JPH11303324A - 屋根瓦およびこの屋根瓦を用いた瓦葺き屋根 - Google Patents

屋根瓦およびこの屋根瓦を用いた瓦葺き屋根

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JPH11303324A
JPH11303324A JP11174798A JP11174798A JPH11303324A JP H11303324 A JPH11303324 A JP H11303324A JP 11174798 A JP11174798 A JP 11174798A JP 11174798 A JP11174798 A JP 11174798A JP H11303324 A JPH11303324 A JP H11303324A
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JP
Japan
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tile
roof
roof tile
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fly ash
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JP11174798A
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Hirochika Tomikawa
弘哉 富川
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REM KK
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REM KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火力発電所等から大量に発生し、廃棄上問題
のあるフライアッシュの有効利用を図った軽量の屋根瓦
およびこれを用いた瓦屋根を提供する。 【解決手段】 主原料であるフライアッシュを合成樹脂
系結合剤により固結した平板状の瓦主体1に横方向の連
通孔2を複数個配設してある屋根瓦と、この屋根瓦の多
数枚をその側面同志を対向させた状態で横配列して相隣
る瓦主体1、1の連通孔2、2に挿込端部を嵌め込んだ
連結部材11により連結して葺き込んだ瓦屋根。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電所等から
大量に発生し、廃棄上問題のあるフライアッシュを有効
利用した屋根瓦およびこの屋根瓦を用いた瓦葺き屋根に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】石炭火力発電所では、石炭燃焼時に生成
される微粉状のフライアッシュが集塵機によって捕集さ
れるが、このフライアッシュはセメント材料などに用い
られる程度でその処分が問題とされており、このフライ
アッシュの有効利用法の開発が強く望まれているところ
である。一方、屋根瓦としては依然として粘土瓦が主流
となっているが、粘土瓦は重いため軽量化が強く要望さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは上記した従来の問題点を解決し、廃棄上問
題のあるフライアッシュの有効利用を図った軽量の屋根
瓦およびこの屋根瓦を用いた瓦葺き屋根を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、主原料であるフライアッシュを
合成樹脂系結合剤により固結した平板状の瓦主体に横方
向の連通孔を設けてあることを特徴とする屋根瓦と、主
原料であるフライアッシュを合成樹脂系結合剤により固
結した平板状の瓦主体に横方向の連通孔を設けてある屋
根瓦の多数枚をその側面同志を対向させた状態で横配列
して、相隣る瓦主体の対向する連通孔に挿込端部を嵌め
込んだ連結部材により連結したことを特徴とする瓦屋根
とを基本構成とする。そして、前記した屋根瓦におい
て、瓦主体に副原料として繊維状フィラーを添加したも
のを請求項2に係る発明とし、これらの屋根瓦におい
て、瓦主体の表面に非透水性被膜を被覆したものを請求
項3に係る発明とし、さらに、前記したような屋根瓦に
おいて、横方向の連通孔を、瓦主体に連通孔が配設され
ている芯材を瓦主体に埋設して形成したものを請求項4
に係る発明とする。また、前記した瓦葺き屋根におい
て、連結部材により連結された相隣る瓦主体間の底部に
水受部材を添わせたものを請求項6に係る発明とする。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明を図示する好ましい
実施の形態について詳細に説明する。図1に示す第1の
実施の形態において、1は330mm×500mm×18mm
