図である。
【図6】図1の実施形態の気象画像パターンのクラス系
列をモデル化するマルコフ過程を説明する図である。
【図7】図1の実施形態における代表的な気象画像パタ
ーンの例を説明する図である。
【図8】本発明の他の実施形態の気象パターン分類予測
装置の構成図である。
【符号の説明】
100 気象画像観測部 200 入力部 201 画像入力部 202 画像蓄積部 300 クラス設定部 301 代表パターン設定部 302 代表パターン記憶部 400 処理部 401 画像特徴計算部 402 特徴空間構成部 403 画像クラス識別部 404 クラス系列記憶部 405 パターン変化ルール推定部 406 パターン変化予測部 500 出力部 501 ディスプレイ装置 601〜604、701〜703、801〜804
ステップ 901 入力装置 902〜904 記憶装置 905 出力装置 906 記録媒体 907 データ処理装置

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気象画像を逐次観測するステップと、各
    時刻の気象画像を代表的な気象画像パターンのクラスに
    分類するステップと、その結果得られた各時刻の気象画
    像が属するクラスの名称を出力するステップとを有する
    気象パターン分類方法。
  2. 【請求項2】 気象画像を逐次観測するステップと、各
    時刻の気象画像を代表的な気象画像パターンのクラスに
    分類するステップと、そのクラスの時系列より、観測時
    点より未来の気象画像パターンのクラスおよびその変化
    を予測するステップと、その結果を出力するステップと
    を有する気象パターン分類予測方法。
  3. 【請求項3】 前記気象画像を代表的な気象画像パター
    ンのクラスに分類するステップが、観測および蓄積され
    ている過去の気象画像の中から代表的な気象画像パター
    ンのクラスを予め設定し、各クラスについて代表的な気
    象画像を選出するステップを含む請求項1または請求項
    2記載の気象パターン分類予測方法。
  4. 【請求項4】 前記気象画像を代表的な気象画像パター
    ンのクラスに分類するステップが、任意の時間間隔で、
    単一時刻の気象画像または気象画像の時系列から画像の
    特徴量を計算するステップを含む請求項1または請求項
    2記載の気象パターン分類予測方法。
  5. 【請求項5】 前記気象画像を代表的な気象画像パター
    ンのクラスに分類するステップが、観測および蓄積され
    ている過去の気象画像の中から代表的気象パターンのク
    ラスを予め設定し、各クラスについて代表的な気象画像
    を選出するステップと、選出された各クラスの代表的な
    気象画像の集合について、任意の時間間隔で、単一時刻
    の気象画像または気象画像の時系列から画像特徴量を計
    算するステップと、各クラスに含まれる代表画像の集合
    については、特徴量のクラス内でのばらつきを小さく、
    また、特徴量のクラス間のばらつきが大きくなるように
    前記画像特徴量を変換し、特徴空間を構成するステップ
    を含む請求項1または2記載の気象パターン分類予測方
    法。
  6. 【請求項6】 前記気象画像を代表的な気象画像パター
    ンのクラスに分類するステップが、観測および蓄積され
    ている過去の気象画像の中から代表的な気象画像パター
    ンのクラスを予め設定し、各クラスについて代表的な気
    象画像を選出するステップと、入力された気象画像に対
    して、任意の時間間隔で、単一時刻の気象画像または気
    象画像の時系列から画像の特徴量を計算するステップ
    と、各クラスに含まれる代表画像の集合については、特
    徴量のクラス内でのばらつきを小さく、また、特徴量の
    クラス間のばらつきが大きくなるように前記画像特徴量
    を変換し、特徴空間を構成するステップと、前記画像特
    徴量を前記特徴空間上に変換した位置と、前記設定およ
    び選出された気象画像の各クラスに含まれる代表画像の
    集合についての前記画像特徴量を前記特徴空間上に変換
    したときの中心位置との距離を計算し、最も距離が小さ
    いクラスへと入力された気象画像のクラスを決定するス
    テップを含む請求項1または2記載の気象パターン分類
    予測方法。
  7. 【請求項7】 前記気象画像の画像特徴量を計算するス
    テップが、画像平面をメッシュ状に区切り、各メッシュ
    に含まれる画像の濃淡値の平均値を要素とするベクトル
    として特徴量を求めることにより気象画像に含まれる気
    象パターンの位置、空間分布に関する特徴を定量化する
    ステップを含む請求項4記載の気象パターン分類予測方
    法。
  8. 【請求項8】 前記気象画像の画像特徴量を計算するス
    テップが、各時刻における速度ベクトル場を求め、画像
    平面上の各位置における速度成分を要素とするベクトル
