JPH11259384A - データストリーム構築方法、データ伝送装置及び記録媒体 - Google Patents

データストリーム構築方法、データ伝送装置及び記録媒体

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JPH11259384A
JPH11259384A JP10059232A JP5923298A JPH11259384A JP H11259384 A JPH11259384 A JP H11259384A JP 10059232 A JP10059232 A JP 10059232A JP 5923298 A JP5923298 A JP 5923298A JP H11259384 A JPH11259384 A JP H11259384A
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JP10059232A
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English (en)
Inventor
Yuji Ishikawa
裕治 石川
Masanori Tanabe
雅則 田辺
Satoshi Hakomori
聰 箱守
Ushio Inoue
潮 井上
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NTT Data Group Corp
Original Assignee
NTT Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共有関係を持つハイパーテキストと共有関係
を持たないハイパーテキストの各構成データに基づくデ
ータストリームを効率的に構築することができる情報提
供システムを提供する。 【解決手段】 クライアント20とサーバ10とを含ん
で情報提供システム1を構成する。サーバ10は、配置
数決定部151で共有データFの最適な配置数mを決定
し、順序配列処理部152で2m個の占有データの列を
構成する。さらにデータ列評価部153で共有関係を持
たない独立データGの両側に配置すべきデータ列DL
i,DLjを決定し、共有データF、データ列DLi,
データG,データ列DLjの順にデータを結合してデー
タストリームを構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばモバイルコ
ンピューティング環境において、データ伝送を効率的に
行うための手法、例えば、共有データを含むハイパーテ
キストや共有関係を持たないハイパーテキストを効率的
に伝送するための方法、装置及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイパーテキストは、データファイルへ
の参照関係を記述した参照関係ファイルと、複数個のデ
ータファイルとで構成される。ハイパーテキストの例と
しては、WWW(World Wide Web)で広く用いられてい
るHTML(Hyper Text Markup Language)形式のもの
がある。このHTML形式のハイパーテキストでは、メ
インのHTMLのフォーマットのファイル(HTMLフ
ァイル)から必要に応じて画像ファイル、音声ファイル
等のデータファイルが参照されるようになっている。つ
まり、HTML形式のハイパーテキストでは、HTML
ファイルが参照関係ファイルに相当する。あるハイパー
テキストが、別のハイパーテキストを参照するようにし
たものもある。この場合、ハイパーテキスト間の参照関
係はハイパーリンクと呼ばれ、ファイル間の参照関係と
は区別される。以下では、単に参照関係といえば、ファ
イル間の参照関係を意味するものとする。
【0003】ハイパーテキストを伝送するには、そのハ
イパーテキストに含まれるファイルの集合を伝送すれば
よい。例えば、HTMLファイルである「main.h
tml」とJPEGフォーマットの画像データファイル
である「map.jpg」とGIFフォーマットの画像
データファイルである「ishikawa.gif」の
3つのファイルを伝送することで、1つのハイパーテキ
ストを伝送することになる。ファイル間の参照関係は参
照関係ファイルに記述されているので、受信側では、ハ
イパーテキストの構成データ(実際にはファイルである
が、便宜上、「データ」と称する。以下同じ)をすべて
受け取れば、ハイパーテキストを構成して利用すること
ができるようになる。
【0004】ところで、最近は、ディジタルデータによ
る文字放送や新聞記事の配信サービスが、テレビ放送用
の電波を使用して実現されている(日経ニューメディア
編「次世代ディジタルテレビの全貌」、日経BP社、1
997)。そのなかで、ハイパーテキストを用いたもの
としては、「ADAMS」(テレビ朝日データ)や、
「DataParade」(東京放送)などがある
(「月額費用無料のデータ放送インターネットとの連携
も可能」、日経コミュニケーション、1997,7,2
1号、pp122〜125)。このようなシステムでハ
イパーテキストを伝送する場合は、送信側でハイパーテ
キストを一度構成データに分類し、これらを所定位置に
配列してデータ列を構築している。
【0005】例えば、図15(a)に示す2つのハイパ
ーテキストh1,h2を伝送する場合、各ハイパーテキ
ストh1,h2の構成データは、図15(b)のように
なる。送信側では、これらの構成データに基づいて図1
5(c)のようなデータ列を構築し、これを周期的にク
ライアントへ放送する。この場合、一周期分のデータを
データストリームという。クライアントは、放送された
データ列の中から、必要なデータを取得し、ハイパーテ
キストh1,h2を再構成する。
【0006】ハイパーテキスト間のデータ共有を考慮し
た放送型の情報提供方式も提案されている(「ハイパー
テキスト間のデータ共有を考慮した放送型情報提供方
式」石川 他,情報処理学会研究会報告,97−DBS
−113,pp251−256,Jul.1997)。
この方式は、送信側で、複数のハイパーテキストのいず
れかに共通に含まれる共有データとこの共有データを共
有する占有データとに分類し、伝送対象データ毎の占有
データ共有データとを所定順に配列させてデータストリ
ームを構築する方式である。受信側では、受信したデー
タストリームから占有データと共有データとを抽出して
ハイパーテキストを再生する。
【0007】例えば図16(a)の上段は、共有関係に
