JPH11265194A - 音声情報処理方法 - Google Patents

音声情報処理方法

Info

Publication number
JPH11265194A
JPH11265194A JP10067423A JP6742398A JPH11265194A JP H11265194 A JPH11265194 A JP H11265194A JP 10067423 A JP10067423 A JP 10067423A JP 6742398 A JP6742398 A JP 6742398A JP H11265194 A JPH11265194 A JP H11265194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
attribute
text
attribute value
speech
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10067423A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3576792B2 (ja
Inventor
Takehiko Kagoshima
岳彦 籠嶋
Shigenobu Seto
重宣 瀬戸
Shinko Morita
眞弘 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP06742398A priority Critical patent/JP3576792B2/ja
Publication of JPH11265194A publication Critical patent/JPH11265194A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3576792B2 publication Critical patent/JP3576792B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】説明変数間の相乗効果が目的変数に寄与する場
合にも精密性と信頼性が共に高いような特徴パラメータ
を推定することを含む音声情報処理方法を提供する。 【解決手段】テキストを音声に変換するテキスト音声合
成方法において、入力情報から生成される複数の属性の
状態に従って前記属性の属性値を求め、j番目の属性の
属性値d j の関数w nj(dj ) と定数w 0 とを用いて、 【数1】 で表されるyをテキスト音声合成に関する特徴パラメー
タとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テキスト音声合成
に関し、特に入力情報からテキスト音声合成に関する種
々の特徴パラメータを推定することを含む音声情報処理
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】任意の文章から人工的に音声信号を作り
出すことをテキスト合成という。通常このテキスト合成
システムは、言語処理部、韻律生成部、音声信号生成部
の3つの段階から構成される。入力されたテキストは、
まず言語処理部において形態素解析や構文解析などが行
われる。次に韻律生成部においてアクセントやイントネ
ーションの処理が行われ、音韻記号列、ピッチパター
ン、音韻継続時間長などの情報が出力される。最後に、
音声信号生成部で音声信号が合成される。
【0003】このようなテキスト音声合成においては、
処理の各段階において、種々の特徴パラメータを推定す
る必要がある。例えば、言語処理部においては、形態素
の切れ目、漢字の読み、係り受けの構造などを、韻律生
成部においては、ピッチの上げ下げのタイミング、ピッ
チの上げ下げの大きさ、音韻継続時間長などの推定が必
要となる。
【0004】このような特徴パラメータの推定を行うた
めの統計的手法として、数量化I類や回帰木などが良く
知られている。また、これらの方法を拡張したものとし
て、空間分割型数量化法(以下MSR法と呼ぶ)が提案
されている。例えば、特開平6−282294あるいは
特開平9−90970にMSR法を音声合成における韻
律パラメータの推定に適用した例が開示されている。説
明変数空間における位置べクトルdで説明変数を表し、
n を説明変数空間で定義される要因集合とすると、
数量化I類、回帰木、MSR法に共通するモデルは次式
で表すことができる。
【0005】
【数4】 ここで、yが推定値、w n は各要因集合S n に対する重
み係数を表している。数量化I類や回帰木は、上記のモ
デルにおいて、要因集合S n に拘束条件を付加して得ら
れる特殊解と考えられる。これらに対してMSR法は、
要因集合Snに拘束を設けない一般解とみなすことがで
きる。これらの従来例において、各要因集合とその重み
係数は、多数のトレーニング事例を用いて決定される。