の角形で平板状をした瓦主体で、この瓦主体1には前後
両側にそれぞれ50mmの無孔部を残して50mm×10mm
の扁平断面の連通孔2が4本横方向に配設されている。
なお、図示するものは完全な平板であるが、上縁に水返
し用の上向き突縁を設けたり、下縁に下向きの係合突縁
を設けてもよく、要は平板状であればよい。
【0006】前記した瓦主体1は、火力発電所等におい
て石炭燃焼時に生成されて集塵機により回収されるフラ
イアッシュを主原料とし、これに必要に応じて繊維フィ
ラーなどの補強材、鉄鋼スラグや炭酸カルシュウム、軽
量骨材などの充填材を副原料として添加した粉状材料を
耐熱性に優れているうえに優れた結合強度を確保できる
フェノール樹脂系結合剤などの合成樹脂系結合剤により
固結されたもので、この特殊な原料を用いた点に第1の
特徴がある。なお、前記したフライアッシュの使用量は
特に限定されることはないが、瓦主体の全重量の40〜
80重量%好ましくは60〜80重量%の範囲とするの
が、軽量化および強度との関係で好ましい。また、主原
料であるフライアッシュの他に、副原料としてガラス繊
維、ロックウール、セラミックウールなどの短繊維また
は長繊維その他の繊維状フィラーや、炭酸カルシウム、
水砕スラグなどの微粉末或いは火山灰や蛭石などの軽量
骨材を添加することは差支えない。
【0007】一方、本発明において用いる合成樹脂系結
合剤としては、特に限定されるものではないが、フェノ
ール樹脂系結合剤、特に、その中でも二液性のレゾール
型フェノール樹脂系結合剤が強度上および成形作業性な
どの理由で最も好ましい。また、このような二液性のフ
ェノール樹脂系結合剤を用いるときには、フライアッシ
ュを主原料とする粉状原料に先ず硬化助剤を加えて一次
混練し、この混練物に主剤を加えて二次混練すると、フ
ライアッシュを短時間で均一に分散できてフライアッシ
ュ量を多くできる。
【0008】また、前記したような瓦主体1は多孔質で
あるから吸水性を遮断しておくことが好ましく、このた
め、瓦主体1の表面には非透水性被膜3を被覆形成して
ある。この非透水性被膜3としては、合成樹脂系防水剤
などの防水剤を吹付けまたは含浸させることにより容易
に得ることができる。また、非透水性被膜3を有色不透
明としたり、有色不透明の塗膜を形成したのち透明な合
成樹脂系防水剤により非透水性被膜3を被覆形成するよ
うにして装飾性を高めることもできる。
【0009】そして、前記したように瓦主体1には複数
本の連通孔2が横方向に配設されて軽量化を図るととも
に反りの発生を防止してあり、このように平板状の瓦主
体1に横方向に延びる連通孔2が複数本配設されている
点が第2の特徴である。
【0010】なお、フライアッシュは比較的比重が軽い
ため、このフライアッシュを主原料としてこれを合成樹
脂系結合剤により固結した平板状の瓦主体1の比重は
1.6またはそれ以下にすることができ、前記した連通
孔2による軽量化と相俟って瓦1枚当りの重量は前記し
た大きさの標準タイプで約1800g以下とすることが
可能となる。
【0011】一方、図2は本発明の第2の実施の形態を
示すもので、前記した第1の実施の形態との相違点は、
横方向の連通孔2が、瓦主体1に埋設された芯材21に
より形成されている点である。すなわち、瓦主体1には
プラスチック廃材などを原料として複数の連通孔が配列
された芯材21を埋設してこの芯材21の連通孔を横方
向の連通孔2としてあり、このような構成とすることに
より芯材21による補強効果もあり、さらに軽量化が可
能となる。
【0012】このように構成された屋根瓦は、瓦主体1
の主原材であるフライアッシュがその化学組成をSi02
Al2O3 を主成分とする未燃炭素分を含む耐熱物質である
ため、瓦主体1は充分な耐熱性を備えたものとなり、ま
た、未燃炭素分を含むことは電磁波対策上も有効なもの
となり、さらに、フライアッシュはその比重が小さいた
め、軽量で断熱性にも優れた多孔質成形体となってお
り、しかも、複数の連通孔2により重量が大幅に軽減さ
れることとなって、砂やセメントなどを主原料とした従
来製品や粘土瓦では、屋根1m2当り重量が37kg程度を
標準としていたのに対し、20kg程度と約1/2程度に
軽減され、このため、運搬時や施工時における取扱性が
容易になるうえ、断熱性、防音性などの点ではるかに優
れた特性を有するものとなり、これにより屋根に係る重
量負担が少なくなるから、下地材その他の屋根構造を大
幅に改良できる利点がある。
【0013】しかして、前記した屋根瓦を用いて瓦屋根
を葺くには、その多数枚を用意して先ず、屋根の下地材
上に各瓦主体1の側面同志が対向するように横配列し、
相隣る瓦主体1、1の連通孔2、2に別に用意された連
結部材11の両端の挿込端部11a、11aを嵌め込む
ことにより瓦主体1、1を連結すれば、瓦主体1が前記
したように330mm×500mm×20mmとした場合で各
瓦主体1の全幅である500mmをきき幅とする最下段の
瓦列が構成されるから、次に、この瓦列を下段の瓦列と
