JPH11261792A - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

Info

Publication number
JPH11261792A
JPH11261792A JP5924198A JP5924198A JPH11261792A JP H11261792 A JPH11261792 A JP H11261792A JP 5924198 A JP5924198 A JP 5924198A JP 5924198 A JP5924198 A JP 5924198A JP H11261792 A JPH11261792 A JP H11261792A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
booklet
document
original
image
size information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5924198A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Yoshioka
靖雄 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP5924198A priority Critical patent/JPH11261792A/ja
Publication of JPH11261792A publication Critical patent/JPH11261792A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冊子原稿を下向きに載置して読み込んだ際の
原稿の原稿台からの浮きによって生じる歪みを正確に補
正し、良好な画像を得ることのできる画像処理方法を提
供すること。 【解決手段】 読み取り手段を走査させて、載置された
冊子原稿の画像情報を読み取り、読み取られた画像情報
に対して読み取り時の歪み補正を行う画像処理方法にお
いて、予め冊子原稿のサイズ情報を記憶する手順と、読
み込まれた冊子原稿のサイズ情報を検出し記憶する手順
と、記憶された上記2つの冊子原稿サイズ情報に基づい
て、歪み部分の補正倍率を算出する手順と、該補正倍率
に基づき画像情報の補正処理を行う手順を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冊子原稿を見開き
の状態で読み込むことのできる複写機やスキャナ機器等
の画像処理方法に関し、さらに詳しくは冊子原稿を見開
きの状態で読み込む際に原稿台からの原稿面の浮きに起
因する画像の歪みを補正する画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿台上に置かれた冊子原稿
(本、ブック形状の所謂ブック原稿)の面形状を推定
し、これを曲がりのない正常な状態に補正する画像処理
装置を開示したものとして特開平6−164852号公
報と特開平6−334840号公報がある。
【0003】まず、特開平6−164852号公報にお
いては、原稿を上向きに載置して原稿と原稿台との境界
を検出して原稿面形状を推定し、推定した面形状に基づ
き画像を変倍して歪みを補正する画像処理装置が開示さ
れている。
【0004】そして同公報に開示されている装置は、上
向きに載置された原稿のエッジと原稿面の高さの両者を
検出して原稿面の形状を推定するものであり、原稿面を
下向きに載置する汎用の読み取り装置とは異なった冊子
原稿専用の読み取り装置である。
【0005】また、特開平6−334840号公報にお
いては、冊子原稿を下向きに載置して歪みを補正する画
像処理装置が開示されており、原稿面の高さを測定し、
その高さデータを基準に読み取り画像の歪みを補正する
画像処理方法およびその装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の通り、特開平6
−164852号公報においては、原稿を上向きに載置
して原稿と原稿台との境界を検出して原稿面形状を推定
し、推定した面形状に基づき画像を変倍して歪みを補正
する画像処理装置が開示されており、空間的に曲った原
稿を投影した場合であっても、その原稿の形状を検知
し、その検知結果に応じて、あたかも読み取り面が平面
であるかのように画像情報を補正することで、線や文字
等が鮮明で美しく出力できるという点で有効なものであ
る。
【0007】しかしながら、同公報に記載の技術内容に
よれば、原稿面を下向きに載置する汎用の読み取り装置
とは異なった冊子原稿専用の読み取り装置であるので、
専用の設置スペースを必要とし、冊子原稿の読み取り頻
度が高くない一般の事務所等においては、スペース効率
が低くなるという問題点があった。
【0008】また、特開平6−334840号公報は、
冊子原稿を下向きに載置して歪みを補正する画像処理装
置が開示され、原稿面の高さを測定し、その高さデータ
を基準に読み取り画像の歪みを補正するものであること
から、読み取られた冊子原稿のうち、綴じ代近傍の曲面
の画像の歪みを補正して、極力正常な画像データとして
出力することができるという点で有効なものである。
【0009】しかしながら、同公報に記載の技術内容に
よれば、原稿面の高さを測定する手段を必要とするた
め、専用の装置によらないと画像歪みの補正が行えない
といった問題点があった。
【0010】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、原稿を下向きに載置
して読み取る汎用の読み取り装置において、冊子原稿を
下向きに載置して読み込んだ際の原稿の原稿台からの浮
きによって生じる歪みを正確に補正し、良好な画像を得
