JPH11326148A - 鉄骨構造物の耐火性能の評価方法および、その方法を組み込んだ耐火設計評価処理手順のコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
鉄骨構造物の耐火性能の評価方法および、その方法を組み込んだ耐火設計評価処理手順のコンピュータ読み取り可能な記録媒体Info
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- JPH11326148A JPH11326148A JP13670798A JP13670798A JPH11326148A JP H11326148 A JPH11326148 A JP H11326148A JP 13670798 A JP13670798 A JP 13670798A JP 13670798 A JP13670798 A JP 13670798A JP H11326148 A JPH11326148 A JP H11326148A
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Abstract
温度を越える鉄骨構造物の耐火設計が実際に行えるよう
にする。 【解決手段】 鉄骨構造物において、長期荷重により柱
に作用する軸力を、前記柱の降伏軸力で除して表される
長期軸力比により、例えば軸力比が0.3の場合には柱の
許容温度を600℃と評価する。また、長期荷重により
梁に作用する長期モーメントの梁の降伏モーメントの割
合で、例えば、長期モーメントが降伏モーメントの1/
3以下であれば、その梁の許容温度を600℃と評価す
る。
Description
性能の評価方法、およびかかる評価方法を組み込んで耐
火設計の適否を評価できる耐火設計評価手順をコンピュ
ータ読み込み可能に記録した記録媒体に関する。
る構造用鋼材などの部材の許容温度と耐火時間により評
価されている。かかる評価方法は、使用部材の耐火性能
を評価するものであり、実際に構造用鋼材を使用して構
築した架構全体の耐火性能を評価するものではなかっ
た。かかる従来の評価方法では、例えば、鉄骨構造物の
耐火設計においては、建築基準法で定められた構造用鋼
材の許容温度(鋼材の平均温度350℃)以下での耐火
設計しか行えず、350℃の許容温度を越える建物の耐
火設計を行うことはできなかった。
設計が必要と考えられる場合も多い。そこで、例えば3
50℃を越える耐火設計が可能になる方法として、近年
架構全体の耐火性能を評価する方法が提案されている。
とを解析的に求めて、耐火性能を評価する方法が、建設
省総合技術開発プロジェクト「建築物の防火設計法の開
発(昭和57年度〜昭和61年度)」(図12)で提案
されている。
の防火設計法の開発」には、具体的な評価基準が明示さ
れておらず、構造用鋼材を用いた架構の耐火性能評価は
行えず、かかる提案に沿った形での許容温度を越える建
物の耐火設計を行うことはできなかった。
構造用鋼材の耐火実験に基づく温度データを収集して、
かかるデータに基づき上記耐火設計を可能とする具体的
評価方法を早急に確立する必要があると考えた。
設計フローに沿って、建築基準法に定める350℃の許
容温度を越える建物の耐火設計が実際に行えるようにす
ることにある。
耐火性能の評価方法であって、長期荷重により柱に作用
する軸力を、前記柱の降伏軸力で除して表される長期軸
力比が0.3以下であれば、前記柱の許容温度を600℃
と評価し、前記長期軸力比が0.3より大きく0.4以下で
あれば、前記柱の許容温度を550℃と評価し、前記長
期軸力比が0.4より大きく0.5以下であれば、前記柱の
許容温度を500℃と評価することを特徴とする。
法であって、長期荷重により梁に作用する長期モーメン
トの前記梁の降伏モーメントに対する割合と、前記梁の
許容温度とを対応させて前記耐火性能を評価することを
特徴とする。
ントに対する割合と、前記梁の許容温度とを対応させる
については、長期荷重により梁に作用する長期モーメン
トが、前記梁の降伏モーメントの1/3以下であれば、
前記梁の許容温度を600℃と評価し、前記長期モーメ
ントが、前記梁の降伏モーメントの1/3より大きく2
/3以下であれば、前記梁の許容温度を550℃と評価
し、前記長期モーメントが、前記梁の降伏モーメントの
2/3より大きく前記梁の降伏モーメント以下であれ
ば、前記梁の許容温度を500℃と評価することを特徴
とする。
鋼材の耐火性能を、実験により求めた数値基準に照らし
て評価することができるので、客観的基準がないため従
来はできなかった350℃以上の許容温度を越える鉄骨
構造物の耐火設計を行うことができる。
ることにより架構の安定化評価が行える鉄骨構造物の耐
火性能評価方法を組み込んで、前記鉄骨構造物の耐火設
計の適否を評価する耐火設計評価処理手順をコンピュー
タ読み取り可能に記録した記録媒体である。
手段により入力された耐火性能試験結果に基づき火災性
状予測計算を行う処理手段と、前記火災性状予測下での
被覆材料の耐火性能評価と、前記構造用鋼材の温度評価
と、前記構造用鋼材を使用した架構の安定評価と、類焼
被害防止性能評価とを順次行う処理手順とを有し、前記
構造用鋼材の温度評価に際して、前記構造用鋼材が柱に
使用されるときは、長期荷重により柱に作用する軸力を
前記柱の降伏軸力で除して表される長期軸力比が0.3以
下であれば、前記柱の許容温度を600℃と評価し、前
記長期軸力比が0.3より大きく0.4以下であれば、前記
柱の許容温度を550℃と評価し、前記長期軸力比が0.
