JPH11316799A - 文字認識装置 - Google Patents

文字認識装置

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JPH11316799A
JPH11316799A JP11077222A JP7722299A JPH11316799A JP H11316799 A JPH11316799 A JP H11316799A JP 11077222 A JP11077222 A JP 11077222A JP 7722299 A JP7722299 A JP 7722299A JP H11316799 A JPH11316799 A JP H11316799A
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JP11077222A
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English (en)
Inventor
Hideaki Suzuki
英明 鈴木
Yoshie Matsuzaki
吉衛 松崎
Mitsunobu Isobe
光庸 磯部
Kazuo Kato
一雄 加藤
Mitsuo Ono
充夫 大野
Shigeru Fujimori
茂 藤森
Kenzo Takechi
謙三 武市
Ryoichi Hisatomi
良一 久富
Mitsuzo Nemoto
光造 根本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は工業部品に印字された文字など
のようにコントラストが悪く印字濃度に変化を生じるも
のに対して、安定して高い精度で認識することができ、
また字体の変動に対しても自動的に適応できるような文
字認識装置を提供することにある。 【構成】本発明は、上記の目的を達成するために、文字
画像に対して設定したウインドウ領域の画像処理におい
て、設定したウインドウ領域での文字線の有無のレベル
をウインドウ領域の明るさの値またはその微分値から連
続量として抽出することで文字認識できるように構成し
たものである。 【効果】文字の特徴としては文字領域に適切に設けた複
数個の各ウィンドウにおいて文字線の明るさ情報のみで
なく原画像の微分画像より検出したエッジ情報の2種類
を用いることにより、コントラストの悪い印字文字に対
しても高い信頼性をもって安定した特徴抽出が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理を用いた捺印
や印刷や刻印文字などの文字認識装置に係り、特に文字
と背景のコントラストが悪く印字品質に変動を生じる文
字の認識に好適な文字の認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の文字認識装置は、例えば特開昭6
1−255488号公報に記載のように文字パターンを
複数個に分割し、その分割単位ごとに類似度を比較照合
して認識判定を行うといったパターンマッチング法の応
用によるものである。この方法は2値画像を用いた認識
アルゴリズムであり、文字線に切れやかすれといった変
化を生じる場合には、この変動をアルゴリズムによって
吸収するために処理が複雑になり認識時間も増大する。
例えば文字の印字品質が変化する場合には2値化閾値も
固定閾値では対応できなくなる。またこれらの認識アル
ゴリズムは抽出した特徴を判定木にしたがって分類する
ことで行われるが、最適な判定を得るためのこの特徴の
組合せ方は実験により試行錯誤的に行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術はパター
ンマッチング法の応用によるものであり、2値画像を用
いた認識アルゴリズムのため、印字品質のよい紙などの
文字認識には良好な結果が得られるが、認識したい文字
のコントラストが悪く2値化をすると切れやかすれを生
じる場合には判別が難しく、その認識アルゴリズムは複
雑となって認識時間が増大すると共に誤認識率が高くな
るという問題があった。
【0004】本発明の目的は工業部品に印字された文字
などのようにコントラストが悪く印字濃度に変化を生じ
るものに対して、安定して高い精度で認識することがで
き、また字体の変動に対しても自動的に適応できるよう
な文字認識装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、文字画像に対して設定したウインドウ
領域の画像処理において、設定したウインドウ領域での
文字線の有無のレベルをウインドウ領域の明るさの値ま
たはその微分値から連続量として抽出することで文字認
識できるように構成したものである。
【0006】また、前記ウインドウ領域での画像処理の
種類として右からの微分と、左からの微分と、上方から
の微分と、下方からの微分と、濃度合計とを備え、これ
らの種類を対話型に指定することができるように構成さ
れものである。
【0007】
【作用】文字の特徴としては文字領域に適切に設けた複
数個の各ウィンドウにおいて文字線の明るさ情報のみで
なく原画像の微分画像より検出したエッジ情報の2種類
を用いることにより、コントラストの悪い印字文字に対
しても高い信頼性をもって安定した特徴抽出が可能とな
る。
【0008】なお、上記文字認識装置は文字の特徴抽出
を精度よく行い特徴間の組合せを最適化するために多数
の特徴の重みの付け方を実際のサンプル文字から自動的
に調整できる機構を設けることが望ましい。また、特徴
の組合せ方を決定する方法としては実際のサンプル画像
を利用して自動調整することにより、安定した認識を行
うことも可能となる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を図1から図24によ
り説明する。
【0010】図1は本発明による文字認識装置の一実施
例を示す文字判別部の一構成図である。図1において、
認識対象の文字画像はTVカメラ23(図2)により文
字判別部1の画像メモリ2に取り込まれる。入力ユニッ
ト群3には各々の入力ユニット31,32,33,…ご
とにウィンドウ位置データを格納するウィンドウ位置デ
ータ格納部311,321,331,…と、画像処理部
312,322,323,…とがあり、画像メモリ2上
における各々のウィンドウ領域201,202,20
3,…に対して画像処理を行い処理結果を出力し、この
処理結果の値は中間ユニット群4に送られる。中間ユニ
ット群4の各々の中間ユニット41,42,43,…に
は閾値を格納する閾値格納部411,421,431,
…と、中間ユニット演算部412,422,432,…
とがあり、各入力ユニットからの出力値に閾値を加えた
値に対して演算を行ない演算結果を出力する。この中間
ユニット群4の各ユニットの出力値は結合係数格納部5
に格納されている結合係数がかけられ、その値が出力ユ
ニット群6に送られる。出力ユニット群6には文字の種
類に対応した出力ユニット61,62,63,…があ
り、各々の出力ユニットには閾値を格納する出力閾値格
納部611,621,631,…と、出力ユニット演算
部612,622,632,…とがあり、各中間ユニッ
トからの出力値に結合係数をかけた値の総和に閾値を加
えた値に対して演算を行い、演算結果を出力する。
【0011】図2は図1の文字認識装置のハードウェア
構成図である。図2において、文字認識装置10はTV
カメラ23からの信号を入力して画像メモリ2へ格納す
ると共にモニタテレビ12への出力を行う画像入出力回
路13と、ワークステーションなどの文字認識装置以外
の装置との外部信号の入出力を行うための汎用入出力回
路14と、プログラムやデータを格納しておくプログラ
ムデータメモリ15と、画像処理を行う画像処理プロセ
ッサ16と、各種データの保存に用いるICカード17
と接続するためのICカードインタフェース18と、テ
ィーチングなどの手動操作のためのティーチングボック
ス19と、上記の動作全体を制御するCPU20とから
構成される。ここで文字判別部1(図1)は画像メモリ
2と、プログラムデータメモリ15と、画像処理プロセ
ッサ16と、CPU20とで実現される。すなわち入力
ユニットのウィンドウ位置データ格納部311,32
1,331と、中間ユニットの閾値格納部411,42
1,431と、結合係数格納部5と、出力ユニットの出
力閾値格納部311,621,631とはプログラムデ
ータメモリ15の中にある。画像処理部312,32
2,332は画像処理プロセッサ16およびCPU20
で実現され、中間ユニット演算部412,422,43
2と出力ユニット演算部612,622,632とはC
PU20で実現される。
【0012】つぎに文字判別部1が文字を判別する手順
を説明する。図1は文字“2”が画像メモリ2に入力さ
れており、各入力ユニットのウィンドウ位置データ格納
部311,321などにはウィンドウ位置が格納されて
おり、また画像処理の種類も指定されている場合を示し
ている。したがって入力ユニット31はウィンドウ領域
301内の画像に対して画像処理の種類として右方向か
らの微分が指定されていればその微分処理を行い結果を
出力する。同様に入力ユニット32はウィンドウ領域2
02内の画像に対して画像処理の種類として右方からの
微分が指定されていればその微分処理を行い結果を出力
する。この画像処理の種類としては右方からの微分と、
左方からの微分と、上方からの微分と、下方からの微分
と、濃度合計などがある。この処理の方法は例えば左方
からの微分の場合には図3のようになる。
【0013】図3(a),(b),(c)は図1の入力
ユニットの画像処理部312などの左方からの微分処理