    として特徴量を求めることにより、気象画像に含まれる
    気象パターンの動きに関する特徴を定量化するステップ
    を含む請求項4記載の気象パターン分類予測方法。
  9. 【請求項9】 前記気象画像の画像特徴量を計算するス
    テップが、時系列をなす気象画像の系列を時間方向に積
    層してできる時空間画像と呼ばれる3次元のボリューム
    データを構成し、気象画像パターンの輪郭が、その時空
    間画像中に描く運動軌跡の曲面を抽出し、該運動軌跡の
    曲面上に接する接平面の頻度分布を検出し、該接平面の
    頻度分布から気象画像中のパターンの空間的および動き
    の特徴を定量化するステップを含む請求項4記載の気象
    パターン分類予測方法。
  10. 【請求項10】 任意の時間間隔で気象画像のパターン
    のクラスを識別し、その結果得られる時系列をなすクラ
    ス系列を蓄積するステップをさらに有し、気象画像パタ
    ーンのクラスおよびその変化を予測するステップが、前
    記クラス系列から気象画像パターンの変化の規則を推定
    するステップを含む請求項2記載の気象パターン分類予
    測方法。
  11. 【請求項11】 前記時系列をなす気象画像のクラス系
    列から気象画像パターンの変化の規則を推定するステッ
    プが、各時刻の気象パターンのクラスを、マルコフ過程
    の状態または観測シンボルとしてモデル化するステップ
    と、該マルコフ階程の状態遷移確率を推定するステップ
    とを含む請求項10記載の気象パターン分類予測方法。
  12. 【請求項12】 前記各時刻の気象画像のクラスの時系
    列より、観測時点より未来の気象画像パターンのクラス
    およびその変化を予測するステップが、最新の時点での
    クラスと同一のクラスの気象画像パターンの継続時間の
    期待値を求めるステップと、次に変化する可能性の高い
    クラスを求めるステップとを含む請求項10記載の気象
    パターン分類予測方法。
  13. 【請求項13】 気象画像を逐次観測する手段と、各時
    刻の気象画像を代表的な気象画像パターンのクラスに分
    類する手段と、その結果得られた各時系列の気象画像が
    属するクラスの名称を出力する手段とを有する気象パタ
    ーン分類装置。
  14. 【請求項14】 気象画像を逐次観測する手段と、各時
    刻の気象画像を代表的な気象画像パターンのクラスに分
    類する手段と、そのクラスの時系列より、観測時点より
    未来の気象画像パターンのクラスおよびその変化を予測
    する手段と、その結果を出力する手段とを有する気象パ
    ターン分類予測装置。
  15. 【請求項15】 前記気象画像を代表的な気象画像パタ
    ーンのクラスに分類を行う手段が、観測および蓄積され
    ている過去の気象画像の中から、代表的な気象画像パタ
    ーンのクラスを予め設定し、各クラスについて代表的な
    気象画像を選出する手段とを含む請求項13または請求
    項14記載の気象パターン分類予測装置。
  16. 【請求項16】 前記気象画像を代表的な気象画像パタ
    ーンのクラスに分類を行う手段が、任意の時間間隔で、
    単一時刻の気象画像または気象画像の時系列から画像の
    特徴量を計算する手段を含む請求項13または請求項1
    4記載の気象パターン分類予測装置。
  17. 【請求項17】 前記気象画像を代表的な気象画像パタ
    ーンのクラスに分類する手段が、観測および蓄積されて
    いる過去の気象画像の中から代表的な気象パターンのク
    ラスを予め設定し、各クラスについて代表的な気象画像
    を選出する手段と、選出された各クラスの代表的な気象
    画像の集合について、任意の時間間隔で、単一時刻の気
    象画像または気象画像の時系列から画像特徴量を計算す
    る手段と、各クラスに含まれる代表画像の集合について
    は、特徴量のクラス内でのばらつきを小さく、また、特
    徴量のクラス間のばらつきが大きくなるように前記画像
    特徴量を変換し、特徴空間を構成する手段を含む請求項
    13または14記載の気象パターン分類予測装置。
  18. 【請求項18】 前記気象画像を代表的な気象画像パタ
    ーンのクラスに分類する手段が、観測および蓄積されて
    いる過去の気象画像の中から代表的な気象画像パターン
    のクラスを予め設定し、各クラスについて代表的な気象
    画像を選出する手段と、入力された気象画像に対して、
    任意の時間間隔で、単一時刻の気象画像または気象画像
    の時系列から画像の特徴量を計算する手段と、各クラス
    に含まれる代表画像の集合については、特徴量のクラス
    内でのばらつきを小さく、また、特徴量のクラス間のば
    らつきが大きくなるように前記画像特徴量を変換し、特
    徴空間を構成する手段と、前記画像特徴量を前記特徴空
