JPH11281523A - 衝撃試験装置 - Google Patents

衝撃試験装置

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JPH11281523A
JPH11281523A JP10086779A JP8677998A JPH11281523A JP H11281523 A JPH11281523 A JP H11281523A JP 10086779 A JP10086779 A JP 10086779A JP 8677998 A JP8677998 A JP 8677998A JP H11281523 A JPH11281523 A JP H11281523A
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JP
Japan
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breaking
acting force
rupturing
elastic energy
spring
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JP10086779A
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English (en)
Inventor
Sukehiro Kato
資博 加藤
Haruhiko Kono
晴彦 河野
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大重量の被試験体に対しても立ち上がりの作
用力の鋭い高衝撃を実現でき、且つ作用力を正確に設定
できる衝撃試験装置を提供する。 【解決手段】 油圧シリンダ16の伸長によって加速バ
ネ(皿バネ)19に蓄積された弾性エネルギの解放を、
張力が加わっている破断部材8を破断手段26によって
積極的に破断して為しているので、短時間で瞬間的に破
断することができ、大径の破断部材8を用いる必要があ
る大重量の被試験体(載置台13上に載置される)に対
しても、立ち上がりの作用力の鋭い高衝撃を実現でき
る。また、油圧シリンダ16のシリンダ力を検出するセ
ンサ17によって、加速バネ19に蓄積された弾性エネ
ルギを直接検出できるので、破断部材8の破断時にその
弾性エネルギが解放されることによって被試験体に生じ
る作用力を正確に設定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極めて重い被試験
体に高衝撃を与える衝撃試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来の衝撃試験装置の概要を示
す。図示するように、基盤a上に、脚部bを介して固定
フレームcが設けられている。固定フレームcには、中
空のパイプ体dが設けられている。パイプ体dの内部に
は、ロッド体eがスライド自在に収容されている。ロッ
ド体eは、固定フレームcに設けられた油圧シリンダf
によってスライド移動される。
【0003】ロッド体eの頂面には、破断ボルトgのネ
ジ部hが螺合されている。破断ボルトgの頭部iには、
可動フレームjが係合されている。可動フレームjに
は、極めて重い被試験体が載せられる載置台kが設けら
れている。可動フレームjと固定フレームcとの間に
は、支持棒lに挿通された複数の皿バネm(加速バネ)
が介設されている。加速バネmは、油圧シリンダfが伸
長して可動フレームjが押し下げられると圧縮される。
加速バネmの圧縮量は、パイプ体dの頂面に設けられた
ストッパnの高さを変化させることにより調整される。
【0004】上記衝撃試験装置は、油圧シリンダfを伸
長させロッド体eおよび破断ボルトgを介して可動フレ
ームjを押し下げることにより破断ボルトgに張力を加
えつつ加速バネmを圧縮して弾性エネルギを蓄積し、可
動フレームjがストッパnに押し当ってもなお油圧シリ
ンダfを伸長させることにより破断ボルトgを破断さ
せ、加速バネmに蓄積された弾性エネルギを一気に解放
することによって載置台k上の被試験体に瞬間的な高衝
撃を与える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
衝撃試験装置においては、被試験体の重量をアップする
と共に、被試験体に与えられる高衝撃の立ち上がりの作
用力を鋭くすることが求められる。
【0006】かかる要求を満足するためには、加速バネ
mに大きな弾性エネルギを蓄積する必要があるため大径