ここで、トレーニング事例とは、全ての説明変数の値と
それに対応する目的変数の正しい値の組を表している。
すなわち、推定値と正しい値との誤差が最小となるよう
な要因集合と重み係数が、何らかの最適化手法や解析的
な方法によって求められる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】統計的な手法による特
徴パラメータの推定において重要なことは、トレーニン
グ事例だけでなく、それ以外の事例についても高い推定
精度が得られることである。このことは、(a)トレー
ニング事例に対する推定精度が高く、かつ(b)トレー
ニング事例以外の事例に対する推定精度がトレーニング
事例に対するそれと比べてそれほど悪くならないと言い
替えることができる。仮に前者の性質(a)を「精密
性」、後者の性質(b)を「信頼性」と呼ぶことにす
る。
【0007】従来例において、精密性を向上させるため
には、要因集合の数を増やすことによって説明変数空間
を細分化する必要がある。これに対して、信頼性を向上
させるためには各要因集合に属するトレーニング事例数
がある程度大きくする必要があるため、要因集合の数を
減らさなければならない。要因集合に付加する拘束条件
より、数量化I類は、信頼性は高いものの精密性が低い
という問題があり、逆に回帰木は、精密性は高いものの
信頼性が低いという問題がある。これらに対してMSR
法は、適切に要因集合を選ぶことが可能であれば、比較
的精密性と信頼性をともに高めることができる。
【0008】しかしながら従来例の統計的モデル
((1)式)は、各要因集合が加法的な形で目的変数に
寄与していることを想定しているため、説明変数間の相
乗効果が目的変数に寄与するような場合には、精密性を
高めるためには要因集合数を大きくせざるを得ず、精密
性と信頼性を両立させることが難しいという問題があっ
た。
【0009】本発明は、上記問題を考慮して達成され、
各要因集合が加法的な形で目的変数に寄与している場合
だけでなく、説明変数間の相乗効果が目的変数に寄与す
る場合にも精密性と信頼性が共に高いような特徴パラメ
ータを推定することを含む音声情報処理方法を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る音声情報処
理方法は、テキストを音声に変換するテキスト音声合成
方法において、テキスト情報に対して言語処理を行い、
言語処理情報から生成される複数の属性の状態に従って
前記属性の属性値を求め、j番目の属性の属性値dj
の関数w nj (dj )と定数w 0 とを用いて、
【0011】
【数5】 で表されるyをテキスト音声合成に関する特徴パラメー
タとすることを特徴とする。
【0012】原書処理情報とは、出力音声に関する付加
情報とテキストから構成される。付加情報とは、音声に
関する情報であって、テキストだけからは判断すること
が難しい情報を意味しており、例えば、話者、発声速
度、発話スタイル(読み上げ調、会話調、案内調な
ど)、感情(怒り、悲しみ、驚きなど)などで、この他
にも種々の情報がある。また、テキストの代わりに、音
韻記号列や音節記号列などの、テキストと同様の情報を
含むものを用いてもよい。
【0013】属性とは、特徴パラメータの推定を行う際
に言語処理情報より知ることができる情報の種類であ
り、統計的推定における説明変数に対応するものであ
る。例えば、あるアクセント句の係り先を特徴パラメー
タとした場合、属性として、品詞、モーラ数、近傍アク
セント句の品詞などが考えられる。また、なんらかの推
定を行って得られた特徴パラメータを、さらに別の特徴
パラメータを推定するための属性として用いてもよい。
例えば、推定によって得られたアクセント句の係り先を
属性の一つとしてアクセントの大きさを推定することも
可能である。
【0014】属性値とは、前記属性の状態を表す数値で
ある。属性がアクセント句の係り先(係り先なし、次に
係る、2つ先に係る、3つ先に係る)のように順序関係
を持つもの(いわゆる順序尺度)である場合は、順序関
係に従った適当な値を属性値とすることができる。例え
ば、係り先であれば、なし:0、次:1、2つ先:2、
3つ先:3、などとしてもよい。属性が、音韻継続時間
長や基本周波数などのように数値として表されるもの
(いわゆる間隔尺度または比尺度)である場合は、測定
値を属性値とすることができる。あるいは、測定値を量
子化して得られる代表値を順序尺度と同様に扱っても良
い。属性が、品詞などのように順序関係を持たないもの
(いわゆる分類尺度)である場合は、これらの分類のカ
テゴリーに対して任意の値を対応させて属性値とするこ
とができる。例えば、品詞であれば、名詞:1、動詞:
2、形容詞:3、などとしてもよい。
【0015】特徴パラメータとは、合成音声の性質を制
御するにあたって使用されるパラメータであり、例え