    間上に変換した位置と、前記設定および選出された気象
    画像の各クラスに含まれる代表画像の集合についての前
    記画像特徴量を前記特徴空間上に変換したときの中心位
    置との距離を計算し、最も距離が小さいクラスへと入力
    された気象画像のクラスを決定する手段を含む請求項1
    3または14記載の気象パターン分類予測装置。
  19. 【請求項19】 前記気象画像の画像特徴量を計算する
    手段が、画像平面をメッシュ状に区切り、各メッシュに
    含まれる画像の濃淡値の平均値を要素とするベクトルと
    して特徴量を求めることにより気象画像に含まれる気象
    パターンの位置、空間分布に関する特徴を定量化する手
    段を含む請求項16記載の気象パターン分類予測装置。
  20. 【請求項20】 前記気象画像の画像特徴量を計算する
    手段が、各時刻における速度ベクトル場を求め、画像平
    面上の各位置における速度成分を要素とするベクトルと
    して特徴量を求めることにより、気象画像に含まれる気
    象パターンの動きに関する特徴を定量化する手段を含む
    請求項16記載の気象パターン分類予測装置。
  21. 【請求項21】 前記気象画像の画像特徴量を計算する
    手段が、時系列をなす気象画像の系列を時間方向に積層
    してできる時空間画像と呼ばれる3次元のボリュームデ
    ータを構成し、気象画像パターンの輪郭が、その時空間
    画像中に描く運動軌跡の曲面を抽出し、該運動軌跡の曲
    面上に接する接平面の頻度分布を検出し、該接平面の頻
    度分布から気象画像中のパターンの空間的および動きの
    特徴を定量化する手段を含む請求項16記載の気象パタ
    ーン分類予測装置。
  22. 【請求項22】 任意の時間間隔で気象画像のパターン
    のクラスを識別し、その結果得られる時系列をなすクラ
    ス系列を蓄積する手段をさらに有し、気象画像パターン
    のクラスおよびそのクラスを識別する手段が、前記クラ
    ス系列から気象画像パターンの変化の規則を推定する手
    段をさらに含む請求項14記載の気象パターン分類予測
    装置。
  23. 【請求項23】 前記時系列をなす気象画像のクラス系
    列から気象画像パターンの変化の規則を推定する手段
    が、各時刻の気象パターンのクラスを、マルコフ過程の
    状態または観測シンボルとしてモデル化する手段と、該
    マルコフ過程の状態遷移確率を推定する手段とを含む請
    求項22記載の気象パターン分類予測装置。
  24. 【請求項24】 前記各時刻の気象画像のクラスの時系
    列より、観測時点より未来の気象画像パターンのクラス
    およびその変化を予測する手段が、最新の時点でのクラ
    スと同一のクラスの気象画像パターンの継続時間の期待
    値を求める手段と、次に変化する可能性の高いクラスを
    求める手段とを含む請求項22記載の気象パターン分類
    予測装置。
  25. 【請求項25】 逐次観測された気象画像を入力する処
    理と、各時刻の気象画像を代表的な気象画像パターンの
    クラスに分類する処理と、その結果得られた各時刻の気
    象画像が属するクラスの名称を出力する処理をコンピュ
    ータに実行させるための気象パターン分類プログラムを
    記録した記録媒体。
  26. 【請求項26】 逐次観測された気象画像を入力する処
    理と、各時刻の気象画像を代表的な気象画像パターンの
    クラスに分類する処理と、そのクラスの時系列より、観
    測時点より未来の気象画像パターンのクラスおよびその
    変化を予測する処理と、その結果を出力する処理とをコ
    ンピュータに実行させるための気象パターン分類予測プ
    ログラムを記録した記録媒体。
  27. 【請求項27】 前記気象画像を代表的な気象画像パタ
    ーンのクラスに分類する処理が、観測および蓄積されて
    いる過去の気象画像の中から代表的な気象画像パターン
    のクラスを予め設定し、各クラスについて代表的な気象
    画像を選出する処理を含む請求項25または請求項26
    記載の記録媒体。
  28. 【請求項28】 前記気象画像を代表的な気象画像パタ
    ーンのクラスに分類する処理が、任意の時間間隔で、単
    一時刻の気象画像または気象画像の時系列から画像の特
    徴量を計算する処理を含む請求項25または26記載の
    記録媒体。
  29. 【請求項29】 前記気象画像を代表的な気象画像パタ
    ーンのクラスに分類する処理が、観測および蓄積されて
    いる過去の気象画像の中から代表的な気象パターンのク
    ラスを予め設定し、各クラスについて代表的な気象画像
    を選出する処理と、選出された各クラスの代表的な気象
    画像の集合について、任意の時間間隔で、単一時刻の気
    象画像または気象画像の時系列から画像特徴量を計算す
    る処理と、各クラスに含まれる代表画像の集合について