ることのできる画像処理方法を提供することにある。
【0011】また、本発明は基準となる正規のブックサ
イズの設定において、各種設定法を備えておくことで作
業や個々の原稿事情に対応できる画像処理方法の提供を
目的とする。
【0012】さらに本発明は、原稿面の高さ測定をする
こと無しに、読み取った画像データのみから歪みの補正
を行ったり、主走査方向に原稿の置きずれがあってもこ
れに対応して補正を行うことのできる汎用性の高い画像
処理方法を提供することを目的とする。
【0013】次いで本発明は、正規のブックサイズの把
握により、載置された原稿外形の予測を行ったり、補正
処理を開始する前に補正が可能な否かを判定したり、原
稿外形の回帰直線を求める際に基準となる正常な画像領
域を設定できたり、補正画像を出力する際の変倍計算を
予め行うことのできる画像処理方法を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、読み取り手段を走査させて、載置された冊子原稿の
画像情報を読み取り、読み取られた画像情報に対して、
読み取り時の冊子原稿の浮きによって生じる歪みを補正
する画像処理方法において、画像情報を読み取る前に予
め冊子原稿のサイズ情報を記憶する手順と、読み込まれ
た冊子原稿のサイズ情報を検出し記憶する手順と、記憶
された上記2つの冊子原稿サイズ情報に基づいて、歪み
部分の補正倍率を算出する手順と、該補正倍率に基づき
画像情報の補正処理を行う手順とからなることを特徴と
する画像処理方法である。
【0015】このように構成することで、正規のブック
サイズを予め記憶しているので、これを基準にして冊子
原稿の浮きに起因する歪みを補正する補正演算ができ、
原稿を下向きに載置する汎用の読み取り装置において
も、原稿面高さを測定する機構を設けることなく冊子原
稿の歪み補正を精度よく行うことができる。
【0016】請求項2に記載の発明は、予め冊子原稿の
サイズ情報を記憶する手順は、冊子原稿画像の読み込み
前に予め予備走査を行い、冊子原稿サイズ情報を検出す
る手順、冊子原稿サイズ情報を入力する手順、予め記憶
されたサイズ情報から選択する手順の何れかの手順から
なることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法で
ある。
【0017】このように構成することで、補正の際に予
備走査またはキーボード等からの入力または所定の規格
サイズを選択するので、基準となる正規の原稿サイズデ
ータの設定が行えると共に、作業や原稿の事情にあわせ
て効率的なサイズ設定を行うことができる。
【0018】また、補正の基準となる冊子サイズの設定
において、同一種類の冊子書籍の読み込みや同一冊子書
籍の頁を変えての読み込みなどユーザーの任意の条件に
基づいての繰り返し読み込みの場合に、過去にサイズの
設定がなされたものであれば再度のサイズ設定作業を省
略できるので、作業の効率を向上できる。
【0019】請求項3に記載の発明は、記憶された2つ
の冊子原稿サイズ情報に基づいて、歪み部分の補正倍率
を算出する手順は、冊子原稿画像のエッジ部分を検出し
て冊子原稿サイズ情報を抽出する手順と、冊子原稿画像
の歪み区間、消失区間を求め冊子原稿の外形輪郭線を補
間する手順と、冊子原稿サイズ情報の差を冊子原稿読み
取り時の歪み量として補正倍率を求める手順からなるこ
とを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法である。
【0020】このように構成することで、基準となる正
規の冊子原稿のサイズデータが正確に把握できるので、
本走査により読み取った画像データから得た見かけの外
形サイズとの差分を基にして画像データを補間すること
によって、原稿面の高さ測定を行わないで画像データの
みから歪み補正を行うことができる。
【0021】請求項4に記載の発明は、冊子原稿画像の
エッジ部分を検出して冊子原稿サイズ情報を抽出する手
順は、冊子原稿の外形輪郭位置に基づいて、エッジ検出
する領域を絞り込む手順を含むことを特徴とする請求項
3に記載の画像処理方法である。
【0022】このように構成することで、冊子原稿の外
形が正確に把握でき、本走査により読み取った画像デー
タから原稿外形、原稿中央の綴じ部位置等を抽出する際
にそれらの大まかな位置予測に基づいて検索範囲を絞れ
るため不要な領域を検索しないですみ、これらを効率よ
く抽出することができる。
【0023】請求項5に記載の発明は、記憶された2つ
の冊子原稿サイズ情報に基づいて、歪み部分の補正倍率
を算出する手順は、冊子原稿サイズ情報と読み取った画
像のサイズ情報を比較して、補正処理が可能か否かを判
定する手順を含むことを特徴とする請求項3に記載の画
像処理方法である。
【0024】このように構成することで、冊子原稿の外
形サイズが正確に把握でき、本走査により読み取った見
かけの原稿サイズとの比較によって歪み具合を判定し、
不完全な補正処理の実行が予想される場合は処理を開始
する前に停止させて、エネルギーや出力用紙の浪費を防
止することができる。
【0025】請求項6に記載の発明は、歪み区間、消失
区間を求め冊子原稿の外形輪郭線を補間する手順は、エ
ッジ検出して抽出された冊子原稿サイズ情報と、冊子原
稿サイズ情報から設定した所定の領域に対して直線回帰
式を用いて求めた回帰線に基づいて、歪み区間を検出す
る手順を含むことを特徴とする請求項3に記載の画像処
理方法である。
【0026】このように構成することで、正規の冊子サ
イズから冊子原稿の外形サイズが正確に把握でき、歪み
区間長さを原稿外形の直線回帰線との相関から求める際
に、回帰線の基準となる原稿外形領域として歪みがない
正常な領域を効率よく設定できる。
【0027】請求項7に記載の発明は、冊子原稿サイズ