ば、形態素の切れ目、漢字の読み、アクセント型、係り
受けの構造、ポーズ長、ピッチパターン制御モデルのパ
ラメータ、使用する音声素片などを表すパラメータであ
り、この他にも種々のパラメータがある。
【0016】本発明に係る音声情報処理方法は、テキス
トを音声に変換するテキスト音声合成方法であって、入
力情報から生成される複数の属性の状態に従って前記属
性の属性値を求め、j番目の属性の属性値dj の関数
w nj(dj ) と定数w 0 とを用いて、
【0017】
【数6】 で表されるyを量子化して得られる代表値に基づいて、
テキスト音声合成に関する特徴パラメータの選択枝より
選択する。
【0018】少なくとも1つの属性に対する属性値d j
が有限個の値(dj1,dj2, …,djN) をとる場合、好ましく
は、各属性値に対応する係数(anj1 ,anj2 , …,anjN )
を用いて該属性値の関数w nj(dj ) が w nj(djm) = a njm で表されるようにしてもよい。
【0019】入力情報から属性値を求めることができな
かったり、属性が想定していない状態となるなどして属
性値が不明である場合、好ましくは、不明な属性値d j
の関数w nj(dj ) が、定数C nj を用いて w nj(djm) = C nj で表されるようにしてもよい。
【0020】本発明に係る情報処理方法は、ある事例に
関する複数の属性の状態に従って、複数の選択枝より選
択する方法であり、k番目の選択枝に対応する特徴量の
推定値y k を、j番目の属性の状態によって決定される
属性値d j の関数w knj (dj) と定数w k0 とを用い
て、
【0021】
【数7】 によって求め、該推定された特徴量に基づいて前記複数
の選択枝より選択する。
【0022】少なくとも1つの属性に対する属性値d j
が有限個の値(dj1, d j2, …, d jN) をとるものである
場合、好ましくは、各属性値に対応する係数(aknj1, a
knj2, …,aknjN) を用いてk番目の選択枝に対応する属
性値の関数w knj (dj ) が w knj (djm) = a knjm で表されるようにしてもよい。
【0023】言語処理情報から属性値を求めることがで
きなかったり、属性が想定していない状態となるなどし
て、属性値が不明である場合、好ましくは、k番目の選
択枝に対応する、不明な属性値の関数w knj (dj ) が、
定数C knj を用いて w knj (djm) = C knj で表されるようにしてもよい。
【0024】好ましくは、前記特徴パラメータが、ピッ
チパターン制御モデルのパラメータであるようにしても
よい。また、好ましくは、前記ピッチパターン制御モデ
ルが、複数の代表パターンより1つのパターンを選択
し、該選択されたパターンに対して変形を施して得られ
るパターンをピッチパターンとするものであるようにし
てもよい。
【0025】代表パターンとは、音声の基本周波数(ま
たはピッチ周期)を表現するパラメータの代表的な変化
パターンを表している。好ましくは、この変形は、少な
くとも対数周波数軸上の並行移動を含むようにした方が
よい。また、属性が、アクセント句のモーラ数、アクセ
ント句の係り先、先行アクセント句の係り先を含むよう
にした方がよい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1は、本発明の音声情報処理方
法を実現する音声情報処理装置の構成を示している。こ
の図によると、テキスト情報が言語処理部10に入力さ
れる。この言語処理部10は、テキスト情報101に対
して形態素解析および構文解析等の言語処理を行って、
アクセント型102、モーラ数103、アクセント句の
係り先104、先行アクセント句の係り先105、音韻
記号列106をアクセント句毎に韻律生成部11に出力
する。例えば「あらゆる現実をすべて自分の方へねじ曲
げたのだ」というテキストは、アクセント句は「あらゆ
る」、「現実を」、「すべて」、「自分の」、「方
へ」、「ねじ曲げたのだ」と区分され、これらの各アク
セント句について上記の情報102〜106が言語処理
部10から韻律生成部11に出力される。
【0027】韻律生成部11は、アクセント型102、
モーラ数103、当該アクセント句の係り先104、先
行アクセント句の係り先105、音韻記号列106の情
報に対してアクセントやイントネーションの処理を行
い、基本周波数の時間変化パターンであるピッチパター
ン107と音韻継続時間長108を音声信号生成部12
に出力する。
【0028】音声信号生成部12は、音韻記号列10
6、ピッチパターン107、音韻継続時間長108より
合成音声110を生成する。次に、韻律生成部11の詳
細な動作について、図2を参照して説明する。代表パタ
ーン選択部21は、アクセント型102、モーラ数10
3、アクセント句の係り先104、先行アクセント句の