の破断ボルトgを使用し、それを短時間で(瞬間的に)
破断する必要がある。しかし、大径の破断ボルトgは、
小径のものに比べれば破断時間が長くならざるを得ない
ため、大重量の被試験体に対して立ち上がりの作用力の
鋭い高衝撃を実現することは困難であった。なお、小径
の破断ボルトgを複数並列に用いることも考えられる
が、従来の衝撃試験装置はストッパnに押し当てて破断
ボルトgを引き千切る方式であるため、複数の破断ボル
トgを同時に破断させることが困難であり、現実的では
ない。
【0007】また、上記衝撃試験装置においては、被試
験体に与えられる作用力Fの設定は、加速バネmの変位
量(圧縮量x)をストッパで調整してF=kxに基づい
た算出値によって間接的に設定しているため、試験精度
が低下する。すなわち、作用力Fは、それ自体を直接設
定することができず、加速バネmの変位量xを設定する
ことによってF=kxを介して間接的にしか設定できな
いため、試験精度が低下せざるを得ない。特に、大重量
の被試験体に対応したバネ定数kの大きなバネmでは、
算出される作用力Fの誤差が大きくなり、試験精度が低
下せざるを得なかった。
【0008】以上の事情を考慮して創作された本発明の
目的は、大重量の被試験体に対しても立ち上がりの作用
力の鋭い高衝撃を実現でき、且つ作用力を正確に設定で
きる衝撃試験装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明に係る衝撃試験装置は、被試験体が載置される載置
台と、該載置台に接続された破断部材および加速バネ
と、該加速バネを変位させると共に破断部材に張力を与
える油圧シリンダと、該油圧シリンダによって張力が与
えられた破断部材を破断して変位された加速バネを解放
する破断手段と、上記油圧シリンダのシリンダ力を検出
するセンサとを備えたものである。
【0010】本発明によれば、加速バネに蓄積された弾
性エネルギの解放を、張力が加わっている破断部材を破
断手段によって積極的に破断して為しているので、スト
ッパに押し当てて破断ボルトを引き千切る従来方式と比
べると、短時間で瞬間的に破断することができ、大径の
破断部材を用いる必要がある大重量の被試験体に対して
も、立ち上がりの作用力の鋭い高衝撃を実現できる。
【0011】また、油圧シリンダのシリンダ力を検出す
るセンサによって、直接加速バネに蓄積された弾性エネ
ルギを検出できるので、破断部材の破断時にその弾性エ
ネルギが解放されることによって被試験体に生じる作用
力を正確に設定できる。よって、試験の精度を大幅に向
上することができる。
【0012】上記破断手段が、破断部材内に埋設され水
分および金属粉を有する反応体と、該反応体内に配置さ
れ電気エネルギが瞬間的に供給されてプラズマ蒸気化さ
れる金属線とからなっていてもよい。
【0013】これによれば、金属線がプラズマ蒸気化す
るときの電気熱反応により、反応体に含まれる金属粉が
瞬時に熱化学反応し、そのとき発生する熱エネルギによ
って反応体中の水分が瞬時に蒸気化して膨張するので、
破断部材を瞬時に破断できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基いて説明する。
【0015】図1に本実施形態にかかる衝撃試験装置の
概要を示す。図示するように、フロア1には凹部2が形
成されており、凹部2には空気バネ3を介して浮基礎体
4が収容されている。空気バネ3は、浮基礎体4に生じ
た振動をフロア1に伝達しないようにするアイソレータ
として機能する。
【0016】浮基礎体4の中央には支持柱5が設けられ
ている。支持柱5の頂面6にはメネジ部7が形成されて
おり、メネジ部7には破断部材として破断ボルト8のネ
ジ部9が螺合されている。破断ボルト8の頭部10は、
固定フレーム11に係合されている。すなわち、固定フ
レーム11には、破断ボルト8を挿通支持する挿通穴1
2が形成されている。固定フレーム11には、極めて重
い被試験体が載せられる載置台13が設けられている。
【0017】支持柱5の外周には、可動フレーム14が
上下方向に移動自在に挿通されている。すなわち、可動
フレーム14は、支持柱5が挿通されるガイド穴15を
有している。可動フレーム14と浮基礎体4との間に
は、油圧シリンダ16が介設されている。油圧シリンダ
16は、支持柱5を中心としてその周方向に所定間隔を
隔てて複数配置されている。油圧シリンダ16には、シ
リンダ力を検出するセンサ17が接続されている。
【0018】可動フレーム14と固定フレーム11との
間には、支持棒18に挿通された複数の皿バネ19が介
設されている。支持棒18および皿バネ19は、支持柱
5を中心としてその周方向に所定間隔を隔てて複数配置
されている。支持棒18は、その上端部20が固定フレ
ーム11に固定され、下端部21が可動フレーム14の
穴22にスライド自在に挿通されており、可動フレーム
14の上下動を阻害しないようになっている。
【0019】各支持棒18に挿通された皿バネ19は、
可動フレーム14に凹設された収納穴23内に収容され
ている。収納穴23は、支持柱5を中心としてその周方
向に所定間隔を隔てて複数形成される。皿バネ19は、
油圧シリンダ16が伸長して可動フレーム14が押し上
げられると圧縮されて弾性エネルギを蓄積し、破断ボル
ト8が破断したときにその弾性エネルギを解放して載置
台13を上方に一気に押し上げる加速バネとして機能す
る。
【0020】皿バネ19を圧縮すべく油圧シリンダ16
を伸長させると、可動フレーム14および皿バネ19を
介して固定フレーム11に押上力が加わり、破断ボルト
8に張力が生じることになる。かかる破断ボルト8の軸
部24には、径方向に収納穴25が形成されており、収
納穴25には、張力が与えられた破断ボルト8を破断し
て圧縮により蓄積された皿バネ19の弾性エネルギを解
放する破断手段26が設けられている。
【0021】破断手段26は、図2に示すように、破断
ボルト8の軸部24に径方向に形成された収納穴25内
に収容されている。収納穴25は、図例のように 180度
間隔で2個に限らず、1個でもよく3個以上でもよい。
また、複数設ける場合、図例のように同一平面上に形成
せず、破断ボルト8の軸方向に面を異ならせて形成して
もよい。要は、油圧シリンダ16を伸長させたとき、破
断ボルト8に所定の張力を保持させることができればよ
い。
【0022】各収納穴25に収容される破断手段26
は、収納穴25内に充填された反応体27と、反応体2
7内に配置された金属線28と、収納穴25を蓋するプ
ラグ29とからなっている。反応体27は、水分と金属
粉(例えばアルミ粉)とをシリコン等の給水性助剤にア
ルミ粉が均一に分散するように混合したものであり、ゲ
ル状を呈するためセメント等のプラグ29によって収納
穴内に封じられる。
【0023】金属線28(例えば銅線)は、電力供給装
置30から2本の電線31を介して大電気エネルギが瞬
間的に供給され、プラズマ蒸気化されるものである。収
納穴25の内面には、電線31および金属線28を流れ
る電流が破断ボルト8側にリークするのを防止するため
に、図示しない絶縁材が設けられている。なお、電線3
1は、絶縁材で被覆されていることは勿論である。
【0024】電力供給装置30は、電源32と、エネル
ギ蓄積部33と、開閉スイッチ34と、波形成形部35
と、制御部36とからなる。エネルギ蓄積部33は、電
源32から供給される通常レベルの電気エネルギをスト
レージし、最終的に膨大な電気エネルギを蓄積する。開
閉スイッチ34は、エネルギ蓄積部33に蓄積された電
気エネルギを、パルス状に圧縮された電気エネルギとし
て、金属線28に印加する。波形成形部35は、印加波
形を整える。
【0025】制御部36は、電源32とエネルギ蓄積部
33と開閉スイッチ34とをトータルで制御するもので
あり、油圧シリンダ16のシリンダ力を検出するセンサ
17(図1参照)が接続されている。この構成によれ
ば、油圧シリンダ16のシリンダ力を把握しながら、開
閉スイッチ34をオンするタイミングすなわち破断ボル
ト8を破断するタイミングを自在に設定することができ
る。
【0026】以上の構成からなる本実施形態の作用を述
べる。
【0027】図1に示す衝撃試験装置を用いるときに
は、まず載置台13に極めて重い被試験体を載せる。そ
して、図3に示すように、油圧シリンダ16を伸長さ
せ、可動フレーム14を押し上げると共に皿バネ19を
圧縮する。これによって、皿バネ19に載置台13上の
被試験体を加速するための弾性エネルギが蓄積され、破
断ボルト8に張力が加わる。ここで、破断ボルト8に
は、極めて重い被試験体に高衝撃を与えるに充分な弾性
エネルギを保持できる大径のボルトが用いられる。ま
た、油圧シリンダ16の伸長時には、センサ17によっ
て油圧シリンダのシリンダ力が検出される。
【0028】センサ17が予め定められた所定のシリン
ダ力を検出したならば、図2に示す制御部36が開閉ス
イッチ34をオンする。すると、金属線28にパルス圧
縮された大電気エネルギが印加されて金属線28が瞬時
にプラズマ蒸気化され、そのプラズマ蒸気化されるとき