情報の差を冊子原稿読み取り時の歪み量として補正倍率
を求める手順は、予め記憶された走査方向の原稿長さと
読み取られた原稿長さとの差をlt、走査方向の原稿の
歪み区間の長さをls、歪み部分の輪郭線長さの総和を
Σlnとしたとき、走査方向の補正係数aを、a=(l
s+lt)/Σlnとして算出し、補正係数aに基づい
て歪み補正する手順を含むことを特徴とする請求項3に
記載の画像処理方法である。
【0028】このように構成することで、原稿上下の各
エッジラインの歪み具合に応じて個別に補正を行うこと
ができ、読み取りの際に載置基準位置から上下に置きず
れが発生していた場合でも、補正を正確に行うことがで
きる。
【0029】請求項8に記載の発明は、予め記憶された
冊子原稿サイズ情報から、出力媒体に対する変倍率を補
正処理前に求める手順を備えることを特徴とする請求項
3に記載の画像処理方法である。
【0030】このように構成することで、補正後の冊子
サイズが予め把握できているので、出力時の画像の変倍
率も事前に計算でき、補正した結果を高速に各媒体へ出
力することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による画像処理装
置のブロック構成図を示しており、コントロール部9は
装置全体を制御するメインコントロールである。そし
て、原稿台の載置基準位置に所定の方向で載置された冊
子原稿を、光学系2を制御して読み込み得られた反射光
像を光電変換部で電気信号に変換し、さらにA/D変換
部4にてデジタル信号に変換し画像メモリ5に格納す
る。
【0032】これに先立ってサイズ設定部1で設定され
た正規の冊子サイズデータと本走査で読み込んだ原稿サ
イズデータをもとに歪み補正部6で歪み部分の補正倍率
を演算し、画像データの補正変倍処理を行い、正規の原
稿サイズの画像データを得ることができる。
【0033】次に、歪み補正部6によって得られた画像
データを再度メモリ5に格納する。補正された原稿デー
タは画像処理部7により作業者の指定する画像形状に加
工され、出力部8から画像データとして出力される。
【0034】(本発明の第1の実施形態)上記のブロッ
ク構成にて原稿処理装置での読み取りから補正、出力に
至る実施形態の動作を図2のメインフローチャートおよ
び図3〜4を用いて説明する。
【0035】まず原稿面を読み込む前に、基準となる正
規の原稿サイズBHの把握を行い(ステップ1、なお以
後ステップをSで略し、例えばステップ1をS1と略
す)、原稿サイズを把握した結果をメモリに格納する
(S2)。
【0036】そして読み取りたい冊子原稿3の原稿面見
開き面を広げて基準位置2へ、副走査方向(読み取りヘ
ッド走行方向)に対して冊子原稿の見開き中心軸が直角
となるように、また光学系の光軸中心1に原稿上下の中
心線がくるように載置し原稿面の読み取りを行い(S
3)、得られた画像データをメモリに格納する(S
4)。
【0037】ここで、読み取り時の原稿は図3〜4に図
示しているように載置される。図中の数字1、2はそれ
ぞれ読み取り光学系の光軸中心位置、載置基準ガイドの
意味であるが、装置によっては各種の表示がなされるた
め、図では単に模式的に表現している。
【0038】原稿載置基準位置は原稿サイズに関する演
算処理および補正処理を効率的に行うために基準となる
位置であり、原稿載置位置を基準として原稿の歪み量を
求め(S5)、求められた歪み量に基づき、読み取った
画像に対する補正値を演算し(S6)、得られた補正値
に基づき画像を変倍する(S7)。
【0039】ノイズや何らかの演算ミス等で補正が正常
に行われなかった場合(S8においてNOの場合)は表
示パネルに警告表示を出して作業者に異常を知らせ、一
連の処理を停止する(S9)。
【0040】一方、補正が正常に行われた(補正終了し
た)ならば、補正完了後の最終画像データをメモリに格
納し(S10)、作業者から指定された拡大/縮小等の
画像処理が行われ(S11)、最終画像データとして出
力される(S12)。そして補正後の画像データはコン
ピュータ、プリンタなど各種の画像処理機器へ出力され
ることとなる。
【0041】(本発明の第2の実施形態)原稿サイズの
設定に関する実施形態について、図5のサブフローチャ
ートおよび図6〜11を用いて以下に説明を行う。図5
のサブフローチャートは図2のメインフローチャートの
S1:原稿サイズを把握〜S2:サイズをメモリに格納
する工程について、さらに細分化したものである。また
図6、7は原稿横置き、図8、9は原稿縦置きの各場合
に原稿載置の様子を示す図である。
【0042】原稿サイズがA4判など既知のサイズであ
る場合(S20)はテーブルからの定型サイズの指定
(S21)により、また原稿サイズの数値が既知の場合
(S22)は、図示しないキーボードパネル等からの数
値入力によってサイズを入力する(S23)。
【0043】一方、原稿サイズが不明の場合は、以下の
手順による予備走査を実行することによって原稿サイズ
を把握する。即ち、原稿の表紙のサイズがそのまま原稿
サイズBHと等しい場合(S24)は図6、7に示すよ
うに原稿1を閉じた状態で原稿台2に寝かせて置き(S
25)、予備走査を行う(S27)。
【0044】このようにして得られた画像データの例を
図8に示しており、得られた外形画像の大きさBHはそ
のまま正規の原稿サイズBHである(S28)。またハ
ードカバー等により表紙のサイズと原稿面のサイズが一
致していない場合は図9、10に示すように原稿を閉じ
た状態で原稿台上に立てて置き(S26)、予備走査を
行う。このようにして得られた画像データの例を図11
に示す。
【0045】そしてハードカバーやファイル等の表紙B
H’は原稿面よりも外側に位置することや、その大き
さ、厚さが原稿面とは異なることを利用して、これを識