係り先105より、当該アクセント句に適した代表パタ
ーンを選択し、代表パターン番号201を出力する。
【0029】代表パターン記憶部22は、記憶している
複数の代表パターンの中から、代表パターン番号201
に対応する代表パターン203を読み出して出力する。
代表パターンとは、例えば図3に示されるような、音声
の基本周波数の代表的な時間変化パターンの時間軸をモ
ーラ単位に正規化したものである。
【0030】移動量生成部20は、モーラ数103、当
該アクセント句の係り先104、先行アクセント句の係
り先105より、代表パターン203を対数周波数軸方
向に並行移動する際の移動量202を求めて出力する。
【0031】音韻継続時間長生成部23は、音韻記号列
106に従って、各音韻の音韻継続時間長108を求め
て音声信号生成部12に出力する。ピッチパターン生成
部24は、音韻継続時間長108に従って各モーラの長
さが音韻継続時間長と等しくなるように代表パターン2
03を時間方向に伸縮し、移動量202に従って対数周
波数軸上で並行移動させて、ピッチパターン107を音
声信号生成部12に出力する。例えば、「あらゆる」と
いうアクセント句に対して、ピッチパターンの生成を行
った場合、図4に示すように代表パターン(a)が、時
間方向に伸縮されパターン(b)を生成し、このパター
ン(b)が対数周波数軸上で並行移動されてピッチパタ
ーン(c)が生成される。ただし、図4の縦軸は対数周
波数を表すものとし、移動量202は1から5.5まで
の4.5とした。
【0032】次に、代表パターン選択部21の詳細な動
作について説明する。まず、アクセント型102、モー
ラ数103、当該アクセント句の係り先104、先行ア
クセント句の係り先105を当該アクセント句に関する
属性として、各代表パターンの評価値を推定する。
【0033】次に、代表パターン選択部21は、推定さ
れた評価値が最小となる代表パターンの番号を代表パタ
ーン番号201として代表パターン記憶部22に出力す
る。ここで、代表パターンの評価値とは、各代表パター
ンを使用して生成されるピッチパターンと、属性の状態
の組合せに対して理想的なピッチパターンとの距離を表
している。この距離の推定値の求め方について説明す
る。各属性の状態に対する属性値は図5のように定義さ
れる。
【0034】k番目の代表パターンに対する距離の推定
値yk を、属性値の関数w knj (dj )(k=1,2, …,K)
(n=1,2,…,N)(j=1,2,3,4)と定数w k0 を用いて次式
(3)によって求める。
【0035】
【数8】 関数w knj (dj )(k=1,2, …K)(n=1,2, …,N)(j=1,2,3,
4)は、係数a knjm(k=1,2, …,K)(n=1,2,…,N)(j=1,2,3,
4)(m=0,1,2, …) とC knj を用いて次式(4)のように
定義される。
【0036】
【数9】 ここで、dj が不明とは、言語処理の失敗などの理由
で、属性の状態を知ることができないような場合を意味
している。
【0037】(4)式の代わりに、次式(5)のような
多項式を用いてもよい。 w knj (dj ) = b knj2d j 2 + bknj1d j + b knj0 (5) (3)式のw k0 および(4)式の係数a knjm あるい
は(5)式の係数b knjm はトレーニング事例に対する
距離の推定値の誤差が最小となるように決定される。
【0038】トレーニング事例とは、実音声から抽出さ
れたピッチパターンと各代表パターンとの距離のデータ
と、対応するテキストの属性(アクセント型、モーラ
数、当該アクセント句の係り先、先行アクセント句の係
り先)のデータの組合せである。トレーニング事例は、
大量のテキストとそれを読み上げた実音声のデータを解
析することにより得られる。
【0039】係数の最適化は、例えば距離の推定値の2
乗平均誤差を評価関数として、公知の最適化手法を用い
て行うことができる。また、(4)式の係数C knj は、
a knj0,aknj1 ,…の平均値とするか、あるいは属性値
の出現頻度を考慮して重み付けを行った加重平均値とし
てもよい。
【0040】次に、移動量生成部20の詳細な動作につ
いて説明する。モーラ数103、当該アクセント句の係
り先104、先行アクセント句の係り先105を当該ア
クセント句に関する属性として、これらの属性の状態の
組合せに対して理想的な移動量を推定し、その推定値を
移動量202としてピッチパターン生成部24に出力す
る。移動量の推定値の求め方について説明する。各属性
の状態に対する属性値を、代表パターン選択部21と同
様に、図5のように定義する。属性値の関数v nj(dj )
(n=1,2,…,N) (j=1,2,3)(m=0,1,2,3,…) と定数v0
を用いて移動量の推定値yを次式(6)によって求め
る。
【0041】