ある二つのハイパーテキストh1,h2、下段は共有関
係を持たないハイパーテキストh3の例を示したもので
あり、同(b)はこれらの3つのハイパーテキストh
1,h2,h3における共有データと占有データの内容
例を示したものである。この場合に構築されるデータス
トリームを示したのが図16(c)である。図16
(c)から明らかなように、共有データ{f2,f3}
については、ハイパーテキストh1、h2で重複して伝
送されることがないため、データストリームが短くて済
む。放送によって情報を提供する場合、データストリー
ムは繰り返し放送されるので、データストリームの放送
周期が短くなる分だけデータ伝送効率が向上する利点が
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ハイパーテキストを放
送によって伝送する場合に、複数のハイパーテキスト間
のデータ共有を考慮してデータストリームを構築するこ
とによってデータ伝送の効率が向上することは、前述の
とおりである。
【0009】しかし、従来方式では、以下のような解決
すべき課題が残っていた。 (1)受信側におけるデータ取得時間が長くなる データ共有を考慮してデータストリームを構築する場
合、共有データは、その内容が同じであれば、通常は1
つである。ハイパーテキストは、共有データと占有デー
タの両方を取得した後でないと再構成することができな
いため、占有データの配置個所によっては、受信側でハ
イパーテキストを再構成するまでの時間が長くなる。こ
のことを示したのが図17である。図中、Tはデータス
トリームの周期(サイズ)、Fは共有データ、Dは占有
データである。図17(a)のように共有データFと占
有データDとが隣り合っている場合、平均でT/2だけ
待てば2つのデータF,Dを必ず取得できる。しかし、
図17(b)の場合は、平均でT/4だけ待てば共有デ
ータFか占有データDのいずれか一方は取得できるが、
その後、T/2だけ待って他方のデータを取得する必要
がある。つまり、平均データ取得は3T/4となる。こ
のように、占有データDが図17(b)のように配置さ
れた場合、受信側では、この占有データDと共有データ
Fとを含むハイパーテキストの取得にかなりのデータ取
得時間が発生するという問題がある。
【00010】このような問題を解消するには、同一内
容の共有データFを複数配置すれば良いかもしれない。
例えば図18(a)は、12個の占有データD1〜D1
2が1つの共有データFを共有している場合のデータス
トリーム、同(b)は同一の共有データFを3個配置し
たデータストリームである。前者の場合(共有データが
1個)、共有データは占有データの列のほぼ中央に配置
されるので、両端に位置する占有データD11,D12
については、前述の図17(b)のような配置と等価と
なる。これに対し、後者の場合(共有データが3個)
は、個々の占有データと共有データとの距離が近づくの
で、データ取得のためのデータ取得時間が短縮される。
しかし、共有データFの数を無秩序に増やすと、データ
ストリームの周期が長くなる。そこで、各配置数に基づ
くデータ取得時間を計算してそれが最小となる共有デー
タの数を特定する処理が必要になるが、従来は、データ
ストリームを組み上げた後でないと、データ取得時間が
最小になることの確認ができず、また、共有データの数
を特定する処理自体にかなりの負荷(時間)がかかって
いた。例えば1つのデータストリームにm個の共有デー
タとn個の占有データとを配置する場合のデータ取得時
間の計算には、O(nlog(m))の処理を要する。
Oはオーダを意味する。1〜nまでのすべての配置数m
に対してデータストリームを構成すると、処理のオーダ
は、(1)式のようになる。
【0011】
【数1】
【0012】(2)共有関係を持たないデータを適切に
配置できない 共有関係を持たないデータとは、例えば図13(a)の
下段のハイパーテキストh3のようなものである。これ
を便宜上、独立データと称する。独立データと共有関係
を持つハイパーテキストとで1つのデータストリームを
構築する場合、共有関係を持つハイパーテキストについ
ては、図15(a)に示したように、共有データと占有
データとをなるべく近くに配置することが効率が良いた
め、必然的に独立データは共有データから最も離れた位
置に配置される。このとき、共有データが1つであれ
ば、配置位置は一意に決まる。しかし、上述のように共
有データがm個配置される場合、独立データの配置個所
は複数パターンが考えられる。そして、各配置場所によ
って、共有関係を持つハイパーテキストのデータ取得時
間が変わってくる。従来方式では、独立データの配置関
係を考慮せずにデータストリームを構築していたため、
データ取得時間を最適化することが困難であった。
【0013】そこで本発明の課題は、共有関係を持つデ
ータと独立データとを組み合わせてデータストリームを
構築する場合に、独立データの最適な位置を迅速に決定
することができる手法を提供することにある。本発明の
他の課題は、データ取得時間が最小となる共有データや
占有データの配置を迅速且つ容易に決定する手法を提供
することにある。本発明の他の課題は、上記各手法の実
施に適したデータ伝送装置、及び上記手法をコンピュー
タ上で実現するための記録媒体を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のデータストリーム構築方法は、少なくとも1つの共
有データ(F)と、この共有データを共有する複数の占
有データ(Di)と、共有関係を持たない独立データ
(G)とを配列することにより、伝送対象となるデータ
ストリームを構築する方法であって、前記共有データの
前後に並べられる占有データの列(DLi、DLj)を
特定するとともに、前記独立データを挿入することによ
って増加するデータ取得時間を、個々の占有データのア
クセス確率、前記共有データまでの距離及び前記共有デ
ータのサイズの関数値(Ci)に基づいて前記占有デー
タの列毎に推定し、該推定時間が1番目と2番目に小さ
くなる占有データの列を前記独立データの前後に配置す
ることを特徴とする。
【0015】本発明の他のデータストリーム構築方法
は、1または複数の同一の共有データ(F)と、この共
有データを共有する複数の占有データ(Di)とを配列
することにより、伝送対象となるデータストリームを構
築する方法であって、個々の占有データと共有データと
を取得するための時間値(Ei)と当該占有データへの
アクセス確率(pi)との関数値をすべての占有データ