別し、真の原稿サイズBHを把握することができる(S
28)。
【0046】サイズ把握のために原稿を載置する位置
は、原稿エッジの検出が可能な領域内であれば任意であ
るが、スキュー補正などによる演算の負担を考慮する
と、原稿載置基準位置に沿って通常の読み取り位置に載
置するのが望ましい。以上のようにして得られた原稿サ
イズのデータをメモリに格納する(S29)。
【0047】(本発明の第3の実施形態)原稿サイズの
設定に関する本実施形態の内容を図12、13のサブフ
ローチャートで説明する。図12のサブフローチャート
はメインフローチャートのS1:原稿サイズを把握〜S
2:サイズをメモリに格納する工程について、さらに細
分化したものである。
【0048】作業者は読み取りたい任意のサイズの原稿
について、過去に設定したサイズであれば(S34)、
サイズを登録したテーブルから該当するサイズを呼び出
した後(S35)、予備走査を省略して直ちに原稿の読
み込みに入る。なおS30〜S33はS20〜S23と
同一であるため説明は省略する。
【0049】図13はメインフローチャートのS12:
データ出力以降について工程を追加したものである。補
正画像の出力結果を確認した後必要に応じて、予備走査
で把握した原稿サイズBHをメモリに登録(S39)し
て終了する。サイズの登録をしないならばそのまま終了
する。
【0050】(本発明の第4の実施形態)歪み補正に関
する本実施形態の内容を図14のサブフローチャートお
よび図15〜17を基にして以下に説明する。図14の
サブフローチャートは図2のメインフローチャートのS
6:歪み量を把握〜S7:倍率変換について工程をさら
に細分化したものである。また図15は冊子原稿の断面
図の例、図16は読み取った左頁の画像データ(実線で
囲まれた部分)の例を示しており、図16における破線
部分は正規の原稿サイズを示し、また図17は読み取っ
た画像の中央綴じ部付近の左側頁の断面拡大図である。
【0051】まず読み取った原稿の画像データのエッジ
を検出し(S40)、これから原稿の外形、中央綴じ部
を抽出する(S41)。読み取った画像のサイズSHか
ら正常区間lrを抽出しメインフローチャートS1、2
で把握した正規の原稿サイズBHとの演算から歪み区間
ls、消失区間ltを把握する(S42)。
【0052】ここで正常区間lrとは読み取った画像デ
ータの内で歪みが発生していない区間、歪み区間lsと
は浮きによって縮小された画像データの区間、消失区間
ltとは画像の縮小によって失われた原稿区間のことを
それぞれ表しており、図15〜17にそれらの関係を示
す。
【0053】図17に示すように歪み区間lsについて
副走査方向を微小区間Δlxに分割し、各微小区間を指
数関数や双曲線などの関数によって補間し(S43)、
補間した各微小区間の各輪郭線の長さΔlnを求め、各
微小区間Δlxに対して1次補正を行う(S44)。
【0054】最終的に求める長さは歪み区間lsと消失
区間ltの和であることから、1次補正の結果得られた
輪郭線長さΣlnの最終長さに対する比率から係数を求
めて1次補正の結果に対して係数による2次補正を行う
(S45)。
【0055】そして歪み区間の副走査方向のすべての画
素について補正を行い、補正が終了したら主走査方向の
補正に移る(S46でYESの場合)。主走査方向につ
いても副走査方向と同様に、S43で求めた歪み部分を
補間した関数によって主走査方向の歪み長さを求め、原
点からの正規の主走査方向の原稿長さBV/2に対する
縮小率から補正係数bを求め(S47)、各副走査位置
についてbを求めて主走査方向の補正演算を行う(S4
8)。
【0056】歪み部分のすべての補正が完了したら(S
49でYESの場合)、画像データをメモリに格納す
る。補正が終了していない場合(S49でNOの場合)
は補正を続行する。以上により、読み取った画像データ
から正常な画像を得る。
【0057】尚、ここでは副走査方向の補正を先に行っ
た場合について説明したが、補正する順序は主走査方向
が先になっても何ら支障はない。この場合は図14中の
破線で囲んだ領域を入れ替え、S46で主走査方向につ
いて補正の終了を確認するように変更すればよい。
【0058】(本発明の第5の実施形態)原稿外形、原
稿中央の綴じ部位置の抽出に関する実施形態の内容を図
18〜20で説明する。原稿外形、原稿中央の綴じ部は
ともに読み取った画像のエッジデータから抽出する。例
えば本実施形態では、原稿外形を画像の輝度ヒストグラ
ムを求め、所定の値に設定した輝度しきい値により、し
きい値を下まわる画素を外形エッジとして抽出する方法
やSobelフィルタなどの各種のフィルタを用いて検
出する方法などの公知の手法で行うが、他の検出方法を
用いても良いことは勿論である。
【0059】即ち原稿中央の綴じ部Iは図18に示すよ
うな画像の副走査位置における輝度ヒストグラムの輝度
値が減少から増加へ転じる点として求める方法や、図1
9に示すような原稿外形エッジラインの隣接座標間での
傾きの変化が入れ替わる変極点を求める方法などによっ
て抽出できる。
【0060】これらの抽出動作は読み取った全画像デー
タに対してではなく、既知である正規の冊子サイズに基
づいて外形あるいは中央綴じ部の存在を予測したある範
囲について行うことでその処理時間の短縮を図ることが
できる。
【0061】検索範囲の設定について図20を用いて以
下に説明を行うと、正規の原稿の副走査方向の長さBH
が既知であるので、原稿載置基準位置から歪みがない場
合の左側の頁端の存在する位置が予測できる。
【0062】冊子原稿の左側頁の右側すなわち中央綴じ
部は、浮きによって最初から正規の外形位置からは左側
にずれているため、正規の綴じ部予測位置から左側の範
囲Dについて検索を行えばよい。
【0063】また主走査方向の外形エッジについても、
載置基準位置からのエッジ位置BV/2が予測できるの
で、読み取った画像データからエッジの予測位置BV/
2を中心に所定の範囲Eについてエッジの検索を行えば
よい。尚、所定の範囲については原稿の置きずれや測定
誤差を考慮して、それぞれ設定される。
【0064】(本発明の第6の実施形態)歪み具合の判
定に関する本実施形態の内容を図21、22をもとに説
明する。綴じ部の開き具合が小さい場合、背表紙高さ
t’が高くなり、画像データが綴じ部の内側に隠れてし
まう可能性がある。この場合は補正を行っても画像デー
タの復元は不完全となるため、補正処理を開始する前に
冊子サイズデータと読み取った画像データの大きさの差
から歪み具合を推定し補正可否の判定を行う。
【0065】図22に示すように原稿の浮きが大きく、
綴じ部で左右の原稿面が重なっているような場合は、重
なり部分がそのまま消失してしまうため歪み区間ls’
に対して消失区間lt’は大きくなる。この関係を歪み
具合の判定に利用する。
【0066】メインフローのS1、2で把握した正規の
冊子サイズデータBH’’と原稿読み取りで得られた見
かけ上の原稿サイズSH’とから消失区間lt’を求
め、SH’から正常区間を引いた残りの歪み区間ls’
に対する比率ls’/lt’を求め、これが所定の設定
値(例えば1/2)以下の場合は補正不可能と判定し、
表示パネルに警告表示を出して作業者に異常を知らせ1
連の処理を停止する。このようにして、補正処理を実行
する前に補正可否を判定する。
【0067】(本発明の第7の実施形態)本実施形態で
直線回帰線を求める目的は、正確な冊子原稿の外形輪郭
を得ることである。即ち、読み取られた冊子原稿のエッ
ジ情報は、原稿台に密着している部分は略直線となって
いるが、原稿台から浮いている冊子原稿部分は曲線形状
となっていることから、このままでは正確な冊子原稿の
外形輪郭が不明であり、ひいては正確な画像再生ができ
ないこととなる。
【0068】尚、ここで略直線と表現しているのは読み
取ったままの外形情報は原稿面以外の他の紙面エッジや
ゴミなどの影響を受けるため、たとえ原稿台に密着させ
て冊子原稿を読み取ったとしても、完全な直線が得られ
ていない場合があるためである。
【0069】本実施形態は、密着している略直線部分の
情報をもとに直線回帰式を求め、正確な冊子原稿のエッ
ジ情報(外形輪郭)を得るものである。ここで、直線回
帰線について簡単に説明すれば、直線回帰線とは、xに
対するy‘の関係をy’=ax+bなる関係で表すもの
であり、予測値y’と実測値yの差の二乗和S=Σ(y
2−y’2)を最小にするa、bを求めることである。
【0070】通常は、相関程度が不明なデータの関係を
分析するため、全実測データに対して回帰演算を行なう
が、本発明の場合、相関が非常に強い部分(原稿台に密
着している部分)は略直線として、一方相関の弱い部分
(浮きがある部分)は曲線として読み取りデータが得ら
れているので、外形情報を得るためには相関が非常に強
い部分のみについて直線回帰式を求めれば誤差が少ない
結果が得られる。
【0071】直線回帰線の設定に関する本実施形態の内
容を図23で説明する。原稿読み取りで得られた原稿は
歪みがない正常な区間lrと歪みが発生して原稿中心に
向かって縮小している歪み区間lsを含んでいる。その
ため正常な区間lrが属する外形輪郭の直線回帰線Lを
求めれば、歪み区間lsはこの回帰線との相関が低い部
分として抽出できる。
【0072】直線回帰線は設定した区間を直線で表わす
もので、設定する領域は必ずしも広い範囲である必要は
ないが、広ければ回帰線の精度を確保するのに有利であ
るため、歪みが入っていないできるだけ広い範囲を設定
する方が望ましい。
【0073】図23において頁の左端は他の原稿エッジ
による影響を避けるため、また頁の右端は原稿浮きによ
る歪みの影響を避けるためオフセットをとる必要があ
る。各々のオフセット量をH,Fとすると、外形の基準
領域Gは見かけの長さSH−(H+F)となる。Hおよ
びFは予め所定の数値を設定しておけば、原稿外形端の
位置と原稿の見かけの長さSHが得られれば、直ちに回
帰線の基準領域が設定できる。
【0074】尚、本実施形態の説明において、直線回帰
式を求めるための条件を上述の通り、二乗和を最小にす
る所謂最小二乗法と同等の方法としているが、本発明は
それのみに限定されるものではなく、本発明の趣旨から
逸脱しない範囲で、他の条件に基づき直線式を求める方
法であっても良いことは勿論である。
【0075】(本発明の第8の実施形態)歪み補正に関
する本実施形態の内容を図15〜17で説明する。図1
5は冊子原稿の断面図の例、図16は読み取った左頁の
画像データ(実線で囲まれた部分)の例であり、破線部
分は正規の原稿サイズを示す。また図17は読み取った
左頁の下側歪み部分付近の断面図である。
【0076】図17において、原稿の左右方向(副走査
方向)をX座標、上下方向(主走査方向)をY座標と
し、画像読み取り光学系の光軸を延長した原稿面との交
点を主走査方向の原点とし、副走査方向の正規の原稿長
さBHと読み取った原稿長さSHとの差をlt、読み取
った画像の歪み区間の副走査方向長さをls、歪み部分
を微小区間に分割して各歪み区間について補間関数で近
似して求めた輪郭線長さをlnとすると、Δlxを限り
なく小さくした場合、歪み区間の外形輪郭線長さlnを
正規の原稿長さに補正するための2次補正係数aは以下
のようになる。
【0077】a=(ls+lt)/Σln a;副走査方向補正係数、t;消失区間(正規の原稿長
さ−見かけ長さ) ls;歪み区間の長さ、Σln;歪み部の輪郭線の長さ Δln=(lx2+ly20.5、Δly;歪み量、Δl
x;副走査位置 主走査方向をY軸、副走査方向をX軸とする。
【0078】尚、載置基準位置から上下(主走査)方向
に置きずれがあった場合、歪み具合が原稿の上下で異な
ってしまうが、基準位置から上下に分割し各歪み区間に
ついて個別に補間を行い、補正係数を求めて補正すれば
原稿全体の補正が可能となる。
【0079】(本発明の第9の実施形態)補正結果の出
力に関する本実施形態の内容を図22、23のサブフロ
ーチャートで説明する。図24のサブフローチャートは
図2のメインフローチャートのS2:原稿サイズをメモ
リに格納とS:3画像読み取りの間に工程を挿入したも
のである。
【0080】把握した正規の原稿サイズが補正後の最終
画像サイズと等しいため、出力サイズに指定がある場合
(S90でYESの場合)は、把握した冊子サイズデー
タと指定されたサイズとの間で変倍率を求める(S9
1)。
【0081】冊子サイズと出力媒体サイズが等しい場合
(S92)は、変倍率は1に設定し(S93)、冊子サ
イズと出力媒体サイズが等しくない場合は、媒体サイズ
の縦/横の各サイズに対する冊子サイズの変倍率を求め
(S94)、最も小さい倍率を調べ(S95)、これを
変倍率として記憶する(S96)。
【0082】次に図25のサブフローチャートは図2の
メインフローチャートのS12:データ出力に工程を追
加するものであり、得られた最終画像データを図24の
フローにより求めた変倍率によって変倍し(S97)、
変倍した画像データを指定された媒体上に出力する。
【0083】なお本実施形態では、出力媒体として記録
用紙等を採用した場合について説明しているが、本発明
はそれに限定されるものではなく、所定の記録装置上に
記憶する画像データとしても良い。例えば、スキャナと
情報処理装置、場合によってはプリンタ若しくは表示画
面等を接続し、画像データとして変倍する場合について
も適用できる。
【0084】さらに上述した各実施形態では、図1で例
示した画像処理装置を用いて画像処理する場合について
説明しているが、画像処理装置として一体的に構成され
たデジタル複写機等だけでなく、例えばパーソナルコン
ピュータ等の情報処理装置と、スキャナ等の読み取り装
置、プリンタ等の出力装置等を接続するような別体の装
置を相互に接続した画像システムとして構成しても良い
ことは勿論である。
【0085】また、本発明に係る画像処理装置の実施形
態として、主にフローチャートを用いて説明を行なって
いるが、画像処理方法のうちの一部又は全部をソフトウ
ェアとハードウェアの組み合わせで実現することも可能
であり、本発明に係る画像処理方法を記録したフロッピ
ィディスク等の記録媒体をコンピュータ等の情報処理装
置に読み込ませて、実現することも可能なことはいうま
でもない。
【0086】
【発明の効果】請求項1に記載の画像処理装置によれ
ば、正規の冊子サイズを予め記憶しているので、これを
基準にして冊子原稿の浮きに起因する歪みを補正する補
正演算ができ、原稿を下向きに載置する汎用の読み取り
装置においても、原稿面高さを測定する機構を設けるこ
となく冊子原稿の歪み補正を精度よく行うことができる
という効果がある。
【0087】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
補正の際に予備走査またはキーボード等からの入力また
は所定の規格サイズを選択するので、基準となる正規の
原稿サイズデータの設定が行えると共に、作業や原稿の
事情にあわせて効率的なサイズ設定を行うことができる
という効果がある。
【0088】また、補正の基準となる冊子サイズの設定
において、同一種類の冊子書籍の読み込みや同一冊子書
籍の頁を変えての読み込みなどユーザーの任意の条件に
基づいての繰り返し読み込みの場合に、過去にサイズの
設定がなされたものであれば再度のサイズ設定作業を省
略できるので、作業の効率を高められるという効果もあ
る。
【0089】請求項3に記載の画像処理装置によれば、
基準となる正規の冊子原稿のサイズデータが正確に把握
できるので、本走査により読み取った画像データから得
た見かけの外形サイズとの差分を基にして画像データを
補間することによって、原稿面の高さ測定を行わないで
画像データのみから歪み補正を行うことができる。
【0090】請求項4に記載の画像処理装置によれば、
走査により読み取った画像データから原稿外形、原稿中
央の綴じ部位置等を抽出する際にそれらの大まかな位置
予測に基づいて検索範囲を絞れるため不要な領域を検索
しないですみ、これらを効率よく抽出することができ
る。
【0091】請求項5に記載の画像処理装置によれば、
走査により読み取った見かけの原稿サイズとの比較によ
って歪み具合を判定し、不完全な補正処理の実行が予想
される場合は処理を開始する前に停止させて、エネルギ
ーや出力用紙の浪費を防止することができる。
【0092】請求項6に記載の画像処理装置によれば、
歪み区間長さを原稿外形の直線回帰線との相関から求め
る際に、回帰線の基準となる原稿外形領域として歪みが
ない正常な領域を効率よく設定できる。
【0093】請求項7に記載の画像形成装置によれば、
原稿上下の各エッジラインの歪み具合に応じて個別に補
正を行うので、読み取りの際に載置基準位置から上下に
置きずれが発生していた場合でも、補正を正確に行うこ
とができる。
【0094】請求項8に記載の画像処理装置によれば、
補正後の冊子サイズが予め把握できているので、出力時
の画像の変倍率も事前に計算できるので、補正した結果
を高速に各媒体へ出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像処理装置のブロッ
ク構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像歪み補正処理のメ
インフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態に係る原稿載置状態を上から
見た上面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る原稿載置状態を横から
見た側面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る原稿サイズ設定に関す
るフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態において、表または裏表紙に
よる冊子サイズ設定時の原稿台上での冊子原稿の載置状
態を上から見た上面図である。
【図7】図6の冊子原稿の載置状態を横から見た側面図
である。
【図8】図6、7における原稿載置で得られた画像を表
す図である。
【図9】本発明の表紙サイズと原稿面サイズが一致しな
い場合の冊子サイズ設定時の原稿台上での原稿載置状態
を上から見た上面図である。
【図10】図9において冊子原稿の載置状態を横から見
た側面図である。
【図11】図9、10において得られた画像を示す図で
ある。
【図12】本発明の実施形態の原稿サイズ設定に関する
サブフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態の原稿サイズ登録に関する
フローチャートである。
【図14】本発明の実施形態に係る画像歪み補正に関す
るフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態に係る冊子原稿読み取り時
の原稿断面図である。
【図16】本発明の実施形態において、読み取った左頁
の画像データを表す図である。
【図17】本発明の実施形態において、読み取った左頁
の下側歪み部分付近を表す図である。
【図18】本発明の実施形態において、読み取った画像
の輝度ヒストグラムを表す図である。
【図19】本発明の実施形態において、読み取った画像
の外形ラインの傾き勾配を表す図である。
【図20】本発明の実施形態において、エッジ検索範囲
の設定例を表す図である。
【図21】本発明の実施形態において、冊子原稿の綴じ
部で画像が隠れている場合の原稿断面図の例を表す図で
ある。
【図22】図21において、読み取った左頁の画像デー
タの例を表す図である。
【図23】本発明の実施形態において、原稿外形の回帰
線の演算対象範囲の例を表す図である。
【図24】本発明の実施形態において、変倍率設定のフ
ローチャートである。
【図25】本発明の実施形態において、媒体出力に関す
るフローチャートである。
【符号の説明】
1 原稿載置の際の上下方向(主走査方向)基準位置 2 原稿載置の際の左右方向(副走査方向)基準位置 3 冊子原稿 4 原稿台

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み取り手段を走査させて、載置された
    冊子原稿の画像情報を読み取り、読み取られた画像情報
    に対して、読み取り時の冊子原稿の浮きによって生じる
    歪みを補正する画像処理方法において、 画像情報を読み取る前に予め冊子原稿のサイズ情報を記
    憶する手順と、読み込まれた冊子原稿のサイズ情報を検
    出し記憶する手順と、記憶された上記2つの冊子原稿サ
    イズ情報に基づいて、歪み部分の補正倍率を算出する手
    順と、該補正倍率に基づき画像情報の補正処理を行う手
    順とからなることを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 予め冊子原稿のサイズ情報を記憶する手
    順は、冊子原稿画像の読み込み前に予め予備走査を行
    い、冊子原稿サイズ情報を検出する手順、冊子原稿サイ
    ズ情報を入力する手順、予め記憶されたサイズ情報から
    選択する手順の何れかの手順からなることを特徴とする
    請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 記憶された2つの冊子原稿サイズ情報に
    基づいて、歪み部分の補正倍率を算出する手順は、冊子
    原稿画像のエッジ部分を検出して冊子原稿サイズ情報を
    抽出する手順と、冊子原稿画像の歪み区間、消失区間を
    求め冊子原稿の外形輪郭線を補間する手順と、冊子原稿
    サイズ情報の差を冊子原稿読み取り時の歪み量として補
    正倍率を求める手順からなることを特徴とする請求項1
    に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 冊子原稿画像のエッジ部分を検出して冊
    子原稿サイズ情報を抽出する手順は、冊子原稿の外形輪
    郭位置に基づいて、エッジ検出する領域を絞り込む手順
    を含むことを特徴とする請求項3に記載の画像処理方
    法。
  5. 【請求項5】 記憶された2つの冊子原稿サイズ情報に
    基づいて、歪み部分の補正倍率を算出する手順は、冊子
    原稿サイズ情報と読み取った画像のサイズ情報を比較し
    て、補正処理が可能か否かを判定する手順を含むことを
    特徴とする請求項3に記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 歪み区間、消失区間を求め冊子原稿の外
    形輪郭線を補間する手順は、エッジ検出して抽出された
    冊子原稿サイズ情報と、冊子原稿サイズ情報から設定し
    た所定の領域に対して直線回帰式を用いて求めた回帰線
    に基づいて、歪み区間を検出する手順を含むことを特徴
    とする請求項3に記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 冊子原稿サイズ情報の差を冊子原稿読み