【数10】 関数v nj(dj )(n=1,2,…,N)(j=1,2,…,N)(j=1,2,3)は、
係数a njm (n:1,2, …,N)(j=1,2,3)(m=0,1,2, …) を用
いて次式(7)のように定義される。
【0042】
【数11】
【0043】式(7)の代わりに次式(8)のような多
項式を用いてもよい。 v nj(dj ) = b knj2d j 2 + b nj1 d j + b nj0 (8) (6)式のw 0 および(7)式の係数a njm あるいは
(8)式の係数b njm はトレーニング事例に対する距離
の推定値の誤差が最小となるように決定される。
【0044】この場合のトレーニング事例は、実音声か
ら抽出されたピッチパターンを代表パターンによって最
適に近似するための代表パターンの移動量のデータと、
テキストから求められた属性(モーラ数、当該アクセン
ト句の係り先、先行アクセント句の係り先)のデータの
組合せによって構成される。
【0045】係数の最適化は、例えば移動量の推定値の
2乗平均誤差を評価関数として、公知の最適化手法を用
いて行うことができる。また、(7)式の係数c nj
は、anj0 ,anj1 ,…の平均値とするか、あるいは属
性値の出現頻度を考慮して重み付けを行った加重平均値
としてもよい。式(6)のyを移動量202とする代わ
りに、yを量子化して得られるy’を移動量202とし
て次式(9)のように表してもよい。
【0046】
【数12】
【0047】以上の実施形態において、定数項w 0 およ
びw k0 は常に0として最適化を行わないようにしても
よい。また、2つ以上の属性の組合せを新たに1つの属
性と定義してもよい。例えば、「アクセント型」と「モ
ーラ数」の2つの属性を組み合わせて1つの属性とし、
図6のように属性値を付与することも可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の音声情報
処理方法では、属性の状態によって決定される属性値の
関数の積和によって特徴パラメータをモデル化してい
る。そのため、属性を用いて定義される要因集合が、推
定する特徴量に加法的な形で寄与している場合だけでな
く、属性間の相乗効果の寄与が含まれる場合において
も、推定精度が高い推定モデルを少ないパラメータで構
成することが可能であり、トレーニング事例以外の事例
に対しても精度の高い特徴パラメータを生成することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る音声情報処理装置の
構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施形態における韻律生成部の構成を
示すフロック図
【図3】本発明の実施形態における代表パターンの例を
示す模式図
【図4】本発明の実施形態におけるピッチパターンの生
成の一例を説明するための図
【図5】本発明の実施形態における属性値の例を示す図
【図6】本発明の実施形態における属性値の例を示す図
【符号の説明】
10…言語処理部 11…韻律生成部 12…音声信号生成部 20…移動量生成部 21…代表パターン選択部 22…代表パターン記憶部 23…音韻継続時間長生成部 24…ピッチパターン生成部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テキストを音声に変換するテキスト音声
    合成方法において、テキスト情報に対して言語処理を行
    い、言語処理情報から生成される複数の属性の状態に従
    って前記属性の属性値を求め、j番目の属性の属性値d
    jの関数w nj(dj ) と定数w 0 とを用いて、 【数1】 で表されるyをテキスト音声合成に関する特徴パラメー
    タとすることを特徴とする音声情報処理方法。
  2. 【請求項2】 テキストを音声に変換するテキスト音声
    合成方法において、テキスト情報に対して言語処理を行
    い、言語処理情報から生成される複数の属性の状態に従
    って前記属性の属性値を求め、j番目の属性の属性値d
    j の関数wnj(dj ) と定数w 0 とを用いて、 【数2】 で表されるyを量子化して得られる代表値に基づいて、
    テキスト音声合成に関する特徴パラメータの選択枝より
    選択することを特徴とする音声情報処理方法。
  3. 【請求項3】 テキストを音声に変換するテキスト音声
    合成方法において、テキスト情報に対して言語処理を行
    い、言語処理情報から生成される複数の属性の状態に従
    って前記属性の属性値を求め、j番目の属性の属性値d
    j の関数wknj (dj ) と定数w k0 とを用いて、 【数3】 によって、テキスト音声合成に関する特徴パラメータの
    k番目の選択枝の評価値ykを求め、該評価値に基づい
    て前記選択枝より選択することを特徴とする音声情報処