の例を示す説明図である。図3(a)は縦方向の文字線
上にきられたウィンドウの例であり、この図において斜
線部分は文字線を表す。図3(b)は今このウィンドウ
内でx方向に左方から微分した時のx方向の★印のつい
たラインについての微分値を表したものである。図3
(c)はこの微分値“1”,“2”,“3”,“4”の
総和を求めたものであり、入力ユニットの出力値であ
る。この図3(c)にあるようにウィンドウ内において
このように微分値を微分方向に加え合わせた値をライン
ごとに求め、その平均値をそのウィンドウの出力とす
る。また画像処理の種類が濃度合計のウィンドウについ
ては、ウィンドウ内の全画素の濃度を合計しそれを画素
数で割って平均を求めこの平均値をウィンドウの出力と
する。またウィンドウ領域での画像処理において、画像
処理結果の値をウィンドウの大きさで正規化することに
より、ウィンドウの大きさに依存しない入力ユニットの
出力値を得ることができる。
【0014】この入力ユニット31,32,33の出力
値は各々1つの中間ユニット41,42,43に格納さ
れており、その中間ユニットはこの入力ユニットの出力
値に閾値格納部411,421,431に格納されてい
る閾値を加えた値zに対し、次式のシグモイド関数で与
られる出力yを中間ユニット演算部412,422,4
32で求める。但しTは定数である。
【0015】 y=1/(1+e-z/T) (1) この各中間ユニット41,42,43の出力値に対して
は各出力ユニット61,62,63ごとに結合係数格納
部5に結合係数が格納されており、各出力ユニットは次
の式(2)の中間ユニット出力値y1,jに結合係数w
1,k,jをかけた値を合計し、この値z2,kに出力
閾値格納部611,621,631に格納されている出
力閾値を加えた値xに対して次の式(3)の出力具も井
戸関数で与えられる出力okを出力ユニット演算部61
2,622,623で求める。但しT0は定数である。
【0016】
【数1】
【0017】 ok=1/(1+e-z/T0) (3) 各出力ユニットは文字の種類に対応して存在し、最大の
出力値をとった出力ユニットに対応する文字を判別結果
とする。
【0018】次に、文字の認識結果を用いて中間ユニッ
ト41,42,43と出力ユニット61,62,63の
閾値および結合係数格納部5の結合係数を調整する手段
を説明する。図4は、図1の中間ユニットと出力ユニッ
トの閾値および結合係数の調整する手順を示す説明図で
ある。図4における反転中間ユニットの出力値は式
(6)により計算される。図4に示すように閾値及び結
合係数の調整は、各出力ユニットにそれぞれ教師信号を
与えることにより、中間ユニット群4の中間ユニットと
出力ユニット群6の出力ユニットとの間の結合係数w
1,k,jを修正し、次に入力ユニット群3の入力ユニ
ットと中間ユニット群4の中間ユニットとの間の閾値w
0,jを修正する。教師信号は各出力ユニットの出力の
最大値であり、正解の文字に対応する出力ユニットには
1を与え、他の出力ユニットには0を与える。図4は、
数字2について閾値および結合係数を調整する場合の例
を示している。正解は数字2であるので教師信号は数字
2に対応する出力ユニットには1を与え、他の出力ユニ
ットには0を与える。この修正は、各出力ユニットと対
応する教師信号との差を求め、調整信号△w0,jおよ
び△w1,k,jを生成する次式に示すようなバックプ
ロパゲーション法として知られる方法などで行なうこと
ができる。但しBk,Ckは定数である。
【0019】 △w1,k,j=Bk・(tk−ok)・f´(z2,k)・y1,j (4) △w0,j=Ck・W1,j,k(tk−ok)・f´(z2,k)・f´(z1,j) (5) 上記の中間ユニットと出力ユニットの閾値および結合係
数の調整において、調整に必要な試行回数は結合係数の
初期値が調整結果に近いか否かに依存する。本文字認識
装置10はこの結合係数の初期値をユーザが判断して設
定することができる。図5は図4の結合係数の初期値を
ユーザが判断して設定する画面を示す説明図である。こ
れは文字の種類と入力ユニットの種類を縦横にもつ表面
画である。この表面画において、ユーザは文字ごとに各
入力ユニットのウィンドウ領域に文字線が有る場合には
○を設定し、無い場合には×を設定する。文字線の有無
がはっきりしない場合には○も×も設定しない。ユーザ
がこのような設定を行なうと、文字認識装置10は結合
係数の初期値として、○と指定された文字に対応する出
力ユニットと入力ユニットに接続された中間ユニットの
結合係数を“+1”に、×と指定されたものを“−1”
に、○も×も設定されなかったものを“0”にそれぞれ
初期設定する。このようにすると、ランダムに結合係数
を決めた場合より、調整の試行回数を減らすことができ
る。
【0020】次に入力ユニット31,32,33のウィ
ンドウ領域201,202,203の位置および大きさ
を設定する方法を説明する。ウィンドウ領域の位置は文
字領域を仮定しその外枠の原点を基準として表す。この
ため先ず文字の外枠を指定し、つぎにウィンドウ領域を
指定する。文字の外枠および各ウィンドウ領域には番号
が付けられ、この番号を指定して設定を開始する。図6
は図1の入力ユニットのウィンドウ領域の位置および大
きさを設定する画面を示す説明図である。また図7は図
6の操作に用いるキーボード11の例を示す上面図であ
る。ここで文字の外枠の番号は“0”と決められてお
り、各ウィンドウ領域の番号は1,…9,A,…Zまで
付けられる。この画面では常に生画像が表示されるので
登録しようとする文字を見ながらウィンドウ領域を設定
することができる。ウィンドウ領域の番号指定は番号列
が画面の下に並んでいるので、キーボード11の左右カ
ーソルキーで指定しようとする番号の所にカーソルを移
動し、SETキーを押すことで行う。始めに文字の外枠
を設定する。ここで文字外枠の移動は文字外枠すなわち
“0”番を選択した状態でカーソルキーにより上下左右
に移動できるので、適切な位置に合わせて文字外枠の位
置を設定する。ウィンドウ領域の設定はこの状態でウィ
ンドウ領域の番号をカーソルにより選択することで行
う。また文字外枠のサイズを設定および変更する場合に
は、文字外枠を選択した状態で十字カーソルが表示され
るので、まず文字外枠の左上の点を設定し、つぎに右下
の点を決める。ここで文字外枠の右下の点を動かしてい
る時には、カーソルのX,Y位置を文字外枠の左上を原
点とする座標で表した値が表示されるので精密な位置設
定が可能である。つぎに各ウィンドウ領域の設定はウィ
ンドウ領域の番号を指定して始める。このウィンドウ領
域の場所の設定は画面にカーソルが表示されるので、カ
ーソルキーでカーソルを動かしながら位置を指定する。
このときカーソルのX,Y位置を文字外枠の左上を原点
とする座標で表した値が表示されるので精密な位置設定
が可能である。ウィンドウ領域は平行4辺形で表せるの
で、位置の指定は左上と、左下と、右下の順に3点を指
定する。この平行4辺形の1組の辺は必ず水平もしくは
垂直でなければならない。この条件に合わないとエラー
となって再びウィンドウ領域を指定する状態になる。
【0021】上記のウィンドウ領域の位置および大きさ
を設定したら、つぎにウィンドウ領域201,202,
203において入力ユニットの画像処理部312,32
2,332が行う画像処理の種類を設定する。図8は図
1の画像処理部の画像処理の種類を設定する画面を示す
説明図である。この設定は図8に示すようなメニュー画
面において画像処理の種類を選択することにより行う。
この例では縦方向の文字線の左方からの微分と、右方か
らの微分と、横方向の文字線の上方からの微分と、下方
からの微分と、全体の濃度合計の5種類が選択できる。
この選択結果は入力ユニット31,32,33の画像処
理部312,322,332に格納され、文字認識のさ
い選択された画像処理が行われる。ここでの微分処理は
画像の明るさが均一でない場合やコントラストが悪い場
合に有効でる。
【0022】つぎに画像の明るさ補正を図9(a),
(b)により説明する。図9(a),(b)は図1の画
像の明るさ補正の方法を示す説明図である。一般に同じ
サンプルに対して照明の明るさが異なると、画像の濃度
および画像の微分値は変化する。文字認識装置10はこ
の照明変動の影響を除くため、入力ユニット31,3
2,33において図9(a)に示す関係式により明るさ
補正を行う。この処理はさきに図4の中間ユニットと出
力ユニットの閾値および結合係数を調整する時に用いた
文字の画像に対して背景の濃度値と文字線の濃度値を保
存しておき、この値を用いて認識時の画像の濃度値およ
び画像の微分値を補正する。図9(b)は図9(a)に
よる明るさ補正方法の有効な理由となる実験結果を示す
関係図である。これは照明の明るさを変化させた同一の
文字について、背景の濃度値(明るさ)と、背景と文字
線の濃度値(コントラスト)との関係を調べたものであ
る。この結果は両者がほぼ比例関係にあるので、認識時
の画像の濃度および画像の微分値を図9(a)の関係式
により補正すれば、調整時の照明条件における画像の濃
度および画像の微分値を推定した補正ができる。
【0023】つぎに複数文字よりなる文字列の認識をす
る場合に認識率を向上させる方法を図10により説明す
る。図10は本発明による文字認識装置の一実施例を示
す文字判別部の他の部分構成図である。図10におい
て、この文字認識装置10の文字判定部1は図1に示し
た基本要素に加え、文字候補格納部7と、文字認識管理
部8と、パラメタ格納部9とを備える。またパラメタ格
納部9の中には絶対判別閾値格納部91と、相対判別閾
値格納部92と、チェックカラム数格納部93とを備え