    は、特徴量のクラス内でのばらつきを小さく、また、特
    徴量のクラス間のばらつきが大きくなるように前記画像
    特徴量を変換し、特徴空間を構成する処理を含む請求項
    25または26記載の記録媒体。
  30. 【請求項30】 前記気象画像を代表的な気象画像パタ
    ーンのクラスに分類する処理が、観測および蓄積されて
    いる過去の気象画像の中から代表的な気象画像パターン
    のクラスを予め設定し、各クラスについて代表的な気象
    画像を選出する処理と、入力された気象画像に対して、
    任意の時間間隔で、単一時刻の気象画像または気象画像
    の時系列から画像の特徴量を計算する処理と、各クラス
    に含まれる代表画像の集合については、特徴量のクラス
    内でのばらつきを小さく、また、特徴量のクラス間のば
    らつきが大きくなるように、前記画像特徴量を変換し、
    特徴空間を構成する処理と、前記画像特徴量を前記特徴
    空間上に変換した位置と、前記設定および選出された気
    象画像の各クラスに含まれる代表画像の集合についての
    前記画像特徴量を前記特徴空間上に変換したときの中心
    位置との距離を計算し、最も距離が小さいクラスへと入
    力された気象画像のクラスを決定する処理を含む請求項
    25または26記載の記録媒体。
  31. 【請求項31】 前記気象画像の画像特徴量を計算する
    処理が、画像平面をメッシュ状に区切り、各メッシュに
    含まれる画像の濃淡値の平均値を要素とするベクトルと
    して特徴量を求めることにより気象画像に含まれる気象
    パターンの位置、空間分布に関する特徴を定量化する処
    理を含む請求項28記載の記録媒体。
  32. 【請求項32】 前記気象画像の画像特徴量を計算する
    処理が、各時刻における速度ベクトル場を求め、画像平
    面上の各位置における速度成分を要素とするベクトルと
    して特徴量を求めることにより、気象画像に含まれる気
    象パターンの動きに関する特徴を定量化する処理を含む
    請求項28記載の記録媒体。
  33. 【請求項33】 前記気象画像の画像特徴量を計算する
    処理が、時系列をなす気象画像の系列を時間方向に積層
    してできる時空間画像と呼ばれる3次元のボリュームデ
    ータを構成し、気象画像パターンの輪郭が、その時空間
    画像中に描く運動軌跡の曲面を抽出し、該運動軌跡の曲
    面上に接する接平面の頻度分布を検出し、該接平面の頻
    度分布から気象画像中のパターンの空間的および動きの
    特徴を定量化する処理を含む請求項28記載の記録媒
    体。
  34. 【請求項34】 任意の時間間隔で気象画像のパターン
    のクラスを識別し、その結果得られる時系列をなすクラ
    ス系列を蓄積する処理をさらに有し、気象画像パターン
    のクラスおよびその変化を予測するステップが、前記ク
    ラス系列から気象画像パターンの変化の規則を推定する
    処理を含む請求項26記載の記録媒体。
  35. 【請求項35】 前記時系列をなす気象画像のクラス系
    列から気象画像パターンの変化の規則を推定する処理
    が、各時刻の気象パターンのクラスを、マルコフ過程の
    状態または観測シンボルとしてモデル化する処理と、該
    マルコフ過程の状態遷移確率を推定する処理を含む請求
    項34記載の記録媒体。
  36. 【請求項36】 前記各時刻の気象画像のクラスの時系
    列より、観測時点より未来の気象画像パターンのクラス
    およびその変化を予測する処理が、最新の時点でのクラ
    スと同一のクラスの気象画像パターンの継続時間の期待
    値を求める処理と、次に変化する可能性の高いクラスを
    求める処理とを含む請求項34記載の記録媒体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004501354A (ja) * 2000-04-18 2004-01-15 カーメル システムズ リミテッド ライアビリティ カンパニー 宇宙気象予報方法及びシステム
JP2010107511A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Honeywell Internatl Inc 特徴的気象災害の強化警告
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JP2019211342A (ja) * 2018-06-05 2019-12-12 株式会社東芝 気象解析装置、気象解析方法、およびプログラム
WO2021250819A1 (ja) * 2020-06-10 2021-12-16 日本電信電話株式会社 環境遷移予測装置、環境遷移予測方法、及び環境遷移予測プログラム

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