4より大きく0.5以下であれば、前記柱の許容温度を5
00℃と評価することを特徴とする。
合には、長期荷重により梁に作用する長期モーメント
が、前記梁の降伏モーメントの1/3以下であれば、そ
の梁の許容温度を600℃と評価し、前記長期モーメン
トが、前記梁の降伏モーメントの1/3より大きく2/
3以下であれば、前記梁の許容温度を550℃と評価
し、前記長期モーメントが、前記梁の降伏モーメントの
2/3より大きく前記梁の降伏モーメント以下であれ
ば、前記梁の許容温度を500℃と評価することを特徴
とする。
は、柱や梁の構造用鋼材の火災時の許容温度を、柱の軸
力比や梁の長期モーメントと降伏モーメントとの割合と
に対応させて、350℃を越える温度で評価できる鉄骨
構造物の耐火性能評価方法が組み込まれているので、耐
火性試験結果の入力により一連の処理手順をコンピュー
タにより行わせて、構造用鋼材の許容温度が350℃を
越える場合の具体的な耐火設計の適否を判断することが
できる。
に基づいて詳細に説明する。
計を行うには、図1に示すフローに従って行う。先ず、
建築物の設計条件を定める。かかる設計条件を定めるに
当たっては、総合防火設計、出火・拡大防止設計、煙制
御、避難設計などのそれぞれに必要な条件を組み込んだ
上で定める。
性能の目標水準を設定する。耐火性能の目標水準の設定
に対しては、耐火設計基準、防火区画の計画を踏まえて
行う。このようにして設定された耐火性能の目標水準に
合わせて評価基準を定め、この評価基準に合致するか否
かで耐火設計の適否を判断することとなる。
なかったかかる評価基準の確立(図1中の※部参照)
を、構造用鋼材の耐火実験に基づいて行った。
106の規格の溶接構造用圧延鋼材を試験に使用した。
図2(a)、(b)に示すように、かかる構造用鋼材と
してH形鋼10aと角形鋼10bとを試験体10として
使用し、曲げ圧縮実験を行った。使用したH形鋼10
a、角形鋼10bのそれぞれの仕様および実験条件は、
図3に示す表1に示した。
横置きした試験体10の中央の600mm部分を試験部
分とし、この試験部分で耐火試験時の温度測定を行っ
た。温度測定箇所は、図2(a)、(b)、(c)で
は、H形鋼10aの場合には●表示で、角形鋼10bの
場合には△表示で示してある。かかる試験体10は、図
4に示す加力装置100に取り付けられ、加力装置10
0に設けた電気炉110で加熱して目標温度に到達させ
る。目標温度は、上記温度測定箇所でシース型熱電対
(図示せず)を使用して測定した。目標温度は、±20
℃の範囲内で維持した。
水平アクチュエータ120を使用して、降伏軸力(3.3
t/cm2 )の30〜50%の圧縮軸力を加え、併せて
加力側垂直アクチュエータ130によって曲げ変形を与
えた。かかる状態で、試験体10の変形、および反力を
測定した。
−C間の相対変位を変位計140で測定し、併せてC点
の絶対変形をも測定した。
よび図6に示すグラフに示した。図5、6のグラフで
は、柱に使用する構造用鋼材に対して幅厚比10のH形
鋼10aの各軸力比における測定結果を示した。縦軸
は、C点に生ずる曲げモーメントを常温時公称塑性モー
メントで無次元化したものであり、水平アクチュエータ
によるP−δ効果も考慮した。横軸は、B−C間の相対
変形量を試験部分の距離600mmで除した値である傾
斜角を示している。
時の限界変形量を規定しているヨーロッパ基準を用いて
上記実験結果を評価した。かかる基準では、柱の限界層
間変形はh/30(h:階高)である。
間変形に達しても荷重支持能力が存在した温度は、各幅
厚比において、軸力比0.3で600℃、軸力比0.4で5