    取り時の歪み量として補正倍率を求める手順は、予め記
    憶された走査方向の原稿長さと読み取られた原稿長さと
    の差をlt、走査方向の原稿の歪み区間の長さをls、
    歪み部分の輪郭線長さの総和をΣlnとしたとき、走査
    方向の補正係数aを、 a=(ls+lt)/Σln として算出し、補正係数aに基づいて歪み補正する手順
    を含むことを特徴とする請求項3に記載の画像処理方
    法。
  8. 【請求項8】 予め記憶された冊子原稿サイズ情報か
    ら、出力媒体に対する変倍率を補正処理前に求める手順
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の画像処理方
    法。
JP5924198A 1998-03-11 1998-03-11 画像処理方法 Pending JPH11261792A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5924198A JPH11261792A (ja) 1998-03-11 1998-03-11 画像処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5924198A JPH11261792A (ja) 1998-03-11 1998-03-11 画像処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11261792A true JPH11261792A (ja) 1999-09-24

Family

ID=13107707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5924198A Pending JPH11261792A (ja) 1998-03-11 1998-03-11 画像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11261792A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016086366A (ja) * 2014-10-28 2016-05-19 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像読取装置
JP2017041717A (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 ブラザー工業株式会社 画像読取装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016086366A (ja) * 2014-10-28 2016-05-19 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像読取装置
JP2017041717A (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 ブラザー工業株式会社 画像読取装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3425366B2 (ja) 画像補正装置
JP4141235B2 (ja) 画像補正装置及びプログラム
US7430065B2 (en) Method and system for correcting distortions in image data scanned from bound originals
JP3891408B2 (ja) 画像補正装置、プログラム、記憶媒体及び画像補正方法
JP5055449B2 (ja) ページ境界を検出する方法及び装置
JPH1065877A (ja) 画像処理装置
JP5336939B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
US7630581B2 (en) Correcting image distortion caused by scanning
JP2008035173A (ja) 画像処理方法
US7102786B2 (en) Image reading apparatus and processing apparatus
JP4271085B2 (ja) 画像補正装置、画像読取装置、プログラム及び記憶媒体
JP4277768B2 (ja) 写真イメージ領域抽出装置およびコピー装置
JPH11261792A (ja) 画像処理方法
JP3983721B2 (ja) 画像歪み補正装置、画像読取装置、画像形成装置及びプログラム
JP2009303164A (ja) 画像読取装置及び画像読取装置の制御方法
JP5618664B2 (ja) 画像処理方法、プログラム、画像読取装置、及び情報機器
JP4136819B2 (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP3865215B2 (ja) 画像歪み補正装置、プログラム、記憶媒体及び画像歪み補正方法
JP4049296B2 (ja) カラー画像情報処理方法、該方法の実行に用いるプログラム、及びカラー画像情報処理装置
JP3852247B2 (ja) 画像形成装置及び転写画像歪み補正方法
JP2003259109A (ja) 画像補正装置、プログラム、記憶媒体及び画像補正方法
JP2003143407A (ja) 画像輝度補正装置、画像読取装置、画像形成装置、プログラム及び記憶媒体
JP3312787B2 (ja) 画像処理システム
JP4194301B2 (ja) 文字認識システムおよび文字認識プログラム
JPH09305700A (ja) 画像処理装置