について合算してデータ取得時間の期待値(E(m))
を求め、この期待値が最小となる共有データの数(m)
を特定するとともに、特定された数の共有データのいず
れかに、前記アクセス確率とデータサイズ(si)によ
って値が一意に定まる関数値の大きい順に占有データを
配置することを特徴とする。
【0016】前記時間値(Ei)は、例えば、個々の占
有データのデータサイズ(si)、当該占有データから
最も近い共有データまでの第1距離(di)、その共有
データとは反対側の2番目に近い他の共有データまでの
第2距離(d’i)、共有データのデータサイズ(γ)
及び構築すべきデータストリームのサイズ(T)に基づ
いて算出される値であり、前記第1距離(di)は、個
々の占有データが配置される時点で既に配置された他の
占有データのサイズの総和を当該データストリームに含
まれる前記共有データの数の2倍の値で除した値であ
る。
【0017】上記他の課題を解決する本発明の第1のデ
ータ伝送装置は、伝送対象データから、複数の占有デー
タと、少なくとも二つの占有データによって共有される
共有データと、共有関係を持たない独立データとを特定
する手段と、前記共有データの隣に配置される占有デー
タの列を特定するとともに、各占有データの列につい
て、データ取得時間が前記独立データを挿入することに
よってどれだけ増加するかを推定するとともに、該推定
値が1番目と2番目に小さくなる占有データの列を前記
独立データの前後に配置してデータストリームを構築す
るデータストリーム構築手段と、前記構築されたデータ
ストリームを所定のデータ取得装置へ繰り返し送信する
送信手段と、を備えて成る。
【0018】本発明の第2のデータ伝送装置は、伝送対
象データから、少なくとも1又は複数の同一内容の共有
データと、前記共有データを共有する複数の占有データ
とを特定する手段と、個々の占有データと共有データと
を取得するための時間値と当該占有データへのアクセス
確率との関数値をすべての占有データについて合算して
データ取得時間の期待値を求め、この期待値が最小とな
る共有データの数を特定する配置数決定手段と、特定さ
れた数の共有データのいずれかに、前記アクセス確率を
そのデータサイズで除した値が大きい順に占有データを
配置してデータストリームを構築するデータストリーム
構築手段と、前記送信手段とを備えて成る。
【0019】上記他の課題を解決する本発明の記録媒体
は、下記の処理をコンピュータに実行させるためのプロ
グラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒
体である。 (1−1)伝送対象データから、複数の占有データと、
少なくとも二つの占有データによって共有される共有デ
ータと、共有関係を持たない独立データとを特定する処
理、(1−2)前記共有データの隣に配置される占有デ
ータの列を特定する処理、各占有データの列について、
データ取得時間が前記独立データを挿入することによっ
てどれだけ増加するかを推定する処理、(1−3)該推
定値が1番目と2番目に小さくなる占有データの列を前
記独立データの前後に配置してデータストリームを構築
する処理。
【0020】上記他の課題を解決する本発明の他の記録
媒体は、下記の処理をコンピュータに実行させるための
プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記
録媒体である。 (2−1)伝送対象データから、少なくとも1又は複数
の同一内容の共有データと、前記共有データを共有する
複数の占有データとを特定する処理、(2−2)個々の
占有データと共有データとを取得するための時間値と当
該占有データへのアクセス確率との関数値をすべての占
有データについて合算してデータ取得時間の期待値を求
める処理、(2−3)この期待値が最小となる共有デー
タの数を特定する処理、(2−4)特定された数の共有
データのいずれかに、前記アクセス確率をそのデータサ
イズで除した値が大きい順に占有データを配置してデー
タストリームを構築する処理。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明のデータストリーム
構築方法の実施の形態を説明する。この方法は、例えば
OS(オペレーティングシステム)を搭載したコンピュ
ータに所定のプログラムを読み込ませ、データ伝送装置
としての機能を形成させることによって実現することが
できる。データ伝送装置の具体的な構成例については後
述する。上記プログラムは、通常、当該コンピュータに
接続された内部記憶装置や外部記憶装置にコンピュータ
読み取り可能な形態で記録されている。但し、コンピュ
ータにデータ伝送装置としての機能を付与することがで
きれば本発明の実施は可能なので、プログラムの記録形
態は任意であってもよい。例えば、当該コンピュータと
分離可能な可搬性記録媒体、あるいは通信ネットワーク
を通じて取得され、使用時に上記コンピュータにインス
トールされるものであっても良い。
【0022】以下、伝送対象データをハイパーテキスト
とした場合のデータストリームの構築方法を説明する。
本実施形態の方法では、まず、(1)共有関係を持つハ
イパーテキストの構成データの配置について、以下のよ
うな2つの基準を定める。 (第1基準)占有データは、それを配置する時点で最も
共有データに近い位置に配置する。 (第2基準)占有データを、そのアクセス確率/サイズ
の大きな順に、共有データに近づくように配置する。
【0023】例えば、個々の占有データへのアクセス確
率piとデータサイズsiが図1(a)のようであった
とする。図中、占有データD1〜D6の添え字は、pi
/siの大きい順に付してある。この場合は、図1
(b)に示すように、まず、第1占有データD1と第2
占有データD2を共有データFの両側に置く。次に、第
2占有データD2の方が第1占有データD1より短いの
で、第3占有データD3は、第2占有データD2の後ろ
(左側)に置く。この時点で、共有データFの両側の長
さが同じになるので、第4占有データD4はどちらに置
いても良い。この例では、第1占有データD1の右側に
置いている。すると、左側が短くなるので、第5占有デ
ータD5は、左側に置く。同様に第6占有データD6も
左側に置く。
【0024】(2)次に、実際にデータストリームを構
築する前に、共有データの最適な数を決める。データス
トリームを実際に構築して共有データの数を求めると、
O(n 2log(n))のオーダの処理時間がかかるこ