50℃、軸力比0.5で500℃の試験体であった。
時に十分な荷重支持能力を有していると判断し、図7
(a)の表2に示すように、かかる軸力比と許容温度と
の関係を評価基準として選定した。梁に使用する構造用
鋼材の耐火試験の結果を、図8のグラフに示した。図8
のグラフでは、縦軸には試験部分の曲げモーメントを公
称値(σy =3.3)を用いた降伏曲げモーメントで無次
元化した値を示した。横軸は、試験部分の曲げ変形量を
降伏時のたわみ量で無次元化した値である。かかる図8
のグラフ結果から、梁に対する評価基準を、図7(b)
の表3に示すように、長期モーメントの降伏モーメント
に対する割合と、許容温度とを対応させて評価基準とし
た。
能の目標水準の設定に際して考慮すべき防火区画の計画
に関しては、設計対象となる防火区画の設定を行い、さ
らに防火区画の材料・構法を選択し、設計案をまとめる
こととなる。
算をして鉄骨構造物の耐火性能を予測することとなる。
かかる性状予測計算においては、図1のフローに示すよ
うに前記耐火設計基準から適宜安全係数を設定した上で
設定された外力、設計用定数を使用して計算が行われ
る。
は、種々の構造用鋼材について実験により求めた耐火性
能データをデータベース化しておき、このデータベース
を使用する。データが不足する場合には、適宜実験によ
りデータ収集を行う。
用定数を使用して、性状予測計算法、簡易計算プログラ
ム、設計用算定図表に基づいて行う。
験結果や計算用データなどを代入して、火災温度と時間
の関係を算定する工程と、部材温度と時間関係を算定す
る工程と、部材の変形・耐力・時間関係を算定する工程
とからなる一連の工程を経て精緻に性状予測をする精算
がある。
全率を乗じた最大限度の火災時間の算定を行う工程と、
安全率を乗じて部材の最高温度を算定する工程と、安全
率を乗じて部材の変形、耐力の算定を行う工程とからな
る一連の工程を経て安全率を見越した上での性状予測を
する略算もある。
火データベースを使用して行うことができたが、評価基
準がないため算定した結果の実質的な評価が行えなかっ
た。
築物の防火設計法の開発」の図1に示すフローに、本発
明に係る評価基準、および耐火実験に基づく試験結果な
どによる性状予測計算を組み込んだ場合について説明し
た。
験に基づいて性状予測計算を行う場合についてのより詳
細なフローを示した。なお、図9、10に示すフローは
連続するフローであり、図示の便宜上同一フローを途中
で上下に分けたものである。両図は、それぞれの図に示
したa、b、cで互いに繋がる。
築基準法第27条、61条、62条に該当しているか否
かをチェックし、該当している場合には、火災性状予測
解析を行う。
の建物空間内に配置される家具などの可燃物の燃焼時の
発生熱量などのデータと、空間におけ火元の位置などの
データに基づき図11に示す構成のハードウエアを使用
して、火災発生時の火災温度とその時間関係を算定す
る。
エアの基本構成は、キーボードなどの入力装置210
と、ディスプレイなどの表示装置220と、プリンター
などの出力装置230と、入出力制御装置240と、中
央処理装置(CPU)250と、メモリ260とから構
成されている。
どの可燃物の発生熱量などの実験に基づいたデータをコ
ンピュータに入力装置210を使用して入力しておき、
入出力制御部240を介して中央処理装置250で、理
論式に代入して解析できるようにしておけばよい。
既往の研究に合致しているか否かの項目で、既に成され
た研究結果や報告などの結果と比較して異常結果となっ
ていないか評価され、異常結果であると判断された場合
には、再実験して試験データを収集して解析のやり直し
