JPH11312378A - 記録再生装置、ファイル管理方法、並びに提供媒体 - Google Patents

記録再生装置、ファイル管理方法、並びに提供媒体

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JPH11312378A
JPH11312378A JP22970498A JP22970498A JPH11312378A JP H11312378 A JPH11312378 A JP H11312378A JP 22970498 A JP22970498 A JP 22970498A JP 22970498 A JP22970498 A JP 22970498A JP H11312378 A JPH11312378 A JP H11312378A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個人が家庭内で簡単にデイスクにAV信号を記
録再生するためのファイルシステムを実現する。 【解決手段】 デイスク状記録媒体を使用する記録再生
装置のためのファイルシステムにおいて、AVデータのフ
ァイルを管理する管理情報を記録し、管理情報を、論理
ボリウムの少なくとも2個所に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生装置、フ
ァイル管理方法、並びに提供媒体に関し、特に、デイス
ク状記録媒体を使用する記録再生装置(VDR: Video Dis
c Recorder)に使用するファイルシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】デイスク状記録媒体にデータを記録する
ためのファイルシステムとしては、ISO/IEC13346:1995,
"Information technology - Volume and file structu
re ofwrite-once and rewritable media using non-seq
uential recording for information interchange."が
知られている。このファイルシステムは、各種データを
記録するための汎用的なファイルシステムであり、個人
が家庭内でデイスクに圧縮されたデジタルAV(音声、ビ
デオ)信号を記録するためのものでは無い。従って、圧
縮されたデジタルAV(音声、ビデオ)信号を記録するに
は必ずしも十分なものではない。従って、AV信号を記録
するに最適なファイルシステム、及びボリウムが求めら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、個人が家庭内
で簡単にデイスクにAV信号を記録再生するためのファイ
ルシステムが必要である。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の記録再
生装置は、AVデータのファイルを記録する第1の記録手
段と、管理情報を、論理ボリウムの少なくとも2個所に
記録する第2の記録手段とを備えることを特徴とする。
【0005】請求項3に記載のファイル管理方法は、AV
データのファイルを記録する第1の記録ステップと、管
理情報を、論理ボリウムの少なくとも2個所に記録する
第2の記録ステップとを含むことを特徴とする。
【0006】請求項4に記載の提供媒体は、AVデータの
ファイルを記録する第1の記録ステップと、管理情報
を、論理ボリウムの少なくとも2個所に記録する第2の
記録ステップとを含む処理を実行させるコンピュータが
読みとり可能なプログラムを提供することを特徴とす
る。
【0007】請求項5に記載の記録再生装置は、ディス
ク状記録媒体に対して記録可能な情報の単位を記録する
単位記録手段と、単位記録手段により記録する情報の単
位の長さを設定する設定手段と、ディスク状記録媒体に
記録されるファイルに対応して、設定手段により設定さ
れた長さの単位のうち、そのファイルを記録するとき採
用された単位の長さを識別する識別情報を記録する識別
情報記録手段とを備えることを特徴とする。
【0008】請求項9に記載のファイル管理方法は、デ
ィスク状記録媒体に対して記録可能な情報の単位を記録
する単位記録ステップと、単位記録ステップで記録する
情報の単位の長さを設定する設定ステップと、ディスク
状記録媒体に記録されるファイルに対応して、設定ステ
ップで設定された長さの単位のうち、そのファイルを記
録するとき採用された単位の長さを識別する識別情報を
記録する識別情報記録ステップとを含むことを特徴とす
る。
【0009】請求項10に記載の提供媒体は、ディスク
状記録媒体に対して記録可能な情報の単位を記録する単
位記録ステップと、単位記録ステップで記録する情報の
単位の長さを設定する設定ステップと、ディスク状記録
媒体に記録されるファイルに対応して、設定ステップで
設定された長さの単位のうち、そのファイルを記録する
とき採用された単位の長さを識別する識別情報を記録す
る識別情報記録ステップとを含む処理を実行させるコン
ピュータが読みとり可能なプログラムを提供することを
特徴とする。
【0010】請求項1に記載の記録再生装置、請求項3
に記載のファイル管理方法、および請求項4に記載の提
供媒体においては、AVデータのファイルを記録し、管理
情報を、論理ボリウムの少なくとも2個所に記録する。
【0011】請求項5に記載の記録再生装置、請求項9
に記載のファイル管理方法、および請求項10に記載の
提供媒体においては、ディスク状記録媒体に対して記録
可能な情報の単位を記録し、記録する情報の単位の長さ
を設定し、ディスク状記録媒体に記録されるファイルに
対応して、設定された長さの単位のうち、そのファイル
を記録するとき採用された単位の長さを識別する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但
し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定するこ
とを意味するものではない。
【0013】すなわち、請求項1に記載の記録再生装置
は、AVデータのファイルを記録する第1の記録手段(例
えば、図19のドライブ部7)と、管理情報を、論理ボ
リウムの少なくとも2個所に記録する第2の記録手段
(例えば、図19のドライブ部7)とを備えることを特
徴とする。
【0014】請求項5に記載の記録再生装置は、ディス
ク状記録媒体に対して記録可能な情報の単位を記録する
単位記録手段(例えば、図3のMIA)と、単位記録手段
により記録する情報の単位の長さを設定する設定手段
(例えば、図4の処理のステップS11)と、ディスク
状記録媒体に記録されるファイルに対応して、設定手段
により設定された長さの単位のうち、そのファイルを記
録するとき採用された単位の長さを識別する識別情報を
記録する識別情報記録手段(例えば、図6の処理のステ
ップS23)とを備えることを特徴とする。
【0015】請求項7に記載の記録再生装置は、前記デ
ィスク状記録媒体を複数のブロックに分割し、分割され
た前記ブロックの1/2以上の領域にデータが記録され
るように制御する制御手段(例えば、図19のファイル
管理部6)をさらに備えることを特徴とする。
【0016】はじめに、ディスク状記録媒体のフォーマ
ット方式について説明する。図1は、ディスク状記録媒
体全体のフォーマットを説明する図である。ディスク
は、長さが可変長の複数のアロケーションエクステント
に分割される。アロケーションエクステントは、長さが
固定の複数のブロックから構成される。ブロックは、所
定の数の物理セクタから構成される。
【0017】図2は、アンカーディスクリプタについて
説明する図である。ディスク内に、4つのアンカーディ
スクリプタが配置される。アンカーディスクリプタに
は、ボリウム管理用マネージメントインフォメーション
エリアの位置が記録されている。ボリウム管理用マネー
ジメントインフォメーションエリアのボリウムストラク
チャディスクリプタには、フィジカルボリウムインフォ
メーション、パーテーションインフォメーション、ロジ
カルボリウムインフォメーション、およびパーテーショ
ンマップが含まれている。
【0018】ボリウムストラクチャディスクリプタに
は、ユーザエリアとしてのロジカルボリウムが記述され
ている。図3は、ロジカルボリウムを説明する図であ
る。ロジカルボリウムには、ファイルシステムディスク
リプタが、配置されている。ロジカルボリウムの先頭付
近、および終了付近には、それぞれ、MIA(Management I
nformation Area)が配置されている。MIAには、ファイ
ルテーブル、アロケーションエクステントテーブル、ア
ロケーションストラテジィテーブル、ディフェクトイン
フォメーションテーブル、エクステンデッドアトリビュ
ートテーブルが含まれている。アロケーションエクステ
ントの長さは、アロケーションストラテジィテーブルを
構成するアロケーションストラテジィレコードに記述さ
れる。
【0019】ユーザは、ディスクにファイルのデータを
記録する前に、そのディスクに記録するデータのアロケ
ーションエクステントの長さを予め設定する。これによ
り、例えば、AVデータは、より長い長さのアロケーショ
ンエクステントのフォーマットで記録し、PCデータは短
い長さのアロケーションエクステントのフォーマットで
記録することが可能となる。AVデータは連続するデータ
であることが多いので、アロケーションエクステントの
長さを長くした方が、データをより効率的に記録再生す
ることができる。
【0020】図4は、アロケーションエクステントの長
さの設定の処理を説明するフローチャートである。ステ
ップS11において、後述するドライブ部7は、ユーザ
からの設定入力に対応して、MIAに含まれるアロケーシ
ョンストラテジィテーブルに、アロケーションエクステ
ントの設定された長さに対応したアロケーションストラ
テジィレコードを書き込む。アロケーションストラテジ
ィテーブルには、複数のアロケーションストラテジィレ
コードを書き込むことができる。図5は、アロケーショ
ンエクステントの長さをユーザが設定する画面の例を示
す図である。アロケーションエクステントの長さとして
は、4MByte以上,64KByte,2kByteなど任意の長さが設
定可能であり、かつ、複数の長さの設定が可能である。
そのディスクには、予め設定した長さのアロケーション
エクステントのフォーマットの中から指定されたもので
のみ記録が可能である。
【0021】このように、アロケーションエクステント
の長さを設定し、ディスクに記録した後、そのディスク
にデータを記録する場合の処理は、図6のフローチャー
トに示すようになる。ステップS21において、ユーザ
は、これから記録するデータのアロケーションエクステ
ントの長さを選択する。図7は、アロケーションエクス
テントの長さを選択する画面の例を表している。この長
さとしては、そのディスクに予め設定された値だけが表
示される。画面のボタンを操作することで、ボタンに対
応するアロケーションエクステントの長さが、選択され
る。AVデータを記録するとき、PCデータを記録するとき
に較べて、より長いアロケーションエクステントを指定
することで、より効率的なデータの記録が可能になる。
アロケーションエクステントの長さの指定により、アロ
ケーションストラテジィテーブル内に配置されたアロケ
ーションストラテジィレコードが指定される。指定が完
了すると、ステップS22において、ドライブ部7は、
入力されたデータをディスクに記録する。データの記録
が完了すると、ステップS23において、ドライブ部7
は、ディスクにそのファイルのアロケーションエクステ
ントの長さに対応した番号を記録する。後述するファイ
ル管理部6は、アロケーションエクステントの長さに対
応した番号を知ることにより、対応するアロケーション
ストラテジィレコードの内容を利用することができる。
【0022】後述する図19のシステムコントロール部
5が、AVデータを記録しようとしているのか、PCデ
ータを記録しようとしているのかを判断することができ
る場合には、前述のステップS21をユーザからの入力
なしに行うことも可能である。
【0023】以上のように、ディスクにファイルが記録
される。
【0024】ボリウムの構成について説明する。ディス
クエクステント(DescExtent)は、後述のMIA内に記録さ
れたディスクリプタ(descriptor)中の後述するMIB(Ma
nagement Information Block)にアライメントされた領
域を表現するのに用いられる。ディスクエクステントは
表1に示す様式で記録する。
【0025】
【表1】
【0026】オフセットフロムトップオブディスクリプ
タ(Offset from top of a descriptor:RBP 0)は、ディ
スクリプタ(記述子)の先頭MIBから領域までのオフセ
ット(MIB数)を指定する。レングス(Length :RBP 2)は領
域の大きさ(MIB数)を指定する。
【0027】PDLエントリ(Primary Defect List Entry)
は、ディフェクトマネージメント(defect managemen
t)においてスリッピング(slipping)を行う物理セク
タ(physical sector)の物理セクタサイズ(physical
sector size)を記録するのに用いる。PDLエントリは表
2に示す様式で記録する。
【0028】
【表2】
【0029】フィジカルセクタナンバオブディフェクト
セクタ(Physical Sector Number ofDefect Sector :RBP
0)はスリッピングを行う物理セクタの物理セクタ番号
を指定する。
【0030】SDLエントリ(Secondary Defect List Entr
y)は、ディフェクトマネージメントにおいてリニアリプ
レースメント行う物理セクタの物理セクタ番号とその代
替として使用する物理セクタの物理セクタ番号を記録す
るのに用いる。SDLエントリは表3に示す様式で記録す
る。
【0031】
【表3】
【0032】表3のフィジカルセクタナンバオブディフ
ェクトセクタはリニアリプレースメントを行う物理セク
タの物理セクタ番号を指定する。フィジカルセクタナン
バオブスペアセクタ(Physical Sector Number of Spare
Sector:RBP 4)はリニアリプレースメントで使用する代
替物理セクタの物理セクタ番号を指定する。
【0033】アンカーポイント(Anchor points)は、ボ
リューム構造解析の開始点である。アンカーポイントに
はアンカーディスクリプタ(Anchor Descriptor)が記
録される。アンカーポイントである物理セクタの物理セ
クタ番号は規定しない。
【0034】ただし、VDRでは、以下のように規定され
る。すなわちROM(Read Only Memory)ディスク, RAM(Ran
dom Access Memory)ディスクの場合はCh, 20h, LPSN(La
st Physical Sector Number)-20h, LPSN-Ch(hが最後に
ついた数値は、16進数を表す)をアンカーポイントと
する。パーシャルROMディスクの場合には、ROM、RAMそ
れぞれの領域でのCh, 20h, LPSN-20h, LPSN-Chをアンカ
ーポイントとする。この場合、もしRAM領域のアンカー
ポイントに適切な情報が記録されている場合にはそれを
使用し、適切な情報が記録されていなかった場合には、
ROM領域の情報を使用する。
【0035】アンカーディスクリプタはアンカーポイン
トである物理セクタにバイト位置0から記録される。ア
ンカーディスクリプタの大きさは物理セクタサイズ以下
である。また、ディスクリプタの最終バイトの次のバイ
トからその物理セクタの最後のバイトまでの領域は、将
来の拡張の為に予約されており、全てのバイトに#00を
設定する。アンカーディスクリプタには、メイン(Mai
n) MIA領域の定義とリザーブ(Reserve) MIA領域の定
義、そしてそれぞれのMIAマップ(Map)の位置情報など
が記録される。
【0036】ボリウムに関する各種の情報はボリウム管
理用マネージメントインフォメーションエリア (MIA)に
記録される。信頼性確保のため、等しい内容の情報を持
つMIAが物理ボリウム上の2ヶ所に記録され、それぞれメ
インMIA, リザーブMIAと称する。MIA内の物理セクタは
マネージメントインフォメーションブロック(Manageme
nt Information Block:MIB)と呼ばれ、その物理セクタ
番号のMIAの先頭MIBからのオフセットはマネージメント