して各瓦主体1のきき足を250mm程度として尻側上面
に上列の瓦列を構成し、以下、同様にして瓦屋根を葺き
込めばよく、1m2当り8枚の使用ですむから屋根葺き作
業を大幅に簡略化できる。なお、前記したように瓦主体
1を連結部材11により連結して瓦列を構成する場合、
相隣る瓦主体1、1間の底部に水受部材12を添わせて
葺き込めば、側面同志を突き合わせ状として連結された
瓦主体1、1間の隙間から雨水が浸入した場合、この水
受部材12から下段の瓦列上に流出することとなるので
より好ましい。
【0014】前記した水受部材12の構造は特に限定さ
れるものではないが、図示するものは、複数の低隆条部
13が縦方向に隆設されている2枚の硬質合成樹脂薄板
14を相互間に軟質合成樹脂薄板15を介在させて屈曲
自在に連繋するとともに各硬質合成樹脂薄板14の外側
縁に前記低隆条部13よりやや高い軟質合成樹脂縁部1
6を内向きに湾曲させて隆設したものとしてその上面を
円滑に流下するようにしたものとしている。なお、この
ような水受部材12を使用する場合において、相隣る瓦
主体1、1を連結部材11でより的確に連結するため、
水受部材12の軟質合成樹脂薄板15の中央に、図5に
示すように、連結部材11の挿通孔18を有するパッキ
ン17を一体に植設しておき、このパッキン17の各挿
通孔18に連結部材11を挿通保持させてこのパッキン
17を相隣る瓦主体1、1間に介在させて瓦葺きを行な
うようにすることもできる。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、火力発電所等から大量に産出されて廃棄上問題のあ
るフライアッシュを有効利用して、粘土瓦などの従来の
屋根瓦に比べ優れた諸特性を有する屋根瓦およびこれを
用いた瓦屋根を提供できることとなる。よって本発明は
従来の問題点を解決した屋根瓦およびこの屋根瓦を用い
た瓦屋根として業界の発展に寄与するところは極めて大
きいものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る瓦屋根の第1の実施の形態を示す
一部切欠斜視図である。
【図2】本発明に係る屋根瓦の第2の実施の形態を示す
斜視図である。
【図3】本発明に係る瓦葺き屋根の好ましい実施の形態
を示す一部切欠斜視図である。
【図4】本発明に係る瓦葺き屋根の好ましい実施の形態
を示す部分断面図である。
【図5】本発明に係る瓦葺き屋根に用いる水受部材の別
例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 フライアッシュを合成樹脂系結合剤により固結した
平板状の瓦主体 2 連通孔 3 非透水性被膜 11 連結部材 12 水受部材 21 芯材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主原料であるフライアッシュを合成樹脂
    系結合剤により固結した平板状の瓦主体(1) に横方向の
    連通孔(2) を設けてあることを特徴とする屋根瓦。
  2. 【請求項2】 瓦主体(1) に副原料として繊維状フィラ
    ーを添加してある請求項1に記載の屋根瓦。
  3. 【請求項3】 瓦主体(1) の表面に非透水性被膜(3) を
    被覆してある請求項1または2に記載の屋根瓦。
  4. 【請求項4】 横方向の連通孔(2) が、瓦主体(1) に埋
    設された芯材(21)により形成されている請求項1または
    2または3に記載の屋根瓦。
  5. 【請求項5】 主原料であるフライアッシュを合成樹脂
    系結合剤により固結した平板状の瓦主体(1) に横方向の
    連通孔(2) を設けてある屋根瓦の多数枚を、その側面同
    志を対向させた状態で横配列して、相隣る瓦主体(1) 、
    (1) の対向する連通孔(2) 、(2) に挿込端部を嵌め込ん
    だ連結部材(11)により瓦主体(1) 、(1) を連結して葺き
    込んである瓦葺き屋根。
  6. 【請求項6】 連結部材(11)により連結された相隣る瓦
    主体(1) 、(1) 間の底部に水受部材(12)を添わせて葺き
    込んである請求項5に記載の瓦葺き屋根。
JP11174798A 1998-04-22 1998-04-22 屋根瓦およびこの屋根瓦を用いた瓦葺き屋根 Withdrawn JPH11303324A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003105925A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Ig Tech Res Inc 硬質屋根材の取付構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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