などをすることとなる。
入力状況確認をしながら行えばよく、さらに、解析結果
は、メモリ260に蓄積し、併せて出力装置230によ
り紙などに印刷するようにすればよい。
のフローに示す耐火設計データベース(例えば、メモリ
260に設けておけばよい)にアクセスして、過去のデ
ータを検索してこれを呼出し、使用するようにすればよ
い。耐火設計データベースに求めるデータがない場合に
は、新たに実験を行ってそれに基づくデータを入力装置
210を介して上記要領で行えばよい。
210で入力する都度、上記耐火設計データベースに自
動的に蓄積されて、その後の検索に供されるようになっ
ている。
定後、かかる火災予測性状において被覆材料の耐火性能
が十分か否かチェックする。被覆材料の耐火性能が劣る
場合には、熱耐火被覆を施すこととなる。
には、過剰被覆がないかその被覆材料の低減が可能か否
かチェックする。かかる低減に際して耐火性能が不足す
る場合には、法定耐火被覆を施すこととなる。
ても、各種被覆材料の発火温度、引火温度、有毒ガスの
発生の有無などの実験に基づいたデータをコンピュータ
に入力して、そのチェックを行う。
設計データベースにコンピュータでアクセスして、必要
なデータを過去の蓄積データから検索する。耐火設計デ
ータベースに過去の蓄積データがない場合には、新たに
実験を行って得られたデータを使用すればよい。新たな
データをコンピュータ入力した場合には、前記耐火設計
データベースにデータ保存ができるようになっている。
構造用鋼材の温度を算定する。上記のように、火災性状
予測において予想される火勢(火災温度およびその時間
の関係)が算定されるが、この火勢状況の中で、建物構
造部材の耐力があるか否かを算定することとなる。
形、耐力、時間、温度との関係データをコンピュータに
入力して、理論式に基づき算定する。上記データは、図
1に示すフローの耐火設計データベースにコンピュータ
でアクセスして、必要なデータを呼出し使用する。
必要なデータがない場合には、新たに実験を行って必要
な耐火データを入手し、これをコンピュータ入力して算
定することとなる。新たなデータは、コンピュータ入力
された時点で、耐火設計データベースに自動保存される
ようになっている。
した構造用鋼材温度が許容温度以下であることをチェッ
クする。チェックに際しては、図7(a)、(b)に示
す表に示した評価基準を基に、コンピュータで比較して
その結果をディスプレイなどの表示装置220上に表示
させる。
が確認できたら、図10のフローに示すように、算出し
た構造用鋼材温度下での架構の耐火性能をコンピュータ
でチェックする。
の耐火性能をチェックする。接着剤やボルトなどを使用
した接合部での高温耐力チェックを行うが、この際にも
耐火設計データベースにアクセスしてデータを呼出し算
定を行う。
い場合には、新たに実験を行って必要なデータを入手す
る。かかる新たなデータをコンピュータに入力して所要
の計算を行い上記算定を行うこととなるが、入力された
新たなデータは耐火設計データベース内に保存される。
クを行う。外部鉄骨架構の表面温度などのデータに基づ
き、類焼被害予測解析を行いそのとき架構の安定性をチ
ェックする。必要なデータは、耐火設計データベースか
ら取得すればよく、過去のデータにない場合には新たに
実験を行って入手する。新たなデータは、耐火設計デー
タベースにそのまま保存する。
定計画で十分な耐火性能の維持管理が行えるかチェック
し、維持管理が十分に行えるとの結果が得られたらこの
耐火設計は合格となり、図1のフローに示すように、次
の防火区画の耐火設計のチェックに移る。
タで行うが、かかるコンピュータ処理は、上記一連の処
理手順をコンピュータ読み取り可能に記録媒体に記録し
ておき、耐火設計評価方法ソフトとして構成したかかる
記録媒体を使用して行う。実際には、図11に示した構
成のハードウエアなどのコンピュータのハードディスク
領域にかかる手順を記録媒体から移して(コピーして)
使用することとなる。
験結果などを、図1のフローの矢印A1に従って入力す
ると、火災の性状予測計算の精算における火災温度・時
間関係の算定をして性状予測を行う処理手段がプログラ
ムされている。この火災温度・時間関係の算定は、図9
のフローの火災性状予測の工程に該当する。
を使用することにより、次のようにして実現される。入
力装置210により試験結果を、入出力制御装置24
0、中央処理装置250を介して、メモリ260内に記
憶させておいた算定式に代入して演算させ、性状予測を
行うこととなる。入力状況、算定結果などは表示装置2
20、出力装置230を介して確認する。以下のも同様
にして、図11のハードウエアを使用して行うこととな
る。
矢印A2に従って別途試験結果などがメモリ260内に
呼び込まれ、部材温度・時間関係の算定、評価を中央処
理装置250で行う。かかる部材温度・時間関係の算定
は、図9のフローに示す被覆材料の耐火性能、および鋼
材温度予測の工程が該当する。
印A3に従って別途試験結果などが呼び込まれ、部材の
変形・耐力・時間関係の算定、評価を行う。かかる部材
の変形・耐力・時間関係の算定は、図10のフローの架
構の耐火性能の工程に該当する。
性能、類焼被覆防止性能の算定、評価を行う(図1のフ
ローでは省略)。一つでも評価基準を満たしていない場
合には、図1のフローに示すように、防火区画の計画見
直し、防火区画材料・構法の選択見直しを行う。
2、B3に従って、試験結果などを送り、メモリ260
内に記憶させておいた略算手順により火災性状予測およ
び上記算定を行うこともできる。
領で性状予測計算に使用されるが、併せてメモリ260
内に設けられた耐火データベース側に送られて自動保存
される。保存に際しては、重複データが存在すれば上書
き、キャンセルかを画面表示で確認しながら必要に応じ
て更新保存ができるようにしておけばよい。
基準が明確に示されたので、かかる基準により構造用鋼
材の使用適否が判定できる。
℃を越える場合でも、構造用鋼材にに作用する長期荷重
に応じて許容温度を引き上げることができ耐火設計が可
能となる。
越える場合において、構造用鋼材温度の許容温度の評価
をその構造用鋼材にかかる長期荷重に応じて評価する一
連のデータ処理をコンピュータの読み込み可能な記録媒
体に収納することにより、従来の耐火設計データベース
を使用して、あるいは新たなデータを入力することによ
り、性状予測計算を行って、耐火性能の評価を行うこと
ができる。
ローを示す説明図である。
度測定箇所を示す部分斜視図である。(b)は、曲げ圧
縮試験に使用する角形鋼の温度測定箇所を示す部分斜視
図である。(c)は、曲げ圧縮試験に使用するH形鋼や
角形鋼の試験体の試験部分を示す正面図である。
条件を示す表1である。
で、柱に使用する構造用鋼材における曲げ圧縮試験結果
を示すグラフである。
における曲げ圧縮試験結果を示すグラフである。
(b)は、梁の評価基準を示す表3である。
細に示したフローである。
ある。
る。
耐火設計方法のフローである。
Claims (4)
- 【請求項1】 鉄骨構造物の耐火性能の評価方法であっ
て、 長期荷重により柱に作用する軸力を、前記柱の降伏軸力
で除して表される長期軸力比が0.3以下であれば、前記
柱の許容温度を600℃と評価し、前記長期軸力比が0.
3より大きく0.4以下であれば、前記柱の許容温度を5
50℃と評価し、 前記長期軸力比が0.4より大きく0.5以下であれば、前
記柱の許容温度を500℃と評価することを特徴とする
鉄骨構造物の耐火性能の評価方法。 - 【請求項2】 鉄骨構造物の耐火性能の評価方法であっ
て、 長期荷重により梁に作用する長期モーメントの前記梁の
降伏モーメントに対する割合と、前記梁の許容温度とを
対応させて前記耐火性能を評価することを特徴とする鉄
骨構造物の耐火性能の評価方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の鉄骨構造物の耐火性能の
評価方法において、 前記長期モーメントの前記梁の降伏モーメントに対する
割合と、前記梁の許容温度とを対応させるについては、
長期荷重により梁に作用する長期モーメントが、前記梁
の降伏モーメントの1/3以下であれば、前記梁の許容
温度を600℃と評価し、 前記長期モーメントが、前記梁の降伏モーメントの1/
3より大きく2/3以下であれば、前記梁の許容温度を
550℃と評価し、 前記長期モーメントが、前記梁の降伏モーメントの2/
3より大きく前記梁の降伏モーメント以下であれば、前
記梁の許容温度を500℃と評価することを特徴とする
鉄骨構造物の耐火性能の評価方法。 - 【請求項4】 柱や梁の耐火性能を評価することにより
架構の安定化評価が行える鉄骨構造物の耐火性能評価方
法を組み込んで、前記鉄骨構造物の耐火設計の適否を評
価する耐火設計評価処理手順をコンピュータ読み取り可
能に記録した記録媒体であって、 コンピュータの入力手段により入力された耐火性能試験
結果に基づき火災性状予測計算を行う処理手段と、前記
火災性状予測下での被覆材料の耐火性能評価と、構造用
鋼材の温度評価と、前記構造用鋼材を使用した架構の安
定評価と、類焼被害防止性能評価とを順次行う処理手順
とを有し、 前記構造用鋼材の温度評価に際して、前記構造用鋼材が
柱に使用されるときは、長期荷重により柱に作用する軸
力を前記柱の降伏軸力で除して表される長期軸力比が0.
3以下であれば、前記柱の許容温度を600℃と評価
し、前記長期軸力比が0.3より大きく0.4以下であれ
ば、前記柱の許容温度を550℃と評価し、前記長期軸
力比が0.4より大きく0.5以下であれば、前記柱の許容
温度を500℃と評価し、 前記構造用鋼材を梁に使用する場合には、長期荷重によ
り梁に作用する長期モーメントが、前記梁の降伏モーメ
ントの1/3以下であれば、その梁の許容温度を600
℃と評価し、前記長期モーメントが、前記梁の降伏モー
メントの1/3より大きく2/3以下であれば、前記梁
の許容温度を550℃と評価し、前記長期モーメント
が、前記梁の降伏モーメントの2/3より大きく前記梁
の降伏モーメント以下であれば、前記梁の許容温度を5
00℃と評価することを特徴とする鉄骨構造物の耐火性
能評価方法を組み込んだ耐火設計評価処理手順のコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13670798A JPH11326148A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 鉄骨構造物の耐火性能の評価方法および、その方法を組み込んだ耐火設計評価処理手順のコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13670798A JPH11326148A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 鉄骨構造物の耐火性能の評価方法および、その方法を組み込んだ耐火設計評価処理手順のコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11326148A true JPH11326148A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15181614
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---|---|---|---|
JP13670798A Pending JPH11326148A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 鉄骨構造物の耐火性能の評価方法および、その方法を組み込んだ耐火設計評価処理手順のコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11326148A (ja) |
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-
1998
- 1998-05-19 JP JP13670798A patent/JPH11326148A/ja active Pending
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Liew | Performance based fire safety design of structures—a multi-dimensional integration | |
Bresler | Analytical prediction of structural response to fire | |
Sakumoto et al. | Fire-safe design of modern steel buildings in Japan | |
Wong et al. | Spreadsheet method for temperature calculation of unprotected steelwork subject to fire | |
Björkstad | Single storey steel building exposed to fire: An integrated approach for analytical evaluation of steel structures exposed to fire | |
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Ribeiro | Numerical simulation of composite slabs with steel deck under fire conditions | |
Parkes et al. | The impact of location and ventilation on pool fire in a compartment | |
Lou et al. | Experimental, numerical and analytical analysis of a single-span steel portal frame exposed to fire | |
Ali et al. | Behaviour of axially restrained steel columns during fire | |
Baharudin | Modelling the structural response of reinforced concrete slabs exposed to fire: validation, sensitivity, and consequences for analysis and design | |
Tinsley | Determination of area of fire origin through examination of structural failure and deformation | |
Beyler et al. | Fire resistance testing for performance-based fire design of buildings. Final report | |
Abu | Analysis of steel frame structures in fire. |
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