インフォメーションブロック番号(ManagementInformat
ion Block Number :MIB Number)と称する。MIBの指定
にはMIB番号が使われる。MIAは、欠陥などにより使用す
ることが出来ないMIB、未使用のMIB、並びにメインMIA
のMIAマップ(MIA Map for Main MIA)、リザーブMIAの
MIAマップ(MIA Map for Reserve MIA)、ボリウムスト
ラクチャディスクリプタ(Volume Structure Descripto
r)、メディアインフォメーションディスクリプタ(Med
ia Information Descriptor)、ドライブインフォメー
ションディスクリプタ(Drive Information Descripto
r)、およびエクステントデータディスクリプタ(Exten
ded Data Descriptor)のデータを記録するのに使われ
るMIBから構成される。
【0037】MIA中のMIBがどの目的で使われているかは
MIAマップに記録される。メインMIAとリザーブMIAの開
始位置と大きさ、MIA中のMIAマップの位置はアンカーデ
ィスクリプタで規定される。上記のデータは、1つのMIB
内に記録される場合、または複数のMIBにわたって記録
される場合がある。データが複数のMIBに記録される場
合、どのMIBをどの順番で連結するかはMIAマップ中のMa
pエントリ(Map Entries)フィールドに記録される。デ
ータがMIBの途中で終わった場合には、データの終わり
の次のバイトからそのMIBの最後のバイトまでは、#00を
設定する。
【0038】つぎに、区分(Partition)について説明
する。ボリウムストラクチャディスクリプタ(Volume S
tructure Descriptor)の中のパーティションインフォ
メーション(Partition Information)で定義されるデ
ータ記憶領域をパーティション(partition)と称す
る。一つの物理ボリウムを複数のパーティションに分け
ることができる。物理ボリウム内でパーティションを特
定するための番号をパーティション番号と称する。パー
ティション番号は0から始まり単調に1ずつ増加する整数
である。同一のパーティション内の物理セクタは全て同
じ物理セクタサイズである。
【0039】パーティションは、ボリウムストラクチャ
ディスクリプタの中にパーティションインフォメーショ
ン(Partition Information)の表として定義する。パ
ーティションインフォメーションは、パーティションの
先頭の物理セクタの物理セクタ番号とそのパーティショ
ンに属する物理セクタの数でパーティションを定義す
る。物理ボリウム中には必ず一つ以上のパーティション
が定義される。パーティション番号は、パーティション
インフォメーションがボリウムストラクチャディスクリ
プタに記録された順序で決定される。1番目のパーティ
ションインフォメーションで定義されるパーティション
のパーティション番号は0であり、2番目は1であり、以
降1ずつ増え、n番目はn-1である。
【0040】つぎに論理ボリウム(Logical volume)に
ついて説明する。論理ボリウムとは、ボリウムストラク
チャディスクリプタの論理ボリウムインフォメーション
(Logical Volume Information)において、パーティシ
ョンの集まりとして定義されるデータ記憶領域をいう。
論理ボリウムの領域は、論理ボリウムインフォメーショ
ンのパーティションマップ(Partition Map)の記述順
にパーティション領域を連結して構成される。パーティ
ションマップは、物理ボリウムを一意に定めるボリウム
アイデンティファイア(Volume Identifier)とその物
理ボリウムでのパーティション番号の組で論理ボリウム
に属するパーティションを指定する。論理ボリウムは、
異なる物理ボリウムに属するパーティションから構成さ
れてもよく、1つのパーティションが複数の論理ボリウ
ムに属していてもよい。
【0041】論理ボリウムはパーティションの区切れ目
や物理セクタなどに関係なく1つの領域として扱われ、
その内容は論理セクタ単位に読み書きされる。論理セク
タ番号は0から始まり単調に1ずつ増加する整数である。
論理ボリウムの大きさが論理セクタサイズの倍数でない
場合、最終物理セクタに生ずる半端な領域は、将来の拡
張の為に予約されており使用しない。ボリウムストラク
チャディスクリプタは、その物理ボリウムに含まれるパ
ーティションに関する情報の定義や論理ボリウムの定義
などが記述される。複数の物理ボリウムにまたがる論理
ボリウムを定義する場合、必ずパーティション番号 0の
パーティションが定義されている物理ボリウムのボリウ
ムストラクチャディスクリプタに、論理ボリウムインフ
ォメーションが記述される。
【0042】なお、信頼性確保の為、パーティション番
号 0以外のパーティションが属する物理ボリウムのボリ
ウムストラクチャディスクリプタに論理ボリウムインフ
ォメーションを記述してもよい。ボリウムストラクチャ
ディスクリプタは、MIAに記録される。
【0043】つぎにディフェクトマネージメント(Defe
ct management)について、説明する。各パーティショ
ン毎に、スリッピングとリニアリプレースメントによる
ディフェクトマネージメントが可能である。それぞれの
パーティションに対しディフェクトマネージメントを行
うか否かの指定は、ボリウムストラクチャディスクリプ
タのパーティションインフォメーションで行う。スリッ
ピングとリニアリプレースメントの為に用いる代替デー
タ領域をスペアエリア(spare area)と呼ぶ。ディフェ
クトマネージメントを行うパーティションと同一の論理
ボリウムに属するパーティション内には、必ず1つの以
上のスペアエリアを確保する。また、リニアリプレース
メントを行う場合、そのパーティション領域の最後は、
スペアエリアとなる。
【0044】スリッピングを行う場合、そのパーティシ
ョン領域の最後に確保されたスペアエリアの先頭部分
は、スペアエリアとして使用する。また、リニアリプレ
ースメントを行う場合、代替データ領域は、同一の論理
ボリウムに属し、かつ、同一の物理ボリウムに属するパ
ーティションであれば、ディフェクトセクタ(defect s
ector)のあるパーティション内のスペアエリア以外の
スペアエリアを使用しても良い。
【0045】スリッピングとリニアリプレースメントに
関する情報は、ボリウムストラクチャディスクリプタの
ディフェクトリストインフォメーション(Defect List
Information)に記録される。スリッピングに関する情
報は、プライマリディフェクトリスト(Primary Defect
List)に、リニアリプレースメントに関する情報はセ
コンダリディフェクトリスト(Secondary Defect Lis
t)に記録される。
【0046】メディアに関する情報を記録する領域であ
る、メディアインフォメーションディスクリプタ(Medi
a Information Descriptor)は、ゾーンに関する情報な
どを記録する。ドライブインフォメーションディスクリ
プタ(Drive Information Descriptor)は、ドライブ
(メディアにデータの記録再生を行う装置)に関する情報
を記録する領域である。ここには、固定ドライブの場合
に各種情報を記録する。
【0047】拡張データディスクリプタ(Extended Data
Descriptor)は、物理ボリウムインフォメーション、
パーティションインフォメーション、および論理ボリウ
ムインフォメーションヘッダの中に記録しきれなかった
拡張情報を記録する。
【0048】つぎに、ボリウムデータストラクチャ(Vo
lume data structures)について説明する。アンカーデ
ィスクリプタ(Anchor Descriptor)の大きさは物理セ
クタサイズ以下で、表4に示す様式で記録される。
【0049】
【表4】
【0050】シグニチャ(Signature:BP 0) のデータタ
イプフィールドは、16が設定される。スタートフィジカ
ルセクタナンバオブメインMIA(Start Physical Sector
Number of Main MIA:BP 8)は、メインMIAの先頭の物理
セクタの物理セクタ番号を指定する。ナンバオブフィジ
カルセクタインメインMIA(Number of Physical Sectors
in Main MIA:BP 12) は、メインMIAの物理セクタの数
を指定する。スタートフィジカルセクタナンバオブリザ
ーブMIA(Start Physical Sector Number of Reserve MI
A:BP 16) は、リザーブMIAの先頭の物理セクタの物理セ
クタ番号を指定する。ナンバオブフィジカルセクタイン
リザーブMIA(Number of Physical Sectors in Reserve
MIA :BP 20) はリザーブMIAの物理セクタの数を指定す
る。ナンバオブMIBsフォアMIAマップインメインMIA(Num
ber of MIBs for MIA Map in Main MIA :BP 24) は、メ
インMIAのMIAマップの大きさ(MIBの数)を指定する。ナ
ンバオブMIBsフォアMIAマップインリザーブ(MIANumber
of MIBs for MIA Map in Reserve MIA:BP 26) は、リザ
ーブMIAのMIAマップの大きさ(MIBの数)を指定する。MIB
ナンバオブMIAマップフォアメインMIAインメインMIA(MI
B Numbers of MIAMap for Main MIA in Main MIA:BP 2
8) は、メインMIAに対するMIAマップを記録しているメ
インMIA中のMIBを指定する。MIAマップを構成するMIBの
MIB番号は、順に設定される。
【0051】MIBナンバオブMIAマップフォアリザーブMI
AインメインMIA(MIB Numbers of MIA Map for Reserve
MIA in Main MIA :BP 28+2x1) は、リザーブMIAに対す
るMIAマップを記録しているメインMIA中のMIBを指定す
る。MIAマップを構成するMIBのMIB番号は、順に設定さ
れる。MIBナンバオブMIAマップフォアメインMIAインリ
ザーブMIA(MIB Numbers of MIA Map for Main MIA in R
eserve MIA :BP 28+2x1+2x2) は、メインMIAに対するMI
Aマップを記録しているリザーブMIA中のMIBを指定す
る。MIAマップを構成するMIBのMIB番号は、順に設定さ
れる。MIBナンバオブMIAマップフォアリザーブMIAイン
リザーブMIA(MIB Numbers of MIA Map for Reserve MIA
in Reserve MIA:BP 28+4x1+2x2) は、リザーブMIAに対
するMIAマップを記録しているリザーブMIA中のMIBを指
定する。MIAマップを構成するMIBのMIB番号は、順に設
定される。
【0052】MIAマップ(MIA Map)は、MIBの使用状況
を示すのに使われる。MIAマップは、各種のデータの記
録に使われているMIB、欠陥などにより使用することが
出来ないMIB、未使用のMIBの位置を示す。MIAマップは
表5に示す様式で記録する。
【0053】
【表5】
【0054】シグネチャ(Signature:BP 0) のデータタ
イプフィールドは、2が設定される。ロケーションオブM
IAマップ(Location of MIA Map:BP 8) は、MIAマップの
先頭MIBのMIB番号を指定する。ロケーションオブボリュ
ームストラクチャディスクリプタ(Location of Volume
Structure Descriptor:BP 10) は、ボリウムストラク
チャディスクリプタの先頭MIBのMIB番号を指定する。ロ
ケーションオブメディアインフォメーションディスクリ
プタ(Location of Media Information Descriptor:BP 1
2) は、メディアインフォメーションディスクリプタの
先頭MIBのMIB番号を指定する。ロケーションオブドライ
ブインフォメーションディスクリプタ(Location of Dri
ve Information Descriptor:BP 14) は、ドライブイン
フォメーションディスクリプタの先頭MIBのMIB番号を指
定する。
【0055】ロケーションオブエクステンデッドデータ
ディスクリプタ(Location of Extended Data Descripto
r:BP 16) は、エクステンデッドデータディスクリプタ
の先頭MIBのMIB番号を指定する。ナンバーオブマップエ
ントリーズ(Number of Map Entries:BP 18) は、BP 20
から始まるMap Entryのエントリ数を指定する。この数
は、MIA内に存在するMIBの数に等しく、#FFF0以下であ
る。マップエントリーズ(Map Entries:BP 20) は、MIB
の使用状況を指定する。1つのMap Entryは、Uint16から
なっており、最初のマップエントリは最初のMIB, 2番目
のマップエントリは2番目のMIB, ..., n番目のマップエ
ントリはn番目のMIBに対応する。表6は、マップエント
リの値を示す表である。
【0056】
【表6】
【0057】図8は、ボリウムストラクチャディスクリ
プタ(Volume Structure Descriptor)の構造を示す図
である。ここで、@APSは、アライントゥフィジカルセク
タ(Align to Physical Sector)を示し、そのデータは、
物理セクタにアライメントすることを示す。また、アラ
イメントに際し、直前に記録すべきデータが実際に記録
された場所の次のバイトからそのセクタの終りまでの領
域は、#00が設定される。
【0058】ボリウムストラクチャヘッダ(Volume Str
ucture Descriptor Header)は、表7に従って記録され
る。
【0059】
【表7】
【0060】シグネチャ(Signature:BP 0) のデータタ
イプフィールドは、17が設定される。ディスクリプタサ
イズ(Descriptor Size:BP 8) は、ボリウムストラクチ
ャディスクリプタの大きさ(MIB数)を指定する。リザー
ブド(Reserved:BP 10)は、将来の拡張の為に予約され、
全てのバイトに#00を設定する。オフセットトゥフィジ
カルボリュームインフォメーション(Offset to Physica
l Volume Information:RBP 12) は、物理ボリウムイン
フォメーションのボリウムストラクチャディスクリプタ
の先頭バイトからのオフセット(バイト数)を指定し、48
を設定する。オフセットトゥパーテーションインフォメ
ーション(Offset to Partition Information:RBP 16)
は、パーティションインフォメーションのボリウムスト
ラクチャディスクリプタの先頭バイトからのオフセット
(バイト数)を指定し、416を設定する。オフセットスペ
アエリアインフォメーション(Offset to Spare Area In
formation:RBP 20) は、スペアエリアインフォメーショ
ンのボリウムストラクチャディスクリプタの先頭バイト
からのオフセット(バイト数)を指定する。オフセットト
ゥロジカルボリュームインフォメーション(Offset to L
ogical Volume Information:RBP 24)は、論理ボリウム
インフォメーションのボリウムストラクチャディスクリ
プタの先頭バイトからのオフセット(バイト数)を指定す
る。オフセットトゥディフェクトリストインフォメーシ
ョン(Offset to Defect List Information:RBP 28)
は、ディフェクトリストインフォメーションのボリウム
ストラクチャディスクリプタの先頭バイトからのオフセ
ット(バイト数)を指定する。
【0061】物理ボリウムインフォメーション( Physi
cal Volume Information)は表8に従って記録しなけれ
ばならない。
【0062】
【表8】
【0063】キャラクタセット(Charactor Set:RBP 0)
は、物理ボリウムネームフィールドに記録された物理ボ
リウムの名前の文字コードを指定する。フィジカルボリ
ュームネームサイズ(Physical Volume Name Size:RBP
2) は、物理ボリウムネームフィールドに記録された物
理ボリウムの名前の大きさ(バイト数)を指定する。フィ