とは前述のとおりである。そこで、上記第1及び第2基
準のもとで配列される各占有データについて、当該占有
データから最も近い共有データまでの第1距離、その共
有データとは反対側の2番目に近い他の共有データまで
の第2距離をO(n)で推定し、これらの距離推定値に
基づいてデータ取得時間が最小となる共有データの数を
特定できるようにした。このことを図2及び図3を参照
して説明する。
【0025】図2は、構築すべきデータストリームの概
念図である。図中、γは共有データF、F’のサイズ、
siは占有データのサイズ、diは上記第1距離、d’
iは上記第2距離である。いま、共有データの数をm個
とし、占有データの列{Di}がアクセス確率piとデ
ータサイズsiに基づく優先度順で添え字付けされてお
り、また、上記第1及び第2基準によって、占有データ
の列D1,・・・,Di-1が、m個の共有データの両側に連続
して並べられ、2m個のデータ列を形成しているものと
する。さらにどのデータ列もほぼ均等な長さになると仮
定すると、第1距離diの推定値dsiは、(2)式で表
すことができる。
【0026】
【数2】
【0027】△iは、データ列について、ある占有デー
タDiより先に並べられる占有データのサイズ(sjと
する)の総和である。つまり、1つのデータ列に優先度
順に添え字された占有データを並べようとするとき、i
番目の占有データの配置前にi−1個の占有データが既
に配置されているとき、2m個のデータ列の長さの平均
値を、そのi番目の占有データから最も近い共有データ
Fまでの距離diをdsiとしている(実際には、最短
のデータ列にDiを加えているので、距離diの真値は
もう少し小さい)。例えば、7番目の占有データを並べ
ようとするとき、2つの共有データの回りに既に6個の
占有データが配置されている場合、距離推定値dsi
を、1〜6番目の占有データのサイズ/2mの値とす
る。なお、△iは共有データの数mに依存しないので、
mの最適値の決定に際して行う占有データのサイズsj
の総和計算は、1回のみで足りる。
【0028】一方、データストリームの周期(サイズ)
をTとし、データストリーム中における共有データが均
等な間隔((T/m)−γ)で配置されると仮定する
と、このときの第2距離d’iの推定値d’siは、
(3)式で表すことができる。
【0029】
【数3】
【0030】(3)式において、データストリームのサイ
ズT、共有データのサイズγ、占有データのサイズsi
は既知であり、距離推定値dsiも上述のようにして算
出できるので、距離推定値d’siは、共有データの数
mのみの関数値となる。i番目の占有データに関わるデ
ータ取得時間、すなわち共有データFと占有データDi
を取得するための時間Eiは、例えば(4)式で表され
る。
【0031】
【数4】
【0032】また、共有データFの配置数がmのときの
データ取得時間の期待値E(m)は、例えば(5)式で表
される。
【0033】
【数5】
【0034】データストリームは、実際には複数のデー
タ列の構成データを含んでいるので、「データ取得時
間」という場合は、(5)式に示した期待値E(m)を指
す。
【0035】ここで、図1に示した共有関係を持つデー
タ群について、そのサイズが“40”の同一の共有デー
タの数mを変えた場合のデータ配置例とそのときの期待
値E(m)を検証する。図3は検証結果を示した図であ
る。図3(a)はm=1の場合であり、図1(b)に示
した配置例と同じである。図3(b)はm=2の場合、
図3(c)はm=3の場合の配置例である。占有データ
D1〜D6の配置は、前述の第1及び第2の基準に従っ
てなされている。
【0036】m=1の場合の配置手順は、前述のとおり
である。m=2の場合は、占有データD1,D2,D
3,D4が2つの共有データFの隣に置かれる。そし
て、データD5は、最もサイズの小さい、つまり列の短
いデータD3の後に置かれ、データD6は、次にサイズ
の小さいデータD2の後ろに置かれる。m=3の場合
は、共有データFが3つあるので、6つの占有データを
すべて共有データFの隣に配置することができる。これ
らの図から明らかなように、配置数mが“2”のときに
データ取得時間の期待値は最小となり、共有データを複
数配置しない場合(m=1)と比べてデータ取得時間が
“41.28”短縮される。また、必要以上に配置した
場合(m=3)と比べてデータストリームが短くなる
分、データ取得時間が短くなっている。
【0037】(3)上述のようにして共有データの数
(m=2)を決めた後は、以下のようにして独立データ
の最適な位置を決める。いま、独立データGを図4のよ
うに配置したデータストリームを考える。この独立デー
タGが配置されることにより、占有データの例DLi
(=D1,・・・,Dn)、DLj(=Dn+1,・・・,Dn+m)の
みのデータ取得時間が増加する。つまり、データ取得時
間が増加するハイパーテキストhkは、{hk|Dk∈D
Li,DLj}となる。そこで、最初に、占有データの列
DLiに対して独立データGを配置したことによりハイ
パーテキスト{hk|Dk∈DLi}のデータ取得時間が
どれだけ増加したかを、{pk,dk,γ|Dk∈DL
i)の関数値Ciとして定義する。その後、データストリ
ーム構築の際に、共有データFの隣に配置される占有デ
ータの各列DLiに対して、データ取得時間を占有デー
タのアクセス確率と共有データまでの距離と共有データ
のサイズとの関数値、例えば下記の(6)式で表される関
数値Ciで定義し、この関数値Ciの値が1番目と2番
目に小さい占有データの列を、それぞれ独立データGの
前後に配置する。
【0038】
【数6】
【0039】(6)式において、pijはデータ列DLiに
おけるj番目の占有データDijへのアクセス確率、dij
は当該占有データから最も近い共有データまでの距離で
ある。例えば、図1(a)、(b)のデータ群の場合、
共有データFの数mは“2”が最適であった。この場
合、各共有データの隣に配置されるデータ列について求
めた上記(6)式の関数値Ciは、図5のようになる。図
中、データ列DLi(i=1〜4)は、左側のデータほ
ど、pij/sijの値が大きく、共有データFの近くに配
置されているものとする。図5を参照すると、関数値C
iの値が最小となるようなデータ列の組は、DL3とD
L4となる。よって、本実施形態では、この2つのデー
タ列の間に独立データGを配置して、図6(a)の配置
のデータストリームを構築する。図6(b)は、比較の
ために、関数値Ciが相対的に大きくなっているDL1
とDL2の間に独立データGを配置した場合のデータス
トリームを示した図である。独立データGのサイズを
“300”として、それぞれの場合のデータ取得時間の
期待値を(5)式を用いて算出すると、図6(a)の場合
は“812.43”、図6(b)の場合は“816.5
2”となる。従って、独立データGを図6(a)のよう
に配置することによって、データ取得時間が“4.0
9”だけ短縮されることがわかる。
【0040】(4)占有データと共有データの距離の推
定 独立データGをも含むデータストリームのサイズTは、
(7)式を演算することで、共有データの配置に依らず求
めることができる。
【0041】
【数7】
【0042】従って、各占有データのアクセス確率pi
とサイズsiが与えられ、(2)式と(3)式とから距離推定
値dsi,d’siが確定すれば、実際にデータストリ
ームを組み上げなくとも、(5)式のデータ取得時間E
(m)を知ることができ、最適な共有データの数mの値
を少ない処理で決定することができる。つまり、距離推
定値dsi,d’si,及びデータストリームのサイズ
Tを(5)式に代入し、データ取得時間の推定値Es
(m)として、(8)式を得る。
【0043】
【数8】
【0044】(8)式において、mの値以外は、前述のよ
うにして予め計算しておくことができ、n項の和の計算
も、1度で済む。従って、各配置数m=1,・・・,nに対
して、受信側におけるデータ取得時間の推定値Es
(m)は、O(n)のオーダである(8)式から簡単に求
まり、実際にデータストリームを組み上げてから計算し
た場合に比べて短時間に決定することができるようにな
る。
【0045】この実施形態によるデータストリーム構築
方法により求めた(O(n)のオーダ)データ取得時間
の期待値Es(m)を、実際にデータストリームを組み
上げた後に求めた場合(上記(1)式のオーダ)のデータ
取得時間E(m)と比較したのが図7である。図7の
「error」とは、(Es(m)−E(m))/E
(m)*100の値である。図7の結果から、本実施形
態で示した方法によって、極めて少ない処理量でありな
がら、E(m)の値を実用上十分な精度で推定すること
ができていることがわかる。なお、距離値di,d’i
のいずれも、その推定値として平均値を用いているの
で、データ数が大きくなれば、誤差はもっと小さくな
る。
【0046】次に、図8を参照して、上記データストリ
ーム構築方法の実施に適した情報提供システムの構成例
を説明する。この情報提供システム1は、伝送対象デー
タの一例であるハイパーテキストを送信側から周期的に
繰り返し放送し、これを受信側で再生できるようにした
ものであり、本発明のデータ伝送装置に相当するサーバ
10と、データ取得装置として機能する複数のクライア
ント20とを含んで構成される。
【0047】サーバ10は、汎用のコンピュータ装置が
所定のプログラムを読み込んで実行されることにより形
成される、参照関係抽出処理部11、ファイル取得処理
部12、共有関係抽出処理部13、占有データ構築処理
部14、データストリーム構築部15、放送部16の機
能ブロックを備えて構成される。
【0048】サーバ10は、また、放送したいハイパー
テキストのリストL1とアクセス確率リストL2を別途
用意している。アクセス確率リストL2は、占有データ
(または占有データの列)のアクセス確率を、サーバ1
0に対する過去の使用頻度に基づいてリスト化したもの
である。アクセス確率は、クライアント20に当該占有
データへのアクセスの記録を残しておき、事後的にその
アクセス回数を調べる方法(テレビやラジオの視聴率調
査等のように)、あるいは、クライアント20からサー
バ10へ通信路を通じてデータ取得結果を送信するよう
にしてサーバ10側で、単位時間当たりの取得数により
算出することによって求めることもできる。
【0049】なお、サーバ10における上記各機能ブロ
ック11〜16を形成するためのプログラムは、前述の
ように、コンピュータの内部記憶装置あるいは外部記憶
装置に格納され、随時読み取られて実行されるようにな
っているが、使用時に上記内部記憶装置または外部記憶
装置にインストールされて随時実行に供されるものであ
っても良い。
【0050】ここでは、データストリームの構成ファイ
ルを、他のハイパーテキストに共通に含まれる共有デー
タと、当該ハイパーテキストのみに含まれる占有データ
とに分類し、占有データについては図示しない占有デー
タリストに登録し、共有データについては、占有データ
とは別に、1つのデータストリーム中に1または複数個
配置されるようにする。そのために、共有関係抽出処理
部13において、ハイパーテキスト間で共有関係にある
共有データを抽出し、この抽出した共有データをハイパ
ーテキスト毎に図示しない共有データリストに記録して
おく。また、占有データ構築処理部14において、共有
データリストを参照して各ハイパーテキストの占有デー
タの有無を調べる。占有データがある場合は、占有デー
タの列を形成し、これをハイパーテキスト毎に記録して
おく。なお、上記占有データリストには占有データのデ
ータサイズも記録しておく。
【0051】データストリーム構築部15は、配置数決
定部151,順序配列処理部152、及びデータ列評価
部153の機能ブロックを備えて構成される。配置数決
定部151は、占有データと共有データとの間の距離推
定値dsi、d’siを求めて各データ配置によるデー
タ取得時間の期待値Es(m)し、この期待値Es
(m)が最小となる共有データの数mを決定する。な
お、配置数決定部151では、占有データの数及びサイ
ズに応じて共有データの数を適応化させるように構成さ
れている。つまり、共有データの数mを固定的にするの
ではなく、構築すべきデータストリームのサイズ、占有
データの数に応じて常に最適な数にする。順序配列処理
部152は、m個の各共有データの両側に配置する占有
データの列を構成する。データ列評価部153は、順序
配列処理部152で構成された各占有データの列に対し
て前述の関数値Ciを計算し、共有関係を持たないハイ
パーテキストのデータ(独立データ)Gをどの列の隣に
配置するかを決定する。そして、これらの機能ブロック
151〜153によって決定された共有データ、占有デ
ータの列、独立データを結合してデータストリームを構
築する。
【0052】構築されたデータストリームは、放送部1
6を通じて周期的にクライアント20に向けて放送され
る。
【0053】次に、上記のように構成される情報提供シ
ステム1の動作、特にサーバ10における処理内容を図
9〜図12を参照して説明する。図9において、まず、
配置数決定部152で前述の(2)式の各△iを計算する
(ステップS101)。次に、(2)式と(3)式とから、距
離推定値dsiとd’siを共有データの配置数jの式
で表し、それらを(5)式に代入することで、データ取得
時間Eを、jだけをパラメータとする関数、すなわち
(8)式として表す(ステップS102)。そして、1〜
nのすべての共有データの配置数に対して、データ取得
時間を算出してみて(ステップS103)、最適な配置
数mを決定し(ステップS104)、これを出力する。
【0054】図10において、順序配列処理部152で
は、2m個の占有データの列を構成するために、まず、
同じデータを共有しているハイパーテキストのリストで
あるリストHを入力として受け取る。そして、占有デー
タの列を格納するための領域DL1,・・・,DL2mを初期
化する(ステップS201)。リストHが空でない場合
(ステップS202:No)、以下の処理をリストHの各
ハイパーテキストに対して行う。すなわちリストHの先
頭のハイパーテキストを取り出し、これをhとする(ス
テップS203)。リストHの順序で処理を行うことに
より、そのハイパーテキストh内占有データをpi/s
iの値の順序で並べる。そして、その時点でデータの全
長が最小となっているデータ列を捜し(ステップS20
4)、そのデータ列に対して占有データを逐次追加する
(ステップS205)。このようにして、リストHのす
べてのハイパーテキストの占有データをDL1,・・・,D
L2mのいずれかに格納した場合、あるいはステップS2
02においてリストHが空になった場合(S202:Ye
s)、2m個のデータ列DL1,・・・,DL2mを出力して終
了する。
【0055】図11において、データ列評価部153で
は、順序配列処理部152から出力される2m個のデー
タ列DL1,・・・,DL2mを入力とする。そして、これら
のデータ列に対して、(6)式の関数値Ciを計算する
(ステップS301)。関数値Ciの値が1番目と2番
目に小さいデータ列DLi,・・・,DLjを選択し(ステ
ップS302,303)、その2つのデータ列を出力し
て終了する。
【0056】次に、データストリーム構築部15の全体
的な処理の流れを図12を参照して説明する。データス
トリーム構築部15は、同じデータを共有するハイパー
テキストのリストHを共有関係抽出処理部13から入力
として受け取る。そして、リストHの各ハイパーテキス
トに対して、予め用意したアクセス確率リストL2から
アクセス確率pを読み出し、それと各ハイパーテキスト
の占有データのサイズsからp/sを計算し、リストH
をp/sの値で昇順に並び替える(ステップS40
1)。また、共有関係を持たない他のハイパーテキスト
の構成データを連結しておく(ステップS402)。こ
の連結されたデータを独立データGとする。
【0057】次に、データストリーム構築部15が内部
に持っている上記3つの機能ブロックにそれぞれ図9〜
図11の処理を行わせる。すなわち、配置数決定部15
1により、共有データの最適な配置数mを決定させる
(ステップS403)。また、順序配列処理部152に
より、2m個の占有データの列を構成させる(ステップ
S404)。さらにデータ列評価部153により、独立
データGの両側に配置すべきデータ列DLi,DLjを
決定させる(ステップS405)。そして、これらの機
能ブロックの出力を受けて、共有データF、データ列D
Li,データG,データ列DLjの順にデータを結合し
てデータ列Hmを得る(ステップS406)。順序配列
処理部152は、前もってデータ列内の占有データを前
述の第1及び第2の基準に従って優先度の高い順で並べ
ているが、データ列DLjの末尾に、別の共有データが
連結されるため、占有データの列DLjを逆順にしてい
る。
【0058】以上で、データ列DLi,DLjに関して
は処理が終了したので、これを2m個のデータ列DL
1,・・・,DL2mから取り除き、添え字を付け直す(ス
テップS407)。そして、ステップS406のときと
同じ理由で、偶数番目のデータ列DL2iを逆順に並べ直
し、正順のままの奇数番目のデータ列DL2i-1とそれぞ
れ連結してデータ列Hiを得る(ステップS408)。
そして、最後に、各連結データ列H1〜Hmを1つにま
とめてデータストリームを構築し(ステップS40
9)、これを送信部16に出力する。なお、データ列内
の占有データの並べ替えは、他の共有データや独立デー
タの位置に応じて、奇数番目と偶数番目のいずれかか一
方に対して行えば良い。
【0059】次に、本実施形態の情報提供システム1に
よって実際にハイパーテキストを伝送した場合の実験結
果例を示す。実験では、100個のハイパーテキストで
行い、上記(8)式のデータ取得時間の推定値Es(m)
を比較した。100個のハイパーテキストのアクセス確
率とデータサイズについては、以下の仮定のもとに生成
し、ランダムに組み合わせた。伝送速度は、1Mバイト
/秒とした。なお、データを共有しているハイパーテキ
ストのデータサイズとは、共有データと占有データのサ
イズの和である。・アクセス確率:Zipfの法則(Kn
uth,D:“The Art of Computer Programming",Vol.3,Add
ison Wesley,1973)に従う分布をとる。・データサイ
ズ:指数分布に従う。平均値は、200kバイトとす
る。また、共有データのサイズは、その半分の100k
バイトとする。
【0060】実験の結果、n=100、つまり、すべて
のハイパーテキストが同一の共有データを共有する場合
の、共有データの配置数mとデータ取得時間(秒)との
関係を示したのが図13である。この図13をみると、
データ取得時間を短くするには、m=1ではなく、ある
最適な値が存在することがわかる。この実験結果では、
m=3のときが最適であった。
【0061】次に、データ数nの値を“60”〜“10
0”と変更して期待値Es(m)を求めた。n=60の
ときは、40個のハイパーテキストのすべてを合わせた
データが独立データGとなる。この場合の結果を図14
に示す。図中、破線はm=1に固定した場合で、実線
は、占有データの数nに応じて最適な値になるようにし
た場合である。この例では、占有データの数nが“6
0”のときは共有データは2個のときが最適な値となる
が、nが“70”以上のときには、共有データは3個に
すると推定値Es(m)が小さくなる。また、図14に
示されるように、本実施形態のようにしてデータストリ
ームを構築することにより、データ取得時間は全般的に
短縮されることがわかる。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、共有関係を有するデータ群と共有関係を持た
ないデータ群とでデータストリームを構築する場合に、
そのデータストリームの構成データの位置を最適化する
ための処理時間が従来方式に比べて格段に短縮される効
果がある。また、共有データの数が最適な値に自動的に
決定されるので、受信側におけるデータ取得時間が短縮
される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はハイパーテキストの構成データのアク
セス率とデータサイズの例を示した図、(b)は各構成
データの配置例を示した図である。
【図2】本実施形態によるデータストリームの構成デー
タとデータストリームの説明図である。
【図3】データ取得時間の期待値E(m)の検証結果を
示した図であり、(a)はm=1の場合、(b)はm=
2の場合、図3(c)はm=3の場合の例である。
【図4】共有関係を持つハイパーテキストに独立データ
Gを挿入したデータストリームの例を示した説明図であ
る。
【図5】図1(a)、(b)のハイパーテキストにおい
て、共有データFの数mを“2”とした場合、各共有デ
ータの隣に配置されるデータ列DL1〜DL4について
求めた関数値C1〜C4の説明図である。
【図6】(a)は図5の例に基づいて構築したデータス
トリーム、(b)は、比較のために、関数値Ciが大き
いデータ列の間に独立データGを配置した場合のデータ
ストリームを示した図である。
【図7】本実施形態によるデータストリーム構築方法に
より求めたデータ取得時間の期待値Es(m)を、実際
にデータストリームを組み上げた後に求めたデータ取得
時間E(m)と比較した図表である。
【図8】本発明のデータストリーム構築方法の実施に適
した情報提供システムの構成図。
【図9】配列位置決定部による処理手順説明図。
【図10】順序配列処理部による処理手順説明図。
【図11】データ列評価部による処理手順説明図。
【図12】データストリーム構築部における全体的な処
理手順説明図。
【図13】共有データの数mとデータ取得時間(秒)と
の関係を示したグラフ。
【図14】共有データを固定した場合と固定しない場合
のデータ取得時間の関係を示したグラフ。
【図15】(a)は2つのハイパーテキスト、(b)は
各ハイパーテキストの構成データ、(c)はデータスト
リームの例を示した説明図である。
【図16】(a)の上段は共有関係にある二つのハイパ
ーテキストh1,h2、下段は共有関係を持たないハイ
パーテキストh3、(b)は3つのハイパーテキストh
1,h2,h3の構成データ、(c)は、この場合に構
築されるデータストリームを示した説明図である。
【図17】占有データの配置個所によっては、受信側で
ハイパーテキストを再構成するまでの時間が長くなるこ
とを示した図で、(a)は共有データFと占有データD
とが隣り合っている場合、(b)は離れている場合を示
している。
【図18】(a)は、12個の占有データが1つの共有
データFを共有している場合のデータストリーム、同
(b)は同一の共有データFを3個配置したデータスト
リームである。
【符号の説明】
1 情報提供システム 10 サーバ 11 参照関係抽出処理部 12 ファイル取得処理部 13 共有関係抽出処理部 14 占有データ構築処理部 15 データストリーム構築部 151 配置数決定部 152 順序配列処理部 153 データ列評価部 16 放送部 20 クライアント L1 ハイパーテキストリスト L2 アクセス確率リスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 潮 東京都江東区豊洲三丁目3番3号 エヌ・ ティ・ティ・データ通信株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの共有データと、この共
    有データを共有する複数の占有データと、共有関係を持
    たない独立データとを配列することにより、伝送対象と
    なるデータストリームを構築する方法であって、 前記共有データの前後に並べられる占有データの列を特
    定するとともに、前記独立データを挿入することによっ
    て増加するデータ取得時間を、個々の占有データのアク
    セス確率、前記共有データまでの距離、前記共有データ
    のサイズの関数値に基づいて前記占有データの列毎に推
    定し、該推定時間が1番目と2番目に小さくなる占有デ
    ータの列を前記独立データの前後に配置することを特徴
    とする、データストリーム構築方法。
  2. 【請求項2】 前記共有データまでの距離のうち、最短
    のものは、個々の占有データが配置される時点で既に配
    置された他の占有データのサイズの総和を当該データス
    トリームに含まれる前記共有データの数の2倍の値で除
    した値であることを特徴とする請求項1記載のデータス
    トリーム構築方法。
  3. 【請求項3】 前記占有データの列に含まれる占有デー
    タは、自己へのアクセス確率とそのデータサイズによっ
    てその値が一意に定まる関数値の大きい順に、それを配
    置する時点で前記共有データに最も近い位置に配置され
    るものであることを特徴とする請求項1または2記載の
    データストリーム構築方法。
  4. 【請求項4】 前記独立データの前後に配置される占有
    データの列の一方を逆順に並べ、他方のを正順のまま連
    結して前記データストリームを生成することを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかの項記載のデータストリー
    ム構築方法。
  5. 【請求項5】 1または複数の同一の共有データ(F)
    と、この共有データを共有する複数の占有データ(D
    i)とを配列することにより、伝送対象となるデータス
    トリームを構築する方法であって、 個々の占有データと共有データとを取得するための時間
    値(Ei)と当該占有データへのアクセス確率(pi)
    との関数値をすべての占有データについて合算してデー
    タ取得時間の期待値(E(m))を求め、この期待値が
    最小となる共有データの数(m)を特定するとともに、
