JPH11318209A - メグスリノキの苗木生産方法 - Google Patents
メグスリノキの苗木生産方法Info
- Publication number
- JPH11318209A JPH11318209A JP10128576A JP12857698A JPH11318209A JP H11318209 A JPH11318209 A JP H11318209A JP 10128576 A JP10128576 A JP 10128576A JP 12857698 A JP12857698 A JP 12857698A JP H11318209 A JPH11318209 A JP H11318209A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rootstock
- acer
- production
- nursery stock
- maximowicz
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
- Cultivation Of Plants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の課題は、メグスリノキの苗木を容易
に生産する方法を提供することにある。 【解決手段】 メグスリノキの種々の近縁植物の中で、
サトウカエデ（学名、Acer saccharum Marsh）あるいは
トウカエデ（学名、Acerbuergerianum）を台木として用
いた場合、活着率が高く栽培が容易であることを見出し
て、本発明を完成した。
に生産する方法を提供することにある。 【解決手段】 メグスリノキの種々の近縁植物の中で、
サトウカエデ（学名、Acer saccharum Marsh）あるいは
トウカエデ（学名、Acerbuergerianum）を台木として用
いた場合、活着率が高く栽培が容易であることを見出し
て、本発明を完成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、メグスリノキの苗
木を接ぎ木によって生産する方法に関する。
木を接ぎ木によって生産する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】メグスリノキ（学名、Acer nikoense Ma
ximowicz) は、古くから眼病の民間治療に用いられてき
たカエデ科の落葉高木である。近年、眼病や肝臓病に対
する薬効が一部の専門家に注目され、また、民間薬とし
ても急激に人気が高まっている。メグスリノキは日本の
みに自生し、山形、宮城以南の本州、四国、九州に分布
している。このメグスリノキは、その種をまいても発芽
までの期間が長く、発芽率も低い。また、メグスリノキ
は、通常は標高 500メートル前後の山中に自生するもの
であるため、その苗を生育させるのも容易なことではな
い。
ximowicz) は、古くから眼病の民間治療に用いられてき
たカエデ科の落葉高木である。近年、眼病や肝臓病に対
する薬効が一部の専門家に注目され、また、民間薬とし
ても急激に人気が高まっている。メグスリノキは日本の
みに自生し、山形、宮城以南の本州、四国、九州に分布
している。このメグスリノキは、その種をまいても発芽
までの期間が長く、発芽率も低い。また、メグスリノキ
は、通常は標高 500メートル前後の山中に自生するもの
であるため、その苗を生育させるのも容易なことではな
い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、メグ
スリノキの苗木を容易に生産する方法を提供することに
ある。
スリノキの苗木を容易に生産する方法を提供することに
ある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、メグスリノキの種々の近縁植物の中で、サ
トウカエデ（学名、Acer saccharum Marsh）あるいはト
ウカエデ（学名、Acerbuergerianum）を台木として用い
た場合、活着率が高く栽培が容易であることを見出し
て、本発明を完成した。本発明は、サトウカエデあるい
はトウカエデを台木とし、該台木にメグスリノキを接ぎ
木することを特徴とする、メグスリノキの苗木生産方法
である。
重ねた結果、メグスリノキの種々の近縁植物の中で、サ
トウカエデ（学名、Acer saccharum Marsh）あるいはト
ウカエデ（学名、Acerbuergerianum）を台木として用い
た場合、活着率が高く栽培が容易であることを見出し
て、本発明を完成した。本発明は、サトウカエデあるい
はトウカエデを台木とし、該台木にメグスリノキを接ぎ
木することを特徴とする、メグスリノキの苗木生産方法
である。
【０００５】
【発明の実施の形態】接ぎ穂として用いるメグスリノキ
の苗木は市販されているものを用いることができる（例
えば、株式会社改良園（埼玉県川口市）等で市販されて
いる）。接ぎ穂は、日当たりのよい場所で生育させた、
栄養のよくゆきとどいた病害虫の被害を受けていない若
木から採用する。また、接ぎ穂としては、先端から20〜
30cm程度の長さで、太さ 0.3〜１cm程度のものを使用す
るのが好ましい。
の苗木は市販されているものを用いることができる（例
えば、株式会社改良園（埼玉県川口市）等で市販されて
いる）。接ぎ穂は、日当たりのよい場所で生育させた、
栄養のよくゆきとどいた病害虫の被害を受けていない若
木から採用する。また、接ぎ穂としては、先端から20〜
30cm程度の長さで、太さ 0.3〜１cm程度のものを使用す
るのが好ましい。
【０００６】また、台木としては、サトウカエデあるい
はトウカエデを用いる。サトウカエデを台木として用い
た場合、活着率が高く、栽培が容易である。また、サト
ウカエデは寒冷地でも生育することから、本発明にした
がって生産されるメグスリノキの苗木は寒冷地でも生育
させることができる。サトウカエデの苗木は市販されて
いるものを用いることができる（例えば、株式会社改良
園等で市販されている）。台木は、あまり年数がたった
ものは活着しにくいので、実生苗４〜６年以内の若木を
用いるのが好ましい。接ぎ木の時期は、５月下旬頃から
６月上旬頃が適している。接ぎ木の方法としては、呼び
接ぎが好ましい。
はトウカエデを用いる。サトウカエデを台木として用い
た場合、活着率が高く、栽培が容易である。また、サト
ウカエデは寒冷地でも生育することから、本発明にした
がって生産されるメグスリノキの苗木は寒冷地でも生育
させることができる。サトウカエデの苗木は市販されて
いるものを用いることができる（例えば、株式会社改良
園等で市販されている）。台木は、あまり年数がたった
ものは活着しにくいので、実生苗４〜６年以内の若木を
用いるのが好ましい。接ぎ木の時期は、５月下旬頃から
６月上旬頃が適している。接ぎ木の方法としては、呼び
接ぎが好ましい。
【０００７】呼び接ぎは、従来公知の一般的な方法にし
たがって行うことができる。接ぎ穂と台木とを呼び接ぎ
する場合、それぞれの太さはほぼ同じであることが好ま
しい。また、接ぎ穂と台木は、接ぎ木をする部分をその
皮を削り取る前にアルコール綿等で清浄にしておくのが
好ましく、削り取りに用いるナイフ、切り出し等の刃物
も同様に清浄にしておくのが好ましい。削り取った面を
密着するように合わせて固定するのに用いる紐として
は、藤蔓の皮の白い中皮を熱湯消毒して柔らかくしたも
のが好ましい。ビニール、ナイロン等の化学繊維製の紐
は樹木が太ると皮に食い込んで取り外すことができなく
なるので不適当である。その一方、藤蔓等の植物の繊維
製の紐は有機物であり、しかも熱湯で柔らかくしてある
ので月日が経つと適当に朽ちて風化するので皮に食い込
むことがないという利点がある。接ぎ穂と台木のそれぞ
れの削り取った面を密着させるようにして合わせて紐で
縛って固定した後は、少なくとも３〜６ヶ月間その部分
がずれないように管理することが重要である。しっかり
と固定するために、紐で縛った後にその部分に副木をし
たり、篠竹等を用いて三叉添え木をすることもできる。
たがって行うことができる。接ぎ穂と台木とを呼び接ぎ
する場合、それぞれの太さはほぼ同じであることが好ま
しい。また、接ぎ穂と台木は、接ぎ木をする部分をその
皮を削り取る前にアルコール綿等で清浄にしておくのが
好ましく、削り取りに用いるナイフ、切り出し等の刃物
も同様に清浄にしておくのが好ましい。削り取った面を
密着するように合わせて固定するのに用いる紐として
は、藤蔓の皮の白い中皮を熱湯消毒して柔らかくしたも
のが好ましい。ビニール、ナイロン等の化学繊維製の紐
は樹木が太ると皮に食い込んで取り外すことができなく
なるので不適当である。その一方、藤蔓等の植物の繊維
製の紐は有機物であり、しかも熱湯で柔らかくしてある
ので月日が経つと適当に朽ちて風化するので皮に食い込
むことがないという利点がある。接ぎ穂と台木のそれぞ
れの削り取った面を密着させるようにして合わせて紐で
縛って固定した後は、少なくとも３〜６ヶ月間その部分
がずれないように管理することが重要である。しっかり
と固定するために、紐で縛った後にその部分に副木をし
たり、篠竹等を用いて三叉添え木をすることもできる。
【０００８】
(1) 接ぎ穂 福島県相馬市の山中から採取したメグスリノキの苗を同
市内の宅地周辺に植えた。これを２年以上育成した後、
主幹が勢いよく伸びた頃に側枝から取り木で一年がかり
で自家生産し、鉢植えにしたものを接ぎ穂として用い
た。 (2) 台木 株式会社改良園から購入したカナダ国産のサトウカエデ
苗を平成７年11月中旬〜12月初旬（紅葉〜落葉の頃）に
地植えして越冬させ、下記のように平成８年６月に呼び
接ぎ用の台木として用いた。
市内の宅地周辺に植えた。これを２年以上育成した後、
主幹が勢いよく伸びた頃に側枝から取り木で一年がかり
で自家生産し、鉢植えにしたものを接ぎ穂として用い
た。 (2) 台木 株式会社改良園から購入したカナダ国産のサトウカエデ
苗を平成７年11月中旬〜12月初旬（紅葉〜落葉の頃）に
地植えして越冬させ、下記のように平成８年６月に呼び
接ぎ用の台木として用いた。
【０００９】(3) 接ぎ木 平成８年６月に、上記の(2) の台木に上記(1) の接ぎ穂
を以下のようにして呼び接ぎによって接ぎ木した。呼び
接ぎには、太さがほぼ等しい（ 0.3〜１cm程度）台木と
接ぎ穂を用いた。台木と接ぎ穂の側面をそれぞれ長さ
5.0cm程度にわたって幹の白肌がみえるくらいに削り取
った。尚、削り取る前にその削り取る部分及び削り取り
用の刃物をアルコール綿で清浄にしておいた。それぞれ
の削り取った面を密着するように合わせて紐で幾重にも
巻いて固定した。固定させる紐としては、藤蔓の皮の白
い中皮を熱湯消毒して柔らかくしたものを用いた。次い
で密着させた面がずれないように副木を当てた。次に、
さらに風害を防ぐために篠竹を用いて三叉添え木をし
た。この篠竹は地中に深く挿して固定した。接ぎ木は３
本行った。12カ月後、紐をはずしてたところ、３本中２
本が活着していた。
を以下のようにして呼び接ぎによって接ぎ木した。呼び
接ぎには、太さがほぼ等しい（ 0.3〜１cm程度）台木と
接ぎ穂を用いた。台木と接ぎ穂の側面をそれぞれ長さ
5.0cm程度にわたって幹の白肌がみえるくらいに削り取
った。尚、削り取る前にその削り取る部分及び削り取り
用の刃物をアルコール綿で清浄にしておいた。それぞれ
の削り取った面を密着するように合わせて紐で幾重にも
巻いて固定した。固定させる紐としては、藤蔓の皮の白
い中皮を熱湯消毒して柔らかくしたものを用いた。次い
で密着させた面がずれないように副木を当てた。次に、
さらに風害を防ぐために篠竹を用いて三叉添え木をし
た。この篠竹は地中に深く挿して固定した。接ぎ木は３
本行った。12カ月後、紐をはずしてたところ、３本中２
本が活着していた。
【００１０】〔実施例２〕実施例１と同様に、トウカエ
デについて実施したところ、１５本接ぎ木をして活着し
たものが、９本であった。
デについて実施したところ、１５本接ぎ木をして活着し
たものが、９本であった。
【００１１】
【発明の効果】本発明の技術によれば、メグスリノキの
苗木を容易に生産することができる。また、台木として
サトウカエデあるいはトウカエデを用いるので、寒冷地
での栽培も可能である。
苗木を容易に生産することができる。また、台木として
サトウカエデあるいはトウカエデを用いるので、寒冷地
での栽培も可能である。
Claims (1)
- 【請求項１】 サトウカエデあるいはトウカエデを台木
とし、該台木にメグスリノキを呼び接ぎすることを特徴
とする、メグスリノキの苗木生産方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10128576A JPH11318209A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | メグスリノキの苗木生産方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10128576A JPH11318209A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | メグスリノキの苗木生産方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11318209A true JPH11318209A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=14988177
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10128576A Pending JPH11318209A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | メグスリノキの苗木生産方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11318209A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104206186A (zh) * | 2014-08-25 | 2014-12-17 | 从江神瑶保健品有限公司 | 一种枫荷桂的嫁接方法 |
| CN104488573A (zh) * | 2014-12-07 | 2015-04-08 | 德兴市荣兴苗木有限责任公司 | 一种紫枫大苗嫁接繁殖方法 |
| CN107455261A (zh) * | 2017-09-15 | 2017-12-12 | 安徽农业大学 | 一种加拿大糖槭组织培养快繁的方法 |
| CN111631030A (zh) * | 2020-05-29 | 2020-09-08 | 南京林业大学 | 一种日本红枫高位芽接育苗的方法 |
| US11564962B2 (en) * | 2016-08-16 | 2023-01-31 | Korea Institute Of Oriental Medicine | Pharmaceutical composition comprising maple leaf extract for preventing or treating retinal disease |
-
1998
- 1998-05-12 JP JP10128576A patent/JPH11318209A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104206186A (zh) * | 2014-08-25 | 2014-12-17 | 从江神瑶保健品有限公司 | 一种枫荷桂的嫁接方法 |
| CN104488573A (zh) * | 2014-12-07 | 2015-04-08 | 德兴市荣兴苗木有限责任公司 | 一种紫枫大苗嫁接繁殖方法 |
| US11564962B2 (en) * | 2016-08-16 | 2023-01-31 | Korea Institute Of Oriental Medicine | Pharmaceutical composition comprising maple leaf extract for preventing or treating retinal disease |
| CN107455261A (zh) * | 2017-09-15 | 2017-12-12 | 安徽农业大学 | 一种加拿大糖槭组织培养快繁的方法 |
| CN111631030A (zh) * | 2020-05-29 | 2020-09-08 | 南京林业大学 | 一种日本红枫高位芽接育苗的方法 |
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