ジカルボリュームネーム(Physical Volume Name:RBP 4)
は、物理ボリウムの名前を指定する。フィジカルボリ
ュームアイデンティファイア(Physical Volume Identif
ier:RBP 260) は、物理ボリウムを実用上一意に定める
為のバイト列を指定する。クリエーションタイム(Creat
ion Time:RBP 280)は、この物理ボリウムのボリューム
構造が初めて定義された日時を指定する。モディティフ
ィケーションタイム(Modification Time:RBP 286)は、
この物理ボリウムのボリューム構造が変更された最新の
日時を指定する。ナンバオブパーテーション(Number of
Partitions:RBP 292)は、この物理ボリウムに含まれる
パーティションの数を指定し、パーティションインフォ
メーションの数と一致する。
【0064】ナンバオブスペアエリア(Number of Spare
Areas:RBP 294)は、この物理ボリウムに含まれるスペ
アエリアの数を指定し、スペアエリアインフォメーショ
ンの数と一致する。ナンバオブパーテーションウィズデ
ィフェクトマネージメント(Number of Partitions with
Defect Management:RBP 296)は、この物理ボリウムに
含まれるパーティションのうち、ディフェクトマネージ
メントを行うパーティションの数を指定し、ディフェク
トリストの数と一致する。ナンバオブロジカルボリュー
ム(Number of Logical Volumes :RBP 298)は、この物理
ボリウムに含まれるパーティションが属する論理ボリウ
ムの数を指定し、論理ボリウムインフォメーションの数
と一致する。リザーブ土(Reserved:RBP 300)は、将来の
拡張の為に予約され、全てのバイトに#00を設定する。
エクステンデッドデータアイデンティファイア(Extende
d Data Identifier:RBP 302) は、エクステンデッドデ
ータフィールド、エクステンデッドデータエリアに記録
されているエクステンデッドデータを特定するためのID
を指定する。エクステンデッドデータ(Extended Data:R
BP 304)は、将来の拡張の為に予約され、全てのバイト
に#00を設定する。
【0065】パーティションインフォメーション(Part
ition Information)は、表9で示す様式で記録しなけ
ればならない。
【0066】
【表9】
【0067】スタートフィジカルセクタナンバ(Start P
hysical Sector Number:RBP 0) は、パーティションを
構成する領域の先頭の物理セクタの物理セクタ番号を指
定する。ナンバオブフィジカルセクタズ(Number of Phy
sical Sectors:RBP 4) は、パーティションを構成する
領域の物理セクタの数を指定する。ナンバオブユーザブ
ルセクタズ(Number of Usable Sectors:RBP 8) は、パ
ーティションを構成する領域のうち、使用することが出
来る物理セクタの総数を指定し、パーティションの全領
域からそのパーティション領域に含まれるスペアエリア
を除いた領域の物理セクタの数と一致する。フィジカル
セクタサイズ(Physical Sector Size:RBP 12) は、パー
ティションを構成する領域の物理セクタの大きさ(bytes
数)を指定する。アクセスタイプ(Access Type:RBP 16)
は、このパーティションの記録特性の状態を指定する。
表10は、アクセスタイプの内容を示す表である。
【0068】
【表10】
【0069】ユーゼジインフォメーション(Usage Infor
mation:RBP 17)は、このパーティションの利用状態を指
定する。表11は、ユーゼジインフォメーションの内容
を示す表である。
【0070】
【表11】
【0071】リザーブド(Reserved:RBP 18)は、将来の
拡張の為に予約され、全てのバイトに#00を設定する。
ロケーションオブプライマリディフェクトリスト(Locat
ion of Primary Defect List:RBP 20)は、このパーティ
ションでスリッピングによるディフェクトマネージメン
トを行う場合、このフィールドにプライマリディフェク
トリストが記録された位置に関する情報を格納し、スリ
ッピングによるディフェクトマネージメントを行なわな
い場合、全てのバイトに#00を設定する。ロケーション
オブセカンダリディフェクトリスト(Location of Secon
dary Defect List:RBP 24)は、このパーティションでリ
ニアリプレースメントによるディフェクトマネージメン
トを行う場合、このフィールドにセコンダリディフェク
トリストが記録された位置に関する情報を格納し、リニ
アリプレースメントによるディフェクトマネージメント
を行なわない場合、全てのバイトに#00を設定する。リ
ザーブド(Reserved:RBP 28)は、将来の拡張の為に予約
され、全てのバイトに#00を設定する。エクステンデッ
ドデータアイデンティファイア(Extended Data Identif
ier:RBP 30) は、エクステンデッドデータフィールド、
エクステンデッドデータエリアに記録されているエクス
テンデッドデータを特定するためのIDを指定する。エク
ステンデッドデータ(Extended Data:RBP 32)は、将来の
拡張の為に予約され、全てのバイトに#00を設定する。
【0072】スペアエリアインフォメーション(Spare
Area Information)は、表12に示す様式で記録する。
【0073】
【表12】
【0074】スタートフィジカルセクタナンバ(Start P
hysical Sector Number:RBP 0)は、スペアエリアの先頭
の物理セクタの物理セクタ番号を指定する。ナンバオブ
フィジカルセクタ(Number of Physical Sector:RBP 4)
は、スペアを構成する物理セクタの数を指定する。リザ
ーブド(Reserved:RBP 8)は、将来の拡張の為に予約さ
れ、全てのバイトに#00を設定する。
【0075】論理ボリウムインフォメーションヘッダ
(Logical Volume Information Header)は、表13で
示す様式で記録される。
【0076】
【表13】
【0077】キャラクタセット(Charactor Set:RBP 0)
は、論理ボリウムネームフィールドに記録された論理ボ
リウムの名前の文字コードを指定する。ロジカルボリュ
ームネームサイズ(Logical Volume Name Size:RBP 2)
は、論理ボリウムネームフィールドに指定された論理ボ
リウムの名前の大きさ(バイト数)を指定する。ロジカル
ボリュームネーム(Logical Volume Name:RBP 4)は、論
理ボリウムの名前を指定する。ブートインジケータ(Boo
t Indicator:RBP 260)は、論理ボリウムからの起動に関
する情報を指定する。ブートインジケータの内容を表1
4に示す。ブートインジケータがアクティブであり、か
つ、その先頭パーティションがその物理ボリウムにある
論理ボリウムは、物理ボリウム中に2つ以上あってはな
らない。
【0078】
【表14】
【0079】ファイルシステムインジケータ(File Syst
em Indicator:RBP 262)は、この論理ボリウムで使用さ
れているファイルシステムを指定する。ファイルシステ
ムインジケータの内容を表15に示す。
【0080】
【表15】
【0081】ロジカルセクタサイズ(Logical Sector Si
ze:RBP 264)は、この論理ボリウムの論理セクタの大き
さ(バイト数)を指定する。ナンバオブパーテーション(N
umber of Partitions:RBP 266)は、この論理ボリウムを
構成するパーティションの数を指定し、パーティション
マップの数と一致する。リザーブド(Reserved:RBP 268)
は、将来の拡張の為に予約され、全てのバイトに#00を
設定する。ロジカルボリュームコンテンツユース(Logic
al Volume Contents Use:RBP 272)は、この論理ボリウ
ムで使用されているファイルシステムが自由に使用して
もよい領域である。リザーブド(Reserved (RBP 288)は
将来の拡張の為に予約され、全てのバイトに#00を設定
する。エクステンデッドデータアイデンティファイア(E
xtended Data Identifier:RBP 302) は、エクステンデ
ッドデータフィールド、エクステンデッドデータエリア
に記録されているエクステンデッドデータを特定するた
めのIDを指定する。エクステンデッドデータ(Extended
Data:RBP 304)は、将来の拡張の為に予約され、全ての
バイトに#00を設定する。
【0082】パーティションマップ(Partition Map)
は表16に示す様式で記録される。
【0083】
【表16】
【0084】ボリュームアイデンティファイア(Volume
Identifier:RBP 0)は、論理ボリウムを構成するパーテ
ィションが属している物理ボリウムの物理ボリウムイン
フォメーションに記録された物理ボリウム識別子を指定
する。パーテーションナンバ(Partition Number:RBP 2
0)は、論理ボリウムを構成するパーティションのパーテ
ィション番号を指定する。リザーブド(Reserved:RBP 2
2)は、将来の拡張の為に予約され、全てのバイトに#00
を設定する。
【0085】ディフェクトリストインフォメーションヘ
ッダ(Defect List Information Header)は表17に示
す様式で記録される。
【0086】
【表17】
【0087】ナンバオブMIBフォアプライマリディフェ
クトリスト(Number of MIB for Primary Defect List:R
BP 0)は、プライマリディフェクトリストを記録するの
に使用しているMIBの数を指定する。ナンバオブMIBフォ
アセコンダリディフェクトリスト(Number of MIB for S
econdary Defect List:RBP 2)は、セコンダリディフェ
クトリストを記録するのに使用しているMIBの数を指定
する。リザーブド(Reserved:RBP 4)は、将来の拡張の為
に予約され、全てのバイトに#00を設定する。
【0088】プライマリディフェクトリスト / セコン
ダリディフェクトリスト(Primary Defect List/Second
ary Defect List)は表18に示す様式で記録される。
【0089】
【表18】
【0090】シグネチャ(Signature:BP 0)のデータタイ
プフィールドは、プライマリディフェクトリストの場
合、18が設定され、セコンダリディフェクトリストの場
合、19が設定される。パーテーションナンバ(Partition
Number:BP 8)は、このディフェクトリストを使用して
いるパーティションのパーティション番号を指定する。
ナンバオブエントリーズ(Number of Entries:BP 10)
は、ディフェクトリストエントリ(Defect List Entr
y)のエントリー数を指定する。リザーブド(Reserved:R
BP 12)は、将来の拡張の為に予約され、全てのバイトに
#00を設定する。ディフェクトリストエントリ(Defect L
ist Entry:RBP 16)は、プライマリディフェクトリスト
の場合、プライマリディフェクトリストエントリを記録
し、セコンダリディフェクトリストの場合、セコンダリ
ディフェクトリストエントリを記録する。ディフェクト
リストエントリは、どちらの場合も、それぞれのエント
リのフィジカルセクタナンバオブディフェクトセクタ(P
hysical Sector Number of Defect Sector)フィールド
の値の昇順に記録する。
【0091】メディアインフォメーションディスクリプ
タ(Media Information Descriptor)の構造を図9に示
す。
【0092】メディアインフォメーションディスクリプ
タヘッダ(Media Information Descriptor Header)
は、表19に示す様式で記録される。
【0093】
【表19】
【0094】シグネチャ(Signature:BP 0)のデータタイ
プフィールドは、20が設定される。ディスクリプタサイ
ズ(Descriptor Size:BP 8)は、メディアインフォメーシ
ョンディスクリプタの大きさ(MIB数)を指定する。リザ
ーブド(Reserved:BP 10)は、将来の拡張の為に予約さ
れ、全てのバイトに#00を設定する。ナンバオブディス
クス(Number of discs:BP 16)は、ディスク数を指定す
る。ナンバオブサイダーズパーディスク(Number of sid
es per disc:BP 18)は、ディスクあたりのサイド数を指
定する。ナンバオブレイヤパーサイド(Number of layer
s per side:BP 20) は、サイドあたりのレイヤ数を指定
する。ナンバオブゾーンズパーレイヤ(Number of zones
per layer:BP 22)は、レイヤあたりのゾーン数を指定
する。リザーブド(Reserved:BP 24)は、将来の拡張の為
に予約され、全てのバイトに#00を設定する。ナンバオ
ブシリンダーズ(Number of cylinders:BP 32)は、シリ
ンダ数を指定する。ナンバオブヘッズ(Number of heads
(tracks per cylinder):BP34)は、ヘッド数(シリンダ
あたりのトラック数)を指定する。ナンバオブセクタパ
ートラック(Number of sectors per tracks:BP 36)は、
トラックあたりのセクタ数を指定する。リザーブド(Res
erved:BP 38)は、将来の拡張の為に予約され、全てのバ
イトに#00を設定する。
【0095】ゾーンインフォメーション(Zone Informa
tion)は、表20に示す様式で記録される。
【0096】
【表20】
【0097】スタートフィジカルセクタナンバ(Start P
hysical Sector Number:RBP 0)は、ゾーンの先頭の物理
セクタの物理セクタ番号を指定する。ナンバオブフィジ
カルセクタ(Number of Physical Sector:RBP 4)は、ゾ
ーンを構成する物理セクタの数を指定する。リザーブド
(Reserved:RBP 8)は、将来の拡張の為に予約され、全て
のバイトに#00を設定する。
【0098】ドライブインフォメーションディスクリプ
タ(Drive Information Descriptor)の構造を図10に
示す。
【0099】ドライブインフォメーションディスクリプ
タヘッダ(Drive Information Descriptor Header)
は、表21に示す様式で記録される。
【0100】
【表21】
【0101】シグネチャ(Signature:BP 0)のデータタイ
プフィールドは、21が設定される。ディスクリプタサイ
ズ(Descriptor Size:BP 8)は、ドライブインフォメーシ
ョンディスクリプタの大きさ(MIB数)を指定する。スト
ラテジィタイプ(Strategy Type:BP 10)は、ストラテジ
ィタイプを指定する。リザーブド(Reserved:BP 11)は、
将来の拡張の為に予約され、全てのバイトに#00を設定
する。
【0102】エクステンデッドデータディスクリプタ
(Extended Data Descriptor)の構造を図11に示す。
ここで、@APSは、アライントゥフィジカルセクタ(Align
to Physical Sector)を示し、そのデータは物理セクタ
にアライメントしなければならないことを示す。また、
直前のデータの次のバイトからそのセクタの終りまでの
領域は、#00が設定される。
【0103】エクステンデッドデータディスクリプタヘ
ッダ(Extended Data Descriptor Header)は、表22
に示す様式で記録される。
【0104】
【表22】
【0105】シグネチャ(Signature:BP 0)のデータタイ
プフィールドは、22が設定される。ディスクリプタサイ
ズ(Descriptor Size:BP 8)は、エクステンデッドデータ
ディスクリプタの大きさ(MIB数)を指定する。リザーブ
ド(Reserved:BP 10)は、将来の拡張の為に予約され、全
てのバイトに#00を設定する。ロケーションオブエクス