    特定された数の共有データのいずれかに、前記アクセス
    確率とデータサイズ(si)によって値が一意に定まる
    関数値の大きい順に占有データを配置することを特徴と
    する、データストリーム構築方法。
  6. 【請求項6】 前記時間値(Ei)は、個々の占有デー
    タのデータサイズ(si)、当該占有データから最も近
    い共有データまでの第1距離(di)、その共有データ
    とは反対側の2番目に近い他の共有データまでの第2距
    離(d’i)、共有データのデータサイズ(γ)及び構
    築すべきデータストリームのサイズ(T)に基づいて算
    出される値であることを特徴とする請求項5記載のデー
    タストリーム構築方法。
  7. 【請求項7】 前記第1距離(di)は、個々の占有デ
    ータが配置される時点で既に配置された他の占有データ
    のサイズの総和を当該データストリームに含まれる前記
    共有データの数の2倍の値で除した値であることを特徴
    とする請求項6記載のデータストリーム構築方法。
  8. 【請求項8】 前記データストリームが送信側から不特
    定の受信側へ周期的且つ放送形式で送信されるハイパー
    テキスト群であることを特徴とする請求項1乃至7のい
    ずれかの項記載のデータストリーム構築方法。
  9. 【請求項9】 伝送対象データから、複数の占有データ
    と、少なくとも二つの占有データによって共有される共
    有データと、共有関係を持たない独立データとを特定す
    る手段と、 前記共有データの隣に配置される占有データの列を特定
    するとともに、各占有データの列について、データ取得
    時間が前記独立データを挿入することによってどれだけ
    増加するかを推定するとともに、該推定値が1番目と2
    番目に小さくなる占有データの列を前記独立データの前
    後に配置してデータストリームを構築するデータストリ
    ーム構築手段と、 前記構築されたデータストリームを所定のデータ取得装
    置へ繰り返し送信する送信手段と、を備えて成るデータ
    伝送装置。
  10. 【請求項10】 伝送対象データから、少なくとも1又
    は複数の同一内容の共有データと、前記共有データを共
    有する複数の占有データとを特定する手段と、 個々の占有データと共有データとを取得するための時間
    値と当該占有データへのアクセス確率との関数値をすべ
    ての占有データについて合算してデータ取得時間の期待
    値を求め、この期待値が最小となる共有データの数を特
    定する配置数決定手段と、 特定された数の共有データのいずれかに、前記アクセス
    確率とデータサイズによって値が一意に定まる関数値の
    大きい順に占有データを配置してデータストリームを構
    築するデータストリーム構築手段と、 前記構築されたデータストリームを所定のデータ取得装
    置へ繰り返し送信する送信手段と、を備えて成る、デー
    タ伝送装置。
  11. 【請求項11】 前記配置数決定手段は、前記占有デー
    タの数及びサイズに応じて前記共有データの数を適応化
    させるように構成されていることを特徴とする、請求項
    10記載のデータ伝送装置。
  12. 【請求項12】 伝送対象データから、複数の占有デー
    タと、少なくとも二つの占有データによって共有される
    共有データと、共有関係を持たない独立データとを特定
    する処理、 前記共有データの隣に配置される占有データの列を特定
    する処理、 各占有データの列について、データ取得時間が前記独立
    データを挿入することによってどれだけ増加するかを推
    定する処理、 該推定値が1番目と2番目に小さくなる占有データの列
    を前記独立データの前後に配置してデータストリームを
    構築する処理、 をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録さ
    れたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  13. 【請求項13】 伝送対象データから、少なくとも1又
    は複数の同一内容の共有データと、前記共有データを共
    有する複数の占有データとを特定する処理、 個々の占有データと共有データとを取得するための時間
    値と当該占有データへのアクセス確率との関数値をすべ
    ての占有データについて合算してデータ取得時間の期待
    値を求める処理、 この期待値が最小となる共有データの数を特定する処
    理、 特定した数の共有データのいずれかに、前記アクセス確
    率とデータサイズによって値が一意に定まる関数値の大
    きい順に占有データを配置してデータストリームを構築
    する処理、をコンピュータに実行させるためのプログラ
    ムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9665316B2 (en) 2015-08-24 2017-05-30 Fuji Xerox Co., Ltd. Information processing apparatus, information processing method, and non-transitory computer readable medium
US9665545B2 (en) 2015-08-24 2017-05-30 Fuji Xerox Co., Ltd. Information processing apparatus, information processing method, and non-transitory computer readable medium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9665316B2 (en) 2015-08-24 2017-05-30 Fuji Xerox Co., Ltd. Information processing apparatus, information processing method, and non-transitory computer readable medium
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