の電気熱反応によって反応体27に含まれる金属粉が瞬
時に熱化学反応し、そのとき発生する熱エネルギによっ
て反応体27中の水分が瞬時に蒸気化して膨張するた
め、破断ボルト8が張力が掛かっていることと相俟って
瞬時に破断される。すると、皿バネ19に蓄積されてい
た弾性エネルギが一気に解放され、載置台13が瞬時に
押し上げられて載置台13上の被試験体(重量物)に高
衝撃が生じる。
【0029】このように、上記衝撃試験装置において
は、皿バネ19に蓄積された弾性エネルギの解放を、張
力が加わっている破断ボルト8を破断手段26によって
積極的に瞬時に破断して為しているので、図5に示すよ
うにストッパnに押し当てて破断ボルトgを引き千切る
従来方式と比べると、短時間で瞬間的に破断することが
でき、大径の破断ボルト8を用いる必要がある大重量の
被試験体に対しても、立ち上がりの作用力の鋭い高衝撃
を実現できる。
【0030】また、上記衝撃試験装置においては、破断
ボルト8の破断時にバネ19に蓄積された弾性エネルギ
の大きさを、図5に示す従来タイプのようにバネmの変
位によってF=kxを用いて間接的に求めるのではな
く、センサ17によってバネ力そのもの(シリンダ力)
を直接求めることができるので、その弾性エネルギが解
放されたときに被試験体に生じる作用力を正確に設定で
き、試験の精度が大幅に向上する。
【0031】また、油圧シリンダ16のシリンダ力を変
化させると共に、開閉スイッチ34のオンタイミングを
変化させることにより、皿バネ19に蓄積される弾性エ
ネルギの大きさを任意に調節できるので、載置台13上
の被試験体に与えられる上記作用力を容易に変更でき
る。
【0032】また、本実施形態では、破断ボルト8を破
断する破断手段26に電熱化学反応による高圧発生現象
を利用したものを用いているので、火薬や高圧ガスを用
いるものに比べれば、取り扱いが容易で安全性が高く特
別な資格(危険物取扱主任者等)も不要である。
【0033】また、破断ボルト8の破断タイミングを電
気的に制御できるため、大径ボルト8を単体で用いる代
わりに図4に示すように小径ボルト8aを複数並設し、
それぞれに前述のような破断手段26を設けてそれらを
同時に破断するようにしてもよい。
【0034】こうすれば、必要な作用力を変更したい場
合には、その作動力に応じて適宜ボルト8aの使用本数
を調整できるので、1種類のみのボルト8aを複数用意
しておけばよく、コストダウンとなる。なお、図4のも
のはボルト8a以外は図1のものと同様の構成なので、
同一部品に同一符合を付して説明を省略する。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る衝撃試
験装置によれば、大重量の被試験体に対しても立ち上が
りの作用力の鋭い高衝撃を実現できると共に、その作用
力を正確に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す衝撃試験装置の概略
図である。
【図2】上記衝撃試験装置の破断手段を示す概略図であ
る。
【図3】上記衝撃試験装置の作動を示す概略図である。
【図4】本発明の別の実施形態を示す衝撃試験装置の概
略図である。
【図5】従来例を示す衝撃試験装置の概略図である。
【符号の説明】
8 破断部材としての破断ボルト 13 載置台 16 油圧シリンダ 17 センサ 19 加速バネとしての皿バネ 26 破断手段 27 反応体 28 金属線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被試験体が載置される載置台と、該載置
    台に接続された破断部材および加速バネと、該加速バネ
    を変位させると共に破断部材に張力を与える油圧シリン
    ダと、該油圧シリンダによって張力が与えられた破断部
    材を破断して変位された加速バネを解放する破断手段
    と、上記油圧シリンダのシリンダ力を検出するセンサと
    を備えたことを特徴とする衝撃試験装置。
  2. 【請求項2】 上記破断手段が、破断部材内に埋設され
    水分および金属粉を有する反応体と、該反応体内に配置
    され電気エネルギが瞬間的に供給されてプラズマ蒸気化
    される金属線とからなる請求項1記載の衝撃試験装置。
JP10086779A 1998-03-31 1998-03-31 衝撃試験装置 Pending JPH11281523A (ja)

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