テンデットデータフォアフィジカルボリューム(Locatio
n of Extended Data for Physical Volume:BP 16)は、
この物理ボリウムに関する拡張データが記録されている
場所を指定する。ロケーションオブエクステンデッドデ
ータフォアパーテーション(Location of Extended Data
for Partitions:BP 20)は、各パーティションに関する
拡張データが記録されている場所を指定する。ロケーシ
ョンオブエクステンデッドデータフォアロジカルボリュ
ーム(Location of Extended Datafor Logical Volume:B
P 20+4Np)は、各論理ボリウムに関する拡張データが記
録されている場所を指定する。
【0106】つぎに、メディア交換のレベル(Levels o
f medium interchange)について述べる。メディア交換
のレベル1は、以下の制限を設ける。すなわち、論理ボ
リウムは、同一の物理ボリウムに属するパーティション
から構成される。同一の物理ボリウムに複数のパーティ
ションが定義される場合、パーティションの領域は、重
なってはならない。論理ボリウムを構成するパーティシ
ョンの物理セクタは、全て同じ物理セクタサイズを有す
る。論理セクタサイズは、物理セクタサイズの倍数であ
り、または、物理セクタサイズは、論理セクタサイズの
倍数である。パーティションの大きさは、論理セクタサ
イズまたは物理セクタサイズの大きいほうの値の倍数で
ある。ディフェクトマネージメントを行うパーティショ
ンは、必ず1つ以上のスペアエリアを確保する。リニア
リプレースメントによるディフェクトマネージメント
は、そのパーティション内に確保されたスペアエリアを
代替データ領域として使用する。
【0107】メディア交換のレベル1は、制限がない。
【0108】つぎに、ボリウムストラクチャの例(Exam
ple of volume structure)について説明する。表23
は、VDRの場合のFAT, ISO9660(with Joliet), ISO/IEC1
3346, KIFSのハイブリッドディスクのボリューム構造の
例を示す表である。表23の◆は再配置不可能な位置固
定情報であることを示す。
【0109】
【表23】
【0110】次に論理ボリウム上に構成されるAVファイ
ルシステム(AV File System)について説明する。論理
セクタ番号(Logical Sector Number)は、論理セクタ
を識別するためにつけられた番号である。論理ボリウム
(Logical Volume)は、連続で昇順の0から始まる論理
セクタ番号を持つ等しい大きさの論理セクタから構成さ
れた集合である。。
【0111】ファイルシステム管理用マネージメントイ
ンフォメーションエリア( Management Information Ar
ea (MIA))は、AVファイルシステムの各種の制御情報を
格納する論理ボリウム上の連続した複数の論理セクタか
らなる領域である。マネージメントインフォメーション
ブロック(Management Information Block (MIB))は、
MIA内の論理セクタである。 マネージメントインフォメ
ーションブロック番号(Management Information Block
Number (MIB番号))は、マネージメントインフォメー
ションブロックの論理セクタ番号 NumberからそのMIAの
先頭マネージメントインフォメーションブロックの論理
セクタ番号を引いた値を有する。
【0112】つぎに、AVファイルシステムの全体につい
て説明する。後述するAVファイルシステムディスクリプ
タ(AV File System Descriptor)は、1個の論理セクタ
内に記録され、論理ボリウム上のメインMIAとリザーブM
IAの位置、大きさ、そして、メインMIAとリザーブMIA上
のMIAマップの位置を指定する。AVファイルシステムデ
ィスクリプタの位置は、前述の論理ボリウムインフォメ
ーションヘッダのロジカルボリュームコンテンツユース
(Logical Volume Contens Use:BP 284)フィールドに表
24に示すように設定される。
【0113】
【表24】
【0114】メインAVファイルシステムディスクリプタ
ロケーション(Main AV File SystemDescriptor Locatio
n:RBP 0)は、AVファイルシステムディスクリプタの論理
セクタ番号を指定する。リザーブAVファイルシステムデ
ィスクリプタロケーション(Reserve AV File System De
scriptor Location:RBP 4)は、メインAVファイルシステ
ムディスクリプタロケーションで指定されたのとは別の
場所にあるAVファイルシステムディスクリプタの論理セ
クタ番号を指定する。もし、論理ボリウム上にAVファイ
ルシステムディスクリプタが1個しか存在しない場合、
リザーブAVファイルシステムディスクリプタロケーショ
ンには、#FFFFFFFFがセットされる。リザーブド(Reserv
ed:RBP 8)は、拡張のために予約されており、#00が設定
される。
【0115】AVファイルシステムの各種の管理情報は、
ファイルシステム管理用マネージメントインフォメーシ
ョンエリア (Management Information Area:MIA)に記録
される。信頼性確保の為、等しい内容の管理情報を持つ
MIAは、論理ボリウム上の2箇所に記録され、それぞれ、
メインMIA,リザーブMIAと称する。メインMIAとリザーブ
MIAの位置、大きさ、MIA中のMIAマップの位置は、AVフ
ァイルシステムディスクリプタで規定される。MIA内の
論理セクタは、マネージメントインフォメーションブロ
ック (MIB)と称され、その論理セクタ番号のMIAの先頭M
IBからのオフセットはマネージメントインフォメーショ
ンブロック番号 (MIB番号)と称される。
【0116】MIBの指定は、MIB番号が使用される。MIA
は、欠陥などにより使用することの出来ないMIB、未使
用のMIB、そしてデータ構造体である、MIAマップ(MIA M
ap)、ファイルテーブル(File Table)、アロケーション
エクステントテーブル(Allocation Extents Table、ア
ロケーションストラテジィテーブル(Allocation Strate
gy Table)、ディフェクトインフォメーションテーブル
(Defect Information Table (Optional))、およびエク
ステンデッドアトリビュートテーブル(Extended Attrib
ute Table (Optional))を格納するのに使われるMIBから
構成される。MIA中のMIBがどの目的で使われているかは
MIAマップに記録される。各種のデータ構造体は、ひと
つのMIB内、または複数のMIBに格納される。データ構造
体が複数のMIBに記録される場合、どのMIBをどの順番で
連結するかが、MIAマップ中のMap エントリフィールド
に記録される。データ構造体がMIBの途中で終わった場
合、データの終わりの次のバイトからそのMIBの最後の
バイトまでは、#00が格納される。
【0117】AVファイルシステムにおいて、ファイルや
ディレクトリは、後述するファイルテーブルによって管
理される。ファイルテーブルの構造は、ファイルテーブ
ルヘッダ中のパラメータであるファイルテーブルストラ
クチャタイプ(File Table Structure Type)によって決
定される。ファイルテーブルストラクチャタイプ0にお
いて、ファイルテーブルは、ファイルテーブルヘッダと
1個以上のファイルレコードから構成される。ファイル
レコードは、固定長のデータ領域で、ファイルレコード
を識別するためのフィールド、ファイルレコードの種類
を表すフィールド、作成、および修正日時を表すフィー
ルド、データの位置と大きさを表すフィールド、属性を
表すフィールド、ペアレントリンク(Parent Link)と
称される親ファイルレコードを指すフィールド、ネクス
トリンク(Next Link)と称される兄弟ファイルレコー
ドを指すフィールド、チャイルドリンク(Child Link)
と称される子ファイルレコードを指すフィールド、並び
にエクステンデッドアトリビュートレコードチェィン(E
xtended Attribute Record Chain)を指すフィールドか
ら構成される。ファイルレコードは、ファイルレコード
番号と称される番号が付され、ペアレントリンク、ネク
ストリンク、チャイルドリンクは、このファイルレコー
ド番号を使って指定される。
【0118】ファイルテーブルストラクチャタイプ0で
は、ファイルテーブルの最初のファイルレコードがルー
トとなる図12に示されるような木構造が構築される。
図中の円は、一つのファイルレコードを表しており、ル
ートのファイルレコードはルートファイルレコード(Ro
ot File Record)と称される。参照すべきデータを持た
ないファイルレコードは、ディレクトリと称され、デー
タを持つファイルレコードはファイルと称される。ディ
レクトリばかりでなく、ファイルも子ファイルレコード
を有することが出来る。この階層構造は、図13に示さ
れるようにチャイルドリンク(Child Link)、ネクスト
リンク(Next Link)、ペアレントリンク(Parent Lin
k)を設定する事により実現される。
【0119】ネックストリンクで構成されるファイルレ
コードのリストは、ファイルレコードチェインと呼ば
れ、このリスト中には同じファイルIDで、かつ同じファ
イルタイプを有するレコードが2つ以上あってはならな
い。サブファイルは、ファイルの一種で、親ファイルレ
コードの参照するデータの一部分をあたかも別のファイ
ルであるかのように示す。アトリビュート(Attribute)
フィールドのデータロケーションタイプ(Data Location
Type)に10が設定されたファイルレコードは、サブファ
イルを表す。
【0120】AVファイルシステムではアロケーションエ
クステント(Allocation Extent)という論理ボリウム
上の連続した領域を単位としたデータの管理が実行され
る。アロケーションエクステントは、論理セクタの任意
のバイトオフセットから始まりその論理セクタ内の任意
のバイトオフセットで終了するか、あるいは引き続く0
個以上の論理セクタを含み、それに続く論理セクタの任
意のバイトオフセットで終了する。アロケーションエク
ステントtの開始点、終了点、属性等はアロケーション
エクステントテーブル中のアロケーションエクステント
レコードに記録される。
【0121】アロケーションエクステントテーブルには
論理ボリウム上のすべてのアロケーションエクステント
に対応するアロケーションエクステントレコードが、登
録される。アロケーションエクステントレコードは、次
のアロケーションエクステントレコードを指し示すフィ
ールドを有し、このフィールドを使って複数のアロケー
ションエクステントレコードから成るリストが作成でき
る。このリストは、アロケーションエクステントレコー
ドチェインと称される。通常、ファイルデータは、アロ
ケーションエクステントレコードチェインに対応するア
ロケーションエクステントの順序つき集合として扱われ
る。
【0122】アロケーションエクステントテーブルの中
の使用されていないアロケーションエクステントレコー
ド(アロケーションエクステントレコードステータスが0
0のレコード)から作られたリストは、フリーアロケーシ
ョンエクステントレコードチェインと称され、アロケー
ションエクステントテーブルから簡単にたどる事ができ
る。また対応するアロケーションエクステント中に欠陥
(ディフェクト)セクタを含み再利用に問題があると判
定されるアロケーションエクステントレコード (アロケ
ーションエクステントレコードステータスに10を有する
レコード)を集めて作成したリストをディフェクティブ
アロケーションエクステントレコードチェインと称し、
このリストもアロケーションエクステントテーブルから
簡単にたどる事ができる。
【0123】アロケーションエクステントを論理ボリウ
ムのどの位置に置くかはアロケーションストラテジィ
(Allocation Strategy)によって決定される。アロケ
ーションストラテジィテーブルは、複数のアロケーショ
ンストラテジィを登録し、ファイル毎に異なるアロケー
ションストラテジィを使用して、アロケーションエクス
テントを論理ボリウム上に配置する事ができる。各アロ
ケーションストラテジィが管理する領域の範囲、または
アロケーションストラテジィが使用するパラメータは、
アロケーションストラテジィテーブルの中のアロケーシ
ョンストラテジィレコードに記録される。ファイルテー
ブルストラクチャタイプ0において、アロケーションス
トラテジィは、ファイルレコードごとに決定され、ファ
イルレコードのデータロケーションフィールドに記録さ
れる。このデータロケーションフィールドは、アロケー
ションエクステントの操作の際に参照され、対応するア
ロケーションストラテジィが呼び出される。
【0124】アロケーションストラテジィタイプ0(Allo
cation Strategy Type 0)およびアロケーションストラ
テジィタイプ1(Allocation Strategy Type 1)の2つの
アロケーションストラテジィタイプが、定義されてい
る。アロケーションストラテジィタイプ0は、インデッ
クスデータなどの比較的小さなサイズのファイルを非連
続的に取り扱う場合に適した方式であり、アロケーショ
ンストラテジィタイプ1はMPEG等の連続的にデータの読
み書きを行うのに適した方式である。
【0125】ディフェクトインフォメーションテーブル
(Defect Information Table)は、論理ボリウム内の欠
陥セクタの論理セクタ番号を記録したテーブルであり、
欠陥セクタの管理に使用できる。
【0126】エクステンデッドアトリビュートテーブル
(Extended Attribute Table)は、ファイルあるいはデ
ィレクトリの拡張属性をMIA中に保持するために使用で
きる。エクステンデッドアトリビュートテーブルは、エ
クステンデッドアトリビュートテーブルヘッダ、および
1個以上のエクステンデッドアトリビュートテーブルレ
コードから構成される。エクステンデッドアトリビュー
トレコードは、リンクのためのフィールドを有する固定
長のレコードで、複数のエクステンデッドアトリビュー
トレコードをリストとしたエクステンデッドアトリビュ
ートレコードチェインを作成できる。
【0127】AVファイルシステムが使用するデータ構造
の先頭は、シグネチャ(Signature)が設定される。シグ
ネチャは表25に示すように記録される。
【0128】
【表25】
【0129】アイデンティフィケーション(Identificat
ion:RBP 0)は、文字列"AVFS"がISO/IEC 646に従って設
定される。バージョン(Version:RBP 4)は、バージョン
番号を指定し、1が設定される。データタイプ(Data typ
e:RBP 5)は、データ構造体の種類を指定する。データ構
造体の種類により、表26に示される値が設定される。
【0130】
【表26】
【0131】リザーブド(Reserved:RBP 6)は、拡張のた
めに予約され、#00が設定される。シグネチャは、クラ
ッシュリカバリのときデータ構造体を識別する為に使わ
れる。
【0132】AVファイルシステムディスクリプタ(AV F
ile System Descriptor)は、表27に示すように記録
される。
【0133】
【表27】
【0134】シグネチャのデータタイプフィールドは、
1が設定される。ロケーションオブメインMIA(Location
of Main MIA:BP 8)は、メインMIAの開始論理セクタ番号
を指定する。ロケーションオブリザーブMIA(Location o
f Reserve MIA:BP 12)は、リザーブMIAの開始論理セク
タ番号を指定する。レングスオブメインMIA(Lengthof M
ain MIA:BP 16)は、メインMIAのサイズを論理セクタ数
で指定する。レングスオブリザーブMIA(Length of Rese
rve MIA:BP 18)は、リザーブMIAのサイズを論理セクタ
数で指定する。クリエーションタイム(Creation Time:B
P 20)は、AVファイルシステムディスクリプタを作成し
た日時を格納する。モディティフィケーションタイム(M
odification Time:BP 24)は、AVファイルシステムディ
スクリプタを更新した日時を指定する。ナンバオブMIA
マップセクタインメインMIA(Number of MIA Map Sector
s in Main MIA:BP 28)は、メインMIAマップセクタズ(Ma
in MIA Map Sectors:BP 32)に記述されたMIB番号の数を
指定する。
【0135】ナンバオブMIAマップセクターズインリザ
ーブMIA(Number of MIA Map Sectorsin Reserve MIA:BP
30)は、リザーブMIAマップセクターズ(Reserve MIA Ma
p Sectors:BP 32 +2x1)に記述されたMIB番号の数を指定
する。MIAマップセクタインメインMIA(MIA Map Sectors
in Main MIA:BP 32)は、メインMIA中のMIAマップを構
成するMIBを指定し、MIAマップを構成するMIBのMIB番号
が順に設定される。MIAマップセクターズインリザーブM
IA(MIA Map Sectors in Reserve MIA:BP 32 +2x1)は、
リザーブMIA中のMIAマップを構成するMIBを指定し、MIA
マップを構成するMIBのMIB番号が順に設定される。
【0136】MIAマップ(MIA Map)は、MIA内のMIBの使
用状況を示すのに使用される。MIAマップは、MIA内の各
種のデータ構造体、欠陥などにより使用することの出来
ないMIB、未使用MIBの位置を示す。MIAマップは、表2
8に示すように記録される。
【0137】
【表28】
【0138】シグネチャ(Signature:BP 0)のデータタイ
プフィールドは、2が設定される。ロケーションオブMIA
マップ(Location of MIA Map:BP 8)は、このMIA内にあ
るMIAマップの先頭MIBのMIB番号を指定する。ロケーシ
ョンオブアロケーションストラテジィテーブル(Locatio
n of Allocation Strategy Table:BP 10)は、このMIA内
にあるアロケーションストラテジィテーブルの先頭MIB
のMIB番号を指定する。ロケーションファイルテーブル
(Location of File Table:BP 12)は、このMIA内にある
ファイルテーブルの先頭MIBのMIB番号を指定する。
【0139】ロケーションオブアロケーションエクステ
ンステーブル(Location of Allocation Extents Table:
BP 14)は、このMIA内にあるアロケーションエクステン
トテーブルの先頭MIBのMIB番号を指定する。ロケーショ
ンオブディフェクトリストテーブル(Location of Defec
t List Table:BP 16)は、このMIA内にあるディフェクト
リストテーブルの先頭MIBのMIB番号を指定する。もしこ
のMIA内にディフェクトリストテーブルが存在しない場
合、#FFFFがセットされる。ロケーションオブエクステ
ンデッドアトリビュートディスクリプタ(Location of E
xtended Attribute Descriptor:BP 18)は、このMIA内に
あるエクステンデッドアトリビュートディスクリプタの
先頭MIBのMIB番号を指定する。もしこのMIA内にエクス
テンデッドアトリビュートディスクリプタが存在しない
場合、#FFFFがセットされる。リザーブド(Reserved:BP
20)は、拡張のために予約されており、#00が設定され
る。
【0140】ナンバオブマップエントリーズ(Number of
Map Entries:BP 22)は、(BP 24)からはじまるマップエ
ントリのエントリ数を指定する。この数は、MIAに存在
するMIBの数に等しく、#FFF0以下である。マップエント
リーズ(Map Entries:BP 24)は、このMIA内のMIBの使用
状況を指定する。1つのマップエントリは、Uint16から
なり、最初のマップエントリはMIAの最初のMIB, 2番目
のマップエントリは2番目のMIB...に対応する。
【0141】マップエントリの値は、表29に示す意味
を有する。
【0142】
【表29】
【0143】もしデータ構造体が論理セクタサイズに等
しいかあるいは小さく、1つのMIB内に格納される場合、
そのMIBに対応するマップエントリに#FFFFが、セットさ
れる。データ構造体が複数のMIBにわたって記録される
場合、最後以外のMIBに対応するマップエントリには次
のMIBのMIB番号が、最後のMIBに対応するマップエント
リには#FFFFがセットされる。マップエントリの値が#FF
F1であるMIBは、そのブロックが未使用である事を示
し、データ構造体が新しいMIBを必要とする場合に使用
する事が出来る。マップエントリの値が#FFF0であるMIB
は、その使用に問題がある(欠陥セクタなど)ことを表
す。
【0144】ファイルテーブル(File Table)は図14
に示すようにファイルテーブルヘッダとファイルテーブ
ルデータから構成される。ファイルテーブルデータの構
造はファイルテーブルヘッダのFile Table Structure T
ypeフィールドによって決まる。
【0145】ファイルテーブルヘッダ(File Table Hea
der)は、表30に示すように記録される。
【0146】
【表30】
【0147】シグネチャ(Signature:BP 0)のデータタイ
プフィールドは、3が設定される。レングスオブファイ
ルテーブルデータ(Length of File Table Data:BP 8)
は、ファイルテーブルデータの長さをバイト数で指定す
る。ファイルテーブルストラクチャタイプ(File Table
Structure Type:BP 12)は、ファイルテーブルデータの
構造を規定する。ファイルテーブルストラクチャタイプ
ディペンデントインフォメーション(File Table Struct
ure Type dependent information:BP 14)は、ファイル
テーブルストラクチャタイプ毎に決められた情報が設定
される。
【0148】ファイルテーブルストラクチャタイプ(Fi
le Table Structure Type )が0の場合、ファイルテー
ブルは図15に示すようにファイルテーブルヘッダと1
個以上のファイルレコードから構成される。ファイルレ
コードは、0から始まる連続、昇順の番号が付され、こ
の番号は、ファイルレコード番号と称される。ファイル
レコードのリストは次のレコードのファイルレコード番
号をネクストリンク(Next Link)フィールドに設定す
る事により作られ、このリストはファイルレコードチェ
インと称される。ファイルテーブル内の使用されてない
すべてのファイルレコードは、フリーファイルレコード
チェインと称されるファイルレコードチェインを作成す
る。
【0149】ファイルテーブルストラクチャタイプが0
の場合、ファイルテーブルヘッダ(File Table Heade
r)は表31に示すように記録されなければならない。
【0150】
【表31】
【0151】シグネチャ(Signature:BP 0)のデータタイ
プフィールドは、3が設定される。レングスオブファイ
ルテーブルデータ(Length of File Table Data:BP 8)
は、ファイルレコードの長さにナンバオブファイルレコ
ーズ(Number of File Records:BP 14)をかけた数が設定
される。ファイルテーブルストラクチャタイプ(File Ta
ble Structure Type:BP 12)は、0が設定される。ナンバ
オブファイルレコードズ(Number of File Records:BP 1
4)は、ファイルテーブルを構成するファイルレコード数
を指定する。ファイルレコード数は、1以上#FFF0以下の
値をとる。ファーストフリーファイルレコーズ(First F
ree File Records:BP 14)は、フリーファイルレコード
チェインの最初の要素を指し、ファイルテーブル内にフ
リーなファイルレコードが存在しない場合、#FFFFが設
定される。リザーブド(Reserved:BP18)は、拡張のため
に予約されており、#00が設定される。
【0152】ファイルレコード(File Record)は、表
32に示すように記録されなければならない。
【0153】
【表32】
【0154】ファイルID(File ID:RBP 0)は、ファイル
レコードチェイン中の同じファイルタイプを持つファイ
ルレコードを識別するための番号を指定する。ファイル
タイプ(File Type:RBP 2)は、このファイルレコードの
種類を指示するための番号を指定する。アトリビュート
(Attribute:RBP 4)は、このファイルレコードまたはこ
のファイルレコードの参照するデータの属性を指定す
る。クリエーションタイム(Creation Time:RBP 8)は、
このファイルレコードの作成日時を指定する。モディフ
ィケーションタイム(Modification Time:RBP 12)は、こ
のファイルレコードまたはファイルレコードの参照する
データの変更日時を指定する。データレングス(Data Le
ngth:RBP 16)は、データロケーション(Data Location:R
BP 24)の参照するデータの長さをバイトで指定し、参照
するデータがない場合には0をセットする。データロケ
ーション(Data Location:RBP 24)は、このファイルレコ
ードの参照するデータの位置を指定する。フィールドの
解釈は、アトリビュート(Attribute:RBP 4)のデータロ
ケーションタイプ(Data Location Type:Bit 1-2)の内容
によって変化する。チャイルドリンク(Child Link:RBP
32)は、チャイルドファイルレコードのファイルレコー
ド番号を指定し、そのようなファイルレコードが存在し
ない場合、#FFFFが設定される。ネクストリンク(Next L
ink:RBP 34)は、ファイルレコードチェインを構成する
次のファイルレコードのファイルレコード番号を指定
し、このファイルレコードがファイルレコードチェイン
の最後の要素の場合、#FFFFが設定される。
【0155】ペアレントリンク(Parent Link:RBP 36)
は、ペアレントファイルレコードのファイルレコード番
号を指定し、このファイルレコードがルートファイルレ
コードである場合、自分自身のファイルレコード番号す
なわち0が設定される。エクステンデッドアトリビュー
トレコードナンバ(Extended Attribute Record Number:
RBP 38)は、このファイルレコードの使うエクステンデ
ッドアトリビュートレコードチェインの先頭のエクステ
ンデッドアトリビュートレコード番号を指定し、エクス
テンデッドアトリビュートレコードを参照しない場合、
#FFFFが設定される。
【0156】アトリビュート( Attribute)フィールド
は、表33に示すように記録される。
【0157】
【表33】
【0158】バリッド(Valid:Bit 0)は、このファイル
レコードが有効なレコードであるかどうかを表し、0の
場合、このファイルレコードが使われていないことを表
し、ファイルレコードは、フリーファイルレコードチェ
イン中にある。バリッドが、1の場合、このファイルレ
コードが使用されていることを表し、ルートファイルレ
コードからチャイルドリンク, ネックストリンクを経て
到達する事ができる。データロケーションタイプ(Data
Location Type:Bit 0-1)は、データロケーション(Data
Location:RBP 24)のフォーマットを指定する。データロ
ケーションタイプが00の場合、データロケーションは参
照するものがない事を示す(ファイルレコードがディレ
クトリの場合は、この値をセットする)。データロケー
ションタイプが01の場合、データロケーションは、アロ
ケーションエクステントレコードチェインの先頭のアロ
ケーションエクステントレコード番号とアロケーション
ストラテジィ番号を表34に示すフォーマットで表され
る。データロケーションタイプが10の場合、ファイルレ
コードはサブファイルであることを表し、データロケー
ションは、ペアレントファイルレコードのデータロケー
ションが表すデータの先頭からのオフセットがUint64で
表される。11のデータロケーションタイプは、拡張のた
めに予約されている。
【0159】
【表34】
【0160】プロテクテッド(Protected:Bit 3)は、こ
のファイルレコードがプロテクトされていることを表
す。ソーテッド(Sorted:Bit 4)は、このファイルレコー
ドの属するファイルレコードチェインがファイルタイプ
の若い順にソートされ、さらに同じファイルタイプの中
ではファイルIDの若い順にソートされている事を表す。
リザーブド(Reserved:Bit 5-31)は、拡張のために予約
されている。
【0161】アロケーションエクステントテーブル(St
ructure of the Allocation Extents Table)は、図1
6に示すようにアロケーションエクステントテーブルヘ
ッダとアロケーションエクステントレコードから構成さ
れる。アロケーションエクステントレコードには0から
始まる連続、昇順の番号が付される。この番号は、アロ
ケーションエクステントレコード番号と称される。次の
レコードのアロケーションエクステントレコード番号を
ネクストアロケーションエクステントレコードフィール
ドに設定する事により、アロケーションエクステントレ
コードのリストはつくられる。このリストはアロケーシ
ョンエクステントレコードチェインと称される。
【0162】アロケーションエクステントテーブルヘッ
ダ(Allocation Extents Table Header)は、表35に
示すように記録される。
【0163】
【表35】
【0164】シグネチャ(Signature:BP 0)のデータタイ
プフィールドは、4が設定される。ナンバオブアロケー
ションエクステントレコーズ(Number of Allocation Ex
tentRecords (BP 8)はアロケーションエクステントテー
ブル中のアロケーションエクステントレコードの数を指
定する。ファーストフリーアロケーションエクステント
レコード(First Free Allocation Extent Record:BP 1
2)は、フリーアロケーションエクステントレコードチェ
インの最初の要素を指す。
【0165】アロケーションエクステントテーブル内に
フリーなアロケーションエクステントレコードが存在し
ない場合、#FFFFFFFFがこのフィールドに設定される。
ファーストディフェクティブアロケーションエクステン
トレコード(First DefectiveAllocation Extent Recor
d:BP 16)は、ディフェクティブアロケーションエクステ
ントレコードチェインの最初の要素を指す。アロケーシ
ョンエクステントテーブル内にディフェクティブアロケ
ーションエクステントレコードが存在しない場合、#FFF
FFFFFが、このフィールドに設定される。リザーブド(Re
served:BP 20)は、拡張のために予約され、#00が設定さ
れる。
【0166】アロケーションエクステントレコード(Al
location Extent Record)は、アロケーションエクステ
ントの開始位置、終了位置、属性、アロケーションエク
ステントレコードチェインを構成する次のアロケーショ
ンエクステントレコードの位置を表す。アロケーション
エクステントレコードは、表36に示すように記録され
る。
【0167】
【表36】
【0168】スタートロジカルセクタナンバ(Start Log
ical Sector Number:RBP 0)は、アロケーションエクス
テントの開始バイトを含む論理セクタを指定し、論理セ
クタ番号が設定される。アロケーションストラテジィナ
ンバ(Allocation Strategy Number:RBP 4)は、このアロ
ケーションエクステントレコードがどのアロケーション
ストラテジィに従って配置されているかを指示する。リ
ザーブド(Reserved:RBP 5)は、拡張のために予約され、
#00が設定される。スタートオフセット(StartOffset:RB
P 6)は、アロケーションエクステントの開始バイトを含
む論理セクタの先頭バイトから開始バイトまでのバイト
オフセットを指定し、開始位置がその論理セクタの先頭
バイトに等しければ0がセットされる。
【0169】エンドロジカルセクタナンバ(End Logical
Sector Number:RBP 8)は、アロケーションエクステン
トの最終バイトを含む論理セクタの論理セクタ番号を指
定する。リザーブド(Reserved:RBP 12)は、拡張のため
に予約され、#00が設定される。エンドオフセット(End
Offset:RBP 14)は、アロケーションエクステントの終了
バイトを含む論理セクタの先頭バイトから終了バイトま
でのオフセットを指定し、終了バイトがその論理セクタ
の先頭バイトに等しいならば0がセットされる。アトリ
ビュート(Attribute:RBP 16)の表す値は、表37に示す
意味を有する。
【0170】
【表37】
【0171】アロケーションエクステントレコードステ
ータス (Bit 0-1)が01の場合、このアロケーションエク
ステントレコードは、有効なアロケーションエクステン
トを指し、正常に読み出しができる。このビットが11の
場合、このアロケーションエクステントレコードは有効
なアロケーションエクステントを指しており、かつ欠陥
セクタの存在などにより、正常に読み出しを出来ない可
能性のある事を表す。このビットが00の場合、このアロ
ケーションエクステントレコードは現在使用されておら
ず、新しいアロケーションエクステントを配置する際に
使用出来る事を表す。このビットが10の場合、このアロ
ケーションエクステントレコードの指すアロケーション
エクステントは、どこからも参照されていないが、欠陥
セクタを含んでいるために新しいアロケーションエクス
テントを配置する為に使用するのは適当でない事を表
す。リザーブド(Reserved:Bit 2-31)は、拡張のために
予約されており、0が設定される。
【0172】ネクストアロケーションエクステントレコ
ード(Next Allocation Extent Record:RBP 20)は、アロ
ケーションエクステントレコードチェインを構成する次
のアロケーションエクステントレコード番号を指定す
る。アロケーションエクステントレコードがアロケーシ
ョンエクステントレコードチェインの最後の要素である
場合、#FFFFFFFFがセットされる。レングスオブザアロ
ケーションエクステント(Length of the Allocation Ex
tent:RBP 24)は、このアロケーションエクステントレコ
ードが指示するアロケーションエクステントの長さをバ
イト数で指示する。スタートロジカルセクタナンバ(Sta
rt Logical Sector Number:RBP 0)、スタートオフセッ
ト(Start Offset:RBP 6)、エンドロジカルセクタナンバ
(End Logical Sector Number:RBP 8)、およびエンドオ
フセット(End Offset:RBP 14)から計算で求められるバ
イト数とこのフィールドにセットされたバイト数は等し
い。
【0173】アロケーションストラテジィテーブルはAV
ファイルシステムがこの論理ボリウムでデータを配置す
るのに使用しているすべてのアロケーションストラテジ
ィを指定する。アロケーションストラテジィテーブルは
図17に示すようにアロケーションストラテジィテーブ
ルヘッダとアロケーションストラテジィレコードから構
成される。
【0174】アロケーションストラテジィテーブルヘッ
ダ(Allocation Strategy Table Header)は、表38に
示すように記録される。
【0175】
【表38】
【0176】シグネチャ(Signature:BP 0)のデータタイ
プフィールドは、5が設定される。ナンバオブアロケー
ションストラテジィレコード(Number of Allocation St
rategy Record:BP 8)は、アロケーションストラテジィ
テーブル中のアロケーションストラテジィレコードの数
を指定する。リザーブド(Reserved:RBP 10)は、拡張の
ために予約され、#00が設定される。
【0177】アロケーションストラテジィレコードは、
アロケーションストラテジィを指定するのに使用され
る。アロケーションストラテジィレコードは、表39に
示すように記録される。
【0178】
【表39】
【0179】レングスオブアロケーションストラテジィ
レコード(Length of Allocation Strategy Record:RBP
0)は、このアロケーションストラテジィレコードの長さ
をバイト数で指定し、その長さは8の倍数である。アロ
ケーションストラテジィタイプ(Allocation Strategy T
ype:RBP 2)は、このアロケーションストラテジィレコー
ドの種類を指定する。アロケーションストラテジィナン
バ(Allocation Strategy Number:RBP 4)は、このアロケ
ーションストラテジィレコードがアロケーションストラ
テジィテーブル中の何番目のレコードであるかを指定
し、このレコードが最初のレコードならば0がセットさ
れる。リザーブド(Reserved:RBP 5)は、拡張のために予
約されており、#00が設定されなければならない。アロ
ケーションストラテジィタイプディペンデントデータ(A
llocation Strategy Type Dependent Data:RBP 8)は、
アロケーションストラテジィタイプ毎に決まった内容が
セットされる。
【0180】アロケーションストラテジィタイプ0にお
いては、次の条件を満足する。第1に、アロケーション
エクステントは、アロケーションストラテジィレコード
のスタートロジカルセクタナンバ(Start Logical Secto
r Number:RBP 8)およびエンドロジカルセクタナンバ(En
d Logical Sector Number:RBP 12)で指定された領域内
に配置されなければならない。第2に、論理セクタの一
部が、あるアロケーションエクステントに割り当てられ
ている場合、その論理セクタのどのバイトも別のアロケ
ーションエクステントに属さない。第3に、アロケーシ
ョンエクステントの先頭と論理セクタの先頭は一致す
る。アロケーションストラテジィタイプ 0のアロケーシ
ョンストラテジィレコードは、表40に示すように記録
される。
【0181】
【表40】
【0182】レングスオブアロケーションストラテジィ
レコード(Length of Allocation Strategy Record:RBP
0)は、16が設定される。アロケーションストラテジィタ
イプ(Allocation Strategy Type:RBP 2)は、0が設定さ
れる。アロケーションストラテジィナンバ(Allocation
Strategy Number:RBP 4)は、このアロケーションストラ
テジィレコードがアロケーションストラテジィテーブル
中の何番目のレコードであるかを指定し、このレコード
が最初のレコードならば0がセットされる。リザーブド
(Reserved:RBP 5)は、拡張のために予約され、#00が設
定される。スタートロジカルセクタナンバ(Start Logic
al Sector Number:RBP 8)は、アロケーションエクステ
ントを配置する領域の先頭論理セクタ番号を指定する。
エンドロジカルセクタナンバ(End Logical Sector Numb
er:RBP 12)は、アロケーションエクステントを配置する
領域の最後の論理セクタ番号を指定する。
【0183】アロケーションストラテジィタイプ1のア
ロケーションストラテジィレコードは、表41に示すよ
うに記録される。
【0184】
【表41】
【0185】レングスオブアロケーションストラテジィ
レコード(Length of Allocation Strategy Record:RBP
0)は、このアロケーションストラテジィレコードの長
さ、16+ 16x1が設定される。アロケーションストラテジ
ィタイプ(Allocation Strategy Type:RBP 2)は、1が設
定される。アロケーションストラテジィナンバ(Allocat
ion Strategy Number:RBP 4)は、このアロケーションス
トラテジィレコードがアロケーションストラテジィテー
ブル中の何番目のレコードであるかを指定し、このレコ
ードが最初のレコードならば0がセットされる。リザー
ブド(Reserved:RBP5)は、拡張のために予約され、#00が
設定される。ナンバオブゾーン(Number ofZones:RBP 8)
は、アロケーションストラテジィレコード中のゾーンイ
ンフォメーションレコードの数を指定する。リザーブド
(Reserved:RBP 10)は、拡張のために予約され、#00が設
定される。ゾーンインフォメーションレコーズ(Zone In
formation Records:BP 16)は、ナンバオブゾーン(Numbe
r of Zones:RBP 8)で指定された数のゾーンインフォメ
ーションレコードが設定される。ゾーンインフォメーシ
ョンレコードは、表42に示すように記録される。
【0186】
【表42】
【0187】スタートロジカルセクタナンバ(Start Log
ical Sector Number:RBP 0)は、このゾーンの開始論理
セクタ番号を指定する。エンドロジカルセクタナンバ(E
nd Logical Sector Number:RBP 4)は、このゾーンの最
終論理セクタ番号を指定する。レングスオブアロケーシ
ョンユニット(Length of Allocation Unit:RBP 8)は、
このゾーン内に配置を行う際のアロケーションユニット
を指定する。リザーブド(Reserved:RBP 12)は、拡張の
ために予約され、#00が設定される。
【0188】ディフェクトインフォメーションテーブル
(Defect Information Table)は論理ボリウム中の欠陥
セクタの論理セクタ番号を記録する。ディフェクトイン
フォメーションテーブルは、表43に示すように記録さ
れる。
【0189】
【表43】
【0190】シグネチャ(Signature:BP 0)のデータタイ
プフィールドは、6が設定される。ナンバオブディフェ
クトセクタズ(Number of Defect Sectors:BP 8)は、(BP
16)からはじまるディフェクトセクタアドレスのエント
リ数を指定する。リザーブド(Reserved:BP 12)は、拡張
のために予約され、#00が設定される。ディフェクトセ
クタアドレス(Defect Sector Addresses:BP 16)は、こ
の論理ボリウム中で検出されたディフェクトセクタの論
理セクタ番号を指定し、1つのエントリはUint32から
り、ここに記録される値は昇順にソートされている。
【0191】エクステンデッドアトリビュートテーブル
(Extended Attribute Table)は、図18に示すように
エクステンデッドアトリビュートテーブルヘッダとエク
ステンデッドアトリビュートレコードから構成される。
エクステンデッドアトリビュートテーブル中のエクステ
ンデッドアトリビュートレコードは、0から始まる連
続、昇順の番号が付され、この番号は、エクステンデッ
ドアトリビュートレコード番号と称される。エクステン
デッドアトリビュートレコードのリストは、ネクストエ
クステンデッドアトリビュートレコードフィールドに次
のレコードを設定する事により作成され、このリスト
は、エクステンデッドアトリビュートレコードチェイン
と称される。エクステンデッドアトリビュートテーブル
内の使用されてないエクステンデッドアトリビュートレ
コードは、フリーエクステンデッドアトリビュートレコ
ードチェインと呼ばれるリストを作成する。
【0192】エクステンデッドアトリビュートテーブル
ヘッダ(Extended Attribute TableHeader)は、表44
に示すように記録される。
【0193】
【表44】
【0194】シグネチャ(Signature:BP 0)のデータタイ
プフィールドは、7が設定される。ナンバオブエクステ
ンデッドアトリビュートレコード(Number of Extended
Attribute Record:BP 8)は、エクステンデッドアトリビ
ュートテーブル中のエクステンデッドアトリビュートレ
コードの数を指定し、#FFF0以下である。ファーストフ
リーエクステンデッドアトリビュートレコード(First F
ree Extended Attribute Record:BP 10)は、フリーエク
ステンデッドアトリビュートレコードチェインの最初の
要素を指し、エクステンデッドアトリビュートテーブル
内にフリーのエクステンデッドアトリビュートレコード
が存在しない場合、#FFFFが設定される。リザーブド(Re
served:RBP 12)は、拡張のために予約され、#00が設定
される。
【0195】エクステンデッドアトリビュートレコード
(Extended Attribute Record)は、表45に示すよう
に記録される。
【0196】
【表45】
【0197】ネクストエクステンデッドアトリビュート
レコード(Next Extended AttributeRecord:RBP 0)は、
エクステンデッドアトリビュートレコードチェインを構
成する次のエクステンデッドアトリビュートレコード番
号を指定し、このエクステンデッドアトリビュートレコ
ードが最後のエクステンデッドアトリビュートレコード
である場合、#FFFFがセットされる。
【0198】既存のファイルシステムの多くはメディア
の欠陥セクタ処理をファイルシステムの下に位置するレ
イヤ(例えばドライブ内部の交替処理)で行う事を前提に
設計されている。これらのファイルシステムでは欠陥セ
クタがどこにあるのかが分からず、欠陥がない部分では
ドライブの生の転送速度でデータにアクセスできるが、
交替処理が行われている部分ではそれよりもはるかに低
い転送速度でしかアクセスが出来ない。
【0199】従来のコンピュータ用途では平均アクセス
時間の向上が要求される事はあっても個々のアクセス時
間の見積もりが要求される事はなかったため上記のよう
な構成でも問題はなかった。しかし、オーディオ, ビデ
オ用途ではデータを一定時間内に一定量供給できなけれ
ば音声や映像を正しく記録再生する事ができないため、
ファイルシステムがデータアクセスにかかる時間の見積
もりを行える事が必要となってきた。
【0200】そこで本ファイルシステムでは欠陥セクタ
処理を下のレイヤで行わなくても良いという前提を導入
し、ファイルシステムがデータのアクセスにかかる時間
を正確に見積もる事が出来るようにした。これに伴い、
本ファイルシステムでは従来のファイルシステムにはな
かった欠陥セクタ処理の為のフィールドやフラグが用意
され、これを使って欠陥セクタの処理が行う事が出来
る。ここでは本ファイルシステムに用意された機能を使
って欠陥セクタ処理を行う方法の一例を解説する。
【0201】一般に欠陥セクタが検出されるのは次のい
ずれかである。第1に、書き込み中にエラーが発生し欠
陥セクタが検出される。第2に、書き込みは正常終了し
たが、書き込み直後にその部分を読み出した際にエラー
が検出される。第3に、書き込み、および書き込み直後
の読み出しは正常終了したが、時間を経て読み出しを行
った時にエラーが検出される。
【0202】第1および第2の場合は、書き込み直後に
読み出しを行い、正しく書き込めた事を確認する(Write
and Verify)操作を行うことにより書き込み時に検出、
対応できる。
【0203】第3の場合は、光ディスクにおけるごみ、
傷による障害などで発生するケースである。このケース
については完全な対応策は存在しないが、多重書きを行
う事により、データロスの可能性を著しく下げる事が出
来る。本ファイルシステムは、主にこのWrite and Veri
fyと多重書きの2つの手法を使って欠陥セクタの処理を
行う。
【0204】ボリウム構造は、ボリウムストラクチャデ
ィスクリプタ(Volume Structure Descriptor)、メディ
アインフォメーションディスクリプタ(Media Informati
on Descriptor)、ドライブインフォメーションディスク
リプタ(Drive Information Descriptor)、およびエクス
テンデッドデータディスクリプタ(Extended Data Descr
iptor)により定義される。これらの情報に対する欠陥セ
クタへの対応は、以下のように行う。
【0205】ボリウムストラクチャディスクリプタ、メ
ディアインフォメーションディスクリプタ、ドライブイ
ンフォメーションディスクリプタ、およびエクステンデ
ッドデータディスクリプタは、MIAにより管理される。M
IAは、記録の際に必ずwriteand verifyを行うことで確
実に非欠陥セクタに記録することが可能である。また、
MIAは、記録後に生じた欠陥を考慮し、MIAを2個所に重
複記録し、MIA内の使用状況を管理するMIAマップについ
ても2個所に重複記録する。
【0206】さらに、ボリウム管理システムによって定
義される論理ボリウムでは、これを構成するパーティシ
ョン毎にスリッピング、 リニアリプレースメントによ
るディフェクトマネージメントが行える。
【0207】AVファイルシステムの、欠陥セクタへの対
応は以下のように行う。AVファイルシステムは、AVファ
イルシステムディスクリプタに書き込みを行うとき、Wr
iteand Verifyを実行し、正しく書き込めた事を確認
し、書き込みに失敗した場合、別の場所にAVファイルシ
ステムディスクリプタを書き、ロジカルボリウムコンテ
ンツユースフィールドの内容を書き換える。また、AVフ
ァイルシステムディスクリプタを、2箇所に書くことに
より信頼性を向上させる。
【0208】AVファイルシステムは、MIA内のセクタの
書き込みを行うとき、Write and Verifyを実行し、正し
く書き込めた事を確認し、書き込みに失敗した場合、MI
Aマップのエントリフィールドに#FFF0を書き込み、別の
MIA内のセクタに対して同じシーケンスを実行する。ま
た、AVファイルシステムは、MIA自体を論理ボリウム上
の2箇所に書くことにより信頼性を向上させる。
【0209】AVファイルシステムが動作中に検出した欠
陥セクタは、ディフェクトインフォメーションテーブル
に登録され、次回からそのセクタは、使用しないように
する事が出来る。
【0210】アロケーションエクステントに記録される
データは、転送速度の要求からWrite and Verify(ライ
トアンドベリファイ)オペレーションが行えなず、Writ
e(ライト)オペレーションのみを実行するときがあ
る。いずれの場合も欠陥セクタを検出した場合、AVファ
イルシステムは、その部分を独立したアロケーションエ
クステントとして、そのアロケーションエクステントレ
コードのアロケーションエクステントレコードステータ
スに10が設定され、そのアロケーションエクステント
を、ディフェクティブアロケーションエクステントレコ
ードチェインに入れる。読み出し時にアロケーションエ
クステント中に欠陥セクタを検出した場合、AVファイル
システムは、アロケーションエクステントレコードステ
ータスに11をセットする。このアロケーションエクステ
ントの解放が行われるとき、欠陥セクタが調べられ、そ
の欠陥セクタの部分は、アロケーションエクステントレ
コードステータスが10のアロケーションエクステントと
して、ディフェクティブアロケーションエクステントレ
コードチェインに登録される。
【0211】図19は、本発明の記録再生装置1の一実
施の形態の構成を示すブロック図である。記録再生装置
1は、光ディスク8が装着され、光ディスク8に外部か
ら供給されたビデオ信号およびオーディオ信号並びにPC
(Personal Computer)データを記録するか、または、光
ディスク8に記録されている信号を読み取り、外部に出
力する。
【0212】ユーザ入出力部2は、キーパネル11およ
びLCD(Liquid Crystal Display)12を有する。キーパ
ネル11は、ユーザの操作に応じた信号を発生し、シス
テムコントロール部5に供給するようになされている。
LCD12は、システムコントロール部5から供給された
信号に基づき、記録再生装置1の状態または記録再生装
置1に装着された光ディスク8に関する情報等を表示す
る。
【0213】AV入出力部3は、エンコーダ/デコーダ1
3および14並びにマルチプレクサ/デマルチプレクサ
15を有し、システムコントロール部5から供給された
信号に基づき、エンコーダ/デコーダ13および14並
びにマルチプレクサ/デマルチプレクサ15を制御す
る。また、AV入出力部3は、システムコントロール部5
にエンコーダ/デコーダ13および14並びにマルチプ
レクサ/デマルチプレクサ15の状態を示す信号を供給
する。
【0214】エンコーダ/デコーダ13は、記録時にお
いて、外部から供給されたビデオ信号を圧縮(エンコー
ド)して、ビデオ信号に対応する所定の方式のビデオデ
ータをマルチプレクサ/デマルチプレクサ15に出力
し、再生時において、マルチプレクサ/デマルチプレク
サ15から供給された所定の方式のビデオデータを伸張
(デコード)して外部に出力する。エンコーダ/デコー
ダ14は、記録時において、外部から供給されたオーデ
ィオ信号を圧縮(エンコード)して、オーディオ信号に
対応する所定の方式のオーディオデータをマルチプレク
サ/デマルチプレクサ15に出力し、再生時において、
マルチプレクサ/デマルチプレクサ15から供給された
所定の方式のオーディオデータをを伸張(デコード)し
て外部に出力する。
【0215】マルチプレクサ/デマルチプレクサ15
は、記録時において、エンコーダ/デコーダ13および
14から供給された所定の方式のビデオデータおよびオ
ーディオデータを多重化し、ドライブ部7に出力するよ
うになされている。また、再生時において、ドライブ部
7から供給された多重化されたビデオデータおよびオー
ディオデータを分離し、ビデオデータをエンコーダ/デ
コーダ13に、オーディオデータをエンコーダ/デコー
ダ14に出力するようになされている。
【0216】PCデータ入出力部4は、インターフェース
16を有し、システムコントロール部5から供給された
信号に基づき、インターフェース16を制御し、システ
ムコントロール部5にインターフェース16の状態を示
す信号を出力する。インターフェース16は、外部のパ
ーソナルコンピュータ(図示せず)等から供給された所
定の形式のPCデータを入力し、ドライブ部7が読み取り
可能なデータに変更し、ドライブ部7に出力する。イン
ターフェース16は、また、ドライブ部7から供給され
たデータを所定の形式で、外部のパーソナルコンピュー
タ等に出力するようになされている。
【0217】システムコントロール部5は、ユーザ入出
力部2、AV入出力部3、PCデータ入出力部4、およびフ
ァイル管理部6それぞれの状態に基づき、ユーザ入出力
部2、AV入出力部3、PCデータ入出力部4、およびファ
イル管理部6を制御するようになされている。
【0218】ファイル管理部6は、システムコントロー
ル部5からの信号に基づき、ドライブ部7を制御し、ド
ライブ部7の状態に応じた信号をシステムコントロール
部5に供給するようになされている。
【0219】ドライブ部7は、バッファ17、ECC回路
18、変調/復調回路19、およびピックアップ20を
有し、ファイル管理部6からの信号に基づき、バッファ
17、ECC回路18、変調/復調回路19、およびピック
アップ20を動作させ、光ディスク8に信号を記録し、
または光ディスク8から信号を読み出すようになされて
いる。
【0220】バッファ17は、AV入出力部3またはPCデ
ータ入出力部4から供給されたデータを一時的に記憶
し、データが途切れないように、ECC(Error Correction
Code)回路18にデータを出力し、また、ECC回路18
から供給されたデータを一時的に記憶し、データが途切
れないように、AV入出力部3またはPCデータ入出力部4
に供給するようになされている。
【0221】ECC回路18は、バッファ17から供給さ
れたデータにECCを付加して、変調/復調回路19に出力
し、また、変調/復調回路19から供給されたデータ
を、ECCを基に誤り訂正した後、バッファ17に出力す
るようになされている。
【0222】変調/復調回路19は、ECC回路18から供
給されたデータを所定の方式に変調してピックアップ2
0に出力し、ピックアップ20から供給されたデータを
所定の方式に基づいて復調し、ECC回路18に出力する
ようになされている。
【0223】ピックアップ20は、変調/復調回路19
から供給されたデータに基づき、記録再生装置1に装着
された光ディスク8にデータを記録し、または光ディス
ク8に記録されたデータを読み取り、変調/復調回路1
9に出力するようになされている。
【0224】図20は、再生のときの、バッファ17に
記録されているデータの量とバッファ17に書き込まれ
るデータの速度の関係を示す図である。バッファ17か
ら出力されるデータの読み出し速度Routは、エンコーダ
/デコーダ13および14が信号の出力を途切れさせな
いようにするため、所定の値以上の一定値となるように
制御される。バッファ17に供給されるデータのデータ
書き込み速度は、光ディスク8の所定のファイルが記録
されているセクタを読み取っているとき、図20(B)
に示すように、一定の値Rinになる。一方、データ書き
込み速度は、ピックアップ20が光ディスク8のトラッ
クの間を移動しているとき、または所定のセクタがピッ
クアップ20の読み取り可能な位置に来るまで光ディス
ク8の回転を待っているとき(図20(B)の時間Tsの
間)、0になる。
【0225】このため、バッファ17へのデータ書き込
み速度が0になるとき、バッファ17に記録されている
データの量は、読み出し速度Routで読み出しされるだけ
となるため、図20(A)に示されるように、急激に減
少する。バッファ17の記憶可能なデータ量は、所定の
期間、データ書き込みが無くとも、データの読み出しが
途切れないように、Rin、およびデータの読み出し速度
により決定される。
【0226】図21は、光ディスク8に記録されている
ファイルの構成を説明する図である。ブロックは、ディ
スク全体を等しい大きさに分割したもので、ブロック内
が物理的に連続で、かつ、ブロック内ではRinの速度で
データの転送が実行される。ファイルのデータは、1ま
たは複数のブロックに記録される。従って、ブロック
は、ファイルの一部または全部のデータが記録されてい
るブロック、またはファイルのデータが記録されていな
いブロックにわかれる。ブロックに記録されているファ
イルのデータ量がブロックの大きさより小さいとき、そ
のファイルの直前のブロックは、その全てにデータが記
録されている。
【0227】図22は、ファイルの構成とバッファ17
に記憶されたデータの量を示す図である。図22(A)
は、ブロックに記録されているファイルを説明する図で
ある。ブロック31は、その全てにファイルのデータが
記録されている。ブロック31に連続するブロック32
は、その一部にファイルのデータが記録されている。ブ
ロック33は、その全てにファイルのデータが記録され
ている。ブロック33に連続するブロック34は、その
一部にファイルのデータが記録されている。
【0228】図22(B)は、図22(A)に示された
ブロックを読み出すときのバッファ17への書き込み速
度を表す図である。ブロック31を読み出すとき、バッ
ファ17への書き込み速度は、ブロック31が物理的に
連続しているため、Rinの一定速度となる。同様に、ブ
ロック32を読み出すとき、ブロック33を読み出すと
き、およびブロック34を読み出すとき、バッファ17
への書き込み速度は、Rinの一定速度となる。
【0229】ブロック31の読み出しを終了し、つぎに
ブロック32の読み出しを行うとき、ブロック31とブ
ロック32が物理的に連続しているとは限らないため、
連続していなければ、ピックアップ20は、光ディスク
8のトラックの間を移動するか、または所定のセクタが
ピックアップ20の読み取り可能な位置に来るまで光デ
ィスク8の回転を待つ。このため、バッファ17への書
き込み速度が0になる期間Ts1が存在する。同様に、ブ
ロック32の読み出しを終了し、つぎにブロック33の
読み出しを行うとき、バッファ17への書き込み速度が
0になる期間Ts2が存在し、ブロック33の読み出しを
終了し、つぎにブロック34の読み出しを行うとき、バ
ッファ17への書き込み速度が0になる期間Ts3が存在
する。
【0230】図22(C)は、バッファ17からのデー
タ読み出し速度を示す図である。データ読み出し速度
は、常に一定の値Routである。図22(D)は、バッフ
ァ17に記憶されているデータの量を示す図である。図
20(A)に示される場合と同様に、バッファ17のデ
ータ量は、書き込み速度Rinと読み出し速度Routの差に
対応する速度で増加し、バッファ17へのデータ書き込
み速度が0になるとき、バッファ17に記録されている
データの量は、読み出しだけとなるので、急激に減少す
る。特に、その一部だけにファイルのデータが記録され
ているブロック32およびブロック34を読み出した後
のデータ書き込み速度が0になるとき、バッファ17に
記録されているデータの量は、大きく減少するため、バ
ッファ17は、アンダフローを防止するには、所定以上
の記憶容量が必要となる。
【0231】図23は、光ディスク8に記録されている
ファイルの他の構成例を説明する図である。この構成で
は、その一部または全部にファイルのデータが記録され
ているブロックは、必ず、ブロックの2分の1以上にフ
ァイルのデータが記録されるようになされている。
【0232】図24は、ファイルが図23に示すように
構成されている場合におけるバッファ17のデータの量
の変化を示す図である。図24(A)は、ブロックに記
録されているファイルを説明する図である。ブロック5
1乃至ブロック54は、前述のように、その2分の1以
上にファイルが記録されている。
【0233】図24(B)は、図24(A)に示された
ブロックを読み出すときのバッファ17への書き込み速
度を表す図である。ブロック51を読み出すとき、バッ
ファ17への書き込み速度は、ブロック51が物理的に
連続しているため、Rinの一定速度となる。同様に、ブ
ロック52を読み出すとき、ブロック53を読み出すと
き、およびブロック54を読み出すとき、バッファ17
への書き込み速度は、Rinの一定速度となる。
【0234】ブロック51の読み出しを終了し、つぎに
ブロック52の読み出しを行うとき、ブロックが物理的
に離間していれば、バッファ17への書き込み速度が0
になる期間Ts4が存在する。同様に、ブロック52の読
み出しを終了し、つぎにブロック53の読み出しを行う
とき、バッファ17への書き込み速度が0になる期間Ts
5が存在し、ブロック53の読み出しを終了し、つぎに
ブロック54の読み出しを行うとき、バッファ17への
書き込み速度が0になる期間Ts6が存在する。
【0235】図24(C)は、バッファ17からのデー
タ読み出し速度を示す図である。データ読み出し速度
は、常に一定の値Routである。図24(D)は、バッフ
ァ17に記憶されているデータの量の変化を示す図であ
る。バッファ17へのデータ書き込み速度が0になると
き、バッファ17に記録されているデータの量は、急激
に減少する。図22(D)の場合と比較し、ブロック5
1、ブロック52、ブロック53、およびブロック54
は、一定量(1/2)以上のデータを記録しているため、
バッファ17に記録されているデータの量が、0に近づ
く可能性は、図22(D)に示した場合より、少ない。
【0236】図25は、ファイル管理部6のファイルの
ブロックへの記録の処理を説明する図である。図25
(A)に示すように、すでにブロック71乃至73にフ
ァイルのデータが記録されており、新たに、ブロック7
4にブロック74の2分の1より小さいデータ量のファ
イル75が記録される場合の処理を説明する。図25
(B)に示すように、ブロック73に記憶されたファイ
ルは、ブロック73の2分の1を占める前半部分81を
残して分割され、後半部分82がブロック74の先頭に
移動される。ファイル75は、ブロック74の後半部分
82に続いて記録される。
【0237】以上のように、ファイルの一部または全部
が記録されているブロックは、ブロックの2分の1以上
にファイルが記録される。
【0238】以上の処理をまとめると、図26のフロー
チャートに示すようになる。すなわち、ステップS31
において、ファイル管理部6は、記録するデータ量がブ
ロックの1/2未満であるか否かを判定し、記録するデー
タ量がブロックの1/2未満であると判定された場合、ス
テップS32に進み、直前のブロックの後方の1/2のデ
ータを分割し、次のブロックに記録させる。ステップS
33において、ファイル管理部6は、そのブロックにブ
ロックの1/2未満の量のデータを記録する。
【0239】ステップS34において、ファイル管理部
6は、全てのデータを記録したか否かを判定し、全ての
データを記録していないと判定された場合、ステップS
31に戻り、処理を繰り返す。
【0240】ステップS31において、記録するデータ
量がブロックの1/2未満でないと判定された場合、ステ
ップS35に進み、ファイル管理部6は、記録するデー
タ量が1ブロック分以下であるか否かを判定し、記録す
るデータ量が1ブロック分以下でないと判定された場
合、ステップS36に進む。ステップS36において、
ファイル管理部6は、1ブロック分のデータを記録し、
ステップS34に進む。
【0241】ステップS35において、記録するデータ
量が1ブロック分以下であると判定された場合、ステッ
プS37に進み、ファイル管理部6は、そのデータを1
ブロックに記録し、ステップS34に進む。
【0242】ステップS34において、全てのデータを
記録したと判定された場合、処理は終了する。
【0243】図27は、ブロックへの記録されたファイ
ルの分割の処理を説明する図である。図27(A)に示
すように、ブロック91乃至93に1つのファイルが記
録されており、このファイルをブロック91の始点から
ブロック92の分割点(ブロック92の1/2より前方に
位置する)までのファイルと、ブロック92の分割点か
らブロック93の終点までのファイルに分割する場合の
処理を説明する。図27(B)に示すように、ブロック
92の始点から分割点までの部分95の前の部分が記憶
されたブロック91のデータは、2分割され、その後半
部分94は、ブロック92に移動される。ブロック92
に移動された後半部分94に続いて、ブロック92の前
半部分95が格納される。一方、ブロック92の分割点
から終点までの部分96は、新たなブロック101に格
納される。
【0244】図28は、ファイルの分割の他の処理例を
説明する図である。図28(A)に示すように、ブロッ
ク111乃至114に記録されている1つのファイル
を、ブロック112の1/2の位置より前に位置する分割
点で分割する場合の処理を説明する。
【0245】図28(B)に示すように、ブロック11
1に、ブロック112の始点から分割点までの部分11
5を記録できる大きさの領域があれば、ブロック111
のすでに記録されているファイルに続いて、部分115
が記録される。ブロック112の始点からデータの最後
までの部分116は、ブロック112の始点からの位置
に移動される。全ての範囲に記録されたブロック113
のデータは2分割され、その前半部分117は、ブロッ
ク112に移動され、ブロック112の部分116に続
いて記録される。ブロック113の後半部分118は、
ブロック113の始点からの位置に移動される。
【0246】図29は、ブロックへの記録されたファイ
ルの分割のさらに異なる処理例を説明する図である。図
29(A)に示すように、ブロック121乃至123に
記録されている1つのファイルを、ブロック122の中
間点を分割点として分割する場合の処理を説明する。図
29(B)に示すように、ブロック122の分割点から
データの最後までの部分124は、新たなブロック13
1の先頭に格納される。全ての範囲に記録されたブロッ
ク123のファイルは2分割され、その前半部分125
は、ブロック131に、部分124に続いて格納され、
後半部分126は、ブロック123の先頭に移動され
る。
【0247】以上のように、ファイルが分割されても、
ブロックは、その2分の1以上にファイルが記録され
る。
【0248】図27に示された、ブロックの始点から分
割点までのデータの大きさがブロックの大きさの1/2未
満であり、かつ、分割点から後ろのデータの大きさがブ
ロックの大きさの1/2以上である場合のファイルの分割
の処理は、図30のフローチャートに示すようになる。
すなわち、ステップS41において、ファイル管理部6
は、分割点のあるブロックの、分割点から後ろのデータ
を、新たなブロックに移動する。ステップS42におい
て、ファイル管理部6は、分割点のあるブロックの直前
のブロックの所定のデータを、分割点のあるブロックの
始点からの位置に移動し、分割点のあるブロックの始点
から分割点までデータをそのデータの後ろに移動する。
【0249】図28に示された、分割点のあるブロック
の直前の空きの大きさが、分割点のあるブロックの始点
から分割点までのデータの大きさ以上であり、かつ、分
割点から後ろのデータの大きさがブロックの大きさの1/
2未満である場合のファイルの分割の処理は、図31の
フローチャートに示すようになる。ステップS51にお
いて、ファイル管理部6は、分割点のあるブロックの、
ブロックの始点から分割点までデータを、分割点のある
ブロックの直前のブロックの空きに移動する。ステップ
S52において、ファイル管理部6は、分割点のあるブ
ロックの直後のブロックの所定のデータを、分割点のあ
るブロックのデータの後ろに移動する。
【0250】図29に示された、ブロックの始点から分
割点までのデータの大きさがブロックの大きさの1/2以
上であり、かつ、分割点から後ろのデータの大きさがブ
ロックの大きさの1/2未満である場合のファイルの分割
の処理は、図32のフローチャートに示すようになる。
ステップS61において、ファイル管理部6は、分割点
から後ろのデータを、新たなブロックに移動する。ステ
ップS62において、ファイル管理部6は、分割点のあ
るブロックの直後のブロックの所定のデータを、新たな
ブロックのデータの後ろの位置に移動する。
【0251】以上においては、ブロックの始点から分割
点までのデータの大きさがブロックの大きさの1/2以上
であるか否かを基準としたが、(n-1)/n(n=2,3,4,5,・・)
を基準としてもよい。
【0252】図33は、連続する3つのブロックの空き
領域が、合わせて1ブロック以上ある場合の、ブロック
の空き領域の圧縮の処理を説明する図である。図33
(A)に示すように、ブロック141乃至143の空き
領域は、合わせて1ブロック以上ある。ブロック142
に記憶された内容を、ブロック141の空き領域の大き
さと同じ大きさの部分144と残りの部分145に分割
する。
【0253】図33(B)に示すように、ブロック14
2の部分144はブロック141の空き領域に移動され
る。ブロック142の部分145は、ブロック142の
先頭に移動され、ブロック143のデータ146は、ブ
ロック142に移動され、部分145に続けて格納され
る。ブロック143は、空きになる。
【0254】このように、ブロック141乃至142の
空き領域を少なくし、ブロック143を空きにすること
ができる。
【0255】以上の処理をまとめると、図34のフロー
チャートになる。すなわち、ステップS71において、
ファイル管理部6は、3つのブロックの空きの合計が、
1ブロック以上であるか否かを判定し、3つのブロック
の空きの合計が、1ブロック以上であると判定された場
合、ステップS72に進み、中間のブロックから、先頭
のブロックの空きに、その空きの相当するデータを移動
する。ステップS73において、ファイル管理部6は、
最後のブロックから、中間のブロックの空きに、その空
きの相当するデータを移動し、処理を終了する。
【0256】ステップS71において、3つのブロック
の空きの合計が、1ブロック以上でないと判定された場
合、処理は終了する。
【0257】以上のように、ファイルの一部または全部
が記録されているブロックは、ブロックの2分の1以上
にファイルが記録され、書き込み速度が0になる期間が
分散されるため、バッファ17の容量が少なくても出力
が途切れない。
【0258】なお、上記したような処理を行うコンピュ
ータプログラムをユーザに提供する提供媒体としては、
磁気ディスク、CD-ROM、固体メモリなどの記録媒体の
他、ネットワーク、衛星などの通信媒体を利用すること
ができる。
【0259】
【発明の効果】請求項1に記載の記録再生装置、請求項
3に記載のファイル管理方法、および請求項4に記載の
提供媒体によれば、AVデータのファイルを記録し、管理
情報を、論理ボリウムの少なくとも2個所に記録するよ
うにしたので、個人が家庭内で圧縮ビデオ、圧縮音声信
号を簡単に記録再生することができる。
【0260】請求項5に記載の記録再生装置、請求項9
に記載のファイル管理方法、および請求項10に記載の
提供媒体によれば、ディスク状記録媒体に対して記録可
能な情報の単位を記録し、記録する情報の単位の長さを
設定し、ディスク状記録媒体に記録されるファイルに対
応して、設定された長さの単位のうち、そのファイルを
記録するとき採用された単位の長さを識別するようにし
たので、個人が家庭内で圧縮ビデオ、圧縮音声信号を簡
単に記録再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク状記録媒体全体のフォーマットを説明
する図である。
【図2】アンカーディスクリプタについて説明する図で
ある。
【図3】ロジカルボリウムを説明する図である。
【図4】アロケーションエクステントの長さの設定の処
理を説明するフローチャートである。
【図5】アロケーションエクステントの長さを設定する
画面の例を示す図である。
【図6】ファイルの記録の処理を説明するフローチャー
トである。
【図7】アロケーションエクステントの長さを選択する
画面の例である。
【図8】ボリウムストラクチャディスクリプタを説明す
る図である。
【図9】メディアインフォメーションディスクリプタを
説明する図である。
【図10】ドライブインフォメーションディスクリプタ
を説明する図である。
【図11】エクステンデッドデータディスクリプタを説
明する図である。
【図12】ファイルシステムを説明する図である。
【図13】チャイルドリンク、ネクストリンク、および
ペアレントリンクを説明する図である。
【図14】ファイルテーブルを説明する図である。
【図15】ファイルテーブルストラクチャタイプ0のフ
ァイルテーブルを説明する図である。
【図16】アロケーションエクステントテーブルを説明
する図である。
【図17】アロケーションストラテジィテーブルを説明
する図である。
【図18】エクステンデッドアトリビュートテーブルを
説明する図である。
【図19】本発明の記録再生装置1の一実施の形態の構
成を示すブロック図である。
【図20】再生のときの、バッファ17に記録されてい
るデータの量とバッファ17に書き込まれるデータの速
度の関係を示す図である。
【図21】光ディスク8に記録されているファイルの構
成を説明する図である。
【図22】ファイルの構成とバッファ17に記憶された
データの量を示す図である。
【図23】光ディスク8に記録されているファイルの他
の構成を説明する図である。
【図24】図23の場合のファイルの構成とバッファ1
7に記憶されているデータの量を示す図である。
【図25】ファイルのブロックへの記録の処理を説明す
る図である。
【図26】ブロックへのデータの記録の処理を説明する
フローチャートである。
【図27】ブロックへの記録されたファイルの分割の処
理を説明する図である。
【図28】ブロックへの記録されたファイルの分割の他
の処理を説明する図である。
【図29】ブロックへの記録されたファイルの分割のさ
らに異なる処理を説明する図である。
【図30】ファイルの分割の処理を説明するフローチャ
ートである。
【図31】ファイルの分割の処理を説明するフローチャ
ートである。
【図32】ファイルの分割の処理を説明するフローチャ
ートである。
【図33】ブロックの空き領域の圧縮の処理を説明する
図である。
【図34】ブロックの空きの圧縮の処理を説明するフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 記録再生装置, 2 ユーザ入出力部, 3 AV入
出力部, 4 PCデータ入出力部, 5 システムコン
トロール部, 6 ファイル管理部, 7 ドライブ
部, 8 光ディスク, 31乃至34,51乃至5
4,71乃至74,91乃至93,101,111乃至
114,121乃至123,131,141乃至143
ブロック

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デイスク状記録媒体に対してAVデータを
    記録または再生する記録再生装置において、 AVデータのファイルを記録する第1の記録手段と、 前記ファイルの管理情報を、論理ボリウムの少なくとも
    2個所に記録する第2の記録手段とを備えることを特徴
    とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記記録手段に記録される管理情報に
    は、少なくとも、欠陥セクタ、および未使用セクタに関
    する情報が含まれることを特徴とする請求項1記載の記
    録再生装置。
  3. 【請求項3】 デイスク状記録媒体に対してAVデータを
    記録または再生する記録再生装置のファイル管理方法に
    おいて、 AVデータのファイルを記録する第1の記録ステップと、 前記ファイルの管理情報を、論理ボリウムの少なくとも
    2個所に記録する第2の記録ステップとを含むことを特
    徴とするファイル管理方法。
  4. 【請求項4】 デイスク状記録媒体に対してAVデータを
    記録または再生する記録再生装置に、 AVデータのファイルを記録する第1の記録ステップと、 前記ファイルの管理情報を、論理ボリウムの少なくとも
    2個所に記録する第2の記録ステップとを含む処理を実
    行させるコンピュータが読みとり可能なプログラムを提
    供することを特徴とする提供媒体。
  5. 【請求項5】 ディスク状記録媒体に対して記録可能な
    情報の単位を記録する単位記録手段と、 前記単位記録手段により記録する情報の単位の長さを設
    定する設定手段と、 前記ディスク状記録媒体に記録されるファイルに対応し
    て、前記設定手段により設定された長さの単位のうち、
    そのファイルを記録するとき採用された前記単位の長さ
    を識別する識別情報を記録する識別情報記録手段とを備
    えることを特徴とする記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記設定手段は、AVデータの単位の長
    さを、コンピュータデータの単位の長さより長く設定す
    ることを特徴とする請求項5に記載の記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記ディスク状記録媒体を複数のブロッ
    クに分割し、分割された前記ブロックの1/2以上の領
    域にデータが記録されるように制御する制御手段をさら
    に備えることを特徴とする請求項5に記載の記録再生装
    置。
  8. 【請求項8】 前記ディスク状記録媒体に情報を記録す
    るトラックを複数のブロックに分割し、分割された前記
    ブロックの(n-1)/n以上の領域にデータが記録され
    るように制御する制御手段をさらに備えることを特徴と
    する請求項5に記載の記録再生装置。
  9. 【請求項9】 ディスク状記録媒体に対して情報を記録
    または再生する記録再生装置のファイル管理方法におい
    て、 ディスク状記録媒体に対して記録可能な情報の単位を記
    録する単位記録ステップと、 前記単位記録ステップで記録する情報の単位の長さを設
    定する設定ステップと、 前記ディスク状記録媒体に記録されるファイルに対応し
    て、前記設定ステップで設定された長さの単位のうち、
    そのファイルを記録するとき採用された前記単位の長さ
    を識別する識別情報を記録する識別情報記録ステップと
    を含むことを特徴とするファイル管理方法。
  10. 【請求項10】 ディスク状記録媒体に対して情報を記
    録または再生する記録再生装置に、 前記ディスク状記録媒体に対して記録可能な情報の単位
    を記録する単位記録ステップと、 前記単位記録ステップで記録する情報の単位の長さを設
    定する設定ステップと、 前記ディスク状記録媒体に記録されるファイルに対応し
    て、前記設定ステップで設定された長さの単位のうち、
    そのファイルを記録するとき採用された前記単位の長さ
    を識別する識別情報を記録する識別情報記録ステップと
    を含む処理を実行させるコンピュータが読みとり可能な
    プログラムを提供することを特徴とする提供媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009134870A (ja) * 2009-03-25 2009-06-18 Hitachi Ltd 光ディスク記録装置、光ディスク記録方法及び光ディスク
JP2011090780A (ja) * 2010-12-28 2011-05-06 Hitachi Ltd 光ディスク記録装置、光ディスク記録方法及び光ディスク
JP2012099215A (ja) * 2012-01-20 2012-05-24 Hitachi Ltd 光ディスク記録装置、光ディスク記録方法及び光ディスク

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