    理方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの属性に対する属性値d
    j が有限個の値(dj1,dj2、 …、djN) をとるものであっ
    て、各属性値に対応する係数(anj1 、anj2 、…、anjN )
    を用いて該属性値の関数w nj(dj ) が w nj(djm)=a njm で表されることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の情報処理方法。
  5. 【請求項5】 属性値dj が不明である場合、該属性
    値の関数w nj (dj )が、定数Cnjを用いて wnj(dj )=c nj で表されることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の情報処理方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つの属性に対する属性値d
    j が有限個の値(dj1,dj2、 …、djN) をとるものであっ
    て、各属性値に対応する係数(aknj1,aknj2、…、aknjN)
    を用いてk番目の選択枝に対応する属性値の関数w knj
    (dj ) が w knj (djm)=a knjm で表されることを特徴とする請求項3に記載の音声情報
    処理方法
  7. 【請求項7】 属性置dj が不明である場合、k番目
    の選択枝に対応する属性値の関数w knj (dj ) が、定数
    C knj を用いて w knj (dj )=C knj で表されることを特徴とする請求項3に記載の音声情報
    処理方法。
  8. 【請求項8】 前記特徴パラメータが、ピッチパターン
    制御モデルのパラメータであることを特徴とする、請求
    項1乃至7のいずれか1つに記載の音声情報処理方法。
  9. 【請求項9】 前記ピッチパターン制御モデルが、複数
    の代表パターンより1つのパターンを選択し、選択され
    た該パターンに対して変形を施して得られるパターンを
    ピッチパターンとするものであることを特徴とする請求
    項8に記載の音声情報処理方法。
  10. 【請求項10】 前記変形が、少なくとも対数周波数軸
    上の並行移動を含むことを特徴とする請求項9に記載の
    音声情報処理方法。
  11. 【請求項11】 前記属性が、アクセント句のモーラ
    数、アクセント句の係り先、先行アクセント句の係り先
    を合むことを特徴とする請求項1乃至7のいすれか1つ
    に記載の音声情報処理方法。
JP06742398A 1998-03-17 1998-03-17 音声情報処理方法 Expired - Fee Related JP3576792B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06742398A JP3576792B2 (ja) 1998-03-17 1998-03-17 音声情報処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06742398A JP3576792B2 (ja) 1998-03-17 1998-03-17 音声情報処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11265194A true JPH11265194A (ja) 1999-09-28
JP3576792B2 JP3576792B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=13344500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06742398A Expired - Fee Related JP3576792B2 (ja) 1998-03-17 1998-03-17 音声情報処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3576792B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003019528A1 (fr) * 2001-08-22 2003-03-06 International Business Machines Corporation Procede de production d'intonation, dispositif de synthese de signaux vocaux fonctionnant selon ledit procede et serveur vocal