る。この文字候補格納部7と、パラメタ格納部9は図2
のプログラムデータメモリ15の中にある。文字認識管
理部8はCPU20で実現される。いま複数文字列より
なる文字列の認識をする場合に、製品番号などでは各カ
ラムごとに取り得る文字が限定できることがある。例え
ば最初の文字(第1カラムの文字)が年を示すとすれ
ば、年が変らない限り同一の文字になるし、数年間の範
囲を考えても取り得る文字の種類は数種類である。この
場合にカラムごとに取り得る文字候補を指定すると、上
記構成の文字認識装置10の文字判定部1の文字候補格
納部7に格納しておく。文字認識管理部8はこのカラム
ごとに文字候補格納部7に格納されている文字候補を調
べ、そこに指定されている文字候補に対応する出力ユニ
ット61,62,63についてだけ演算を行う。そして
演算した出力ユニットの中で最大の値をとった出力ユニ
ットに対応する文字であるとする。このようにすると例
えば“I”と“1”のように類似した文字がある場合で
も、そのカラムは数字しか取り得ないことが指定されて
いれば間違わずに“1”と判別できる。なお文字候補が
指定されていないカラムは、英数字全てを文字候補とす
るといった約束を決めておけば、文字候補の指定が繁雑
だと思うユーザはこの指定を省略することができる。
【0024】つぎに複数文字よりなる文字列の認識をす
る場合の認識率を向上させるための結合係数の持ち方に
ついて説明する。複数文字列よりなる例えば製品番号な
どでは各カラムごとに取り得る文字が限定できることが
ある。このため図10で説明したのは、カラムごとにそ
のカラムのとりうる文字の候補を図10の文字候補格納
部7に格納しておき、格納されている文字候補について
のみ認識判定の処理計算を実行する方式である。このた
めの結合係数の方式として2つの方式が考えられる。1
つは文字候補に応じたカラムごとに異なる閾値と結合係
数であり、他の1つはすべてのカラム共通の閾値と結合
係数である。まずはじめに文字候補に応じたカラムごと
に異なる閾値と結合係数を用いる方式に関して、その調
整方法とその効果について説明する。各カラムに対する
使用する文字の種類は図10の文字候補格納部7に格納
されている。この時各カラムの使用文字の種類が少なけ
ればそのカラムの認識率は向上する。カラムには使用文
字種類が例えば年を表すカラムのように2〜3種類で十
分であるカラムもあり、また全文字を対象とするカラム
もある。そこで閾値と結合係数の調整のさいに調整を行
うカラム番号を指定し、このカラムの使用文字候補を文
字候補格納部7から参照して格納されている文字候補に
関してのみ調整を行うようにすれば、使用文字候補が異
なるカラムに対して最適な閾値および結合係数を得るこ
とができる。この結果認識率は向上し、誤認識率は下が
り認識精度を大幅に向上させることができる。また、例
えば文字候補格納部7に格納されている使用文字候補が
1〜2種類というように少ない場合には、その文字に対
する確信度の値を調べることで文字の印字品質を検査す
ることができる。つぎにすべてのカラム対して共通の閾
値と結合係数を用いる方式に関して、その調整方法とそ
の効果について説明する。上記のカラムごとに最適化を
図った閾値および結合係数を用いた場合には認識精度は
大幅に向上するが、使用文字候補の異なるカラムごとに
閾値と結合係数を調整しないでもよい場合がある。この
場合にはすべてのカラムに対して共通の閾値および結合
係数を用いて文字判定部1が全文字の確信度を計算し、
その結果から文字候補格納部7に格納されている使用文
字候補のみ認識判定の対象にする。すなわち文字候補格
納部7に格納されている使用文字候補に対応する出力ユ
ニットの確信度の値のみ参照して1文字の判定を行う。
この方式では閾値および結合係数の記憶量を減らすこと
ができ、また調整実行が高速に行えるという効果があ
る。
【0025】つぎに文字認識ができたか否かを返す方法
を説明する。本文字認識装置10は入力された文字が最
大の値をとった出力ユニットに対応する文字であると認
識する。ここで出力ユニットの値はその文字であるとみ
なす確信度を示すので、たとえ最大の値をとっていても
値が小さい場合にはその認識が誤りである可能性があ
る。そこでユーザは絶対判別閾値を設定し、出力ユニッ
トの最大値がそれ以下であった場合には認識不可という
結果を出力させることができる。この機能を実現するた
め本文字認識装置10は図10のパラメタ格納部9の中
に備えた絶対判別閾値格納部91にユーザの指定した絶
対判別閾値を格納しておき、出力ユニットの演算が終了
した後に文字認識管理部8が出力ユニットの最大値がこ
の絶対判別閾値以上であるかを確認し、これ以下の場合
には認識不可という結果を出力する。また出力ユニット
の最大値と2番目の値が近い場合には、その文字が最大
値と2番目の値の出力ユニットのどちらに対応する文字
か判別するのが難しい。このためユーザは相対判別閾値
を設定し、出力ユニットの最大値が絶対判別閾値をこえ
ている場合でも、出力ユニットの最大値と2番目の値の
差が相対判別閾値以下であった場合には認識不可という
結果を出力させることができる。この機能を実現させる
ため本文字認識装置は図10のパラメタ格納部9の中に
備えた相対判別閾値格納部92にユーザの指定した相対
判別閾値を格納しておき、出力ユニットの演算が終了し
た後に文字認識管理部8が出力ユニットの最大値と2番
目の値の差を求め、その値がこの相対判別閾値以上であ
るかを確認し、これ以下の場合には認識不可という結果
を出力する。
【0026】つぎにあらかじめ文字数の決まっている文
字列を認識する場合に後認識を減少させるサムチェック
と呼ぶ方法を説明する。図11は図10の文字認識装置
10の文字判別部1の誤認識を減少させる方法を示す説
明図である。このサムチェックと呼ぶ方法は図11のよ
うに7カラムで構成される番号があった場合に、第1カ
ラムから第7カラムまでの7つの数字の和を求め、その
下1桁を第8カラムにチェックデジットとして印字し、
文字認識装置は8カラムの番号として認識して認識結果
を照合する方法である。この図11の場合には製品番号
が“1234567”であり、この和を求めると28と
なるので、第8カラムには8が印字され、文字認識装置
は“12345678”といった製品番号として認識す
る。このように番号を認識した後に、文字認識装置で第
1カラムから第7カラムまでの値を加算し、その下1桁
が第8カラムの値に一致しているかチェックしその整合
性を判定する。このサムチェックは後の図16および図
17に示すように各文字の認識がすべて終了した後に行
われる。
【0027】上記のようなサムチェックは行う場合と行
わない場合があり、また行う場合もチェックに使うカラ
ム数は一定ではない。そこで図12に示すようなメニュ
ー画面を用いてユーザはこのカラム数を入力する。図1
2は図11の文字認識装置の文字鑑別部の誤認識を減少
させるサムチェックの方法を使用するさいのカラム数を
設定する画面を示す説明図である。ここでユーザが入力
するカラム数が、“0”はチェックしないこと意味し、
“1”は最後の1文字をチェックに使うことを意味す
る。ここで指定されたチェックカラム数は図10のパラ
メタ格納部9の中に備えるチェックカラム数格納部93
に格納され、数字認識管理部8が全文字の認識が終了し
た後にここからチェックカラム数を取り出しチェックす
る。
【0028】つぎに中間ユニット41,42,43と出
力ユニット、61,62,63の閾値および結合係数格
納部5の結合係数の調整を文字認識装置10以外の計算
機を使用して行う方法を説明する。この閾値と結合係数
の調整は処理時間がかかるので文字認識装置本体でなく
処理能力の高い計算機でやる方がよい場合がある。図1
3は図1の中間ユニットと出力ユニットの閾値と結合係
数の調整を文字認識装置以外の計算機を使用して行う手
順を示すフロー図である。この計算機上には先に図4で
説明した閾値と結合係数の調整を行うプログラムおよび
図10のパラメタ格納部9に格納されている文字数など
の表示データや画像データをアップロードしたり、閾値
と結合係数の調整結果をダウンロードするプログラムが
あり、これらのプログラムにより閾値と結合係数の調整
を実行する。この他の計算機を用いた調整はまず文字認
識装置10から図10のパラメタ格納部9に格納されて
いる教示データおよび文字画像データを計算機にアップ
ロードする(ステップ131)。つぎにその教示データ
および文字画像データを用いて閾値と結合係数を調整す
る。ここで文字数やカラムごとの文字候補等のパラメタ
が教示データとしてアップロードされているので、これ
に合わせて最適な閾値と結合係数の調整計算が行われる
(ステップ132)。最後にこの調整結果を文字認識装
置10にダウンロードすることで終了する。ここで計算
機には複数の調整結果のデータをファイルとして保存で
きるので、場合に応じて適切な認識データをダウンロー
ドすることができる(ステップ133)。
【0029】つぎに本文字認識装置10が実行される動
作モードを説明する。図14は本発明による文字認識装
置10が製造ラインで他の機器と共に使用される場合の
例を示すシステム構成図である。図1において、このシ
ステムは本文字認識装置10と、ワークステーション2
1と、ローダコントローラ22と、TVカメラ23と、
照明光源24と、ワーク25と、ローダ26と、モニタ
テレビ27とを備え、ワーク25の表面に印字された製
品番号の認識を本文字認識装置10に接続されたワーク
ステーション21からの認識開始の指令で行うものであ
る。この認識対象の文字は金属表面上の刻印文字とかセ
ラミック表面へのレーザマーキング文字などのように、
文字線に切れやかすれを生じやすい印字品質の非常に悪
い文字である。また製品番号にはその先頭および最後尾
に位置切出し用のマーカが印字されているとする。
【0030】図15は図14の文字認識装置10の内部
でのワーク25の製品番号の読取り手順を示すフロー図
である。この製品番号の読取のフローは認識の動作モー
ドが手動認識と、半自動認識と、自動認識のいずれのモ
ードであっても共通である。この処理プログラムは図2
のプログラムデータメモリ15に格納してある。まず図
2の汎用入出力回路14を介して認識開始命令を外部の
ワークステーション21より受けたのち、画像入出力回
路13を用いてすでにTVカメラ23の視野内にあるワ
ーク25の表面に印字された製品番号の画像を撮像して
画像メモリ2に取り込む(ステップ151)。ついでマ
ーカ位置を検出してから文字位置を検出して1文字ごと
に認識を行う。このマーカ位置の検出は2つのマーカの
周囲にそれぞれウィンドウ設定し、このウィンドウ内に
おける濃度の投影分布の中心位置を求めることにより行
う(ステップ152)。つぎにマーカの位置が検出され
たらこのマーカ間の距離を計算する。このマーカ間の距
離があらかじめわかっているので、この計算結果と比較
することでマーカが正確に検出できたかどうかが判定で
きる。すなわちこの距離が規定値と大きく異なる場合に
は、マーカが正確に検出できなかったと判定して文字認
識を中断する。またマーカの位置が正しく検出できた場
合には、マーカの位置と文字位置との相対関係から1文
字を切り出す。この相対関係は文字のピッチと、文字の
位置とマーカの位置との関係を、ティーチング時に実物
を用いて教示される(ステップ153)。ついで切り出
した1文字ごとに判定処理を行い(ステップ154)、
文字候補を決定する(ステップ155)。最後に全文字
終了したか判断し(ステップ156)、全文字終了であ
れば処理を終える。
【0031】まず自動認識モードの動作を説明する。ロ
ーダコントローラ22により制御されたローダ26が製
品番号の印字されているワーク25をTVカメラ23の
視野内に入るように位置決めし、ワークステーション2
1に対してロードの完了を知らせる。この視野内に入っ
たワーク25は照明光源24により均一に照明される。
またロード完了の知らせを受けたワークステーション2
1は文字認識装置10に対して認識開始を指令し、この
指令を受けた文字認識装置10は認識対象の画像をTV
カメラ23により撮像して画像メモリ2に取り込む。つ
いで文字認識装置10は撮像した画像について文字の認
識を実行し、その結果をワークステーション21に送信
する。ワークステーション21は認識結果を受けた後
に、その結果をさらに上位の計算機に転送して1回の認
識を終了する。図16は図14(図2)の文字認識装置
10の自動認識モードのシーケンスを示すフロー図であ
る。まずこの自動認識モードが選択されると(ステップ
160)、文字認識装置10はワークステーション21
からの認識指令のコマンド待ち状態にあり(ステップ1
61)、ワークステーション21からの認識開始の指令
信号を受けた文字認識装置10は認識を実行し、ワーク
ステーション21に対して認識結果と共に結果コードを
送信する(ステップ162)。このときサムチェックを
行うことが指定されていればこのチェックを行い、サム
チェックにより認識結果に不整合があれば結果コードに
サムチェックエラーコードがセットされる(ステップ1
63)。最後にこのとき撮像した文字画像を使用して上
記した閾値と結合係数の調整を行うことが指定されてい
るか判断し(ステップ164)、調整が指定されていれ
ば調整を開始する(ステップ165)。
【0032】ついで半自動認識モードの動作を説明す
る。半自動認識モードでは上位機器に認識結果を返す前
にユーザに結果の確認を求めたり、結果が誤っている時
にはその場で対話型に結果を修正することができる。こ
こで常にユーザに確認を求めるようにすると繁雑になる
ので、認識の確信度が低い時だけユーザに確認を求める
ようにすることができる。この半自動確信度閾値は後の
図20の機能234のようにユーザが設定できる。図1
7は図14(図2)の文字認識装置10の半自動認識モ
ードのシーケンスを示すフロー図である。この半自動認
識モードが選択されると(ステップ170)、さきの自
動認識モードと同様にワークステーション21からの通
信による制御状態となって認識指令のコマンド待ち状態
にあり(ステップ171)。ワークステーション21か
らの認識開始の指令信号を受けた文字認識装置10は認
識を実行する(ステップ172)。この半自動認識モー
ドの認識結果は図18に示すように手動認識結果の画面
と同様の形式で表示される。図18は図14(図2)の
文字認識装置10の半自動認識モードの認識結果の表示
画面を示す説明図である。ここで得られた認識結果の確
信度が指定した半自動確信度閾値より低い時にはワーク
ステーション21に認識結果を返す前にユーザに結果の
確認を求める。この場合に認識結果が正しい時には、こ
こで送信の機能を持つキーを押せば結果が返される。ま
た認識結果が誤っている時には、カーソル左右移動キー
(→←)を用いてカーソルを誤認識した文字の場所に移
動し、画面下部に表示された英数字の中からカーソル左
右移動キーによりカーソルを正しい文字の場所に移動し
て修正する。ここで誤認識が2文字以上ある場合には同
様にカーソルを誤認識した文字の場所に移動して認識結
果を修正し、ユーザがすべての認識結果を確認したらそ
の認識結果と結果コードをワークステーション21に送
信する(ステップ173)。この時にサムチェックが指
定されていればサムチェックを行い、このサムチェック
により認識結果に不整合があれば結果コードにサムチェ
ックエラーコードがセットされる(ステップ174)。
最後にこのとき撮像した文字画像を使用して閾値と結合
係数の調整を行うことが指定されているか判断し(ステ
ップ175)、指定されていればその調整処理が行われ
る(ステップ176)。
【0033】ついで手動認識モードの動作を説明する。
図19は図14(図2)の文字認識装置10の手動認識
モードのシーケンスを示すフロー図である。この手動認
識モードは自動認識を行う前に、ティーチングで調整し
た中間ユニット41,42,43と出力ユニット61,
62,63の閾値や結合係数で正しく認識できるか判断
するために認識実行を行うものである。まず手動認識モ
ードが選択されると(ステップ190)、認識開始の指
令はワークステーション21ではなくティーチングボッ
クス19からの操作で行う(ステップ191)。これに
より認識を実行し(ステップ192)、認識結果を画面
の上段に表示し、その下に確信度を表示する(ステップ
193)。
【0034】つぎに文字認識装置10は、上記したワー
クステーション21からの認識指令により認識を開始し
て認識結果をワークステーション21に送信する自動認
識モードと、ワークステーション21からの認識指令に
より認識を開始して認識結果を確認し訂正することが可
能な半自動認識モードと、ティーチングしたデータで認
識実行し認識結果を確認して認識性能を判断するための
手動認識モードの他に、認識および学習のためのフォン
トやウィンドウや候補文字などの認識対象物の特性を入
力するためのティーチングモードと、画像評価やICカ
ード入出力の操作やワークステーションなどに対するデ
ータ伝送仕様の設定等を行うユーティリティーモードが
あり、5つの動作モードをもつ。このティーチングモー
ドとユーティリティモードをつぎに説明する。
【0035】図20は図14(図2)文字認識装置10
のティーチングモードの各機能を示すブロック図であ
る。ここで1台の視覚センサのTVカメラ23をさまざ
まな環境で使用する場合に、環境ごとに文字の配置や大
きさが異なるのでティーチングデータも環境ごとに設定
する必要がある。このティーチングモード200でティ
ーチするものは認識対象文字列に関する設定210と、
その文字のフォント選択220と、認識パラメータの設
定230と、フォントの閾値と結合係数の調整240で
ある。まず認識対象文字列に対する設定210として
は、文字数の設定211と、画素数で表される文字のサ
イズの設定212と、印字文字列の変動範囲や位置切出
しのための基準マーカの位置の設定213がある。つぎ
のフォント選択220では認識対象文字の字体を指定す
る。これにはフォントの種類をOCR−Aのように文字
認識装置10があらかじめ備えている標準字体221と
するか、実際の文字パターンを登録するかを指定する。
この標準字体221を指定するとあらかじめ内蔵してい
るその標準字体を認識対象文字の字体として登録する。
また実物教示字体222を指定すると、その字体の判定
に適したウィンドウ領域の設定等の特徴領域設定223
と、特徴設定224を行う。つぎの認識パラメータの設
定には確信度閾値設定231と、チェックコードの桁数
指定224と、半自動認識の確信度閾値設定234があ
る。この確信度閾値設定231では確信度の差の閾値設
定232があり、半自動認識の確信度閾値設定234で
は確信度の差の閾値設定235がある。
【0036】つぎのフォントの閾値と結合係数の調整2
40には文字候補の設定241と、調整に使用するフォ
ントの文字画像登録242と、調整用パラメータの認定
243と、調整実行248がある。フォントの文字画像
登録242ではフォントの文字の種類ごとに外枠を指定
してその画像を取り込み、閾値と結合係数の調整はこの
登録されたフォントに対して行われる。まず文字画像の
入力の前にマーカ部の画像を取り込んで背景の基準明る
さを求め、これが終ると文字画像の取り込みに移る。こ
の文字画像の取込みはまず文字の種類を指定して次に画
像の取込み操作を行う。この画像を取り込んでも生画像
が表示され、続けて次の文字の取込みが行える。文字の
種類指定は文字列が画面下に並んでいるので左右カーソ
ルキーで指定しようとする文字の所にカーソルを移動し
て行う。この文字の種類指定を行うと文字外枠を示すボ
ックスが画面中央に表示され、この文字外枠を文字の表
示されている位置にカーソルで動かした後に文字画像を
入力する。この文字外枠の移動は文字外枠を選択した状
態でカーソルキーにより行える。調整パラメータの設定
243では、調整パラメータとして収束を判定するため
の最小2乗誤差の設定244と、調整演算回数の上限値
の設定245と、調整の計算結果の修正量が現時点の修
正量に及ぼす係数(0≦係数≦1)の設定246と、1
つ前の調整の計算結果の修正量が現時点の修正量に及ぼ
す係数(0≦係数≦1)の設定247の4つのパラメー
タを設定する。調整実行248ではこれまで設定したデ
ータおよび画像を用いて実際に調整を実行する。これに
はまず図21に示すようなこれまでの調整結果を初期値
としてさらに調整を行うか、またはリセットして新しい
初期値から始めるかの選択画面になる。図21は図20
の調整実行248の初期状態の選択画面を示す説明図で
ある。この選択を行うと調整結果を示すグラフが表示さ
れる。そのグラフの縦軸は評価関数の誤差を表し、縦軸
の最大値1.0であって誤差がこれ以上の時には1.0
の所に表示される。その横軸は調整回数を表し、その最
大値は調整パラメータの設定で収束回数として指定した
値になる。その指定した収束誤差はこのグラフの上の直
線で表示される。調整はカラムごとに実行されるのでこ
こで、カラム番号を入力して調整を実行し、調整の実行
結果はこのグラフの上に10回ごとに計算され表示され
る。調整パラメータの設定の所で設定した収束誤差もし
くは収束回数のいずれかの条件が成立すると調整は終了
する。
【0037】図22は図14(図2)の文字認識装置1
0のユーティリティモードの機能を示すブロック図であ
る。本文字認識装置10は外部記憶装置としてICカー
ド17を使用でき、ティーチングデータや画像データを
格納することができる。このユーティリティモード50
0にはポート設定510と、ICカードの入出力機能5
20と、画像評価530と、データ伝送機能540と、
文字認識装置の設定550がある。まずポート設定51
0は伝送速度設定511と、ストップビット設定512
と、パリティ設定513がある。ICカードの入出力機
能520にはICカード17の画像をロードと消去しI
Cカードに画像をセーブする機能521と、ICカード
の認識データをロード消去しICカードに認識データを
セーブする機能522と、ICカードのイニシャライズ
機能523がある。これらの処理はいずれもメニューの
指示に従って簡単に実行でき、例えば画像のセーブ機能
521を選択すると生画像が表示されセーブする画像を
TVカメラ23から入力するメニュー画面になる。ここ
で入力する画像を見えるようにしてキャリッジリターン
を入力するとその画像が取り込まれ、つぎにICカード
を挿入し画像データの名称を入力すると取り込んだ画像
がセーブされる。つぎの画像評価530の多値画像評価
531では光学系の調整のため生の多値画像を表示す
る。また断面輝度分布表示532を選択するとTVカメ
ラからの生画像が表示されるので適切な画像がでたとこ
ろで画像を取込む。その後にその取り込んだ画像の上に
断面位置を示す水平ラインカーソルが表示されるので、
上下カーソルキーを用い水平ラインカーソルを動かして
断面の位置を指定するとその場所の輝度グラフが表示さ
れる。また2値画像評価機能533がある。データ伝送
機能540にはティーチングデータのデータ伝送541
と、画像データの伝送542がある。
【0038】つぎに中間ユニット41,42,43と出
力ユニット61,62,63の閾値と結合係数の調整処
理を文字認識の処理をしながら実行する方法を説明す
る。これは文字認識装置10の自動認識モードと半自動
認識モードにおいて可能である。この自動認識モードと
半自動認識モードのいずれにおいても、上記した図16
のサムチェック(ステップ163)と図17のサムチェ
ック(ステップ174)を行った後に、図16のこの調
整を実行するか否かの判断(ステップ164)と図17
の調整を実行するか否かの判断(ステップ175)を行
っている。この判断は図22に示すユーティリティ機能
500のなかで文字認識装置の設定550の1つとして
認識中調整を指定したか否かで行われる。この認識中調
整を行うと文字の印字品質が変動するような対象に対し
てもその変動に追従させて適応させることができ、また
文字認識装置10が異なった環境で使用される場合にも
設置した環境において認識しながら調整をすることによ
り、設置にさいして繁雑な操作を必要とせずに安定した
認識が実現可能となる。図23は図14(図2)の文字
認識装置10が認識を行いながら閾値と結合係数の調整
を行う場合のタイムチャートを示す説明図である。図2
3において、文字の認識を実行している期間753,7
54,755にも、時分割処理により調整演算が可能で
あるが、認識演算に比較して調整演算は時間がかかるの
で、認識対象のワーク25のロードとアンロードの期間
751,752に、調整を実行する期間756,757
の調整を行う。これにより文字認識装置10の実行を妨
げることなくオンライン調整が可能となる。また認識し
た結果で認識確信度が低い場合には、その文字画像を使
用した調整は行なわないようにすることも可能である。
【0039】つぎに特別に中間ユニットの41,42,
43構成を説明する。上記した中間ユニットの機能は入
力ユニット31,32,33からの出力値に閾値を加え
た値に対して演算を行いその結果を出力することであっ
たが、他の機能の中間ユニットとして上記した中間ユニ
ットの出力の取り得る最大値からその中間ユニットの出
力値を減算した値を出力するような反転中間ユニットを
設けることができる。この意味は上記した中間ユニット
が入力ユニットからの出力値が大きいほど大きな出力を
出すのに対して、反転中間ユニットは入力ユニットから
の出力値が小さいほど大きな出力を出すことである。こ
れは入力ユニットのウィンドウ領域になにもないことが
その文字の特徴である場合に有効な働きをする。この反
転中間ユニットの出力yは、先に式(1)で求めた中間
ユニットの出力yを用いて次式で表せる。
【0040】 y1,n+j=1−y1,j (6) この反転中間ユニットの計算は、次式のように変形する
ことができる。
【0041】 w1,k,j×y1,j+w1,k,j+n×y1,n+j =w1,k,j×y1,j+w1,k,j+n×(1−y1,j) =(w1,k,j−w1,k,j+n)×y1,j+w1,k,j+n (7) したがってこの関係式から反転中間ユニットを設けなく
ても出力ユニット61,62,63の閾値を適切に決め
れば、次の式(8)に示すように反転中間ユニットを設
けたのと同様の機能を実現できる。
【0042】
【数2】
【0043】これは反転中間ユニットを設けた場合に比
べて中間ユニットの数が半分になっており、それだけ文
字認識の演算が少なくなり高速になる。ただしこの出力
ユニットの閾値は反転中間ユニットがある状態で結合係
数を調整した方が求めやすいので、調整時には反転中間
ユニットを設けて文字認識時には反転中間ユニットを取
り除く方法が有効である。
【0044】さいごに中間ユニットと出力ユニットの閾
値と結合係数を調整するためのサンプル文字画像につい
て説明する。このサンプル文字画像は多ければ多いほど
色々なケースに対応できる調整をしたことになる。しか
し各種の文字画像をサンプルとして収集するには工数を
要する。そこで1つの文字画像に対して文字の位置ずれ
範囲と明るさの変動範囲を指定すると、そのサンプル画
像から位置ずれを生じた画像および明るさの変動した画
像を自動的に生成するようにすれば、あまり工数をかけ
ずに各種のサンプル画像を用いた調整ができることにな
る。図24(a),(b)は図14(図2)の文字認識
装置10がサンプル画像から位置ずれを生じた画像およ
び明るさの変動した画像を自動的に生成する方法を示す
説明図である。図24(a)に示すように位置の変動し
た画像の自動生成はもとのサンプル画像があったらその
原点○から○´を変動範囲として指定された範囲でずら
すことにより実現できる。例えば変動範囲がプラスマイ
ナス3画素と指定されたら、サンプル画像の原点○を
X,Y方向とも+3,+2,+1,0,−1,−2,−
3ずらした49種類の画像を用いれば位置ずれのあるサ
ンプル画像を得ることができる。同様にして図24
(b)に示すようにもとのサンプル画像からの明るさの
変動範囲を指定されれば、その範囲だけ濃度を変化させ
た画像を生成することにより、明るさ変動のあるコント
ラストのサンプル画像を得ることができる。
【0045】つぎに入力ユニットでの画像処理の種類に
ついて、他の画像処理の方法の例について説明する。上
記図3で説明した入力ユニット31,32,33で行わ
れる画像処理は、横の文字線に対する上方からの微分
と、横の文字線に対する下方からの微分と、縦の文字線
に対する左方からの微分と、縦の文字線に対する右方か
らの微分と、濃度合計の5種類であった。この微分処理
は図3で説明したように文字線に対して垂直方向に微分
値を加算していく方式であり、濃度合計はウィンドウ内
の濃度の平均値を求める方式である。この画像処理の方
法はセラミック表面へのレーザ印字文字のようにコント
ラストの悪い文字に対して有効である。本文字認識装置
10はこの5種類の画像処理の他にウィンドウ内での濃
淡画像に対して1次微分により微分値を求めてエッジを
検出する4種類の画像処理種類と、ウィンドウ内での濃
淡画像に対して2次微分により微分値を求めてエッジを
検出する4種類の画像処理種類と、ウィンドウ内を2値
化してそのウィンドウ内での白領域(または黒領域)の
面積をカウントする2種類の画像処理種類と、ウィンド
ウ内を2値化して2値画像に対してエッジを検出する2
種類の画像処理種類との12種類を備えている。つぎに
この12種類の画像処理について順に説明する。
【0046】まずはじめに濃淡画像に対して1次微分ま
たは2次微分によってエッジを検出する方式について図
25を用いて説明する。図25(a),(b),(c)
はウィンドウ内画像処理の中で左方からの1次微分と2
次微分によるエッジ検出方法の説明図である。図25
(a)は縦方向の文字線上にきられたウィンドウの例で
あり、この図において斜線部分は文字線を表す。図25
(b)は今このウィンドウ内でx方向に左方から1次微
分した時のx方向の★印のついたラインについての1次
微分値を表したものであり、図25(c)は同じく★印
のついたラインについてウィンドウ内でのx方向への左
方からの2次微分値を表したものである。まず1次微分
について説明する。図25(b)にあるようにウィンド
ウ内での1次微分値をすべてのラインごとに計算する。
そしてその各ラインの1次微分値の最大値を求めてすべ
てのラインについてその微分値の総和を計算し、その総
和値をそのウィンドウのライン数で除算した1次微分値
の最大値の平均値を計算してこの値を入力ユニットの出
力値とする。つぎに2次微分について説明する。図25
(c)にあるようにウィンドウ内での2次微分値をすべ
てのラインごとに計算する。そして1次微分と同様にそ
の各ラインの2次微分値の最大値を求めてすべてのライ
ンについてその微分値の総和を計算し、その総和値をそ
のウィンドウのライン数で除算した2次微分値の最大値
の平均値を計算してこの値を入力ユニット31,32,
33の出力値とする。このように画像処理の結果をウィ
ンドウの大きさで正規化することによりウィンドウの大
きさに依存しない入力ユニットの出力値を得ることがで
きる。
【0047】つぎにウィンドウ内を2値化してそのウィ
ンドウ内での黒領域の面積をカウントする方式について
説明する。このウィンドウ内画像処理の方式は比較的コ
ントラストがよく安定した2値画像が得られる場合に用
途は限られる。まずウィンドウ内を2値化し、つぎに2
値化したウィンドウ内で黒に対応する画素数をカウント
する。そのカウントした黒画素数をウィンドウの面積で
除算して入力ユニット31,32,33の出力値とす
る。ここでカウントする画素が黒画素でなく白画素をカ
ウントしても反転ユニット全く等価である。2値化の閾
値は固定2値化閾値や、例えばpタイル法や判別分析法
などのアルゴリズムによって決定した2値化閾値を用い
ればよい、但し対象の文字のコントラストがよく安定し
た2値画像が得られる場合には例えば文字背景の明るさ
を参照してその明るさに対して演算を行った結果を2値
化閾値とする方法も有効である。一例としては文字背景
の明るさの85%を2値化閾値とする方法などが考えら
れる。
【0048】つぎにウィンドウ内を2値化して2値画像
に対してエッジを検出する方式について説明する。この
ウィンドウ内画像処理の方式も比較的コントラストがよ
く安定した2値画像が得られる場合に用途は限られる。
まずウィンドウ内を2値化し、2値化したウィンドウ内
の各ラインについて白から黒に変わるところをエッジと
して検出する。ここでのラインは図25において説明し
た濃淡画像に対する1次微分と2次微分のところのライ
ンと同じ定義で、文字線の方向に対して垂直な方向であ
る。そのラインでエッジを検出したならば次のラインに
ついても同じエッジ検出方法を適用し、ウィンドウ内の
すべてのラインについて検出を行う。そしてすべてのラ
インの処理が終了した時にウィンドウ内でエッジを検出
したライン数を計算し、これをウィンドウの大きさで正
規化して入力ユニット31,32,33の出力値とす
る。
【0049】つぎに2つ以上のウィンドウを組合せた特
別な中間ユニット44について説明する。上記した中間
ユニットは入力ユニット31,32,33からの出力値
に閾値を加えた値に対して演算を行い演算結果を出力す
る中間ユニットとその反転した結果を出力する中間ユニ
ットであった。これらの中間ユニットの入力値はウィン
ドウ内の微分値の大きさと明るさの平均値である。この
ため印字の濃さが変動した時には、明るさが変動した時
と異なり微分値の大きさと明るさの平均値が大きく変動
して正確に特徴抽出を行えない。この問題を解決するた
め他の中間ユニットとして、複数個の入力ユニットを組
合せて入力ユニット31,32,33,34の出力値の
相対値を入力値とする組合せ中間ユニット44を設け
た。この組合せ中間ユニットについて図26を用いて説
明する。図26は図14(図2)の文字認識装置10の
特別な中間ユニットである組合せ中間ユニットの一例を
示す説明図である。図26の中間ユニット44は入力ユ
ニット群3の入力ユニット32,34の出力値を組合せ
て入力としている。まず上記の各入力ユニット31,3
2,33,34はウィンドウ位置格納部311,32
1,331,341に格納されているウィンドウ位置デ
ータに基いて画像処理部312,322,332,34
2においてウィンドウ内で画像処理を行いその画像処理
結果を入力ユニットの出力値とする。中間ユニット44
は入力ユニット群3の入力ユニット32,34の出力値
を組合せて入力としている。この場合入力ユニット3
2,34の出力値が中間ユニット44に入力されると中
間ユニット44の演算部442は2つの入力ユニットの
出力値の差を求めこの差に閾値格納部441に格納され
ている閾値を加えた値に対して演算を行い中間ユニット
44の出力値とする。入力ユニットの組合せはこのよう
に2つの入力ユニット出力値の差を用いる場合だけでな
く、3つ以上の入力ユニットの出力値を用いることもあ
る。これを3つの入力ユニットを用いる場合を例にとっ
て説明すると、まず2つの入力ユニットの出力値の平均
値を求め、この平均値ともう1つの入力ユニットとの差
を求めて中間ユニット44の入力値とするものである。
この平均計算および差を求める演算は、中間ユニット演
算部442において実行され、閾値格納部441に格納
されている閾値を加えた値に対して演算を行い中間ユニ
ット44の出力値とする。この組合せユニットは通常の
ユニットとの混在も可能であり、通常の中間ユニットに
入力した入力ユニットは組合せユニットに用いることも
可能である。
【0050】つぎにこの入力ユニットの組合せの設定お
よび変更について図27を用いて説明する。図27は上
記の組合せ中間ユニットに対して入力ユニットの設定お
よび変更をメニュー画面である。まず組合せを設定する
中間ユニットの番号を入力する。図27は“1”を入力
している例である。つぎに組合せをおこなう第1項の入
力ユニット数を入力し、つぎに入力ユニット(ウィンド
ウ)の番号を入力する。第2項についても入力ユニット
数を入力し入力ユニットの番号を入力する。入力ユニッ
トが複数の場合にはカンマで区切って入力する。そして
最後に組合せの設定が削除かを番号で入力して設定また
は変更を行う。ここで設定した第1項と第2項の値が中
間ユニットに入力される。つぎに中間ユニット演算部4
42で行っている演算について説明する。この組合せ中
間ユニットの演算部での計算は次のように画像処理種類
にしたがって行う。
【0051】1)画像処理種類が微分処理の場合 中間ユニット入力値=(組合せ第2項一組合せ第1項)
+閾値 2)画像処理種類が濃度合計処理の場合 中間ユニット入力値=(組合せ第2項一組合せ第1項)/
組合せ第2項+閾値 3)画像処理種類が2値化処理の場合 中間ユニット入力値=(組合せ第1項一組合せ第2項)
+閾値 上記1)〜3)で計算された中間ユニットの入力値が算
出されれば残りの処理は先に述べた中間ユニットと全く
同様であり、この中間ユニットに対する反転中間ユニッ
トも構成できる。すなわちこの組合せ中間ユニットは中
間ユニット演算部で行う演算が異なるだけで、その他は
組合せ中間ユニットでないこれまでの中間ユニットと全
く同じに扱うことができるという特徴をもち、組合せ中
間ユニットでない中間ユニットと共に同時に使うことも
可能である。尚、入力ユニットの組合せの決定法すなわ
ちどの入力ユニットを組合せるべきかといった問題に
は、従来の多変量解析のなかで例えば主成分分析の手法
や変数選択法などの手法を用いて最適な入力ユニットの
組合せを決定する。
【0052】つぎに閾値と結合係数の他の調整方法に関
して説明する。閾値と結合係数は図4で説明したように
遂次的に調整する方法もあるが、重回帰モデルを用いて
求めることができる。この方法によれば結合係数を簡単
に計算できる。この重回帰モデルは中間ユニットの出力
値をy1,j,結合係数をw´1,k,jとすると、出
力ユニットの出力値をo2,kは次式のように表せる。
【0053】
【数3】
【0054】すなわちある画像を認識するためにまず中
間ユニットの出力値y1,jが計算できる。このとき出
力ユニットの出力値に相当するo2,kに対してその画
像の文字の正解には“1”、それ以外は“0”として、
すべての文字種類に対して考えると式(9)で表される
式中の添字kで表される変数w´および式の数が出力ユ
ニットの個数に等しい、連立方程式を解くことで結合係
数w´が簡単に計算できることがわかる。中間ユニット
の閾値については、入力した画像について統計的な平均
値を求めこれを中間ユニット閾値にすればよい。上記の
方法によって求めた閾値と結合係数を用いても認識性能
はある程度でるがさらに認識精度を向上させるために、
これを初期値として図4で説明した調整処理を行っても
よい。
【0055】本文字認識装置10は通信回線でデータを
伝送することによりワークステーションを用いて上記の
ウィンドウの設定やウィンドウ内画像処理種類の指定な
どを行うことができる。そこで上述したウィンドウの設
定やウィンドウ内画像処理種類の指定などをワークステ
ーションのような他の計算機を用いるときの一例につい
て図28〜図29を用いて説明する。図28は図14
(図2)の文字認識装置10に接続したワークステーシ
ョンの処理メニューを表した画面である。このようにワ
ークステーションには、データ伝送と、調整パラメータ
設定と、文字パラメータ設定と、調整実行と、ウィンド
ウ評価と、ウィンドウ設定と、結合係数データ設定と、
文字種類変更と、統計解析と、終了の機能をもつ。図2
9は図14(図2)の文字認識装置10に接続したワー
クステーションの機能の一例を示すブロック図である。
このワークステーションの機能2900にはデータ伝送
2910と、調整パラメータ設定2920と、文字パラ
メータ設定2930と、調整実行2940と、ウィンド
ウ評価2950と、ウィンドウ設定2960と、結合係
数データ設定2970と、文字種類変更2980と、統
計解析2990とがある。この機能は図28の10個の
機能に対応している。図29の各機能も同様に図28に
示したような各機能に対応した処理メニューにより処理
番号を選ぶ。
【0056】まずデータ伝送2910には閾値および結
合係数などの教示データ伝送2911と画像データ伝送
2912がある。調整パラメータ設定2920では、ま
ずパラメータ設定2921で上述の調整の式(4),
(5)での定数Bk,Ckの値をそれぞれ設定する。ま
た2値化閾値設定2922では2値化閾値を設定する。
文字パラメータ設定2930では、教示データにある文
字行数と、行ごとの文字数と、文字の縦,横のサイズ
と、文字の縦,横のピッチと、カラムごとの使用文字候
補を変更または設定することができる。まず文字行数設
定2931で認識すべき製品番号などが行列で構成され
ているかその行数を設定し、文字数設定2932におい
て各行の文字数を設定する。文字サイズ設定2933で
は認識対象文字の文字の縦と横のサイズを画素単位で設
定し、文字ピッチ設定2934では文字の横方向のピッ
チを画素単位で設定し、文字ピッチ設定2934では文
字列が2行以上の場合には縦ピッチすなわちその行のピ
ッチも画素単位で設定する。また文字候補設定2935
では各カラムに対する使用文字候補をカラムごとに設定
する。調整実行2940では図13で説明したような閾
値および結合係数の調整を実行する。調整実行2940
は調整計算2941と重回帰分析2942の2つのモー
ドをもち、調整計算2941は上述の式(4),(5)
を用いる方法で、また重回帰分析2942は式(9)を
用いる方法である。調整計算2941ではまずどのカラ
ムについての計算かを指定してつぎに実行に移る。カラ
ムの指定は製品番号のようにカラムごとに使用文字候補
が決まっている場合にその文字候補を用いる。この文字
候補は上述したように文字候補設定2935で設定およ
び変更が可能である。調整計算の実行ではすべての文字
に対する文字ごとの確信度の最新の値を縦軸に取り横軸
を文字種類とした表示と、計算した直後の文字の確信度
の値と計算を開始してからの履歴を縦軸に取り横軸を文
字種類とした表示と、2乗誤差和の値を縦軸に取り調整
計算の回数を横軸にとった連続的な表示とを行う。ウィ
ンドウ評価2950ではウィンドウ入力値評価2951
と、入力ユニット組合せ評価2952と、フォントパタ
ーン評価2953と、ウィンドウ位置評価2954と、
全ウィンドウ入力値評価2955とがある。ウィンドウ
入力値評価2951ではウィンドウの位置と上記の微分
や濃度合計や2値化といった画像処理の種類を指定して
すべての文字のウィンドウの値を縦軸にとり、横軸に文
字種類として表示する。ウィンドウ位置の入力の方法は
ウィンドウは基本的に四角形であるから、左上のx,y
座標と、左下のx,y座標と、右下のx,y座標の3点
を入力する。入力ユニットの組合せ評価2952では上
述の入力ユニットを組合せた中間ユニットの評価を行
う。まず組合せる入力ユニット(ウィンドウ)の番号を
入力してそのときの中間ユニットの出力値を全文字につ
いて、横軸を文字種類、縦軸を中間ユニットの出力値と
して表示する。フォントパターン評価2953では設定
してあるウィンドウの位置と画像処理種類に対する中間
ユニットの出力値を全文字に対して横軸を文字種類、縦
軸を入力ユニットの出力値として表示する。このときま
ず2値化処理か濃淡処理かを入力し、つぎに文字を指定
してこの文字を拡大表示してウィンドウの位置を表示
し、つぎに表示したい中間ユニットの番号を指定して中
間ユニットの出力値を表示する。ウィンドウ位置評価2
954は文字枠に対するウィンドウの位置を確認するた
めに使用し、まずウィンドウの番号を入力すると文字枠
に対するウィンドウの位置を表示する。全ウィンドウ評
価2955は文字の種類を入力して横軸をウィンドウの
番号、縦軸を入力ユニットの出力値として、各入力ユニ
ットの出力値を表示する。ウィンドウ設定2960では
ウィンドウ設定2961と入力ユニット組合せ設定29
62の2つの項目がある。ウィンドウ設定2961では
このウィンドウを使用しているかいないかの使用フラグ
と、ウィンドウに対する上記で説明した画像処理の種類
と、ウィンドウの位置座標を入力して設定する。ウィン
ドウの位置の設定方法はウィンドウ評価2950と同様
である。入力ユニット組合せ設定2962では図27の
メニューと同じで、組合せを用いる中間ユニットの番号
の指定と、組合せの設定または変更するかの指定と削除
するかの指定との選択と、組合せる入力ユニットの番号
の指定とを行う。結合係数データ設定2970では中間
ユニットと出力ユニットの間の結合係数の初期値を手入
力するための機能でデータ設定2971と、データクリ
ア2972と、データコピー2973と、データ圧縮2
974と、自動設定2975の機能をもっている。デー
タ設定2971では特定の出力ユニットに対する結合係
数の初期値を設定する場合や変更する場合で用いる機能
でまず出力ユニットの番号を指定して、つぎに設定した
い値を入力する。データクリア2972は、特定の中間
ユニットに対する結合係数をすべて0にする機能で、例
えば新しい中間ユニットを増設したときに用いる。ここ
ではまずクリアしたい中間ユニットの番号を指定する。
データコピー2973ではカラム間で閾値および結合係
数をコピーする。コピーする閾値および結合係数をもつ
カラムの番号を指定してコピーしたいカラムの番号を指
定してコピーする。データ圧縮2974では中間ユニッ
トと出力ユニット間の結合係数を指定した値で除算し結
合係数の値を全体的に小さい値にする。これは値が大き
くなりすぎオーバーフローを生じたときなどに用いる。
自動設定2975は閾値と結合係数の初期値を決定する
機能である。適切な文字画像を用いてその中間ユニット
の値を計算してその中間ユニットの出力値から例えば出
力値が0〜0.4のときには結合係数の初期値を−1と
し、0.4〜0.6のときには結合係数の初期値を0と
し、0.6〜1.0のときには+1というように初期値
を決定する。文字種類変更2980では文字の画像と文
字種類の対応を変更または修正するための機能で、調整
計算2941において教師データを生成するために用い
る。また品質の悪い文字画像があった場合にはこの画像
を調整計算に入れると認識性能の劣化を招くことがあ
る。この場合にはこの画像をとばして調整計算に使用し
ない方がよい。このときこの画像に対して文字種類変更
2980から使用しない文字の種類と指定することによ
り調整計算は実行されず、全体的な認識性能の劣化も起
こらない。統計解析2990では変数選択法と呼ばれる
方法によりウィンドウ(入力ユニット)の最適な組合せ
を決定する。これは入力ユニットのすべての組合せを計
算し変数選択法と呼ばれる方法によりどの入力ユニット
を組合せればよいかを選択する。まずこの選択の基準を
入力し、この基準の表す認識性能を確保できる組合せを
出力する機能であり、この組合せから調整実行2940
の調整計算を行える。この使用方法はまずデータ伝送2
910の中の教示データ伝送2911によって教示デー
タをロードし、画像データ伝送2912によって調整ま
たは評価に用いる画像データをロードして各機能を実践
する。
【0057】つぎにワークステーション21と文字認識
装置10の他の構成について説明する。図30はワーク
ステーション21と文字認識装置10の機能ブロックの
一例を示した図である。ワークステーション21には設
計モジュール3000が搭載され、この設計モジュール
3000は認識モデルジェネレータ3001と、調整モ
ニタ3002と、認識シミュレータ3003と、認識パ
ラメータ格納部3004と、サンプル画像格納部300
5から構成され。文字認識装置10には認識モジュール
3006が搭載され、認識モニタ3007と、認識モジ
ュール3008と、パラメータ格納部3009より構成
される。認識モデルジェネレータ3001はユーザに認
識対象に関する。質問を出し、その回答と内蔵するパタ
ーン認識に関する知識から入力ユニットでの画像処理の
種類や中間ユニットの組合せなどの認識モデルを生成
し、認識パラメータを生成する。調整モニタ3002は
このパラメータと、あらかじめ文字認識装置10からア
ップロードしておいたサンプル画像を認識シミュレータ
3003のデータエリアにセットし、認識シミュレータ
3003を起動する。認識シミュレータ3003は文字
認識装置10に搭載された認識モジュール3008と同
等のものであり、認識処理を行なうごとに調整計算モニ
タ3002に結果を返す。調整計算モニタ3002は認
識結果に基づき認識パラメータを修正し、所定の認識性
能が得られるまで調整計算を繰り返す。調整計算が終了
したら、その計算された認識パラメータを認識パラメー
タ格納部3009に転送し、認識実行ができるようにな
る。この設計モジュール3000は、エキスパートシス
テム構築シェルで記述されワークステーションで実行さ
れる。
【0058】認識モデルジェネレータ3001は、ユー
ザが認識対象の種類や特徴を指定すると、ユーザに質問
を出しながら内蔵する知識を用いて認識パラメータの初
期値を生成する。ユーザが指定するものとしては、対象
とする実物パターンの他、特徴となりそうな部分、その
範囲の特徴抽出に適した画像処理の種類等である。この
ユーザ指定項目については、ユーザの判断を容易にする
ためのユーティリティを備えている。この例としては、
図29において説明した画像処理の種類を決定するため
に微分等の画像処理を行い結果を表示したり、多変量解
析により初期値を決めるもの等がある。
【0059】調整計算モニタ3002はユーザからの調
整計算実行に関する指示を受け付け、短時間に適切な結
果が得られるように認識シミュレータ3003を管理す
るものである。調整計算の方法に認識パターンの特性に
応じたノウハウがあり、学習モニタ3002はこの知識
を備えている。調整計算モニタ3002の主要な機能は
まず、計算に必要な、温度、計算の終了条件等、調整パ
ラメータを設定したり、結果をユーザに理解し易い形で
出力する。
【0060】また、サンプル画像格納部3005に格納
された画像から、例えば図24において説明した位置ず
れや、明るさ変動や、形状変形等、実際の認識環境にあ
わせた画像の生成を行なう。更に計算のスケジューリン
グによって計算時間が大幅に短縮されるので計算の効率
化のため、調整モニタ3002はこのような計算のスケ
ジューリングに関する知識を用い、誤りなくパターンの
判別を行なう認識パラメータをできるだけ速く得るもの
である。
【0061】パターン認識モジュール3009は図1に
示すような構造である。パターン認識モニタ3007は
認識対象パターンに対して認識パラメータを設定するこ
とにより判別機能を認識対象に応じて最適な状態に変更
するものである。この機能は、出現するパターンの候補
が出現場所に対応して特定の種類に限定できる場合の多
い工業用文字/パターン認識において特に有効である。
例えば、図10で説明したように製品番号のような桁ご
とにその桁に対して指定された候補文字だけの判別を行
なう認識パラメータを使用すると、英数字全部の判別を
おこなう認識パラメータを使用するより認識率が高くな
る。認識パラメータ格納部3008はワークステーショ
ン上にある設計モジュールの認識パラメータ格納部30
04のパラメータをデータ伝送により伝送して格納す
る。認識対象の文字が変われば設計モジュール3000
において対象に応じた認識パラメータを求め、この認識
パラメータ格納部3008のデータを変更することで容
易に対応できる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、文字の印字品質や文字
のフォントが変動するようなものや文字の印字状態が悪
いもので例えばコントラストの悪い画像や文字線の切れ
とかかすれといったものが生じた対象でも安定した認識
が実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による文字認識装置の1実施例を示す文
字判別部の一構成図。
【図2】図1の文字認識装置のハードウェア構成図。
【図3】図1の入力ユニットの画像処理部の処理の例を
示す説明図。
【図4】図1の閾値および結合係数を調整する手順を示
す説明図
【図5】図4の結合係数の初期値をユーザが判断して設
定する画面を示す説明図。
【図6】図1のウィンドウ領域の位置および大きさを設
定する画面を示す説明図。
【図7】図6の操作に用いるキーボードの例を示す上面
図。
【図8】図1の画像処理部の処理の種類を設定する画面
を示す説明図。
【図9】図1の画像の明るさ補正の方法を示す説明図。
【図10】本発明による文字認識装置の一実施例を示す
文字判別部の他の部分構成図。
【図11】図10の誤認識を減少させる方法を示す説明
図。
【図12】図11の誤認識を減少させる方法を使用する
さいのカラム数を設定する画面を示す説明図。
【図13】図1の閾値と結合係数の調整を文字認識装置
以外の計算機を使用して行う手順を示すフロー図。
【図14】本発明による文字認識装置が製造ラインで使
用される場合の例を示すシステム構成図。
【図15】図14の製品番号の読取り手順を示すフロー
図。
【図16】本発明による文字認識装置の自動認識モード
のシーケンスを示すフロー図。
【図17】半自動認識モードのシーケンスを示すフロー
図。
【図18】図17の認識結果の表示画面を示す説明図。
【図19】本発明による文字認識装置の手動認識モード
のシーケンスを示すフロー図。
【図20】本発明による文字認識装置のティーチングモ
ードの機能を示すブロック図。
【図21】図20の調整実行の初期状態の選択画面を示
す説明図。
【図22】本発明による文字認識装置のユーティリティ
モードの機能を示すブロック図。
【図23】本発明による文字認識装置が認識を行いなが
ら閾値と結合係数の調整を行う場合のタイムチャートを
示す説明図。
【図24】サンプル画像から位置ずれを生じた画像およ
び明るさの変動した画像を自動生成する方法を示す説明
図。
【図25】図1の入力ユニットの画像処理部の処理の例
を示す説明図。
【図26】組合せ中間ユニットの説明図。
【図27】組合せ中間ユニットに対する組合せの設定の
説明図。
【図28】文字認識装置に接続したワークステーション
の処理メニューの例を示す説明図。
【図29】図28のワークステーションの機能の説明
図。
【符号の説明】
1…文字判別部、2…画像メモリ、3…入力ユニット
群、4…中間ユニット群、5…結合係数格納部、6…出
力ユニット群、7…文字候補格納部、8…文字認識管理
部、9…パラメタ格納部、10…文字認識装置、11…
キーボード、12…モニタテレビ、13…画像入出力回
路、14…汎用入出力回路、15…プログラムデータメ
モリ、16…画像処理プロセッサ、17…ICカード、
18…ICカードインタフェース、19…ティーチング
ボックス、20…CPU、21…ワークステーション、
22…ローダコントローラ、23…TVカメラ、25…
ワーク、26…ローダ、27…モニタテレビ、201,
202,203…ウィンドウ領域、31,32,33…
入力ユニット、311,321,331…ウィンドウ位
置データ格納部、312,322,332…画像処理
部、41,42,43…中間ユニット、411,42
1,431…閾値格納部、412,422,432…中
間ユニット演算部、61,62,63…出力ユニット、
611,621,631…出力閾値格納部、612,6
22,632…出力ユニット演算部、91…絶対判別閾
値格納部、92…相対判別閾値格納部、93…チェック
カラム数格納部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 一雄 神奈川県秦野市堀山下1番 株式会社日立 製作所神奈川工場内 (72)発明者 大野 充夫 神奈川県秦野市堀山下1番 株式会社日立 製作所神奈川工場内 (72)発明者 藤森 茂 神奈川県秦野市堀山下1番 株式会社日立 製作所神奈川工場内 (72)発明者 武市 謙三 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (72)発明者 久富 良一 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (72)発明者 根本 光造 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字画像に対して設定したウインドウ領域
    の画像処理において、設定したウインドウ領域での文字
    線の有無のレベルをウインドウ領域の明るさの値または
    その微分値から連続量として抽出することで文字認識で
    きるように構成したことを特徴とする文字認識装置。
  2. 【請求項2】前記ウインドウ領域での画像処理の種類と
    して右からの微分と、左からの微分と、上方からの微分
    と、下方からの微分と、濃度合計とを備え、これらの種
    類を対話型に指定することができるように構成されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の文字認識装置。
JP11077222A 1989-04-28 1999-03-23 文字認識装置 Pending JPH11316799A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7702158B2 (en) 2002-10-23 2010-04-20 Keyence Corporation Image processing apparatus, image processing method and record medium for the image processing apparatus
JP2019049943A (ja) * 2017-09-12 2019-03-28 凸版印刷株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

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