JPH11246219A - 酸化物超微粒子およびその製造方法 - Google Patents
酸化物超微粒子およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH11246219A JPH11246219A JP10067660A JP6766098A JPH11246219A JP H11246219 A JPH11246219 A JP H11246219A JP 10067660 A JP10067660 A JP 10067660A JP 6766098 A JP6766098 A JP 6766098A JP H11246219 A JPH11246219 A JP H11246219A
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- JP
- Japan
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- light
- irradiation
- ultra
- oxide
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- Pending
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- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光源の種類に応じて吸収ピークに伴う変色の
程度が大きなHo、Nd、Prの酸化物の超微粒子およ
びその製造方法を提供する。 【解決の手段】 Ho、Nd、Prからなる原料をプラ
ズマ法によって加熱、気化させ、その金属蒸気を酸化、
冷却することにより、平均粒子径が5〜100nmの範
囲である変色性の酸化物超微粒子を得る。
程度が大きなHo、Nd、Prの酸化物の超微粒子およ
びその製造方法を提供する。 【解決の手段】 Ho、Nd、Prからなる原料をプラ
ズマ法によって加熱、気化させ、その金属蒸気を酸化、
冷却することにより、平均粒子径が5〜100nmの範
囲である変色性の酸化物超微粒子を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Ho、Nd、Prから
選ばれた光源の種類に対応して可逆的に変色する酸化物
超微粒子およびその製造方法に関するものである。
選ばれた光源の種類に対応して可逆的に変色する酸化物
超微粒子およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来より、光照射により変色する化合物と
してフォトクロミック化合物が知られている。これらの
化合物は有機化合物であるため耐候性や耐熱性に問題が
あった。
してフォトクロミック化合物が知られている。これらの
化合物は有機化合物であるため耐候性や耐熱性に問題が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、無機化合物とし
てHo、Nd、Prの酸化物が可視光域に特異な吸収ピ
ークを持つことは知られていたが、従来の酸化物は、粒
径が大きいためか、吸収に伴う変色の程度が低く変色性
を工業的に利用することは困難であった。本発明は、H
o、Nd、Prの酸化物の超微粒子が、吸収ピークに伴
う変色の程度が大きいことを見いだし、装飾品等に利用
できる変色材料として有用な酸化物超微粒子およびその
製造方法を提供することにある。
てHo、Nd、Prの酸化物が可視光域に特異な吸収ピ
ークを持つことは知られていたが、従来の酸化物は、粒
径が大きいためか、吸収に伴う変色の程度が低く変色性
を工業的に利用することは困難であった。本発明は、H
o、Nd、Prの酸化物の超微粒子が、吸収ピークに伴
う変色の程度が大きいことを見いだし、装飾品等に利用
できる変色材料として有用な酸化物超微粒子およびその
製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、Ho、Nd、
Prのいずれかの酸化物からなり、平均粒子径が5〜1
00nmの範囲にある光変色性の超微粒子である。
Prのいずれかの酸化物からなり、平均粒子径が5〜1
00nmの範囲にある光変色性の超微粒子である。
【0005】また、本発明は、Ho、Nd、Prのいず
れかの金属またはこれらの金属の酸化物、水酸化物、炭
酸塩、シュウ酸塩などの化合物をプラズマ法によって加
熱気化させ、上記金属の蒸気を酸化、冷却することによ
り、Ho、Nd、Prのいずれかの酸化物からなり、平
均粒子径が5〜100nmの範囲にある光変色性の超微
粒子の製造方法であり、直流アークプラズマ法が生産性
などの点から最も好ましい製造方法である。
れかの金属またはこれらの金属の酸化物、水酸化物、炭
酸塩、シュウ酸塩などの化合物をプラズマ法によって加
熱気化させ、上記金属の蒸気を酸化、冷却することによ
り、Ho、Nd、Prのいずれかの酸化物からなり、平
均粒子径が5〜100nmの範囲にある光変色性の超微
粒子の製造方法であり、直流アークプラズマ法が生産性
などの点から最も好ましい製造方法である。
【0006】直流プラズマアーク法は、前記の金属原料
を消費アノード電極とし、カソード電極からアルゴンガ
スのプラズマフレームを発生させ、前記金属原料を加
熱、蒸発させ、その金属蒸気を酸化、冷却することによ
り、平均粒子径が5〜100nmの範囲にある光変色性
の酸化物超微粒子を製造する方法である。平均粒子径が
5nm未満のものは製造の効率が悪くなり、100nm
を超えるものは粗大粒子が生成しやすくなり、変色性の
程度が小さくなるので好ましくない。
を消費アノード電極とし、カソード電極からアルゴンガ
スのプラズマフレームを発生させ、前記金属原料を加
熱、蒸発させ、その金属蒸気を酸化、冷却することによ
り、平均粒子径が5〜100nmの範囲にある光変色性
の酸化物超微粒子を製造する方法である。平均粒子径が
5nm未満のものは製造の効率が悪くなり、100nm
を超えるものは粗大粒子が生成しやすくなり、変色性の
程度が小さくなるので好ましくない。
【0007】本発明のHo酸化物超微粒子は、可視光域
において460nm、540nmおよび650nm付近
に主要な吸収ピークを有する。この為、太陽光線を照射
すると薄い黄色を呈する。また、通常型蛍光灯(昼白
色)の光を照射するとほぼ白色に見える。更に三波長域
発光型蛍光灯(昼白色)の光を照射すると濃い桃色から
橙色を呈する。同様に、Nd酸化物超微粒子は、太陽光
線では薄い藤色を三波長域発光型蛍光灯では薄い青色を
呈し、Pr酸化物超微粒子は、太陽光線では黄色を三波
長域発光型蛍光灯では茶色を呈する。
において460nm、540nmおよび650nm付近
に主要な吸収ピークを有する。この為、太陽光線を照射
すると薄い黄色を呈する。また、通常型蛍光灯(昼白
色)の光を照射するとほぼ白色に見える。更に三波長域
発光型蛍光灯(昼白色)の光を照射すると濃い桃色から
橙色を呈する。同様に、Nd酸化物超微粒子は、太陽光
線では薄い藤色を三波長域発光型蛍光灯では薄い青色を
呈し、Pr酸化物超微粒子は、太陽光線では黄色を三波
長域発光型蛍光灯では茶色を呈する。
【0008】
【実施例】製造装置に原料としてのホルミウム金属(H
o)を設置しこれを消費アノード電極とし、カソード電
極を中央に配したトーチを前記ホルミウムの対向位置に
設ける。トーチ内にアルゴンガスを供給することにより
カソード電極を酸化性雰囲気から保護すると共に、上記
電極間に電圧を印加しアーク放電させると、アルゴンガ
スのプラズマフレームが発生し、ホルミウムを加熱、蒸
発させる。その蒸気を酸化、冷却することにより平均粒
子径が約40nmのホルミウム酸化物超微粒子を製造し
た。この微粒子に三波長域発光型蛍光灯(昼白色)の光
を照射すると濃い桃色を呈した。
o)を設置しこれを消費アノード電極とし、カソード電
極を中央に配したトーチを前記ホルミウムの対向位置に
設ける。トーチ内にアルゴンガスを供給することにより
カソード電極を酸化性雰囲気から保護すると共に、上記
電極間に電圧を印加しアーク放電させると、アルゴンガ
スのプラズマフレームが発生し、ホルミウムを加熱、蒸
発させる。その蒸気を酸化、冷却することにより平均粒
子径が約40nmのホルミウム酸化物超微粒子を製造し
た。この微粒子に三波長域発光型蛍光灯(昼白色)の光
を照射すると濃い桃色を呈した。
【0009】
【発明の効果】本発明のHo、Nd、Prの酸化物の超
微粒子は、従来のフォトクロミック化合物に比べて耐候
性や耐熱性に優れ、光源の種類に応じて吸収ピークに伴
う変色の程度が大きく、装飾品等に有用に利用できる変
色材料である。
微粒子は、従来のフォトクロミック化合物に比べて耐候
性や耐熱性に優れ、光源の種類に応じて吸収ピークに伴
う変色の程度が大きく、装飾品等に有用に利用できる変
色材料である。
Claims (2)
- 【請求項1】 Ho、Nd、Prのいずれかの酸化物か
らなり、平均粒子径が5〜100nmの範囲にある光変
色性の超微粒子。 - 【請求項2】 Ho、Nd、Prのいずれかの金属また
はこれらの金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、シュウ酸
塩などの化合物をプラズマ法によって加熱気化させ、上
記金属の蒸気を酸化、冷却することにより、Ho、N
d、Prのいずれかの酸化物からなり、平均粒子径が5
〜100nmの範囲にある光変色性の超微粒子の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10067660A JPH11246219A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 酸化物超微粒子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10067660A JPH11246219A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 酸化物超微粒子およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11246219A true JPH11246219A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=13351396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10067660A Pending JPH11246219A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 酸化物超微粒子およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11246219A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001233668A (ja) * | 2000-02-24 | 2001-08-28 | Mitsubishi Electric Corp | 電圧非直線抵抗体及びそれを用いた避雷器 |
JP2009011437A (ja) * | 2007-07-02 | 2009-01-22 | Bridgestone Sports Co Ltd | ポリマー組成物及びこれを用いたゴルフボール |
-
1998
- 1998-03-04 JP JP10067660A patent/JPH11246219A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001233668A (ja) * | 2000-02-24 | 2001-08-28 | Mitsubishi Electric Corp | 電圧非直線抵抗体及びそれを用いた避雷器 |
JP2009011437A (ja) * | 2007-07-02 | 2009-01-22 | Bridgestone Sports Co Ltd | ポリマー組成物及びこれを用いたゴルフボール |
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