US7200558B2 (en) 2001-03-08 2007-04-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Prosody generating device, prosody generating method, and program

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7200558B2 (en) 2001-03-08 2007-04-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Prosody generating device, prosody generating method, and program
US8738381B2 (en) 2001-03-08 2014-05-27 Panasonic Corporation Prosody generating devise, prosody generating method, and program
WO2003019528A1 (fr) * 2001-08-22 2003-03-06 International Business Machines Corporation Procede de production d'intonation, dispositif de synthese de signaux vocaux fonctionnant selon ledit procede et serveur vocal

Also Published As

Publication number Publication date
JP3576792B2 (ja) 2004-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4738057B2 (ja) ピッチパターン生成方法及びその装置
JP4080989B2 (ja) 音声合成方法、音声合成装置および音声合成プログラム
JP4406440B2 (ja) 音声合成装置、音声合成方法及びプログラム
US20040030555A1 (en) System and method for concatenating acoustic contours for speech synthesis
JP2007249212A (ja) テキスト音声合成のための方法、コンピュータプログラム及びプロセッサ
JP2006276528A (ja) 音声合成装置及びその方法
JP3576840B2 (ja) 基本周波数パタン生成方法、基本周波数パタン生成装置及びプログラム記録媒体
US8478595B2 (en) Fundamental frequency pattern generation apparatus and fundamental frequency pattern generation method
JP4533255B2 (ja) 音声合成装置、音声合成方法、音声合成プログラムおよびその記録媒体
JP4247289B1 (ja) 音声合成装置、音声合成方法およびそのプログラム
JP4648878B2 (ja) 様式指定型音声合成方法、及び様式指定型音声合成装置とそのプログラムと、その記憶媒体
JP5874639B2 (ja) 音声合成装置、音声合成方法及び音声合成プログラム
JP2001242882A (ja) 音声合成方法及び音声合成装置
JP3576792B2 (ja) 音声情報処理方法
JP5393546B2 (ja) 韻律作成装置及び韻律作成方法
JP4167084B2 (ja) 音声合成方法及び装置、並びに音声合成プログラム
JP2001034284A (ja) 音声合成方法及び装置、並びに文音声変換プログラムを記録した記録媒体
JP3737788B2 (ja) 基本周波数パターン生成方法、基本周波数パターン生成装置、音声合成装置、基本周波数パターン生成プログラムおよび音声合成プログラム
JP4232254B2 (ja) 音声合成装置、規則音声合成方法及び記憶媒体
JP3571925B2 (ja) 音声情報処理装置
JP2001075585A (ja) 自然言語処理方法及び前記方法を用いた音声合成装置
JP2006084854A (ja) 音声合成装置、音声合成方法および音声合成プログラム
JP2001282273A (ja) 音声情報処理装置とその方法と記憶媒体
JP2001100777A (ja) 音声合成方法及び装置
Gu et al. Model spectrum-progression with DTW and ANN for speech synthesis

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040708

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees